阪神タイガース38年ぶり日本一に沸き立つ11月。ガザにウクライナ、人の命は、こうも軽いものなのか?それに引き換え、相次ぐ政務三役交代に派閥の政治資金問題、経済対策は不評で支持率相次ぎ30%割れ、岸田政権は青息吐息?でも、前原元国土交通大臣が新党結成、とか言っているようでは政権交代への「押せ押せ」ムードが明らかに感じられず、日本はノーテンキ?廃部にまで追い込まれそうな(存続の嘆願も出されているそうだが)アメフト部の大麻問題が、副学長の「パワハラ訴訟」にまで発展、内部があまりにドロドロしてしまっている日本大学、どこへ行く?忠犬ハチ公生誕100年、J・F・ケネディ大統領暗殺から60年、関門橋開通から50年、今月は何があったのか。
10月29日 「ハイパーカミオカンデ」 建設現場初公開
10月30日 キオクシア・ウエスタンデジタル 経営統合の交渉中断
10月31日 「アニメ東京ステーション」 池袋にオープン
1日 トヨタ 4~9月のグループ決算発表 営業利益・最終的利益 過去最高
2日 CTBT批准撤回 ロシア・プーチン大統領署名
3日 ウルトラセブンの像 祖師ヶ谷大蔵の商店街に設置 除幕式
4日 Jリーグ・ルヴァンカップ アビスパ福岡優勝 クラブ初タイトル
5日 シンガポール リー・シェンロン首相 退任表明
6日 中国・オーストラリア両首脳会談 経済面関係改善で一致
7日 世界平和統一家庭連合会長 記者会見 特別供託金最大100億円 国に預託を表明
(政府はこれを拒否した)
8日 大分空港ホーバークラフト 操縦訓練中接触事故
9日 世界の都市総合力ランキング発表 東京8年連続3位
10日 プロ野球ヤクルト2軍茨城県守谷市で協定を締結 2027年度目標
11日 藤井 聡太八冠 竜王戦3連覇
12日 京都・八幡市長選挙 川田 翔子氏初当選 女性市長では歴代最年少
13日 クマ捕獲費用支援 北海道・東北6県知事 環境省に要望
14日 キオクシア中間決算 過去最大 1800億円の赤字
15日 アメリカ上院議会 新たな「つなぎ予算」可決
16日 テレビ山口労働組合 31年ぶり 48時間ストライキ
17日 歌舞伎俳優市川 猿之助 両親自殺ほう助で懲役3年・執行猶予5年有罪判決
18日 スペースX社大型宇宙船試験飛行 打ち上げ後通信途絶 計画未了
19日 北海道乙部町で住宅火災 強風で延焼
20日 パプアニューギニア ウラウン火山で大規模噴火
21日 北朝鮮 軍事偵察衛星 今年3回目の打ち上げ
22日 「飲酒ガイドライン」 厚生労働省専門家会議で取りまとめ
23日 ロシア主導 CSTO首脳会議開催 アルメニア首相欠席
24日 大相撲 ウクライナ出身安青錦(あおにしき) 九州場所序ノ口全勝優勝
25日 上川外相 中国・王毅外相と会談 戦略的互恵関係推進を確認
26日 宮澤 ひなた マンチェスター・ユナイテッド加入後初ゴール
27日 LINE利用者情報など約44万件 不正アクセスで流出の可能性公表
28日 緊急避妊薬 全国145の薬局で試験販売開始
今月はこの他、AI安全サミット開催と、Chat GPTのCEOを巡るドタバタ、ネパールでM5.6の大地震、元大関朝潮・人類発の月の周回に成功したフランク・ボーマン氏・細田 博之前衆議院議長・保利 耕輔元文部科学大臣・歌手大橋 純子さんにKANさん(また歌謡界の大物が…)・池田 大作創価学会名誉会長・作家伊集院 静氏(「伊達 歩」のペンネームでアイドル歌謡やアニソンの作詞も)・ロザリン・カーター元米大統領夫人・三井純友FG太田 純社長・ヘンリー・キッシンジャー元米国務長官ら死去(函館空港にミグ25で強行着陸したビクトル・ベレンコ氏の死去も明らかに)、国立科学博物館のクラウドファンディングに9億円、東京都心で100年ぶりに11月の最高気温更新(27.5℃)、米ウィーワーク経営破綻、英キャメロン元首相が外相に起用、宝塚歌劇団が劇団員死亡事件で調査結果公表、米中・日中首脳会談開催、早稲田大学でも相撲部が部員逮捕で活動停止、大谷 翔平がメジャー初の2年連続満票でア・リーグMVP獲得、羽生 結弦氏離婚発表、イーロン・マスク氏「反ユダヤ投稿」賛同で波紋(どちらもSNS絡み)、アルゼンチン大統領選挙で右派候補勝利、日本最高層330m「森JPタワー」開業、イクノイックスGI最長タイ6連勝、臓器あっせんのNPO法人理事に実刑判決、楽天安樂 智大投手がハラスメント理由に自由契約、などがありました。
同志社大アメフト部員による性的暴行事件で実刑判決が下されたように、性的被害の事件の罰は年々、厳しくなる傾向です。なのにわいせつ画像所持の中学校校長、わいせつ行為の大学教授の埼玉の小学校の先生、果てはJR西日本の車掌による乗務中の盗撮まで相次いで発覚するとは、正直トホホ。
大麻成分含有のグミによる体調不良者が相次いだ事態は厚生労働省の立ち入り検査に発展したが、特養老人ホームの集団食中毒や、東京ビッグサイトのイベントのマフィンで体調不良など、食に関わる事件、それと海外発の特殊詐欺グループの摘発も相次いでいます。
大阪万博の入場券の発売が始まり、関西圏を中心にJRや大手私鉄各社ではPR用のラッピング列車の運行が始まりました。しかし、肝心の万博自体が、どうなるのかねえ。ロシアは別に来なくていいけれど。
京成電鉄の新京成電鉄吸収合併発表という、少なくとも鉄道ファンにとっては一大ニュースもありました。それから、ヤマト・JALの貨物機(A321P2F)が、日本に到着しました。
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≪今月この一枚≫
№2724でご報告させて頂いた通り、15・16日の両日は急遽、大阪・京都に行ってまいりました。№2724では叡山電車をご覧頂いたが、メインの目的は、来月20日を持って運行終了・廃業となる、金剛自動車(金剛バス)の写真を撮りに行くためでした。事前の富田林市の天気予報は「曇りのち晴れ」という相当微妙なものだったが、その予報通り、午後はスカッと青空が広がって、富田林で存分(…というほどは便はないが、決して希少ではない)に写真を撮ってきました。往復新幹線だったからホテル代と合わせた急な出費は痛かったが、叡電と合わせてその甲斐はあったと思います。金剛バスの画像の本体での公開は、来年の第1回目の更新で行いたいと思います。
撮影の前に、富田林駅からの千早線(富田林駅~千早ロープウェイ)に乗ってきました。最初で最後の金剛バス、という事になりました。画像は千早ロープウェイから金剛登山口まで歩いて下る途中で撮った、千早ロープウェイから富田林へ下ってくる金剛バスです。ロープウェイこの車に乗ってきたのだけれど、ドアより後ろは、公式側がロングシートという、ユニークなレイアウトになっていました。12月21日以降(ダイヤが12月6日発表予定)、千早線は千早赤坂村内で系統を分断、富田林側は南海バスと千早赤坂村営バス(白ナンバー)の共同運行、その先は村営バスで金剛登山口までの運行になります。だから富田林からだと金剛バスを見る事はもちろん、千早ロープウェイまで行く事もできなくなります。河内長野駅から南海バスがあるし(終点は金剛山ロープウェイと称している)、現在ロープウェイは運休中(このまま廃止となりそう)なので、これで十分、なのでしょう。ドライバー不足がとどめを刺したバス事業者の廃業、哀しい事ではあるが、いきなり運行停止ではなく、3ヶ月の猶予が与えられたのは、まだ救いだったのではないでしょうか。来月になるとさらにお別れの撮影・乗車が激増すると思うが、事故やトラブルを起こさぬよう、我々も心したいものです。金剛バスの花道を飾るためにも。旅行については来月書きます。
当ブログでは直接のコメントは受け付けません。何かありましたら、引き続き本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。
《What's New》
29日 米軍オスプレイ 屋久島沖で墜落
30日 「ムサシトミヨ」 埼玉県熊谷市の小学生 元荒川に放流
「ムサシトミヨ」は、絶滅の危険性が高いとされている淡水魚で、熊谷市のコミュニティバス「ゆうゆうバス」の車両の愛称にもなっています(協同バスが運行)。
来月は、これは最初から決めていた事だが、中盤で九州に行ってきます。何回か予告しているが、福岡市営地下鉄七隈線延伸区間、日田彦山線BRT「ひこぼしライン」、それに南阿蘇鉄道に乗ってきます。それと、宇都宮ライトレールも、来月中に必ず乗りに来ます。先生ではない私にとっても12月はかなり慌ただしく走らされそうですが、何とか更新回数を増やしていきたいです。15日(予想)には来春ダイヤ改正のリリースもあるだろうし。来月もよろしくお願い足します。
№2728 バスジャパン・ハンドブックシリーズV113 西武バス
「バスジャパン・ハンドブックシリーズV113 西武バス」、また刊行から日がかなり経ってしまいました。ただし今回は異例?いつもより1ヶ月は早く書く事ができました。
BJハンドブックシリーズにおける西武バスは、2003(H15)年のR51、2013(H25)年のS83に次ぐ3度目の登場となりました。だからちょうど10年間隔になります。過去の2号は旧カラー、いわゆる「笹の葉カラー」をあしらってたのが、今回は2020(R2)年にお目見えの「S-tory」色となり、ガラリ一変。
S83については、№1154で取り上げました。拙いテキストで申し訳ない。
◆ 西武バスの車両たち
この10年間では、西武高原バスの西武観光バスへの吸収合併があり、軽井沢〔営〕も西武観光バスの営業所となったが、事業所としては、総合企画の芝〔営〕が廃止になったのみ。
(西原車庫は、10年前は記載がなかった)
適宜10年前・また一部は20年前共比較しつつ、データを分析していきます。なお、立川〔営〕の三菱ふそう乗合は15台、したがってグループ全体では1203台が正当と思われる。この数字を基にします。
1.この1203台という数字は、10年前からは16台、20年前からは125台の増加になっています。
西武バスのグループでは、用途によって運行される事業者がある程度はっきり決まっていて、特定は総合企画・貸切のうち一般的な「観光バス」は西武観光バス(以下観光バス)が運行。西武バスの貸切車は全て、乗合車からの転用になっています。
① 西武バス・観光バスの乗合車合計853台は、10年前(旧高原バス含む)より15台増。20年前からは57台の増加。一方で高速車合計66台は、10年前が87台だったので、1/4近くの大幅な減少になりました。20年前は61台だった。貸切は67台だが、観光バスの貸切車は55台で、10年前より4台増加しています。総合企画の特定車217台は、10年前より14台の増加です。
この結果、グループ全体の用途別割合は、乗合70.91%・高速5.49%・貸切5.57%・特定18.04%となりました。10年前は乗合69.76%・高速7.33%・貸切5.81%・特定17.10%だったので、高速のみが割合を減らす結果になっています。昨今のバス事業者では多少異例ではあるが、やはりコロナ禍の影響が出ているのか。特定の割合が極めて高いのが特徴で、グループの重要な営業の柱になっています。
2. ①乗合車は、西武バスは東京都と埼玉県で分けると、東京都51.23%・埼玉県48.77%と、若干東京都の方が多いが、ほぼ2分と言って良い。10年前は東京51.71%・埼玉48.29%だったので、ほぼ横ばい。観光バスも加えると、東京都49.00%・埼玉県46.66%・観光バス秩父〔営〕3.17%・軽井沢〔営〕1.17%。
事業所別では、上石神井〔営〕が125台でグループ乗合全体の14.65%。以降新座〔営〕が102台で12.19%、所沢〔営〕が93台で10.90%、滝山〔営〕が86台で10.08%(西原車庫を加えると121台で14.18%)となり、この4所1車庫だけで、西武バスの乗合の54.28%を占める。都県境を挟みつつ、特にJR武蔵野線より東側の多摩が手厚い(新座・所沢両営業所も、このエリアの系統が多い)事が窺えます。少ないのは観光バスの軽井沢〔営〕10台・秩父〔営〕の27台だが、両所とも10年前よりは2台ずつ増加している。西武バスでは立川・飯能両営業所が37台ずつ。ローカル線が中心の飯能〔営〕はともかく、立川〔営〕が意外に少ない。西武鉄道の沿線から若干離れている上、立川バスと競合するからか。両所とも、10年前からほぼ変わりない(立川〔営〕△1台のみ)。
② 高速車は練馬・所沢〔営〕と、観光バスの大宮・軽井沢〔営〕の4所に配置されているが、練馬〔営〕は30台と最も多いものの、10年前より17台・36.17%も減少している。10年前は西武バスの大宮〔営〕にも配置があったが、大宮は観光バスに一本化されている。
③ 観光バスの貸切車は5所全てに配置がある。狭山〔営〕が18台と最も多いが、練馬〔営〕が17台・大宮〔営〕も12台と、ほぼイーブンと言えるかもしれない。大宮〔営〕は、高速車の方が多い。西武バスでは西原車庫以外、最低1台は貸切登録の車両の配置があります。
④ 総合企画の特定車は、川越〔営〕が総合企画全体の30.88%、所沢〔営〕が23.50%、また都心から遠い飯能〔営〕も17.51%と、比較的高いのが目を惹く。特定事業は請け負う企業・学校等の動向にも拠るので単純でもないが、10年前も割合としてはそれほど違いはなく、安定した「お得意様」が数多く存在していると言えます。
3.平均車齢は、今年2023(R5)年を0年として計算した。
① 乗合車は、西武バスは7.01年となった。10年前(2013(H25)年を0年)は5.29年だったから、全体的に経年化が進んでいる。
東京都と埼玉県の比較では、東京都6.36年・埼玉県7.69年と、やはり東京都の方が若い。10年前は東京都5.07年・埼玉県5.53年で、若干差が開いている。営業所別では立川〔営〕が5.11年、滝山〔営〕(西原車庫除く)が5.24年と、この両所のみ6年を切っている。一方で10年前は4.54年だった上石神井〔営〕は6.47年、4.76年だった練馬〔営〕は7.15年と、急速に経年化が進んだ。埼玉県内では新座〔営〕が6.25年と最も若いが、10年前が4.36年だったから、こちらも経年化が進んでいる。
一番経年化しているのは飯能〔営〕の9.05年。2020(R2)年以降の導入が1台しかない。東京都内では西原車庫の8.26年で、2017(H29)年以降の年式の車両がない。
西武観光バスは、秩父〔営〕15.00年、軽井沢〔営〕13.60年。秩父〔営〕は2005(H17)~2012(H23)年、軽井沢〔営〕は2008(H20)~2010(H22)年式のみ在籍。10年前は秩父〔営〕13.44年・軽井沢〔営〕12.92年だったから、こちらも若干経年化している。
この結果、グループトータルの平均車齢は5.65年→7.34年と、2年近くも上がった。10年前は、刊行の直近の2012(H20)年が乗合車全体の10.39%を占めていたが、この年導入された86台が、そのまままるまる残っていて(特定への転用もない)、今回も乗合車全体の10.08%と一番高い割合になっている。2016(H28)年式も84台で9.85%だが、2021(R3)年以降はやはりコロナ禍の影響か、3年間で101台の導入に留まっている。
再経年車は、滝山〔営〕・所沢〔営〕に各1台在籍する、2002(H14)年式のリエッセ。
② 高速車は、5所の平均で7.76年。10年前は6所の平均で6.21年で、やはり経年化が進んでいる。所沢〔営〕が5.33年と最も若く、軽井沢〔営〕が9.56年と最も経年化している。最高齢は観光バス大宮〔営〕に所属する、2007(H19)年式のガーラ。2021(R3)年以降、新規導入がない。
③ 貸切車は、観光バスの純粋な「観光バス」は9.42年。10年前(軽井沢〔営〕除く)は6.78年と、さらに経年化。練馬〔営〕7.88年・大宮〔営〕8.42年・狭山〔営〕10.00年と、西武バスのエリアにある事業所は比較的若いが、10年前は練馬〔営〕5.27年・大宮〔営〕6.46年・狭山〔営〕7.96年だった。一方、軽井沢〔営〕は12.43年で、10年前の高原バス時代(15.40年)よりは若干若返っている。秩父〔営〕は2007(H19)年式1台のみ配置で16.00年(10年前は貸切車の配置なし)。秩父〔営〕と軽井沢〔営〕の合計3台ある2007(H19)年式が、「観光バス」では最高齢。「観光バス」も2021(R3)年以降、新規導入がない。高速車も「観光バス」も、コロナ禍の影響がはっきり出ていると見て、間違いあるまい。
西武バスの貸切車は全て乗合からの転用などで、「里帰り」して飯能〔営〕に在籍する3ドア車(ちなみに近江鉄道ではまだ現役がいる模様)も含めた平均車齢は、17.91年。
④ 総合企画の特定車は10.82年。10年前は7.50年で、全事業所で10年未満だったものが、今回は全事業所で10年以上と、急激に高齢化している。2010(H22)年式が特定全体の12.90%、2006(H18)年式が11.52%、2008(H20)年式が10.14%を占め、2010(H22)年以前の車両で半分以上になる。最高齢は2005(H17)年式が4台。
4. 乗合車のノンステップ率は87.10%となり、10年前の58.82%からさらに上昇しました。
西武バスでは、東京都が85.65%・埼玉県が92.21%と埼玉県の方が高いが、日野ポンチョの割合が、全体の台数に対して高い事もあるかも知れない(東京都・埼玉県とも33台)。狭山〔営〕が97.78%と最も高く、埼玉県では最も低い所沢〔営〕も89.25%。一方東京都は西原車庫が94.29%の一方、小平〔営〕は78.95%と、80%に届いていない。
観光バスは、10年前は2台のみだった秩父〔営〕は今回は17台となって62.96%、在籍がなかった軽井沢〔営〕も1台あって、10.00%。なお、総合企画の特定車にもノンステップ車が59台あり、特定全体の27.19%になります。
5. 今回はメーカー別の割合にも注目しました。№1154では「つい最近まではっきり日産ディーゼル偏重だったのに、これほどガラリと導入の傾向が一変する事業者も珍しい」みたいな事を書いたが、10年経って、さらに変化が顕著になっています。
今回は初めて、グラフを作ってみました(まだ慣れないもので統一感がなく、見苦しいかも知れないが、ご容赦ください)。
2003(H15)年のR51の時点です。日産ディーゼルはグループ全体で900台あり、全体の83.67%が日産ディーゼルでした。
日産ディーゼル改めUDトラックスが国内のバス製造を終了した後となる、2013(H25)年のS83では47.60%(№1154では46.68%と書いていた。訂正します)と50%を割ったが、まだメーカー別では最多でした。
しかし今回、日デ/UDの割合は7.98%とついに10%をも割り込み、日野をも下回りました。
割合の変遷は、棒グラフにしてみました。
製造を終了して10年以上経つのだから当然ではあるが、特に高速・貸切車は全てなくなり、乗合車も22台のみ。その内大型は、純粋なスペースランナーが川越〔営〕の1台のみとなり、他は三菱ふそうOEMのスペースランナーA。貸切登録が、「里帰り」の3ドア車を含めて11台。特定車が63台で、スペースランナーAがノンステップを含めて大挙、西武バスから転籍しているのが現状です。次の10年で、日デ/UDはほぼ全滅となりそう。
一方で、いすゞが41.40%、三菱ふそうが36.66%となり、若干いすゞが上ながら、両社がほぼ拮抗している状況は、10年前と変わりがない。ただ、いすゞは高速車、三菱ふそうは「観光バス」がない。日野はリエッセ・ポンチョに加え、近年はブルーリボン・ハイブリッドの導入があるが、中・大型で一般的なディーゼルエンジンの乗合車は存在しない(特定にブルーリボンⅡが2台ある)。
20年前はクセニッツ(コミュニティバス用)があった外国車は10年前にはなくなっていたが、今回はBYDのEV2台が、新座〔営〕に配置されました。
6. 低公害車は、ハイブリッドが41台(うち2台は総合企画の特定車(BRCハイブリッド))。EVが2台、FCが1台で、CNG車は全滅。西武バスの乗合車全体としては、低公害車は5.02%になります。
観光バス秩父〔営〕には、秩父を舞台にしたアニメ「あの花」はじめ3作品のラッピングバスがあるが、一切説明がなくて、ちょっと残念。10年前は「あの花」のキャラをラッピングした「ちちぶ巡礼バス」の予想イラストが、「あゆみ」に掲載されていたものだったが(車両は軽井沢から転属のボンネット車だった)。
カラーページは特定車のカラーが紹介されているが、コミュニティバスの方を見たかったかも。また、観光バスのフラッグシップ「レグルス」(=獅子座。やはりライオンズからだろう)も、カラーで見たかった。
なお、最近になって、乗合車の新車が導入されています。このA3-395は、小平〔営〕のいすゞ2RG-LV290N4と思われます(西武新宿線小平駅前で撮影)。
◆ 西武バスのあゆみ
№1154で書いた事の繰り返しになってしまうが、そもそもの西武バスの母体は、浦和が中心の東浦自動車。これに、今の西武鉄道の前身である武蔵野鉄道・旧西武鉄道のバス部門を継承させた形になっている。だから、西武バスの祖は、今のさいたま市にあると言っても良い。
「西武自動車」という社名は3回出てくるが、この東浦自動車が改称したのが初代、今の西武総合企画が発足当初に名乗ったのが2代目、西武バスが分社で、仏子駅~ぶしニュータウン路線の運行や各営業所の運行の受託を行わせたのが3代目、という事になる。この初代西武自動車は、本社をいきなり所沢に引っ越していた。西武鉄道の本社の池袋→所沢移転は1986(S61)年だったが、バスは終始、埼玉県を主な地盤としている事になる。
(現在の西武HDは本社を池袋に再移転させているが、鉄道・バスは引き続き、所沢に本社を構えている)
◆ 西武バスのいる風景
練馬区などもう少し人口が多い所も走っているのだが、ここは比較的ローカル色が濃い写真が多い気がする。この中で「金子駅近くを走る〔小手07〕系統」の写真があり、小手指駅行と思われるエアロスターが茶畑の中を走るが、現状では、始発の金子駅入口発は、平日5時31分・土曜7時10分・休日7時49分の各1便しかない。味のある風景ではあるが、その撮影は、かなりハードルが高そうだ。
◆ 西武バスで“学びの夏” 武蔵野と軽井沢のミュージアムへ
紀行は、R51は種村 直樹氏による、大宮→飯能間の、川越・入間を経由した「食べ歩き」メインの旅でした。埼玉牧場へのバスの観光客が少なくて残念とか、2日目は飯能のバス旅が早朝で終わって、あとは街歩き、などと記されている。川越周辺が「3社4駅の鉄道の駅が集中する場所」とか、飯能プリンスホテル(現ヘリテイジ飯能)で衆議院選挙の選挙速報を見ていたとかいう記述は、「新聞記者出身のレイルウェイ・ライター」らしい記述でした。
そしてS83は谷口 礼子さんによる、「秋を求めて武蔵野から秩父へ」という旅。BJシリーズの紀行は、これがデビューでした。荻窪を起点として、岩蔵温泉に宿泊の後、秩父の親鼻橋(長瀞ライン下り起点)へというものでした(飯能~西武秩父間は鉄道利用)。なので、谷口さんが同じバス事業者で2回目の紀行、というのは、今回が初めてになります。
今回は立川から始まり、所沢を経由して川越宿泊、翌日は高速バスで軽井沢入り。全部行った事がない所なのは申し訳ない。薬用植物園は、ケシ畑の金網が厳重、というあたりが興味深かった(その割には大学スポーツ界を中心に大麻がはびこっているが、みな海外から持ち込むのだろう)。航空公園は、駅前のYS-11は何度か見ている。今年も見たが、塗装がやや色褪せているのが気がかり、と感じました。
都心から遠く離れた観光地って、箱根もだけれど、「可愛らしい系」(という言い方はヘン?)のミュージアムが多い気がするのは、気のせい?(箱根「星の王子様ミュージアム」はなくなったけれど)。「博物館」から離れてしまうが、軽井沢の予報は最高気温28℃、だったらしいが、これで「涼しさに期待」とは、下界はものすごい猛暑、だったんだろうなあ?軽井沢自体、いつまで「避暑地」の座に居続けられるものやら。
川越での宿泊は、宿そのもの以上に夕食が6,500円とは、豪勢だなあ!?
◆ 終点の構図 佐知川原
R51は秩父の山奥に位置する坂本、S83は川越に近い上赤坂でした。
旧西武大宮線は大宮と川越久保町を結ぶ鉄道だったが、今回の終点の佐知川原は経由していない。現在の〔大22〕系統(大宮駅西口~川越グリーンパーク)がストレートに戦前の鉄道を受け継ぐ系統となり(ただし現在は、さいたま市西区の西遊馬を終点とする〔大23〕系統がほとんど)、佐知川原は、三橋総合公園南口で分岐する〔大25〕系統の終点、という事になる。大宮駅まで20分弱、日中でも毎時2~3本の運行があるが、途中の青葉園の付近は、彼岸のシーズンには渋滞が激しくなるため、1時間間隔の大幅な減便で運行されているそう(別に大宮駅西口~青葉園間の臨時直行バスを運行)。困ったものだと思う。写真では、それほど変哲のない、普通の住宅地の中を行く路線の終点、という印象なのだが。
◆ 西武バスの路線エリア
西武バスは、密度の違いはあるが、基本的には西武鉄道池袋・新宿両路線を中心に、JRの中央本線・青梅線・八高線・川越線・山手線、それと東武東上線に囲まれたエリアが中心。これにやや離れ小島的なさいたま市内。基本的な部分は、20年前から変わらない。20年前と比較すると、現在の日高市内は路線がなくなっている(一時コミュニティバスを運行していたが、それもない)。新宿~池袋路線は完全に落下傘路線となっているが、今や平日2.5往復・土休日3往復しか運行がない(他に目白五丁目~池袋間の便あり)。池袋は未だに「西武百貨店前」と呼称しているが、売却で今後どうなるんだろうねえ。
「さいたま市内は離れ小島的」と書いたが、実際現状は、さいたま市内とその外を跨ぐ系統の運行が、ほとんどなくなってきている。一般路線では最長と思われる、〔大38〕系統(大宮駅西口~所沢駅東口)は、今は1往復しかない。20年前は1~2時間に1本はあったと思うのだが。一方で近年は、富士見市内にオープンした「ららぽーと富士見」に乗り入れる〔大35〕系統が開通している。富士見市内への乗り入れは、かなり久しぶり(20年前は所沢駅~鶴瀬駅路線が残っていた)。
西武観光バスは秩父・軽井沢共に10年前とは、少なくとも路線は変わっていない。何とか維持できているようだ。
高速バスは、だいぶ減ってしまった。一方で、東急バス(トランセ)と共同運行の二子玉川~軽井沢路線とか、以前では考えられなかった枠組みの路線が見られる。
西武バスもあまり利用する事はない事業者だが、一般路線に関して、特に都心に近い所では、鉄道との連携の強化が期待されます。既に、都心から放射状に延びる鉄道の駅を短絡するネットワークを全面に打ち出して利便性をアピールしているが、それだけに、何とか現状の運行便数は維持させてほしい。ご多分に漏れずドライバー不足で減便がある上、急遽運休になる便が発生するなど、やむを得ないとはいえ、やや運行に安定感がないのが、少々気がかり。それと、現在期間限定で発売されている「西武鉄道×西武バス おトクにおでかけきっぷ」のような、鉄道と共同の企画切符の発売・整備も期待されます。これには、西武グループ外の観光施設などの協力も欲しい。他事業者や、コミュニティバスにおける各自治体との関係は比較的良好と見えるから、これをそのまま維持して欲しい。
車両面では、EVはどこまで増えるだろうか。まずは充電設備が整備された新座〔営〕に集中して導入、担当系統でEVに乗れる機会を増やすのが、利用者へのアピールという点で得策、だと思う。エルガEVが走る日が、いつか来るのだろうか?
秩父地域は、やはり現状の路線・運行便数が何とか維持されて欲しい。何度か書いているように、秩父は著名なアニメの舞台で、今でも根強い人気があるのだから、これに乗らない手はあるまい。地域の足としてだけでなく、観光にも利用してもらえるような施策がもっと必要。むろんこれも、地域やアニメの送り手などの協力が不可欠だが。軽井沢は純粋な観光路線がほとんどだし、季節にも左右されるので難しいが、長距離路線に関しては、都心部からの転用だけでなく、純粋な観光路線仕様の車両の導入があっても、良いのではないか。
高速バスはコロナ禍の影響も大だが、ドライバー不足がここでも問題だろう。西武バスに限らないが、乗務員2人1組が2泊3日、という長距離夜行路線のスタイルは、よほど採算が取れないと維持が難しくなりそう。原点である池袋~新潟線など、昼行オンリーや、夜行があっても比較的短距離、という路線に、資源が集中されていくのではないか。
観光・特定は、正直何とも言えないなあ。
ともかく、西武バスの次の10年(後にまたBJシリーズの刊行があれば良いが)の発展には、やはり期待したいと思います。西武バスもまた、バス業界におけるトップランナーのひとつ、のはずだから。
ところで、新デザイン「S-tory」色は、都会ではいいと思うが、秩父などのローカル線ではどうだろう?遠い将来、「S-tory」色が地方に転属される機会も生まれると思うが、やや違うかも知れない。また違ったオリジナルデザインは、考えられないだろうか。
また、「西武観光バス」の社名は…、西武バスグループに限らないが、高速バスや一般路線バスも多数運行していながら「観光」の2文字を掲げ続けているのは、個人的にはどうなのかなあ、と思っています。別の社名を考えてみても、良いのでは?
次回刊は、しずてつジャストラインが予告されています。2003(H15)年のNEW39で取り上げられていて、2回目になります。このNEW39の刊行の前年に静岡鉄道から分社され、昨年は発足20周年の節目でした。刊行は来年2月とされているが、「紀行」は今年行われると思われるので、大河ドラマがもたらした賑わいが、沿線にまだあるのかも知れない。
それ以降はコロナ禍の動向をみて事業者を決定するとしていて、6月上旬予定のV115は北海道または九州、10月上旬予定のV116は関東または中部の予定、との事。
当ブログでは直接のコメントは受け付けません。何かありましたら、引き続き本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。
JR芸備線に関しては、JR西日本が申請していた協議会に、関係自治体(広島県・岡山県・庄原市・新見市)が参加を表明、今日は斎藤国土交通大臣が、早く協議会を設置したいという意向を明らかにしました。今日はJR西日本から「輸送密度2,000人/日の線区の経営状況」が発表されたが、焦点の芸備線の、特に東城~備後落合間は相変わらず状況が極めて悪く、収支係数は15,516と、民間企業としては異常とも言える数字、平均通過人員は20人/日で、民営化時点の4%にまで急激に落ち込んでいます。前後の新見~東城・備後落合~備後庄原間も状況は悪く、このままでは鉄道としては…、というのが正直な印象です。むろん残って欲しいとは思いますが…。協議会は紛糾も予想されるが、廃止にしろ存続にしろ、皆が納得できる(できない人もいるに違いないが)結論を導き出して欲しいと思います。芸備線については来年、全線乗りに行くと宣言しておきます。
《What's New》
26日 宮澤 ひなた マンチェスター・ユナイテッド加入後初ゴール
27日 LINE利用者情報など約44万件 不正アクセスで流出の可能性公表
28日 緊急避妊薬 全国145の薬局で試験販売開始
宝塚歌劇団劇団員の死亡事件が波紋を呼んでいるが、少なくとも今年中に円満に解決、とは、明らかにならないだろう。歌劇団側の対応によっては、裁判が提起される事も十分予想される。阪急阪神HDとしては、せっかく月初にはタイガース日本一、という歓喜の時があったのに。もうすぐ来年の初詣の時期になるが、阪急阪神HD成立以降、阪急や阪神の電車の車内では、宝塚歌劇団とタイガースのスターが着物姿で並んだ、初詣の車内吊り広告が見られるものでした。が、今シーズンは、どうなってしまうのか。同じスタイルでやれるのか?
№2727 JTB時刻表2023年12月号(JTBパブリッシング)
「JTB時刻表2023年12月号」、先週発売になりました。
表紙が何と、石勝線・新夕張~占冠間を行く、DF200形牽引のコンテナ列車。貨物列車が旅客列車の時刻表の表紙を飾るとは、前代未聞?撮影時期が冬で、撮影場所にたどり着く(むろんクルマだろう)、また撮影そのものが、大変なんだろうなあ。クマは…冬眠している(はずだ)から、大丈夫…?
「のりもの情報局」は、もうやめてしまったのかなあ?今月号の裏表紙は、過去の時刻表の復刻版のPR。今のところの最新は、東北新幹線が大宮~盛岡間で暫定開業した、1982(S57)年6月号。次はいつを取り上げるのだろう。山陽新幹線博多全線開業の1975(S50)年3月、あるいは「国鉄最後のダイヤ改正」の1986(S61)年11月、あたりだろうか?
貨物鉄道輸送150年! 南田マネージャーに学ぶ 貨物鉄道ウォッチング超入門
って、お客さんを乗せる列車が対象のJTB時刻表で、お客さんを乗せない貨物列車を扱うとは驚いた。この所鉄道模型など、旅客列車とはほとんど関係なさそうなものを取り上げる事が多くなった近年のグラビアだが、これも国鉄・JRのしばりがなくなって30年以上経つJTB版ならでは、という事だろうか。しかしJR貨物の紹介が簡単に書かれているが、同じJRながら、JR版時刻表でさえ出てこない(だろう)のではないか?
ところで、ナビゲーターの南田 祐介マネージャーは、JTB時刻表にもこれまでにも何度か出てきているが、ホリプロでも「スポーツ文化部」の部長なのだそう。改めて調べてみたけれど、ホリプロというと何となくアイドルやタレント(特に女性。和田 アキ子・榊原 郁恵・堀 ちえみなど)のイメージが強い(私の世代だと、特にそうだろう)のだが、「スポーツ文化部」はそうではなくて、名の通り、元プロ野球選手やJリーガー、その他アスリートや、中央競馬の福永 祐一調教師や藤田 菜七子騎手など、さらには作家の鴻上 尚史氏や漫画家の江川 達也氏(「まじかる★タルるート君」とか)、元NHK解説委員・元朝日新聞記者などもいたりして、これは相当幅広い。そういう部署のマネージングとは、どのようなものなのであろうか?
本題に移って、機関車はここでは、JRになってからの新形式のみ掲載されているが、やはり国鉄時代からあるEF65やEF81、DD51などがあっても良かったし、旅客列車つながりで、EF510の500番台(元東日本で〔カシオペア〕〔北斗星〕牽引の経験あり)も欲しかったかな。青函トンネル専用で、北海道新幹線との供用区間を走るEH800型の存在も挙げられるだろう(青函トンネルそのものはあるが)。
隅田川駅はコンテナの取扱量が東京貨物ターミナル(T)・札幌貨物T・福岡貨物Tに次いで4番目だそうだが、大阪が入っていないのが意外。大阪も吹田Tや百済T、M250系が発着する安治川口駅などがあるが、それらはどのくらいの位置になるのだろうか。
環境問題やトラックドライバー確保など様々な面から、鉄道貨物輸送が見直されつつあり、政府も国策として鉄道貨物輸送に力を入れる方向にあるようだが、そのためにはやはり、鉄道側の運行体制が、荷主=客の信頼に足るものでなければならない。国鉄時代末期に貨物輸送が大幅に減って、ヤード輸送が廃止に追い込まれた(新鶴見や武蔵野(新三郷駅は、開業当初はヤードを挟むように、上下に大きく離れてホームが設けられていた)などに名残が残る)のは、1975(S50)年暮れの「スト権スト」を頂点とした労使紛争の過激化で安定した輸送が行えなくなり、荷主の信頼を失った事が、今でも大きな理由とされている(ちょうど高速道路の整備が進んでいた時期だったし)。この点、輸送の担い手であるJR貨物自身、労も使も真剣に考えなければなるまい。まあ線路は旅客会社の所有がほとんどだからその動向にも左右される事になるが、その点では、北海道新幹線延伸時の函館本線が、長万部より南側も廃線になってしまうのではないか、という懸念もチラホラ聞こえてきます。札幌Tが取扱量全国2位につけているほどだからこのルートも極めて重要な地位にあるはず、第3セクター転換ができず、JR貨物も保有できない、のであれば、国策というからには、国自身が線路を保有し、貨物輸送ルートを維持する事も、考えられなければならないのではないか。
そういえばグラビア特集は、今年は宇都宮ライトレールの開業があったから、どこかで路面電車・LRTの特集があると思ったのに、結局やらなかった。来年あるだろうか?それに、先月11月号の付録のカレンダーに見る通り、JTBの時刻表はもうJRを中心とした、一般的な2本の鉄製レールの鉄道にはこだわらなくなってきている。だから今後は、航空や船の特集とかも、あったりするかも。
特集のページ
「NEWS」の4文字は、12月10日をもって完全引退する、小田急50000形「VSE」。実働が20年に満たず、歴代ロマンスカーでは最短という事になりました。今後の事は聞いていないが、先頭車両はロマンスカーミュージアムでの保存展示、という事になるのではないか。
JRの「大みそか終夜運転のご案内」の路線図は、前年度(2023年1月号が終夜運転初掲載)は掲載がなく、2019~2020年シーズン以来になります。首都圏は、JR東日本のリリースがまだ出ていないが、運行区間は前年度と同じ。コロナ禍前と比べると、大幅に縮小されている。運行させる人手の問題もあるし、大規模な参拝場所が沿線にないと、もう終夜運行は行われないと考えて良いのだろうか。関西圏は、JR西日本は既にリリースを出している。こちらも運行区間は前年度と同じ。3時前後で終了するのも前年度同様。こちらは全列車の時刻が掲載になっています。
初詣用の臨時列車は、首都圏は全部が特急になった(全て全車指定席)。〔開運高尾山初詣群馬号〕(高崎~高尾)は、今年はE653系で運行、グリーン車も設定される(去年は〔高尾山初詣ぐんま号〕として、全車普通車のE257系で運行)。〔犬吠初日の出〕は、今シーズンの銚子行は3本の設定がある。大宮→銚子間の3号が185系、というのが注目ではないだろうか。〔開運初詣号〕(新宿・秋葉原~鹿島神宮)も185系。
会社線は、本日ダイヤ改正を行った京急の、明後日27日からの〔モーニングウイング〕〔イブニングウイング〕の時刻を掲載している。〔イブニングウイング〕の14・16号は、一般の快特の後部に連結(1890番台「La Ciel」使用)に連結される、品川→金沢文庫間の設定に変更(編成の図説あり)。〔イブニングウイング〕は、コロナ禍以降急速に規模を縮小する傾向にあります。
また、宇都宮ライトレールは、11月23日に臨時列車を運行していた。下り3本(1本は平石止まり)・上り1本運行。3日にも運行されていたが、行楽ではなく、通勤対策ではなかったか(宇都宮に限らず、祝日は操業する企業も多いので)。
高速バスは、関東バス・関越交通の吉祥寺駅~草津温泉間の高速バスが、20日より運行されています(「伊香保」の文字があるが、伊香保温泉は経由しない)。1日2往復。所要3時間40分。
なお、「本文の訂正」という形で、弘南鉄道弘南線の11月7日からの時刻が掲載されている。レール不具合で一部区間運休になっていたものが、全線での運行を再開している。弘前発・黒石発とも、最終電車が10分繰り下げ。なお同様にレール不具合で全線が運休になっていた大鰐線は、20日より津軽大沢~中央弘前間で再開したとの事(大鰐~津軽大沢間は引き続きバス代行)。
本文
米坂線は、来年1・2月の金曜日は、一部の列車・代行バスで時刻の変更が行われるが、今号ではまだ掲載されていない。前シーズンも行われていたが、米沢での車両点検に加えて、除雪作業を行うため、としています。
いすみ鐵道は9月の大雨で、小湊鐵道同様、大多喜~上総中野間が不通になっているが、今月号になっても、注釈すらない(バス代行が行われているが、便数は少なく、平日は下り2本・上り3本、土休日は下り4本・上り3本のみ)。
高速バスは相変わらず、夜行を中心に運休が多い。9月にダイヤ改正を行ったばかりの、東京・池袋~八戸・十和田・七戸線〔シリウス〕は、12月1日に再度改正を実施。ここには名前が出てこないが、軽米の乗降場所が軽米インター→かるまい文化交流センターに変更。十和田市中央は廃止(十和田市まちなか交通広場で乗降)。
また、羽後交通の東京~田沢湖線〔レイク&ポート〕は、11月17日より関東バスとの共同運行になり、新宿駅西口に延伸(バスタ新宿ではなく、駅前の⑭番乗り場発着)。この路線、最初は横浜発着だったから「ポート」(港)の名があるが、横浜に行く事がもうないなら、名前を変えた方が良いのでは?
会社線は、11月になって、あちこちでダイヤ改正が行われています。JTB時刻表に現れない部分が多いが、全体的に減便が目立つ。
伊予鉄グループは11月1日に鉄道・バスともダイヤ改正を実施。「坊っちゃん列車」運休だけでは済まず、郊外線は、(ここでは記述がないが)郡中線は土休日の日中が15→20分間隔に削減。市内線は、本町線(松山市駅~本町6丁目)は朝4往復・日中3往復にまで削減(全便土休日運休)、道後温泉発着系統も運行間隔を拡大。バスは、松山~三崎間の長距離路線が2往復に削減(内1往復は八幡浜~三崎間に短縮・他に伊予鉄南予バスの八幡浜~三崎間ローカル便が1往復運行)。
また、とさでん交通の電車も、11月1日にダイヤ改正。桟橋線は、日中は10分間隔に削減。
さらに、11日には筑豊電鉄もダイヤ改正を実施済み。ここでは分からないが、平日・土曜日も日中は土休日と同じく、黒崎駅前~筑豊直方間全区間通しを20分間隔で運行。
京急・京成・北総・都営地下鉄浅草線は、本日11月25日にダイヤ改正を実施。京成は〔スカイライナー〕が成田空港発22時40分発を増発し、22時台から23時00発は20分間隔で出発。
島原鉄道は運転士不足のため、諫早~島原港間2往復・諫早~本諫早間1往復が、平日のみ運休(12月15日までの予定)。
金剛自動車の富田林駅~千早ロープウェイ路線は、12月20日限りでの廃止が予告されました(翌日からは南海バスと村営の自家用有償運行により、途中で系統を分割の上、富田林駅~金剛登山口間のみ運行)。
9月いっぱいを持って廃止となった根室交通・厚床~中標津路線が、今月号も掲載されたまま(「10月25日現在」となっている…)。
これで、今年2023(R5)年のJTB時刻表の発売が終わりました。来月には2024(R6)年1月号の刊行があるが、例年通り、今年の更新最終日’(今年は今のところ未定)の一回前に、JTB時刻表を中心にした、鉄道を中心とした日本の交通の総まとめを行う予定です。
今年は都市部での新線の開業がいくつかあり、中でも東急・相鉄の新横浜線開業と、両社の相互直通開始によるネットワーク拡大が、新幹線へのアクセス整備と合わせて、一般にも大きなトピックスとなりました。また宇都宮ライトレールや大阪駅「うめきたエリア」開業、福岡市営地下鉄七隈線博多延伸、東武「スペーシアX」デビュー、南阿蘇鉄道全線再開といった出来事もありました。日田彦山線不通区間はBRT「ひこぼしライン」で再開しています。一方で留萌本線が一部区間廃止となったほか、また今年も災害で、山陰本線・美祢線・小湊鐵道・いすみ鉄道が長期間の不通に追い込まれています(全て今日現在、再開の見込み立たず)。この他、〔SL銀河〕〔奥出雲おろち号〕の運行が終了しています。東海道新幹線はビジネスパーソン向けのサービス拡充の一方で、車内ワゴン販売が廃止になり、サービスがさらにビジネスユース中心に向いてきているようです。運賃・料金改定が各社で相次ぎ、JR東日本は「オフピーク定期券」を新発売。コロナ禍「5類」移行で需要は確実に戻りつつあるのに、今度はドライバー不足の問題が、特にバスで深刻になってきていて、それは時刻表上にもはっきり表れるようになってきました。
来年はやはり、3月16日と発表になっている、北陸新幹線・金沢~敦賀間の延伸開業が最大のトピックスになります。同時に北陸本線がハピラインふくい・IRいしかわ鉄道に転換されます(大聖寺が境界)。特に福井県の交通全体に、大きな影響を与える事になりそう。また、〔やくも〕の273系デビュー、北大阪急行の箕面萱野延伸もあります。一方で根室本線・富良野~新得(正確には上落合(信))間廃止で、同線は2つに分かれてしまう事になる。北陸本線もそうだが、理由は異なるけれど、JR在来線は「本線」と言えども安泰ではない、という事になるのでしょう。それと、ドライバーを始めとする輸送の担い手の人材不足の深刻化、いわゆる「2024年問題」が、各交通の運行に、深刻な影響を与えてしまう事になるのではないか(上越新幹線の最終繰り上げの発表も、これが影響していそうだ)。ひょっとしたら、新幹線開業と同時になるはずの、JR各社を中心とした各社の来春ダイヤ改正で、さっそく見えてくる事になるのかも。12月15日と予想される、ダイヤ改正のリリースは注視したいです。JRではこの他、新幹線~在来線特急・急行の乗り継ぎ割引が全面的に廃止になります(九州は既に廃止)。広島のスカイレールサービスは、EVバス転換で4月末に廃止になります(本当は今年いっぱいだったが、バス運行の準備が遅れているため延期)。鉄道以外では、今年の就航が見送りとなりそうなトキエアにJALのA350-1000、大分空港で復活するホバークラフト、といったあたりが、注目ポイントとなるでしょうか。去年も書いた事だが、とにかく一つでも二つでも、明るい話題が数多く欲しいです。
当ブログでは直接のコメントは受け付けません。何かありましたら、引き続き本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。
《What's New》
23日 ロシア主導 CSTO首脳会議開催 アルメニア首相欠席
24日 大相撲 ウクライナ出身安青錦(あおにしき) 九州場所序ノ口全勝優勝
25日 上川外相 中国・王毅外相と会談 戦略的互恵関係推進を確認
サッカーJリーグは、ヴィッセル神戸が初優勝を達成しました。おめでとうございます。今年は阪神タイガース日本一・オリックス・バファローズのパ・リーグ3連覇があり、プロスポーツは関西の年だったか。
表紙が何と、石勝線・新夕張~占冠間を行く、DF200形牽引のコンテナ列車。貨物列車が旅客列車の時刻表の表紙を飾るとは、前代未聞?撮影時期が冬で、撮影場所にたどり着く(むろんクルマだろう)、また撮影そのものが、大変なんだろうなあ。クマは…冬眠している(はずだ)から、大丈夫…?
「のりもの情報局」は、もうやめてしまったのかなあ?今月号の裏表紙は、過去の時刻表の復刻版のPR。今のところの最新は、東北新幹線が大宮~盛岡間で暫定開業した、1982(S57)年6月号。次はいつを取り上げるのだろう。山陽新幹線博多全線開業の1975(S50)年3月、あるいは「国鉄最後のダイヤ改正」の1986(S61)年11月、あたりだろうか?
貨物鉄道輸送150年! 南田マネージャーに学ぶ 貨物鉄道ウォッチング超入門
って、お客さんを乗せる列車が対象のJTB時刻表で、お客さんを乗せない貨物列車を扱うとは驚いた。この所鉄道模型など、旅客列車とはほとんど関係なさそうなものを取り上げる事が多くなった近年のグラビアだが、これも国鉄・JRのしばりがなくなって30年以上経つJTB版ならでは、という事だろうか。しかしJR貨物の紹介が簡単に書かれているが、同じJRながら、JR版時刻表でさえ出てこない(だろう)のではないか?
ところで、ナビゲーターの南田 祐介マネージャーは、JTB時刻表にもこれまでにも何度か出てきているが、ホリプロでも「スポーツ文化部」の部長なのだそう。改めて調べてみたけれど、ホリプロというと何となくアイドルやタレント(特に女性。和田 アキ子・榊原 郁恵・堀 ちえみなど)のイメージが強い(私の世代だと、特にそうだろう)のだが、「スポーツ文化部」はそうではなくて、名の通り、元プロ野球選手やJリーガー、その他アスリートや、中央競馬の福永 祐一調教師や藤田 菜七子騎手など、さらには作家の鴻上 尚史氏や漫画家の江川 達也氏(「まじかる★タルるート君」とか)、元NHK解説委員・元朝日新聞記者などもいたりして、これは相当幅広い。そういう部署のマネージングとは、どのようなものなのであろうか?
本題に移って、機関車はここでは、JRになってからの新形式のみ掲載されているが、やはり国鉄時代からあるEF65やEF81、DD51などがあっても良かったし、旅客列車つながりで、EF510の500番台(元東日本で〔カシオペア〕〔北斗星〕牽引の経験あり)も欲しかったかな。青函トンネル専用で、北海道新幹線との供用区間を走るEH800型の存在も挙げられるだろう(青函トンネルそのものはあるが)。
隅田川駅はコンテナの取扱量が東京貨物ターミナル(T)・札幌貨物T・福岡貨物Tに次いで4番目だそうだが、大阪が入っていないのが意外。大阪も吹田Tや百済T、M250系が発着する安治川口駅などがあるが、それらはどのくらいの位置になるのだろうか。
環境問題やトラックドライバー確保など様々な面から、鉄道貨物輸送が見直されつつあり、政府も国策として鉄道貨物輸送に力を入れる方向にあるようだが、そのためにはやはり、鉄道側の運行体制が、荷主=客の信頼に足るものでなければならない。国鉄時代末期に貨物輸送が大幅に減って、ヤード輸送が廃止に追い込まれた(新鶴見や武蔵野(新三郷駅は、開業当初はヤードを挟むように、上下に大きく離れてホームが設けられていた)などに名残が残る)のは、1975(S50)年暮れの「スト権スト」を頂点とした労使紛争の過激化で安定した輸送が行えなくなり、荷主の信頼を失った事が、今でも大きな理由とされている(ちょうど高速道路の整備が進んでいた時期だったし)。この点、輸送の担い手であるJR貨物自身、労も使も真剣に考えなければなるまい。まあ線路は旅客会社の所有がほとんどだからその動向にも左右される事になるが、その点では、北海道新幹線延伸時の函館本線が、長万部より南側も廃線になってしまうのではないか、という懸念もチラホラ聞こえてきます。札幌Tが取扱量全国2位につけているほどだからこのルートも極めて重要な地位にあるはず、第3セクター転換ができず、JR貨物も保有できない、のであれば、国策というからには、国自身が線路を保有し、貨物輸送ルートを維持する事も、考えられなければならないのではないか。
そういえばグラビア特集は、今年は宇都宮ライトレールの開業があったから、どこかで路面電車・LRTの特集があると思ったのに、結局やらなかった。来年あるだろうか?それに、先月11月号の付録のカレンダーに見る通り、JTBの時刻表はもうJRを中心とした、一般的な2本の鉄製レールの鉄道にはこだわらなくなってきている。だから今後は、航空や船の特集とかも、あったりするかも。
特集のページ
「NEWS」の4文字は、12月10日をもって完全引退する、小田急50000形「VSE」。実働が20年に満たず、歴代ロマンスカーでは最短という事になりました。今後の事は聞いていないが、先頭車両はロマンスカーミュージアムでの保存展示、という事になるのではないか。
JRの「大みそか終夜運転のご案内」の路線図は、前年度(2023年1月号が終夜運転初掲載)は掲載がなく、2019~2020年シーズン以来になります。首都圏は、JR東日本のリリースがまだ出ていないが、運行区間は前年度と同じ。コロナ禍前と比べると、大幅に縮小されている。運行させる人手の問題もあるし、大規模な参拝場所が沿線にないと、もう終夜運行は行われないと考えて良いのだろうか。関西圏は、JR西日本は既にリリースを出している。こちらも運行区間は前年度と同じ。3時前後で終了するのも前年度同様。こちらは全列車の時刻が掲載になっています。
初詣用の臨時列車は、首都圏は全部が特急になった(全て全車指定席)。〔開運高尾山初詣群馬号〕(高崎~高尾)は、今年はE653系で運行、グリーン車も設定される(去年は〔高尾山初詣ぐんま号〕として、全車普通車のE257系で運行)。〔犬吠初日の出〕は、今シーズンの銚子行は3本の設定がある。大宮→銚子間の3号が185系、というのが注目ではないだろうか。〔開運初詣号〕(新宿・秋葉原~鹿島神宮)も185系。
会社線は、本日ダイヤ改正を行った京急の、明後日27日からの〔モーニングウイング〕〔イブニングウイング〕の時刻を掲載している。〔イブニングウイング〕の14・16号は、一般の快特の後部に連結(1890番台「La Ciel」使用)に連結される、品川→金沢文庫間の設定に変更(編成の図説あり)。〔イブニングウイング〕は、コロナ禍以降急速に規模を縮小する傾向にあります。
また、宇都宮ライトレールは、11月23日に臨時列車を運行していた。下り3本(1本は平石止まり)・上り1本運行。3日にも運行されていたが、行楽ではなく、通勤対策ではなかったか(宇都宮に限らず、祝日は操業する企業も多いので)。
高速バスは、関東バス・関越交通の吉祥寺駅~草津温泉間の高速バスが、20日より運行されています(「伊香保」の文字があるが、伊香保温泉は経由しない)。1日2往復。所要3時間40分。
なお、「本文の訂正」という形で、弘南鉄道弘南線の11月7日からの時刻が掲載されている。レール不具合で一部区間運休になっていたものが、全線での運行を再開している。弘前発・黒石発とも、最終電車が10分繰り下げ。なお同様にレール不具合で全線が運休になっていた大鰐線は、20日より津軽大沢~中央弘前間で再開したとの事(大鰐~津軽大沢間は引き続きバス代行)。
本文
米坂線は、来年1・2月の金曜日は、一部の列車・代行バスで時刻の変更が行われるが、今号ではまだ掲載されていない。前シーズンも行われていたが、米沢での車両点検に加えて、除雪作業を行うため、としています。
いすみ鐵道は9月の大雨で、小湊鐵道同様、大多喜~上総中野間が不通になっているが、今月号になっても、注釈すらない(バス代行が行われているが、便数は少なく、平日は下り2本・上り3本、土休日は下り4本・上り3本のみ)。
高速バスは相変わらず、夜行を中心に運休が多い。9月にダイヤ改正を行ったばかりの、東京・池袋~八戸・十和田・七戸線〔シリウス〕は、12月1日に再度改正を実施。ここには名前が出てこないが、軽米の乗降場所が軽米インター→かるまい文化交流センターに変更。十和田市中央は廃止(十和田市まちなか交通広場で乗降)。
また、羽後交通の東京~田沢湖線〔レイク&ポート〕は、11月17日より関東バスとの共同運行になり、新宿駅西口に延伸(バスタ新宿ではなく、駅前の⑭番乗り場発着)。この路線、最初は横浜発着だったから「ポート」(港)の名があるが、横浜に行く事がもうないなら、名前を変えた方が良いのでは?
会社線は、11月になって、あちこちでダイヤ改正が行われています。JTB時刻表に現れない部分が多いが、全体的に減便が目立つ。
伊予鉄グループは11月1日に鉄道・バスともダイヤ改正を実施。「坊っちゃん列車」運休だけでは済まず、郊外線は、(ここでは記述がないが)郡中線は土休日の日中が15→20分間隔に削減。市内線は、本町線(松山市駅~本町6丁目)は朝4往復・日中3往復にまで削減(全便土休日運休)、道後温泉発着系統も運行間隔を拡大。バスは、松山~三崎間の長距離路線が2往復に削減(内1往復は八幡浜~三崎間に短縮・他に伊予鉄南予バスの八幡浜~三崎間ローカル便が1往復運行)。
また、とさでん交通の電車も、11月1日にダイヤ改正。桟橋線は、日中は10分間隔に削減。
さらに、11日には筑豊電鉄もダイヤ改正を実施済み。ここでは分からないが、平日・土曜日も日中は土休日と同じく、黒崎駅前~筑豊直方間全区間通しを20分間隔で運行。
京急・京成・北総・都営地下鉄浅草線は、本日11月25日にダイヤ改正を実施。京成は〔スカイライナー〕が成田空港発22時40分発を増発し、22時台から23時00発は20分間隔で出発。
島原鉄道は運転士不足のため、諫早~島原港間2往復・諫早~本諫早間1往復が、平日のみ運休(12月15日までの予定)。
金剛自動車の富田林駅~千早ロープウェイ路線は、12月20日限りでの廃止が予告されました(翌日からは南海バスと村営の自家用有償運行により、途中で系統を分割の上、富田林駅~金剛登山口間のみ運行)。
9月いっぱいを持って廃止となった根室交通・厚床~中標津路線が、今月号も掲載されたまま(「10月25日現在」となっている…)。
これで、今年2023(R5)年のJTB時刻表の発売が終わりました。来月には2024(R6)年1月号の刊行があるが、例年通り、今年の更新最終日’(今年は今のところ未定)の一回前に、JTB時刻表を中心にした、鉄道を中心とした日本の交通の総まとめを行う予定です。
今年は都市部での新線の開業がいくつかあり、中でも東急・相鉄の新横浜線開業と、両社の相互直通開始によるネットワーク拡大が、新幹線へのアクセス整備と合わせて、一般にも大きなトピックスとなりました。また宇都宮ライトレールや大阪駅「うめきたエリア」開業、福岡市営地下鉄七隈線博多延伸、東武「スペーシアX」デビュー、南阿蘇鉄道全線再開といった出来事もありました。日田彦山線不通区間はBRT「ひこぼしライン」で再開しています。一方で留萌本線が一部区間廃止となったほか、また今年も災害で、山陰本線・美祢線・小湊鐵道・いすみ鉄道が長期間の不通に追い込まれています(全て今日現在、再開の見込み立たず)。この他、〔SL銀河〕〔奥出雲おろち号〕の運行が終了しています。東海道新幹線はビジネスパーソン向けのサービス拡充の一方で、車内ワゴン販売が廃止になり、サービスがさらにビジネスユース中心に向いてきているようです。運賃・料金改定が各社で相次ぎ、JR東日本は「オフピーク定期券」を新発売。コロナ禍「5類」移行で需要は確実に戻りつつあるのに、今度はドライバー不足の問題が、特にバスで深刻になってきていて、それは時刻表上にもはっきり表れるようになってきました。
来年はやはり、3月16日と発表になっている、北陸新幹線・金沢~敦賀間の延伸開業が最大のトピックスになります。同時に北陸本線がハピラインふくい・IRいしかわ鉄道に転換されます(大聖寺が境界)。特に福井県の交通全体に、大きな影響を与える事になりそう。また、〔やくも〕の273系デビュー、北大阪急行の箕面萱野延伸もあります。一方で根室本線・富良野~新得(正確には上落合(信))間廃止で、同線は2つに分かれてしまう事になる。北陸本線もそうだが、理由は異なるけれど、JR在来線は「本線」と言えども安泰ではない、という事になるのでしょう。それと、ドライバーを始めとする輸送の担い手の人材不足の深刻化、いわゆる「2024年問題」が、各交通の運行に、深刻な影響を与えてしまう事になるのではないか(上越新幹線の最終繰り上げの発表も、これが影響していそうだ)。ひょっとしたら、新幹線開業と同時になるはずの、JR各社を中心とした各社の来春ダイヤ改正で、さっそく見えてくる事になるのかも。12月15日と予想される、ダイヤ改正のリリースは注視したいです。JRではこの他、新幹線~在来線特急・急行の乗り継ぎ割引が全面的に廃止になります(九州は既に廃止)。広島のスカイレールサービスは、EVバス転換で4月末に廃止になります(本当は今年いっぱいだったが、バス運行の準備が遅れているため延期)。鉄道以外では、今年の就航が見送りとなりそうなトキエアにJALのA350-1000、大分空港で復活するホバークラフト、といったあたりが、注目ポイントとなるでしょうか。去年も書いた事だが、とにかく一つでも二つでも、明るい話題が数多く欲しいです。
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