№29 B787 今年末には初飛行か?

 今、日本で航空業界の最大の問題というと、連日マスコミを騒がせているJAL(日本航空)の再建計画の問題 -これについては正式な発表があってから書きたいと思っています- ですが、その一方で、昨日のイギリスBBCニュースのWebページにこんなニュースがありました。

 “The first flight of the Boeing 787 Dreamliner will take place by the end of 2009, the company has announced”

 つまり、ボーイング社が、B787の初飛行を今年の年末に実施するという事です。
 ボーイング社はさらに、2010年第四半期から引渡しをしたい、としているようです。
 私の貧弱な英語力を懸命に駆使して、簡単に和訳してみたのですが、他の日本語の経済サイトなどでも同じように書かれています。(ああホッとした?)

 B787は、以前レビューで紹介した「日本の旅客機 2009-2010」(イカロス出版)でも取り上げられているのですが、環境にも配慮し、燃費も大幅に節約できるという事で世界中の航空会社から多数の発注を取り付けながら、未だに初飛行さえできす、大きな問題になっている最新鋭の旅客機です。

 既に、最初の発注者であるANAでは、受領の計画が4回も先送りされているそうです。
 本当だったらANAも、そしてJALも、去年の今頃は乗客を乗せて飛んでいなければならないはずだったのです。

 引渡し開始がこのアナウンスの通りだとしても、ANAで営業運航を開始するのは、早くても2年後の春~夏位になるのでしょう。
 今度こそ本当に、最低限このスケジュールの通りに初飛行を成功させ、引渡しも行なわれなければなりません。
 そうでないと、また遅延となったら、一気に数百機程度の大規模なキャンセルが発生する可能性が否定できません。
 何しろ、航空業界で苦しいのは何もJALだけではないし、いくら経済性に優れていると言っても、いつ飛ぶのか、いつ手に入るのか解からないようなモデルに、経営を大きく委ねるわけには行かないはずですから。
 そして、前回も書きましたが、改めてボーイングの幹部自身が、これまでの詳細な経緯を余す事なく明らかにすべきでしょう。

 明日と明後日は先週の伊賀鉄道の撮り歩きについて書きたいと思います。

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