表紙は、新しい新潟高架駅をバックにした新潟交通だが、駅付近はまだ工事が進行中で、さらに姿を変えていくに違いない。しばらく駅前に降り立つ機会がないのだが、スイッチバック方式の旧バスターミナルがない新潟駅前(北口)は、まだ想像しがたいかも。
おじゃまします!バス会社潜入レポート Vol.115 新潟交通グループ
意外な事に、創刊から18年経つのに、新潟交通は初めてでした。同じ新潟県の越後交通は既に2回(vol.13とvol.103)やっているのに。
鳴り物入りだった「BRT萬代橋ライン」が、ちょっとつまづいて停滞気味なのが残念。スカニアの連節バスも追加導入はできなくなり、車両面では今後どうするのか。エルガデュオあたりの導入も、ありうるのだろうか(日野自動車の不祥事の影響で、すぐは難しそうだが)。何度も書いているが、「BRT」を謳うのであれば、特に都心部の路線なので、やはり10分以下の等間隔ダイヤは確保して欲しい。特に支線からの場合、乗り換えが生ずるのであればなおさら。次に大きな展開があるとしたら、JRが全て高架線になった新潟駅の、バスターミナルの整備が完了してから、になるのだろうか。
車両面では、とにかく基本的にいすゞ・日産ディーゼル・三菱ふそうの3メーカー体制で長尺・標準尺を並行して導入、というスタイルが、昔から徹底している。日野は、京ヶ瀬のスクールバス以外はポンチョだけ。「なまず」が1台交通公演で保存されている、そうだが、できれば月潟の電車などと一緒に、とは行かないだろうか(月潟も今は、鉄道廃線後の「平成の大合併」で、新潟市南区)。
佐渡島は鉄道がないので二の足を踏んでしまうが、やはり一度は行っておかなければならないかも。
バス作りの新勢力から
と言っても、今月も「ちむどんどん」に出てきた、オノエンスター所有のGM。アドウィングの広告に、旭川電気軌道のMR430(レストアが完成したみたいで、見学ツアーの募集があった)があるが、なるほど、平行四辺形の窓の形状は、GMなどアメリカ車の影響を受けているのかなあと思った(テキストにもそんな事が書かれていた)。
沖縄の各所を走ったそうだが、ナンバープレートは仮の物(緑ナンバーも見られるが、ダミーに違いない)で、島内の移動は、どのような手続きが踏まれていたものだろうか。
(「バステクフォーラム」に参加していた事は記されていない)
移籍バスの行方を追跡
第9回は再び神奈中バスに戻って、南関東と甲信越。前号は休み、その前の第8回は都営バスだったから、神奈中バスとしては半年ぶり。
「潜入レポート」が新潟交通だったからなのか、今号は新潟県の車両も何台か見られる。蒲原鉄道は、今は新潟行高速バスとコミュニティバスの受託のみで、昔の面影がほぼなくなってしまったが、鉄道が残っていた頃には、加茂の方も含めて、割と路線が展開されていました。鉄道目当てで行ったついでにバスも見てきたのだが(4R94があったし)、北村ボディの元神奈中車もありました。「里帰り」とも言えたのに、ここになかったのは少々残念。
箱根登山バスは、平成初期くらいは、他にも「ブル」の移籍もあったりして、私も本体の方で出させてもらっているが、今は逆に、箱根登山バスの方が中古の供給元になっているのが、面白い(特に東海バスへ)。
フレッサのうち、ラッピング車1台(元も187)は、ここで出すのは適切では、ないのではないか?(あれはフーゾクの求人なので)
帰ってきた 路線バス全方位レポート Vol.47 北海道(道央・道南)

前回はなんと、創刊号でした。
札幌市営バスが廃止直前、という頃だった。また、JHBが路線の縮小を完了した頃で、創刊号では、岩見沢の路線の一部を引き継いだ新篠津交通のルポも、簡単に記されていた。車両も掲載されているが、そのうちの1台が、今号に掲載されているいすゞジャーニー(元JHB車)。下回りの色をグレー→白に変えただけで、引き継ぎ当時とほとんど変わっていないように見えた。
新顔として、美唄自動車学校と下段モータースがあるが、自動車学校がバス事業を行うとは、いかなる経緯だったのだろうか。
なお、旧JR札沼線代替路線の役目を果たしていた中央バスの滝川浦臼線が、予告されていた通り、9月いっぱいで廃線になりました。ただ、代わって浦臼町が今月から町営バスを運行、越境して新十津川経由で滝川まで路線があり、引き続きバスだけで廃線跡を訪ねられるのは、何よりです。4往復で日中も設定があり、最終バス以外は土休日も運行(元日は全便運休)。
白黒ページに函館バスの車両一覧があるが、所属「森」(森出張所)は、9月いっぱいで廃止になったそう。
平成初期のバスを振り返る
富山地方鉄道。中小私鉄でもバスの分社が進んで、鉄道会社直営のバスは、かなり少なくなってきました。
個人的には、地鉄バスというと「ブルーリボン塗装」だと思っています。なんとなく、だけれど、雪の北アルプスにも合っているような気がする。帯部にひらがな一文字(所属営業所を表す)がポツンと書き加えられていたのも、面白かった。鉄道はこのコロナ禍で観光客が一気に消え去ってしまって今年は特急の運転も取りやめ、経営陣も過去最大の危機だ、と叫んでいるが、これがバスにも影響を与えなければ、良いのだが(一般路線では、観光路線は意外に少ないけれど)。
鈴木 文彦が斬る!バスのいま
まず盛岡に関しては、写真でもいいが、具体的な地図・見取り図(バスの流れも含めて)があると、もっと解りやすかったと思う。
松江は何度か行ってバスにも乗るが、一方通行が多いなあという感じがするが、それもバスのスムーズな運行を確保するためだろうか。
ここにはないが、熊本市でバスセンター(旧交通センター)に向かうバスが、左車線から列をなして右折する、というのも、一連の対策の一環なのは、間違いない。
私がバスを利用していて感じるのは、やはり交差点、特に右折時にすごく時間がかかってしまう事。幹線では直進の時間が長く、右折専用の時間がなかなか確保されないので、すぐ赤信号で捕まって、次の青信号まで延々待たされる、というのは良くある。このケースはむろんバスに限った事ではないが、単に信号の時間の調整だけでなく、全体的な道路の流れを見直してみる事も、必要だろうと思う。
優先政策ももちろんやって欲しいが、全体的に、日本の道路ってバスがスムーズに走れる環境にないなあ、欧州あたりとは違うなあ、というのは、どうしても思ってしまう。基本的な所(特に違法駐車の取り締まり)から改善が図られる必要があるでしょう。どうも日本の世論の中には、「個人主義」が必要以上に重視される風潮があるので、その辺の意識が変わる事が、それこそ金を掛けずに、バスの運行状況の改善につなげられる近道になる、そう考えています。
終点の情景を求めて
今回も山陰で、一畑バスの日御碕灯台。一畑電車は未だに「RAILWAYS」の舞台である事を売りにしている。公開からもう12年経っているが、地元では一大事、だったのだろう。
出雲大社が「縁結びの神」で知られている、というのは、出雲空港の愛称(出雲縁結び空港)からもうかがえる。若年の参拝者が多いそうだが、日御碕はともかく、せめて出雲大社まではバスなり電車なりを利用してくれるようになれば、頼もしいのだが。なお、今月から出雲大社連絡所→出雲大社バスターミナル、日御碕→日御碕神社と改称したそう。
旧JR大社線の大社駅は出てこなかった(保存修理中との事)。
「バス技術」の水素バスについては、もう少し読み進めておきたいが、欧州では逆に、鉄道の方で水素の利用が進められているようで、ドイツではローカルの一路線がまるまる全列車、水素で動く列車になった、というニュースも聞いたような気がする。電気に関しては何度も書くけれど、とにかくコストやインフラの整備、という以前に、ディーゼルやガソリンの車両(バスもトラックも、マイカーも、鉄道も)を全て置き換えるというなら、必要な電力をキチンと確保できるのか、ここがもう少し、全世界的に考えられなければならないのではないか。今の世界情勢なども見れば、エネルギーの議論、どれがいい?という比較検討は、もう少し時間を必要とするのかも知れない。
次号は、江ノ電バスですか(「の」は、ここでは「ノ」が正しい)。ここも初めてだねえ。神奈中や横浜市営と並ぶ地元なので期待。あとは「バスターミナル東京八重洲」(予告では「東京駅八重洲バスターミナル」になっている)か。
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《What's New》
5日 「平成中村座」4年ぶり開幕 浅草寺で初日
6日 中日新聞社記事無断「イントラネット」掲載 首都圏新都市鉄道(つくばエクスプレス)に著作権侵害判決
松戸市内で行方不明になっていた女の子の遺体が確認されました。ご冥福をお祈り申し上げます。私は当事者ではないので事件そのものをどうのこうのは言えない、何しろ具体的な状況が解らないので。だが、道志村の一件もあったし、また先月の通園バスの「置き去り」事件とか、さらには散歩中の保育園児の列に乗用車が突っ込んだ事故とか、どうもこの数年、子供の安全を脅かすような出来事が、集中して起きているように思えます。事情は様々だが、一度皆で考えないと。