№105 南九州へ その3・志賀島から北九州へ
12月9日(水)
前夜の天気予報は、残念ながら「当たり」。
どうしようかと考えていたのだけれど、「SUNQパス」があるので、前から考えていた、西鉄バスの終点、志賀島にある「勝馬」に行く事にします。
市販の時刻表上では、「休暇村志賀島」が終点であるように記されていますが、実際には2つ先の「勝馬」が終点です。
勝馬行は西戸崎駅が始発になり、乗換が必要になります。
志賀島へ
中洲からの志賀島小学校行は「スマートループ」でした。
車内はこんな感じ。
あえて標準仕様とはせず、なかなかオシャレなインテリア。
特に、仕切板の意匠にオリジナリティが見えた気がします。
案外乗り降りが頻繁でしたが、沿線に大学のキャンパスが多かったからでしょうか。
所々、西鉄の旧マークを残したバス停が見られました。
それと、途中のバス停の表記にあったのですが、どうやら昔は天神方面から志賀島休暇村まで直通があったようです。
(後で調べたら、少なくとも30年近く前には直通がありました。勝馬まで行っていたかどうかは分かりませんが。)
雁の巣を通過する頃にはもうガラガラ。
地続きの志賀島に渡ると、海岸線から望む博多湾が美しい。
天神からの便の終点、志賀島小学校の折返所。
県道沿いにバス停がありますが、折返所はそこから左に折れた先にあります。
勝馬行まで時間があったので、無謀にも徒歩で勝馬まで先回りしてみようと、海岸沿いを歩いて見ました。
「漢委奴国王」と記された金印が発見された事を記念して造られたという「金印公園」。
この先には他にも「蒙古軍供養塔」があり、弘の集落には静かな漁港もありました。
海岸線からは、遠く福岡の中心部、ヤフードームなども見る事ができます。(写真では分かりにくいですが。)
何とかバスより先に勝馬に着きたかったけれど、志賀島は思った以上に懐が大きく、結局休暇村志賀島で捕まってしまい、バスで勝馬を目指すことになります。
県道を右折、内陸に入った集落に「勝馬」の終点があります。
折返し時間が短く、集落を観察する時間が少なくなってしまったのが残念。
(本当はもっと時間を取りたかったけれど便数が少なく、北九州からの航空便の事を考えると、遅らせる訳にはいかなかった。)
それでも、なんとなくどこかしら南国の香りが漂う集落だったように思えます。
もう一度、じっくり観察する機会が作れればと思います。
この写真については、本体の西日本鉄道のTOPページに「終点の記憶」として掲載しました。
なお、勝馬への路線を運行するのは、分社の西鉄バス宗像です。
画像の車両はスマートループカラーですが、新車ではなく塗り替えです。
これはJR西戸崎駅から徒歩10分程の「みつみ介護老人施設」の敷地内に保存されている、西鉄の1024号車。
北九州市内線で運行されていました。
(撮影には、施設の許可をもらっています。)
北九州空港へ
雁の巣から都市高速経由便で天神に戻り、ホテルに預かってもらっていた荷物を引き取って、天神バスセンターから北九州空港を目指してみます。
当然ながら直行便はありません。
(そもそも市内に大空港があるのに、わざわざ北九州空港に行く人はほとんどいないでしょう。)
ホテルで無料で閲覧できるインターネットの検索の結果、一番良いのは、黒崎インター引野口で空港バスに乗り換える方法のようだと思いました。
12時45分発の〈いとうづ〉号に乗車し、引野口までは約1時間。
引野口のバスターミナルは、昔降りた事もありましたが、やはり新空港の開港があるのか、かなりイメージチェンジしています。
中にはバスの発着案内、北九州空港の航空便の発着案内も整備されていました。
窓口も完備しています。
空港行14時00分発の便は北九州市営担当。
しかし、向田営業所から折尾を経由して延々走ってきたのに、乗客は自分を含めてわずか3人…。
なお、天神発高速バスからの乗継の場合、高速千代ニュータウンでも良いようです。
ただ、階段の上り下りが大変そうですが。
北九州空港ターミナル。
空港は関西空港やセントレアのように、人工島の上にあります。
ターミナルはスクエアな感じがします。
クリスマスまで2週間とちょっと。
苅田町にに日産自動車の工場があるからか、出発ロビーには同社の車両が展示されています。
定期的に入れ替えが行われるらしく、訪れた日には「デュアリス」を展示していました。
小倉祇園太鼓。
最大の呼び物が、展望デッキ(南側)に設けられた「足湯」でしょう。
(大人100円・小児50円)
金網越しではありますが、足湯に浸かりながら、飛行機を眺める事もできます。
JAL376
ICチェックインの場合、手荷物検査場のICカード端末にICカードをかざすと、こんなレシート状の控えが出てきます。
裏はマクドナルドの商品の無料引換券になっています。
出発。
雨の中でしたが、係が手を振って見送ってくれます。
R/W18からテイクオフ。
左に旋回し、空港島が遠ざかって行きます。
フライトモニターでは、飛行状況(現在の位置・高度・速度・外気温など)が表示されます。
ただ国内線だと、飛行時間が短い上にNHKニュースやオリジナルプログラムの放映もあるし、ましてB737の場合、離着陸時はモニター自体が収納されるので、見かける機会はあまり多くはないでしょう。
クラスJと普通席の2クラス制で、これは普通席。
グレー系の座席の地がオシャレな気がします。
この便はJALエクスプレス(JEX)に委託して運航されているので、サービスに当たるCAも、JEXの「スカイキャスト」。
赤いブレザーが特徴的です。
この便は空いていました。50人乗っていたかどうか…。
その中では、ノートパソコンを叩く若いビジネスマンの姿が見られたりします。
福岡線以上にビジネス色が濃い路線だと思いました。
今回利用したクラスJ。
背もたれ・レッグレストを全開にさせるとさすがにゆったりします。
何よりシートピッチが広いので、窓際から通路に出る際にも、通路側の方に立ってもらう必要がないのが嬉しい。
クラスJでは茶菓がサービスされます。
この便では「ゴマサブレ」がサービスされました。
残念だったのは、オーディオがどのチャンネルも、音声が途切れ途切れになる事。
他の席からも指摘されたのか、着陸直後にはお詫びの放送もありました。
上空はいつでも快晴だけれど、今の時期だと夕方はあっという間に日が暮れていく。
君津の製鉄所を右に見て、東京湾の上空からストレートにR/W34Lにランディング。
羽田空港6番スポットに到着。
次はまた北九州へ飛ぶようです。
元々お客さんが少なかった事もあるけれど、預託手荷物を待つ人はほとんどなし。
隣の帯広からのテーブルが人だかりになっているのとは好対照。
帰りは京急バス。
第2ターミナル始発だし、YCAT行だと時刻指定もないけれど、案ずる事はなく、空席はいくらでもありました。
首都高速は交通量は多目ながらスムーズだったけれど、やはりこちらもみなとみらいを降りてからの一般道が滞り気味。
ともあれ、無事に帰ってきました。
でも、2日目の熊本市内は良かったけれど、初日の天草と、最終日の福岡がちょっと残念でした。
申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。(名前は公表しません。)
8月16日の開設以来、当ブログをご覧頂きまして、ありがとうございました。
実は今晩から関西・中部地方に行ってまいります。
帰ってくるのは年明けの1月2日深夜を予定。
このため、今年の当ブログの更新は、今日が最後です。
来年最初の更新は、早くても1月3日になります。
また、この関西・中部の旅行の報告を、早ければ再来週に書きたいと思います。
来年も本体共々、よろしくお願いいたします。
皆様、良いお年をお迎え下さい。