№2766 バスラマインターナショナル202(ぽると出版)

「バスラマインターナショナル202」、先月末に刊行になりました。
 先日の国際協業のバス祭り、ぽると出版もブースを出して、この号やバックナンバーの販売を行っていました。雨降りで風邪も強めの中、ご苦労だったと思います。お疲れさまでした。

各地の新車から
 EVはもう別格みたいで、それ以外の国産車種が並んでいる。横浜市営のハイブリッド車は、モデルチェンジ後は日野のみ導入されていたが、今回はいすゞになった。実際に見ているし、早めに撮りに行かないと。

バス事業者訪問251 国際興業

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 国際興業は過去2回出ているが、直近は93号(この号のバックナンバーも、「バスまつり」のブースに並んでいた)だから、もう19年前になる。路線の概略を比較すると、エリア自体は大きくは変わっていない。むろん廃線も少なくなく、成増と朝霞付近を結ぶ路線がなくなったりしているが、一方で新越谷への乗り入れとか、岩槻から蓮田や、飯能エリアでは高麗川から毛呂山町(埼玉医大)への延伸も見られる。営業所は川崎の貸切の廃止などはあるが、乗合の10営業所体制は変わっていない。観光バスの板橋は、旧国際観光だろう。
 輸送人員は、2018(H30)年度から一般乗合で、「一般路線」と「高速・深夜中距離」の内訳で記しているが、コロナ禍前は徐々にだけれど利用を延ばして1億人台にまで到達していたのに、コロナでガクンと減ってしまった。特に「高速・深夜中距離」は、2020(R2)年度は、前年度比で約10分の1。一般乗合は回復基調で再度1億人台になりそうだが、高速・深夜中距離はまだ1/3程度。しかも深夜中距離は引き続き全路線運休中だし(復活させるにしても、専用車両は皆リタイアしたそうだから、車両はどうするのだろう)、高速も〔遠野・釜石号〕は再開しないまま廃止が決まっているし、〔ONライナー〕も4月から再度運休とリリースがあり、回復は相当時間がかかりそうだ。
 今回は飯能エリアの沿線写真が3点あったが、これは「バスまつり」のレポートでも書いたが、一般的な新車両の直接の投入はできないのだろうか。93号以降に一度は撤退がほのめかされた事もあるが、ハイエースの導入などは、飯能市からの委託としても、本気でエリアを残したいと考えていると、思いたい。だから、一般車でも、直の新車の導入を期待したい。
 昭和末期以降の国際興業は、都心にダイレクトに向かう鉄道新線(特に埼京線)の影響をモロに受け続けてきたが、とりあえずは一息ついた、という所だろうか。埼玉高速鉄道の岩槻・蓮田延伸が噂されているが、実現したら、また何か変わる事があるだろうか。
 車両面は相変わらず、中型以上はいすゞ一筋、という感じ。乗合はCNG車がなくなって以降、ハイブリッド・ノンステップ車も導入がない。やはりエルガEVの販売開始に、期待しているのだろうか。貸切は、旧国際観光車は全滅したようだ。

バス事業者訪問252 佐賀市交通局

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 こちらは、今号が初登場。
 佐賀市は「平成の大合併」で北部に拡大し、福岡市早良区とも接するようになったが、エリアは佐賀駅を中心として、長崎自動車道より南側。
 輸送人員の推移を見ると、2020(R2)年度にガクンと落ち込んだのは、ここも例外ではない。ただ、それ以前の底だった2005(H17)年度と、それほど違いがないのは特筆されるし、以降V字回復しているのは頼もしい。空港バスもインバウンドが回復してきているというのは明るいが、正直佐賀市そのものは、国際的な観光地とは言い難い。柳川や唐津などを目指すのだろうか。
 旧国鉄佐賀線の筑後川昇開橋の画像があったが、佐賀市営バスは、その佐賀線の代替バスとして、福岡県の瀬高まで、柳川経由で乗り入れた事があった(西鉄・堀川バスとの共同運行)。いつ廃止になったかは分からないが(現在は西鉄バス単独で柳川まで運行)、転換当初は割と頻度もあったようで、転換時の鉄道の便数さえ確保できない昨今の代替バスと比較すると、まだ良い時代だったのかと思う。
 市域拡大でも市営バスの延長はなかったが、「同じ佐賀市になったのだから、市営バスを延長しろ」という声は、なかったのだろうか。そういう声を上げられるほどの人口が、拡大部にはいなかったのかも知れない。他民営事業者との関係は良好なようで、これがこのまま続いて欲しい。
 次に大きな変化があるとしたら、西九州新幹線の博多~武雄温泉間開業、となるだろうが、未だルートが決まらず、佐賀市内のどこに停車するのかさえ分からないのでは、当分は現状維持で推移するのではないか。

短期連載 カタログで偲ぶ“平成初期”のバスたち④

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 日産ディーゼルのスペースウィング。3軸車は、特に西武バスが好んで使っていたような印象があるし、関越自動車道経由の高速路線で共同運行する他社も、皆同じだったと思う。上に出した頸城バスもそう(非常に暗くて申し訳ないが)。

世界最大のバスショー 会場レポート
 前号の続編。今回は貸切・長距離系とコミュニティ系。BYDの13m級ダブルデッカーのEVって、スペックはどうなっているのだろう。相当大容量の電池を積まなければならないのでは、と思ってしまう。EVそのものから少し離れるが、コミュニティクラスの車両が多数展示されているけれど、ディーゼル車等も含めて、特に欧州でこの位のサイズの車両はどのような路線で、どのようなスキームの下に運行されているものだろうか。その点の考察も、どこかであるといい。メラーのEVの顔つきは、EVM-Jと同じだ。

 都営バスが100周年記念で再度旧塗装者を復刻させたが、またラッピングなのかあ。やはり全塗装にして欲しかった。京王バスは旧塗装復刻塗装車を現在に至るまで、長期にわたって運行を継続させているのだし。「イエロー+マルーン」を、逃げないで復刻させたのは評価できる。あとはしつこいが、やはりバスに都電・都営地下鉄(加えて廃止になったモノレールや、新交通システムも)まで交えた、本格的な「都営交通博物館」が欲しい!

「国内ニュース」で、国際興業がC/Cのタッチ決済のブランドを拡大させるとあるが、最近はバスも鉄道も、C/C決済が急速に拡大しつつある。が、主要カードではMastersだけ利用できない所が多い(国際興業もそう)。この先Mastersの対応も検討する、という事業者もあるが、なぜなのだろう?

 次号は4月末刊行なので、「2024年問題」に対応する事業者の動きの速報が乗るのだろう。東急バスの連節バスの運行は、今のところリリースが出ていないのだが、間に合うだろうか。また、EV運行開始の記事が多数掲載される事が予想されるが、ともかく明るい話題が、一つでも二つでも増えて欲しい。
(我が戸塚の連節バスは、残念ながら多少遅くなりそう。車両は日野のハイブリッドとなるようだ)

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 ひたちなか海浜鉄道は、2030(R8)年に、延伸区間の半分の先行開業を目指すとする方針、と伝えられました。同時に勝田から水戸まで、JRとの相互直通運転が行えると良いと思う。

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