№63 長野まで1泊2日 1 上田電鉄など

 今日の関東地方は昨日に引き続いてほぼ快晴。
 朝から東京湾フェリーで館山に行って、JRバスと日東交通バスの写真を撮ってきました。
 「ETC1000円」や「アクアライン通行料金値下げ」等の影響がそこらに現れている事も感じましたが、それについては後日書きます。
 今日と明日は、少し古くなってしまいましたが、先週の水曜日と木曜日の2日間、長野へ行って撮り歩いた結果について書いてみたいと思います。
 初日の21日(水)は、個人的にはかなり久し振りの上田電鉄に乗ってきました。

 自宅を早起きして横須賀線に乗り、東京からは長野新幹線の一番「あさま501号」
 佐久平・上田の両駅の自由席の乗車目標の前には長蛇の列。
 地方都市でも新幹線通勤の時代なのですか。

 朝日が昇って快晴だったけれど、上田で降りるとさすがに寒い!
 もう一枚羽織ってくればよかったかな。
 上田電鉄の出札で、「往復フリーきっぷ」(1,140円)を購入し、8時20分発別所温泉行に乗車。
 1103F「自然と友達2号」の編成。(後で写真をご覧頂きます。)
 次の城下で、東急カラーのままの1101Fと交換。
 どこで撮ろうかなと思ったけれど、今の時間だと寺下が良いかな、と途中下車。
 その先の踏切で待ちます。
 今乗ってきた電車が下之郷で上田行と交換するのですが…。

 ラッキー。「まるまドリーム」7555Fでした。
 ウキウキ?しながら待ちます。

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 ほぼ東急時代の姿をとどめる1101F。
 先頭車にシングルアームパンタ2基が搭載されているのが異なる点でしょうか。
 以前の「「たまちゃん」バスと臨港バス」でも書きましたが、東急では、もはや7700系は譲渡の対象にはなりえず、平成生まれの1000系が早々と地方を走る時代になったのですね…。

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 そして、「まるまドリーム」7555F。
 「丸窓」って言ったって、一部の窓に丸窓形にくりぬいたシートを貼っているだけです。
 この「丸窓」ばかりが強調されている感もありますが、一方では、今交通業界でブームの、当ブログでも取り上げている、立派な「旧塗装復元車」でもあります。
 何しろステンレスカーに塗装(ラッピングではない)までしているのですから。

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 車内も木目調に改装されています。

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 大学前駅。
 長野大学と、上田女子短大の最寄り駅ですが、「前」とつけるには少し離れているような…。
 でも上田駅から送迎バスを仕立てたりせず、学生が皆電車を利用しているのは心強いと思います。

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 路線のほぼ中間にある下之郷駅。
 たたずまい自体は、以前来た時とそんなに変わっていませんが、近くの生島足島神社に合わせたのか、ホーム中央の駅務室の壁の柱が朱色に変わっています。

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 上田電鉄(上田交通)では、1963年まで、下之郷から丸子町まで、西丸子線が分岐していました。
 専用ホームが残されていて、現在駅舎内は資料館になっているようです。(ただし閉鎖中)

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 下之郷駅前から、西丸子線代替の路線バスが出発。
 下之郷駅前にはこの他、千曲バスの上田~鹿教湯温泉間の内「平井寺」経由便(1日2往復)が乗り入れます。

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 西丸子線の代替となる、上田バスの丸子線。
 しかし、鉄道の代替でありながら、現在平日は5往復、土曜日は4往復、休日・お盆・年末年始は運休という有様です。
 なお、上田バスは10月に上電バスから改称しました。

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 旧西丸子線のホームの前から、列車の洗浄のための線路が延びています。
 格納庫の先には、旧東急5200形の片割れが倉庫代用の形で保管されています。
 東急に戻って長津田工場で美しく整備されたもう一方のように、きれいにレストアする事は、やはり一ローカル私鉄では難しいでしょうか?
(残念ながら近づいて撮影できる場所が見つからなかった。)

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 左は「自然と友達1号」の1103F、右は「まるまドリーム」のもう1編成、7753Fです。
 この駅は、旅客用トイレがホームから留置線を横切った先にあるので、電車の出入がない時はロープが貼られて、旅客が自由に行き来できるようになっています。

 上田市、及び別所線沿線では、この夏に公開された長編アニメ映画「サマーウォーズ」の「舞台」になり、「まるまドリーム」も登場したようです。(私は未見。)

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 と言う事で、記念切符も発売されています。
(上田・下之郷・及び9:00~17:00の別所温泉の各駅で発売)

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 終点の別所温泉駅。
 さすがに観光客が多かったですねえ。
(ワンマン運転に馴れていなかった感もあり。)
 以前来た時に比べてきれいに整備されていたようです。
 同じ形態の駅舎がある駅に中塩田があり、訪れた時には改修工事が行なわれていました。
 完成すると、別所温泉と同様の美しい姿が見られるようになるのでしょうか。

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 1000系4編成の内、2編成には、画家の原田泰治氏によるデザインのラッピングが施され、「自然と友達」という名前がついています。
 原田氏と言うと、最近は郵便局で発売されている記念切手という、素朴な風景画のイメージがありますが、多少異なる雰囲気が出ているような気がします。

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 別所温泉駅のかつての引込み線には、元祖丸窓電車、モハ5252+モハ5251が「保存」されています。
 中には、やはりかつて使われた物品が保存されています。(訪れた時は閉鎖されていた。)
 ただ、現状はというと、塗装が相当色あせていたり、肝心の「丸窓」が破損されていたり(応急処置はされているが。)、あまり良好な保存状態とは言えません。
 いまさら動態保存もありえませんが、このままだとまずい事態が起きる気がします。
 今の内に再整備が求められるのではないでしょうか。

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 現在の上田電鉄のシンボルマーク。
 東急グループのマークに上書きされています。
 現在の上田交通グループは、東急とはどの程度の関係があるのでしょうか。

 鉄道ばかりでは何ですから、バスの写真もご覧頂きましょう。
 上田バスでは、塩田町~別所温泉の間に、「観光シャトルバス」を運行していて、鉄道から離れた見所を結んで走っています。
 別所温泉駅では、無料でレンタサイクルを行なっています。
 私も自転車を借りて、ちょっときつかったのですが、バスの走る風景を探して見ました。

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 さくら国際高校前~金井
 遠くに浅間山。
 なお、「さくら国際高校」は、詳細はわかりませんが、廃校になった小学校を利用しているようで、木造校舎が残っています。
 ちなみにバスは一般路線車で、恐らく東急バスのP-RA170BAと思われます。

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 山田バス停。
 こんなローカルなバス停が残っているのには、感動しました。
 柿ノ木がたわわに実っていて、できすぎです。
 ちなみに、上の2箇所はシャトルバスの他、一般路線の塩田線も運行されています。
(5.5往復。土曜・休日は運休。)
 シャトルバスは前山寺や龍光院、中善寺などを結んで走るのですが、結構山の方にあるので自転車ではなかなか大変です。
 バスの利用価値は結構あると思いました。
 乗客も平日ながらそれなりに多かったと見えました。

 上田に戻り、しなの鉄道で、信濃国分寺駅に行ってきました。

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 2002年3月に開業しました。
 その名の通り、信濃国分寺のすぐそばにあります。
 朝夕のみ、上田市から職員が派遣されて出改札に当たっています。

 今日はこれで終わりにして、長野に向かいます。
 明日の長野の天気は晴れ、とホテルのTVの天気予報では言っていたのですが…。

 申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。(名前は公表しません。)

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