今月頭の広島旅でも活用させてもらった「JTB時刻表11月号」、そのため、今月号も少々遅くなりました。
表紙は、石勝線・新夕張~占冠間の261系〔おおぞら〕。2023年12月号のDF200けん引の貨物列車と同じ区間で、どうやら撮影場所も同じようだ。秋景色は美しいが、これを撮りに行くとしたら、クルマ必須。旅客駅からは極めて遠いし、熊の心配もあるので。
「のりもの情報局」は、「CS日テレプラス『鉄道発見伝』特番で復活」(このあと11月23日に再放送)「与那原町『時刻表から見る『沖縄県鉄道の歴史』』トークイベント」(12月1日)。
高校&専門学校 鉄道学校最前線
また、直接的には時刻表に関係なさそうなトピックスがグラビアを飾ったが、今回は、専門学校では時刻表実務の授業があるところもあるらしい(JTB・JR、どっち?)
私は、中学時代には一度、岩倉高等学校に行こうかな?とか大それた事を考えた事もあったが、結局近所の普通の公立高校でした。なぜだったんだろう?とか今思い返してみると、学力とかお金の事も大きかったが、普通のハイスクール・ライフを送りたかったから、かな?でも、普通校からでも鉄道会社に就職して、乗務員もやれたので、進学先で後悔した事は、正直ない。
「鉄道」を学ぶ、というのは、この先の鉄道事情を考えると、どういう方向性でどういう内容を生徒に教えるか、というのは、どの学校も結構悩みどころなのではないだろうか?特に乗務員は急速に人員削減(ワンマン化など)が進んで、JR東日本も来春からの首都圏の通勤電車のワンマン運転拡大を発表したばかり。運転士としても、間違いなく運転だけでは済まなくなってきているし、加えて自動運転も普及が進みそうで、「運転」、というより、つくばエクスプレスの如く「オペレーター」的な要素の方が高まってくるのではないか。駅もだんだん人手が少なくなり、かなりの乗降がある駅でも、(完全な無人化ではなくても)改札口に駅員がいない、という所が増えてきた。コロナ禍による鉄道需要の激変でカリキュラムが狂ってしまった、という所も、どこかにはあると思う。どういう事を教えたらいいんだろう、と。
アドバイス、というのはおこがましすぎるが、鉄道会社退職の後、まったく鉄道と関係ない仕事を転々としている者の立場で言うと、専門的な鉄道の知識は、鉄道業界以外では、はっきり言ってほとんど役に立たない。いわば「つぶしが利かない」。鉄道の信号システムなんて、一般の社会では役に立たない、でしょ?(と思っている)その辺は覚悟して欲しい。あるいは、専門学校の中にはバリアフリーの授業もしているそうだから、その辺も真剣に勉強しておくと、ある程度全方位的に生かせるかもしれない。どの程度あるのか分からないが、ガチ専門知識以外の普通の授業も、普段からキチンと受けておく事が大事だと思います。学生の皆さんの健闘を祈ります。
特集のページ
「NEWS」の4文字は、近鉄の8A系。24年ぶりの新型一般通勤車。四半世紀近くも、通勤用では新車がなかったのか…!とも驚かされる。輸送量の減少が一因であろうが、他社と比較しても、やはり間が空きすぎたと思う。
行楽臨時列車では、既に終了しているが、相模線の10月26・27日の臨時ダイヤを掲載。19時前後以降になるが、2往復を増発した。
会社線は、10月1日改正の福井鉄道と、えちぜん鉄道・三国あわら線の全列車(主要駅のみ・福井鉄道は急行停車駅)を掲載。福井鉄道は、バス路線廃止の代替として、神明6時59分発田原町行を増発(平日のみ)。その他は変わらない。日中の急行がなくなっていて、普通のみ30分間隔、日中はたけふ新発毎時15分が、えちぜん鉄道鷲塚針原へ直通。相直が始まって久しいが、どの程度の効果が出ているのだろうか。
(バスは、田原町~かれい崎路線が9月いっぱいで廃止になっていて、かれい崎は北鯖江駅・神明駅(ただし土休日運休)またはたけふ新駅から行く事になる。福井鉄道の一般路線バスは、福井駅には入らなくなった)
また、アルペンルートは11月4日までの時刻を掲載。5日~30日の、現在の時刻は本文830Pに掲載されているが、最終日30日は、大観峰~室堂間のトロリーバスも最終日になるため、特別ダイヤで運行、と記されている。結局乗らずじまいで終わってしまった(後継のEVはまだ発表になっていない)。
本文
「12月30日(月)→1月3日(金)は休日ダイヤで運転されます」の文言に、もうそういう季節が来たかと感じる。
〔やくも〕は、12月27日・1月5日の〔13・29号〕〔12・28号〕は、381系で運行される模様。あるいはこれが、最後の営業運行になるのか。
〔サンライズ出雲〕は、発売日以降の運休日(東京発10月24・26日 出雲市発10月23・25日)を記載。これ以降の運休のリリースはないから、通常運行に戻っていると思っていいだろう。なお、上りの〔サンライズ瀬戸・出雲〕は、現地の1月6・13日(両日とも月曜日)は、静岡→沼津間で時刻の変更が発生する(理由は不明。工事?)。
久留里線は、11月16日~12月1日、一部の列車が久留里~上総亀山間を延長運転する。「亀山オータムフェスタ2024」開催のためで、去年も同様の延長運転があり、JTB時刻表2023年11月号にも掲載があったが、見落としてしまいました。5往復を延長するが、木更津~久留里間の定期列車を運休し、列車番号を+9000とした同時刻の臨時列車が、上総亀山まで延長運行される形態。この区間は、先日公表されたJR東日本の閑散線区の経営状況ではワースト一位の区間で、こういうイベントででも利用されないようだと、存続は厳しいだろう。利用状況が注目される。
いすみ鉄道は現在も運休が続いているが、締め切り(今月号は9月25日)の後からなので、今月号では記載がない。
会社線は、高速バス・空港バスは相変わらず運休が多いし、再開できないまま廃止となる路線も少なくない。JRバス関東の東京~福井線〔青春ドリーム福井号〕も、運休のまま(京福バス・福井鉄道便はすでに廃止になっている)。北陸新幹線・東京~福井間は15,810円(乗車券+通常期普通車指定席)するので、低廉な足も求められていると思うのだが(旧ツアー組の路線がいくつかある)。
新宿~岐阜間の〔パピヨン号〕は、岐阜バスターミナルの閉鎖により、10月1日より岐阜の発着が名鉄岐阜1番乗り場に変更(JRの岐阜駅前には入らない)。
北海道中央バスの〔高速ゆうばり号〕は9月をもって廃止。岩見沢~夕張路線も同日廃止になっていて、これで、夕張市内から市外へ向かう一般的なバスは、完全になくなりました(代替で、夕張市が運行している夕張市本町~栗山~長沼間のデマンドバスが1便増便になっているが、JTB時刻表の記載はない)
こんな最中ではあるが、JRバス中国は12月1日より、東京~広島間で〔グランドリームエクスプレス広島号〕の運行を開始するとリリースを出しています。12月号で掲載になるでしょう。
国際線航空便では、イベリア航空の成田~マドリード線が冬スケジュールから再開し、今月号から新ダイヤの掲載になりました。成田発(IB282便)は太平洋・北極海横断ルート、成田行(IB281便)は南回りでの飛行で、ルート上は「世界一周」になるそう。ノンストップだが、成田発は15時間50分もかかる。成田発着が月・金・日曜日の週3便で、機材はA350-900。
次号は2024年としては最後となり、終夜運転の計画もある程度は発表になるか。すでにJR東日本と近鉄がリリースしていて、どちらも昨年度とほぼ同じと見える。初詣どころでも終夜運転を行わない鉄道が多かったが、復活するところは、あるのだろうか?
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JR西日本は、福知山線事故の車両などを保存する施設を吹田に建設中だが、一般には公開しないと決定して、遺族に伝えたと発表しました。JALのジャンボ機墜落事故の記録を継承する「安全啓発センター」は一般にも公開されていて(無料だが事前予約が必要)、対応が分かれた形だが、遺族の間でも公開には賛否両論があったそう。普通の博物館などとは決定的に違う極めてデリケートな施設なので、全くの第三者としては公開・非公開、どちらでも止む無しだとは思う。こんな施設を造らなければならないような大惨事を起こさない事こそ、まず絶対必要。
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