№2640 高松・徳島・高知 春の四国路 2.高徳線は12年ぶり 徳島線は〇年ぶり?

 四国2日目。坂出から高松、徳島を経由して、高知に向かいます。当然「青春18きっぷ」一枚使用。高徳線は12年前に乗っていて、№600でも書いた。徳島は旧鳴門市営バス、旧小松島市営バスの撮影や、牟岐線・阿佐海岸鉄道の乗車で近年も数度来ている。しかし、徳島線となると、本当に何年、いや何十年ぶりになるだろう?

 3月12日(日)
 坂出駅までは、児島からの琴参バスで移動。コースターだった…。児島からは普通電車。

 高徳線の普通列車だけで高松から徳島まで乗り通そうと思ったら、11時21分まで待たなければならない(その前は6時40分)。さすがに待ち時間が長すぎるし、徳島でも時間が欲しかったから、特急の利用を最小限に抑え、できるだけ長く普通列車で行きます。

2023_0312_01.jpg
 9時16分発の三本松行き4321D。1500形単行のワンマン。

 2023_0312_02.jpg
 高徳線からも、屋島が良く見える…が、電線がうざい…。

2023_0312_03.jpg
 ことでん志度線との併走区間も。

2023_0312_04.jpg
 オレンジタウン駅。

2023_0312_05.jpg
 讃岐津田で、上り〔うずしお8号〕待ち合わせ。2600系だった。その向こうは上り引田始発328D。向こうは2連で、車掌が乗務している。

2023_0312_06.jpg
 三本松駅到着。列車はすぐに、4330Dで折り返していく。ここまでは普通列車も1時間に1~2本はあるのだが。

2023_0312_07.jpg
〔うずしお〕が全部停車する駅なのに、駅員が窓口に入る時間が限られていて、到着時には閉鎖されている。左手に、オペレーター対応タイプの券売機。

2023_0312_08.jpg
 時刻表。ここから先は、普通列車は少なくなる。それも大半が引田まで。
 ここから、徳島県側の板野まで、〔うずしお8号〕でつなぐ。むろん乗車券も購入。運賃+自由席特急料金790円で、まだ大げさな出費にならないのは、幸い。

2023_0312_09.jpg
 185系だ。今日は「ゆうゆうアンパンマンカー」を連結している。3両目は国鉄色(と言っても、ステンレス車体に緑の帯を貼っただけだが)。2000系さえ引退が進められているのに、185系の特急がまだ残っているとは。

2023_0312_10.jpg
 引田を出ると、県境に向けて高度を上げていく。海も見えるようになる(扉部からだが、ガラスがちょっと汚い…)。

2023_0312_11.jpg
 県境となる、讃岐相生~阿波大宮間の大坂山トンネル。駅名の旧国名も「讃岐」→「阿波」となった。高徳線のトンネルは、ここと栗林トンネルの2か所だけ。

2023_0312_12.jpg
 板野駅。

2023_0312_13.jpg
 ここは駅員がいる時間帯が輪をかけて短いし、土休日、つまり今日は駅員がいない。

2023_0312_17.jpg
 その代替と言う事か、駅にはこのように、JR四国各線区の運行状況を表示するディスプレイがあります。三本松にもありました。

2023_0312_18.jpg
 時刻表。普通列車は、徳島方向はさすがに1~2時間に1本程度はあるものの、県境を越えて高松に向かう方向は、6本しかない。7時25分に行ってしまったあと、次は13時18分。

2023_0312_19.jpg2023_0312_20.jpg
 ホームとは跨線橋で結ばれているのだが、板野に限らないが、やはり跨線橋の存在は、利用者の高齢化とか、バリアフリーとかを考えると問題だと思う。板野駅の場合は昔は構内踏切だったみたいで、今は金網に「ここは通路ではありません 階段をご利用ください」などとあるが逆で、一定の安全対策を施したうえで踏切を復活させ、跨線橋は撤去、という方向に行くべきではないか。

 板野からの4323Dは、ここも1500形の単行ワンマン運転。

2023_0312_21.jpg
 転換クロスシートの車内。関東の者からしたら、うらやましい?

2023_0312_16.jpg
 1559号車の運賃表の駅名は、高徳線と牟岐線(海部が消された跡がある)、それに鳴門線しかない。徳島線には入らないのか。

2023_0312_22.jpg
 板東で〔うずしお12号〕待ち合わせ。2700系2連。桜が満開。

 こうして、12時前には徳島に着きました。

2023_0312_23.jpg
 バス撮影とかもあるが、たまには観光もいいでしょう。眉山のロープウェイに乗りに行く。その途中、新町川沿いにある、新町ボードウオーク。何のイベントなのかは解らないが、賑わっている。いつもの休日が、徳島にも戻ってきている、のだろうか。

2023_0312_24.jpg
 山麓駅は、「阿波おどり会館」と同居。徳島駅からだと歩いても、15分はかからない。

2023_0312_25.jpg
 ロープウェイから見る、徳島市の南側。小松島とかの方向だろうか。

2023_0312_26.jpg
 この眉山ロープウェイは、昔は循環式だったようだが、今は往復タイプとなって、ゴンドラ2台を同時に運行する方式になっている、ようだ。15分間隔。

2023_0312_27.jpg
 山頂駅近くの展望台から見る、徳島市街。

2023_0312_28.jpg
 この通り、ゴンドラ2台が続行するような形態。

2023_0312_29.jpg
 新町川には、「ひょうたん島周遊船」が就航しています。そういえば知床の遭難事故からもうすぐ1年になるが、この船の乗客は皆救命胴衣を着けているけれど、操縦している人は着けていなくて、大丈夫?(この後保津川の事故もあったし)

2023_0312_30.jpg
 さらに、駅の北東に広がる、徳島中央公園に行きます。駅の南側の陸橋を渡っていく。その陸橋から見た徳島の基地。キハ40系もまだ相当数残っているが、いつまで…。

2023_0312_31.jpg
 中央公園に保存されている、68692。だけど子供たちがてっぺんに登っていたりして、危なくないか?保存状態がイマイチだなあ。

2023_0312_32.jpg
 徳島駅。むろん、わずかな時間だったけれど、バスの撮影もしました。一網打尽とは行かないが…。

2023_0312_33.jpg
 徳島14時43分発4461D。1500形2連。

2023_0312_34.jpg2023_0312_35.jpg
 だが、ワンマン運転だと、2両目は回送扱いとなって乗れない。JR四国は全部そうみたいで、2両固定編成の7200系(旧121系)電車も、ワンマン運転になると2両目は乗れない。

2023_0312_36.jpg
 石井で1000形改め、1200形と交換。

2023_0312_37.jpg
 鴨島で〔剣山8号〕と行き違い。先に乗った〔うずしお9号〕と同じ編成で、〔剣山5号〕→〔剣山8号〕で阿波池田へ往復して、最後は〔うずしお〕の最終32号で高松に戻る運用(〔うずしお32号〕は「ゆうゆうアンパンマンカー」の設定がない)。

2023_0312_38.jpg
 数十年ぶりに乗った徳島線の印象は…。結局普通のローカル線だなあ、と思った(決して悪い意味ではない)。穴吹までは、割とこまめに駅があるように感じられた。

2023_0312_39.jpg
 その「割とこまめに」ある駅の一つ、学駅の駅名標。受験シーズンには「ご入学」でお馴染みの所。ただし今は無人駅。

2023_0312_40.jpg
「よしの川ブルーライン」の愛称の通り、吉野川に沿って走る区間もあるが、渓谷という雰囲気の区間はなかった。

2023_0312_41.jpg
 阿波加茂駅の上りホームの傍らに咲いていた花。何というのだろう、花の知識が全然ないのは、悲しい…。

2023_0312_42.jpg
 阿波池田到着。土讃線高知行4245Dは、2分しか乗り換え時間がない。同じホームの反対側だからまだラクだが。未更新の1000形単行。

2023_0312_43.jpg
 その車内。点対称でボックスシートとロングシートが配置されている。

2023_0312_44.jpg
 運賃表は、阿波池田~窪川間のみ。多度津方面や徳島線には入らない、という事か。
 阿波池田出発時点の乗客は8人。出発すると、高徳線や徳島線と違い、長大トンネルの連続になる。

2023_0312_45.jpg
 小歩危で〔南風22号〕待ち合わせ。2700系3連。
 大歩危で5人降りて、乗客は3人だけになってしまった。

2023_0312_46.jpg
 土佐岩原で、上り4240Dと交換。向こうも、乗客は5人くらいしかいなかった…?

2023_0312_47.jpg
 土佐穴内駅の、ホームの小屋に掲げられていた時刻表。大歩危~土佐山田間は、普通列車は5往復だけ。上りは6時55分の次は14時30分になり、7時間35分も停車がない。特急がなかったら、完全に「秘境」路線だ。

2023_0312_48.jpg
 有名な、トラスの中にホームがある土佐北川駅。

 この先はどんどん暗くなっていって、お見せできるような写真はありません。新改のスイッチバックも、この列車は通過(上り列車が待ち合わせていた)。
 大杉~土佐山田間は、同じ高知県の内なのに、乗客は私を含めて2人だけでした。この日乗った高徳・徳島・土讃の各路線は皆、ローカル線風情であっても特急が頻繁に行き交う路線だけあって、普通列車でも快適に乗れたと思うのだが、特に土讃線では地域の利用に結びつかないのが(県境を跨ぐからだろうが)、なんとももどかしい。特急がなかったら、運営は存続の懸念高まる予土線並みか、それ以下になるのではないか?
 ここまで快晴で来たのに、高知県側には行ったら、雲行きが怪しくなってきた。

 土佐山田でさすがに乗車が多くなって、ホッとさせられる。〔南風17号〕退避の後免は、雨だ。

2023_0312_50.jpg
 19時04分、高知到着。高架駅。
 今日の宿ははりまや橋の近くなので、とさでんの電車に乗って移動し、投宿です。

 さて、明日3月13日は、午前中はとさでんに乗り、午後の飛行機で帰る事になるが、「マスク着用自己判断」の初日です。電車も飛行機も、何か目に見える変化は、あるのだろうか?

 当ブログでは直接のコメントは受け付けません。何かありましたら、引き続き本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


《What's New》
10日 鳥インフルエンザで休園 多摩動物公園 約2か月ぶり再開
11日 富士スバルライン 全線で開通 過去10年で最早
posted by 菊池 正人 at 22:00Comment(0)旅行