№2828 北陸・東海 国内久々の長旅 9.総取り替え間近か 三岐鉄道を行く(後)

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 どこまで書きましたっけ?4月後半の長旅。28日の三岐鉄道の前半、保々まででしたね。
 1か月近く穴をあけてしまいましたが、後半書きます。

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 西武色復刻のもう一編成、805Fを撮るべく、丹生川で下車。

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 線路の反対側から撮影した、駅舎の裏側。駅員は住み込み、なんですかね?

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 805Fが来るのは少し先、鉄橋で一つ前の列車を撮影。802F。沿線の高校の学生のデザインによるラッピング編成らしい。

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 丹生川駅に隣接する、貨物鉄道博物館。この日は開館していないが、車両を外部から見るのは可能。

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 ワプ3。

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 テラ146。

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 ホサ1。

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 シキ160。

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 SLです。39号機。

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 ト15。

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 ト246。

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 ワ11。

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 ワ5490。

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 ワフ21120

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 タム8000。

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 タム6263。

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 DB101。入れ替え用と思われるDL。

 国鉄では走った事がなさそうな貨車が多い。全体的に小ぶり。国鉄にはないような記号も目立つ。私的な博物館のようだから仕方がない部分もあるが、もう少し全体的に保存状態が良好だと良いかな。

 貨物列車が多いため、行き違いができる駅は、どこも有効長が有効長が長い。805Fはこれを生かして、西藤原方で撮りました。それが一番上。

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 次に751Fを撮るべく、東藤原へ。富田方で待つ事にします。

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 駅前にはホキ25767が保存展示されている。

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 構内作業のため、踏切の遮断時間が長くなるタイミングがあると、この看板が知らせている。似たようなものは秩父鉄道でもあったっけ。

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 本来は、撮影した時間がちょうど入れ替え等で踏切が長時間遮断するタイミングだったが、前回書いたとおり、貨物列車はすべて運休中。構内は静寂そのもの。ELもお休み(保々の基地には帰らないんだ)。

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 こちらは現役の、ホキ1100-5。太平洋セメント。

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 タキ112455。

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 富田方の踏切にて。こういう看板があるという事は、貨物が行きかう時期は、「鉄」が多いんだろうねえ。
 遠くの駅に、751Fの姿が。

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 751F、ようやく撮れました。やや薄曇りがちになってきたようだったが、まずまず。

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 先に丹生川で撮影した805Fで、終点西藤原に到着。

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 SLを模した駅舎。

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 前回来たときは雨だった西藤原だったが、この日は好天。ホームに面した公園も、特に家族連れで大賑わいでした。

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 この駅にも、ホームに面して静態保存車両が見られます。102号機。三岐鉄道生え抜きだったが、後に大阪窯業セメントで22年半稼働していたそう。

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 ED22 2号機。アメリカ製で、大糸線を経由して三岐入りしたとの事。

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 番号がわからないが、入れ替え用のDLも。

 この後、折り返しの列車と近鉄を乗り継いで、四日市に向かいました。

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 三岐電車の車内の、私鉄総連の公共交通利用促進キャンペーンの広告。以前も書いたが、情に訴えるだけのキャンペーンは、はっきり言って、甘い。まして公共交通はバスもタクシーも鉄道も運行の担い手が人員不足で減便の連続、利用したくてもできない状況になりつつあるのに、その担い手たちの組織である私鉄総連は、この現実をどう考えているのだろうか?

 四日市では三重交通のバスを中心に撮ったが、三岐鉄道のブルーリボンも撮影できました(№2792で出しました)。また、高架化されて久しい近鉄名古屋本線の川原町駅にも降りました。川原町駅については後日、改めて取り上げます。

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 こうして再び近鉄電車で戻ってきたが、「近鉄パッセ」の1Fには、ファッションの販売スタンドが立っていました。だけど、駅の出入り口で人通りが多いコンコースにこういうのを出すのは、間違っていないか?

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 近鉄では、JR東日本が展開しているデジタルスタンプ「エキタグ」がある駅がいくつかあります。あらかじめアプリをインストールし、情報を登録しておく必要がある。でも「エキタグ」って、場所が目立たないんだよなあ。

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 またこれとは別に、東武と共同のデジタルスタンプラリーも展開しているようだ。人通りの問題もあるのだろうが、どのデジタルスタンプも、もう少しわかりやすい位置に、はっきりとした表示を掲出してもらいたい。通常のスタンプと違って場所を取らないのだから、複数個所あってもよいはずなのに。

 とか思いながら、名古屋よりJR中央本線で、今日の宿泊地の恵那に向かいました。5年ぶりです。
 翌日は最終日。明智鉄道を再訪し、中央本線経由で岐路に就きます。

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 今日は東海道新幹線の保線車両の事故で、一日中大混乱になってしまいました。少なくとも日本では、米バイデン大統領の選挙戦撤退の大ニュースも押しやった感があります。明日も、とにかく運行はするが、通常通りの運行が確保できる稼働は微妙、との事。このような形で止まってしまうと、東海道新幹線では影響が極めて大、という事も思い知らされました。夜間作業の保守作業の事故がこの近年相次いでいて、あるいはこれを見て東海道新幹線でも、上越新幹線同様、夜間作業時間の確保を目的として、終列車の繰り上げとかありうるのか?

《What's New》
20日 韓国・尹錫悦大統領夫人 収賄容疑で検察が事情聴取
21日 JR渋谷駅「新南改札」 新駅舎に移設
22日 新型コロナウィルス感染拡大 厚生労働省専門家会合開催
posted by 菊池 正人 at 23:00Comment(0)旅行

№2827 バスラマインターナショナル204(ぽると出版)

 今日は世界中でおかしな事が多数起きていて、日本ではジェットスター・ジャパンの搭乗手続きが使えなくなるとか、JALのネットのトラブルで国際線航空機やマイレージサービスの特典航空券の申し込みができなくなっているとか、JR西日本やUSJ、セブンイレブンやマクドナルドでもトラブルが続出しているそう。アメリカの企業のクラウドが原因のようで、サイバー攻撃ではないようだが、大変な事になってしまった。早い収束が求められます。こんな広範囲に影響が出るとはね。

「バスラマインターナショナル204」も、先月末に発売になっています。

 表紙は臨港バスの他、「バステクフォーラム」の集合写真だが、太陽の塔の裏側を背景にしている(「編集後記」に詳細が記されている)。

各地の新車から
 もはやEVは別稿で、ここは全部ディーゼルバス。奥出雲交通は耳慣れなかった事業者だが、JR木次線の出雲三成・出雲横田両駅をベースとしている事業者。同社の公式HPはないが、奥出雲町のHPには路線図と時刻表があり、広島県庄原市(旧高野町)・鳥取県日南町への乗り入れ、奥出雲おろちループを経由して三井野原に至る路線もある。路線によって程度の差はあるが、全路線、毎日最低1便は運行が確保されている。JR木次線の今後にも、影響を与える可能性があるかも。

バス事業者訪問254 川崎鶴見臨港バス

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 川崎鶴見臨港バス(臨港バス)は、私の地元神奈川の事業者で、前回は2008(H16)年1月(2007(H15)年12月)刊行の105号で取り上げられていました。16年ぶりという事になりました。
 路線概要を見ると、16年前と比較して、基本的には東急東横線より東側の川崎・横浜市内、という構図は変わらない。西側では武蔵中原への路線も残っているが、現在では朝2往復・夕1往復のみにとどまってしまっている(ただし一時は土曜ダイヤのみ運行だったが、平日・休日の運行が復活はしている)。
 輸送実績の推移を見ると、16年前の時点では、乗合は当時存在した分社の臨港グリーンバスも含めて、一時は(高速含め)年間4千万人台を割っていた時期もあったのが、その後V時回復傾向にあって、コロナ禍直前の2019(H31~R元)年度では、(一般乗合のみで)約5680万人まで上昇していた。それが翌2020(R2)年度では、2割以上も減少している。回復傾向にはあるが、5千万人台というレベルにはもう戻らない、と見ているのか。高速も一時87万人台に達したが、コロナ化後は路線数削減もあり、40万人台前後で落ち着いてしまう事になるのだろうか。
「川崎BRT」は、いすゞ車が追加導入されているとは知らなかったが(日野・いすゞの両連節ハイブリッド車が同じ路線で走るのは、初のケースではないか)、今日現在では、具体的なBRT運行の拡充策は示されていない。ドライバー不足への対応もあり、日中や土休日の運行、また水江町路線以外(エリーパワーなど)の運行の可能性が、あるのだろうか。
 多摩川スカイブリッジを渡っての東京都内(天空橋駅)への乗り入れは話題になったが、キングスカイフロントからは、航空への需要もあるのではないかと思われる。ドライバー確保の課題はあるが、客足がつくようなら、川崎駅~キングスカイフロント~羽田エアポートガーデン~羽田空港第1・2ターミナル間の路線の開設は、考えられないだろうか?
 大師橋(旧産業道路)駅からの路線が拡充しているのは、京急大師線の地下化の恩恵もあるだろうが、JR南武支線・鶴見線との接続強化は、まだ具体的な形にはなっていないように見える。そもそも両路線とも便数が少ないし、一方で南武支線は近年小田栄駅の開業があって、競合関係にもあるように見えるが、JRの方も、増発などの対応をしてくれるのだろうか。
 一方で鶴見区の京浜東北線より西側は、住宅地や古い団地群があるが、近年は特に、鶴見駅起点の循環系統が大幅に縮小されている(他系統に振り替え)のが心配。新綱島駅移転は記されているが、この付近の需要はどうなっているのかは知りたかった。
 今号の記事の中で多少?だったのは、高速バス部門。現況は記されているものの、近年になって空港路線から完全に撤退し、規模を縮小しているのに、その辺の経緯は記されていなかった。コロナ禍が影響しているに違いはないだろうが。車両面でも、エアロエースが臨港バスから離れ、他事業者への移籍もあるのに(旭川電気軌道に加え、横浜市営にも移籍しているらしい)、その辺の記載は一切見られなかった。
 武蔵小杉のタワマンの中を走る臨港バスは、付近の開発が進むまでは、臨港バスではほとんど見られなかった、新鮮な光景だと思う。川崎市営バスや東急バスもあるが、今後は武蔵小杉を中心とした路線の再編成も、ありうるかもしれない。再編成といえば、京急グループ全体でバス営業所の統合・再編成が計画され、臨港バスもその一環に含まれていたはずだ。今はどうなっているのだろうか。
 川崎市はまだ、CO2排出量が全政令指定都市でワースト、なのか。「音楽のまち」とか、フロンターレの活躍などで違った面を見せたいと、市では考えているのだろうが、工業地帯ゆえそう簡単でもないのだろう。それは臨港バスのせいではないはずだが。
「臨港バス アーカイブス」の中では、大型9m(準大型)の一例として、いすゞLTの写真があったが、三菱ふそうのMMの方が、全国的にも少数派だったはずなので、こちらを出してもらえると良かったかも。「川崎駅ー元住吉」の幕を出した富士のいすゞ車は、川崎駅西口の再開発の前なので、東口の発着になっていた。この辺の経緯も記してもらえれば良かった。
 トロリーバスの復元に関しては、これはやはり川崎市がやる事だろう。桜本公園には市電の静態保存車があるので、セットでやってもらえると良いのだが。

2024バステクフォーラム
 車両面では完全にEVが主役になった、というのは置くとして、周辺機器やドライバーのサポート、という点では、対インバウンドで適切な案内・誘導ができる装置を、早急に開発してほしい。京都市営バス(西日本JRバスに委託)で、間違って回送車両に乗ってきた外国人を乗せたまま車庫まで走ろうとして大騒ぎになった、という一件を以前少し書いたが、ドライバーだけに責めを負わせてはいけないはず。実際、私も先日鎌倉→藤沢の江ノ電バスに乗ったら、途中から鎌倉駅へ行こうとする外国人が乗ってきて、バス停で立ち往生する事態になった(私は多少英語を話せるので何とか収まったが、向こうは英語が母国語ではなかったかも知れない)。ドライバーも運転だけで大変(しかも鎌倉は慢性的に渋滞気味)なのに、これもまた、バス業界を敬遠させる要素に、十分なりえてしまうだろう。バス以外もだが、これこそAIを活用した案内・誘導システムなんて、できないものか、と考えてしまう。車両や、場所によってはバス停にも、十分な案内ができるシステムが、今後間違いなく必要になってくるだろう。

電気バスのバッテリー
 前後してしまうが、近年のEV等に用いられる、リチウムイオン電池に関して。技術的な事はわからないからほとんどパスせざるを得ないが、「燃えやすいのか?」という点に関しては、やはり11年前に発生した、B787型旅客機の緊急着陸、を思い出すことになる。この前後にも同型機で空港駐機中に発火するという事態があって、長期間運航停止、という事態になった。いずれも低温時に発火していて、ここでは「最適な温度は15~25℃くらい」と記されているから、特に極寒地でEV導入、となると、注意しなければならない点かもしれない。むろん旅客機とバスでは使われ方が多少違うだろうから、単純な比較はできないと思うが。最近、一般のリチウムイオン電池も発火する、というニュースを聞くようになった。狭い袋の中で充電したりしていると、起こりやすいそうだ。注意。

欧州・パンタグラフ充電の導入都市を視察しました!
 私は、実際の街中でのパンタグラフ充電のシーンは見た事がないが、4年前の欧州旅行の時、ヘルシンキの市内バスの車庫でパンタグラフ充電を、列車の車内から見たことがあります。ヘルシンキはプラグイン方式と併用しているようだった。
 パンタグラフ式のメリットは「省スペース・安全・自動化」だそうで、確かにプラグイン方式だと、接続・取り外しの時に感電の危険があるかもしれない。またケーブルが重くて、特に女性ドライバーは大変、という意見もあったそう。労働条件の向上、という点でも、パンタグラフ式はメリットがありそう(外で雨が降っていても、中からのパンタ操作で充電ができる)。課題として考えられるのは、軽量化しているとはいえ、重量物が屋根上に載る事になるので、車体の強度を考える必要が出てくる、というところではないだろうか。日本では国産ディーゼルバスをEV改造したアルペンルートで見られるのみで(トロリーバスからの転換なので、設備をある程度転用できると判断されたのだろう)、中国製EVではパンタ搭載に対応できるのだろうか(本国ではどうなんだろう?)。

短期連載 カタログで偲ぶ“平成初期”のバスたち⑥
 テレホンカードがあったはずだが、ちょっと見当たらなかった…。乗った事はないし、高速バスへ転用した事業者もないようだが、バブリーな平成初期を象徴する車両ではなかったろうか。

「国内ニュース」欄の関鉄パープルバス/グリーンバス両社の、関東鉄道への吸収合併は、7月16日に行われました。グリーンバスは関東鉄道の石岡営業所と鉾田車庫、パープルバスは下妻車庫となっているようです。関東鉄道グループでは、すでに関鉄観光バスの一般路線も関東鉄道に移管されているので、グループの一般路線はすべて、関東鉄道の運行に集約された事になります。

 宗谷バスは、近年はシーズンが逆になる沖縄から、夏場は車両やドライバーを確保しているそうで、次号ではその辺のレポートが載るのだろうか。
(利尻・礼文島では、夏場でもストーブが必要になるそうだ)

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 JR九州は今日、来年4月1日の運賃・料金の改定(値上げ)を発表しました。平均15%、初乗り170→200円、博多~熊本間2,170円→2,420円など。九州新幹線の特急料金も、平均12.4%値上げ。西九州新幹線・在来線特急の特急料金等は据え置き。

《What's New》
17日 岸田首相 旧優生保護法裁判原告らに謝罪 補償策検討
18日 欧州議会 フォンデアライエン委員長再任を承認
19日 三菱UFJフィナンシャル・グループ 顧客情報無断共有問題で役員21人の報酬減額発表

№2826 バスマガジンvol.125 (講談社ビーシー/講談社)

「バスマガジンvol.125」、先月20日に発売になっています。
 ところで、前号までバスマガジン誌は隔月刊・奇数月25日頃の発売になっていたが、今号は3か月後の発売となり、次号vol.126は9月20日発売と予告されている。3か月おき(3・6・9・12月の20日?)の刊行という体制で行くのだろうか。それ自体はともかく、前号でそれに関する告知が全くなかったのは、やや遺憾。

おじゃまします!バス会社潜入レポート Vol.125 旭川電気軌道・ふらのバス

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 今回は、富良野の分社のふらのバスとの連名。ふらのバスは、分社して去年で、ちょうど40年。もうそんなに経ったのか、という印象。親会社の関連、ではあるが、取り上げてもらえるのはうれしい。 
 旭川電気軌道は、同じく旭川を中心とする道北バスや、北海道中央バスの存在もあって、旭川市内の一般路線が中心の、多少地味な事業者かなという印象もあったが、それこそMR430のような特大車や、一時は連節バスも運行していたほどなので、日常的に需要は多いはずだと思う。今でも路線車は長尺が主力なので(道路事情が良いこともあるだろうが)。「たいせつライナー」は、JRの特急の新千歳空港直通運転が取りやめになった事で、運行開始になったのだろう。旭川空港への空港バスの運行もあるが、やはり新千歳空港の影響力は、旭川においても大きいという事か(現在は旭川電気軌道単独の2往復)。ただ、終点を南千歳駅に設定しているが、空港アクセスのみではやはり集客が多少不安で、アウトレットモール「Rera」隣接の南千歳駅までの運行とする事で、買い物客の利用も期待しているのではないだろうか。
 一般路線では、旭川市の交通の要衝はやはりJR旭川駅だろうと思うのだが、路線図を見ると、旭川駅はスルーしたり、最初から旭川駅から遠く離れた地点を結ぶ路線もみられる(スクールバス的な系統のようだ)。
 現役保有車両の中であれ?と思うものが数台あって、2DG-LV290N2は遠州鉄道から来たらしいが、2019(H31~R元)年式らしいから、まだ5年しか経っていない。何があったのだろうか?また、高速車の2TG-MS06GPはさらに若く、2020(R2)年式。「令和顔」でエレベーター付きだが、これは臨港バスの高速・空港路線が大幅に縮小された影響だろう。
 神奈中バスからの中古車両は「たいせつライナー」のラッピングが施されているが、これは生で見て撮影・公開もしているのだが、ラッピングの下の神奈中時代の社名と社番が記載されているのがはっきりわかる。ラッピングを剥がせば、神奈中バス時代そのまんまのカラーが現れるはずだ。元グローバル交通車もそうだろう。

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 ふらのバスは先日、正式廃止前のJR根室本線の代行バスで乗った事があるが、一般の路線はない。路線数は多くないし、もう少し小規模な事業者かと思っていたが、西達布線がセレガとは少々驚いた。幾寅延伸までは普通のローカル路線だと思っていたし、今でも高速道路を使用しているわけでもない。リフト付きとはいえ、地元住民の利用が中心のローカル路線としては、多少ヘビーな気がするが、あるいは〔ラベンダー号〕と共用したりする事もあるのか。「高速バスブーム」の頃あたりに、札幌方面への高速バスをやりたいとかは、考えなかったのだろうか(現在、北海道中央バスが単独運行)。
 旭川電気軌道が以前、富良野地域に路線網を持っていたのはやや不思議な感もあったが、「あゆみ」を読むと、戦前のバス事業開始時に、すでに富良野への路線があったらしい。「電気軌道」と今でも称しているくらいだから、昔は電車の路線があり、保存車両もあるそうだが、特に旭山公園への路線は頑張って残っていれば、通勤通学だけでなく、旭山動物園へのアクセスとしても注目されたのではないか、と思ってしまう。連節バスは最初から5年間の期間限定だったそうだが、道路事情は良いので、今後再導入の可能性はないのか。なお、「村山団地の様子」とキャプションがある写真は、〔ラベンダー号〕になってしまっている(この写真自体は貴重ではあるが)。

バス作りの新勢力から

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「みどり坂タウンバス」は前号発売の直後に実際に乗ってきたから、運行そのものは改めて記すことはないが、スカイレールサービスが運営主体(で芸陽バスに委託)、というのは正直初めて知った(だから「スカイレールサービス」という組織自体は存続している事になる)。マンホールは、運行終了を記念して作られたばかり、だったのか。もっと前からあるものと思ってしまっていたのだが、そういえば、かなり真新しかった。今後、バスの利便性が評価されて利用者が増えてくれば(マイカーから転移してくれるとよいのだが)、オノエンスターでは今のところ導入実績がない、大型車両の導入もあり得るだろうか。車両自体はもうちょっと、日本の風土に合うようにデザインやインテリアがこなれてくれるとよいと思った。特に窓ガラスの茶色がやや濃すぎる。

移籍バスの行方を追跡
 第16回は東京都交通局編で、2006(H18)~2008(H20)年度のR・P・S代が中心。この頃の都営バスは三菱ふそうの導入がなく、道南バス以外はみないすゞ・日野のJBUS系。ブルーリボンシティ・ハイブリッドの移籍もチラホラ見かけるが、三岐鉄道にもあったのか!4月に行った時は見なかったけれどなあ(便数多くないし)。

鈴木文彦が斬る!バスのいま
 最近各地で増えてきている、オンデマンドバス。だいぶ前からチラホラ走り始めているのは知っていたが、田舎はまだしも、最近は東京23区でも走り出しているとは、それほど需要が減ってきているのか、と思ってしまった。ただ、単なる需要の減少への対応のみならず、路地裏にも入っていける事で、潜在需要の掘り起こしも図っているのかもしれない。
 最近はバス会社自体がデマンド交通に関わっているとしているが、ここで名前が挙がった以外では、静鉄バス(しずてつジャストライン)が積極的なようだ。配布されている路線図にも記載されている。いずれも、比較的固定した需要が多い朝夕は一般の路線バス、日中は(デマンド以外も含めて)ワゴンスタイルにすみ分ける、というスタイルが多い。これからは特に、「盲腸線」的な支線区でこのスタイルが増えてくるのかもしれない。ヨソ者には利用し辛さそうだが、そもそもヨソ者が乗りに来る機会があまりなさそうな路線ばかりだから、地元重視と割り切れればOK、というところだろう。
 課題としては、利用者サイドからすると、とにかく呼び出し方をできるだけ簡素にする事、在来の路線バスに乗り換えて遠方に行くことになるのなら、運賃・料金面で不利にならないようにする事、だろうか。ドライバーサイドだと、運行の度に経路が変わるので、フォローする体制を整える事(これはドライバー確保のためにも大事)、だろうか。ともかく一度は乗ってみないと、実情はわからない。今のところ自宅から一番近いのは世田谷区の東急バスなので、今年中には何とかお試しで利用してみようか、と考えている。特にヨソ者目線では、利便性はどう映ることになるのだろうか。

バス業界の働き方改革
 まず、第二部の覆面座談会はともかく、「ボタンの掛け違い」と題した第一部は、誰が書いているのだろうか?刺激的とも思える文言が並んでいるが、国や自治体の制度・政策面に関するアピールなら、文責をきちんと記しておくべき。あるいはこれが、バスマガジン誌(ひいては講談社ビーシー)全体の主張、と考えて良いのだろうか?
 全体的には、確かにそうだよねえ、と思う部分も多い一方、「何を今さら」と感じてしまう部分も少なくない。例えば「公営バスドライバーの賃金」にしても、ドライバー不足がここまで問題になるまでは(最近ではわが横浜市営もそうなってしまった)、賃金カットを問題視する人は、一般の世論にはほとんどいなかった。だから賃金カットのみならず、平成の世になる前後あたりから、形態の違いはあれ民営化が急速に進んだのだから。その頂点が大阪市で、バスのみならず地下鉄まで民営化される事になった(その後は民営側も体力がないから、少なくとも面的な民営化は行われていない)。それと、「賃金が高すぎる」事が問題視されるようになったのは、いつ、どのあたりから口にされだされたのか、他の事象も含めて、歴史的な背景も検証されるべきだろう(私はそれは、37年前の国鉄分割・民営化と、そこに至るまでの経緯が決定的だった、と思っている)。
「運転士誌上座談会」を読むと、もう少し賃金面の不満が最前面に出てくるのかと思っていたが、意外とそうでもない(もちろんそれも大きいだろう)。「カスハラ」対策と、ドライバー席の改善をメインに訴えているように読めた。裏を返すと、賃金だけどばーっと上げれば(もちろんそうなれば良いが)ドライバー志望者がわんさか集まってくると考えているとしたら、大甘、という事も言えるだろう。他の業界の賃金も並行して上がるのなら、結局は少ない人手の奪い合いという構図は変わらず、現状のバス業界では負けてしまう、のも事実だろう。私は、道路交通におけるバスの地位そのものが低下している事が、業界が抱える問題の根本にあるように思えてならない(ドライバーのみならず、利用者の目線で見ても)。その辺をバス事業者のみならず、国や自治体、そして利用者などなどを含めた社会全体で考えてほしい、というところに落ち着くなら、このテキストには同感する、と言えると思っています。
 
終点の情景を求めて 
 ウイング神姫の草山温泉。この終点にあり、宿泊地となった「西紀荘」は、正式には「タノシックリゾート西紀荘」と称して、結構近代的でハイカラな宿泊施設らしい。ただし、公式HPの「アクセス」は、マイカーしか記されていない…(ここにも、バス業界の社会的地位の低下が現れているのではないか?)。

平成初期のバスを振り返る

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 旧日立電鉄。日立製作所の公式HPを見ると、グループ会社一覧に「日立電鉄」と記されていて、面白いと思ったものだ。電車は昭和の終わりくらいに乗った事があったが、その1回限り。これ以降のバス部門の変遷はなかなか複雑で、少々理解が追い付かない部分もあった。最近は日立に行く機会もないが、前述の「移籍バスの行方を追跡」には日立電鉄時代のカラーのエルガの写真もあるし、デザインは今でも日立電鉄時代を踏襲しているようだ。カラーは違うが、今はICカードも在来の茨城交通本体と共通になって、「一社二制度」は解消されつつあるようだ。

 刊行が三か月おきになるからか(正式なアナウンスはないが)、「ニュース&トピックス」はなくなった。
 それと、「路線バス全方位レポート」もないが、全47都道府県終わったんだっけ?チェックしてみると、第2シリーズ(そういえばいつの間にか「帰ってきた」の文字がなくなっていた)以降も、確かに全部終わっていた。ただそれなら、前号で「これで終わり」みたいな事も記して欲しかった。今後はどのような連載企画が考えられているのだろうか。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けません。何かありましたら、引き続き本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
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「バスマガジン」誌でも問題視されたバスドライバーの賃金だが、日本の賃金レベルの低さは何もバス業界に限った事ではなく、今春闘でも大いに議論されたところでした。ではなぜこうなってしまったのか。「消費者(交通なら「利用者」と読み替えてもよい)の値上げに対する抵抗感が甚だしく、企業の収益が労働者の賃金に反映される状況にならなかった」旨記されている、このブログ記事の分析が99%以上当たっている、腑に落ちると感じました。読んでみてください。

「労務屋ブログ」2024年2月20日付
https://roumuya.hatenablog.com/entry/2024/02/20/162121

《What's New》
13日 防衛省 218人処分 特定秘密情報取り扱い違反58件確認
14日 京都アニメーション放火事件 慰霊碑 宇治市に完成・式典
15日 リニア中央新幹線「南アルプストンネル山梨工区」 国の有識者会議が視察
16日 福島第一原発処理水 7回目の放出完了