来春3月18日ダイヤ改正に関わる鉄道各社のリリースのまとめ、3回目(最終回)は、東京の地下鉄2者と、大都市近郊の通勤鉄道、それに主に整備新幹線に並行する在来線を引き継いだ第3セクター鉄道について書きます。
東京メトロ
東西線・千代田線・有楽町線・南北線・半蔵門線・副都心線で改正を行う。
◆ 東西線は、平日の5~8時台・10時台で減便を行う。その他一部列車の行先・時刻を変更する。
◆ 千代田線は、平日8時台に霞ケ関→綾瀬で1本増発する。土休日は6時台の霞ケ関→綾瀬間1本を7時台に変更し、綾瀬~北綾瀬間は19・20時台で1往復減便。その他一部列車の行先・時刻を変更する。
◆ 有楽町線は、平日・土休日共、日中は毎時12→10本に減便する。平日は7~9及び23時台で減便を行う。
◆ 東西線は、平日の9及び23時台で減便を行う。その他一部列車の行先・時刻を変更する。
◆ 南北線は、東急・相鉄新横浜線との直通運転を開始する。相鉄線→南北線は平日20本・土休日14本、南北線→相鉄線は平日18本・土休日15本が直通する(日中の相鉄線との直通運転はない。新横浜で乗り換え)。5時台の白金高輪発1本を東急線発に延長。その他一部列車の行先・時刻を変更する。
◆ 副都心線は、東急・相鉄新横浜線との直通運転を開始する。相鉄→副都心線は平日38本・土休日30本、副都心線→相鉄線は平日35本・土休30本が直通する(日中は毎時2本)。平日は、8時台は4往復増便、5~7及び21~23時台で減便を行う。通勤急行が明治神宮前に停車。土休日は6~9及び19~23時台で減便を行う。
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都営地下鉄
三田線・新宿線で改正を行う。
◆ 三田線は、東急・相鉄新横浜線との直通運転を開始する。相鉄線→三田線は平日30本・土休日31本、三田線→相鉄線は平日・土休日共31本(日中は毎時2本)。平日・土休日共、6時台の白金高輪折返し1往復を東急直通に延長する。その他一部列車の行先・時刻を変更する。
◆ 新宿線は、日中の急行は全て各駅停車に変更する。平日は、7・9時台の大島始発新宿方面行各駅停車各1本、9時台の本八幡始発各駅停車1本を急行に変更。17時台の新宿方面発各駅停車1本を急行に変更する。その他一部列車の種別・行先・時刻を変更する。
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仙台空港鉄道(仙台空港アクセス線)
◆ 仙台発11時10分発快速は普通、14時50分発普通は快速に変更。仙台空港12時16分発快速は12時08分発普通、11時28分発普通は11時36分発快速に変更する。
◆ 19時台の仙台発・仙台空港発各1本の時刻を変更する。
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東葉高速鉄道
◆ 平日6時台の上り各駅停車1本を通勤快速に変更し、都心への所要時間を短縮する。
◆ 平日17時台の下り各駅停車1本の時刻を変更し、所要時分の短縮と運転間隔の短縮を図る。
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埼玉高速鉄道(埼玉スタジアム線)
◆ 東急・相鉄新横浜線との直通運転を開始する。相鉄線→埼玉高速は平日19本・土休日10本、埼玉高速→相鉄線は平日17本・土休日11本。相鉄直通も含めた新横浜行は、平日36本・土休日26本を運行する(日中は相鉄線には直通しない)。埼玉高速線内の本数の変更はない模様。
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横浜高速鉄道(みなとみらい線)
◆ 土休日の〔S-TRAIN1号〕は、元町・中華街発7時01分→7時46分に変更する。その他土休日の一部時間帯で、時刻・本数の変更を行う。
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しなの鉄道
◆ 日中及び夜間の本数を削減する。軽井沢~小諸間上下計6本・小諸~上田間12本・上田~戸倉間8本・戸倉~長野間8本、長野~豊野間5本、豊野~妙高高原間10本減便。
◆ 最終列車を繰り上げる。
しなの鉄道線は、軽井沢→小諸間約22分、小諸→長野間約3分の繰り上げ(軽井沢→小諸間時刻変更により、軽井沢~小諸間から長野へは約19分繰り下げになる)。長野→平原以遠軽井沢まで約14分(小諸乗り換え)、信濃国分寺以遠小諸まで約22分、上田まで約15分の繰り上げ。
北しなの線は、長野→牟礼以遠妙高高原まで約21分、豊野まで約21分の繰り上げ。妙高高原~豊野間約40分の繰り上げ(豊野~長野間は飯山線列車が最終となり、21分の繰り上げ)。
軽井沢・上田・篠ノ井の各駅での、北陸新幹線・篠ノ井線との接続が変更になる。
◆ 北しなの線・豊野5時28分発妙高高原行は、長野始発6時00分発に変更。
◆ 日中の上田~長野間は40分間隔で運行。
◆ 特別快速〔しなのサンライズ〕は、小諸→上田間各駅停車に変更。小諸7時05分発長野行は、上田始発に短縮。〔しなのサンセット〕は長野19時48分発に変更。
◆ 〔軽井沢リゾート〕は、4号は妙高高原16時46分発→12時00分発に変更。2・3号は取りやめ。
◆ 軽井沢~小諸間増便運行は、上下8本の運行に変更。
◆ 最高速度を85㎞/hに引き下げ。軽井沢~篠ノ井間では所要時間が2~3分程度延びる列車が発生する。
千曲駅は無人化。戸倉駅は業務委託化(4月1日~)。軽井沢・小諸・上田・屋代各駅に、クレジットカード対応の券売機を自動券売機を導入する。
同時に、JR東日本・トキめきとの乗り継ぎ割引を廃止。戸倉~長野間420円→460円、長野→飯山間550円→590円、黒姫→直江津間1,100円→1,140円。「千曲川回数券」を「千曲川きっぷ」(6枚つづり)に変更する。
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えちごトキめき鉄道
◆ 妙高はねうまラインは、北陸新幹線〔はくたか577号〕から接続する、普通列車〔おかえり上越〕(上越妙高22時27分発)を新設する(特急編成使用)。この列車は、直江津で日本海ひすいライン糸魚川行にも接続する。この他一部上下列車の時刻を変更し、上越妙高での〔はくたか〕との接続を改善する。下り1本・上り3本を取りやめ(北越急行との直通も取りやめ)、1往復の運行区間を短縮。下り普通列車4本を妙高高原→直江津間2本に統合し、〔おかえり上越〕として運行。
◆ 日本海ひすいラインは、上り1本の時刻を変更する。
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あいの風とやま鉄道
◆ 朝方の富山6時27分発金沢行・金沢7時57分発泊行・泊9時58分発富山行を3→4連に増車する。
◆ 夕方の富山17時12分発泊行・泊18時12分発金沢行・金沢20時40分発泊行・泊22時44分発富山行を3→4連に増車する。
◆ 土休日朝方の富山5時14分発泊行・泊6時10分発高岡行・高岡7時44分発富山行を4→2連に減車し、ワンマン運転を行う。
◆ 土休日夕方の富山17時12分発泊行・泊18時12分発金沢行・金沢20時40分発泊行・泊22時44分発富山行を4→2連に減車し、富山~泊間はワンマン運転を行う。
◆ 大型連休や混雑が予想される休日の富山9時42分発金沢行・金沢11時07分発富山行きを2→4連に増車する。
全体の運行本数・区間自体は、変更はない。
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IRいしかわ鉄道
運行本数の変更はない。一部列車の時刻や編成に変更が生じる見込み。
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IGRいわて銀河鉄道
◆ 朝方に盛岡~滝沢間で2往復を増発する。またJR東北本線との直通列車を、上下合計9本に増強する(1本はJR花輪線から直通)。盛岡~いわて沼宮内間1往復は、土休日運休とする。
◆ 日中は盛岡→八戸・金田一温泉→盛岡間各1本の時刻を変更し、最大2時間30分程度空いている運行間隔を、2時間程度に調整する。盛岡~滝沢間で間隔が空いている時間帯に2往復新設、一方で1往復を取りやめ。差し引き1往復の増発になる。
◆ 午後は列車の統合を行い、盛岡~八戸間直通列車を下り4本・上り3本、盛岡~いわて沼宮内間1往復の運行になる。
この結果、運行本数(上下合計)は、盛岡~滝沢間平日6本・土休日2本増、滝沢~いわて沼宮内間土休日2本減、いわて沼宮内間~二戸間及び金田一温泉~目時(~八戸)間2本・二戸~金田一温泉間4本、トータルで平日5本・土休日1本増。
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青い森鉄道
青い森鉄道は、昨日リリースが出ました。
◆ 現在八戸~青森間で運用されている青い森703系を、三戸まで延長して運用する。これに伴い、現行の2563M(小鳥谷6時15分発八戸行)・2564M(八戸7時58分発三戸行)の時刻を変更する。
◆ IGRの運行形態変更に伴い、現行の2570M・2571M(二戸~八戸間)を三戸~八戸間に短縮し、現行の4530M・4531M・4532M・4535M(盛岡~八戸間)の時刻を変更する。
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道南いさりび鉄道
◆ 夜間の利用状況により、時刻の変更を行う。
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北越急行
◆ 平日ダイヤ・土休日ダイヤを設定する。
平日ダイヤは、朝夕の運行本数に変更はない。六日町での上越線・犀潟での信越線との接続列車が一部変更になる。
土休日は、1往復を運休。2往復は越後湯沢に延長し、上越新幹線との接続を増加させる。
◆ 平日・土休日共、快速は全て普通列車に変更する。また列車統合により、2往復減便となる。
◆ 最高速度を95㎞/hに変更し、駅間の運転時間を見直す。また利用実態に合わせて編成を見直す。
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愛知環状鉄道
◆ 岡崎での乗り換えを考慮し、一部列車の時刻を1~2分程度変更する。
3回に渡って、来年3月18日のダイヤ改正に関する各社のリリースをまとめてみました。これから先も、中小私鉄や第3セクター鉄道から、改正のリリースが相次いで出る事になるはずです。
コロナ禍でどこも運営が厳しく減量、減量なのは現状ではやむなしとして、JR東日本や関東大手のそれ以外の傾向として、有料の全席指定列車、特急やライナーの、ラッシュのピークに近い時間帯への新設・変更が目立つようになりました。特に京王で新設になる〔京王ライナー36号〕の新宿着8時ちょうど。すでに小田急〔モーニングウェイ76号〕7時59分着・〔78号〕8時19分着という例があるが、この時間の到着は、大袈裟に言えば「衝撃的」とさえ言えます。ピークのはずの真っただ中なのだから。特に東京では、コロナ禍前はどの鉄道も、7時30分より前~8時台は、有料列車のターミナル駅(JR山手線と接続する駅)の到着はほぼありませんでした(〔成田エクスプレス〕はまあ例外)。東海道ブルートレインの最盛期でさえ、7時30分~9時30分間は、到着を外していましす。本来、夜行列車の到着時刻としては最適な時間帯のはずなのに。それが今や、JR東日本でも、〔かいじ2号〕の新宿着は現状でも8時42分(しかも来春改正では東京延長)、〔さざなみ6号〕の東京着が8時46分、〔ときわ56号〕〔ひたち2号〕の上野着が8時台で、共にそのまま品川まで直通していきます。減便により余裕が出たダイヤ+ゆとりのある着席ニーズの増加(しかもコロナ禍で「三密」を回避したい)、この2点が、有料列車のピーク時の到着の増加につながっていると考えられます。
今後のダイヤ編成は、もちろんコロナ禍がどうなるかにもかかってくるが、前にも少しだけ書いたが、ダイヤが減量されるという事は、=ダイヤ編成上の「しがらみ」も少なくなる事でもあるはずです。なので、この機に各社とも、思い切ったダイヤの再編成、「白紙ダイヤ改正」の実施なども、考えられるべきではないだろうか?現状のダイヤの傾向は ①単純な減便 ②優等列車の格下げ・停車駅増加 があるように見えるが、これでは、必要以上に旅客を減らす原因となりはしないか?例えば、今の中央快速線は、明らかに特別快速に利用が集中していると感じます。思い切って特別快速:快速=1:1くらいに持っていくべきではないか、特急や甲府方面への中距離列車も巻き込んだ全面改正という道も、あるのではないか?京急~浅草線~京成間とか、東急~副都心線~東武・西武間などの、直通運転列車の種別変更回数が多くなる傾向も「解りやすさ」の点で問題で、関係各社が話し合って、ダイヤパターンの抜本的な変更により統一を図る道を探る事も、必要なのではないか?しばらくは輸送量をいかに維持するかに腐心しなければならないだろうが、ただ縮こまるだけではなく、新しいダイヤサービスを世に示し、提供する道を探す事も、是非考えて頂きたいと思っています。
当ブログでは直接のコメントは受け付けません。何かありましたら、引き続き本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
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