№2591 JTB時刻表から見る日本の乗り物 2022年

 3年目を迎えたコロナ禍、加えてウクライナ危機と、危機が招いた世界的な経済の混乱、2022年もまた、日本も世界も、混とんとしたムードを引きずりながら、終わりを迎えようとしています。当然交通も、無縁ではなかった。「鉄道開業150年」の記念すべき年だったが、どこか沈滞ムードが漂っていたような気がします。ともかく例年通り、今年もJTB時刻表に現れた事項を中心に、今年1年の、鉄道を中心とした交通の動向を、回顧したいと思います。
 6年ぶりに新規開業した新幹線。しかし他新幹線とつながらない「片肺開業」。整備新幹線が「厄介者」扱いされつつある中ではあったが、長引くコロナ禍に沈みがちな鉄道界だけに、数少ない「希望の星」となったのは間違いない。11年ぶりのローカル線全線再開もまた、ローカル鉄道そのものの在り方が議論されている中だけに、全国的な関心を集めました。インフレ・物価高に苦しむ最中、交通も無関係ではいられなくなってしまったが、運賃・料金面での「子育て支援」の試みも、各地で見られるようになっています。

◆ 西九州新幹線 武雄温泉~長崎間開業 博多~長崎間最速1時間20分

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 博多~長崎間で計画されていた西九州新幹線のうち、末端部の武雄温泉~長崎間が、9月23日開業した。
 開業区間66㎞は、新幹線各路線の中では最も短い。途中佐賀県の嬉野温泉、長崎県の新大村、諫早に駅が設けられ、長崎県に初めて新幹線の駅が開業した。嬉野温泉は新幹線単独、新大村は大村線との接続部に駅が設けられ、大村線にも駅が開設された。諫早は在来の駅に併設。武雄温泉駅で新幹線と在来線が同一ホーム上で乗り換えられる、「リレー特急」方式を、九州新幹線新八代開業時と同様に採用した。
 武雄温泉~長崎間の最速は23分。博多~武雄温泉間の在来線は〔リレーかもめ〕を設定(一部は在来の〔みどり〕〔ハウステンボス〕に、「リレーかもめ」の副称を添える)、武雄温泉乗り換えで博多~長崎間の最速は1時間20分となり、在来の〔かもめ〕と比較して30分の短縮となった。
 新幹線車両は、東海道・山陽新幹線で使用されているN700S系をベースとした6両編成で、グリーン車を設定しないモノクラスだが、指定席の座席配置は2-2として、自由席(3-2)と差別化を図っている。
 列車名の〔かもめ〕は、戦前の東京~神戸間の特急に始まり、以降戦争や山陽新幹線開業による廃止期間も含めながら、100年近く日本の特急列車の名称として君臨してきた。1961(S36)年からは長崎発着の特急となり、以降長崎本線の特急の愛称として定着、ついには新幹線の愛称に登り詰めた。
 残る博多~武雄温泉間に関しては、佐賀県がフル規格での建設に難色を示し続けており、現状ではルート自体決定していない。相当期間、現行の「リレー特急」方式が続けられるものと思われる。

◆ 特急〔かささぎ〕運行開始 肥前浜~長崎間は非電化化

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 一方、在来の〔かもめ〕がなくなる長崎本線では、新たに佐賀県向けの特急として、博多(一部門司港)~肥前鹿島間の〔かささぎ〕が設定された。「かささぎ」とは佐賀県の県の鳥の名称だが、列車名として使用されるのは、初めてになった。

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 江北(改正と同時に、肥前山口から改称)~諫早間は、佐賀県と長崎県による一般社団法人「佐賀・ 長崎鉄道管理センター」が線路・施設を保有し、JR九州が運営を行う「上下分離方式」に移行した。
 また、肥前浜~長崎間は電車の運行を取りやめ、非電化化された。肥前浜~長崎間ではキハ47系を外部デザイン変更・一部リニューアルの上投入、肥前浜で電車列車と接続する方式に移行した。
 この他、D&S観光特急〔ふたつぼし4047〕が、武雄温泉~長崎間運行を開始。〔はやとの風〕から転用のキハ47系を再リニューアル、ビュッフェ併設「ラウンジ40」を設けている。往路は長崎本線経由・復路は大村線経由で運行し、往路は小長井・復路は千綿と景勝地で停車時間を取り、観光需要に応えている。

◆ 〔ひだ〕に新特急車HC85系デビュー

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 特急車では初のハイブリッド車となる、JR東海のHC85系が、7月1日より高山本線〔ひだ〕でデビューした。HC85系は2021(R3)年に試作車が製作され、以降試験運行を重ねて、今デビューを迎えた。最高速度120㎞/h、CO2排出量はキハ85系より30%、NOXは約40%の削減と、環境面に配慮したシステムになっている。内燃式ながら、形式に電車と同じ「モ」を使用しているのも特徴。
 7月1日より名古屋~高山間2往復、8月1日にはさらに1往復がキハ85系置き換えで導入、さらに今月1日には名古屋~富山間の1往復にも導入され、初めてJR西日本区間にも乗り入れている。来年3月18日改正時には、大阪発着も加えた定期〔ひだ〕全列車が、HC85系の運行に置き換わる事になっている。

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 JR東海では、中央本線名古屋口にも新型通勤電車315系を導入している。数年で全面置き換えの見込み。今後他線区にはワンマン運転対応の4連が導入される。

◆ 只見線 11年ぶりに全線再開
 只見線・越後川口~只見間27.6㎞は、2011(H23)年の豪雨で甚大な被害を被り、長らくバス代行輸送が行われてきた。
 被災前は定期列車3往復運行のみの閑散線区であり、長らく存廃の議論が繰り広げられてきたが、同区間が福島県が線路・施設を保有、JR東日本が運営する「上下分離」方式の下で再開を目指す事になり、復旧工事が進められていた。おりしもJR各社から閑散ローカル路線の経営状況に関わる数値の公表が相次ぎ、その在り方の議論が国レベルまで行われている最中であり、只見線の行方は注目された。
 再開時点では被災前とほぼ同じダイヤが確保されたほか、「風っこ」などの臨時列車も設定された。また、12月前半までの土休日には普通列車1往復の臨時増発が行われるなど、まずは好調な再スタートを切っている。
 この他6月10日には、前年の8月の豪雨で被災したアルピコ交通上高地線・松本~渚間の運行が再開されている。

◆ 近鉄 観光特急〔あをによし〕運行開始
 大阪難波~奈良~京都間の観光特急として、4月29日より運行を開始した。
 使用される19200系は、2021(R3)年を持って定期運用を終了した12200系の改造によって生み出されたもので、2人1組のツインシートと、3~4人で使用するサロンシートを設定、スィーツや軽食などを提供する販売カウンターも設けられている。原則木曜日を除く週6日運行され、今月17日には奈良~京都間で増発も行われている。

◆ 小田急ロマンスカーVSE 定期運用離脱

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 一方、小田急ロマンスカーのフラッグシップ的な存在だった50000系「VSE」が、3月11日をもって定期運用から離脱、衝撃を与えた。VSEは、展望室を備えた本格的な観光と急を求める声に応える形で、2005(H17)年にデビュー。展望室の他、サロン席やオーダーエントリー方式のカウンターを設置するなど、世界的観光地の箱根に向かう特急車にふさわしいアコモデーションを誇っていた。3月以降は貸切運行で使用されているが、来年秋には完全に運行を終了する。

◆ 各鉄道事業者で相次ぎ減便
 コロナ禍は今年も、交通関係に悪影響をもたらし続けた。各鉄道事業者では、全体的に減便が相次ぎ、大都市の朝のラッシュ輸送にまで影響が及んだ。東京でもJR山手線や、東京メトロ銀座線や丸の内線などは、日中は5分間隔運転にまで削減されている(山手線は平日のみ)。関西では、琵琶湖線(東海道本線)の新快速も日中は半減。新幹線や特急でも、減便や定期列車の臨時列車化などが行われている。空港特急の影響もかなり大きかったが、秋以降外国からの入国規制の緩和が進んだ事で、復便が行われている。
 また副産物として、東京でも有料の列車が、ラッシュのピークとされる7時30分~8時30分の間、あるいはその前後に到着する設定が見られるようになった。小田急では7時59分・8時19分に新宿に到着する特急ロマンスカーを設定、JRでも〔さざなみ4号〕の東京着が8時10分、〔かいじ2号〕の新宿着が8時42分に変更されるなどした。来春改正でも、この動きが深度化する事になる。

◆ 小田急「ICこども50円均一」運賃導入
 コロナ禍による利用者減は、運賃・料金面にも影響を与えている。中小私鉄やバス(高速・一般とも)では値上げが相次いだほか、割引乗車券や企画券の廃止・見直しも各社で行われた。
 この最中注目されたのは、小田急の「ICこども50円均一」運賃の導入だった。子育て支援の一環として、小児用の全国交通系ICカード(PASMO以外も含む)利用では、全線が50円均一となる。新宿~小田原間では、450円→50円と90%近い値下げとなった。
 また、北総鉄道は10月1日、全線で値下げを行った。特に通学定期は平均64.7%の大幅値下げとなった。

◆ 花輪線・米坂線・津軽線・大井川鐵道 災害に被災
 只見線は全線再開したものの、今年も日本の鉄道は、台風・豪雨の災害から逃れる事は出来なかった。特に8月の豪雨では、特に東北地方の路線で被災が相次ぎ、長期間の運休に追い込まれた。このうち奥羽本線は10月8日、秋田内陸縦貫鉄道は今月12日に、五能線は先週の23日までに、全線の運行を再開した。また磐越西線は来年春の再開を発表している。しかし他の区間は被害が甚大で、再開の見込みが立っていない。
 また、大井川鐵道は9月の台風15号で、全線規模で甚大な被害を受けた。井川線は10月22日に、大井川本線も一部区間は今月16日に再開、〔SLかわね路〕も再開している。しかし残る家山~千頭間は、同社では自力での復旧は困難として、関係自治体に支援を求めている。

これらを踏まえ、今日現在の、日本の鉄道の長期不通区間をまとめた。

JR北海道  根室本線:東鹿越~新得間 41.5㎞※
JR東日本  磐越西線:喜多方~山都間 9.9㎞
       米坂線:坂町~今泉間 67.7㎞
       花輪線:鹿角花輪~大館間 37.2㎞
       津軽線:蟹田~三厩間 28.8㎞        
JR九州   日田彦山線:添田~夜明間 29.2㎞
       肥薩線:八代~吉松間 86.8㎞
       日南線:南郷~志布志間 35.9㎞
大井川鐵道  大井川本線:家山~千頭間 22.4㎞
南阿蘇鉄道  立野~中松間 10.5㎞
くま川鉄道  人吉温泉~肥後西村間 5.8㎞
※ 実際は東鹿越~上落合(信)間17.4㎞

◆ バスターミナル東京八重洲開業

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 東京駅八重洲口前の再開発で建設された「東京ミッドタウン」の地下に、9月17日に開業した。B1Fに発券カウンター・B2Fに乗り場があり、東京駅からは地下街で直結している。
 開業前に八重洲通りなどの駅周辺の路上や、鍛冶橋駐車場に発着していた高速バスが移行するが、まだ暫定的な開業の色彩が濃く、プラットホーム1つに6つの乗り場のみとなり、全路線の移行には至っていない。引き続き在来の乗り場に残留したり、JRの八重洲口乗り場に移行する路線も見られる。バスターミナル東京八重洲は、将来的には日本最大規模のバスターミナルに発展する見込み。なお、運営は京王電鉄バスが担うが、京王のバスの乗り入れは、渋谷駅から新宿駅を経由する一般路線の052系統(基本的にはSORAの運用)のみ。

◆ その他

● 東北地方・福島県沖地震 東北新幹線など長期不通
 3月16日の地震発生以降、東北新幹線は郡山~福島間が不通になっていた。その後徐々に運行区間を拡大、4月14日の福島~仙台間を最後に全線の運行を再開した。ただし、5月12日までは徐行運転となった。この他東北本線や阿武隈急行も、一時一部区間が不通になった。

● JR北海道 キハ281系引退

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 281系は1994(H6)年にデビュー、一時は最高速度130㎞/hで札幌~函館間を2時間59分で結び、北海道の特急の高速化に大きく貢献した。9月いっぱいで〔北斗〕の定期運用を終了した後、10月に運行された、デビュー時の愛称〔スーパー北斗〕を冠した臨時特急で引退。

● 陸羽西線 長期運休・代行バス運行開始
 国道47号線のトンネル工事のため。5月14日から。

● JR東日本 特急料金カレンダー見直し
「最繁忙期」を設定、この期間は通常の指定席特急料金の400円増しとなる。一方、その前後の閑散期となる日を増加させるなど、利用の分散を図る。

● 北近畿エリア・〔くろしお〕 特急全列車全車指定席化

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〔はまかぜ〕は既に全車指定席になっていた。JR西日本の「アーバンネットワーク」発着の特急で自由席があるのは、〔サンダーバード〕〔ひだ〕〔スーパーはくと〕のみ。

● ロイズタウン・名寄高校・大村車両基地駅開業
 名寄高校前は、正式には東風連駅の移転・改称。東風連駅時代は普通列車も一部が通過していたが、名寄高校前駅では、快速以下は全列車停車。

● JR北海道 7駅廃止
 函館本線の流山温泉駅は2022(H14)年4月27日の開業で、わずか20年弱の短命だった。

● 普通回数券 各社で相次ぎ廃止
 JRグループでは11月30日までに、四国以外の全社が普通回数券を廃止した。私鉄でも廃止が相次いでいる。身体障害者・知的障害者割引回数乗車券及び通学用普通回数乗車券は発売を継続。

《表紙の写真・グラビア 及び特別付録》

 1月号 常磐線 末続~広野間(E531系)
● 2022年の鉄道ニュース

 2月号 山形新幹線(奥羽本線) 大沢~関根間(E3系)
● 速報 3月12日 JRグループダイヤ改正

 3月号 東海道新幹線 三島~新富士間(N700A系)
● 2022年春 JRダイヤ改正で 鉄道旅はこう変わる
特別付録:特急運転系統図2022&令和を走る蒸気機関車ポスター

 4月号 東武鉄道 (スペーシア100系 DRC色)
● 私鉄ダイヤ改正 ココに注目!
特別付録:JTB時刻表 オリジナルバッグ

 5月号 鉄道のホテル 汽車ポッポ「別邸」
● 懐かしの鉄道を感じられる場所へ

 6月号 東北新幹線 上野~大宮間(E5系)
● 新幹線ヒストリー

 7月号 西武鉄道秩父線 高麗~武蔵横手(4000系「52席の至福」)
● 2022 夏の観光列車

 8月号 島原鉄道 大三東駅 (2000形)
● 旅したくなる 絶景駅

 9月号 西九州新幹線 かもめ(N700S)系
● 9月23日開業!西九州新幹線の魅力

 10月号 釜石線 花巻~似内間 SL銀河(C58他)
● 鉄道開業150年 私の鉄道の思い出

 11月号 水郡線 西金~上小川間(キハE130系)
(グラビアなし)
特別付録:絶景鉄道カレンダー2023 橋梁のある風景

 12月号 只見線 会津水沼~会津中川間(キハE120形)
● じっくり訪ねたい 全国の鉄道ミュージアム

 裏表紙は「JR繁忙期・閑散期カレンダー」のみ。広告掲載は完全になくなった、と言って良さそうです。JR東日本のカレンダー見直しにより、2月号からは、「A東北・山形・秋田・北海道・上越・北陸新幹線とJR東日本の一部特急列車の普通指定席利用」「B東海道・山陽・九州(・西九州)新幹線・A以外の在来線特急列車の普通車指定席利用」に分けられ、それぞれ6ヶ月分が掲載されています。

《定価》
1~12月号 1,205円(本体1,095円)

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◆ その他 交通以外 今年の主なトピックス
 今年もジャンルに関係なく、月毎に5つずつ記しました。全部は網羅できていない事は、ご承知おきください。ウクライナ危機は現在進行形なので敢えて除き(個人的には、怒り・悲しみもあるが、「いったいどういう事なんだ?」の印象が強い)、コロナ禍も基本的には除きました。

 1月
◆ RCEP(地域的包括的経済提携) 日本含め10か国で発効
◆ 英ジョンソン政権「飲み会スキャンダル」発覚
◆ トンガ 火山大噴火
◆ 大学共通テスト会場で刺傷事件
◆ 「ドライブ・マイ・カー」米映画費用家協会賞4部門・ゴールデングローブ賞非英語映画賞受賞

 2月
◆ 北京オリンピック開催 相次ぎ「外交ボイコット」
◆ 長崎県知事選挙 大石 賢吾氏当選 現役最年少知事誕生
◆ 熊本市慈恵病院 国内初の「内密出産」表明
◆ ヤマダデンキ 大塚家具吸収合併発表
◆ 藤井 聡太 最年少「五冠」達成

 3月
◆ 日野自動車 エンジン認証試験不正発覚
◆ 電力需給逼迫警報 東京電力管内対象に初の発令
◆ 韓国大統領選挙 尹 錫悦(ユン・ソギョル)氏当選
◆ 大規模サイバー攻撃発生 トヨタ・東映アニメーションなど被害
◆ 多摩川スカイブリッジ開通

 4月
◆ 知床 観光船沈没事故
◆ 成人年齢 18歳に引き下げ
◆ ツィッター社 イーロン・マスク氏に買収
◆ 小倉・旦過市場 大規模火災
◆ ロッテ佐々木 朗希 28年ぶり完全試合達成

 5月
◆ 道志村で発見の白骨 行方不明の女児と判明
◆ 経済安全保障推進法 可決・成立
◆ 鶏卵汚職事件 吉川 貴盛元農林水産大臣に有罪判決
◆ 楽天モバイル 「1GB以下料金無料」 取りやめ発表
◆ 「ゆっくり茶番劇」登録商標騒動

 6月
◆ 急激なインフレ・物価高拡大
◆ インターネット・エクスプローラー サポート終了
◆ 米最高裁 「中絶の権利」覆す判断
◆ 「食べログ」運営企業に罰金命令 システム変更は独占禁止法違反の判断
◆ 堀江 謙一氏 世界最高齢ヨット単独無寄港太平洋横断達成

 7月
◆ 安倍元首相 銃撃され死亡
◆ 秋葉原無差別殺傷事件死刑囚 刑執行
◆ au 大規模通信障害発生
◆ フィギュアスケート羽生 結弦 プロ転向宣言
◆ テニス国枝 慎吾「生涯ゴールデンスラム」達成

 8月
◆ 東京オリ・パラ組織委員会元理事 収賄容疑で逮捕
◆ NPT再検討会議 最終文書採択できず閉幕
◆ 米ペロシ下院議長 台湾訪問
◆ ミハイル・ゴルバチョフ旧ソ連元大統領 死去
◆ 夏の甲子園 仙台育英 東北勢初優勝

 9月
◆ 安倍元首相 国葬
◆ 通園バス置き去り 幼児死亡事件
◆ イラン人女性死亡事件 大規模デモに発展
◆ 英エリザベス女王 崩御
◆ 韓国ドラマ「イカゲーム」 エミー賞タイトル受賞

10月
◆ ソウル・梨泰院「群衆雪崩」事故 158人死亡
◆ 記録的円安 一時1ドル=150円超え
◆ 英史上3人目女性首相トラス氏 最短44日で辞任
◆ 中国共産党大会 習 近平国家主席 3期目続投
◆ ヤクルト村上 宗隆 史上最年少三冠王・日本人最多56号HR

11月
◆ 岸田政権 3閣僚相次ぎ更迭
◆ 日中首脳会談 3年ぶり対面開催
◆ 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に質問権行使
◆ 中国 「ゼロコロナ」政策に相次ぎ大規模抗議行動
◆ 民俗芸能「風流踊」 ユネスコ無形文化遺産登録決定

12月
◆ 「安保3文書」 閣議決定
◆ 海上自衛隊幹部 「特定秘密」漏洩で懲戒免職処分
◆ 新潟県など日本海側 記録的豪雪
◆ ドイツでクーデター計画発覚 元貴族ら25人逮捕
◆ サッカーW杯 アルゼンチン優勝 日本2大会連続16強

プロ野球日本シリーズ オリックス4①2ヤクルト MVP:杉本 裕太郎
日本ダービー優勝馬 ドウデュース 鞍上:武 豊

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● 来年の乗り物はどうなる
 来年は、鉄道界ではかなり大きな動きが、各地であります。いよいよ東急・相鉄新横浜線が3月18日開通と発表になりました。基本的な運行計画も発表されており、既に訓練の運行が活発に行われています。関西では同日「うめきたエリア」がオープン(大阪駅の一部として運用)、〔はるか〕〔くろしお〕の停車、おおさか東線の延伸もあります。
 また3月27日には、福岡市営地下鉄七隈線の博多延伸も予定されています。6年前の陥没事故で数年延期になっていて、ようやくという所。西鉄やJR九州も巻き込んで、旅客の流動にはどのような影響を与えるか。さらに8月には、宇都宮ライトレールも開業の見込み(試運転時の脱線が影響を与えなければ良いがと思ったが、今日現在では大丈夫そう)。
 7月15日には東武「スペーシアX」デビューもあります。メイキングの様子も公開されています。また南阿蘇鉄道が来年、全線再開の見通しです。新型車両の導入もリリースされました(JR直通を想定しているらしい)。
 一方、3月一杯で留萌本線・石狩沼田~留萌間が廃線になります。ローカル線を巡る議論を加速させる事になるのか。また〔SL銀河〕が、来年春で運行を終了します。この他、各社で運賃・料金改定や、料金適用日の変更など制度変更も予定。単純な値上げだけでなく、JR東日本が発表した「オフピーク定期券」の発売や、子育て支援の施策など、様々な試みが運賃・料金面でなされる事になりそうです。
 鉄道以外では、トキエアの就航や、JALのA350-1000デビューが予定されています。
 残念ながら来年もコロナ禍には悩まされそうだが(これまでとは違うと思いたいが)、とにかく鉄道も、それ以外の交通も、この苦境を乗り越え、明るい未来を引っ張って行って欲しい、そう願わずにはいられません。そのためには我々もまた、可能な範囲で乗り物を支援していく事が、必要でしょう。

当ブログでは直接のコメントは受け付けません。何かありましたら、引き続き本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


《What's New》
27日 イオン銀行・マネックス証券 投資信託の販売など提携発表
28日 千葉県銚子漁港 今年の漁首領 サンマは初の水揚げなし
29日 横浜港で遊漁船 ブイに接触 3人軽傷
 今日は午前中だけ神奈川から東京の方を電車で乗りまわってみたのだけれど、8時台でも通勤のラッシュはほぼなくて、ガラガラでした。地下鉄ブルーラインは、平日は女性専用車の設定があるが、その必要もないんじゃないの?というのが正直な実感。一方で東京駅や各バスターミナル(上に掲げたバスターミナル東京八重洲の画像は今日撮ったもので、行列は木更津のアウトレット行)は、大変な人、人、人でした。3年間のうっ憤を晴らすような光景がここでも見られたが、関東地方の鉄道は今日は平日ダイヤだったが(バスは今日は土曜日・休日という所が大半)、コロナ禍が招いた需要の変動、も合わせて考えると、来年あたりは関東の鉄道も、12月29日は土曜・休日ダイヤで運行される事になるのではないか、そんな気がしました。
posted by 菊池 正人 at 22:00Comment(0)時刻表