表紙の岩手県交通バス、走り出したばかりのBYD K8だが、なーんとなく合成写真に見えてしまうのは、単なる気のせい?
おじゃまします!バス会社潜入レポート Vol.127 岩手県交通
意外にも、岩手県交通は初めて。もっと前にやった事があったような気がしたが、中古車のコーナーで結構掲載があったからだろうか?
大型は1982(S57)年が新車導入の最後になっていた、とは、2014(H26)年式エルガは、実に32年ぶりの大型新車導入だった。国際興業系だったので今でもいすゞが主力、キュービックも相当数あるが、自社導入は1台もなかった事になる。エルガもモデルチェンジして久しいが、エルガミオを含め、新規購入は今後もあるのだろうか?
「日産ディーゼル車は4台だけになった」と記されているが、そもそも日産ディーゼル車が存在する事自体、昔を思えば隔世の感。日野+西工も。

国際興業統一色になる前のこのカラーの車両はある程度撮っているが、最近は県交通バス自体、撮影の機会を作れていないなあ。このカラーは元相鉄バスで復刻しているらしいが、それより以前、岩手県交通が成立する前の各母体事業者のカラーを復刻して走らせたら、面白いのではないかと思う(私は旧県南の日野の現役時代を見た事があるが、年齢がバレるか?)
歴史的にはやはり、その県交通成立より前の混乱が痛いなあ、と思う。しかし、この後の親会社の国際興業自体が雲行きが怪しくなって「国際東北」となったというのは、地方都市のバス事業者が自立してやっていくのは、昔も今も困難な事なのか、と改めて思う。
夜行高速バスは、一番需要が多いはずの東京~盛岡線の休止が続いているが、需要が多いゆえ他にも同区間を結ぶ夜行バスがたくさんある(JRバス東北・岩手県北自動車・その他新規参入組)事も、一因なのだろうか。「高速バスブーム」初期の路線ゆえに、少々寂しくも感じる。
バス作りの新勢力から
オノエンスターの9m車は、路線車は去年の広島で走り出したが、特定車としては、どの程度需要があるだろうか。45人乗り、というのは、地方都市だといいかもしれない。運行範囲が限られているので、充電作業もあまり問題はないだろう。ただ、オノエンスター全体で言うと、特に乗合車の導入が、あまり進んでいないような気がする。特に大型はまだ実績がない。BYDやアルファ、EVMが勢力を伸ばしている中で、どのように市場に食い込もうとしているのか、その戦略もそろそろ聞きたい気がする。
バスドライバーの道
「どらなびEXPO2024」。どの会場も、だいぶ広範囲にバス事業者が集まってきていて(関西会場で京急バス・臨港バス、東京会場で北海道の事業者数社など)、どこも大変だなあと思う。ところで、三会場とも京成トランジットバスの名前があるが、今年4月1日には合併で「京成バス千葉ウエスト」となる。一般向けリリースは11月1日だったが、関西会場開催前の9月25日には、京成電鉄のIR企業情報で概要が公表されていた。これに関して来場者の反応はどうだったのだろうか。ひょっとしたら質問も出されたのかも知れないが、その場合は、事業者側はどのような対応をしたのだろうか?
(今月25日には京成バスの営業所見学ツアーが開催されるらしい。京成バスも来年には分割・地域会社に吸収となるが、どのような反応があり、どのような応答がなされるものだろうか?)
鈴木文彦が斬る!バスのいま
自動運転。その技術よりも、同じような「実証実験」が各地で展開される事で進化が止まってしまうのではないか、という危惧が本筋の主張、と読めた。このテキストは伊予鉄バスの「レベル4」自動運転の営業開始より前に作成されたもののようで、いよいよ実用化段階という事になるが、その点は触れられていない。まだ海のものとも山のものとも分からない自動運転だが、一般の路線バスの運行そのものが綱渡り的な状況に陥っている現実を見れば、自動運転そのものは、もはや全否定はできないだろう。誰かが強力に音頭を取って、自動運転の進化を図る事を考えるべき、という事だろうか。
終点の情景を求めて
京都京阪バス(旧京阪宇治交通)の猿丸神社。月例祭の日の便は、京阪バスの「京阪グルーバスナビ」では検索できなかった。平成の初期の頃はここからさらに石山まで路線がつながっていて、夏シーズンの土休日のみ、宇治~石山間で直通運転を行っていたようだ(京阪バスとの共同運行だったらしい)。猿丸神社から歩いて行くと、(どのくらいかかるかわからんが)京阪バスの小田原終点に抜けられる。ただし小田原からの路線は、現在は土休日の運行がなくなっている(平日3往復)ので、「やんたんライナーコネクト」とセットで利用するのは不可能。
平成初期のバスを振り返る
コトデンバス。私が高松を訪れたのは平成の世になって間もなくとかなり遅かったのだが、皆「TBK」「TKR」色だった。コトデンバス成立時も、成立後も、自立した経営は困難を極めていたようだ(それは岩手も香川も同じか)。なお系列で、今は貸切専業になった徳島西部交通があり、旧琴電バス・高松バスの色違い(エンジ)で「TSK」と書かれたエアロミディが13年前まで、徳島県の穴吹から高松へ乗り入れていた。確かに現代は高松駅付近も再開発が行われて(駅自体も若干移転)、高層タワービルも建っているし、平成初期当時の面影は、バスそのものも、その沿線もほぼなくなった、と言って良いだろうと思う。
大阪・京都~新潟間〔おけさ号〕は去年の3月いっぱいで休止(廃止とは言っていない)になっているが(運休になっていた)、南海バス・越後交通の堺・大阪・京都~柏崎・長岡・東三条線は運行を継続しているのでやや?な気がしないでもない。が、ここでもドライバー不足が頭をもたげていたのだろうか。これも「高速バスブーム」初期の路線なのだが。
次号は「相鉄バス」と「エルガEV」か。エルガEVの第一号は相鉄バスになると思っているのだが、その関連だろうか。また予告にはないが、前述した京成グループのバスの再編成の直前なので、関連した記事が掲載されたりするのだろうか。
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今日は京急の沿線で火災があって、人的被害がなかったのは幸いだったが、踏切そのものが焼けちゃって、夕方まで不通になっていたそう。年末年始の休みが終わって、特に羽田空港から帰宅だ、という人々が多かったはずなのに、とんだ災難だった。結局、どういう火災だったのだろうか?全国的に去年から火災が多いですねえ(今日は他に船橋と埼玉県三芳町で火災が発生している)。
一方で青森は雪が大変で、酸ヶ湯温泉付近は積雪が4m近くなったそう。2日は空港ターミナルが一時停電で航空便にも影響が出たそうだし、JR奥羽本線は倒木の影響で、大館~弘前間が当面の間不通になるとアナウンスされています(〔スーパーつがる〕は東能代~弘前間、〔つがる〕は大館~弘前間で運休)。五能線は、明日は走るそう(〔リゾートしらかみ2号〕は運休)。
《What's New》
4日 伊勢神宮 三が日参拝者754万1762人 5.1%増の発表