「JTB時刻表2025年2月号」は、先月末、発売になりました。
表紙は京都丹後鉄道の丹後神崎~丹後由良間、由良川を渡る〔はなあかり〕。船の上から撮ったのか?
グラビア特集は、12月にリリースされたJR各社からのダイヤ改正のお知らせをほぼ踏襲していて、特に特記事項はない。
4月1日から、一部の運賃・料金が改定。特にJR西日本では、「京阪神都市圏内の運賃体系の見直し」が行われ、現在の「大阪環状線内」「電車特定区間」に、幹線の設定区間を拡大して一本化した、新「京阪神電車特定区間」が設定される。幹線の設定拡大区間が絡むと値下げになる区間もあるが、全体的には値上げ。
幹線の拡大区間(地図で赤で記された区間)を見ると、現行の運転形態からみて、やや実態に合っていない。奈良線に学研都市線(片町線)は奈良までとすべきだったし、琵琶湖線(東海道本線)は米原まで、湖西線は近江今津まで、JR宝塚線(福知山線)も篠山口までは含めるべきではなかったか。大阪~網干間は100㎞近くあるのに、大阪~近江八幡間は82.1㎞で特定区間から外れる事になり、アンバランス。
特集のページ
「NEWS」の4文字は、国鉄~JR北海道の183系DCで、4つの文字それぞれ色が異なり、「E」はハイデッカーのグリーン車、かな?左には「大雪」のマークを出した283系の正面が「2025.2」の数字と共に記されている。3月改正で〔大雪〕は特別快速に格下げになって特急としては消滅し、283系は〔オホーツク〕2往復のみになる。
その後は3月15日からの、新幹線・特急の時刻が掲載されている(〔SL冬の湿原号〕〔SL村上ひな街道〕〔EL村上ひな街道〕も掲載)。
奈良線には、臨時特急〔いにしへ〕が運行される。奈良線の特急は、京都~白浜間を奈良経由で走った〔しらはま〕以来、35年ぶり。
下り
いにしへ 京都9:41 → 10:36奈良 4月19・20日 5月17・18日運転
上り
いにしへ 奈良16:14 → 17:03京都 4月19・20日 5月17・18日運転
停車駅:宇治 ただし〔みやこ路快速〕より遅い。
289系 全車普通車指定席
また、〔はなあかり〕は、4~6月は大阪~尾道間で運行。
下り
はなあかり 大阪10:02 → 15:27尾道 4月5日~6月28日の土曜日(5月3日除く)運転
上り
はなあかり 尾道11:20 → 16:41大阪 4月6日~6月29日の日曜日(5月4日除く)運転
停車駅:上下とも三宮・神戸・姫路・岡山・倉敷・福山
なお、〔ソニック1・31・37・43号〕〔同6・8・16・42・48号〕〔にちりんシーガイア5号〕が、4月1日~来年2月28日の間、朽網に停車する。巻頭のグラビア特集では記載されていなかった事だが、一連のダイヤ改正とは別の、北九州市との共同で行う、北九州空港の新アクセス「朽網駅特急ルート」整備事業の一環としての停車で、同時に西鉄バス北九州が運行する朽網駅~北九州空港間のバス路線の増便、デジタルきっぷ「北九州空港特急きっぷ」の発売、その他各種キャンペーンの実施などを行う。
会社線では、1月19日の大阪メトロ中央線夢洲延伸に伴う、中央線と、近鉄けいはんな線の平日時刻を掲載(主要駅のみ)。中央線は全部の列車が夢洲まで行くのかと思っていたが、コスモスクエア終着の列車が1本ある(学研奈良登美ヶ丘23時20分発・生駒より先へ行く最終)。
なお、「本文の訂正」という形で、熊本電鉄の、本日2月3日からの時刻を掲載。終日で大幅な減便になり(平日で1/4近い)、40分間隔が基本になる(藤崎宮前~御代志間の平日朝夕は20分間隔)。行き違いは、日中は堀川の1回のみとなり、上熊本発着の北熊本で接続は、藤崎宮前方面・御代志方面のどちらかが、20分以上の待ち合わせを必要とする。藤崎宮発最終も繰り上げ(金曜日は55分の繰り上げ)。同社の公式WEBでは運転士の不足を理由に挙げていて、いよいよバスだけでなく、鉄道でも人員不足が深刻になってきたようです。
本文
JRに関しては、ダイヤ改正が迫っているためか、特に動きは見られないようです。
会社線では、2月22日にダイヤ改正を行う近鉄で、特急の時刻が先行して掲載。名阪特急は、1月号まで「甲特急」(ひのとり)と乙特急(アーバンライナー)で別々になっていたが、今号からは一体になった。万博対策で、平日は大阪難波発2本・近鉄名古屋発1本、土休日は大阪難波発4本・近鉄名古屋発3本を増発(土休日は多客期のみ運行列車の定期化を含む)。また、近鉄名古屋22時25分発松阪行は、22時20分発名張行に変更(アーバンライナー)。
一部の鉄道では運賃・料金改定を実施。(1月19日)能勢電鉄・川西能勢口~妙見口間330円→360円、神戸電鉄・湊川~三田間650円→720円、山陽電鉄・西代~山陽姫路間840円→860円。(2月1日)伊賀鉄道・上野市~伊賀神戸間370円→400円、ゆいレール・那覇空港~てだこ浦西間370円→390円。なお、今日からの熊本電鉄の運賃改定は、本文の時刻では反映されていなかった。藤崎宮前~御代志間460円→490円。また、2月1日からの伊豆急行は、特急料金が改定されたが、これも反映されていない。伊東~伊豆急下田間の特急料金は600円→800円。
(今日、来年3月の運賃改定がリリースされた)
「乗り物情報局」は今号も裏表紙の見返し。この位置で定着するのだろうか。「津軽鉄道 開運入場券『巳』発売中」「商船三井さんふらわあ LNG船「さんふらわあ かむい」就航」「JTBパブリッシング『時刻表大解剖』1/31発売」。「さんふらわあ かむい」は、後方にお馴染みの太陽を描いているが、前方がブルーになっているのが印象的。
次号は、普通列車も改正ダイヤの時刻が掲載になるので、できるだけ新旧の違いを拾ってみたいと思います。
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熊本県は熊本電鉄だけでなく、肥薩おれんじ鉄道も運転士不足で、2月1日から朝方の一部で減便になっている(JTB時刻表では反映されていない)が、通学対策で急遽臨時列車を運行。運休になっているのは、下りが6309D・6117D・6219Dの全区間、6121Dの八代→出水間。上りが6210D・6212D・6118Dの全区間、6122Dの川内→出水間。出水から八代への初発は1時間13分も繰り下げ。臨時列車は、下りは八代6時52分→8時17分西出水(9219D)、上りは川内6時50分→7時57分米野津(9118D)。運転士が確保できるまで、この状況は続くそう。
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