№2834 「南海トラフ地震」臨時地震情報 鉄道影響まとめ

 昨日夕方、宮崎の方で震度6弱の地震が発生しました。この地震自体は、津波の発生や家屋の損傷などを招いたものの、幸い人的な犠牲を出さずに済んだが、問題はこれにより、「南海トラフ地震」の想定震源域内での大地震の発生の可能性が高まっていると判定されて、臨時地震情報の発出がなされました。
 実際、この記事を書き始めようとした直前、神奈川県西部で震度5弱の地震が発生、これも「南海トラフ地震」と関係があるのかどうかは、これを書いている時点では不明だけれども、ともかく、正月の能登半島地震等に続いて、また十分な警戒が必要な事態になったようです。能登半島地震同様、お盆の帰省の時期というのに。

小田急江ノ島線 湘南台駅.jpg
 当然交通にも広範囲に影響は出ているが、私は今日の日中、小田急とJR東海道本線に乗る機会があったけれど、この時点では、特に運休とか大幅な遅延という事態はなく、普通に乗り降りできたと感じました。
 とりあえずここでは、臨時地震情報発令を踏まえての、鉄道事業者の運行状況・計画をまとめてみます。全部は見切れていないです。その点はご勘弁ください。〔サンライズ瀬戸・出雲〕は、明日出発までの分の全区間運休が発表になっています。

JR東日本 東海道本線・大磯~熱海間、中央本線・大月~茅野間、および伊東線全線で徐行運転を実施。運休は〔サンライズ瀬戸・出雲〕以外は計画されていない。

JR東海 特急〔南紀〕〔ふじかわ〕〔伊那路〕が全列車運休。快速〔みえ〕は運行している。東海道新幹線は三島~三河安城間で、徐行運転を一週間程度は行う見込み。このため10分程度の遅延が発生する。

JR西日本 特急〔くろしお〕は、和歌山以南のきのくに線(紀勢本線)区間が運休。山陽新幹線は直接の影響はないが、東海道新幹線の徐行の影響で、一部列車に遅延が発生する。

JR四国 土讃線・土佐山田~高知~須崎間で、普通列車の一部が運休(「当面の間」としている)。この他、牟岐線・牟岐~阿波海南間、土讃線・吾桑~土佐久礼間で徐行運転を実施。特急の運休はない。

JR九州 JR九州は直接の影響はないが、九州新幹線は、東海道新幹線の遅延の影響で、一部列車に遅延が発生している。
(今日は日豊本線・西都城~国分間で不通になっていて、〔きりしま〕も運休になっているが、これは雨規制のため)

小田急 昼間の時点では、小田原線・本厚木~小田原間で徐行運転を実施。運休の発生はなかった。

近鉄 8月15日まで、五十鈴川~賢島間の特急の運行を取りやめる。名阪ノンストップ特急は全列車、大和八木・津・白子・近鉄四日市・桑名に停車。明日・明後日運転予定だった「海女さん列車」も取りやめ。

伊豆急行 全線で徐行運転を実施。

阿佐海岸鉄道 当面の間、阿波海南~甲浦間で徐行運転を実施。

 なお、直接の影響がありそうだと予想されたところでは、土佐くろしお鉄道は、運行情報はX(旧ツィッター)のみで、古い記事しか読めなかったため詳細は不明。紀州鉄道も、最新の運行状況は確認できなかった。このほかの鉄道でも、今後の状況によっては運転見合わせ・遅延などが発生すると予告しています。
 地震そのものは、地球に住んでいる限りは逃れようがないけれど、やはり願わくば、阪神・淡路大震災や東日本大震災、能登半島地震などなど、のような、一度に多くの人命が失われ、遺された人々も、何年何十年と生活に難儀するような、悪夢のような事態は、起こらないでほしいです。それがまた、鉄道・バス等の交通のためでもありますので…。

 21時20分現在、小田急は海老名~小田原間が不通。目視による点検を行うため、運転再開までには相当な時間がかかる見込み。東海道本線・小田原~熱海間、箱根登山電車全線、伊豆箱根鉄道大雄山線も不通。東海道新幹線は全線で運行を再開している。この他、運行している鉄道・路線でも、広範囲で運休や大幅な遅延が発生している。

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posted by 菊池 正人 at 22:00Comment(0)日記