№2796 バスラマインターナショナル202(ぽると出版)

「バスラマインターナショナル202」、先月末に刊行になりました。

2024 春のオムニバス
 この所のバス業界は「2024年問題」と並んで、EV導入が話題の中心になっている感があって、事業者からのEV導入のリリースがない日がないと思えるほど、全国各地でEVの導入が相次いでいます。これを反映してか、毎年恒例の「春のオムニバス」も、今号では21ページ中8ページがEV関連に費やされている(これとは別に、各地のEV・FC車をまとめた記事もある)。

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 広島電鉄のBYDは、先月広島を訪問した時に見ました。予備知識がなかったのでビックリした。広島電鉄の公式WEBにも、少なくとも直前のリリースは見なかったもので。広島バスのEVM-Jは聞いた事があったような気がしたが(見かけたが、撮影はできなかった)。「エキまちループ」は2社でメーカーが異なり、広島バスの方は広島電鉄との比較も行ったそうで、今後はEV同士の競争が本格的に始まる事になって、導入の決め手は何になるか、メーカーサイドも問われる事になる。隣の東急バスの「さんまバス」はBYDだが、既に「ハチ公バス」でEVM-Jを使用していて(コミュニティバスだから自治体サイドの判断もあったかも知れない)、別記事で、既にBYDを導入していた西武バスが新規にアルファバスのEVを導入したそうだから、今後はこのようなケースが相当増えると思われます。

みどり坂タウンバス.jpg
「みどり坂タウンバス」は、実際に乗車までしました(それについては後日)。スカイレールサービスはみどり坂中央までで、その先、ニュータウンの奥の方までは路線が延びていなかったので、確かに駅まで行かなければならなかったから不便、という層は多かったかも知れない。オノエンスター9m車は初で、キャプションでは「道路条件と需要でちょうどいいサイズ」と記されていたが、オノエンスターには大型のラインナップもあるのに、このサイズで間に合ってしまうというのは、結局ニュータウンの規模そのものがこの程度で、軌道系交通は合わなかった、という事に落ち着くのだろうか。今回はバスそのものは空白区で、まっさらな新路線でもあったから、最初からEVで揃える事ができたと思うが、今後は在来路線でも特定の系統で、予備車両まで含めても全車両をEVで揃えるところまで行くのが、EVバスの次の段階ではないだろうか。

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 №2763でも書いた国際興業のBU04の、レストアに関する記事もありました。飯能地域での乗合運行を計画しているとは意外だった。運賃箱も旧式で当然ICには対応していないから、ダミーなのかなと思ってしまったのだが。「ICは使えない」との断りを入れた上で、定期便とは別のダイヤで運行させるのだろう。冷房装置は、故障しているから使用できないのか。後付けだよね(ここには書かれていないが)。真ん中右側の後部から公式側を見る写真は、隣に「ヤマノススメ」ラッピング車がいるので、バスまつりの会場での、開始前の撮影だろう。
 エアロキングのスクールバスはやや特殊な事情もあるが(碓氷峠を越える通学があるとは知らなかった)、もう少し通勤・通学輸送でダブルデッカーが活用されても良いのではないか。
 岐阜市内の自動運転バスは、実物は見なかったが、JR岐阜駅前は幟が大々的に並んでいた。

 その別稿のEVバス・FVバスはこれでもほんの一部で、別表にEV導入事業者名が並べられている。北アルプス交通はEVM-Jのハイデッカーで、公式WEBには記載がなく、新聞社のWEBに記されていた。特殊なラッピングをされた車両が大半だが、そろそろ一般路線車の標準色をまとった車両が増え始めている。
 いすゞエルガEVは、モビリティショーで見た感じではもう少し時間がかかるかと思っていたが、公表されていた通り、今年度中には市販がされそうだ。相鉄の今年度の事業計画にEVバスの導入が記されているが、「国産」と付記されているので、相鉄バスが市販第一号となるのではないか。
 カルサンe-JESTは、今のところはまだ導入を発表している所はないようだ。発表が待たれる。

バス事業者訪問252 防長交通・防長観光バス

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 防長交通は、山口県では西部のサンデン交通と並ぶ大手だが、取り上げられるのは初めて。
 路線の概要を見ると、山口県の東部全体に路線網が広がっているが、やはり徳山・防府を中心とした瀬戸内側がメインと言える。岩国が徳山からの1路線しかない(しかも1日5往復のみ)のが意外とも映るが、いわくにバス(旧市営バス)のエリアだからだろうか。青海島は、今は島そのものへは乗り入れていない(サンデン交通は下関からはるばる乗り入れが残っている)。
 輸送人員の推移を見ると、乗合に関しては、コロナ禍前はやや波があって、2018(H30)年度は前年度比で約16万人の増加も見られた。何とか年間500万人台の利用をキープしていたのに、コロナ禍の2020(R2)年度は、一気に1/4近くが失われてしまった。もう500万人台には戻れないのだろうか。
 写真には3月いっぱいで廃止になった周南市のローカル路線があるが、廃止自体はやむなしとしても、防長交通の公式WEBに具体的なお知らせみたいなものがなかったのは、ややどうかなあ?と思った。周南市のWEBも見てみたが、どうも代替交通は確保されていないようだ(少なくとも私は確認できなかった)。
 観光輸送はどうなのだろう。企画乗車券以外に具体的な言及はなかった。萩・津和野・秋吉台等に加え、山口市がニューヨーク・タイムズ誌の「2024年に行くべき52か所」で3番目に選出されていて、防長交通のWEBでもPRしている。インバウンド対策はどうなっているのか(選ばれた理由の一つが、まだ「オーバーツーリズム」になっていないから、だそうで、この先河口湖のような騒ぎにならなければ良いが)。
 高速バスは、東京線は堅調、と言っても、相当な長距離路線だし、ドライバー不足の中でドライバー2名を2泊3日で拘束する形態では、維持するのは大変ではないか?
(検索した限りでは、現在東京~山口県内を直行する高速バスは、防長交通のみ)
 あとは近隣の事業者との関係。防石鉄道や山口市営バス、中国JRバス周防線の後を継いだが、エリアを二分するサンデン交通・ブルーライン交通に、宇部市営バス(新山口駅前で長距離車と並んでいる)やいわくにバス、津和野で接続がある石見交通があり、山口県自体は少々地味なイメージもないではないので、連携して盛り上げていく方向に行って欲しい(山口県内は、主要事業者では船木鉄道・ブルーライン交通を除いて、全国交通系ICカードが利用できる)。
 周南近鉄タクシーの名前が何度か出てきているだけに、写真が1枚くらいは欲しかった。なお、防長交通の歴史に関連して、防石鉄道と山口市営バスの写真はあった。新山口(旧小郡)駅は以前は小郡町という独立した町にあったが、宇部市に加えて、山口市営の乗り入れもあった。山陽新幹線への接続のためか。

短期連載 カタログで偲ぶ“平成初期”のバスたち⑤

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 日野ブルーリボンのHU・HTは、シャーシ・エンジンのモデルチェンジもあるが、やはり旧日野車体のスケルトンボディとセットで記憶されている部分が、多いのではないだろうか。スケルトン自体は先代RT・RUから始まってはいるが。記載はなかったが、富士重工のボディの架装も見られた。ツーステップでも「優れた乗降性」か…。確かに、旧型のモノコック車よりは低く感じられた。

「海外バスニュース」の中には、バンホールが経営破綻の危機(結局破産)の記事があった。日本でも導入の実績があり、はとバスではハローキティのラッピング車も見られたもので、次号あたりで詳細が見られると良いのだが。
 その次号の事業者訪問は、地元神奈川の臨港バスで、16年前の105号で取り上げられていた。当時は臨港グリーンバスという分社があり、高速路線がもう少し活発だっただろうか。最近は連節車・EV導入のほか、東京都内(天空橋駅)への乗り入れというトピックスもあり、どんな姿になっているのだろう。

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《What's New》
 4日 東京・銀座首都高速道路 一時通行止め 歩行者に解放
 5日 JR京都駅構内 列車内に不審物 約1時間半京都駅発着列車運行停止
 この京都駅の混乱で、更新時点ではまだ、列車の運行に影響が出ているようです。来年、地下鉄サリン事件から30年を迎える日本だが、こんな事はもうナシにしてもらいたい。