№2895 JTB時刻表2025年1月号(JTBパブリッシング)

「JTB時刻表2025年1月号」、先週発売になりました。
 表紙の「ドクターイエロー」、2021年9月号でも表紙を飾っていたが(東急「TOQ i」近鉄「はかるくん」と一緒)、乗客を乗せる列車を扱う時刻表で、乗客を乗せない列車が表紙を飾るのは、やはり異例。

「のりもの情報局」は、今月は裏表紙の見返しに掲載し、「JTBパブリッシング『JTBのカレンダー 鉄道シリーズ』」「京成電鉄『時刻表Vol.33』「淡路屋『京阪神るるぶ』弁当」。京成は未だに冊子状の時刻表を作成・販売してくれてうれしい(京成駅構内のファミマでも発売)。いつまでも続けてくれるといいなあと思う。最近は全線時刻表を作らない所が多くなり、京急や名鉄はPDF形式で公式WEBからダウンロードできるが、京急なんて人気の私鉄なのだから、発売を継続してくれても、良かったのではないか?

今こそ心に残したい鉄道2025

E217系 20110522.jpg
 引退間近(と思われるものも含めて)の車両が並べられているけれど、国鉄時代の車両はほぼなくなってきていて(民営化からもう38年、だからねえ)、JRになってからの車両も、同年代の私鉄車両も含めて、淘汰が進められている。E217系も、だいぶ少なくなってきた。4ドアはともかく、ロングシートが中心になって少々がっかり、それに(209系同様)やや安普請かなあ、という感想を抱いたのももう30年前。東海道本線運用時の湘南色帯なんてレアな写真もあるが、このまま他線区に転用される事もなく終わりそう。群馬や長野の211系置き換えの可能性はなかったのか?とも思うが、急勾配がある雪国の路線には向かないかも。
 北海道のキハ40の国鉄ツートンカラーは、廃止間際の根室本線で乗った事があるが、キハ40はデビューが「首都圏色」だった(キハ40系から始まった)ので、この色をまとった事は、過去にはなかった。なお、道南いさりび鉄道転換時や、近年では小湊鉄道などローカル鉄道に譲渡されるケースがチラホラ見られるが、一切記載がなかった。
 南海2200系(「天空」除く)は来年春の引退が既にリリース済み、1編成を旧塗装(22000系時代のライトグリーンにダークグリーン帯)に復刻するとしている(1編成が銚子電鉄に譲渡済み)。この他、今後数年の去就が気になるだろう車両は、山形新幹線E3系、JR東日本仙石線の205系(E131系導入が昨日リリースされた)、JR東海飯田線の213系、JR四国185系、JR九州783系、私鉄では東武8000系、西武101系、京王7000系、小田急30000形「EXE」(未更新編成)、京阪2200系、西鉄貝塚線600系、あたりだろうか?
「今、訪ねたい北海道の駅」は見事に、来春ダイヤ改正時の廃止が発表になった5駅。改正のリリースの直後の発売だったのだが(11月25日締め切り)、事前に情報を得ていたのか?

特集のページ
「NEWS」の4文字は一瞬分からなかったが、上信電鉄の107系。JR東日本からの譲渡車両だが、今4色あるんだ。左の「南蛇井」は、来年が蛇年だからだろう(だから上信電鉄の電車になったのか)。
(「蛇」の漢字が入る駅は、他には八戸線の大蛇、仙石線の蛇田がある)

「ひと目でわかる! JR線 電化区間と複線区間」は、一番新しいのは、磐越西線・会津若松~喜多方間の非電化化。来年には、現在豪雨災害で運休中の奥羽本線・新庄~院内間も非電化で再開と発表されているし、今後も同じようなケースが増えてくるのかも知れない。それにしても、北陸路は北陸本線の第3セクター転換で、スカスカに近い。JR西日本の在来線で交流電化区間は、七尾線の津端駅付近のみになった。

「大みそか終夜運転」は、近畿圏のJR西日本も運行区間が掲載になりました。運行区間は前年度と同じ。全列車掲載されているが、大阪環状線は運行時間帯が若干拡大し、内外とも3時過ぎに天王寺を出発する列車まで運行。なお、5時前後に始発駅を出発する列車も掲載されているが、ゆめ咲線(桜島線)1往復(9702・9703)を除いて定期列車。
 初詣臨時列車では、牟岐線の〔やくおうじ〕が今年度も運行される(1月1~3日)が、〔むろと〕が来春改正で廃止になるので、こちらもこの形態では最後になるかも?

 会社線は、宇都宮ライトレールの年末年始、および1月11日からの土休日ダイヤを掲載。12月31日~1月2日は終電が繰り上がり、上下とも平石22時12分着で終了。1月1・2日は加えて初電が繰り下がって、上下とも平石6時00分始発からの運行。1月11日からの土休日は、全線の所要時間が約2分短縮になり、46分で運行。
 また、伊豆箱根鉄道駿豆線と、富山地方鉄道の初詣臨時列車も掲載。JRや大手私鉄でさえ取りやめになるのに、両鉄道とも終夜運行が継続されているのは(富山地鉄は2時すぎまでだが)大したもの。
「箱根遊船」というのは、以前は西武系だったものが、富士急行系になった、芦ノ湖の遊覧船。
 なお、「本文の訂正」という形で、新宿~研究学園駅・谷田部車庫間高速バスの、12月10日からの改正ダイヤが掲載されました。常南交通が参入して1日4往復に増発。また、三島~横浜・羽田空港路線は12月21日に改正。新木場発着はなくなり、代わって一部便が国際展示場駅発着に変更。

本文
 美祢線の代行バスは12月1日より、「実証快速便」のみ、本来の駅でない場所に停車地を追加している(加藤・柳瀬・美祢市役所前・長門湯本温泉・長門市役所前)が、時刻表への掲載はないし、注釈もない。新規停車地追加による他の停車場所の時刻の変更はない。普通便は停車せず、こちらも時刻の変更はない。
 いすみ鉄道は全線の不通が続いているが、注釈などはない。

 会社線は、南海線が12月21日にダイヤ改正を実施。〔ラピート〕は、β→αに変更になった列車が多い。下りは難波10時05分(土休日10時00分)発全列車がαとなり、以降16時台まで毎時05分(平日16時台は00分)がαで運行。上りは関西空港11~19時台の毎時05分発がαに変更。ただし、全体の所要時間はほとんど変わらない。汐見橋支線(高野線の一部)は改正前の最終1往復が取りやめになり、全区間大阪市内なのに最終は岸里玉出発が21時45分となって、22時前には列車がなくなってしまう(汐見橋発は22時10分)。

 JTB時刻表は来年100周年となり、既に様々な企画が展開され、公式WEBもスタートしているが、今号の表表紙見返しでは、キャンペーンの一環として、①オフィシャルサポーターとして、100周年記念号となる2025年4月号に名前(「サポーターズネーム」と呼称)を記載。プランによって3,300~110,000円。②JTB時刻表マスター認定試験の開催。受験料3,300円。が用意されています。来年は4月号はもちろん、それ以降も1年間は「お祭り」、になるのだろうか?

 当ブログでは直接のコメントは受け付けません。何かありましたら、引き続き本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


 前日の能登地震と共に正月の日本を大きく揺るがせた羽田空港の航空機衝突事故だが、今日経過報告が運輸安全委員会から出されました。あれだけの大事故なので調査が1年で終わるはずもないが、経過報告だけで166ページもあるようだと、最終報告書は、どのくらいの厚さになるものやら。最終報告書が出されてから、もう一度考えてみたいと思います。
 松山で「LEVEL4」の自動運転路線バスが運行を開始しました。伊予鉄バスの高浜駅~松山観光港間1.4㎞、という事で、車両はEVMの小型車。完全キャッシュレス運行ともなり、全国交通系ICカードで乗れるが、現金は不可。まだ海のものとも山のものとも知れない自動運転バスだが、現実問題として、市内路線バスの定期運行さえ切羽詰まった状況に置かれている(西武バスは乗務員不足で一部路線が間引き運転とか)現状では、全否定ももはや非現実的、ではないだろうか。まずはこの路線のような比較的短距離かつ道路の交通量が少ない路線から始めて、その分のドライバーを他路線で運用する、という方向性になるのではないか。

《What's New》
24日 競輪 神山 雄一郎現役引退 記者会見で表明
25日 兵庫県議会百条委員会 斎藤知事に証人尋問 知事選挙再選後初
posted by 菊池 正人 at 22:00Comment(0)時刻表