№2645 東北へ ローカル線乗り歩きの旅 2.初乗り 秋田内陸縦貫鉄道

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 当ブログでも何度かしつこくボヤいているが、秋田県の第3セクター鉄道、秋田内陸縦貫鉄道には、これまで乗った事が全くありませんでした。
 同鉄道は1986(S61)年11月1日、旧国鉄阿仁合線(鷹ノ巣~比立内間)及び角館線(松葉~角館間)を引き継ぎ開業、平成の世になった1989(H元)年4月1日、比立内~松葉間が開通して、今の姿になりました。しかしその前身の阿仁合線・角館線すら、乗った事がなかったのです。
 今回は角館から鷹ノ巣まで1往復。しょせんこの程度で秋田内陸の何がわかるものか、ではあるが、ともかく乗ってみなければ始まらない。3月2度目の個人的3連休を利用、ようやく乗る機会を作る事ができました。どのような姿を見せてくれるのか。

 3月26日(日)

 しかしまず、大曲から角館への足はどうしよう?田沢湖線の普通列車は、大曲発7時02分の次は、なんと11時16分まで4時間以上ない。7時台では早すぎるし、仮に無理してこの列車で角館に出ても、秋田内陸は9時50分発となって、2時間30分以上も待たされる事になる。なので、角館までは秋田新幹線〔こまち〕を利用する事としました。

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 改めて、大曲駅。前に秋田からE3系時代の〔こまち〕で経由した事は書いたが、列車で降り立つのはまたも何十年ぶり、だろう?
(羽後交通の夜行〔レイク&ポート〕で降りた事もあるが)

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 5月27日より、東北地方3エリアに、新規にSuicaが導入される。そのお知らせ。だけど秋田県の奥羽本線は和田~追分間のみ。大曲は、今導入では何の関係もない。少なくとも湯沢~秋田~大館となるべきではないか?羽越本線も象潟まで、五能線の能代も含まれるべき。盛岡も青森も、これでは狭いだろう(IGR・青い森が導入できれば良いのだが)。

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〔こまち〕なので特急料金に加えて乗車券も必要になり、角館まで合計1,090円。乗車券は330円だから、別払いと言ってもそんな大した出費にはならないが。

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 秋田新幹線のホームへは、通常の新幹線同様、専用改札を通過していきます。

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 標準軌(1,435㎜)と狭軌(1,067㎜)を比較する展示コーナーも。

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 8時43分発〔こまち14号〕。E6系は初乗り、だが、所要わずか12分では、良し悪しの評価は下せない。ともかく空席について、窓の外を眺めるのみ。

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 秋田内陸の角館駅。JRの駅舎を出て、右手になります。冷たい雨が降る。

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 沿線は、韓国のドラマのロケ地になったらしい(田沢湖も含まれる)。
 ワンデーパス全線タイプ(2,500円)を購入。

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 9時50分発110Dの改札が始まった。家族連れが目立つのは、やはり日曜日だからか。

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 メインの基地は阿仁合にあるが、角館にも車庫があります。格納庫の中のクルマは、この後11時50分発212D阿仁合行になるのだろうか。

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 AN8806号の車内。平成初期くらいの第3セクター鉄道車両の標準、という感じ。

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 トイレ部の壁面には、大きな秋田県の写真が貼られている。窓上にも、犬の写真が並べられています。

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 鷹巣方にはモニターがあって、いろいろ情報を流している。阿仁合駅舎内のレストラン「ウェルカムステーション」のメニュー。

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 角館を出発して、しばらくは農村地帯。この付近は雪を見ない。

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 直線は割と長いが、スピードはあまり出ない。
 八津で急行〔もりよし1号〕の通過待ちがあった。

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 山間部にかかると、積雪が多くなってきた。

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 国鉄角館線時代の終点、松葉。行き違いを想定した造りになっている。

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 雪がかなり多くなってきた。カーブも多くなり、勾配もきつくなる。

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 長いトンネルを抜けて、阿仁川を見る。

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 国鉄阿仁合線時代の終点、比立内。ここがほぼ中間の地点。
 角館からここまで、乗車も降車も全くなかったが、阿仁マタギで初めて、地元のおじさんの乗車があった。

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 阿仁合駅。ある程度の乗客の入れ替わりがあった。反対側は角館行211D。原色のままのAN8804号。

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 構内のAN2200型。改装されて今は「秋田縄文号」。

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 一方、先代の旧校舎AN8900型は2台揃って、その片隅に留置されていました。

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 阿仁合を出ると急坂を下って行って、雪は少なくなる。阿仁合は高台にある街なのだと感じる。
 阿仁前田温泉は英語・韓国語・中国語のアナウンスが入る。パンデミック前はインバウンドの降車も多かったのだろうか。この列車でもここで降りる客が多く、出発すると乗客は6人だけ。

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 阿仁川も、川幅が広くなってきた。

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 鷹ノ巣が近づくと、また普通の農村地帯の風情。しかし町は、これでも「都会」に思えたほどだ。

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 鷹ノ巣到着。JRのホームの傍らに着きました。

 数年前から考えていた秋田内陸線乗車。今回は「お試し」的なものだったので、今日は片道だけ、鷹巣から盛岡へは、花輪線を経由して行こうかと考えていました。しかしご存知の通り、花輪線は去年の水害で、大館~鹿角花輪間が不通・代行バス輸送になってしまっていて、これでは意味がない。なので、帰りも秋田内陸線に乗車、角館から盛岡までは、再び田沢湖線とします。
(なお花輪線は今日4月20日、5月14日の全線運転再開が発表になりました)

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 秋田内陸の、鷹ノ巣駅舎。ホームは同じでも、駅舎はJRとは別です。

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 オリックス・バファローズの中嶋監督、ここが出身地だったのか。現役時代はイチローらと共に、前身のブルーウェーブで活躍していました。

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 秋田内陸のコロナ対策。私は秋田内陸に限らず、何の心配もしないで乗るけれど、世間の皆さんはどうなのだろう。
 今日の鷹ノ巣滞在はわずか13分。15D阿仁合行で、早々に立ち去らなければなりませんでした。乗客は、ここからは皆、地元の人のよう。JRの652Mから乗り継いだ人もいた。

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 小ヶ田駅は3年前、縄文小ヶ田と改称しています。駅名標も特製。

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 しかし、駅のすぐ南側を高規格道路の国道7号バイパスが走っていて、空港や大館の方まで直結しているので、ローカル鉄道にとっては、少々辛い。
 大館能代空港は、ちょっと頑張れば、駅から歩いても行けそうな距離。

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 合川で〔もりよし2号〕と交換。向こうは「笑 EMI」。この車両は、基本的には日曜日のみ運行されるよう(月1回は「秋田縄文号」になる)。

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 米内沢は秋田内陸でも主要な駅だと思ったのだが、今は行き違いはできない。

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 去年の秋田の水害では秋田内陸も被害を受けて、長期間不通になりました。秋田内陸は昨年の内に再開できたからまだ良かっただろうが、爪痕がまだ残っています。

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 ブルーシートがかけられたままの所も。鷹ノ巣~阿仁合間は戦前に開通していた区間だが、やはり他のローカル線同様、貧弱だなあの印象がありました。今後も災害に難儀する事になってしまうのかも。

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 阿仁前田温泉駅。

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 15Dは阿仁合が終点となり、215Dへの乗り換えとなります。阿仁合駅。

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 215Dは2両編成。AN8802+AN8803。ただし2両目は回送扱いで乗れない。2週間前のJR四国と同じ。

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 前方を見る。雨が本降りで、視界が良くない。趣があると言えばある眺めだが。

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 再び山を越えて、羽後中里駅。

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 角館が近づくと、雪がなくなってきた。秋田内陸は山越えの鉄路と、思わされる。

 こうして、角館に戻ってきました。
 日曜日と言う事もあるだろうが、ある程度行楽の利用があったのは頼もしくありました。角館~阿仁前田温泉間という、長距離の利用が少なくなさそうなのも、ありがたい話だろう。あとは平日、日常の利用はどうなのか、という所も、いずれ確かめなければならない。特に南側(仙北市側)は運行本数が急行・快速を含めても片道一桁、というのは、ちょっと辛いかもなあ。

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 角館に戻って、クリアファイル、それとレトルトカレーを購入。カレーは黒くて、私の父は少々顔をしかめていましたが、全く普通のカレーで、おいしいですよ(辛口)。
 しかし、到着時の2両編成を分割する作業に窓口の駅員も出ていて、終わってからの購入、となったので、ちょっと待たされた。この間に田沢湖線の840Mが到着しており、角館も駅舎自体がJRと別、しかもコインロッカーに荷物を預けてもいたので、正直少々焦った。まあ5分前には手に入って、普通に歩いて乗り継げたのだが。「青春18きっぷ」、この日はここからスタート。

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 その840M。標準軌の701系。

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 車内には、前潟駅に隣接するイオンモールのリニューアルの広告が掲げられていました。
 ここから仙台(さらに名取)まで、JRの普通列車をひたすら乗り継いで行きます。

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 田沢湖~赤渕間の志度内信号所で、下り〔こまち25号〕を待ち合わせる。この区間、普通列車は4往復しかない。〔こまち〕がなかったら間違いなく「秘境路線」であり、「輸送密度500人以下」になるはず。

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 そんな山間部を越えていく。本当にトンネルができたら、この車窓も見納めだ。

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 雫石で、〔こまち34号〕の通過待ち。左は田沢湖行841M。

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 さらに次の小岩井で下り〔こまち27号〕通過待ち。「こまちファースト」になってしまうのは、まあやむを得まい。

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 前潟駅直前、右手にイオンモール盛岡を見る。

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 前潟駅。棒線。幸い乗客はそれなりにいた。京葉線の幕張豊砂、あるいは新駅ではないがことでんの綾川など、「イオンモール」頼みの駅は少なくないが、とにかく買い物客(それ以外もいるが)が、積極的に鉄道を利用してもらえれば良いし、イオンモールに限らず、各地のショッピングセンターも、公共交通機関の利用を促す策を施して欲しい。マイカー頼みはもうほどほどにしないと、いろいろな意味で限界だし、問題ではないだろうか。

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 盛岡直前、新幹線の高架橋が分かれていく。

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 盛岡の田沢湖線ホーム。左が840Mで、回送になる。右は雫石行843M。

 意地が悪い事に、東北本線の一ノ関行は2分前に出ていったばかり。次に一ノ関に行ける普通列車は、18時17分までない。仙台着がかなり遅くなるので、ここの駅ビル内のうどん店で、少し早いが夕食にする。コロナ禍の影響なのか、18時には店じまい。

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 盛岡近辺の、ダイヤ改正のお知らせ。

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 運行が終了する、〔SL銀河〕の展示コーナーもありました。

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 盛岡駅の時刻表。東北本線やIGRは良いが、他の路線は皆、本数が極めて少ない。

 この先はもう暗い。しかも雨。お見せするような画像がありません。18時17分発1550Mと、一ノ関発小牛田行562Mを乗り継いで行きます。共に701系。562Mは2連ワンマン。

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 一ノ関駅の、ポケモン列車の展示コーナー。鉄道もバスも飛行機も、今再び「ポケモン」ブーム?

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 一ノ関駅からの路線は、輪をかけて本数が少ない。

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 一ノ関からの仙台行2566M。701系+E721系の6連。石越に仙台発2597Mで到着したと思われる回送列車がいて、この列車が小牛田から客扱い、となっているようだ。

 こうして22時前、仙台に到着。しかし、最終日は只見線に乗る事になっていて、会津若松発の時刻から逆算すると、仙台駅付近では翌朝、時間に余裕がなくなってしまうかも知れない(朝食はちゃんと食べて出たいので)。なのでもうひと頑張り、名取まで22時00分発588Mに乗って、駅から少々離れたホテルにたどり着いたのでした。

 最終日は、只見線。全線乗り通します。

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№2644 東北へ ローカル線乗り歩きの旅 1.陸羽東線経由 ひたすら大曲へ

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 前回の四国の旅からわずか2週間、次は東北の旅です。
「青春18きっぷ」、今回は3日分フルに使って…途中〔こまち〕〔とき〕を利用する部分もあったが…、東北地方のローカル線に乗ります。2日目に、かねてから早く乗りたいと書いていた秋田内陸縦貫鉄道、3日目には去年全線の運行を再開した、只見線に乗ります。
 秋田内陸はもちろん初めて、只見線も、今日書く初日の陸羽東線も、もう何年、いや何十年ぶりになってしまったでしょうか。どの路線も運営は大変だと思うが、現状はどうなっているのだろう。その辺も見る事ができれば、と思っていました。

 3月25日(土)

 東北本線をひたすら乗り継いで小牛田へ、その先陸羽東線と奥羽本線を経由して、この日は大曲まで、全て普通列車で行きます。

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 上野始発、宇都宮行527M。

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 関東地方は東京も埼玉も桜が満開、みたいだが、悪天候が恨めしい。今日・明日はまるまるこんな感じの天気になるらしい。

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 宇都宮からの637M。栃木のE131系は初めて。もちろんワンマン運転。

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 黒磯到着。4129Mへの乗り換え客が、狭い跨線橋にひしめき合う。しかも、新白河からの4128Mも到着して、大変な混雑になってしまう。
 黒磯近辺の運行形態変更以後何度も書いているが、この乗り換えは問題ではないか?「おケガのないように」などとアナウンスしているが、こんな放送を流すなんて、運営する側の方が問題なのではないのか。電気方式が地上切り替えだった昔はまだしも、今は宇都宮~新白河間を直通運転できる形式で運行しているのだから、直通運転に改めるべきだし、少なくとも同一ホームでの乗り換えにすべきではないか。

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 その黒磯で待っていた、4129M。左のフレートライナーは、ここで運転士交代。4129Mの方が先に出発する。

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 新白河まではそんな長い区間ではないが、フレートライナーと3本もすれ違う。

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 栃木県と福島県の県境の川。

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 新白河到着。郡山行は、ここは同一平面のホームの、前方への移動。でもこれでもまだ大変だ。しかも狭いし。黒磯で追いついていたフレートライナーが通過して行った。

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 新白河では20分ある。「お客様の声を…」というコーナーがあったので、黒磯の件を「書き殴って」おいた。自分の名前を書く必要はなかったが、無責任な事を…とも思われたくはなかったから、最後に書いておいた。住所も。ひょっとしたら回答が…来るはずはない、とは思っていたが(実際来ていない)。

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 郡山行2129M。701系。
 春休みに入って最初の土曜日、だからか、駅に停車するたびに、客が増えてきた。これは結構な事。

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 郡山に着く直前、高崎線特急の任を解かれた651系の姿があった。これから解体、なのか。

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 相模線向け205系は既に解体中。貰い手は…やはりもういないのか。

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 郡山で、一番左がこれから乗る福島行1133M、真ん中は新白河行2132M、右は磐越西線1227M。郡山~小牛田間は1~2日後、また乗ります。

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 晴れていたら左手は、山々が美しいはずなのだが、とにかく曇天が残念。

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 東北地方も、花が咲き始めていました。

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 白石行1177M。701系で、2連のワンマン運転。

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 貝田付近で見た、桜?

 白石で445Mに乗り換え、仙台には13時08分に到着。上野からちょうど7時間。

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 仙石東北ラインの、石ノ森章太郎ラッピング編成から。サイボーグ009(島村ジョー)。

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 仙台は30分あったので、ちょっと外に出てみました。

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 驚いたのがこれ。「仙台都心循環バス」に、EVモーターズジャパンのEV2台が入っていた。「仙台都心循環バス」自体も知らなかったし、ましてEV導入とは、予備知識が全くなくて、お恥ずかしい。21日から走り出したばかりらしい。ご当地ポケモン「ラプラス」がラッピングされている。2台あって、微妙にデザインが異なっている。なお、先代「ラプラス」ラッピングのポンチョ2台は、長町の方の循環路線に今月から転用されているらしい。

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 コンコース。プロ野球楽天の、開幕記念の装飾。

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 後半。小牛田行2539M。

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 小牛田駅の構内。左手は、黒磯のフレートライナーで、新白河で抜いて行ったが、郡山ターミナルで再び抜いて、小牛田でまた追いついた、そんな感じ。旅客列車は、一番左が陸羽東線、ホーム反対側が仙台行、その隣が一ノ関行、見えないけれど一番右が石巻線石巻行。

 陸羽東線4733Dは、キハ110-245の単行ワンマン運転。

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 この車両は、1人掛けクロスシートの方は座席を45°回転させて、窓の外の景色を見やすくなるようにしています。でも座席をそうセットさせた客は、いなかった。そもそも観光客は、小牛田の時点ではいないようだった。

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 古川でいきなり11分の停車。〔やまびこ61号〕からの乗り換えらしき観光客が、チラホラ乗り込んできました。

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 しばらくは平凡な農村地帯。

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 直線は長い。

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 江合川が近づき、有備館の先で渡る。山が迫ってきた。

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 鳴子温泉駅。ここでも18分停車する。あまり観光客の姿は多くない(一つ手前の鳴子御殿湯の方?)。

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 ここで臨時〔快速湯けむり号〕と行違う。鉄道開業150周年記念のレトロラッピング編成。
 こちらは、鳴子温泉からの乗客は16人。

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 坂を上がって、中山平温泉駅。無人駅だし、行き違いもできない。雪が見られるようになってきた。
 次の堺田は、「分水嶺が見られる場所」だそうだ。宮城・山形の県境でもあるし。

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 山間部とあって、カーブも多くなってきた。

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 山形県側に入ったら、晴れてきました。つかの間、だろうが。

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 おお、遠くに上室連峰の白き峰々がそびえる。

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 農村地帯と雪がふんだんに残る山々。これぞ、東北の春だなあ、と思う。

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 小国川の、清々しい流れ。
 新庄に向かうにつれて、沿線の積雪が多くなっていく印象。

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 南新庄~新庄間は、奥羽本線と並走する(奥羽本線には南新庄には駅がない)。〔つばさ156号〕とすれ違った。E3系、いつまで。

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 新庄も、だいぶ久しぶりだなあ(こればっか)。少なくとも、山形新幹線延伸後は初めて。標準軌のホームと車庫が、1067㎜軌間を挟む格好になっている。

 陸羽東線は、途中に鳴子温泉はあったものの、普通のローカル線の風情だった(むろん誉め言葉)。宮城県側で観光の利用が割とあったようだったのは心強いが、一方で山形県側の定期列車が1日7往復、と言うのは、ちょっと辛いなあ、という印象でした。昔は急行もあったし、一時は〔あけぼの〕の通過もあったほどなのだが(線内ノンストップだったのであまり意味はないが)。
 なお、現在陸羽東線内で行き違いができるのは、北浦・古川・西古川・岩出山・池月・川渡温泉・鳴子温泉・最上の8駅。

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 今日は、大曲まで行く。秋田行2453M。701系。結局今日は、交流電化区間で乗車した普通列車6本は全て、701系でした。

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 さすがに陸羽東線と比べたらやや上等、だが、「本線」としては貧弱かも。かつては特急〔つばさ〕〔あけぼの〕、急行や貨物もそれなりに行き交っていた幹線だったはずなのだが。
 真室川を出たら、乗客は2両で13人。先の陸羽東線より乗っていない。ここも県境が、近いから…。

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 釜淵で上り2448Mを待つ。その先は人家がほとんどないし、あっても暗い。本数が減ったので、棒線化した駅が少なくない。羽前豊里・大多喜・三関・上湯沢。一方で県境の及位~院内間は複線で、この辺は「幹線」の名残か。

 あとはもう真っ暗なので、お見せするような画像はないです。湯沢は、無人駅?近代的な橋上駅舎なのに。
 横手はさすがに駅員がいたようだが。もう特急がないからねえ。

 大曲は19時21分着。上野から13時間13分かかりました。今日はここの駅前のホテルに泊まります。

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 改札を出ると、このような幟が。「防災対策トンネル」って、何?赤渕~田沢湖間に、延長15㎞の新トンネルを建設する構想があるらしい。そういえば山形新幹線にも、似たような構想があるようです。

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 東口への通路には、最近はやりの「ストリートピアノ」があります。やや遅い時間だが、メロディが聞こえてきました。

 明日はいよいよ、秋田内陸縦貫鉄道に乗ります。ただ、始発の角館までは、〔こまち〕にせざるを得ない。
 
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№2643 高松・徳島・高知 春の四国路 4〔終〕.JAL496 マスクは?

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 名残惜しいが、帰りは高知から空路です。
 調べてみたら、高知空港から帰るのは、実に19年ぶりでした。そんなに乗っていなかったんだ。この間、高知は訪ねていても、その後陸路で高松や松山に向かっていたので、高知からの航空便は乗っていなかったのでした。

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 空港バス。この日は高知駅から乗った。14時50分発のとさでん交通便。このセレガGJです。何しろ「高知22き」。

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 車内の様子。羽田便接続とあってか、はりまや橋からの乗車が多かった。

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 空港バスは大半の便が、葛島から高知東部自動車道経由になっていました。高知駅からだと40分弱。

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 空港到着。
 この路線は、今は高知駅前観光との共同運行…なのだが、とさでん交通のWEBには、とさでん交通便しか記載がない。逆に駅前観光のWEBにも、とさでん便は記載されていない(葛島はとさでん便のみ停車)。この辺はちょっと、両社とも考えて欲しい。

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 空港ターミナル。ターミナル前に待機しているのは駅前観光便。

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 1F到着階のコンコース。

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 4月からの朝ドラ「らんまん」がここを舞台にしている、という事で、総合案内所にはこんなポスターも。
(この後JR四国の2700系にも、ラッピングが出たらしい)

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 坂本 龍馬像。何年たっても、高知の英雄。

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 2Fの、JALのカウンター。

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 …にはこの通り、今日からの「マスク着用自主判断」移行に関する告知が貼られていました。カウンターのスタッフは皆、まだマスク着用。

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 それはいいが、羽田からの到着便の遅れのため、出発も40分の遅れになるという。高知の天気は回復、空港上空は快晴になって正直少々恨めしくもあったが、関東地方はそれどころではなく、かなり天気が荒れて、航空便にも相当影響が出ているらしい。先に到着するはずのANA便も、大幅遅延になっている。
(高知からのJAL便はハワイアン航空との共同運航)

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 展望デッキ。アンパンマンが描かれている。アンパンマンだって、高知の「ヒーロー」だ!?

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 先に羽田から、ANA565便(A321)が来た。1時間以上の遅れ。この便の着陸を待つFDAは、小牧行の346便。

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 JAL495便も、40分の遅れで着陸。

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 羽田から来て、折り返しも羽田行きの2機が並ぶ。これを見て、保安検査場に向かう。

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 2Fの出発ロビー。

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 出発案内。羽田行きはANAもJALも、大幅な遅れが予告されている。

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 保安検査場は、2社の羽田便(+ANAの伊丹便)が相次いで出発するとあれば、行列が長い。グランドスタッフは2社ともテンテコマイの様子。
 行列を見た感じでは、9割以上はマスク着用、だったかな…?カレシ着用・カノジョ非着用のカップルもいた。

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 待合室は、こんな感じで混雑している。トイレも、特に女子は外まで行列ができていた。

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 搭乗開始。スーツ姿は少なかった。スタッフはANAも含めて、検査場の内も外も皆マスク着用、だった。

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 機内は「SKY NEXT」仕様、ピンク色の照明は、桜のイメージだったのだろうか?

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 結局、48分遅れで出発。本来、こちらより早く出発するはずのANA568便は、聞き洩らしたけれどなんかあったらしくて、出発がさらに遅れるようだった。

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 スタッフが見送ってくれます。R/W32へ。

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 離陸。ちょっとぼやけてしまっているかなあ?バスで通ってきた、高知東部自動車道を見ます。

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 右旋回。ごめんなはり線の高架線を見る。

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 高知空港の全景を見る。ANA便もようやく出発、になりそうだ。

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 夜須町。

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 高知県から徳島県へ。室戸岬が見えます。

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 しかしやがて雲が広がって、しばらく下界は何も見えなくなる。
 離陸から14分で、ベルトサイン消灯。
 キャプテンアナウンスに拠れば、羽田は寒冷前線通過による悪天候だったそうだ。13分後にはもうベルトサインが再度点灯する予定、とも。東の方は、まだ天候が不安定そうだ。

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 キャビンの様子。

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 ドリンクサービスが回ってきて、コーヒーをもらう。空港で買った菓子を食するが、ボロボロになってみっともなくなってしまったのは、ゴメンナサイ。
 CAは皆マスク着用だし、サービスの際は手袋も付けていた。このサービス終了の直後、予告通りベルトサイン点灯。

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 日が暮れて、窓の外はオレンジ、というか紫色、というか、不思議な光景。眼下は雲がなくなってきた。

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 神津島。

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 三宅島と、その向こうは御蔵島だろうか。

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 房総半島へ。もうかなり暗くなり、町明かりがきれい。

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 機内の様子。モニターはデータを表示(この後収納される)。

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 ところが、一旦羽田から遠ざかる形で右旋回していく。羽田の混雑のため、つまりは着陸の順番待ちという事だ。再度房総半島上空へ。

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 千葉付近から東京湾上空へ。右に幕張。

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 TDR。このルートだと、着陸はB滑走路のR/W22のようだ。

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 もう夜ゆえぶれてしまって申し訳ないが、東京スカイツリー。

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 さらにブレが酷いが、東京タワーも。

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 東京ゲートブリッジ。

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 R/W22に着陸。国際線ターミナル付近には、カンタスのA330の姿が見えた。

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 A滑走路を横断して、ターミナルに向かう。国際線ターミナル。路面が濡れていて、水たまりになっている所も見られた。

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 結局、49分の遅れで、南ウィング5番スポットに到着。ヤレヤレ。自分はここで旅が終わりだからいいけれど、乗り継ぎのお客さんはどうするんだろう。「青森行のお客さまー」というアナウンスが聞こえてきた。
 降機はもう、ソーシャルディスタンスどうのこうのとは言わない。

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 搭乗待合室の賑わい。ちなみに次は北九州行377便、19時00分発に変更、らしいが、この時刻でも出発はできないはずだ。

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 バゲージクレームは、結構大勢の旅客が待っていた。

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 到着便の表示。大幅に遅れて到着した便が大半だが、逆に早く着いた便も、いくつか見られる。

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 帰りは京急線乗り継ぎ。京急蒲田まで乗ったエアポート急行は京成3042F、「桜に染まるまち、佐倉」のマークを付けていた。

 こうしてどうにか、帰ってきました。高知がもう少し早く晴れてくれれば…とも思うが、それは贅沢でしょう。高松が快晴でことでんもバスも撮影できたし、JRのローカル列車にも乗る事が出来て、満足できる3日間だったと思います。
「マスク着用自主判断」の初日は、高知の町も電車もバスも、そして空港も飛行機の機内も、まだ大半の人々が、立場は違ってもマスク着用、と見えました。ただ、それ以外は、パンデミックより前の姿に戻ってきているとも感じました。もう後戻りはできない。1日も早く、もっともっと楽しく旅ができる日が戻ってきて欲しい、改めて願います。

 この2週間後、今度は東北に行きます。「青春18きっぷ」3日分使って、JRのローカル線を訪ねます。途中〔こまち〕〔とき〕の力を借りねばならぬところもあったが。また、かねてから乗りたいと書いていた、秋田内陸縦貫鉄道も乗ります。早速、次回更新から書きます。

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posted by 菊池 正人 at 23:00Comment(0)旅行