№2672 台風迫る中 西へ 2.大雨の中 三重のローカル路線乗り歩き
2日目です。今日と明日の2日間は近鉄を中心に乗り歩きます。
が、台風2号が日本列島に迫ってきていて、特に近畿は場所によっては、大雨の予想も。想定していた路線全部に乗れれば良いが、最低でも、この日の宿泊地・桜井にたどり着く事。これを最大の目標として、名古屋のホテルを発ったら、さっそくザンザ降り…。
6月 2日(金)
ところで今回の旅、初日は名鉄に乗ったが、本来の目的は近鉄にありました。近鉄では6月いっぱいを有効期限とした期間限定の「2日間全線フリーきっぷ」を発売していまして、2日間で3,000円という、大変なお買い得品でした(名鉄の「1DAYフリー」が3,200円)。ただし、前売りオンリーで乗車当日の購入はできず、ヨソモノには使えないなあ、と思っていたところ、ネットの通信販売も行われており、これは買うしかないと思い、休みの日程に合わせてネット上で購入手続きを行ったのでした(ネットの場合は5日前まで)。6月は恐らくは、近鉄では一番の閑散期と思われるので、集客が目的だっただろう、とは思うが、ありがたいきっぷでした。
そのザンザ降りの中、ホテルから地下鉄の駅に向かう途中、名古屋市営バスの旧塗装復刻車両を見かけました。名古屋市営交通事業100周年という事で、様々な復刻カラーが走っているようです。
「楽」が、リニューアル前のまま…。
近鉄は、時刻表のスタイルが、他鉄道と同様の、種別・行先に関係なく(特急は分けられている)、発車時間帯のみで区切った横書きスタイルになっていました。今春改正から?
最初は三岐線に乗るべく近鉄富田へ向かうが、7時48分発準急が、そのまま先行。
近鉄富田8時49分発西藤原行は、旧塗装復刻の101F。今のように西武中古で固められる前、オリジナル車両で運行されていた当時のカラーらしいが、私が初めて三岐鉄道に乗った時は、既に現行イエロー+オレンジの西武中古オンリーになっていました。
それにしても強い雨降りが恨めしい。元西武401系だから今後いつまで走るか確かではなく、晴れの日に1日時間を撮って、改めて撮りに行きたいと思うが、いつになるやら。今日は西藤原までの往復のみ。
田園地帯を行く。雨降りも趣きはある、と感じるが…。
丹生川駅構内に展示されている、小型DLとタンク車。
元西武新101系の751系。これ、まだキチンとは撮っていないんだよなあ。
終点の西藤原駅。SLを模した駅舎だが、この中には簡易郵便局が入っています。
構内の保存車両群。
残念ながら雨降りだし、時間もないのですぐ折り返し。
近鉄富田駅は、北側は三岐鉄道管理の駅舎だが、クジラを模した駅舎になっていました。駅前交通広場が整備され、三岐鉄道バスの発着があります。
次は、近鉄四日市から湯の山線。
「開湯1300年」を記念する方向板が、両側の正面に掲げられていました。
湯の山温泉駅も雨。ここもすぐ折り返すだけ。ちょっと駅舎を撮っただけで、時間が無くなってしまった。
最近の近鉄電車は、このようなデザインでリニューアルされている車両が多い。
その次は、四日市あすなろう鉄道。あすなろう四日市駅。前に来た時の違いは、ICOCA導入による、ICカードリーダーが設置された事。近鉄から分離された三重県下のローカル路線で、ICカードを導入したのは、ここが初めて。
鉄道むすめ「追分あすな」と、トリックアート。
方向板は、イラスト入りになっていました。内部系統は、ゆりかもめ(四日市市の鳥だそう)。
いきなりで申し訳ないが、内部線終点の内部。
駅前には、交通広場が整備されていました。バスは入って来ない模様。
車内のデジタル運賃表にも、「追分あすな」登場。
日永まで戻って、今度は八王子線西日野行に乗り換え。
西日野系統の方向板は、サルビア(四日市市の花)が描かれています。
西日野駅。
昔の八王子線は、その名の通り、さらに先の伊勢八王子まで走っていました。それに着いて記した案内板。乗ってみたかったが、50年近く前の廃線(1974(S49)年)では、チャンスはなかったろう。
四日市あすなろう鉄道には一日乗車券があるが、今回は手持ちのPASMOで乗りました。帰宅後、横浜市営地下鉄の駅で履歴を印字してみました。最後に3行があすなろう。「あすなろ」と表記されるかと思っていたが、「四日市あ」表記。
近鉄四日市駅から、青山を越えて伊賀鉄道の訪問に向かう、が、三重県の南部はかなり雨が激しくなっているらしく、宇治山田行急行は急遽、伊勢中川で打ち切りになってしまった。明星以南が止まっているらしい。
大阪線は若干遅れを出しながら、何とか運行されている。東青山まで普通電車。2連だが、大阪線は車掌が乗務している。
雲出川も、増水しているようだ。
大三付近。
榊原温泉口で、乗客は自分一人になってしまった…。
東青山で、後続の急行に乗り換え。遅れていたが、なんとか走っている。「ひのとり」通過待ち。
伊賀神戸では、すぐに接続の電車が上野市まで、伊賀上野には行けないので、次の電車を待つ事にして、その間ホームから近鉄電車を眺めていた(動画を撮っていた)。
№2665でも書いたが、本来五十鈴川行の急行が、松阪止まりになっていた。現在の大阪線の急行には、松阪行という列車はない(快速急行にはある)。
上野市経由伊賀上野行が来た。車内で発車を待っていたら、向かいの席のJK達のスマホから突然大音量の警報音が鳴り、ややあって自分のスマホでも音が鳴った。ビックリした。
伊賀市の緊急速報。ええっ、新居って、これから行く所?
現在の伊賀鉄道の営業体制は、こんな感じ。駅員がいるのは、上野市と茅町のみ(茅町は時間限定。この他伊賀神戸には近鉄、伊賀上野にはJR西日本の駅員がいる)。
伊賀鉄道転換後、2018(H30)年3月17日に開業した、四十九駅。イオンモールの最寄り駅だそうで、やはりここもイオン頼みか。今回は通過のみ。
今回往復で利用した、101F。青のくノ一ラッピング。これもまた、松本 零士先生の遺産。
(伊賀鉄道のWEBにも、お悔やみのメッセージが発出されていました)
荷物棚には、忍者のぬいぐるみが。
伊賀上野駅の、伊賀鉄道の乗り場を示すサイン。忍者が描かれています。時刻表は、旧来の近鉄スタイルをそのまま引き継いでいる。
結局のところ、伊賀鉄道自体は、(少なくとも私が往復した時点では)通常通り運行していました。しかし、案の定JR西日本関西本線は、終日運休が決定していた。
川も増水していた。沿線は何ともなかったように見えたが。
最後に、伊賀神戸駅の101F。
近鉄の伊賀神戸駅時刻表。大阪方面行。下部の注釈を見ると、終点から種別を変更してその先へ直通する列車が多いようだ。名張はあったが、今は五位堂まで普通、その先急行、という列車が、数本あります(東京でも発売している公式の全線時刻表には記されていない)。
これで、この日乗りたかった路線は、全部乗れました。近鉄大阪線に若干の遅れがあった程度で、何とか当初の想定通りに事が運んでくれて、私の場合は幸運でした。
桜井に着いてみると、近鉄は通常通り運行だったが、JR万葉まほろば線(桜井線)も大雨の影響で終日運休。227系が1編成留置されているだけで、ホームには人影が全くなかった。和歌山線や、大和路線(関西本線)も全部止まっているらしい。翌日にも影響が出るようだ。
しかし、近鉄の駅で1時間様子を見ていたが、JRが止まっていた割には、その代替の利用というのは、いなかったように見えた。この大雨だから、早め早めに帰宅したのかも知れない。
この後、駅近くのホテルに投宿。無事に終了して、何より。
明日は、東海道新幹線・東京~名古屋間は正午頃まで全面運休になるらしく、帰宅の頃に動いてくれればよいが、とにかく天気に左右される一日となりそうです。早めに名古屋に向かう事も、考えなければならないだろうか。
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北海道の〔はこだて号〕事故は、大変な惨事になってしまいました。亡くなられた方々のご冥福をお祈りします。バス運行の北都交通は早々に謝罪のコメントを出しているようだが、当記事更新時点での報道では、どちらに過失があるのか分かりません。もう少し調査を待たないと、迂闊な事は言えないし、言ってはならないと思います。今日は東海北陸道でもトラック同士の衝突事故があって双方の運転手が犠牲になっているし、原因がどこにあるにしろ、道路上の安全対策は、もっときちんと追求されないといけない。
《What's New》
19日 日本郵便・ヤマト運輸 メール便・薄型荷物分野の協業発表
20日 千葉県長生村議会 議長に2度目の辞職勧告
21日 立憲民主党 小沢 一郎氏ら15人 新グループ「一清会」発足
ヤマト運輸というと、トラック輸送による機動力を武器に、郵便事業に対抗・圧倒していたイメージがあったのだが、JALと組んだ航空輸送への参入もあり(専用機の改造が始まっている)、ドライバー不足や環境対策もあってか、いつまでも自前だけでやっていくのは、難しくなってきているのだろう。「アマゾン」や、残業代未払いの問題もあったし。個人的に望むのは、(ヤマト以外もだが)現在は限定的な取り組みに終わっている、ローカル鉄道の列車を利用した宅配便荷物輸送を、JRなど鉄道各社とも協力して、面的に拡大して欲しいという事。ローカル鉄道の維持のためにもなるだろう。