3月15日改正ダイヤ掲載号なのに、ダイヤ改正は既に実施済みの上、100周年記念の4月号も発売済みです(一般のニュースにもなっていました)。タイミングが非常に悪くなってしまって、申し訳、ないです。
表紙は、伯備線・備中川面~方谷間の273系〔やくも〕です。先日藤井 聡太七冠が乗車した事は、これも一般のニュースにもなりました。
JRグループ ダイヤ改正でこう変わる

プレスリリースをもとに、もう少し突っ込んで分析が記されている。
〔大雪〕が特別快速となり、「青春18きっぷ」で利用できるようになったが、対札幌に限ると、函館本線の普通列車との接続が良くない。特に滝川~深川間の普通列車が午前中は早朝以降はほとんどないため、下りでは、旭川12時38分発3591Dに接続する札幌方面からの普通列車は、札幌6時00分始発921Dに乗る必要がある(旭川8時51分着)。旭川19時05分発3393Dの場合は札幌16時06分発(199M→2369M)になるが、網走着が22時54分と遅いうえ、石北線がまるまる夜になってしまって、車窓を楽しめないからもったいない。逆の網走8時04分発3592D(旭川着11時51分)は、2364M→2366M→220Mと乗り継いで、札幌着が16時18分。なお、網走17時49分発3594Dは、旭川からの普通列車がもうない(旭川21時44分着で、接続する特急〔ライラック46号〕自体が、上りの最終)。
特集のページ
「NEWS」の四文字は、山陽新幹線500系。
「JRグループ ダイヤ改正あらまし」は、2月号のカラーグラビアとまるまる同じ内容が記されています。
ここではゆめ咲線(桜島線)・大阪環状線の、桜島~西九条~大阪~新大阪間の時刻を掲載(大阪環状線は桜島線直通・接続と〔エキスポライナー〕のみ)。なお、平日朝方の桜島線は4月4日まで別ダイヤで、別に掲載。
会社線は伊豆箱根鉄道の大雄山線(全駅)・駿豆線(主要駅)と、アルピコ交通・上田電鉄・ひたちなか海浜鉄道(主要駅)の時刻を掲載。大雄山線は、平日日中以降・土休日は終日、運転間隔を15分に拡大。土休日は20%の削減になっている(勝手な推測だが、ワンマン運転導入を見据えているのではないか)。上田電鉄は、上田~下之郷間区間運転を、平日は14往復に増発。改正前は平日・土休日で統一ダイヤ(+土休日運休列車設定)だったが、今改正では、平日と土休日で別ダイヤになった。
本文
改正部は発売直後から少しは書き留めてきていたのだけれど、全部見切れないうちに手術・入院という一大事を迎えてしまいました。退院後も少しは見直してみたけれど、全部は目に入っていないはず。4月号が既に発売になっているので、次回以降で気づいた時点で記します。
JR各社毎に記します。
東日本
中央本線…高尾5時15分発1343M(土休日1375M)は、三鷹4時40分始発→高尾間457Tと一体化、三鷹→大月間で運行。
仙山線…下り849M・上り848Mは、奥新川・面白山高原は通過→停車に変更。引き続きこの両駅を通過する普通は全て、列車番号4000番台に統一。
山田線…4~6月の平日(GWの前後を除く)は2往復が運休になり、上米内~川内間は、下りは盛岡6時32分発633D、上りは宮古17時14分発642Dの1往復だけになってしまう。※4月号から、106特急・急行バスの時刻が掲載になっている。
米坂線…7153D(米沢→今泉・坂町行代行バス接続)は、全区間代行バス(米沢13時47分発)に変更。米沢17時00分発羽前椿行代行バスは、米沢→今泉間は列車(7155D 米沢17時22分発)に変更。
東海
東海道本線…JR東海の普通列車で最長だった、静岡→岐阜間(216.1㎞)の普通列車(平日3109F・土休日111F)は、豊橋で分断(改正後静岡→豊橋間923M)。豊橋での分断が進み、豊橋をスルーする普通列車は、下りは平日2303F(新快速)・土休日5101F(特別快速)の1本、上りは平日2702F(区間快速)と2120F(快速)・土休日5100F(特別快速)と5522F(快速)の2本のみ。
沼津→国府津間332M(東日本編成と思われる)は熱海行1442Mに短縮し、宇都宮行1672Eへの接続は国府津→熱海に変更。
西日本
大糸線…時刻変更の結果、434D(糸魚川17時22分発)は、現在運行中の増便運行のバスと、まるまる時間が被ってしまった。4月1日以降のバス増便運行の詳細は、今日現在では発表されていない。
四国
土讃線…大歩危~土佐山田間は、普通列車1往復が削減。

改正後の琴平~阿波池田~土佐山田間の、普通列車のみの時刻表を作成してみた。香川・徳島・高知の3県に跨り、日常的な利用が希少、という事だろうが、特急がなかったら、完全に「秘境路線」。特に大歩危~土佐山田間の普通列車4往復は、JR四国では予土線・若井~江川崎間と並んで最少。
牟岐線…徳島22時10分発だった583D(徳島~海南間)を、19時30分発にシフト(577D・改正前の〔むろと〕と同じ時間帯)。阿南~阿波海南間の徳島バス高速便の時刻が掲載になった。
九州
日豊本線(鹿児島)…青井岳停車は、下り8時14分~17時41分の11本、上り8時00分~18時49分の12本。下り6751D・6931M・6933Mは、仙厳園は通過。
北海道
函館本線(函館)…上り4580D(大沼→函館 土休日運休)は取りやめ。4830D(森→大沼公園→大沼)が新函館北斗に延長し、17分繰り下げになる1322M〔はこだてライナー〕に接続。下り4831D(大沼→大沼公園→森)は新函館北斗始発(仁山は通過)になり、3323M快速〔はこだてライナー〕から接続(日によって接続しない日がある。直近は5月3~7日)。上り5886D(森→鹿部→函館)は森→新函館北斗間を取りやめ、新函館北斗→函館間は、各駅停車に変更する3366M〔はこだてライナー〕(改正後1366M)で運行。大沼・森方面から新函館北斗折り返しは初設定。DCの折り返しも初設定。
下り5881Dは「藤城線」→新函館北斗経由、5887Dは新函館北斗→「藤城線」経由に変更。
822D(長万部→大沼公園→函館)は鹿部経由に変更(改正後2846D)。森から大沼公園経由の普通列車の最終は、16時19分発4836Dとなり、4時間近い繰り上げ。
下り1875D(函館→七飯)は、土休日運休→毎日運転に変更。
根室本線(花咲線区間)…下り3625D快速〔はなさき〕(釧路→根室)及び5637D(釧路→厚岸)・上り5624D(根室→釧路)・5636D(厚岸→釧路)は取りやめ。釧路~厚岸間は6往復・厚岸~根室間5往復に削減。厚岸~根室間は上下とも8時を過ぎないと列車がなく、新ダイヤの下り初列車5621Dの根室着は10時53分と、昼前になる。
富良野線…旭川~美瑛間で夜間の1往復が取りやめ(下り1736D・上り1762D)。美瑛からの旭川行最終は21時19分発742Dになり、1時間17分繰り上げ。
石北本線…下り4663D(遠軽→網走)・4627D(白滝→遠軽)、上り4658D(網走→遠軽)・4626D(白滝→遠軽)は取りやめ。特別快速〔大雪〕と被っているためと思われる。下りの瀬戸瀬停車は昼過ぎまでの2本に減少。
釧網本線…4755D(川湯温泉→釧路)は、川湯温泉→摩周間は取りやめ、摩周→釧路間は約56分繰り上げ。4756D(釧路→川湯温泉)は約30分繰り下げ。
※なお函館本線(札幌)では3月15・22・23日、札幌→旭川間に臨時特急が運行された(大和ハウスプレミストドーム(札幌ドーム)のライブ対策)が、時刻表には掲載されなかった。
カムイ93号 札幌21:31 → 23:00旭川
ライラック95号 札幌22:55 → 0:32旭川(23日はなし)
停車駅・編成は定期列車と同じ
JR北海道では今改正で5駅が廃止になったが、うち3駅は宗谷本線だった。

30年前、1995(H7)年3月16日改正時点では、宗谷本線は(旭川含め)58の駅があった(智東は臨時駅)。国鉄時代は仮乗降場、という駅が多かったが、北海道故駅数は少ない。が、それでも4.5㎞に1つは駅があった。隣の駅まで20㎞を越えた区間はなく、10㎞台も2区間のみだった。
近年、JR北海道の経営危機が伝えられるようになり、利用が希少な駅の廃止が進められるようになった(グレーで記した駅が廃止)。

今春改正で3駅が廃止になった結果、駅の数は34、30年前の58%、7.6㎞に1つにまで大幅に減少した。特に糠南~幌延間は5駅、美深~天塩川温泉間は4駅が廃止になり、隣の駅まで20㎞以上駅がない区間が3か所発生している。美深~天塩川温泉間23.2㎞は、関東では京浜東北線・東京~鶴見間より長く、関西では大阪環状線がすっぽり収まる距離。
(この他東風連が移転し、名寄高校と改称)
この他、第3セクター鉄道や私鉄でも改正点が多いし、営業面での変更点(運賃・料金改定、ICカードエリア拡大など)も多々あるが、これらも4月号以降でまとめて記す事にします。
「のりもの情報局」は全てJTBパブリッシングからの出版物で、「JTB時刻表 関西 東海 2025」「時刻表大解剖」「キハ82物語」「JTB時刻表 千葉県版 2025」。私鉄時刻表は今から期待だが、昔やっていたように、東西それぞれのブロックにわけたうえで、全私鉄を網羅していただけると、ありがたいなあ(関東は交通新聞社の「MYLINE 東京時刻表」があるので、対位的に関西オンリーの時刻表を出しているのだろうか)。「キハ82」「千葉県版」は、発売個所が限定。
次号、4月号(100周年記念号)は既に入手しているが、来月書く事とします。
当ブログでは直接のコメントは受け付けません。何かありましたら、引き続き本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。
西武観光バスの事故は、大変残念な事態となりました。この直前には、3年前のあおい交通の空港バスの事故についての、事故調査委員会の報告書が出されています。むろん勤務実態と事故の原因の因果関係は私には分からないが、両社とも「ブラック」な事業者ではないはずなのに、結構深刻だと思います。
《What's New》
22日 のとじま水族館 全ての展示が再開
23日 中国李強首相 米上院議員と会談 貿易摩擦等で意見交換
24日 性的ディープフェイク禁止など条例改正案 鳥取県議会で可決
大船渡の山火事はとりあえず一息ついた、と思ったのに、今度は岡山と愛媛で山火事、ですか。特に愛媛はJR予讃線にも影響が出ました(現在は通常運行)。先月私が普通列車で通ったばかりの区間、だったのですが。韓国も山火事が起きているようで、年初のLAから始まって、日本も世界も火攻め、か…。