№2747 2023 九州の鉄道トピックスを訪ねて 2.博多開業地下鉄七隈線と 貝塚線・香椎線の「今」

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 紆余曲折がありながらも、去年の3月27日に開業した、福岡市営地下鉄七隈線・天神南~博多間。空港を離れて、さっそく乗りに行きます。ついでに、一昨年・2022(R4)10月に乗った時、まだ途中下車していなかった駅に降りて、七隈線の駅をコンプリートします。
 後半は、西鉄貝塚線と、JR香椎線に乗車。

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 貝塚線全線が描きこまれた、空港・箱崎線列車の地下鉄路線図。
 博多で一旦改札を出て、荷物をロッカーに預け、七隈線ホームに向かいます。一旦地上に出てみたが、七隈線延伸で新しくできた地上部の出入口、というのは、ちょっと見当たらなかった(既存のビルに接続、という個所が多い)。見落としたのかも知らんが。

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 ホームに進入する、七隈線3000系。

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 博多駅ホームは、島式1面2線。基本的に、交互に発着。

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 とりあえず一旦、再度橋本まで乗り通しました。午前中の下りだったが、福大前あたりまでは割と乗客が多かった。

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 七隈線路線図も、博多まで表示されるようになった。櫛田神社前…N17・博多…N18。

 博多に向けて戻るが、途中、前年降りていなかった駅に途中下車していきました。
(駅と言っても、全部地下駅だから出入口だけになってしまうが)

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 茶山駅。

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 茶山駅のシンボルマークと絵画。

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 別府駅。「べふ」と読みます。
(遠い昔、兵庫県に「別府鉄道(べふてつどう)」という小私鉄があり、そこも終点の別府は「べふ」と呼んだ)

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 別府駅のシンボルマークと絵画。

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 六本松駅。

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 六本松駅のシンボルマークと絵画。

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 六本松は西鉄バスの拠点ともなっているようで、案内所もあります(ターミナルというものはないが)。右側の日デスペースランナーは、EVレトロフィット改造車。

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 桜坂駅。

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 桜坂駅のシンボルマークと絵画。

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 薬院大通駅。

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 薬院大通駅のシンボルマークと絵画。

 薬院は一昨年降りた(西鉄に乗り換えた)ので、飛ばします。

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 渡辺通駅。

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 渡辺通駅のシンボルマークと絵画。路面電車が描かれている。

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 天神南を過ぎて、再び新線区間に入ります。単線シールド。

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 今回の開業区間で唯一の純粋な新駅、櫛田神社前駅のホーム。七隈線の駅は全て、島式ホームの1面2線。

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祇園山笠で有名な櫛田神社の最寄り駅だけあって、駅構内全体も、何となく神社の雰囲気がします。

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 壁面には、地元の伝統工芸品も、多数並んでいました。

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 祇園山笠の大きな壁画も掲げられています。
 この駅は、東と西に改札口があって、櫛田神社は西側(橋本寄り)へ。

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 櫛田神社前駅。出入口は近代的な装い。

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 櫛田神社前駅のシンボルマークと絵画。山笠じゃなくて、普通の秋の様子が描かれている。

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 櫛田神社前~博多間も、単線シールド(七隈線は基本的にそうだが)。

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 博多駅進入直前のクロス。この部分は複線シールド。

 こうして博多に戻ってきました。七隈線自体は2005(H17)年2月開業だからもう20年近く経って、市民の足として、だいぶ定着で来ているようです。博多延伸で、さらに飛躍できるか。
 あとは、路線の延伸の計画というものはないのか。市が発表した公式の計画、とか言うものは存在しないが、博多から志免・宇美方面(かつて国鉄勝田線が走っていたあたり)への構想、というものはあるようです。どういう展開になるのか。

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 博多駅の、空港線⇔七隈線ホーム間の連絡通路。左へ行くと空港線、右へ行くと七隈線。

 天気は相変わらず悪い。撮影にはならんが、その分ローカル線を集中して乗り歩くには良いだろう。この後は西鉄貝塚線と、JR香椎線に乗りに行きます。
 博多から空港線に乗り、中洲川端で箱崎線に乗り換えて、貝塚へ。

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 地下鉄箱崎線の、貝塚駅ホーム。

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 貝塚線は今から8年前の1月、新年早々、引退を目前にして旧塗装を復刻した313形を撮影するために乗車して、それ以来。
 貝塚線の主、600形

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 600形は8年前と変わっていないが、1962(S37)年製だから、さらに時が経って、もう車齢が60年を超えてしまった。貝塚線の行方そのものも関わってくるが、もうそろそろ、車両面では何らかの動きがあってしかるべき時期、ではないか。

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 貝塚14時過ぎの新宮行に乗ってみたが、和白まではまあまあの乗り具合だったものの、三苫を発つと、乗客は自分を含めて、4人になってしまった。

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 西鉄新宮駅は、8年前からも変わりがない。

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 西鉄新宮駅のバスターミナルも変わりはないように見える。しかし、宮地岳への代替バスは3年前、2020(R2)年10月に廃線になり、今は新宮町のコミュニティバスのみ(西鉄の運行ではない)。旧宮地岳線は、廃線まで全線で12~13分間隔で走っていたのに、廃線からわずか13年で、代替バスまで廃止になってしまった。JR鹿児島本線の存在もあるだろうが、それにしても、これだけ短期間で公共交通機関が衰退してしまうとは、ちょっとため息。

 この後和白に戻って、和白→西戸崎→香椎→宇美→香椎→和白と、JR香椎線に乗ります。

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 西鉄の和白駅の駅舎は、改築されていた。駅員はいる(子会社)。

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 JRの駅へは、東側の踏切を渡っていく事になる。JRは無人駅。
 香椎線は、これも何年ぶりかなあ?(特に宇美側は)

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 西戸崎駅。香椎線は全線非電化だが、全列車819系ECのお世話になる。

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 左手は、福岡湾。

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 西戸崎駅終点。無人駅。ここから志賀島へ行く西鉄バス路線があります。
(終点の勝馬は本体の方に掲載しました。もう15年も前)

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 ひたすら海を見ながら…というわけでもなく、森の中を行く区間も。中道信号所。国鉄時代はここが、海ノ中道駅だったらしい。

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 香椎駅。鹿児島本線との接続駅。停車している列車は皆、819系。
 西戸崎から来て、ここで宇美行に乗り換え。こちらは往復とも、帰宅の学生で賑わっていた。

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 長者原。福北ゆたか線(篠栗線)との接続駅。香椎線は、後からできた。

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 もう一方の終着駅、宇美駅。こちらは西鉄バスの発着も比較的頻繁。福岡空港からの路線もある(あくまで一般的な路線)。かつて国鉄勝田線があったが、宇美駅は離れた場所だったらしい。乗った事がないまま終わっているので、どのあたり?というのは解らない。

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 駅には、昨年繰り返された、特急料金等の見直しを告知する掲示がありました。「D&S列車」に関しては、この機に「特急料金」とは別の料金形態を導入すべきでは、なかったか?

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 819系には蓄電池電車らしく、電気の流れ方を乗客に知らせるモニターも見られる(JR東日本・烏山線のEV-E301系にもありますね)。

 この後香椎乗り継ぎで和白に戻り、西鉄電車で貝塚に向かいました。
 香椎線は近年減便(運行間隔拡大)もあったが、819系導入もあって、しばらくは安定して運行ができるのかと思う。問題は西鉄貝塚線で、車両の問題もあるし、線路ももう少し近代化が必要に見えた(香椎付近では高架化や線路変更もあったが)。何より和白~西鉄新宮間は、このままだと西鉄新宮以東と、同じ運命をたどる危険が、あるのではないか。全線で何かしらの活性化策が欲しい。同じ福岡市内・福岡近郊でも、格差が大きいなあ。

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 明日はBRTも含めた日田彦山線に乗ります。なのでこの日は小倉に宿泊するべく、鹿児島本線の快速で小倉へ。811系のロングシート改造編成。

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 最後に、小倉に着いたところで、Jリーグ・ギラヴァンツ北九州の「感謝」の看板。ギラヴァンツは昨シーズン、J3でも最下位に終わり、あわやJFLに降格するところだった(JFL上位にJ3のライセンスを持つチームがなかったため、入れ替えがなかった)。2024シーズンは、何とかしないと。

 という事でこの晩は小倉のホテルに泊まり、明日の日田彦山線乗車に備えます。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けません。何かありましたら、引き続き本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
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 JR改正日の3月16日は、名鉄・近鉄等も改正があります。おとといリリースがありました(近鉄は「ダイヤ変更」と呼称)。

名鉄 … 平日の金山始発中部国際空港行急行を弥富始発に延長(名鉄名古屋まで普通)、平日・土休日共中部国際空港23時05分発快速急行名鉄名古屋方面行快速急行を増発し、名鉄名古屋→東岡崎間最終を5分程度繰り下げて、神宮前からの中部国際空港発最終からの乗り換えを可能とする。犬山線は、名古屋市営地下鉄鶴舞線との直通運転を大幅に削減し、基本的には平日朝夕ラッシュ時のみの運転として、日中は設定がなくなる(鶴舞線自体も、平日も日中は10分間隔に削減)。小牧線も朝夕の削減を行う。広見線は犬山~新可児間もワンマン運転を開始(平日朝方一部・ミュースカイは除く)。河和線上ゲが快速急行停車駅となり、加木屋中ノ池駅が開業。三河線三河知立駅は、猿投側へ900m移転。築港線は、土曜日は休日ダイヤで運行。

近鉄 … 京都線は、平日日中の急行を毎時3→4本に増発、大和西大寺行を近鉄奈良に延長。京都・橿原線では一部急行の運行区間を変更する。奈良線では、大和西大寺5時00分発区間準急を増発し、初列車を約16分繰り上げる。大阪線では、平日朝方に五位堂始発急行1本を増発し、区間準急1本を、五位堂始発の急行に変更する(両列車とも、五位堂以東を五位堂行普通列車として運行し、五位堂で始発の急行に変更する形態になる)。快速急行は全列車10→8連に編成を削減(大阪線一般列車の10連運転が取りやめになる)。南大阪線系統では、平日の大阪阿部野橋発21~22時台の準急4本を2両増結(古市まで)、橿原神宮前~六田間で平日朝方に1往復増発。河内長野発初列車を5分繰り上げ。鈴鹿線の平日18・19時台を毎時3→4本に増発。特急は、土休日の大阪難波・近鉄名古屋発賢島行各1本を、閑散期には鳥羽行として運行。大阪難波発1本の停車駅を追加。南大阪線では運行区間短縮・増結・多客期のみ運転への変更がある。

 一般にも話題になっているが、JALの新社長に、4月から現取締役の鳥取 三津子氏が就任する事になりました。CA出身者では初、また日本の大手クラスの航空会社で女性の社長は初、という事です。JALでは、2010(H22)年の大型経営破綻以降に就任した社長は、現会長の植木 義春氏(6月の株式総会等を持って退任)がDC-10のパイロット、また現在社長の赤坂 祐二氏が整備畑だったので、3代連続して、実際に現場を経験した人という事になります。なお鳥取氏は「1985(S60)年 当社入社」とあるが、実際には前身の東亜国内航空(TDA)入社だったそうで、確かに今は同じ会社だが、社長人事でもあれば、この辺は正確に記載すべきではなかったか。
 またJR東日本も、4月1日より現副社長の喜㔟 陽一氏が社長に就任、と発表がありました(現社長の深澤 祐二氏は会長に、現会長の冨田 哲郎氏は相談役になる)。喜㔟氏は1989(H元)年4月にJR東日本入社で、初めて国鉄を知らない人が社長に就任する事になります。民営化からもう37年、国鉄時代は忘却の彼方に押しやられつつあります。

《What's New》
17日 柿沢 未途前法務副大臣起訴 江東区長選挙・選挙違反事件
18日 野球殿堂 谷繁 元信氏・黒田 博樹氏がプレーヤー表彰
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№2746 2023 九州の鉄道トピックスを訪ねて 1.SFJ041

 2023年末、12月28日の№2739で、私個人の主観による、2023(R5)年の日本の鉄道(を中心とした交通)の十大トピックスを挙げたが、その中で、

◆ 福岡市営地下鉄七隈線 博多~天神南間延伸開業
◆ 南阿蘇鉄道 全線運転再開 JRへ直通運転開始
◆ 日田彦山線 BRT「ひこぼしライン」運行開始


と、九州に関わるトピックスを3つ、挙げさせていただきました。
 昨年12月、この3つのトピックスの舞台を巡る旅に出かけて参りました。かなり欲張りではあるが、一方で無理してでもこういう機会でも作らないと、一度に全部は訪ねられないと思いまして。前後の航空便も含め、今回から5回に分けて書きたいと思います。

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12月11日(月)
 
 今回の福岡へのフライトは、スターフライヤー(SFJ)をチョイスしました。羽田~福岡線は初めて、SFJ便に羽田から乗るというのも、初めてになりました。

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 羽田空港へは、いつもなら京急の電車利用なのだが、今回のSFJ041便は羽田発が6時35分と相当早く、YCATからの空港バスを利用しても羽田空港着はほぼ同じで、バスは出発階にダイレクトに到着するので、少々重い荷物を持つ者にとってはこちらが有利かな、と、今回はバスを選択しました。東戸塚駅からの神奈中バス路線が走っていれば迷わずそちらにしたはずだが、一昨年廃止になってしまいました。全く持って残念。

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 とんでもないブレブレで申し訳ないが、冬至目前の5時30分過ぎでは横浜はまだ真っ暗。ベイブリッジの灯り。

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 車内前方のモニターでは、京急バスのコロナ対策も放映されていた。

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 SFJ041便は第1ターミナルの1番搭乗口からの出発、という事は事前のチェックインで分かっていた。1番に駐機中のSFJ機。これから搭乗。

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 そのオンラインチェックインで発行された、スマホ画面上の「搭乗券」。去年のANA便と同じ体裁で、色だけ違う。このQRコードで搭乗する事になる。実際に直前になって「搭乗券」を探すのは大変。スクリーンショットでOKなので、チェックイン完了時に同時に撮っておいた方が良いと思う。

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 SFJのカウンター。第1ターミナルの一番南側。ここでは、荷物を預けるだけ。

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 手荷物検査場A(SFJオンリーでJALは不可)を通過した後、1番搭乗口は結構遠い。一番端なので。1番搭乗口。

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 TVのニュースワイドショーは、「オオタニサーン」。メッシさえ超える、世界のプロスポーツの最高契約で話題になった直後、いつ「ドジャース大谷」がお披露目になるのか、という話題。

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 搭乗開始。事前改札、グループ1・2(共にANAなどの上級会員)の次の、窓際になるグループ3で登場。今回の座席は後部の、入って右側の26F。

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 機内安全ビデオ。お馴染み「スターフライヤーマン」(ちゃんと見ているよね?)。

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 離陸はC滑走路、R/W34R。雲の切れ目から、朝日が。

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 離陸。東京湾の埋め立て地を見ながら右旋回するが、この日の東京は曇りがち、すぐに雲の中に入って、何も見えなくなってしまった。

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 パーソナルモニターに表示される、ルートマップ。

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 10,000mの上空は、いつも青空。多少揺れがあり、ベルトサイン消灯は、離陸から18分かかった。

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 キャビンの様子。

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 朝食を食べていないので、空港で買っておいたカツサンドを食する(食いかけでゴメン)。もう少し軽いハムチーズサンドとかあるといいと、いつも思うのだが。

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 食後のコーヒー。チョコレートが付くのがSFJらしい。

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 ビデオプログラムがいくつかあって、これは北九州市長の武内 和久氏と、「ぶちぬいてやる」のキッシーらが、北九州市内のスポットを訪ねる、というもの。背後に小倉駅を出発する北九州モノレールが見える。
 他に勝野 洋&キャシー中島夫妻の豪華クルーズ船の旅、とかあるが、このクルーズ船のプログラムのラインナップとか、機内誌を眺めたりしていると、どうも「ジャパネットたかた」が前面に出てきているうだ。なお、オーディオは基本的には8月に終わったそうだが、この日はSEVENTEEN(K-POP)のプログラムがあった(SEVENTEENのラッピングのSFJ機が飛んでいる)。
 機内誌には、機内限定発売のJR九州のフリーきっぷ3種類「北九州フリーきっぷ」「由布院・別府フリーきっぷ」「西九州フリーきっぷ」発売のお知らせも記されているが、残念ながらいずれも、今回の旅のプランでは、使えない…。

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 SFJのPRもある。

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 途中、東へ向かう機体とすれ違う。どこのキャリアかは解らなかった。尾翼がオレンジっぽくて、JEJU航空あたり?

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 中部地方は晴れ間もあった。どこらへんか、というのはちょっと解らないが。

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 南アルプスだと思うが、この先はまた雲が広がって、下界は何も見えなくて、解らない。

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 なのでいきなり端折ってしまうが、もうすぐ福岡。しかし福岡も残念ながら天気が悪そう。そのためなのか、全然気づかなかったけれど、北九州市の北の海上でクルリ一周していた。

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 だいぶ高度が下がって、雲の中に突っ込む。左右にぐらぐら揺れる。

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 雲を抜けると、雁ノ巣と志賀島、遠くには能古島を見る。この進入ルートだと、福岡のR/Wは16だ。

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 福岡市中心部に近くなって、JRの吉塚駅と鹿児島本線、それに福北ゆたか線(篠栗線)の高架橋を見下ろす。

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 着陸。右には国際線ターミナルを見る。海外のLCC勢が中心に見えた。

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 AMXのATR42を見る。残念ながらここでも、熊本でも撮影は叶わなさそうだ。

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 ほぼ定刻、福岡空港に到着。
 12番スポット着。ここは、以前は第2ターミナルだった場所で、バゲージクレームが、また結構遠い。

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 空港ターミナル内も、近年は来るたびに様相が変わってきている。

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 大きく変わったのは、この展望デッキ。今回早朝の便を選んだのは、晴れていれば旅客機の撮影に充てたかったから。なのに、曇り空…というか、時々雨がぱらつく。全く持って残念。

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 R/W16の端が目の前なので、着陸の様子もすぐ目の前で見られる。

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 すぐ北側には、JALのA350-900・JA15XJ、「one world」機がいる。こういうのを見ると、本当に曇天が恨めしい。

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 悔しいと言えば、これもそう。タイ・ベトジェットのA320。「WOW」の意味は解らないが、こういうのも羽田では撮れないので、こういう機会に撮影したかったのだけれど。

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 私を乗せてきたSFJ機(JA24MC)が、042便として、羽田空港に帰っていきました。

 この日の福岡はまる一日曇天らしいから、この先は、福岡市営七隈線新規開業区間に乗車するとともに、前年(2022(R4))年訪問時は撮り切れていなかった駅の撮影、それと西鉄やJRの列車の乗車に費やす事になります。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けません。何かありましたら、引き続き本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


 今日もまた、新千歳空港でKE機とCX機の接触とかあったらしい。詳細はまだ解らないが、翼が破損しているように見えました。もう少し情報が欲しいところ。
 JR京葉線の快速運転のスッタモンダだが、朝方上り2本の各駅停車が、快速で走る事になりました。上総一ノ宮発6時03分 → 東京着7時25分・君津発6時12分→東京着7時35分(現行のダイヤとほぼ同じ)どちらも平日・土休日共運転で、内房線・外房線内は各駅に停車。でもこれではまだ、千葉県や関係自治体の不満は解消できなさそう。京葉線の恒常的な利用者ではないヨソモノがあまりどうのこうのも言えないが、京葉線だけでも、JR東日本だけの話でもないが、長距離の路線であれば、やはり緩急のバランスを取ったダイヤ編成が、必要なのではないか。この所のJR東日本では、首都圏でも快速運転を縮小する傾向が見えていて、コロナ禍が招いた全体的な利用者の減少もあるのだろうけれど、路線によっては行き過ぎの所があるように思う。

《What's New》
15日 「砂川事件」裁判 国家賠償請求棄却判決
16日 プロ野球2軍参戦静岡球団 新チーム名“くふうハヤテベンチャーズ静岡”発表
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№2745 私鉄名車列伝 155.京王電鉄5000系(二代目)

 前回の西武2000系からだいぶ間が空いたが、今回の私鉄の名車は京王電鉄5000系、同社初の有料座席指定制列車〔京王ライナー〕〔Mt.TAKAO〕で活躍する二代目です。〔京王ライナー〕の運行開始で、東京都内に路線を持つ大手私鉄は全て、何らかの形で有料の列車が走る事になりました。

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 着席帰宅のニーズが高まる中、京王電鉄でも同社初となる、有料の座席指定列車の運行が計画された。5000系(二代目)は、一般の通勤列車としても使用できる、クロス/ロングシート転換機構を備えた「デュアルシート」を採用した系列として、2017(H29)年にデビューを果たした。

車体:総合車両製作所が開発した「Sustina」の全ステンレス製で、レーザー溶接を多用し、凹凸がほとんどない車体となった。連結面に衝突柱を設け、オフセット衝突時の安全性も考慮した構造になっている。先頭部はFRP製で、これまでの京王スタイルから一変、スピード感のある流線型になっている。非常用の前面貫通扉は、京王では初めて左側にオフセットさせて設置。側面には京王のコーポレートカラーの赤と紺色の帯をあしらっている。正面・側面の行先・種別表示は、初のフルカラーLEDを新規採用した。
機器:素子にハイブリッドSiCを使用したVVVF制御で、全閉式のモーターの出力は150kw。補助電源装置はSIV。これらの機器を統括するモニタ装置「K-TIMS」が初採用になった。軸ハリ式ボルスタレス台車は、将来の高速化に備えて、軸ダンパを追加設置できる構造になっている。この他車上蓄電設備が設けられ、停電時にバッテリーで電動車を起動させ、必要な時(特に橋梁上で停止を余儀なくされた場合)には、最寄り駅まで自走できるようになっている。
運転席:ワンハンドルマスコンを採用、3画面のモニターを搭載している。


京王電鉄5000系車内クロスシート.jpg京王電鉄5000系車内サイドシート.jpg
車内:クロス⇔ロングシートの変換が可能なデュアルシートが採用された。扉間に3脚・6席分が配置される。クロスシート仕様時に使用できるコンセントが全席に配置さた。車端部は固定式ロングシート。Wi-Fiやナノイー空気清浄機は、新製当初から設けられている。インテリアは自然豊かな高尾・繊維の町八王子を意識したブラウン系で、座席には多摩織の模様が入り、床面は木目調となっている。窓部はUVガラスを採用しつつ、従来のプリーツカーテンも採用されている。LCD式車内案内表示は、ドア上部各2画面に加えて天井部にも配置し、クロスシート形態時にも乗客が見やすいよう配慮された。また各車両に車イス・ベビーカーのスペースが設置されている。ドアは、京王では初の電動式となり、長時間停車時の3か所締め切りの他、〔京王ライナー〕使用時の、一部の扉だけ選択して開扉させる機能もある。

 5000系はまず10連5編成が新造され、2017(H29)年9月29日より、ロングシート形態のままで一般の列車の運用で営業デビューを果たした。
 翌2018(R30)年2月22日改正時より、〔京王ライナー〕の運行が始まっている。当初は新宿発20時台以降の京王八王子行・橋本行が各々1時間間隔で各5本の運行だったが、好評のため増発・運転時間帯拡大が重ねられ、2023(R5)年3月18日改正では、平日は京王八王子行7本・橋本行11本にまで成長した。また、2019(H31)年2月には新宿行の上りも設定され、その後のコロナ禍における「密」を避ける需要もあり、京王八王子発6本・橋本発5本(土休日は各3本)が運行されている。さらに、2018(R30)11月に上り臨時列車の形でスタートした〔Mt.TAKAO〕号(新宿⇔高尾山口)は、2022(R4)年3月改正で定期列車(土休日ダイヤのみ運転)となり、下り3本・上り4本(1本冬季運休)が設定されている。
 この増発の過程で、5000系は2編成が増備された。2019(R元)年度増備の5706Fは、クロスシート形態時に使用できるカップホルダーが、新たに設置された(後に他の編成にも設置)。また、2022(R4)年度増備の5707Fは、全国の「デュアルシート」車両としては初めて、クロスシート形態時にはシートのリクライニングが可能になっている。
 京王電鉄では2022(R4)年に策定した中期3か年経営計画の中で、「ライナー列車の終日の運行の検討」を謳っており、5000系は今後の増備も予想される。


【編成】
←新宿方     京王八王子・高尾山口・橋本方→
 Tc1 5700 - M1 5000* - M2 5050* - T1 5500 - M1 5000* - M2 5050 - T2 5550 - M1 5000* - M2 5050* - Tc2 5750
(* パンタグラフ)

 この5000系など、昨今の関東大手では「クロスシート」⇔「ロングシート」の変換ができる「デュアルシート」が普及しつつあります。本格的には近鉄の「L/Cカー」が始まりだが、関西は後が続いていません。ところで、この「デュアルシート」において「ロングシート」というのは、個人的にはやや違和感があります。昔のような6~7人掛けが一体になって、全体の取り外しができるようなタイプが本来の「ロングシート」で(ただし最近では、阪急1000系のように中に仕切りがついて分割されたタイプもあるが)、5000系のような場合は、「サイドシート」と呼ぶのが適切ではないのかな、と思っています。しかし、京王の公式のWEBサイトでも、参考文献でも、「ロングシート」という言葉を使っているので、ここではそれに従いました。

今回の記事は
「私鉄車両年鑑2022」(イカロス出版)
「鉄道ファン2017年11月号」(交友社) 等
を参考にさせて頂きました。


 さて、西武は2024(R6)年度から「サスティナ車両」と称して、小田急8000形・東急9000系を導入する事になりました。次回から2回に渡って、この両形式について書きたいと思います。まずは小田急8000形です。小田急では最後の鋼製車体の通勤車となりました。西武では国分寺線での運行が予定されているが、今年の内には転用が始まるのか。

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《What's New》
13日 ラグビー全国大学選手権 帝京大学 3大会連続12回目優勝
14日 鹿児島 諏訪之瀬島噴火 警戒レベル3
 ラグビーと言えば、昨日は社会人ラグビー「リーグワン」の試合を、三ツ沢まで観てきました。市営地下鉄で割引チケットの発売があったので、これを機にと行ったもので、ラグビーの試合を生で見るのは、初めての体験でした。大学ラグビー決勝は途中1時間の中断があったそうだが、三ツ沢も途中雨がぱらつき、終了後駅に戻る途中には雷鳴も聞こえたので、2~30分遅かったら、こちらも危なかったかも知れない。一気に寒くなったし、観戦は少々大変でした。
 台湾の総統選挙は、与党・民進党の候補が勝利しました。中国との関係は、政治的な部分のどうのこうのは政治家たちに任せるとして、個人的には、過去の経験からしても、中国メインランドより、台湾の方が、圧倒的に魅力を感じます。少なくとも、日本と同じ程度の自由があるので。偏見がある、と言われるのかも知れないが、中国メインランドはもう行きたくないなあ、というのがホンネです。
 一畑百貨店が、今日を持って閉店しました。島根県から百貨店が全てなくなるが、百貨店がない県はこれで3例目(山形県・徳島県)になるそうです。でも今は都会だって大変でしょ?そごう・西武は去年外資に売却されて、それを巡って池袋ではストライキまで起きているのだから。複合型ショッピングセンター(イオンモールとかららぽーととか)の台頭もあるし、「百貨店」という形態自体、特に地方では相当難しくなってきているのではないか。