
「バスジャパン・ハンドブックシリーズV113 西武バス」、また刊行から日がかなり経ってしまいました。ただし今回は異例?いつもより1ヶ月は早く書く事ができました。

BJハンドブックシリーズにおける西武バスは、2003(H15)年のR51、2013(H25)年のS83に次ぐ3度目の登場となりました。だからちょうど10年間隔になります。過去の2号は旧カラー、いわゆる「笹の葉カラー」をあしらってたのが、今回は2020(R2)年にお目見えの「S-tory」色となり、ガラリ一変。
S83については、
№1154で取り上げました。拙いテキストで申し訳ない。
◆ 西武バスの車両たち この10年間では、西武高原バスの西武観光バスへの吸収合併があり、軽井沢〔営〕も西武観光バスの営業所となったが、事業所としては、総合企画の芝〔営〕が廃止になったのみ。
(西原車庫は、10年前は記載がなかった)
適宜10年前・また一部は20年前共比較しつつ、データを分析していきます。なお、立川〔営〕の三菱ふそう乗合は15台、したがってグループ全体では1203台が正当と思われる。この数字を基にします。
1.この1203台という数字は、10年前からは16台、20年前からは125台の増加になっています。
西武バスのグループでは、用途によって運行される事業者がある程度はっきり決まっていて、特定は総合企画・貸切のうち一般的な「観光バス」は西武観光バス(以下観光バス)が運行。西武バスの貸切車は全て、乗合車からの転用になっています。
① 西武バス・観光バスの乗合車合計853台は、10年前(旧高原バス含む)より15台増。20年前からは57台の増加。一方で高速車合計66台は、10年前が87台だったので、1/4近くの大幅な減少になりました。20年前は61台だった。貸切は67台だが、観光バスの貸切車は55台で、10年前より4台増加しています。総合企画の特定車217台は、10年前より14台の増加です。
この結果、グループ全体の用途別割合は、乗合70.91%・高速5.49%・貸切5.57%・特定18.04%となりました。10年前は乗合69.76%・高速7.33%・貸切5.81%・特定17.10%だったので、高速のみが割合を減らす結果になっています。昨今のバス事業者では多少異例ではあるが、やはりコロナ禍の影響が出ているのか。特定の割合が極めて高いのが特徴で、グループの重要な営業の柱になっています。
2. ①乗合車は、西武バスは東京都と埼玉県で分けると、東京都51.23%・埼玉県48.77%と、若干東京都の方が多いが、ほぼ2分と言って良い。10年前は東京51.71%・埼玉48.29%だったので、ほぼ横ばい。観光バスも加えると、東京都49.00%・埼玉県46.66%・観光バス秩父〔営〕3.17%・軽井沢〔営〕1.17%。
事業所別では、上石神井〔営〕が125台でグループ乗合全体の14.65%。以降新座〔営〕が102台で12.19%、所沢〔営〕が93台で10.90%、滝山〔営〕が86台で10.08%(西原車庫を加えると121台で14.18%)となり、この4所1車庫だけで、西武バスの乗合の54.28%を占める。都県境を挟みつつ、特にJR武蔵野線より東側の多摩が手厚い(新座・所沢両営業所も、このエリアの系統が多い)事が窺えます。少ないのは観光バスの軽井沢〔営〕10台・秩父〔営〕の27台だが、両所とも10年前よりは2台ずつ増加している。西武バスでは立川・飯能両営業所が37台ずつ。ローカル線が中心の飯能〔営〕はともかく、立川〔営〕が意外に少ない。西武鉄道の沿線から若干離れている上、立川バスと競合するからか。両所とも、10年前からほぼ変わりない(立川〔営〕△1台のみ)。
② 高速車は練馬・所沢〔営〕と、観光バスの大宮・軽井沢〔営〕の4所に配置されているが、練馬〔営〕は30台と最も多いものの、10年前より17台・36.17%も減少している。10年前は西武バスの大宮〔営〕にも配置があったが、大宮は観光バスに一本化されている。
③ 観光バスの貸切車は5所全てに配置がある。狭山〔営〕が18台と最も多いが、練馬〔営〕が17台・大宮〔営〕も12台と、ほぼイーブンと言えるかもしれない。大宮〔営〕は、高速車の方が多い。西武バスでは西原車庫以外、最低1台は貸切登録の車両の配置があります。
④ 総合企画の特定車は、川越〔営〕が総合企画全体の30.88%、所沢〔営〕が23.50%、また都心から遠い飯能〔営〕も17.51%と、比較的高いのが目を惹く。特定事業は請け負う企業・学校等の動向にも拠るので単純でもないが、10年前も割合としてはそれほど違いはなく、安定した「お得意様」が数多く存在していると言えます。
3.平均車齢は、今年2023(R5)年を0年として計算した。
① 乗合車は、西武バスは7.01年となった。10年前(2013(H25)年を0年)は5.29年だったから、全体的に経年化が進んでいる。
東京都と埼玉県の比較では、東京都6.36年・埼玉県7.69年と、やはり東京都の方が若い。10年前は東京都5.07年・埼玉県5.53年で、若干差が開いている。営業所別では立川〔営〕が5.11年、滝山〔営〕(西原車庫除く)が5.24年と、この両所のみ6年を切っている。一方で10年前は4.54年だった上石神井〔営〕は6.47年、4.76年だった練馬〔営〕は7.15年と、急速に経年化が進んだ。埼玉県内では新座〔営〕が6.25年と最も若いが、10年前が4.36年だったから、こちらも経年化が進んでいる。
一番経年化しているのは飯能〔営〕の9.05年。2020(R2)年以降の導入が1台しかない。東京都内では西原車庫の8.26年で、2017(H29)年以降の年式の車両がない。
西武観光バスは、秩父〔営〕15.00年、軽井沢〔営〕13.60年。秩父〔営〕は2005(H17)~2012(H23)年、軽井沢〔営〕は2008(H20)~2010(H22)年式のみ在籍。10年前は秩父〔営〕13.44年・軽井沢〔営〕12.92年だったから、こちらも若干経年化している。
この結果、グループトータルの平均車齢は5.65年→7.34年と、2年近くも上がった。10年前は、刊行の直近の2012(H20)年が乗合車全体の10.39%を占めていたが、この年導入された86台が、そのまままるまる残っていて(特定への転用もない)、今回も乗合車全体の10.08%と一番高い割合になっている。2016(H28)年式も84台で9.85%だが、2021(R3)年以降はやはりコロナ禍の影響か、3年間で101台の導入に留まっている。
再経年車は、滝山〔営〕・所沢〔営〕に各1台在籍する、2002(H14)年式のリエッセ。
② 高速車は、5所の平均で7.76年。10年前は6所の平均で6.21年で、やはり経年化が進んでいる。所沢〔営〕が5.33年と最も若く、軽井沢〔営〕が9.56年と最も経年化している。最高齢は観光バス大宮〔営〕に所属する、2007(H19)年式のガーラ。2021(R3)年以降、新規導入がない。
③ 貸切車は、観光バスの純粋な「観光バス」は9.42年。10年前(軽井沢〔営〕除く)は6.78年と、さらに経年化。練馬〔営〕7.88年・大宮〔営〕8.42年・狭山〔営〕10.00年と、西武バスのエリアにある事業所は比較的若いが、10年前は練馬〔営〕5.27年・大宮〔営〕6.46年・狭山〔営〕7.96年だった。一方、軽井沢〔営〕は12.43年で、10年前の高原バス時代(15.40年)よりは若干若返っている。秩父〔営〕は2007(H19)年式1台のみ配置で16.00年(10年前は貸切車の配置なし)。秩父〔営〕と軽井沢〔営〕の合計3台ある2007(H19)年式が、「観光バス」では最高齢。「観光バス」も2021(R3)年以降、新規導入がない。高速車も「観光バス」も、コロナ禍の影響がはっきり出ていると見て、間違いあるまい。
西武バスの貸切車は全て乗合からの転用などで、「里帰り」して飯能〔営〕に在籍する3ドア車(ちなみに近江鉄道ではまだ現役がいる模様)も含めた平均車齢は、17.91年。
④ 総合企画の特定車は10.82年。10年前は7.50年で、全事業所で10年未満だったものが、今回は全事業所で10年以上と、急激に高齢化している。2010(H22)年式が特定全体の12.90%、2006(H18)年式が11.52%、2008(H20)年式が10.14%を占め、2010(H22)年以前の車両で半分以上になる。最高齢は2005(H17)年式が4台。
4. 乗合車のノンステップ率は87.10%となり、10年前の58.82%からさらに上昇しました。
西武バスでは、東京都が85.65%・埼玉県が92.21%と埼玉県の方が高いが、日野ポンチョの割合が、全体の台数に対して高い事もあるかも知れない(東京都・埼玉県とも33台)。狭山〔営〕が97.78%と最も高く、埼玉県では最も低い所沢〔営〕も89.25%。一方東京都は西原車庫が94.29%の一方、小平〔営〕は78.95%と、80%に届いていない。
観光バスは、10年前は2台のみだった秩父〔営〕は今回は17台となって62.96%、在籍がなかった軽井沢〔営〕も1台あって、10.00%。なお、総合企画の特定車にもノンステップ車が59台あり、特定全体の27.19%になります。
5. 今回はメーカー別の割合にも注目しました。№1154では「つい最近まではっきり日産ディーゼル偏重だったのに、これほどガラリと導入の傾向が一変する事業者も珍しい」みたいな事を書いたが、10年経って、さらに変化が顕著になっています。
今回は初めて、グラフを作ってみました(まだ慣れないもので統一感がなく、見苦しいかも知れないが、ご容赦ください)。

2003(H15)年のR51の時点です。日産ディーゼルはグループ全体で900台あり、全体の83.67%が日産ディーゼルでした。

日産ディーゼル改めUDトラックスが国内のバス製造を終了した後となる、2013(H25)年のS83では47.60%(№1154では46.68%と書いていた。訂正します)と50%を割ったが、まだメーカー別では最多でした。

しかし今回、日デ/UDの割合は7.98%とついに10%をも割り込み、日野をも下回りました。

割合の変遷は、棒グラフにしてみました。
製造を終了して10年以上経つのだから当然ではあるが、特に高速・貸切車は全てなくなり、乗合車も22台のみ。その内大型は、純粋なスペースランナーが川越〔営〕の1台のみとなり、他は三菱ふそうOEMのスペースランナーA。貸切登録が、「里帰り」の3ドア車を含めて11台。特定車が63台で、スペースランナーAがノンステップを含めて大挙、西武バスから転籍しているのが現状です。次の10年で、日デ/UDはほぼ全滅となりそう。
一方で、いすゞが41.40%、三菱ふそうが36.66%となり、若干いすゞが上ながら、両社がほぼ拮抗している状況は、10年前と変わりがない。ただ、いすゞは高速車、三菱ふそうは「観光バス」がない。日野はリエッセ・ポンチョに加え、近年はブルーリボン・ハイブリッドの導入があるが、中・大型で一般的なディーゼルエンジンの乗合車は存在しない(特定にブルーリボンⅡが2台ある)。
20年前はクセニッツ(コミュニティバス用)があった外国車は10年前にはなくなっていたが、今回はBYDのEV2台が、新座〔営〕に配置されました。
6. 低公害車は、ハイブリッドが41台(うち2台は総合企画の特定車(BRCハイブリッド))。EVが2台、FCが1台で、CNG車は全滅。西武バスの乗合車全体としては、低公害車は5.02%になります。
観光バス秩父〔営〕には、秩父を舞台にしたアニメ「あの花」はじめ3作品のラッピングバスがあるが、一切説明がなくて、ちょっと残念。10年前は「あの花」のキャラをラッピングした「ちちぶ巡礼バス」の予想イラストが、「あゆみ」に掲載されていたものだったが(車両は軽井沢から転属のボンネット車だった)。
カラーページは特定車のカラーが紹介されているが、コミュニティバスの方を見たかったかも。また、観光バスのフラッグシップ「レグルス」(=獅子座。やはりライオンズからだろう)も、カラーで見たかった。

なお、最近になって、乗合車の新車が導入されています。このA3-395は、小平〔営〕のいすゞ2RG-LV290N4と思われます(西武新宿線小平駅前で撮影)。
◆ 西武バスのあゆみ №1154で書いた事の繰り返しになってしまうが、そもそもの西武バスの母体は、浦和が中心の東浦自動車。これに、今の西武鉄道の前身である武蔵野鉄道・旧西武鉄道のバス部門を継承させた形になっている。だから、西武バスの祖は、今のさいたま市にあると言っても良い。
「西武自動車」という社名は3回出てくるが、この東浦自動車が改称したのが初代、今の西武総合企画が発足当初に名乗ったのが2代目、西武バスが分社で、仏子駅~ぶしニュータウン路線の運行や各営業所の運行の受託を行わせたのが3代目、という事になる。この初代西武自動車は、本社をいきなり所沢に引っ越していた。西武鉄道の本社の池袋→所沢移転は1986(S61)年だったが、バスは終始、埼玉県を主な地盤としている事になる。
(現在の西武HDは本社を池袋に再移転させているが、鉄道・バスは引き続き、所沢に本社を構えている)
◆ 西武バスのいる風景 練馬区などもう少し人口が多い所も走っているのだが、ここは比較的ローカル色が濃い写真が多い気がする。この中で「金子駅近くを走る〔小手07〕系統」の写真があり、小手指駅行と思われるエアロスターが茶畑の中を走るが、現状では、始発の金子駅入口発は、平日5時31分・土曜7時10分・休日7時49分の各1便しかない。味のある風景ではあるが、その撮影は、かなりハードルが高そうだ。
◆ 西武バスで“学びの夏” 武蔵野と軽井沢のミュージアムへ 紀行は、R51は種村 直樹氏による、大宮→飯能間の、川越・入間を経由した「食べ歩き」メインの旅でした。埼玉牧場へのバスの観光客が少なくて残念とか、2日目は飯能のバス旅が早朝で終わって、あとは街歩き、などと記されている。川越周辺が「3社4駅の鉄道の駅が集中する場所」とか、飯能プリンスホテル(現ヘリテイジ飯能)で衆議院選挙の選挙速報を見ていたとかいう記述は、「新聞記者出身のレイルウェイ・ライター」らしい記述でした。
そしてS83は谷口 礼子さんによる、「秋を求めて武蔵野から秩父へ」という旅。BJシリーズの紀行は、これがデビューでした。荻窪を起点として、岩蔵温泉に宿泊の後、秩父の親鼻橋(長瀞ライン下り起点)へというものでした(飯能~西武秩父間は鉄道利用)。なので、谷口さんが同じバス事業者で2回目の紀行、というのは、今回が初めてになります。
今回は立川から始まり、所沢を経由して川越宿泊、翌日は高速バスで軽井沢入り。全部行った事がない所なのは申し訳ない。薬用植物園は、ケシ畑の金網が厳重、というあたりが興味深かった(その割には大学スポーツ界を中心に大麻がはびこっているが、みな海外から持ち込むのだろう)。航空公園は、駅前のYS-11は何度か見ている。今年も見たが、塗装がやや色褪せているのが気がかり、と感じました。
都心から遠く離れた観光地って、箱根もだけれど、「可愛らしい系」(という言い方はヘン?)のミュージアムが多い気がするのは、気のせい?(箱根「星の王子様ミュージアム」はなくなったけれど)。「博物館」から離れてしまうが、軽井沢の予報は最高気温28℃、だったらしいが、これで「涼しさに期待」とは、下界はものすごい猛暑、だったんだろうなあ?軽井沢自体、いつまで「避暑地」の座に居続けられるものやら。
川越での宿泊は、宿そのもの以上に夕食が6,500円とは、豪勢だなあ!?
◆ 終点の構図 佐知川原 R51は秩父の山奥に位置する坂本、S83は川越に近い上赤坂でした。
旧西武大宮線は大宮と川越久保町を結ぶ鉄道だったが、今回の終点の佐知川原は経由していない。現在の〔大22〕系統(大宮駅西口~川越グリーンパーク)がストレートに戦前の鉄道を受け継ぐ系統となり(ただし現在は、さいたま市西区の西遊馬を終点とする〔大23〕系統がほとんど)、佐知川原は、三橋総合公園南口で分岐する〔大25〕系統の終点、という事になる。大宮駅まで20分弱、日中でも毎時2~3本の運行があるが、途中の青葉園の付近は、彼岸のシーズンには渋滞が激しくなるため、1時間間隔の大幅な減便で運行されているそう(別に大宮駅西口~青葉園間の臨時直行バスを運行)。困ったものだと思う。写真では、それほど変哲のない、普通の住宅地の中を行く路線の終点、という印象なのだが。
◆ 西武バスの路線エリア 西武バスは、密度の違いはあるが、基本的には西武鉄道池袋・新宿両路線を中心に、JRの中央本線・青梅線・八高線・川越線・山手線、それと東武東上線に囲まれたエリアが中心。これにやや離れ小島的なさいたま市内。基本的な部分は、20年前から変わらない。20年前と比較すると、現在の日高市内は路線がなくなっている(一時コミュニティバスを運行していたが、それもない)。新宿~池袋路線は完全に落下傘路線となっているが、今や平日2.5往復・土休日3往復しか運行がない(他に目白五丁目~池袋間の便あり)。池袋は未だに「西武百貨店前」と呼称しているが、売却で今後どうなるんだろうねえ。
「さいたま市内は離れ小島的」と書いたが、実際現状は、さいたま市内とその外を跨ぐ系統の運行が、ほとんどなくなってきている。一般路線では最長と思われる、〔大38〕系統(大宮駅西口~所沢駅東口)は、今は1往復しかない。20年前は1~2時間に1本はあったと思うのだが。一方で近年は、富士見市内にオープンした「ららぽーと富士見」に乗り入れる〔大35〕系統が開通している。富士見市内への乗り入れは、かなり久しぶり(20年前は所沢駅~鶴瀬駅路線が残っていた)。
西武観光バスは秩父・軽井沢共に10年前とは、少なくとも路線は変わっていない。何とか維持できているようだ。
高速バスは、だいぶ減ってしまった。一方で、東急バス(トランセ)と共同運行の二子玉川~軽井沢路線とか、以前では考えられなかった枠組みの路線が見られる。
西武バスもあまり利用する事はない事業者だが、一般路線に関して、特に都心に近い所では、鉄道との連携の強化が期待されます。既に、都心から放射状に延びる鉄道の駅を短絡するネットワークを全面に打ち出して利便性をアピールしているが、それだけに、何とか現状の運行便数は維持させてほしい。ご多分に漏れずドライバー不足で減便がある上、急遽運休になる便が発生するなど、やむを得ないとはいえ、やや運行に安定感がないのが、少々気がかり。それと、現在期間限定で発売されている「西武鉄道×西武バス おトクにおでかけきっぷ」のような、鉄道と共同の企画切符の発売・整備も期待されます。これには、西武グループ外の観光施設などの協力も欲しい。他事業者や、コミュニティバスにおける各自治体との関係は比較的良好と見えるから、これをそのまま維持して欲しい。
車両面では、EVはどこまで増えるだろうか。まずは充電設備が整備された新座〔営〕に集中して導入、担当系統でEVに乗れる機会を増やすのが、利用者へのアピールという点で得策、だと思う。エルガEVが走る日が、いつか来るのだろうか?
秩父地域は、やはり現状の路線・運行便数が何とか維持されて欲しい。何度か書いているように、秩父は著名なアニメの舞台で、今でも根強い人気があるのだから、これに乗らない手はあるまい。地域の足としてだけでなく、観光にも利用してもらえるような施策がもっと必要。むろんこれも、地域やアニメの送り手などの協力が不可欠だが。軽井沢は純粋な観光路線がほとんどだし、季節にも左右されるので難しいが、長距離路線に関しては、都心部からの転用だけでなく、純粋な観光路線仕様の車両の導入があっても、良いのではないか。
高速バスはコロナ禍の影響も大だが、ドライバー不足がここでも問題だろう。西武バスに限らないが、乗務員2人1組が2泊3日、という長距離夜行路線のスタイルは、よほど採算が取れないと維持が難しくなりそう。原点である池袋~新潟線など、昼行オンリーや、夜行があっても比較的短距離、という路線に、資源が集中されていくのではないか。
観光・特定は、正直何とも言えないなあ。
ともかく、西武バスの次の10年(後にまたBJシリーズの刊行があれば良いが)の発展には、やはり期待したいと思います。西武バスもまた、バス業界におけるトップランナーのひとつ、のはずだから。
ところで、新デザイン「S-tory」色は、都会ではいいと思うが、秩父などのローカル線ではどうだろう?遠い将来、「S-tory」色が地方に転属される機会も生まれると思うが、やや違うかも知れない。また違ったオリジナルデザインは、考えられないだろうか。
また、「西武観光バス」の社名は…、西武バスグループに限らないが、高速バスや一般路線バスも多数運行していながら「観光」の2文字を掲げ続けているのは、個人的にはどうなのかなあ、と思っています。別の社名を考えてみても、良いのでは?
次回刊は、しずてつジャストラインが予告されています。2003(H15)年のNEW39で取り上げられていて、2回目になります。このNEW39の刊行の前年に静岡鉄道から分社され、昨年は発足20周年の節目でした。刊行は来年2月とされているが、「紀行」は今年行われると思われるので、大河ドラマがもたらした賑わいが、沿線にまだあるのかも知れない。
それ以降はコロナ禍の動向をみて事業者を決定するとしていて、6月上旬予定のV115は北海道または九州、10月上旬予定のV116は関東または中部の予定、との事。
当ブログでは直接のコメントは受け付けません。何かありましたら、引き続き本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。 JR芸備線に関しては、JR西日本が申請していた協議会に、関係自治体(広島県・岡山県・庄原市・新見市)が参加を表明、今日は斎藤国土交通大臣が、早く協議会を設置したいという意向を明らかにしました。今日はJR西日本から「輸送密度2,000人/日の線区の経営状況」が発表されたが、焦点の芸備線の、特に東城~備後落合間は相変わらず状況が極めて悪く、収支係数は15,516と、民間企業としては異常とも言える数字、平均通過人員は20人/日で、民営化時点の4%にまで急激に落ち込んでいます。前後の新見~東城・備後落合~備後庄原間も状況は悪く、このままでは鉄道としては…、というのが正直な印象です。むろん残って欲しいとは思いますが…。協議会は紛糾も予想されるが、廃止にしろ存続にしろ、皆が納得できる(できない人もいるに違いないが)結論を導き出して欲しいと思います。芸備線については来年、全線乗りに行くと宣言しておきます。
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宝塚歌劇団劇団員の死亡事件が波紋を呼んでいるが、少なくとも今年中に円満に解決、とは、明らかにならないだろう。歌劇団側の対応によっては、裁判が提起される事も十分予想される。阪急阪神HDとしては、せっかく月初にはタイガース日本一、という歓喜の時があったのに。もうすぐ来年の初詣の時期になるが、阪急阪神HD成立以降、阪急や阪神の電車の車内では、宝塚歌劇団とタイガースのスターが着物姿で並んだ、初詣の車内吊り広告が見られるものでした。が、今シーズンは、どうなってしまうのか。同じスタイルでやれるのか?