№2821 北陸・東海 国内久々の長旅 8.総取り替え間近か 三岐鉄道を行く(前)
既に報じられている通り、三岐鉄道はこの春先、JR東海から211系を大量購入、一部は三岐線内への回送も行われました。
譲渡先は意外、かも知れないが、三岐線は既に20m3ドア車で2・3連の運行を行っているのだから、車体のサイズとしては(やや幅広ながら)ぴったりなのかと思います。あとは界磁添加励磁制御方式が合うか、という事になろうが(三岐鉄道は抵抗制御車しか走った事がないはず)。
しかし、という事は、これから三岐線の旅客車両は、211系に総取り替えとなる事が十分予想できます。なのでこの一報を聞いた時は最初に、「やべえ!」と思ったものでした。現有の三岐の編成は、個人的に751系あたりは撮っていないし、他形式も含めて旧塗装・西武時代の復刻塗装編成もまだなので、撮れる状況の内に撮っておかないといけない。
という事で、天気予報は晴れ、と前日に聞いて、三岐行きを即決したのでした。去年の6月、大雨の中を往復した時、「晴れの日に時間を作って撮りに行きたい」とも書いているし。
4月28日(日)
前日とは一転、朝から快晴の岐阜駅前。この日はハーフマラソン大会開催のため、ホテル近くの駐車場も、そして岐阜駅前も大にぎわいでした。岐阜バスもシャトル輸送を行っていたほか、一般路線もルートを変更していました.
今日は、名古屋まではJR。新快速。
稲沢で貨物列車との出会い。
名古屋到着直前、〔しらさぎ1号〕との出会い。681系はいつまで見られるか。
名古屋から(近鉄)富田までは近鉄の急行。
桑名で、ビスタカーと養老鉄道「ラビットカー」復刻色編成との出会い。
近鉄富田駅の、三岐鉄道側の駅舎。クジラを模している。
近鉄富田駅のホーム。右は8時49分発の西藤原行15列車で、「まだ撮っていない」751系の3連。西藤原行なら、戻ってきたところを撮れるだろうか。
ところで、車内には5月3・4日の工事について書かれていた。電気関係の工事のためらしいが、全体でも大幅減便、特に保々~西藤原間は1~2時間に1本程度しか設定がない。この区間は1閉塞にしてしまうようだ(3日と4日では、深夜に少し違いがあった)。ひょっとしたら、211系受け入れのため?とか思ってしまったが、実際はどうなのか。
まず、山城で下車。ここで上り16列車を待つ。この列車は折返しが303列車保々止まりで、このまま入庫が予想されるので、順光で撮影できるのは、このタイミングしかない。
山城からは、四日市へ行く三岐鉄道のバス路線があります。5月に本体のトップを飾ってもらったが、駅から歩いて2~3分程度、という場所ながら、相当ローカル色が濃く感じられます。大型バスが走る道にしては極めて狭い。バスは1時間に1本程度あります。
おお、西武「赤電」復刻の803Fが現れました。この駅は島式ホームだが、貨物列車が走るからかどの駅も有効長が長く、西藤原方で3両がきれいに収まる場所があります。早起きして出てきて良かった。
続いて、保々で下車。
いました。211系3連1本が、西藤原方の側線に。
ところで本当は、「ダークグリーン」+「イエロー」の旧塗装復刻の101Fも撮りたかったのだが、ご覧の通り車庫の中にいて、パンタグラフも上がっていないし、今日は少なくとも、日中は動く気配がなさそうだ。希望していた写真を全部は撮れない、とは思っていたが、これを一番撮りたかったのだけれど。また近いうちに来ないと。
側線の211系を、線路わきの道路から撮ってみました。クモハ211-5608。
モハ210-5056。
クハ210-5025。
今のところは全く手がついていなくて、正面の湘南色の帯の退色も著しいが、さて、どんな姿で再度動き出す事になるのだろう。
改めて、保々駅の駅舎。駅舎だけ見ると、ローカルそのもの。
駅舎には、ツバメの巣が。
20列車で西藤原から折り返してくる751Fは、保々駅では撮りづらい感じがした。昼前に期待して、ここでは田園地帯の下り勾配を下ってくるところを撮ってみました。産業鉄道のイメージがある三岐線だが、やはりローカル色も濃い。
「産業鉄道」と言えば、三岐線はセメント列車が知られるが、保々には、場内信号機と共に、貨物列車用の通過信号機があります。出発信号機を中継するものです。
ただしこの日は、運行がなかった。GWだから日曜日だから、ではなく、工場の定期修理(検査?)のため、6月初旬まで全面運休、という事らしい。
この後さらに撮影を進めたうえ、四日市にも立ち寄ります。それは次回。
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一昨日書くべきだったが、京成電鉄と新京成電鉄の合併が認可され、来年4月1日より、今の新京成電鉄は「京成電鉄 松戸線」となります。個人的には、今の「新京成」の3文字を残して欲しかったと思っています。とりあえず現行の新京成線の運行形態やダイヤ・運賃の変更はないという事だが、車両は今後京成と同デザインになっていくらしく、数年かけて京成に純化していくのだろう。だとしたら、今後はダイヤ面でも、千葉・千原線との一体化が進むのかも知れない。一体化と言えば、今後は運賃も、京成のレベルになっていく事になるのか。京成は現在、千原線が旧千葉急行電鉄を合併して以降、ずっと千葉中央を境にして別運賃になっているが、同一企業であるなら、やはり通算運賃として一体化を図るべきではないかと思う。新鎌ヶ谷でのスカイアクセス乗り継ぎもそう。ただ、現状は新京成の方が割安なので、統一運賃となると、特に新京成沿線の利用者は、ウーンとなるのかも。いずれにしろ、現代においては希少な大型の鉄道合併となり、うまく機能してもらいたいと願います。
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