土曜日に国会を開いてまで「旧統一教会」被害者救援法を成立させ、「安全保障3文書」を決定、防衛費増税・原子力政策転換と舵を切ろうとする岸田内閣だが、政治資金問題で自民党議員辞職、復興大臣更迭と、足元の揺らぎは治まらない。「黄金の3年間」は幻と消えるのか?欧州議会副議長身柄拘束の副作用はあったが、初の女性主審、アルゼンチン優勝、そして何より我らが「サムライジャパン」の大健闘に沸いたW杯。その終わりを見届けるかのようにこの世を去った、サッカーの王様。過去最多の1日の死者を確認した日本、それ以上に「ゼロコロナ政策」を一転させた途端、医療体制ひっ迫で混乱を隠し切れなくなっている中国。来年もまた、日本も世界もコロナウィルスとの闘いに明け暮れる事になりそうな予感の12月。笹子トンネル崩落事故から10年、米サンディフック小学校銃撃事件からも10年。今月は、何が起きたのか。
11月29日 米議会乱入事件 扇動の極右団体創設者に有罪判決
11月30日 「風流踊」 ユネスコ無形文化遺産に登録決定
1日 東京都 コロナ医療提供体制警戒レベル 1段引き上げ
2日 線路上障害物検知実証実験 JR東日本公開
3日 韓国警察 前国家安保室長逮捕 職権乱用等の容疑
4日 中村 哲医師銃撃事件から3年 アフガニスタン大使館で追悼式
5日 JAM 春闘要求方針案発表 8年ぶり要求水準引き上げ
6日 2030年冬季オリンピック開催地決定先送り IOC決定
7日 阪神近本 光司 1億7000万円で契約更改 今シーズンから2000万円上昇
8日 ウーバーイーツ運営企業 労組との団交命令に再審査申し立て
9日 プロ野球「現役ドラフト」開催 楽天オコエ 瑠偉は巨人移籍
10日 「国葬」検証協議会報告 国会の行政監視機会確保を提言
11日 パンナム機爆破事件 リビア元情報機関員拘束発表
12日 ツィッター 「本人確認の認証マーク」付与 再開
13日 海上自衛隊でパワハラ 幹部2人に降格処分発表
14日 スカイマーク 東京証券取引所「グロース市場」に再上場
15日 太陽光パネル設置業務条例 全国初 東京都で成立
16日 東京都 新型コロナ感染者1万6,273人 11日連続前週比増
17日 NTTドコモ 西日本一部地域で通信障害
18日 れいわ新選組 初の代表選挙 山本 太郎代表再選
19日 安倍元首相襲撃事件現場 ガードレール撤去作業実施
20日 日銀 金融緩和策一部修正決定 長期金利変動幅上限拡大
21日 阪神タイガース 新オーナー杉山 健博氏就任 初の阪急電鉄出身者
22日 ベトナム ブー・ホン・ナム前駐日大使 コロナ帰国便巡る収賄容疑で逮捕
23日 ヤクルト「つば九郎」 契約交渉保留
24日 ロッテ佐々木 朗希 推定年棒8,000万円で更改 前年比5,000万円増
25日 熊本県 診療機関「超過入院」状態 医療提供体制について協議
26日 大相撲初場所 若元春 小結昇進 兄弟同時三役は「若貴」以来
27日 イオン銀行・マネックス証券 投資信託の販売など提携発表
28日 千葉県銚子漁港 今年の漁首領 サンマは初の水揚げなし
29日 横浜港で遊漁船 ブイに接触 3人軽傷
今月はこの他、「新語・流行語年間大賞」に「村神様」、渡辺 徹さん・高見 知佳さん・笠 浩二さん(皆そろって、まだ60代そこそこなのに…)・俳優佐藤 蛾次郎氏・「アニソンの帝王」水木 一郎氏・「はるやまHD」治山 正次氏・俳優あき 竹城さんら死去、ドイツで国家転覆計画発覚、ロシアに拘束されていた米女子バスケ選手が釈放、宇野 昌磨がフィギュアGPファイナル初優勝、BTS・ジンが陸軍入隊、ボクシング井上 尚弥がバンタム級初の4団体統一王者、「核融合」実験成功の発表、イランのデモで人気俳優逮捕、北海道のグループホームの不妊処置提案発覚、「フォートナイト」運営ゲーム会社に制裁金、オジュウチョウサン引退、日本海側で記録的豪雪、海上自衛隊幹部が「特定秘密」漏洩で初の懲戒処分、などがありました。
テスラがEVトラック納車を発表、一方でツィッターではメディア記者のアカウントを一時停止させた挙句、自らのCEO是か非かを投票に委ねたイーロン・マスク。一体彼は、この世界で何を成したいのか?
宇宙船「オリオン」帰還、ベンチャー企業の「月着陸船」搭載ロケット打ち上げと、月面探査計画があちらこちらで加速しています。再び人類が月に降り立つのは、あと何年先となるのか。
浜松の新東名では高速バス、熊本では幼稚園バス、そして西宮では阪神バスの事故がありました。浜松と熊本は「もらい事故」のようだけれど、夏以降バス絡みの事故が多発しています。その割には、関越や軽井沢の時のような大騒ぎにはなっていない。事故以外も含めて、日本におけるバスの在り方の議論が、あまりないような気がします。JRのローカル線問題はかなり騒ぐのに。業界も明確な態度を打ち出すべきだし、外野ももう少し(エンタメ的な騒ぎ方ではなく)真剣に、日本のバスはどうあるべきか、特に安全性をいかにして確保すべきかを、論じて欲しいと思います。
北海道新幹線の事業費が当初計画の4割増加見込み、北陸新幹線・敦賀~新大阪間着工が先送り、整備新幹線はやはり「逆風」が吹いているのか。
********************
≪今月この一枚≫
今年最後の1枚は、羽田空港第3ターミナルで4日に撮影した、アシアナ航空のA330-300です。羽田とソウル・金浦を結ぶ路線は、コロナ禍で長らく休止が続いていたが、6月に再開、当初は4社で週8便だったが、その後徐々に復便、撮影日の時点では週56便(各社毎日2便)になっていました。さらに7日には週84便までの増便が日韓の協議で合意、これでコロナ禍前の水準(各社毎日3便)に回復する事になります。ソウル便に限らず、第3ターミナルに発着する国際線便も、だいぶ復調してきたように感じられました。コロナ禍前と比べたら、まだまだだろうが。あとは、ウクライナ危機の影響が、欧州便のスケジュールに出ているように感じられました。
元々経営状況が悪化していたアシアナ航空は、コロナ禍を機に、左隅に見える大韓航空に買収される事になっていたが、各報道を見ると、作業は遅れ気味のようです。関係各国に独占禁止法の抵触との懸念があるようで、やはり韓国で1位と2位の合併なので、まあ簡単にはいくわけもない、という事でしょう。この両社の行方は解らないが、日本でもADOとSNAの、持ち株会社(リージョナルプラスウィングス)の下での経営統合が行われていて、今後この位の規模の経営再編劇なら、世界のどこでも起こるでしょう。航空需要は復調基調にあるが(増えすぎて弊害も特に欧州では起きているようだが)、エアラインビジネスの世界は、来年以降も一波乱、二波乱ありそうです。
当ブログでは直接のコメントは受け付けません。何かありましたら、引き続き本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。
《What's New》
30日 クリスチャーノ・ロナウド サウジアラビア・アルナスル移籍発表
31日 前ローマ教皇 ベネディクト16世 死去
********************
「神奈川の鉄道」をテーマにした今年の「My カレンダー」、最終12月は、京王相模原線です。京王は相当悩みました。京王で神奈川県を通過するのは相模原線のみ、しかも駅は京王稲田堤、若葉台、橋本のみで連続はしておらず、さらに戦後の開通だから全線立体交差で、絵になりそうな場所があまり思い浮かばなかった。3か所の中では、若葉台が一番良いかな、しかし「季節感」を出すのも難しい気がして、なので早いうちに12月らしい、夕陽に照らされる列車、という構図を思い描いて行きました(12月らしいかなあ…)。神奈川県と言っても、微妙なポジションですけれどね。東京都との都県境に隣接、若葉台駅にしても、駅自体は川崎市麻生区だが、北側の交通広場は東京都稲城市になります。私が撮影のために立っていたこのポジションも、都県境に相当近かったはずです。列車がやや目立たない感じもするが、まあある程度こんなものだろう、というものは、撮影できたと思っています。去年の12月4日の撮影でした。
コロナ禍という状況もあって、「原点回帰」の意味で、神奈川の鉄道をテーマにして撮影に赴き、カレンダーを作成しました。もっと良いポジション、良い画像が作れたはずだとも思うが、私の実力では、これが精一杯でした。もっと季節感を強調したかったとも思うし。ともあれ、改めて地元神奈川の鉄道について、見直す機会を作れたと思います。大型新線の開業は、来年以降の神奈川の鉄道をどう変えるでしょうか。
来年のカレンダーは一応お題を決めていたが、再三書いている通り、腰痛(圧迫骨折)の影響で外出自体がままならず、お題通りの作成が不可能になってしまいました。手元の在り合わせの画像で作成したものとなり、人に改めてお見せできるようなものにはなりません。再来年のお題は既に決めているので、また公開が可能なら、当ブログで出したいと思います。
今年も当ブログ、そして本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」をご愛顧くださいまして、ありがとうございました。今年の更新は、今回が最後になります。
コロナ禍にウクライナ危機、インフレ・物価高もあったけれど、まあ、まずは、他人や世界の事以前に、私自身に問題がありました。4月に転職したのは良かったが、1ヶ月も経たない内に腰痛を発生、「圧迫骨折」の診断で、数ヶ月は外出もままなりませんでした。半年経ってようやくある程度外に出られるようになったが、せっかく得た仕事を失う事となり、収入がなくて、貯金を取り崩す羽目となってしまいました。間違いなく、私の人生では最悪の一年となりました。それでも秋口には飛行機で遠出もできて、去年書いた「留萌本線に乗る」という公約も果たせたのは、良い事だと思っています。
幸い腰痛は(若干の後遺症はあるが)回復傾向にあるし、来年には小さいが新しい職を得られる事になりました。世の中以上に私の暮らしの再建は遅々として進まないが、少しずつ、以前と同じ…とは行かないかも知れないが…暮らしを取り戻していけたらと思います。
当ブログも本体も、この影響が出る事になって、訪れて頂いている方々には本当に申し訳なかったと思います。ブログに関しては他にもプロバイダーの移転もあり、ドタバタした印象を与えたはずです。来年はもう少し落ち着いて運営できたらと考えていますが、もう少し移転の影響が、見た目に現れるかもしれません。その点はどうかご容赦ください。
いつも最終更新では、
来年こそ、皆にとって、穏やかな1年となるように。
と締めくくっていたが、来年(2023年)に関しては、まず私自身にとって、穏やかな1年となるよう、私自身が努めなければと思っています。
皆様もどうか、良いお年をお迎えくださいませ。
№2591 JTB時刻表から見る日本の乗り物 2022年
3年目を迎えたコロナ禍、加えてウクライナ危機と、危機が招いた世界的な経済の混乱、2022年もまた、日本も世界も、混とんとしたムードを引きずりながら、終わりを迎えようとしています。当然交通も、無縁ではなかった。「鉄道開業150年」の記念すべき年だったが、どこか沈滞ムードが漂っていたような気がします。ともかく例年通り、今年もJTB時刻表に現れた事項を中心に、今年1年の、鉄道を中心とした交通の動向を、回顧したいと思います。
6年ぶりに新規開業した新幹線。しかし他新幹線とつながらない「片肺開業」。整備新幹線が「厄介者」扱いされつつある中ではあったが、長引くコロナ禍に沈みがちな鉄道界だけに、数少ない「希望の星」となったのは間違いない。11年ぶりのローカル線全線再開もまた、ローカル鉄道そのものの在り方が議論されている中だけに、全国的な関心を集めました。インフレ・物価高に苦しむ最中、交通も無関係ではいられなくなってしまったが、運賃・料金面での「子育て支援」の試みも、各地で見られるようになっています。
◆ 西九州新幹線 武雄温泉~長崎間開業 博多~長崎間最速1時間20分
博多~長崎間で計画されていた西九州新幹線のうち、末端部の武雄温泉~長崎間が、9月23日開業した。
開業区間66㎞は、新幹線各路線の中では最も短い。途中佐賀県の嬉野温泉、長崎県の新大村、諫早に駅が設けられ、長崎県に初めて新幹線の駅が開業した。嬉野温泉は新幹線単独、新大村は大村線との接続部に駅が設けられ、大村線にも駅が開設された。諫早は在来の駅に併設。武雄温泉駅で新幹線と在来線が同一ホーム上で乗り換えられる、「リレー特急」方式を、九州新幹線新八代開業時と同様に採用した。
武雄温泉~長崎間の最速は23分。博多~武雄温泉間の在来線は〔リレーかもめ〕を設定(一部は在来の〔みどり〕〔ハウステンボス〕に、「リレーかもめ」の副称を添える)、武雄温泉乗り換えで博多~長崎間の最速は1時間20分となり、在来の〔かもめ〕と比較して30分の短縮となった。
新幹線車両は、東海道・山陽新幹線で使用されているN700S系をベースとした6両編成で、グリーン車を設定しないモノクラスだが、指定席の座席配置は2-2として、自由席(3-2)と差別化を図っている。
列車名の〔かもめ〕は、戦前の東京~神戸間の特急に始まり、以降戦争や山陽新幹線開業による廃止期間も含めながら、100年近く日本の特急列車の名称として君臨してきた。1961(S36)年からは長崎発着の特急となり、以降長崎本線の特急の愛称として定着、ついには新幹線の愛称に登り詰めた。
残る博多~武雄温泉間に関しては、佐賀県がフル規格での建設に難色を示し続けており、現状ではルート自体決定していない。相当期間、現行の「リレー特急」方式が続けられるものと思われる。
◆ 特急〔かささぎ〕運行開始 肥前浜~長崎間は非電化化
一方、在来の〔かもめ〕がなくなる長崎本線では、新たに佐賀県向けの特急として、博多(一部門司港)~肥前鹿島間の〔かささぎ〕が設定された。「かささぎ」とは佐賀県の県の鳥の名称だが、列車名として使用されるのは、初めてになった。
江北(改正と同時に、肥前山口から改称)~諫早間は、佐賀県と長崎県による一般社団法人「佐賀・ 長崎鉄道管理センター」が線路・施設を保有し、JR九州が運営を行う「上下分離方式」に移行した。
また、肥前浜~長崎間は電車の運行を取りやめ、非電化化された。肥前浜~長崎間ではキハ47系を外部デザイン変更・一部リニューアルの上投入、肥前浜で電車列車と接続する方式に移行した。
この他、D&S観光特急〔ふたつぼし4047〕が、武雄温泉~長崎間運行を開始。〔はやとの風〕から転用のキハ47系を再リニューアル、ビュッフェ併設「ラウンジ40」を設けている。往路は長崎本線経由・復路は大村線経由で運行し、往路は小長井・復路は千綿と景勝地で停車時間を取り、観光需要に応えている。
◆ 〔ひだ〕に新特急車HC85系デビュー
特急車では初のハイブリッド車となる、JR東海のHC85系が、7月1日より高山本線〔ひだ〕でデビューした。HC85系は2021(R3)年に試作車が製作され、以降試験運行を重ねて、今デビューを迎えた。最高速度120㎞/h、CO2排出量はキハ85系より30%、NOXは約40%の削減と、環境面に配慮したシステムになっている。内燃式ながら、形式に電車と同じ「モ」を使用しているのも特徴。
7月1日より名古屋~高山間2往復、8月1日にはさらに1往復がキハ85系置き換えで導入、さらに今月1日には名古屋~富山間の1往復にも導入され、初めてJR西日本区間にも乗り入れている。来年3月18日改正時には、大阪発着も加えた定期〔ひだ〕全列車が、HC85系の運行に置き換わる事になっている。
JR東海では、中央本線名古屋口にも新型通勤電車315系を導入している。数年で全面置き換えの見込み。今後他線区にはワンマン運転対応の4連が導入される。
◆ 只見線 11年ぶりに全線再開
只見線・越後川口~只見間27.6㎞は、2011(H23)年の豪雨で甚大な被害を被り、長らくバス代行輸送が行われてきた。
被災前は定期列車3往復運行のみの閑散線区であり、長らく存廃の議論が繰り広げられてきたが、同区間が福島県が線路・施設を保有、JR東日本が運営する「上下分離」方式の下で再開を目指す事になり、復旧工事が進められていた。おりしもJR各社から閑散ローカル路線の経営状況に関わる数値の公表が相次ぎ、その在り方の議論が国レベルまで行われている最中であり、只見線の行方は注目された。
再開時点では被災前とほぼ同じダイヤが確保されたほか、「風っこ」などの臨時列車も設定された。また、12月前半までの土休日には普通列車1往復の臨時増発が行われるなど、まずは好調な再スタートを切っている。
この他6月10日には、前年の8月の豪雨で被災したアルピコ交通上高地線・松本~渚間の運行が再開されている。
◆ 近鉄 観光特急〔あをによし〕運行開始
大阪難波~奈良~京都間の観光特急として、4月29日より運行を開始した。
使用される19200系は、2021(R3)年を持って定期運用を終了した12200系の改造によって生み出されたもので、2人1組のツインシートと、3~4人で使用するサロンシートを設定、スィーツや軽食などを提供する販売カウンターも設けられている。原則木曜日を除く週6日運行され、今月17日には奈良~京都間で増発も行われている。
◆ 小田急ロマンスカーVSE 定期運用離脱
一方、小田急ロマンスカーのフラッグシップ的な存在だった50000系「VSE」が、3月11日をもって定期運用から離脱、衝撃を与えた。VSEは、展望室を備えた本格的な観光と急を求める声に応える形で、2005(H17)年にデビュー。展望室の他、サロン席やオーダーエントリー方式のカウンターを設置するなど、世界的観光地の箱根に向かう特急車にふさわしいアコモデーションを誇っていた。3月以降は貸切運行で使用されているが、来年秋には完全に運行を終了する。
◆ 各鉄道事業者で相次ぎ減便
コロナ禍は今年も、交通関係に悪影響をもたらし続けた。各鉄道事業者では、全体的に減便が相次ぎ、大都市の朝のラッシュ輸送にまで影響が及んだ。東京でもJR山手線や、東京メトロ銀座線や丸の内線などは、日中は5分間隔運転にまで削減されている(山手線は平日のみ)。関西では、琵琶湖線(東海道本線)の新快速も日中は半減。新幹線や特急でも、減便や定期列車の臨時列車化などが行われている。空港特急の影響もかなり大きかったが、秋以降外国からの入国規制の緩和が進んだ事で、復便が行われている。
また副産物として、東京でも有料の列車が、ラッシュのピークとされる7時30分~8時30分の間、あるいはその前後に到着する設定が見られるようになった。小田急では7時59分・8時19分に新宿に到着する特急ロマンスカーを設定、JRでも〔さざなみ4号〕の東京着が8時10分、〔かいじ2号〕の新宿着が8時42分に変更されるなどした。来春改正でも、この動きが深度化する事になる。
◆ 小田急「ICこども50円均一」運賃導入
コロナ禍による利用者減は、運賃・料金面にも影響を与えている。中小私鉄やバス(高速・一般とも)では値上げが相次いだほか、割引乗車券や企画券の廃止・見直しも各社で行われた。
この最中注目されたのは、小田急の「ICこども50円均一」運賃の導入だった。子育て支援の一環として、小児用の全国交通系ICカード(PASMO以外も含む)利用では、全線が50円均一となる。新宿~小田原間では、450円→50円と90%近い値下げとなった。
また、北総鉄道は10月1日、全線で値下げを行った。特に通学定期は平均64.7%の大幅値下げとなった。
◆ 花輪線・米坂線・津軽線・大井川鐵道 災害に被災
只見線は全線再開したものの、今年も日本の鉄道は、台風・豪雨の災害から逃れる事は出来なかった。特に8月の豪雨では、特に東北地方の路線で被災が相次ぎ、長期間の運休に追い込まれた。このうち奥羽本線は10月8日、秋田内陸縦貫鉄道は今月12日に、五能線は先週の23日までに、全線の運行を再開した。また磐越西線は来年春の再開を発表している。しかし他の区間は被害が甚大で、再開の見込みが立っていない。
また、大井川鐵道は9月の台風15号で、全線規模で甚大な被害を受けた。井川線は10月22日に、大井川本線も一部区間は今月16日に再開、〔SLかわね路〕も再開している。しかし残る家山~千頭間は、同社では自力での復旧は困難として、関係自治体に支援を求めている。
これらを踏まえ、今日現在の、日本の鉄道の長期不通区間をまとめた。
JR北海道 根室本線:東鹿越~新得間 41.5㎞※
JR東日本 磐越西線:喜多方~山都間 9.9㎞
米坂線:坂町~今泉間 67.7㎞
花輪線:鹿角花輪~大館間 37.2㎞
津軽線:蟹田~三厩間 28.8㎞
JR九州 日田彦山線:添田~夜明間 29.2㎞
肥薩線:八代~吉松間 86.8㎞
日南線:南郷~志布志間 35.9㎞
大井川鐵道 大井川本線:家山~千頭間 22.4㎞
南阿蘇鉄道 立野~中松間 10.5㎞
くま川鉄道 人吉温泉~肥後西村間 5.8㎞
※ 実際は東鹿越~上落合(信)間17.4㎞
◆ バスターミナル東京八重洲開業
東京駅八重洲口前の再開発で建設された「東京ミッドタウン」の地下に、9月17日に開業した。B1Fに発券カウンター・B2Fに乗り場があり、東京駅からは地下街で直結している。
開業前に八重洲通りなどの駅周辺の路上や、鍛冶橋駐車場に発着していた高速バスが移行するが、まだ暫定的な開業の色彩が濃く、プラットホーム1つに6つの乗り場のみとなり、全路線の移行には至っていない。引き続き在来の乗り場に残留したり、JRの八重洲口乗り場に移行する路線も見られる。バスターミナル東京八重洲は、将来的には日本最大規模のバスターミナルに発展する見込み。なお、運営は京王電鉄バスが担うが、京王のバスの乗り入れは、渋谷駅から新宿駅を経由する一般路線の052系統(基本的にはSORAの運用)のみ。
◆ その他
● 東北地方・福島県沖地震 東北新幹線など長期不通
3月16日の地震発生以降、東北新幹線は郡山~福島間が不通になっていた。その後徐々に運行区間を拡大、4月14日の福島~仙台間を最後に全線の運行を再開した。ただし、5月12日までは徐行運転となった。この他東北本線や阿武隈急行も、一時一部区間が不通になった。
● JR北海道 キハ281系引退
281系は1994(H6)年にデビュー、一時は最高速度130㎞/hで札幌~函館間を2時間59分で結び、北海道の特急の高速化に大きく貢献した。9月いっぱいで〔北斗〕の定期運用を終了した後、10月に運行された、デビュー時の愛称〔スーパー北斗〕を冠した臨時特急で引退。
● 陸羽西線 長期運休・代行バス運行開始
国道47号線のトンネル工事のため。5月14日から。
● JR東日本 特急料金カレンダー見直し
「最繁忙期」を設定、この期間は通常の指定席特急料金の400円増しとなる。一方、その前後の閑散期となる日を増加させるなど、利用の分散を図る。
● 北近畿エリア・〔くろしお〕 特急全列車全車指定席化
〔はまかぜ〕は既に全車指定席になっていた。JR西日本の「アーバンネットワーク」発着の特急で自由席があるのは、〔サンダーバード〕〔ひだ〕〔スーパーはくと〕のみ。
● ロイズタウン・名寄高校・大村車両基地駅開業
名寄高校前は、正式には東風連駅の移転・改称。東風連駅時代は普通列車も一部が通過していたが、名寄高校前駅では、快速以下は全列車停車。
● JR北海道 7駅廃止
函館本線の流山温泉駅は2022(H14)年4月27日の開業で、わずか20年弱の短命だった。
● 普通回数券 各社で相次ぎ廃止
JRグループでは11月30日までに、四国以外の全社が普通回数券を廃止した。私鉄でも廃止が相次いでいる。身体障害者・知的障害者割引回数乗車券及び通学用普通回数乗車券は発売を継続。
《表紙の写真・グラビア 及び特別付録》
1月号 常磐線 末続~広野間(E531系)
● 2022年の鉄道ニュース
2月号 山形新幹線(奥羽本線) 大沢~関根間(E3系)
● 速報 3月12日 JRグループダイヤ改正
3月号 東海道新幹線 三島~新富士間(N700A系)
● 2022年春 JRダイヤ改正で 鉄道旅はこう変わる
特別付録:特急運転系統図2022&令和を走る蒸気機関車ポスター
4月号 東武鉄道 (スペーシア100系 DRC色)
● 私鉄ダイヤ改正 ココに注目!
特別付録:JTB時刻表 オリジナルバッグ
5月号 鉄道のホテル 汽車ポッポ「別邸」
● 懐かしの鉄道を感じられる場所へ
6月号 東北新幹線 上野~大宮間(E5系)
● 新幹線ヒストリー
7月号 西武鉄道秩父線 高麗~武蔵横手(4000系「52席の至福」)
● 2022 夏の観光列車
8月号 島原鉄道 大三東駅 (2000形)
● 旅したくなる 絶景駅
9月号 西九州新幹線 かもめ(N700S)系
● 9月23日開業!西九州新幹線の魅力
10月号 釜石線 花巻~似内間 SL銀河(C58他)
● 鉄道開業150年 私の鉄道の思い出
11月号 水郡線 西金~上小川間(キハE130系)
(グラビアなし)
特別付録:絶景鉄道カレンダー2023 橋梁のある風景
12月号 只見線 会津水沼~会津中川間(キハE120形)
● じっくり訪ねたい 全国の鉄道ミュージアム
裏表紙は「JR繁忙期・閑散期カレンダー」のみ。広告掲載は完全になくなった、と言って良さそうです。JR東日本のカレンダー見直しにより、2月号からは、「A東北・山形・秋田・北海道・上越・北陸新幹線とJR東日本の一部特急列車の普通指定席利用」「B東海道・山陽・九州(・西九州)新幹線・A以外の在来線特急列車の普通車指定席利用」に分けられ、それぞれ6ヶ月分が掲載されています。
《定価》
1~12月号 1,205円(本体1,095円)
********************
◆ その他 交通以外 今年の主なトピックス
今年もジャンルに関係なく、月毎に5つずつ記しました。全部は網羅できていない事は、ご承知おきください。ウクライナ危機は現在進行形なので敢えて除き(個人的には、怒り・悲しみもあるが、「いったいどういう事なんだ?」の印象が強い)、コロナ禍も基本的には除きました。
1月
◆ RCEP(地域的包括的経済提携) 日本含め10か国で発効
◆ 英ジョンソン政権「飲み会スキャンダル」発覚
◆ トンガ 火山大噴火
◆ 大学共通テスト会場で刺傷事件
◆ 「ドライブ・マイ・カー」米映画費用家協会賞4部門・ゴールデングローブ賞非英語映画賞受賞
2月
◆ 北京オリンピック開催 相次ぎ「外交ボイコット」
◆ 長崎県知事選挙 大石 賢吾氏当選 現役最年少知事誕生
◆ 熊本市慈恵病院 国内初の「内密出産」表明
◆ ヤマダデンキ 大塚家具吸収合併発表
◆ 藤井 聡太 最年少「五冠」達成
3月
◆ 日野自動車 エンジン認証試験不正発覚
◆ 電力需給逼迫警報 東京電力管内対象に初の発令
◆ 韓国大統領選挙 尹 錫悦(ユン・ソギョル)氏当選
◆ 大規模サイバー攻撃発生 トヨタ・東映アニメーションなど被害
◆ 多摩川スカイブリッジ開通
4月
◆ 知床 観光船沈没事故
◆ 成人年齢 18歳に引き下げ
◆ ツィッター社 イーロン・マスク氏に買収
◆ 小倉・旦過市場 大規模火災
◆ ロッテ佐々木 朗希 28年ぶり完全試合達成
5月
◆ 道志村で発見の白骨 行方不明の女児と判明
◆ 経済安全保障推進法 可決・成立
◆ 鶏卵汚職事件 吉川 貴盛元農林水産大臣に有罪判決
◆ 楽天モバイル 「1GB以下料金無料」 取りやめ発表
◆ 「ゆっくり茶番劇」登録商標騒動
6月
◆ 急激なインフレ・物価高拡大
◆ インターネット・エクスプローラー サポート終了
◆ 米最高裁 「中絶の権利」覆す判断
◆ 「食べログ」運営企業に罰金命令 システム変更は独占禁止法違反の判断
◆ 堀江 謙一氏 世界最高齢ヨット単独無寄港太平洋横断達成
7月
◆ 安倍元首相 銃撃され死亡
◆ 秋葉原無差別殺傷事件死刑囚 刑執行
◆ au 大規模通信障害発生
◆ フィギュアスケート羽生 結弦 プロ転向宣言
◆ テニス国枝 慎吾「生涯ゴールデンスラム」達成
8月
◆ 東京オリ・パラ組織委員会元理事 収賄容疑で逮捕
◆ NPT再検討会議 最終文書採択できず閉幕
◆ 米ペロシ下院議長 台湾訪問
◆ ミハイル・ゴルバチョフ旧ソ連元大統領 死去
◆ 夏の甲子園 仙台育英 東北勢初優勝
9月
◆ 安倍元首相 国葬
◆ 通園バス置き去り 幼児死亡事件
◆ イラン人女性死亡事件 大規模デモに発展
◆ 英エリザベス女王 崩御
◆ 韓国ドラマ「イカゲーム」 エミー賞タイトル受賞
10月
◆ ソウル・梨泰院「群衆雪崩」事故 158人死亡
◆ 記録的円安 一時1ドル=150円超え
◆ 英史上3人目女性首相トラス氏 最短44日で辞任
◆ 中国共産党大会 習 近平国家主席 3期目続投
◆ ヤクルト村上 宗隆 史上最年少三冠王・日本人最多56号HR
11月
◆ 岸田政権 3閣僚相次ぎ更迭
◆ 日中首脳会談 3年ぶり対面開催
◆ 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に質問権行使
◆ 中国 「ゼロコロナ」政策に相次ぎ大規模抗議行動
◆ 民俗芸能「風流踊」 ユネスコ無形文化遺産登録決定
12月
◆ 「安保3文書」 閣議決定
◆ 海上自衛隊幹部 「特定秘密」漏洩で懲戒免職処分
◆ 新潟県など日本海側 記録的豪雪
◆ ドイツでクーデター計画発覚 元貴族ら25人逮捕
◆ サッカーW杯 アルゼンチン優勝 日本2大会連続16強
プロ野球日本シリーズ オリックス4①2ヤクルト MVP:杉本 裕太郎
日本ダービー優勝馬 ドウデュース 鞍上:武 豊
********************
● 来年の乗り物はどうなる
来年は、鉄道界ではかなり大きな動きが、各地であります。いよいよ東急・相鉄新横浜線が3月18日開通と発表になりました。基本的な運行計画も発表されており、既に訓練の運行が活発に行われています。関西では同日「うめきたエリア」がオープン(大阪駅の一部として運用)、〔はるか〕〔くろしお〕の停車、おおさか東線の延伸もあります。
また3月27日には、福岡市営地下鉄七隈線の博多延伸も予定されています。6年前の陥没事故で数年延期になっていて、ようやくという所。西鉄やJR九州も巻き込んで、旅客の流動にはどのような影響を与えるか。さらに8月には、宇都宮ライトレールも開業の見込み(試運転時の脱線が影響を与えなければ良いがと思ったが、今日現在では大丈夫そう)。
7月15日には東武「スペーシアX」デビューもあります。メイキングの様子も公開されています。また南阿蘇鉄道が来年、全線再開の見通しです。新型車両の導入もリリースされました(JR直通を想定しているらしい)。
一方、3月一杯で留萌本線・石狩沼田~留萌間が廃線になります。ローカル線を巡る議論を加速させる事になるのか。また〔SL銀河〕が、来年春で運行を終了します。この他、各社で運賃・料金改定や、料金適用日の変更など制度変更も予定。単純な値上げだけでなく、JR東日本が発表した「オフピーク定期券」の発売や、子育て支援の施策など、様々な試みが運賃・料金面でなされる事になりそうです。
鉄道以外では、トキエアの就航や、JALのA350-1000デビューが予定されています。
残念ながら来年もコロナ禍には悩まされそうだが(これまでとは違うと思いたいが)、とにかく鉄道も、それ以外の交通も、この苦境を乗り越え、明るい未来を引っ張って行って欲しい、そう願わずにはいられません。そのためには我々もまた、可能な範囲で乗り物を支援していく事が、必要でしょう。
当ブログでは直接のコメントは受け付けません。何かありましたら、引き続き本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。
《What's New》
27日 イオン銀行・マネックス証券 投資信託の販売など提携発表
28日 千葉県銚子漁港 今年の漁首領 サンマは初の水揚げなし
29日 横浜港で遊漁船 ブイに接触 3人軽傷
今日は午前中だけ神奈川から東京の方を電車で乗りまわってみたのだけれど、8時台でも通勤のラッシュはほぼなくて、ガラガラでした。地下鉄ブルーラインは、平日は女性専用車の設定があるが、その必要もないんじゃないの?というのが正直な実感。一方で東京駅や各バスターミナル(上に掲げたバスターミナル東京八重洲の画像は今日撮ったもので、行列は木更津のアウトレット行)は、大変な人、人、人でした。3年間のうっ憤を晴らすような光景がここでも見られたが、関東地方の鉄道は今日は平日ダイヤだったが(バスは今日は土曜日・休日という所が大半)、コロナ禍が招いた需要の変動、も合わせて考えると、来年あたりは関東の鉄道も、12月29日は土曜・休日ダイヤで運行される事になるのではないか、そんな気がしました。
6年ぶりに新規開業した新幹線。しかし他新幹線とつながらない「片肺開業」。整備新幹線が「厄介者」扱いされつつある中ではあったが、長引くコロナ禍に沈みがちな鉄道界だけに、数少ない「希望の星」となったのは間違いない。11年ぶりのローカル線全線再開もまた、ローカル鉄道そのものの在り方が議論されている中だけに、全国的な関心を集めました。インフレ・物価高に苦しむ最中、交通も無関係ではいられなくなってしまったが、運賃・料金面での「子育て支援」の試みも、各地で見られるようになっています。
◆ 西九州新幹線 武雄温泉~長崎間開業 博多~長崎間最速1時間20分
博多~長崎間で計画されていた西九州新幹線のうち、末端部の武雄温泉~長崎間が、9月23日開業した。
開業区間66㎞は、新幹線各路線の中では最も短い。途中佐賀県の嬉野温泉、長崎県の新大村、諫早に駅が設けられ、長崎県に初めて新幹線の駅が開業した。嬉野温泉は新幹線単独、新大村は大村線との接続部に駅が設けられ、大村線にも駅が開設された。諫早は在来の駅に併設。武雄温泉駅で新幹線と在来線が同一ホーム上で乗り換えられる、「リレー特急」方式を、九州新幹線新八代開業時と同様に採用した。
武雄温泉~長崎間の最速は23分。博多~武雄温泉間の在来線は〔リレーかもめ〕を設定(一部は在来の〔みどり〕〔ハウステンボス〕に、「リレーかもめ」の副称を添える)、武雄温泉乗り換えで博多~長崎間の最速は1時間20分となり、在来の〔かもめ〕と比較して30分の短縮となった。
新幹線車両は、東海道・山陽新幹線で使用されているN700S系をベースとした6両編成で、グリーン車を設定しないモノクラスだが、指定席の座席配置は2-2として、自由席(3-2)と差別化を図っている。
列車名の〔かもめ〕は、戦前の東京~神戸間の特急に始まり、以降戦争や山陽新幹線開業による廃止期間も含めながら、100年近く日本の特急列車の名称として君臨してきた。1961(S36)年からは長崎発着の特急となり、以降長崎本線の特急の愛称として定着、ついには新幹線の愛称に登り詰めた。
残る博多~武雄温泉間に関しては、佐賀県がフル規格での建設に難色を示し続けており、現状ではルート自体決定していない。相当期間、現行の「リレー特急」方式が続けられるものと思われる。
◆ 特急〔かささぎ〕運行開始 肥前浜~長崎間は非電化化
一方、在来の〔かもめ〕がなくなる長崎本線では、新たに佐賀県向けの特急として、博多(一部門司港)~肥前鹿島間の〔かささぎ〕が設定された。「かささぎ」とは佐賀県の県の鳥の名称だが、列車名として使用されるのは、初めてになった。
江北(改正と同時に、肥前山口から改称)~諫早間は、佐賀県と長崎県による一般社団法人「佐賀・ 長崎鉄道管理センター」が線路・施設を保有し、JR九州が運営を行う「上下分離方式」に移行した。
また、肥前浜~長崎間は電車の運行を取りやめ、非電化化された。肥前浜~長崎間ではキハ47系を外部デザイン変更・一部リニューアルの上投入、肥前浜で電車列車と接続する方式に移行した。
この他、D&S観光特急〔ふたつぼし4047〕が、武雄温泉~長崎間運行を開始。〔はやとの風〕から転用のキハ47系を再リニューアル、ビュッフェ併設「ラウンジ40」を設けている。往路は長崎本線経由・復路は大村線経由で運行し、往路は小長井・復路は千綿と景勝地で停車時間を取り、観光需要に応えている。
◆ 〔ひだ〕に新特急車HC85系デビュー
特急車では初のハイブリッド車となる、JR東海のHC85系が、7月1日より高山本線〔ひだ〕でデビューした。HC85系は2021(R3)年に試作車が製作され、以降試験運行を重ねて、今デビューを迎えた。最高速度120㎞/h、CO2排出量はキハ85系より30%、NOXは約40%の削減と、環境面に配慮したシステムになっている。内燃式ながら、形式に電車と同じ「モ」を使用しているのも特徴。
7月1日より名古屋~高山間2往復、8月1日にはさらに1往復がキハ85系置き換えで導入、さらに今月1日には名古屋~富山間の1往復にも導入され、初めてJR西日本区間にも乗り入れている。来年3月18日改正時には、大阪発着も加えた定期〔ひだ〕全列車が、HC85系の運行に置き換わる事になっている。
JR東海では、中央本線名古屋口にも新型通勤電車315系を導入している。数年で全面置き換えの見込み。今後他線区にはワンマン運転対応の4連が導入される。
◆ 只見線 11年ぶりに全線再開
只見線・越後川口~只見間27.6㎞は、2011(H23)年の豪雨で甚大な被害を被り、長らくバス代行輸送が行われてきた。
被災前は定期列車3往復運行のみの閑散線区であり、長らく存廃の議論が繰り広げられてきたが、同区間が福島県が線路・施設を保有、JR東日本が運営する「上下分離」方式の下で再開を目指す事になり、復旧工事が進められていた。おりしもJR各社から閑散ローカル路線の経営状況に関わる数値の公表が相次ぎ、その在り方の議論が国レベルまで行われている最中であり、只見線の行方は注目された。
再開時点では被災前とほぼ同じダイヤが確保されたほか、「風っこ」などの臨時列車も設定された。また、12月前半までの土休日には普通列車1往復の臨時増発が行われるなど、まずは好調な再スタートを切っている。
この他6月10日には、前年の8月の豪雨で被災したアルピコ交通上高地線・松本~渚間の運行が再開されている。
◆ 近鉄 観光特急〔あをによし〕運行開始
大阪難波~奈良~京都間の観光特急として、4月29日より運行を開始した。
使用される19200系は、2021(R3)年を持って定期運用を終了した12200系の改造によって生み出されたもので、2人1組のツインシートと、3~4人で使用するサロンシートを設定、スィーツや軽食などを提供する販売カウンターも設けられている。原則木曜日を除く週6日運行され、今月17日には奈良~京都間で増発も行われている。
◆ 小田急ロマンスカーVSE 定期運用離脱
一方、小田急ロマンスカーのフラッグシップ的な存在だった50000系「VSE」が、3月11日をもって定期運用から離脱、衝撃を与えた。VSEは、展望室を備えた本格的な観光と急を求める声に応える形で、2005(H17)年にデビュー。展望室の他、サロン席やオーダーエントリー方式のカウンターを設置するなど、世界的観光地の箱根に向かう特急車にふさわしいアコモデーションを誇っていた。3月以降は貸切運行で使用されているが、来年秋には完全に運行を終了する。
◆ 各鉄道事業者で相次ぎ減便
コロナ禍は今年も、交通関係に悪影響をもたらし続けた。各鉄道事業者では、全体的に減便が相次ぎ、大都市の朝のラッシュ輸送にまで影響が及んだ。東京でもJR山手線や、東京メトロ銀座線や丸の内線などは、日中は5分間隔運転にまで削減されている(山手線は平日のみ)。関西では、琵琶湖線(東海道本線)の新快速も日中は半減。新幹線や特急でも、減便や定期列車の臨時列車化などが行われている。空港特急の影響もかなり大きかったが、秋以降外国からの入国規制の緩和が進んだ事で、復便が行われている。
また副産物として、東京でも有料の列車が、ラッシュのピークとされる7時30分~8時30分の間、あるいはその前後に到着する設定が見られるようになった。小田急では7時59分・8時19分に新宿に到着する特急ロマンスカーを設定、JRでも〔さざなみ4号〕の東京着が8時10分、〔かいじ2号〕の新宿着が8時42分に変更されるなどした。来春改正でも、この動きが深度化する事になる。
◆ 小田急「ICこども50円均一」運賃導入
コロナ禍による利用者減は、運賃・料金面にも影響を与えている。中小私鉄やバス(高速・一般とも)では値上げが相次いだほか、割引乗車券や企画券の廃止・見直しも各社で行われた。
この最中注目されたのは、小田急の「ICこども50円均一」運賃の導入だった。子育て支援の一環として、小児用の全国交通系ICカード(PASMO以外も含む)利用では、全線が50円均一となる。新宿~小田原間では、450円→50円と90%近い値下げとなった。
また、北総鉄道は10月1日、全線で値下げを行った。特に通学定期は平均64.7%の大幅値下げとなった。
◆ 花輪線・米坂線・津軽線・大井川鐵道 災害に被災
只見線は全線再開したものの、今年も日本の鉄道は、台風・豪雨の災害から逃れる事は出来なかった。特に8月の豪雨では、特に東北地方の路線で被災が相次ぎ、長期間の運休に追い込まれた。このうち奥羽本線は10月8日、秋田内陸縦貫鉄道は今月12日に、五能線は先週の23日までに、全線の運行を再開した。また磐越西線は来年春の再開を発表している。しかし他の区間は被害が甚大で、再開の見込みが立っていない。
また、大井川鐵道は9月の台風15号で、全線規模で甚大な被害を受けた。井川線は10月22日に、大井川本線も一部区間は今月16日に再開、〔SLかわね路〕も再開している。しかし残る家山~千頭間は、同社では自力での復旧は困難として、関係自治体に支援を求めている。
これらを踏まえ、今日現在の、日本の鉄道の長期不通区間をまとめた。
JR北海道 根室本線:東鹿越~新得間 41.5㎞※
JR東日本 磐越西線:喜多方~山都間 9.9㎞
米坂線:坂町~今泉間 67.7㎞
花輪線:鹿角花輪~大館間 37.2㎞
津軽線:蟹田~三厩間 28.8㎞
JR九州 日田彦山線:添田~夜明間 29.2㎞
肥薩線:八代~吉松間 86.8㎞
日南線:南郷~志布志間 35.9㎞
大井川鐵道 大井川本線:家山~千頭間 22.4㎞
南阿蘇鉄道 立野~中松間 10.5㎞
くま川鉄道 人吉温泉~肥後西村間 5.8㎞
※ 実際は東鹿越~上落合(信)間17.4㎞
◆ バスターミナル東京八重洲開業
東京駅八重洲口前の再開発で建設された「東京ミッドタウン」の地下に、9月17日に開業した。B1Fに発券カウンター・B2Fに乗り場があり、東京駅からは地下街で直結している。
開業前に八重洲通りなどの駅周辺の路上や、鍛冶橋駐車場に発着していた高速バスが移行するが、まだ暫定的な開業の色彩が濃く、プラットホーム1つに6つの乗り場のみとなり、全路線の移行には至っていない。引き続き在来の乗り場に残留したり、JRの八重洲口乗り場に移行する路線も見られる。バスターミナル東京八重洲は、将来的には日本最大規模のバスターミナルに発展する見込み。なお、運営は京王電鉄バスが担うが、京王のバスの乗り入れは、渋谷駅から新宿駅を経由する一般路線の052系統(基本的にはSORAの運用)のみ。
◆ その他
● 東北地方・福島県沖地震 東北新幹線など長期不通
3月16日の地震発生以降、東北新幹線は郡山~福島間が不通になっていた。その後徐々に運行区間を拡大、4月14日の福島~仙台間を最後に全線の運行を再開した。ただし、5月12日までは徐行運転となった。この他東北本線や阿武隈急行も、一時一部区間が不通になった。
● JR北海道 キハ281系引退
281系は1994(H6)年にデビュー、一時は最高速度130㎞/hで札幌~函館間を2時間59分で結び、北海道の特急の高速化に大きく貢献した。9月いっぱいで〔北斗〕の定期運用を終了した後、10月に運行された、デビュー時の愛称〔スーパー北斗〕を冠した臨時特急で引退。
● 陸羽西線 長期運休・代行バス運行開始
国道47号線のトンネル工事のため。5月14日から。
● JR東日本 特急料金カレンダー見直し
「最繁忙期」を設定、この期間は通常の指定席特急料金の400円増しとなる。一方、その前後の閑散期となる日を増加させるなど、利用の分散を図る。
● 北近畿エリア・〔くろしお〕 特急全列車全車指定席化
〔はまかぜ〕は既に全車指定席になっていた。JR西日本の「アーバンネットワーク」発着の特急で自由席があるのは、〔サンダーバード〕〔ひだ〕〔スーパーはくと〕のみ。
● ロイズタウン・名寄高校・大村車両基地駅開業
名寄高校前は、正式には東風連駅の移転・改称。東風連駅時代は普通列車も一部が通過していたが、名寄高校前駅では、快速以下は全列車停車。
● JR北海道 7駅廃止
函館本線の流山温泉駅は2022(H14)年4月27日の開業で、わずか20年弱の短命だった。
● 普通回数券 各社で相次ぎ廃止
JRグループでは11月30日までに、四国以外の全社が普通回数券を廃止した。私鉄でも廃止が相次いでいる。身体障害者・知的障害者割引回数乗車券及び通学用普通回数乗車券は発売を継続。
《表紙の写真・グラビア 及び特別付録》
1月号 常磐線 末続~広野間(E531系)
● 2022年の鉄道ニュース
2月号 山形新幹線(奥羽本線) 大沢~関根間(E3系)
● 速報 3月12日 JRグループダイヤ改正
3月号 東海道新幹線 三島~新富士間(N700A系)
● 2022年春 JRダイヤ改正で 鉄道旅はこう変わる
特別付録:特急運転系統図2022&令和を走る蒸気機関車ポスター
4月号 東武鉄道 (スペーシア100系 DRC色)
● 私鉄ダイヤ改正 ココに注目!
特別付録:JTB時刻表 オリジナルバッグ
5月号 鉄道のホテル 汽車ポッポ「別邸」
● 懐かしの鉄道を感じられる場所へ
6月号 東北新幹線 上野~大宮間(E5系)
● 新幹線ヒストリー
7月号 西武鉄道秩父線 高麗~武蔵横手(4000系「52席の至福」)
● 2022 夏の観光列車
8月号 島原鉄道 大三東駅 (2000形)
● 旅したくなる 絶景駅
9月号 西九州新幹線 かもめ(N700S)系
● 9月23日開業!西九州新幹線の魅力
10月号 釜石線 花巻~似内間 SL銀河(C58他)
● 鉄道開業150年 私の鉄道の思い出
11月号 水郡線 西金~上小川間(キハE130系)
(グラビアなし)
特別付録:絶景鉄道カレンダー2023 橋梁のある風景
12月号 只見線 会津水沼~会津中川間(キハE120形)
● じっくり訪ねたい 全国の鉄道ミュージアム
裏表紙は「JR繁忙期・閑散期カレンダー」のみ。広告掲載は完全になくなった、と言って良さそうです。JR東日本のカレンダー見直しにより、2月号からは、「A東北・山形・秋田・北海道・上越・北陸新幹線とJR東日本の一部特急列車の普通指定席利用」「B東海道・山陽・九州(・西九州)新幹線・A以外の在来線特急列車の普通車指定席利用」に分けられ、それぞれ6ヶ月分が掲載されています。
《定価》
1~12月号 1,205円(本体1,095円)
********************
◆ その他 交通以外 今年の主なトピックス
今年もジャンルに関係なく、月毎に5つずつ記しました。全部は網羅できていない事は、ご承知おきください。ウクライナ危機は現在進行形なので敢えて除き(個人的には、怒り・悲しみもあるが、「いったいどういう事なんだ?」の印象が強い)、コロナ禍も基本的には除きました。
1月
◆ RCEP(地域的包括的経済提携) 日本含め10か国で発効
◆ 英ジョンソン政権「飲み会スキャンダル」発覚
◆ トンガ 火山大噴火
◆ 大学共通テスト会場で刺傷事件
◆ 「ドライブ・マイ・カー」米映画費用家協会賞4部門・ゴールデングローブ賞非英語映画賞受賞
2月
◆ 北京オリンピック開催 相次ぎ「外交ボイコット」
◆ 長崎県知事選挙 大石 賢吾氏当選 現役最年少知事誕生
◆ 熊本市慈恵病院 国内初の「内密出産」表明
◆ ヤマダデンキ 大塚家具吸収合併発表
◆ 藤井 聡太 最年少「五冠」達成
3月
◆ 日野自動車 エンジン認証試験不正発覚
◆ 電力需給逼迫警報 東京電力管内対象に初の発令
◆ 韓国大統領選挙 尹 錫悦(ユン・ソギョル)氏当選
◆ 大規模サイバー攻撃発生 トヨタ・東映アニメーションなど被害
◆ 多摩川スカイブリッジ開通
4月
◆ 知床 観光船沈没事故
◆ 成人年齢 18歳に引き下げ
◆ ツィッター社 イーロン・マスク氏に買収
◆ 小倉・旦過市場 大規模火災
◆ ロッテ佐々木 朗希 28年ぶり完全試合達成
5月
◆ 道志村で発見の白骨 行方不明の女児と判明
◆ 経済安全保障推進法 可決・成立
◆ 鶏卵汚職事件 吉川 貴盛元農林水産大臣に有罪判決
◆ 楽天モバイル 「1GB以下料金無料」 取りやめ発表
◆ 「ゆっくり茶番劇」登録商標騒動
6月
◆ 急激なインフレ・物価高拡大
◆ インターネット・エクスプローラー サポート終了
◆ 米最高裁 「中絶の権利」覆す判断
◆ 「食べログ」運営企業に罰金命令 システム変更は独占禁止法違反の判断
◆ 堀江 謙一氏 世界最高齢ヨット単独無寄港太平洋横断達成
7月
◆ 安倍元首相 銃撃され死亡
◆ 秋葉原無差別殺傷事件死刑囚 刑執行
◆ au 大規模通信障害発生
◆ フィギュアスケート羽生 結弦 プロ転向宣言
◆ テニス国枝 慎吾「生涯ゴールデンスラム」達成
8月
◆ 東京オリ・パラ組織委員会元理事 収賄容疑で逮捕
◆ NPT再検討会議 最終文書採択できず閉幕
◆ 米ペロシ下院議長 台湾訪問
◆ ミハイル・ゴルバチョフ旧ソ連元大統領 死去
◆ 夏の甲子園 仙台育英 東北勢初優勝
9月
◆ 安倍元首相 国葬
◆ 通園バス置き去り 幼児死亡事件
◆ イラン人女性死亡事件 大規模デモに発展
◆ 英エリザベス女王 崩御
◆ 韓国ドラマ「イカゲーム」 エミー賞タイトル受賞
10月
◆ ソウル・梨泰院「群衆雪崩」事故 158人死亡
◆ 記録的円安 一時1ドル=150円超え
◆ 英史上3人目女性首相トラス氏 最短44日で辞任
◆ 中国共産党大会 習 近平国家主席 3期目続投
◆ ヤクルト村上 宗隆 史上最年少三冠王・日本人最多56号HR
11月
◆ 岸田政権 3閣僚相次ぎ更迭
◆ 日中首脳会談 3年ぶり対面開催
◆ 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に質問権行使
◆ 中国 「ゼロコロナ」政策に相次ぎ大規模抗議行動
◆ 民俗芸能「風流踊」 ユネスコ無形文化遺産登録決定
12月
◆ 「安保3文書」 閣議決定
◆ 海上自衛隊幹部 「特定秘密」漏洩で懲戒免職処分
◆ 新潟県など日本海側 記録的豪雪
◆ ドイツでクーデター計画発覚 元貴族ら25人逮捕
◆ サッカーW杯 アルゼンチン優勝 日本2大会連続16強
プロ野球日本シリーズ オリックス4①2ヤクルト MVP:杉本 裕太郎
日本ダービー優勝馬 ドウデュース 鞍上:武 豊
********************
● 来年の乗り物はどうなる
来年は、鉄道界ではかなり大きな動きが、各地であります。いよいよ東急・相鉄新横浜線が3月18日開通と発表になりました。基本的な運行計画も発表されており、既に訓練の運行が活発に行われています。関西では同日「うめきたエリア」がオープン(大阪駅の一部として運用)、〔はるか〕〔くろしお〕の停車、おおさか東線の延伸もあります。
また3月27日には、福岡市営地下鉄七隈線の博多延伸も予定されています。6年前の陥没事故で数年延期になっていて、ようやくという所。西鉄やJR九州も巻き込んで、旅客の流動にはどのような影響を与えるか。さらに8月には、宇都宮ライトレールも開業の見込み(試運転時の脱線が影響を与えなければ良いがと思ったが、今日現在では大丈夫そう)。
7月15日には東武「スペーシアX」デビューもあります。メイキングの様子も公開されています。また南阿蘇鉄道が来年、全線再開の見通しです。新型車両の導入もリリースされました(JR直通を想定しているらしい)。
一方、3月一杯で留萌本線・石狩沼田~留萌間が廃線になります。ローカル線を巡る議論を加速させる事になるのか。また〔SL銀河〕が、来年春で運行を終了します。この他、各社で運賃・料金改定や、料金適用日の変更など制度変更も予定。単純な値上げだけでなく、JR東日本が発表した「オフピーク定期券」の発売や、子育て支援の施策など、様々な試みが運賃・料金面でなされる事になりそうです。
鉄道以外では、トキエアの就航や、JALのA350-1000デビューが予定されています。
残念ながら来年もコロナ禍には悩まされそうだが(これまでとは違うと思いたいが)、とにかく鉄道も、それ以外の交通も、この苦境を乗り越え、明るい未来を引っ張って行って欲しい、そう願わずにはいられません。そのためには我々もまた、可能な範囲で乗り物を支援していく事が、必要でしょう。
当ブログでは直接のコメントは受け付けません。何かありましたら、引き続き本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。
《What's New》
27日 イオン銀行・マネックス証券 投資信託の販売など提携発表
28日 千葉県銚子漁港 今年の漁首領 サンマは初の水揚げなし
29日 横浜港で遊漁船 ブイに接触 3人軽傷
今日は午前中だけ神奈川から東京の方を電車で乗りまわってみたのだけれど、8時台でも通勤のラッシュはほぼなくて、ガラガラでした。地下鉄ブルーラインは、平日は女性専用車の設定があるが、その必要もないんじゃないの?というのが正直な実感。一方で東京駅や各バスターミナル(上に掲げたバスターミナル東京八重洲の画像は今日撮ったもので、行列は木更津のアウトレット行)は、大変な人、人、人でした。3年間のうっ憤を晴らすような光景がここでも見られたが、関東地方の鉄道は今日は平日ダイヤだったが(バスは今日は土曜日・休日という所が大半)、コロナ禍が招いた需要の変動、も合わせて考えると、来年あたりは関東の鉄道も、12月29日は土曜・休日ダイヤで運行される事になるのではないか、そんな気がしました。
№2590 JTB時刻表2023年1月号(JTBパブリッシング)
この年こそ、もう少し穏やかであって欲しいなあと思わずにはいられない「2023年」の最初の号、「JTB時刻表2023年1月号」が、先週発売になりました。
表紙は、グラビア企画連動で、新幹線の車内で敬礼のポーズをとる、大西 流星君。
「のりもの情報局」は、「津軽鉄道 ストーブ列車 12月から運転中」「JR東海 『冬の飛騨路キャンペーン』」「長崎県営バス 周遊観光ツアー『ぶらりん』運行開始」「インクループ 『写真でたどる、現代の東海道五十三次を往く 上巻』発売」。
なにわ男子 大西流星さんと 大井車両基地に潜入!
前半が「ドクターイエロー」で、後半が一般の新幹線の検査。やはり、「ドクターイエロー」なんだねえ。去年の9月号でも取り上げられている通り、近年は検査車両も市民権を得て、人気が出ているようです。「ドクターイエロー」はその最たるものだと思う。「シンカリオン」にまでなっているのだから。
大西君は、取材前日には西九州新幹線にも乗ったんだって(長崎から大井への移動はどうしたの?などとツッコミを入れてはいけないか)。大村はどうしているんだろうねえ。検査基準は大井と全く同じはずだが、現状では小規模なうえ、他の新幹線から孤立しているので、不便な面も少なくないのではないだろうか。
「なにわ男子」の名はどこかで聞いた事はあったと思ったが、正直大西君の事は全く知らなかった。ファンの皆様ゴメンナサイ、という他はない。JTBのグラビアは、少し前までは廣田 あいか(当時私立恵比寿中学)や松井 玲奈(元SKE48)と女性アイドルを起用していたものが、去年の7月号は「SUPER★DRAGON」の伊東 壮吾だったし、女性ファンを取り込もうとする戦略になったのか?その割に、ジャニーズ事務所の「なにわ男子」のページを見ると、大西君のJTB時刻表登場は記されているが、「表紙」、だけ…。新幹線基地潜入のグラビアは、一切記されていなかった…。ジャニーズのタレントの活動報告に「JTB時刻表」と記されているだけでも「快挙」かも知れんが。この後の「特集のページ」の最初のページの下部、「編集長だより」には、「鉄道や時刻表の良さが伝わる機会になればいい」とも記されているが…どうだろうねえ?
特集のページ
「NEWS」の4文字は、「Q SEAT」車を挟んだ東急5050系。「Q SEAT」車は既に一般車両として運用されているが、「Q SEAT」としての営業運行については、先日のダイヤ改正のリリースにはなかった。改正と同時になるとは思うけれど、少なくとも副都心線からの直通での営業になると思われるので、東京メトロなどとの調整が行われている所なのだろう。
「ひと目でわかる! JR線 電化区間と複線区間」は、今回一番新しい事項は、西九州新幹線開業に伴う、長崎本線・肥前浜~長崎間の非電化化。それと、筑豊本線・中間~筑前垣生間の単線化。他者様のサイトによると、遠賀川橋梁の改修のためだそうだ。なら、改修が終わったら、複線に戻すのだろうか?
次に変わるのは、先日のダイヤ改正のリリースでも記されていた、奈良線の複線化になるだろう。
しつこく書くが、JR北海道・北海道医療大学~新十津川間の廃止は、2020(R2)年5月7日が正当のはず。確かにこの年の4月17日、突然の運行の終了を余儀なくされているが、以降も列車運休のまま、路線そのものは存続していた。そもそも廃止日は勝手に繰り上げられないし、JR北海道のサイトにも「廃止は5月7日」と、はっきり記されています。
終夜運転は、関東地方に関しては全く記されていない。近畿地方は、JR西日本は全列車記載があります。「アーバンネットワーク」は3時頃までの運行。この他、吉備線や山陽本線・広島~大野浦・岩国間でも、1時間毎に運行があります。
私鉄も、東も西も記載がない。大阪メトロは、結局やらないと発表があった。なお、名古屋市営地下鉄はやるそうだ。
終夜運転ではないが、野岩鉄道・会津鉄道の臨時列車の記載があります。会津鉄道・会津田島~会津高原尾瀬口間は、今春の改正で日中は〔リバティ会津〕以外の電車の運行がなくなっているが、12月30日~1月3日は2往復の設定があります。
会社線でまず驚いたのは、阪神〔らくやんライナー〕の運行。23日に運行があって、1月は6・13・20日(全て金曜日)の運行が予定されているが、最初に思ったのは、阪神で「ライナー」に使える編成って、あったっけ?9300系や、リニューアルされた8000系は、中間車はクロスシートだが両端はロングシート、山陽5000系も今は両先頭車はロングシート化、近鉄のL/Cカー編成は当然梅田には入れない、じゃあどうするんだ、と思った。23日は9300系を使ったようだ。ロングシート車も30席限定(先頭車の座席数は48席)だが、200円と比較的低廉とはいえ、ロングシート車でも料金を徴収するとは、関東でさえなかった(はずの)事だ。阪神では有料座席サービスのアンケートを行うとしていて、今後の本格的な着席サービスへの布石、となるのだろうか。
この他、北陸鉄道石川線の、1月1~3日のダイヤを記載。通常の土休日ダイヤ+午前から昼に4往復増発。なお12月31日深夜~1月1日早朝の臨時列車の運行はない。
本文
先日発表の来春ダイヤ改正で、JR東日本長野支社には、塩尻・松本~長野間臨時特急運行の記載がありました。恐らくはその原型になると思われる臨時快速列車が、下りのみ運行されています。
塩尻6:57 → 8:11長野
途中村井・松本・田沢・明科に停車
今のところ、2月一杯までの平日運行になっています。この列車、元々は189系使用の〔おはようライナー〕として、300円の整理券を必要とする列車として走っていて、2019(H31)年3月16日改正で、211系の一般の快速になっています(№1937で書いていました)。時刻とか停車駅が違うが、この列車が特急に格上げになるのか。この直後には定期の快速もあるが、この列車はどうなるのか。新しい特急の愛称なども含めて、新ダイヤで注目したい所です。
(E353系3連は、長野で長い昼休み、という事になるのか?)
常磐線は、去年は運行があった、仙台~水戸・偕楽園間の観梅用の臨時〔ひたち〕は、来春は運行がないよう。なお、偕楽園駅は次の観梅シーズンのオープン時から、営業キロが制定されます(扱いは臨時駅のまま。乗車券類は購入できない)。赤塚~偕楽園間4.2㎞・偕楽園~水戸間1.8㎞。東京から偕楽園は119.3㎞。
会社線では、(「会社」ではないが)名古屋市営地下鉄が、新年早々の1月4日に駅名の変更を行います。最初は、JRに合わせて3月18日でも良さそうなものだと思ってしまったが、特に中村区役所は、この日に区役所自体が新庁舎(東山線・本陣駅の近く)に移転するので、全部同時に、という事だろう。名城線・市役所→名古屋城、熱田神宮伝馬町→伝馬町、神宮西→熱田神宮西、桜通線・中村区役所→太閤通。特に中村区役所→太閤通は路線の起終点の変更になり、昨日までの「中村区役所行」→今日から「太閤通行」となるのは、利用者は戸惑うかも。路線の延長・廃止がないのに起終点の駅名が変わる(=列車に表記される行先の表記が変わる)のは、最近では京急の新逗子→逗子・葉山や、長崎電軌の正覚寺下→嵩福寺、(純粋な終点ではないが)JR北海道の石狩当別→当別、などの例はあるものの、やはり珍しいケースではないか。
困った事に、再三書いている、9月いっぱいで廃線になった北海道中央バスの浦臼駅~滝川駅路線が、まだそのまんま。
来月は、3月18日改正ダイヤの速報が掲載される事になるでしょう。ひょっとしたら、JRではなく東急・相鉄直通線が「主役」になるかも。
当ブログでは直接のコメントは受け付けません。何かありましたら、引き続き本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。
《What's New》
25日 熊本県 診療機関「超過入院」状態 医療提供体制について協議
26日 大相撲初場所 若元春 小結昇進 兄弟同時三役は「若貴」以来
表紙は、グラビア企画連動で、新幹線の車内で敬礼のポーズをとる、大西 流星君。
「のりもの情報局」は、「津軽鉄道 ストーブ列車 12月から運転中」「JR東海 『冬の飛騨路キャンペーン』」「長崎県営バス 周遊観光ツアー『ぶらりん』運行開始」「インクループ 『写真でたどる、現代の東海道五十三次を往く 上巻』発売」。
なにわ男子 大西流星さんと 大井車両基地に潜入!
前半が「ドクターイエロー」で、後半が一般の新幹線の検査。やはり、「ドクターイエロー」なんだねえ。去年の9月号でも取り上げられている通り、近年は検査車両も市民権を得て、人気が出ているようです。「ドクターイエロー」はその最たるものだと思う。「シンカリオン」にまでなっているのだから。
大西君は、取材前日には西九州新幹線にも乗ったんだって(長崎から大井への移動はどうしたの?などとツッコミを入れてはいけないか)。大村はどうしているんだろうねえ。検査基準は大井と全く同じはずだが、現状では小規模なうえ、他の新幹線から孤立しているので、不便な面も少なくないのではないだろうか。
「なにわ男子」の名はどこかで聞いた事はあったと思ったが、正直大西君の事は全く知らなかった。ファンの皆様ゴメンナサイ、という他はない。JTBのグラビアは、少し前までは廣田 あいか(当時私立恵比寿中学)や松井 玲奈(元SKE48)と女性アイドルを起用していたものが、去年の7月号は「SUPER★DRAGON」の伊東 壮吾だったし、女性ファンを取り込もうとする戦略になったのか?その割に、ジャニーズ事務所の「なにわ男子」のページを見ると、大西君のJTB時刻表登場は記されているが、「表紙」、だけ…。新幹線基地潜入のグラビアは、一切記されていなかった…。ジャニーズのタレントの活動報告に「JTB時刻表」と記されているだけでも「快挙」かも知れんが。この後の「特集のページ」の最初のページの下部、「編集長だより」には、「鉄道や時刻表の良さが伝わる機会になればいい」とも記されているが…どうだろうねえ?
特集のページ
「NEWS」の4文字は、「Q SEAT」車を挟んだ東急5050系。「Q SEAT」車は既に一般車両として運用されているが、「Q SEAT」としての営業運行については、先日のダイヤ改正のリリースにはなかった。改正と同時になるとは思うけれど、少なくとも副都心線からの直通での営業になると思われるので、東京メトロなどとの調整が行われている所なのだろう。
「ひと目でわかる! JR線 電化区間と複線区間」は、今回一番新しい事項は、西九州新幹線開業に伴う、長崎本線・肥前浜~長崎間の非電化化。それと、筑豊本線・中間~筑前垣生間の単線化。他者様のサイトによると、遠賀川橋梁の改修のためだそうだ。なら、改修が終わったら、複線に戻すのだろうか?
次に変わるのは、先日のダイヤ改正のリリースでも記されていた、奈良線の複線化になるだろう。
しつこく書くが、JR北海道・北海道医療大学~新十津川間の廃止は、2020(R2)年5月7日が正当のはず。確かにこの年の4月17日、突然の運行の終了を余儀なくされているが、以降も列車運休のまま、路線そのものは存続していた。そもそも廃止日は勝手に繰り上げられないし、JR北海道のサイトにも「廃止は5月7日」と、はっきり記されています。
終夜運転は、関東地方に関しては全く記されていない。近畿地方は、JR西日本は全列車記載があります。「アーバンネットワーク」は3時頃までの運行。この他、吉備線や山陽本線・広島~大野浦・岩国間でも、1時間毎に運行があります。
私鉄も、東も西も記載がない。大阪メトロは、結局やらないと発表があった。なお、名古屋市営地下鉄はやるそうだ。
終夜運転ではないが、野岩鉄道・会津鉄道の臨時列車の記載があります。会津鉄道・会津田島~会津高原尾瀬口間は、今春の改正で日中は〔リバティ会津〕以外の電車の運行がなくなっているが、12月30日~1月3日は2往復の設定があります。
会社線でまず驚いたのは、阪神〔らくやんライナー〕の運行。23日に運行があって、1月は6・13・20日(全て金曜日)の運行が予定されているが、最初に思ったのは、阪神で「ライナー」に使える編成って、あったっけ?9300系や、リニューアルされた8000系は、中間車はクロスシートだが両端はロングシート、山陽5000系も今は両先頭車はロングシート化、近鉄のL/Cカー編成は当然梅田には入れない、じゃあどうするんだ、と思った。23日は9300系を使ったようだ。ロングシート車も30席限定(先頭車の座席数は48席)だが、200円と比較的低廉とはいえ、ロングシート車でも料金を徴収するとは、関東でさえなかった(はずの)事だ。阪神では有料座席サービスのアンケートを行うとしていて、今後の本格的な着席サービスへの布石、となるのだろうか。
この他、北陸鉄道石川線の、1月1~3日のダイヤを記載。通常の土休日ダイヤ+午前から昼に4往復増発。なお12月31日深夜~1月1日早朝の臨時列車の運行はない。
本文
先日発表の来春ダイヤ改正で、JR東日本長野支社には、塩尻・松本~長野間臨時特急運行の記載がありました。恐らくはその原型になると思われる臨時快速列車が、下りのみ運行されています。
塩尻6:57 → 8:11長野
途中村井・松本・田沢・明科に停車
今のところ、2月一杯までの平日運行になっています。この列車、元々は189系使用の〔おはようライナー〕として、300円の整理券を必要とする列車として走っていて、2019(H31)年3月16日改正で、211系の一般の快速になっています(№1937で書いていました)。時刻とか停車駅が違うが、この列車が特急に格上げになるのか。この直後には定期の快速もあるが、この列車はどうなるのか。新しい特急の愛称なども含めて、新ダイヤで注目したい所です。
(E353系3連は、長野で長い昼休み、という事になるのか?)
常磐線は、去年は運行があった、仙台~水戸・偕楽園間の観梅用の臨時〔ひたち〕は、来春は運行がないよう。なお、偕楽園駅は次の観梅シーズンのオープン時から、営業キロが制定されます(扱いは臨時駅のまま。乗車券類は購入できない)。赤塚~偕楽園間4.2㎞・偕楽園~水戸間1.8㎞。東京から偕楽園は119.3㎞。
会社線では、(「会社」ではないが)名古屋市営地下鉄が、新年早々の1月4日に駅名の変更を行います。最初は、JRに合わせて3月18日でも良さそうなものだと思ってしまったが、特に中村区役所は、この日に区役所自体が新庁舎(東山線・本陣駅の近く)に移転するので、全部同時に、という事だろう。名城線・市役所→名古屋城、熱田神宮伝馬町→伝馬町、神宮西→熱田神宮西、桜通線・中村区役所→太閤通。特に中村区役所→太閤通は路線の起終点の変更になり、昨日までの「中村区役所行」→今日から「太閤通行」となるのは、利用者は戸惑うかも。路線の延長・廃止がないのに起終点の駅名が変わる(=列車に表記される行先の表記が変わる)のは、最近では京急の新逗子→逗子・葉山や、長崎電軌の正覚寺下→嵩福寺、(純粋な終点ではないが)JR北海道の石狩当別→当別、などの例はあるものの、やはり珍しいケースではないか。
困った事に、再三書いている、9月いっぱいで廃線になった北海道中央バスの浦臼駅~滝川駅路線が、まだそのまんま。
来月は、3月18日改正ダイヤの速報が掲載される事になるでしょう。ひょっとしたら、JRではなく東急・相鉄直通線が「主役」になるかも。
当ブログでは直接のコメントは受け付けません。何かありましたら、引き続き本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。
《What's New》
25日 熊本県 診療機関「超過入院」状態 医療提供体制について協議
26日 大相撲初場所 若元春 小結昇進 兄弟同時三役は「若貴」以来