№2758 12年ぶり 年越しの関西・紀伊・名古屋旅行 1.大みそか 東海道本線を西へ

 昨年12月31日の大みそかから、今年の1月3日までの3泊4日で、関西・紀伊・名古屋を巡る旅に行ってまいりました。
 年始のシフトが3連休になったから急に決めたのだけれど、思えば年越しで旅行に行くのって、2011(H23)12月29日~2012(H24)年1月3日以来、12年ぶりの事になりました。それについては、№622№623№624№625№626№627で、集中的に書いています。
 あの時は当時の大阪市営地下鉄など、関西圏の大半の鉄道が終夜運転を行っていて、年越しは比較的「ラク」?でした。しかしコロナ禍を経た今回は、関西で夜通し終夜運転を行うのは近鉄と京阪のみ、JRと南海は一部路線が2~3時台までのみ行う、というさみしいものになりましたが、ともかく年越しの足があるという事も、今回の旅を後押しする事になりました。
 6年前は6日間だったが、今回は4日間、しかも大みそかは午前中は仕事があったから午後スタートになりましたが、ともかくできる限り堪能だ、天気も良さそうだし、と思って、張り切って横浜を発ったのでしたが…。

12月31日(日)

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 仕事場から直接出ます。横浜発1877E。

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 ボックスシートが空いたところで、崎陽軒の「横濱チャーハン」で昼食。このご時世で以前より値上がりしているが、それでも730円とは、オトク感がある内容だと思っています。
(お茶はもちろん別売りね)

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 関東地方は、天気が全体的にチグハグ。根府川から望む相模湾はやや曇り気味。

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 熱海2番線到着。大みそか+「青春18大移動」だろう、ホームの反対側3番線に着く451M(15時57分発)を待つ旅客はとても多い。

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 ところが、列車がまだ到着しておらず、大半のお客さんは、どこに並んでいいかわからない様子。足元の乗車目標もJR東日本自社のものはあるが、JR東海編成に対応するものはかなり小さい。

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 15時51分、451Mとなる編成が、島田始発438Mとして、3番線に到着。

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 と、当然ホームの前後で適当に待っていた行列が、慌てて列車に駆け込む事になる。何しろ15連→5連への乗り換えだ。

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 一応、ホームにはJR東海編成に対応する乗車目標の表示は出る(JR東海方式)。が、肝心のホームの乗車目標が小さいし、駅のアナウンスも、駅員の誘導もない。この乗り換えは、やはり問題ありと言わざるを得ない。

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 乗り換えが済むと、ホームは一気にガラン。が、451Mは大混雑、という事になる。左のE257系は〔踊り子14号〕。

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 改めて、島田行451M。211系×2+313系×3。

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 三島駅の伊豆箱根鉄道駿豆線ホーム。左の1300系はちょっと解りづらいですかね、「鉄道むすめ」HM。右は「幻日のヨハネ」ラッピング編成。

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 浜松方面へ行くには、興津始発の827Mに乗り換え。むろん他の皆さんも、解っていらっしゃる。跨線橋を渡って3番線へ。

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 この先はもう暗いので、お見せできる画像は少ない。浜松で985M豊橋行に乗り換え。

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 豊橋からの新快速5357F米原行。

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 米原は、この時点では雪がなかった。ただし、雨。接続は、この時間はもう米原発の新快速はなくなっていて(というか4分前に出ていったばかりだった)、1分の乗り換えになるが、普通845T姫路行。

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 湖西線は強風の影響とかで(米原は、風はなかったけれどなあ?)、〔サンダーバード〕は米原経由で迂回運転、だそうだ。

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 このため、近江八幡で臨時の退避。〔サンダーバード〕の通過待ち。たぶん38号が、雨の中駆け抜けてゆく。

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 新快速は野洲が始発。姫路行3545M。845Tのあとの入線になるが、〔サンダーバード〕迂回運転の影響だろう。やや遅れての出発になった。

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 大阪に着きました。横浜から8時間44分。

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 阪和線直通の大阪環状線快速日根野行4243M。

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 天王寺を出発する、大和路線(関西本線)各駅停車1874Kは、201系でした。最後の越年、となるのだろうか。

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 天王寺駅の、地上部の地下鉄への入口のサイン、なのだけれど…。

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 サイン自体が「昭和レトロ」風に思えたし、地下鉄のマークが市営時代のもの、そのままだ。

 今回の旅で一つ困るのは、スマホ用のモバイルバッテリー。いつもなら宿泊先のホテルでの充電で事足りるのだが、これから終夜運転で夜明かし、となると、間違いなく足りなくなる。ので今回初めて、レンタルのモバイルバッテリー、というものを利用してみる事にしました。近くのコンビニで借ります(あらかじめスマホのアプリをインストールし、情報を入力しておく必要がある。また次回書きます)。

 となんだかんだしている間に、2023年・平成5年は終わりを迎えようとしていました。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けません。何かありましたら、引き続き本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


 3月16日改正のリリースが続々出ています。関東各社について簡単に記します。。
京王: 〔京王ライナー〕は、平日は京王多摩センター9時54分始発と、新宿17時20分発・21時40分発橋本行を増発(新宿発橋本行は、17~21時台は毎時20・40分発)。土休日は、橋本11時05分発と、新宿10時15分発橋本行を増発する。午前中に新宿を出発する〔京王ライナー〕は初設定。平日は、朝の高尾山口発急行1本を区間急行に変更。新線新宿19時台発笹塚行各駅停車を2本増発。平日・土休日共、高幡不動を21時30分以降に出発する新宿発特急・急行は全て、高幡不動から各駅停車で運行する。井の頭線は、平日は朝ラッシュ時の一部列車の行先と発着番線を変更、土休日は早朝に一部列車の時刻を変更。
相鉄:平日は、朝方の海老名発浦和美園行各停を横浜行通勤急行に、湘南台発横浜行通勤急行を浦和美園行各停に、各1本変更する。湘南台発横浜行各停は1本を通勤急行に、1本を快速に変更し、西谷始発の各駅停車2本を増発する。JR直通は、21~23時台の1往復を取りやめ、海老名5時24分発新宿行特急・新宿6時31分発海老名行各停を設定する。海老名発特急は、西谷で始発川越市行に接続。夕方~夜間の横浜発快速5本を特急に、西谷で接続するJR直通特急を各停にそれぞれ変更する。また海老名発6本を横浜行特急に変更、二俣川または西谷で接続するJR・東急直通を各停に変更する。22時台以降のいずみ野線を等間隔化し、下りを1本増発する。土休日は、平日同様21~23時台の1往復を取りやめ、5~7時台に1往復設定する(西谷からの接続はない)。夕方~夜間の横浜発快速5本を特急に、西谷で接続するJR直通特急を各停にそれぞれ変更する。22時台以降のいずみ野線を等間隔化し、下りを1本増発する。夜間の新横浜線の西谷行を平日は5本、土休日は2本、海老名・大和へ延長する。
東急:東横線・目黒線・東急新玉川線のみ実施。東横線は、平日渋谷18時31分始発の菊名行各停を増発し、20時台の武蔵小杉行急行2本を各停に変更する。目黒線・東急新横浜線は、平日6時台に日吉→新横浜間各停を増発する他、平日・土休日共日中に増発を行い、東急新横浜線内は毎時6→8本とする。
東京都:三田線も改正を行うはずだが、今日現在は新宿線のみ発表になっている。平日は、新宿17~19時台の本八幡方面急行を4本に増発するほか、本八幡9時台発新宿方面行各停1本を急行に変更する。日中は運転本数の「適正化」を行う。土休日は新宿18時台発大島行各停1本を急行に変更する。平日・土休日共全ての急行が、大島で各停と接続する。
新京成(3月23日実施):平日6時台にくぬぎ山始発津田沼方面行1本を増発し、くぬぎ山始発松戸行1本を新津田沼始発に延長する。平日・土休日共、22時以降の運転間隔の拡大を行う(初列車・終列車の時刻の変更はない)。

《What's New》
12日 「太平洋・島サミット」準備会合 フィジーで開催
13日 ドミノピザ 従業員の不適切行為動画公開で謝罪
posted by 菊池 正人 at 23:00Comment(0)旅行

№2757 氷見線・城端線 再生への道 始まる

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 JR西日本は8日、富山県・高岡市・氷見市・砺波市・南砺市、それにあいの風とやま鉄道と連名で、「城端線・氷見線鉄道事業再構築実施計画」の申請が認定されたと、リリースを出しました。国土交通省から、実施計画が認定された事を受けてのものです。
 ここに至るまでの間、協議会では、当初は富山ライトレールのようなLRT化を想定していたようだが、結局普通鉄道の形態で再生を目指す事になります。
 10年スパンの計画になるが、一番大きなポイントは、計画開始から5年後をめどに、運営がJRからあいの風に転換されるという事です。あいの風自体が第一種鉄道事業者、つまり営業も、線路・施設・車両の保有も、あいの風が行う事になります。このために県と4市が基金を創設し、JRは基金と鉄道施設整備費として150億円を拠出。新型車両(電気式DCも想定にある)の導入やICカードへの対応(あいの風自体は既にICOCAを導入済み)、列車の増便(毎時2本のパターンダイヤを目指す)、さらに城端線と氷見線の直通運転を行うという事で、これらにかかる費用341億2000万円は、社会資本整備総合交付金という事。JR西日本は、あいの風転換後も、要員確保の協力を行うとしています(出向などか?)。本当は、電化という所まで行って欲しかったかなと思うが(あいの風の電車列車の直通運転も可能になる)、そこまではやはり難しかったでしょうか。少なくとも、線路設備の抜本的な近代化は必須だと思う。
 ソフト面でも様々施策を行うようで、この中には、「アニメや漫画を活用したまちづくり」という項目もあります。氷見市は藤子 不二雄Ⓐ先生の出身地で、「花咲くいろは」などのアニメを作っているP.A.WORKSは南砺市にあります。なかなか楽しみ?「べるもんた」はどうなるのだろう?あいの風自身で、新しい観光列車を作る、という方向になるのか。
 現在の氷見線・城端線の輸送密度は共に、民営化時点でも既に4,400人/日程度、令和になって以降は3,000人/日を割り込んでいます。これを、計画終了時には12,000人/日となるように目標を立てていて、結構野心的です。
 計画通りなら2029(R11)年には、あいの風の路線として転換される事になるが、整備新幹線の並行在来線を運行するために設立された第3セクター鉄道が、並行在来線以外の鉄道を引き受けるのは、これが初めてになります。
 氷見線城端線とも以前乗って、当ブログでも簡単に感想を記しているが、やりようによっては、高岡近郊の通勤鉄道として再生できる可能性を大いに秘めているように感じました。それには自身の経営努力ももちろん必要だが、、加えてやはり他交通事業者等、北陸新幹線もそうだし、万葉線や加越能バス、その他自治体が運行するバス等との連携も、欠かせないはずです。
 ともかく、15日にスタートするこの計画が順調に進行し、富山県西部の公共交通の柱として成長する事が、大いに期待されます。他地域の地方交通にも、刺激になるでしょう。

 なお、両路線があいの風に転換されると、富山県内のJR西日本の在来線は、高山本線・猪谷~富山間のみになります。いっそこちらもあいの風、あるいJR東海に任せても良いのではないか?(〔ひだ〕の直通があるからJR東海の方が良いのか?もう民営化時点で決められたスキームに従い続ける必要はなかろう)。そんな事も考えてみたりします。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けません。何かありましたら、引き続き本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


《What's New》
 9日 韓国 二大政党離党者政治家 新党「改革新党」立ち上げ発表
10日 サンフレッチェ広島新スタジアム「エディオンピースウィング広島」 プレシーズンマッチ開催
11日 国立科学博物館・民間施設が連携 「科博廣澤航空博物館」筑西市にオープン

 広島の新スタジアムに関しては、№2754で「23日のサンフレッチェvsレッズ戦がこけら落とし」なんて書いてしまったが、プレシーズンマッチの存在を忘れていました。ウソ書いてしまってスミマセン。

№2756 バスマガジンvol.123 (講談社ビーシー/講談社) 

「バスマガジンvol.123」、先月末には発売になっていたが、また少々遅くなってしまいました。

おじゃまします!バス会社潜入レポート Vol.123 山梨交通

 前号の予告では立川バスになっていたのに、変更になってしまった。
(立川バスは次号と予告されているが?)

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 山梨交通は、前回はかなり早くて、創刊間もない2005(H27)年3月刊行の10号で取り上げられていた。この時点では国際興業グループで、オリジナル色から国際興業と同デザインに変わってきている最中だった。「非接触式ICカード日本初導入」とか書かれたコラムもあった(現在はPASMOを導入)
 当時は、郊外部や静岡路線は山交タウンコーチ・山梨交通観光バス・山梨貸切自動車と言った分社が運行していた。当時のグループ統一路線図が掲載されていて、塩山・身延・静岡(富士宮)は既に甲府中心部からは孤立していたが、どのエリアも今より路線数が多かった。特に身延は奈良田に行く路線があって、私が高校生の時、先生と北岳に登って、下山した帰りに乗った事がありました(2012(H24)年に廃線となって、現在は早川町営バスが運行)。
 現在の、全体を網羅した路線図は同社の公式ホームページにもない(エリア毎に分割されている)ので単純な比較は難しいが、むろん廃止になった区間も多いが、特定のエリアからまるまる撤退した、という事はないように見えた。静岡のエリアは「あゆみ」を読むと、山梨交通の前身で身延にあった事業者が、富士宮の事業者を合併させた事で生まれていて、戦前からある、歴史のある路線のようだ。
 車両面では、19年前の一般路線車は、大型はキュービックが数台ある程度(自社発注・オリジナル色の前後ドアと、国際興業からの移籍車)だったが、今はEVを除くと全て中古導入ながら、大型車両もそれなりに入っているようだ。また、国際興業グループではなくなったからか、譲受元が多彩になってきている。もっとも、国際興業カラーに塗り替えられると、見た目は皆同じに見えてしまいそうだ。箱根のクラシックスタイルの車両がここにいるとは思わなかったが、それこそ清里の路線で使えないだろうか?小型の中古導入とはいえ、日デがいるのは、少し前までは考えにくかったかも。
 山梨交通もまた、ドライバー不足などで運行の維持が大変だろうと思われるが(今のところは、これを理由とした緊急の減便・間引きなどは発生していないようだが)、近い将来の展望としては、リニア中央新幹線の開業は、大きな影響を与えるのではないか。新駅は他のJRとの接続はなく、甲府市中心まではバスの二次アクセスが必要になるはずで、リニア自体は未だ海のものとも山のものとも知れない段階だが、そろそろ対策が練られ始めているのだろうか。観光バスだと、リニアから降りたお客さんを観光地(昇仙峡や身延山、あるいは富士五湖など)へお連れするという需要が生まれるかもしれない。
 19年前も思った事だが、一般路線バスに関しては、再度オリジナルのデザインが考えられても良いのではないか?国際興業グループから離れたのなら、なおさら。

バス作りの新勢力から
 やっぱりオノエンスターの宣伝だよ。今回は「ニューオノエンスター9.0」で、今号では運行を開始よていの広島・みどり坂の新路線については記事がないが、芸陽バスの公式WEBを見ると、このタイプが導入される事になりそうだ(まだドライバー募集広告の中だけで、具体的な運行内容の発表はない)。EVはもちろんだが、9mクラスというのは、今のところ日本のEVバスではスキマになっているので、バス事業者の関心が高くなるかもしれない。

移籍バスの行方を追跡
 神奈中バスが続いたが、第15回は東武バス。PART1は北海道・北東北編。相変わらず前身をよく調べてあって感心する(うらやましい…)。東武バスは平成初期までは前後ドアが主力だったので、特に地方の路線が多い事業者には好まれたのかも知れない。そういえば苫小牧で、東武バスカラーそのまんまのバス、見たっけ。

帰ってきた 路線バス全方位レポート Vol.55 沖縄県
 前回は2014(H26)年9月刊行の61号で取り上げられていて、№1244で書いています。この時は沖縄本島だけだったが、「創刊10周年記念」と称して、6ページを費やしていました。
 今回は本島だけでなく、八重山諸島各島の事業者も入っているが、西表島交通がない。日本最南端だし、EVが入っているのだから入れるべきだと思ったが、遠いから撮影以前に、行く事自体が大変そうだ。それと、本島の主要4社では、東陽バスの扱いが小さいのが気になった。
 沖縄バスが先月、東陽バスの全株式を購入し、4月1日よりグループ会社として運営されるとの事(合併とかはしない)。沖縄本島の一般路線バスは、基本的には第一交通産業系(那覇バス・琉球バス交通)と、2つのグループで運営される事になりそうです。

鈴木 文彦が斬る!バスのいま
 この頃はどのバス会社のWEBサイトを見ても、「ドライバー不足だから減便します」みたいな事を書いていて、それがない所の方が少なくなってきている(理由を記さない所もあるが)。しかし、長電バスの日曜日運休は確かにインパクトがあって、WEBサイトを開くといきなり、「長野市内の路線バスは日曜日運休です」と大きく出てくるのでびっくりさせられる。田舎とかならまだしも、県庁所在都市なのでなおさら。長野市内だけでなく、長野電鉄屋代線代替の屋代~須坂間も全便運休になる(JTB時刻表2月号に記載あり)。郊外部は元々土日曜運休の路線がほとんどだし、日曜日は、普通の長電の路線バスはどのくらい走っているものだろうか?それと、この件について自治体、特に長野市はどう考えているのだろう?WEBで探してみたが、この件に関するコメント等は見当たらなかった。さて、日曜日の運行が再開される日は来るのか?(長電バスのリリースでは、状況がさらに悪くなったら、もう一段の対策を取る必要が出てくるみたいな文言で釘を刺している)
 ラストの「広島型」共同運営については、NHKのニュースサイトにもありました。温品車庫での乗り換えの他、スーパーへの買い物客の利便性向上のための9人乗りの乗用車を使用した路線を設定したが、利用者からはある程度評価があったものの、1便あたりの利用者は平均2人で、思ったほどは増えなかったとの事。今後も様々取組が行われるのだろうが、このためには、事業者間の足並みがそろわないといけない。この点で、広島は地域ICカード「PASPY」は来年3月までに終了すると発表になっているが、その後は、大半の事業者がJR西日本のICOCAを導入する一方で、広電はスマホアプリのQRコードや独自のICで利用する「MOBIRY DAYS」を9月にスタートさせると発表していて、足並みが乱れてしまうのではないかという心配が、ちょっとあります(広電は昨日、ICOCAも受け入れるとリリースを出した)。
 事業者間の路線の調整というのは、前号の時に書いた横浜市など、複数の事業者が入り混じるエリアでは、今後各地で行われると思われるが、一頃の岡山のような、事業者間の対立が先鋭化するようだと困る。危機感が共有される事が必要。問題なのは、広範囲のエリアが一事業者独占に近かったり、路線の棲み分けがかなりはっきりしているような地域で、事業者間の調整はほぼままならないだろう事。既に東北では、これを理由とした路線の廃止がチラホラ見られるようになっています(元々利用者が少なかった事もある改だろう)。
 前号で書いた事の繰り返しになってしまうが、給料面だけでなく、労働条件全体の向上が必要だし(一方で労働組合側も、ある程度は譲歩が必要になる部分もあるかも知れない)、とにかくバス業界全体の社会的地位の向上が、どうしても欠かせない。先の長野市もだが、路線バス事業の危機について、金銭面の支援はともかく、少なくとも「知らん顔」だけは、しないで欲しい。
 この記事だけでなく、今号全体を見ても、ドライバー不足問題が明らかにあちらこちらに影を落としている。どうにかしないと。

終点の情景を求めて
 岩手県北バスの松川温泉で、初めてボンネットバスが出てきた。TSD40改は冬場だけ、というのは、四輪駆動が買われているのだろうか?(一方で当然冷房がないし)しかし、肝心の岩手県北バスのWEBには、このバスについての情報が一切なかったのは悲しい。今回の紀行で辿られた路線の時刻表を見ても、マウンテンホテルで乗り換えになる、という事自体が記されていない(去年の12月1日改正ダイヤなのに)。もったいない話ではないだろうか?温泉旅館前のバス停とは、ロケーションがいいねえ。

平成初期のバスを振り返る
 群馬バス。東急バスカラーそのままの前後ドア車というのは、なかなかミスマッチな感じがして面白い(東急バス自体にも日デ4Rであった)。北村車体のBU10は、ヘッドライトのベゼルが日野のタイプなのが目を惹く。二段サッシなので、モノコックの最終盤だ。今は大型車は少数派になってしまっているが、高崎駅から直接伊香保温泉に行く路線があり、途中うどんで有名な水沢を経由するので、もっと見直されてよい事業者だ。

 今号ではモビリティショー出展のいすゞエルガEV、みどり坂のEVが見られるかと前号で書いたが、どちらも今号ではなかった。どうやら次では見られそうで、みどり坂は実際の運行形態も記載される事になるのではないか。4月1日が迫っているので、ネガティブな記事で埋め尽くされたりはしないかと、少々心配も。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けません。何かありましたら、引き続き本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


 小湊鐵道の「里山トロッコ」は、機関車の不具合が見つかり、部品調達に時間がかかるため、秋までは全て運休になると、今日発表がありました(一般車両で代走)。
 JALは今日、14年ぶりとなる貨物専用機を公開しました。14年前はB747-400FとB767-300Fで共に新造機、銀色の地肌むき出しだったのが特徴でした。今回は旅客機から改造のB767-300ERBCF(JA653J)で、真っ白なボディが印象的です。早く撮りに行きたいとは思いますが…。

《What's New》
 7日 四国犬が公衆襲撃 12人負傷 群馬県伊勢崎市
 8日 パリオリンピック・パラリンピック メダルデザイン発表