久しぶり!「バスグラフィック」誌Vol.43、先月刊行になりました。
前のVol.42の刊行が2020(R2)年4月、№2150で取り上げて、末尾に「次はいつ発行できるのか、気長に待とう」と記したのだが(何しろ最初の「緊急事態宣言」の真っただ中だったから)、2年ぶりという事になりました。ともかく、復活は何よりです。
誌面の内容はまだ全面的な復活とは行かず、主に「ハイブリッド連節バス」「燃料電池バス」「熊本空港のランプバス」となりました。
2年前は、「次回刊では東京BRTは掲載があるだろうか」とも書いたが、今回、ディーゼルバスのエルガも含めて3種全部見られます。今のところは連節バスのエルガデュオ1台、「SORA」5台、エルガ3台、合計9台と小規模。プレ2次運行の開始が遅れそうなので、当分はこの所帯のまま行くのだろう。
連節バスは前号で横浜市営バスを取り上げて(ポスターも入っていた)、その後加わった車両がカタログ形式で並んでいる。このラインナップを見ると、京王バスがない。三岐鉄道の導入は意外だった。鉄道はともかく、バスは三重交通のエリアにあるから小規模なものにとどまり、地味な印象があったので。各事業者の社番リストを見る限り、今のところ国産ハイブリッド連節バスの最大ユーザーは、三重交通(と横浜市営バス)の4台、という事になるだろうか(京成はベンツと共用)。
最近は熊本空港に行っていなかったので(パンデミックの直前、2020(R2)年1月にソラシドエアで帰宅の途に就く時に利用したのが今のところの最後)、現状は解らなかったのだけれど、ターミナルを根本から新しく造っている途中、というのは正直知らなかった。前回利用したターミナルも、古いとは思わなかったのだが。地方空港でもランプバスが全くないわけではないが、暫定的とはいえ、14台もランプバスがあるのは、地方では熊本くらいだろう。
新ターミナルが出来ればその時点でお役御免になるから、皆経年車。その内11台がもとリムジンバスの幅広ランプバスだが、思えば羽田から、どうやって輸送したのだろう?(新車を羽田等へデリバリーする際もそうだが)基本的には海上輸送だろうけれど、熊本空港は内陸だから短くてもどこかしらは公道を走らなけはずで、裏話などが聞ければ面白かった。
2年ぶりという事もあるのか、今号はオマケも付きました(その分定価も本体3,500円と高めになったが)。バスコレの、都営バスのエアロスターで、バスグラフィックオリジナルなのだそう。都営バスでは久しぶりの三菱ふそうだが、リストを見ると、青梅〔支〕以外の全自動車営業所・支所に最低2台は配置されているようだ。
Nゲージサイズのバスの模型1台を入れるのに誌面と同じサイズのパッケージとはずいぶん大げさだと思ったが(書店ではこれを表にして、誌面とパックにされた状態で並んでいた)、ひっくり返すとバスの営業所風の簡単なジオラマになるという仕掛け。
建物はNゲージのストラクチャー(TOMIXの詰所を推奨しているよう)を別に買うが、肝心のバスはどうしよう。「営業所風」となると、基本的には1台だけではあまりサマにはならないが、複数の事業者のバスが並ぶのは、あまりリアルじゃない。トミーテックのバスコレのサイトで都営バスを探してみると、「わたしの街バスコレクション<MB2>」(新エルガ 1,320円)の他、2台・3台セットでいくつかあるようです。既に引退済みの車両もあり(ボンネットバスもある)、エアロスターと並べると厳密にはリアルではなくなってしまうが、都営バスの営業所のムードを演出するなら良いのではないか。
都営バスにこだわらなければ、国産ハイブリッド連節バスも既にラインナップされている(横浜市・JRバス関東・三交)し、アニメのラッピングバスも複数の作品で多数あるので、好きなものを並べれば良いでしょう。
付録はともかく、コロナ禍もなんとか落ち着いてきているので、パンデミック前と同様の、より楽しい誌面が今後も提供され続ける事を、今後も期待したいと思います。
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《What' New》
15日 米政府首席医療顧問ファウチ博士 新型コロナウィルスに感染と発表
16日 「食べログ」システム変更は独占禁止法違反 運営会社に賠償命令
ZIP AIRが、尾翼の「Z」の文字を消して、幾何学的な新しいデザインにすると、昨日発表がありました。18日から暫定的に「Z」の文字を消す形でラッピングし、12月には本格的にリペイントして新デザインになります。ウクライナを侵攻するロシア軍の戦車などに「Z」とデカデカ書かれているものだから、ネガティブなイメージを払拭する必要があったという事(公式サイトのリリースにはそんな事は一切書かれていないが)。この後欧州へも路線を展開するようだと確かにマイナスになるだろうから致し方ないだろうが、迷惑極まりない話。「Z」の文字は、芸能やアニメなどポップカルチャーの分野でも様々見られるし、近頃の若者世代を「Z世代」と呼んだりもするようだが、もしかしたら、この呼び方も変えなければならないというのか。