№2875 山陰 振り子特急の弾丸旅行 2〔終〕.一畑・ローカル・〔おき〕の山陰路
前夜はホテルに入ったのが23時過ぎ(だから№2857は本当にわずかな時間で書きました)。風呂入って床に就いたのは日付が変わってから。そして起床は6時過ぎ。本当に慌ただしい山陰路弾丸旅行だが、ともかく2日目です。
10月15日(火)
出雲市までは一畑電車で行きます。松江しんじ湖温泉駅。そろそろ木々も色づき始めてきたでしょうか。
なぜか江ノ電の写真がある。一畑と似ているところがありますよ…という所。公式にコラボしているわけではないが。
8時08分発電鉄出雲市行は、元東急1000系の1001F。右は〔スーパーライナー〕で着いたばかりの、7000形3連。
次の松江イングリッシュガーデン駅では、来年1月13日の引退が発表になっている5110Fが待っていました。
右手は農村地帯。
左手は宍道湖。
秋鹿町でも1000系と行き違い。朝方は晴れていたが、今日は本当に、乗るだけ。
一畑口でスイッチバック。一畑へ延びていた跡が残る。走り去っていくバスは出雲市の平田生活バスだが、たぶん回送。
今でも「RAILWAYS」は、一畑電車にとっては経営のよりどころ、なのかなあ。もう14年前だが。雲州平田駅。
旅伏駅。実は、日本全国で「旅」の漢字が入った駅は、この旅伏のみ。この駅名を集客に活かす手、ありません?
川跡の名物、3本並び。真ん中が松江しんじ湖温泉行、右は出雲大社前行。
こんな感じで、電鉄出雲市駅に到着すると…。
小田急のロマンスカーミュージアムの広告ポスターがありました。現在開催中の、他社で再生されている小田急車両、がテーマのようだが、なぜ一畑5000系?車体は元京王5000系、台車は旧営団3000系だが、どこかの部品で、元小田急がつかわれているのだろうか(ことでんもあるが、冷房装置が元NSEらしい)。
ここからがJR。出雲市駅のコンコース。
一角のモニターでは、273系〔やくも〕のプロモーションビデオが流されています。
ここから、山口線経由で横浜までの乗車券を購入、するのだが、券売機では(当然だろうが)山口線経由は提示されない。窓口で購入する事になるが、ここはまだ良いが、最近では比較的大きな駅でも窓口が開いていない所が多いので、比較的経路が複雑な乗車券の購入はどうしたら良いのか、事前に考えておく必要があるだろう。山口線経由で横浜市内までの乗車券は、14,410円。
〔サンライズ出雲〕は、車両不具合の影響で前日の出雲市発から、計画運休に入っている(運行されていれば、前日の〔やくも27号〕とは新見で行違っていたはずだった)。三連休の最終日に運休が発生するのは、痛かったのだろうな。
出雲市9時40分発〔やくも12号〕。273系4連。
ホームに掲げられた、鳥取・島根のJR線の路線図。ここでは、布原は伯備線の駅になっている(芸備線は記されていない)。
米子行282M。115系2連。岡山で227系の導入が進んでいるので、あるいは213系あたりが玉突きで転用されてくるのではないかと思っていたが、今のところはそのような動きはないようだ。
東京からの〔サンライズ出雲〕が、定刻に着きました。降り立ったお客さんが、バシバシ写真を撮っている。「ブルトレブーム」の頃の駅のホームの熱狂も思い起こされる(そこまではいかないか)。クハネ285-6×7。
本当は新山口まで、全て普通列車で行きたかったが、本数が少なくなってきていて、浜田からは〔スーパーおき〕を利用せざるを得ない。せめて浜田までは普通列車で行きたい。327Dはキハ120-310の、単行…。
キハ120には、運転士がハンドルをキコキコ回す形で行先方向幕があるが、その順番を記した表。これを見ると、運用区間は米子~益田間と、木次線。廃線になって久しい三江線の駅名もみられるが、鳥取方面や長門市方面、山口線、さらに一部DC列車がある伯備線の駅名はない。
西出雲の車両基地には、381系の隣に283系の姿があるのが、わかるでしょうか。
やはりローカル色は濃くなるが、やはり「本線」という事か、ところどころでは、線路の整備状況は良い。特急も走るわけだし。
田儀~波根間では、右手に日本海が広がるのを見る。
大田市を過ぎて、静間は、以前は行き違いができた駅のようだが、今は棒線化。
車内は、旅行者でそれなりに賑わっているようにも見えた。〔サンライズ出雲〕からの乗り換え客も多いと思う。逆に、地元の人はどの程度乗っているだろうか?
海沿いの集落では、黒の瓦屋根が目立つ。山陰らしいと、私は思っています。
江津到着。右側に三江線の線路があったと思うが、完全に草木に埋もれてしまっていて、跡は判然としない。
江津からは、早い帰宅の学生などの乗車が多くありました。
浜田到着。いつ以来だろう?今は近代的な、橋上駅舎。
来年3月グランドオープンの、広島新駅ビル「minamoa」(ミナモア)のCMが、駅舎内にありました。
でも広島まで鉄道で行くのは、現状では非現実的。大回りにすぎる。これから乗る〔スーパーおき3号〕+〔のぞみ38号〕でさえ2時間52分。やはり広島駅新幹線口まで2時間20分の高速バス〔いさりび号〕が現状ではベストで、せめてJRのバスで行ってもらいたい、という所だろう。12時30分発がJRバス中国便。
駅の北側には、かつては重圧な機関庫があって、〔出雲〕けん引のDD51が見られたりもしたが、もうその面影はない。車庫としては機能しているが。
その〔スーパーおき3号〕。自由席のキハ187-1004に乗車。2連のミニ編成だが、車掌はきっちり乗務していた。
三保三隅を経つと、海の向こうに特徴的な形の高山(須佐の近く)を見る。
車内。キハ187系には今回初めて乗車したが、やはり少々古びてきているのかなあ、という印象はあった。コンセントもないし。ただ乗り心地は、正直273系よりは良かった気がする。揺れはあるがゴツゴツとはしなかった。線形にも拠るのだろうが。
キハ187系にも、フリースペースがあった。
益田から山口線に入る。津和野で〔スーパーおき4号〕と行き違い。それから、車掌がここで交代になるとは意外だった。
放送は、日本語は車掌の肉声+自動の英語放送というスタイル。
津和野を発ち、急こう配を駆け上がっていく。山の中腹に神社を見る。
出雲市~益田~宮野間は、先日のJR西日本の閑散線区の情報開示でも、民営化初年度比で30%前後まで利用が落ち込む、「本線」とは言いながら引き続き厳しい状況が示されました。北海道などと違って完全な無人地帯、というわけではなかったし、〔スーパーおき〕〔スーパーまつかぜ〕も走るから都市間輸送の性格もないわけではなく(新幹線連絡もあるし)、何とか維持は図られるのではないか、とは思う。が、現在整備途上の山陰自動車道が全通すれば、特急だってどうなるか分かったものではない。快速が全て廃止になっている事でもわかる通り、地域輸送に関しては今後も厳しいはず(何しろローカルはキハ120形の単行で間に合ってしまうのだから)。後々への方策は、今のうちに真剣に考えておくべきでは、ないでしょうか。
新山口定時到着。山口線ホームは、片方(3番線?)は使用していない。春先に乗った宇部線のホームと同じだ。
〔のぞみ38号〕。JR東海のN700S系。
徳山。通過。
N700系の車内。
新横浜到着。新山口から4時間03分。さすがに早いよね。
こんな感じで、山陰弾丸旅行は終わりました。久しぶりに山陰本線や山口線に乗れて満足。ただ、やはり出費が…。
のはずが、この一週間後、また弾丸旅行をやらかしてしまうのです。次は松本。それは次回。
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京急・京成・北総・東京都浅草線では23日にダイヤ改正を行うが、京急の全線時刻表がPDF形式で、公式WEBにアップされました。マニアックな視点では、平日ダイヤで早朝の神奈川新町5時19分発青砥行特急(現行521H)と、押上発6時11分始発成田空港行アクセス特急(現行605K)が一本化されるが、新ダイヤでは京成の編成での運行になります(505K)。また、土休日の神奈川新町5時19分発青砥行特急は、現行の京急編成(553H)が、新ダイヤでは京成編成(503K)になります。神奈川新町で京成の編成が滞泊することになるが、送り込みは、平日の青砥23時18分発神奈川新町行特急(2370H)が、京成高砂23時10分発普通~特急(2302K)になります。土休日は分からなかった。送り込みは回送か。なお、現状で平日に運行されている、泉岳寺始発京急久里浜行特急(1710K)・京急久里浜発成田空港行特急~アクセス特急(2011K)は、新ダイヤでも京成の編成で運行が維持されます(列車番号も同じ)。
《What's New》
13日 みずほフィナンシャルグループ 楽天カードに14.99%出資を発表
14日 EU メタに制裁金7億9000万€(≒1300億円)科料 公正競争妨害理由
15日 静岡県小山町観光バス横転事故 調査委員会が報告書公表
観光バス事故は一昨年、富士山五合目から下るバスが横転して死傷者を出した事故で、下り坂でフットブレーキを多用した結果、「フェード現象」が起きてブレーキが利かなくなったとしています。ドライバーには、「フェード現象」について先輩から聞いてはいても他人事だったし、フットブレーキを踏めばいつでも止まれるという誤認識があった(「自己流の運転だった」)と、また、経験しないと理解できない運転上の危険性を理解させる指導が行われていない、など、出発前の会社・運行管理者の指導・指示も適切ではなかったと指摘しています(なお、報告書では事業者名は公表されていない)。