№2560 腰痛なのにいいのか?関西・北陸・信州めぐり 5(終).大糸線南下

 月曜~水曜にかけて、九州に行ってきました。当然、西九州新幹線にも、乗りました。今回は「暫定開業」みたいなものだし、何しろ30分で終点に着いてしまうので、新幹線そのものについては、今回は明確な評価は下せないです。武雄温泉の乗り換えに、ダイヤ面でやや難があるように感じました。佐賀県内区間の開通がいつになるのかメドが立たない事もあって、外野からは「厄介者」扱いされる面も多々あるが、一方で長崎への鉄道アクセスの抜本的な改善は、高規格の新線の建設以外にはあり得ないのも事実だろう、という印象も改めて抱きました。今回の旅は、来月以降書きます。

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 その前に、先月の関西・北陸・信州の旅の続き。ついに、最終日になりました。富山からどうやって帰ろうかといくつか考えました。トキめき妙高はねうまライン、北越急行も候補に挙がったが、この所ローカル線問題のニュースでもたびたび名前が挙がっている大糸線を経由し、中央本線に乗り継いで帰路に就く、と決定しました。「青春18きっぷ」で乗れるわけだし、大糸線もだいぶ久しぶり(特に白馬より北)だったから。

 9月 9日(金)
 そうはいっても、糸魚川まではあいの風+トキめき。ちょうど2年前にも乗ったばかりだけれど。

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 富山駅3番ホームで出発を待つ、〔ひだ6号〕。JR東海85系3連。JR西日本に乗り入れて、さらに富山はあいの風。12月にはHC85系が1往復入ってくるし、富山でも今後いつまで見られるだろうか。

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 欠き取り式の2番線に着いた、JR西日本高山本線のキハ121形。高山本線も、もう何十年も乗っていないなあ。

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 富山駅のホームの全体の姿。高山本線から降りてきた、通学の学生が多い。
 大糸線乗り継ぎなので、今日は2年前より早い、8時ちょうど発の427Mで富山を後にします。

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 魚津付近。名物「ジャイアントホイール」。

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 泊でトキめきに乗り換える。左がトキめきET122形、右があいの風521系。
 2年前は「乗換は階段を上り下りしないで済む」と書いたが、一方で泊駅の利用者は、どちらにしても階段を上り下りしなければならない。

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 ホームに掲げられている、あいの風・トキめき双方の停車位置の案内。これを見ると、あいの風は4連、トキめき側は2連を上回る列車の設定はないようだ。ならばホームのスペースは充分あるのだから、跨線橋ではなく、先の両列車の停車位置の間に踏切を新設する事も、考えられて良いのではないか。安全性も考慮しなければならないが(貨物列車の通過は少なくない)、この駅は駅員がいるのだから、確認作業に当たらせればいい。バリアフリーという点でも検討されて良いと思う。でなければ多少金をかけてでも線路配線・信号系統を変更し、折返し列車が共に駅舎側の1番ホームに発着できるような構造にすべきでは、ないだろうか。

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 トキめきの1631D。この列車は、妙高はねうまライン直通新井行で、2連。

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 両社の営業上の境界、市振駅。新潟県糸魚川市になり、トキめき管理。この駅は踏切のままなのだから(ホームにスロープがないのは、今の目線ではどうか)、泊だってできるはず。

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 上越市のコロナ対策の啓蒙。

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 糸魚川駅。在来線はトキめき管理。

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 駅舎内にある、昔あった赤レンガの機関庫を描いた絵画。

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 中央は、ヒスイの勾玉。両側の女の子2人は…?

 ここから「青春18きっぷ」を使います。トキめきの駅員に日付印を押してもらう。

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 10時31分発428D。キハ121 341の単行。「危ない」と目されているJR西日本のローカル線には、必ずと言っていいほどこの形式がいます。全通65周年記念ヘッドマーク付き。

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 乗客は少なくなかった。観光客も目立つ。〔はくたか553号〕からの乗り継ぎだろう。

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 やはり線路は貧弱、という印象。

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 根知で425Dの到着を待つ。

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 姫川に沿って南下し、何度も渡る。

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 平岩駅は、今は行き違いができないんだ。折返し列車があるので信号機は残されているが。大糸線のJR西日本区間で行き違いができるのは、根知のみ。夏山シーズンにはここから、糸魚川バスによる蓮華温泉行バス路線があって(今は糸魚川駅が始発)、白馬岳の新潟側からの登山ルートになっている。
 この先長いトンネルをくぐって、長野県に出る。

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 長野県側に入っても、並行するのは姫川。
 JR西日本区間は、北陸新幹線から入り込む観光客もいるので、お先真っ暗とも言い切れないのだが、やはりこのままで良いとは言えないだろう、とは思いました。沿線の自治体やJR東日本からの協力も得た、何らかの活性化策が必要だろう。地元の利用が定着・増加しないと根本的な危機回避にはならないだろうが。

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 南小谷駅。JR東日本の管理駅。JR西日本区間は在来線に絞ると「落下傘路線」である上、両端の駅が他社委託。いっそ、営業はJR西日本のままでも、運行はトキめきに委託、とかいう方が、効率という点では良いのではないか?車両も日本海ひすいラインと共通にできるし(むろん、JR西日本の支援は必要になるが)。

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 南小谷は、かつては松本電鉄の白馬からのバス路線があったが、今は一部を除いて、アルピコタクシーによるワゴン車の運行に移行している。
 南小谷からはE127系の5336Mに乗り換え(一番上の画像の右側の列車)。

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 セミクロスシートの車内。

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 定刻より若干遅れて、〔あずさ5号〕が到着。なのでこちらもやや遅れての発車になりました。

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 白馬のジャンプ台。長野オリンピックから、もう四半世紀近く経ってしまった。

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 飯森駅の待合室の時刻表を、車内から撮ってみました。苦しいのはJR東日本側も同じだろう。普通列車に限ると、今乗っている5336M(飯森12時26分発)の次の5346Mまでは、3時間以上も空いている(なので富山発を早くする必要があったのだが)。

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 青木湖。残念ながら、電線が目障り。ちなみに姫川の源流は、手前の南神城駅の近くにあって、青木湖は峠(あまりピンと来なかったが)を越えた先にあって、犀川に流れていきます。ここが分水嶺。

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 木崎湖。

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 今回の旅はほとんど天気に恵まれず、最後の大糸線も曇天で、北アルプスは、全く見えなかった…。

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 信濃大町で7分停車。改めてE127系2連。

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 長野からの〔リゾートビューふるさと〕が到着。もう普通の平日なのでお客さんはそんなにはいなかったかな。和太鼓がお出迎え。「活性化」という点では、JR西日本区間への直通はできないだろうか?

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 大糸線に駅ナンバリングがあるとは知らなかった。

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 電化区間に入っても、線路が貧弱なのは変わらない。信濃大町からはそれなりに本数も増えてくるのだが。

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 安曇追分付近の農村地帯。やはり曇り空。
 この列車は有明から4338Mとなる。中途半端な改番だと思っていたが、有明から車掌が乗務するので、そのためだと思う(他にも数本ある)。

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 松本到着。いつの間にか乗客も、これだけ増えていた。車掌が乗務するのも解るが、大糸線も、全区間でいつもこの位の利用があったら、もっと運営が楽なのに…と思う。

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 6月に全線の運行を再開して間もない、アルピコ上高地線の3000系。元東武の20000系が導入されたが、今すぐ全面的な置き換え、とはならないようだ(3001Fは廃車となったようだ)。しかし、いつまで見られるか。オリジナルキャラクター「渕東 なぎさ」10周年記念ヘッドマーク付き。

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 中央本線塩山行447M。211系6連。おお、クロスシート編成だ。

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 という事で、駅弁「山賊焼」を購入して、車内で食する。鶏肉の揚げ物。駅員が考えたらしい。

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 茅野を過ぎた先の、農村地帯と山。

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 富士見で〔あずさ38号〕通過待ち。

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 八ヶ岳もやはり、雲の下。

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 しかし!
 虹が現れました。「天気に恵まれなかった」と書いてしまったが、最後にいいものを見ました。この後甲府盆地でも見られました。

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 塩山で、後続の550Mに乗り換え。211系6連で、こちらはロングシート。四方津で〔あずさ46号〕通過待ち。

 この後はもうとっぷり陽が暮れて真っ暗、見せられるような画像はもうないが、とにもかくにも21時前には、自宅に帰って来れました。
 病持ちなのによくやるよ、と自分でも思う。収入もないのにお金がかかるし。でも先日の九州行でも痛感したのだが、やはり1か月か2か月に1度はどこか、泊りがけになってでも遠くに行かないと、精神的に良くないです、私的には。出かけた事自体は、全く後悔していません。
 今回は腰痛以上に天気に振り回されてしまって、特に2日目は大幅にルートを変更せざるを得なくなって、乗りたかったJR西日本のローカル路線を、いくつか乗り損ねてしまいました。ここまでにも何回か書いたが、北陸新幹線が敦賀まで延伸し、北陸本線が第3セクターに転換される(=「青春18きっぷ」で乗れなくなる)前に、来年のどこか、「青春18きっぷ」シーズンで、福井だけでも再訪します。今のうちに書いておきます。

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 京急・京成・北総・都営(浅草線)は、11月26日のダイヤ改正をリリースしました。2月に改正を行っているからわずか9ヶ月しか経たないうちの改正です。一番大きいのは京急で、日中の浅草線直通~三崎口方面の快特を特急に変更し、エアポート急行を削減するのがメインという感じです(空港線は代わって、北総線直通快特が特急になり、各駅に停車する)。「23年ぶりの大幅改正」と謳われているが、神奈川県内区間は、昭和の終わり~平成初期にかけては快特・特急・急行・普通2本を20分サイクルで回すダイヤになっていました。当時とは停車駅などが異なるが、今回は、その当時に近いダイヤに戻す、というイメージがあります。また、朝ラッシュ時の〔モーニング・ウイング〕5号運行時刻を約30分繰り上げるが、品川到着が8時台になり、他社の動向も合わせて、時代が突然変わってしまったなあ、とも思います。朝ラッシュでも特急の削減や12連運転の一部取りやめ、「KQスタんぽ」サービス終了も盛り込まれていて、そこまで利用が減っているのか?と、やや驚きもありました。いずれにしろ、今後来月中旬公表、という全線時刻表(また公式Webからダウンロードになるようだ)をチェックしないと、全体像は見えないでしょう。京成は3500形を使用したワンマン運転の開始(まだ使うんだね…)と、一部〔スカイライナー〕の新鎌ヶ谷新規停車、北総は土休日の新鎌ヶ谷折返しの増発、などです(京成は全線時刻表を発売)。

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posted by 菊池 正人 at 23:00Comment(0)旅行