№2780 バスマガジンvol.124 (講談社ビーシー/講談社)

「バスマガジンvol.124」先月末に発売になりました。

おじゃまします!バス会社潜入レポート Vol.124 立川バス
 当初は前号で掲載のはずだったが、今号は予告通りになりました。

立川バス.jpg
 前回は約10年前、2014(H26)年11月刊行のvol.68で取り上げられ、ここでも№1274で書いていました。
 10年前は、横田基地の輸送がなくなったばかりだったが、分社のシティバス立川があり、立川バス本体の営業所も、上水・拝島・瑞穂・曙の4営業所体制だった。そもそも上水〔営〕は約四半世紀前に国立〔営〕を吸収したものだし、さらに前には砂川〔営〕もあったので、平成以降の30年間で、急速に管理体制が整理された事になります。
「あゆみ」を読むと、川崎市の溝口にも路線があったのが注目されるが、元はJR南武線の前身の南武鉄道のバス部門を管理していたものらしい。後の親会社の小田急バスよりも川崎市中心部に近い所を走っていたのが面白い。現在の路線網は、三井プレミアムアウトレットへの直行路線は先日廃止になったので、西武球場前(メットライフドーム)への直行路線が、唯一東京都の外へ行く一般路線になった。
(なお「村山団地」「加美平団地」の写真は、他1点も含めて、アングルは違えども同じ場所での撮影ではないか?)
 車両面では、以前は前後ドア車が主力の上、日産ディーゼル車もあって異色だったが、10年前の時点では、ほぼ現代と変わらない仕様に落ち着いていたようだ。リラックマバスは既に高速も含めて数台あり(バスマガジン誌でも特集する記事があった)、その後「すみっコぐらし」「ウドラ」(共にリラックマと同じサンエックス)と、「フレームアームズ・ガール」(立川市に本社を置くコトブキヤが展開する、武装した美少女型ロボットのプラモデルシリーズ。アニメ化もされた)のラッピング車も走り出したが、現在はリラックマと、すみっコぐらしのみが、ラッピングを変えて運行を継続しているようだ。一部撮影して本体でも少数公開してきたが、全部を撮り切れなかったのは残念。
 ブルーリボンハイブリッドは、日野の大型路線車としても異色で、過去には例があったのだろうか。BYDのEVは、3月27日には走り出したそうだ(具体的な運行路線は決まっていないようだ)。
 高速バスの復活も期待されるが、今後大きく影響を与えるはずの事項は、多摩都市モノレールの箱根ヶ崎延伸。特に、現在は軌道系交通がない武蔵村山市内には駅が5つ設けられる事になるようだが、コミュニティバス「MMシャトル」共々、立川バスの大幅な路線再編成につながるはず。

ついに!!純国産のEVバス 「いすゞエルガEV」独占試乗!!

エルガEV.jpg
「独占試乗」と銘打って入るが、既にあちこちでチラホラと試乗レポートはあります。とはいえ、ようやく実際に走るエルガEVを試乗する機会が、ここでもやってきたという所。既に後述するオノエンスター(ちなみにこの直後のオノエンスターの広告にはEV連節車もあるが、「全長12800㎜」は違いますよね?)など、全国各地で中国製のEVが走り出して、BYDのK8もフルフラットになったので、もちろん失敗作にしてしまってもいけないが、できるだけ早く市場に投入できないと、国産と言えども居場所がなくなってしまうのではないだろうか。

バス作りの新勢力から
 まだここでは、具体的な運行会社の記載がない。が、ようやく一般路線バスへの運行が見えてきた、という内容だっただろうか。芸陽バスが3月30日より「みどり坂タウンバス」の愛称で運行を開始している。検索した感じでは、車両はこのブルーのベースのままで、愛称を追加して書き込んでいる形。瀬野駅を起終点とした循環形態で、一周16分(朝ラッシュ時21分)。日中は15分毎。平日朝方は急行便(スカイレールサービスの駅に対応した場所のみ停車)も運行されるらしい(平日ダイヤ施行は来週から)。寒冷地テストのコラムもあるが、今のところ、北海道バスのBYDの札幌近郊(エスコンフィールド輸送)の実績があるが、もっと北の方への導入も考えられるのか(EVもだが、「9m」が魅力、という事業者もあるかも)。スカイレールサービスは4月30日の正午発を持って廃止、だそうだ。

帰ってきた 路線バス全方位レポート Vol.56 青森県

aomorishi_ixxxx_aomori200ka0719_20160516.jpg
 前回は、創刊間もない2004(H16)年6月刊行のvol.5で取り上げられていました。この当時に取り上げられた事業者は、南部バスが岩手県北自動車に統合された(南部支社として、見た目は変わっていない)くらいだが、青森市は市営バスの一部廃止の代替で、新規の事業者が参入している。「青森市営バス」と「青森市市バス」が共存している事になり、ややヤヤコシイ(横浜市でも似たようなケースはある)。
 青森市営バスは、竜飛岬などへの市外路線が廃止(町営バスに移行)になった直後、「平成の大合併」で一時、浪岡方面にも路線を広げた事があった。東部営業所は弘南バス委託になっていたと思ったが、委託先が変わったのか。青森市のWEBサイトにはその辺の記載が見当たらなかった。
 青森県も交通系ICカードの導入が進んでいるが、青森市営…「AOPASS」、八戸市営・南部バス…「ハチカ」、十和田観光…「Towada SkyBlue Pass」、弘南バス…「MegoICa」と、全部バラバラだ。全てSuica機能も搭載されているので相互利用が可能だし、外部の全国相互利用対象カードの利用もできるが、地域のポイントサービスなどを優先させた結果なのだろう。青森駅は東口の駅ビルが26日にオープンするそうで、今のところバスの運行体制に影響が出るかどうかは分からないが、いい方向に作用して欲しい。
 青森市営バスの車両一覧表があるが、登録番号400番台(元川崎市営バス・相鉄バス)は全滅している。30年前のU-規制車だから当然か。
 JRバス東北・横内線の公立大学~モヤヒルズ間は、8月いっぱいでの廃止が発表になっています。

鈴木 文彦が斬る!バスのいま
 コミュニティバス・デマンドバスに適用される「協議運賃」が昨年10月の道路運送法の改正により、活性化協議会とは別に、運賃に関わる協議会を開催して協議を行う事が必要になり、筆者の鈴木 文彦氏は、割と強めの口調で疑問を呈している。その主なポイントは2点で、①住民の代表や道路管理者、運転者の代表(労働組合の事だろうか)などが集まって決める事が「カルテル」というのなら、「協議運賃」とは何なのか ②運賃発生の事案毎に協議を行わなければならなくなるので、関係者の今後の負担がかなり重くなるのではないか という事になろうか。
 私は在来のバスも含めて、運賃決定の裏事情は何も分からないのでどうのこうのは言えないが、生活の足の運賃の決定がゴタゴタするのは、確かに良くない。いろいろな立場の意見がぶつかり合って紛糾する事も予想されそうで、何とか穏便に事が進めばいいのだが、という所に落ち着いてしまいそうだ。
 それにしても、今回の問題提起とはほとんど関係がない事項だろうが、近年の一般のバスの運賃は、高くなってきている、というだけでなく、同じエリアでも事業者によってバラつきが顕著になりつつあると感じる。横浜市では、東急バスが先月から市内均一運賃を230円に値上げ、また小田急バスは、6月1日予定の運賃改定では、実施運賃を240円にしたいとしている。一方で横浜市営バスは220円のまま(こどもの国付近を走る3者は、6月から運賃がバラバラという事になる)。こんな事は昔はなかった。関係する路線・エリアを走る事業者がみな一斉に運賃を改定していたもので、これも今見たら「カルテル」になってしまうのかも知れないが。横浜市営では、民営バスとの共通定期券発売区間を縮小する傾向にあるが、これが影響しているのか。

終点の情景を求めて
 宮城県登米市の竹ノ沢で、「ミヤコーバス」と付記されてはいるが、今回の旅程はくりこま高原駅からひたすら、栗原市及び登米市の「市民バス」としての利用になっている(すべてミヤコーバスが受託)。登米市役所→柳津駅間のルートは、「バスジャパン・ハンドブックV111」の紀行と被っている。若柳は栗原市で、登米市の市民バスが乗り入れる形態になっている。若柳というとやはり栗原電鉄→くりはら田園鉄道の車庫があった場所のイメージがあるのだが、くりこま高原駅への中継点にもなっているようだ。石越駅は登米市になるが、石越駅~若柳中町間は栗原市・登米市両方の市民バスが運行されている。この地域も栗原電鉄に仙北鉄道の登米線、それに今回のルートには含まれていないが築館線と、比較的ローカル鉄道が密に走っていた地域なのに、今は全てなくなってしまったのが、仕方ないかも知れないが哀しい。ただ、登米市民バスは、(土休日運休の便も多いが)全路線毎日運行があるのは頼もしい。
(登米市民バスのくりこま高原駅への路線は東北本線新田駅経由で、新田~くりこま高原駅間はノンストップ。新幹線接続が目的だろう)

平成初期のバスを振り返る
 名士バスとはまた、マイナーな事業者を出したものだ。名寄って行かないのでねえ。昭和の終わりに立ち寄ったくらい、だったかな?当時はここに並んだ車両より、もっと古いモノコック車車も走っていた。名士バスは、札幌あたりへの高速バスに参入したい、という意向はなかったのだろうか?会社の規模が小さくて、負担が大きいと考えたのだろうか。なお美幸線の代替バス(仁宇布線)は現在はデマンド運行となり、日曜日は運休だそうだ。

 次号では、ようやく先述の「みどり坂タウンバス」のルポが載る事になりそうだが、実は私も来週、中国地方のJRローカル線とセットで、お試しで乗ってくる予定です。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けません。何かありましたら、引き続き本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


 台湾で大地震発生、さらにニューヨークなど米東海岸でも地震が発生したと聞きました(米は軽微だったようだが)。今年も世界各地で地震が多いが、その始まりが能登半島地震でした。その能登では今日、のと鉄道が全線の運行を再開しています。通常平日ダイヤより3往復減、減速運転もあり、車内トイレも使用できないようで不便もまだ少なくないようだが、「乗り物の力」で、能登半島に元気と勇気を与えて欲しいと思います。私は、もう少し落ち着いて、「のと里山里海」が運行を再開したら、その時点で北陸新幹線とセットにして訪れようと考えています。永井 豪のラッピング列車も、輪島の復興の支援として、新しいものが作られたらいいとは思っていますが…。

《What's New》
 3日 ロンドン五輪銀メダル 競泳 入江 陵介 引退表明
 4日 セキュリティークリアランス制度修正法案 衆議院内閣委員会で可決
 5日 不発弾らしき物体持ち込み 北海道三笠市役所 一時閉鎖
 6日 茨城県日立市郷土芸能「日立風流物」 5年ぶり披露