№2644 東北へ ローカル線乗り歩きの旅 1.陸羽東線経由 ひたすら大曲へ

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 前回の四国の旅からわずか2週間、次は東北の旅です。
「青春18きっぷ」、今回は3日分フルに使って…途中〔こまち〕〔とき〕を利用する部分もあったが…、東北地方のローカル線に乗ります。2日目に、かねてから早く乗りたいと書いていた秋田内陸縦貫鉄道、3日目には去年全線の運行を再開した、只見線に乗ります。
 秋田内陸はもちろん初めて、只見線も、今日書く初日の陸羽東線も、もう何年、いや何十年ぶりになってしまったでしょうか。どの路線も運営は大変だと思うが、現状はどうなっているのだろう。その辺も見る事ができれば、と思っていました。

 3月25日(土)

 東北本線をひたすら乗り継いで小牛田へ、その先陸羽東線と奥羽本線を経由して、この日は大曲まで、全て普通列車で行きます。

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 上野始発、宇都宮行527M。

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 関東地方は東京も埼玉も桜が満開、みたいだが、悪天候が恨めしい。今日・明日はまるまるこんな感じの天気になるらしい。

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 宇都宮からの637M。栃木のE131系は初めて。もちろんワンマン運転。

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 黒磯到着。4129Mへの乗り換え客が、狭い跨線橋にひしめき合う。しかも、新白河からの4128Mも到着して、大変な混雑になってしまう。
 黒磯近辺の運行形態変更以後何度も書いているが、この乗り換えは問題ではないか?「おケガのないように」などとアナウンスしているが、こんな放送を流すなんて、運営する側の方が問題なのではないのか。電気方式が地上切り替えだった昔はまだしも、今は宇都宮~新白河間を直通運転できる形式で運行しているのだから、直通運転に改めるべきだし、少なくとも同一ホームでの乗り換えにすべきではないか。

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 その黒磯で待っていた、4129M。左のフレートライナーは、ここで運転士交代。4129Mの方が先に出発する。

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 新白河まではそんな長い区間ではないが、フレートライナーと3本もすれ違う。

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 栃木県と福島県の県境の川。

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 新白河到着。郡山行は、ここは同一平面のホームの、前方への移動。でもこれでもまだ大変だ。しかも狭いし。黒磯で追いついていたフレートライナーが通過して行った。

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 新白河では20分ある。「お客様の声を…」というコーナーがあったので、黒磯の件を「書き殴って」おいた。自分の名前を書く必要はなかったが、無責任な事を…とも思われたくはなかったから、最後に書いておいた。住所も。ひょっとしたら回答が…来るはずはない、とは思っていたが(実際来ていない)。

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 郡山行2129M。701系。
 春休みに入って最初の土曜日、だからか、駅に停車するたびに、客が増えてきた。これは結構な事。

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 郡山に着く直前、高崎線特急の任を解かれた651系の姿があった。これから解体、なのか。

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 相模線向け205系は既に解体中。貰い手は…やはりもういないのか。

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 郡山で、一番左がこれから乗る福島行1133M、真ん中は新白河行2132M、右は磐越西線1227M。郡山~小牛田間は1~2日後、また乗ります。

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 晴れていたら左手は、山々が美しいはずなのだが、とにかく曇天が残念。

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 東北地方も、花が咲き始めていました。

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 白石行1177M。701系で、2連のワンマン運転。

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 貝田付近で見た、桜?

 白石で445Mに乗り換え、仙台には13時08分に到着。上野からちょうど7時間。

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 仙石東北ラインの、石ノ森章太郎ラッピング編成から。サイボーグ009(島村ジョー)。

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 仙台は30分あったので、ちょっと外に出てみました。

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 驚いたのがこれ。「仙台都心循環バス」に、EVモーターズジャパンのEV2台が入っていた。「仙台都心循環バス」自体も知らなかったし、ましてEV導入とは、予備知識が全くなくて、お恥ずかしい。21日から走り出したばかりらしい。ご当地ポケモン「ラプラス」がラッピングされている。2台あって、微妙にデザインが異なっている。なお、先代「ラプラス」ラッピングのポンチョ2台は、長町の方の循環路線に今月から転用されているらしい。

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 コンコース。プロ野球楽天の、開幕記念の装飾。

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 後半。小牛田行2539M。

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 小牛田駅の構内。左手は、黒磯のフレートライナーで、新白河で抜いて行ったが、郡山ターミナルで再び抜いて、小牛田でまた追いついた、そんな感じ。旅客列車は、一番左が陸羽東線、ホーム反対側が仙台行、その隣が一ノ関行、見えないけれど一番右が石巻線石巻行。

 陸羽東線4733Dは、キハ110-245の単行ワンマン運転。

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 この車両は、1人掛けクロスシートの方は座席を45°回転させて、窓の外の景色を見やすくなるようにしています。でも座席をそうセットさせた客は、いなかった。そもそも観光客は、小牛田の時点ではいないようだった。

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 古川でいきなり11分の停車。〔やまびこ61号〕からの乗り換えらしき観光客が、チラホラ乗り込んできました。

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 しばらくは平凡な農村地帯。

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 直線は長い。

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 江合川が近づき、有備館の先で渡る。山が迫ってきた。

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 鳴子温泉駅。ここでも18分停車する。あまり観光客の姿は多くない(一つ手前の鳴子御殿湯の方?)。

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 ここで臨時〔快速湯けむり号〕と行違う。鉄道開業150周年記念のレトロラッピング編成。
 こちらは、鳴子温泉からの乗客は16人。

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 坂を上がって、中山平温泉駅。無人駅だし、行き違いもできない。雪が見られるようになってきた。
 次の堺田は、「分水嶺が見られる場所」だそうだ。宮城・山形の県境でもあるし。

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 山間部とあって、カーブも多くなってきた。

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 山形県側に入ったら、晴れてきました。つかの間、だろうが。

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 おお、遠くに上室連峰の白き峰々がそびえる。

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 農村地帯と雪がふんだんに残る山々。これぞ、東北の春だなあ、と思う。

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 小国川の、清々しい流れ。
 新庄に向かうにつれて、沿線の積雪が多くなっていく印象。

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 南新庄~新庄間は、奥羽本線と並走する(奥羽本線には南新庄には駅がない)。〔つばさ156号〕とすれ違った。E3系、いつまで。

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 新庄も、だいぶ久しぶりだなあ(こればっか)。少なくとも、山形新幹線延伸後は初めて。標準軌のホームと車庫が、1067㎜軌間を挟む格好になっている。

 陸羽東線は、途中に鳴子温泉はあったものの、普通のローカル線の風情だった(むろん誉め言葉)。宮城県側で観光の利用が割とあったようだったのは心強いが、一方で山形県側の定期列車が1日7往復、と言うのは、ちょっと辛いなあ、という印象でした。昔は急行もあったし、一時は〔あけぼの〕の通過もあったほどなのだが(線内ノンストップだったのであまり意味はないが)。
 なお、現在陸羽東線内で行き違いができるのは、北浦・古川・西古川・岩出山・池月・川渡温泉・鳴子温泉・最上の8駅。

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 今日は、大曲まで行く。秋田行2453M。701系。結局今日は、交流電化区間で乗車した普通列車6本は全て、701系でした。

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 さすがに陸羽東線と比べたらやや上等、だが、「本線」としては貧弱かも。かつては特急〔つばさ〕〔あけぼの〕、急行や貨物もそれなりに行き交っていた幹線だったはずなのだが。
 真室川を出たら、乗客は2両で13人。先の陸羽東線より乗っていない。ここも県境が、近いから…。

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 釜淵で上り2448Mを待つ。その先は人家がほとんどないし、あっても暗い。本数が減ったので、棒線化した駅が少なくない。羽前豊里・大多喜・三関・上湯沢。一方で県境の及位~院内間は複線で、この辺は「幹線」の名残か。

 あとはもう真っ暗なので、お見せするような画像はないです。湯沢は、無人駅?近代的な橋上駅舎なのに。
 横手はさすがに駅員がいたようだが。もう特急がないからねえ。

 大曲は19時21分着。上野から13時間13分かかりました。今日はここの駅前のホテルに泊まります。

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 改札を出ると、このような幟が。「防災対策トンネル」って、何?赤渕~田沢湖間に、延長15㎞の新トンネルを建設する構想があるらしい。そういえば山形新幹線にも、似たような構想があるようです。

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 東口への通路には、最近はやりの「ストリートピアノ」があります。やや遅い時間だが、メロディが聞こえてきました。

 明日はいよいよ、秋田内陸縦貫鉄道に乗ります。ただ、始発の角館までは、〔こまち〕にせざるを得ない。
 
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posted by 菊池 正人 at 23:00Comment(0)旅行