調布市内の京王線が地下線になって、もう10年以上経ちました。この地下線化で、調布に加えて国領・布田両駅も地下化され、国領駅は№1547で、布田駅は№1548で書きました。
布田駅の最後で、「調布駅は次の機会に」と結んでいるが、それから8年も経ってしまいました。当時は、調布駅はまだ工事中(特に駅ビル建設)という事もあって、後回しにしていたものです。
今日、ようやく全体像を見る機会がありましたので、改めて公開したいと思います。
調布駅は言うまでもなく、調布市の中心となる駅で、同時に京王にとっても、本線と相模原線が分岐する重要な駅です。2022(R4)年度の乗降人員は109,110人で、新宿・渋谷・吉祥寺に次いで第4位(明大前の乗り換えは考えない)。〔京王ライナー〕以外の全列車が停車します。駅ナンバリングKO18。
地下線化前の調布駅。当時は南北にそれぞれ駅舎があって、これは北口。踏切だけでなく、京王線と相模原線が平面で分岐していたため、列車の運行回数が多くなると、ダイヤ策定の面でも大変な問題になっていました。
現在の調布駅は、駅ビル「トリエ京王調布」と一体になっています。中央口の入口。
中央口のエレベーター。トリエと共用になっています。
一方、やや離れた所に、広場口という入口もあります。
この「広場」の北側の交通広場は、整備が完了しています。京王バス・小田急バスが頻繁に発着し、後方には羽田空港行の京王バスの姿があります。
一方、南側はまだ整備途上という所。
最初は、北側と南側の交通広場を一体化、バスの東西直通運転とかありうるのかなあ、と思っていたのだが、歩行者の回遊性を優先した結果なのでしょう。
南側も京王バスと小田急バスが発着するが、③番乗り場は、現在は小田急オンリー。世田谷通りを走る小田急バスはほとんどなくなったが、渋谷駅へ行く便が一日2往復、かろうじて残っています。また、柿生駅へ行く便が休日に1回あります。
白くステッカーでふさがれているのは、神奈中バスの鶴川駅行です。土曜日のみ1往復あったものが、先月廃止になりました。最終日は新デザイン車の2台口運行だったらしい。
駅に戻って、中央口の、地下から地上へ行くエスカレーター。
広場口のエスカレーター。
広場口から連なる、中央口のコンコース。
みずほ銀行のATM。駅構内のATMとしては広めだし、オープンだ。
定期券発売窓口は、曜日に関係なく12時00分~20時00分。
券売機だが、2・3番はチャージ専用。台数は多いが、やはり行列ができる事はない。休日はまた違うのかも知れない。
中央口の改札口。
中央口の精算機とチャージ機。
一方、トリエの東側にも、駅への入口があります。
東口のエスカレーター。エレベーターもあるが、撮り忘れました。スミマセン。
東口のコンコース。
調布には日活の撮影所があり、このためか、日活のスターの手形を並べたモニュメントが、東口コンコースの壁面に掲げられています。
現役の方も、残念ながら亡くなられた方もいるが、その中から、津川 雅彦氏(2018(H30)年8月14日没)。石原 裕次郎もあるが、亡くなったのが1987(S62)年だからもう40年近く前になるが、手形はどこから手に入れたのだろう?
東口の券売機。
東口の改札口は、遠隔。
東口の改札内は、チャージ機のみ。2台並べられるようになっているが、増設される事は、たぶんないだろう。
改札内のコンコース。
中央口・東口双方にある、発車案内表示。ただ、ダイヤ形態が複雑だから、直近3列車までは表示されるべきだし、下りは本線と相模原線を分離すべきだった。スペースの問題もあったのかも知れないが。
中央口側には、小駅で見られるモニタータイプの発車案内表示もあります。
改札内コンコースには、日活の特撮映画のシルエットが並んでいます。ガメラ。
ホームは上下で分離されています。B2Fは下り。エスカレーター。
エレベーター。コンコースからB3Fまでの直通。
下りホームの発車案内表示。1番線と2番線で別。
下りホーム。ホームドアを始め、ワンポイントのカラーはスカイブルー。
B3F上りホームのエスカレーター。これはB1Fのコンコースまで直通。
一方こちらはB2F行。
上りホームのエレベーター。
上りホームの発車案内表示。3番線と4番線で別だが、上りに関しては向かう方向が同じなのだから、一体にすべきではなかったか。でないとどちらに並べばよいのか迷う事になるので。
(京王に限った事ではない)
上りホーム。ワンポイントカラーは、こちらはピンク。
上下ともホームは、旅客数の割にはやや狭い気がする。ホームドアでカバーしているという所か(駅員も常駐している)。
なお、立体化後は上下線を繋ぐ線路がない。なので折り返し運転はできない(相模原線に快速つつじヶ丘行が設定されているのはそのため)。
上下ホームにある「ごあんない」。時刻表はあるが、やや小さい。
この駅では、誘導のためのイラスト上のアイコンが目立つ。これは地上部の、駅を表すのだろう電車のアイコン。
これは、下りホームを表す、高尾の天狗のアイコン。
これは、上りホームを表す、新宿のビル群のアイコン。京王百貨店のロゴマークもちゃっかり。
立体化と同時の上下線を上下に分離するのは、京成の青砥や京急蒲田で見られてきたが、調布の場合は、地下線化という手法が取られたのが、大きな特徴でした。高架化を選択した場合の景観などが問題視されたのかも知れないが、壮大な実験だったとも言えます。このために、ホームへの誘導には何とか工夫をこらそうというものも見えるが、個人的にはもう一歩、かな、とも感じました。地下駅は周りが見えないだけに、難しいよねえ。地上部はまだ整備が続いている所もあります。全部完成した時点で、調布駅界隈はどのような姿になるのでしょうか。
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