「平成の鉄道回顧」岐阜県編、データ編です。JR東海は、国鉄時代最末期の1986(S61)年12月11日の、越美南線の長良川鉄道移管を最後に、民営化以降平成の30年の間、路線・駅に関しては何もありませんでした。リニア中央新幹線開業までは現状のままか。その他の鉄道は多かれ少なかれ、何らかの変化がありました。名鉄美濃町線・新関~関間は、6年の短命に終わりました。
◆平成時代の新規開業路線・区間 〔カッコ内は新線開業に伴う新駅(県内のみ)〕
1989(H元)年3月25日
樽見鉄道 神海~樽見
〔高科/鍋原/日当/高尾/水鳥/樽見〕
1999(H11)年4月1日
名古屋鉄道 美濃町線〈軌道〉 新関~関
〔関〕
◆平成時代の新規開業駅 〔新線開業に伴わない単独開業駅〕
1991(H3)年10月28日
明知鉄道 飯沼
1994(H6)年12月15日
明知鉄道 野志
1999(H元)年4月1日
長良川鉄道 関市役所前/松森
2002(H14)年4月1日
樽見鉄道 織部
2002(H14)年4月4日
長良川鉄道 みなみ子宝温泉
2006(H18)年4月21日
樽見鉄道 モレラ岐阜
◆平成時代の改称駅
1989(H元)年7月9日
名古屋鉄道 各務原線 市民公園前(←岐阜大学前)
1990(H2)年3月21日
名古屋鉄道 美濃町線〈軌道〉 新関(しんせき→しんぜき)
2005(H17)年1月29日
名古屋鉄道 名古屋本線 名鉄岐阜(←新岐阜)
各務原線 各務原市役所前(←各務原飛行場)
◆平成時代の廃止路線・区間 〔カッコ内は廃線に伴う廃駅(県内のみ)〕 日付は営業最終日
1999(H11)年3月31日
名古屋鉄道 美濃町線〈軌道〉 新関~美濃
〔下有知/神光寺/松森/美濃〕
2001(H13)年9月30日
名古屋鉄道 八百津線 明智~八百津
〔兼山口/兼山/中野/八百津〕
名古屋鉄道 竹鼻線 江吉良~大須
〔牧野/長間/中区/市之枝/八神/大須〕
名古屋鉄道 揖斐線 黒野~本揖斐
〔中之元/清水/本揖斐〕
名古屋鉄道 谷汲線 黒野~谷汲
〔黒野北口/稲富/更地/北野畑/赤石/長瀬/谷汲〕
2005(H7)年3月31日
名古屋鉄道 岐阜市内線〈軌道〉 岐阜駅前~忠節
〔岐阜駅前/新岐阜駅前/金宝町/徹明町/金町/千手堂/本郷町/西野町/早田/忠節〕
名古屋鉄道 揖斐線 忠節~黒野
〔近ノ島/旦ノ島/尻毛/又丸/北方東口/北方千歳町/美濃北方/真桑/政田/下方/相羽/黒野〕
名古屋鉄道 美濃町線〈軌道〉 徹明町~関
〔金園町四丁目/梅林/金園町九丁目/競輪場前/北一色/野一色/琴塚/日野橋/岩田坂/岩田/下芥見/上芥見/白金/小屋名/赤土坂/新田/新関/関〕
名古屋鉄道 田神線〈軌道〉 田神~競輪場前
〔市ノ坪〕
2006(H18)年11月30日
神岡鉄道 猪谷(富山県)~奥飛彈温泉口
〔飛彈中山/茂住/漆山/神岡鉱山前/飛彈神岡/神岡大橋/奥飛彈温泉口〕
◆平成時代の廃止駅 〔廃線に伴わない単独廃止駅〕 日付は営業最終日
1990(H3)年4月22日
名古屋鉄道 谷汲線 結城
2005(H17)年1月28日
名古屋鉄道 名古屋本線 東笠松
広見線 学校前
◆平成時代の営業譲渡路線・区間
2007(H19)年10月1日
養老鉄道 桑名(三重県)~揖斐(←近畿日本鉄道 養老線)
岐阜県の歴代知事
上松 陽助→(1989(H11)2月6日~)神田 真秋→(2005(H17)年2月6日~)古田 肇
令和以降の岐阜県の鉄道
新型コロナウィルス感染禍は岐阜県の鉄道にも多大な影響を与えた。JR東海は、観光客が激減した特急〔ひだ〕の減車や、臨時〔ひだ〕〔しなの〕の取りやめが相次いだ。また、〔ムーンライトながら〕は2021(R3)年春、正式に運行の終了がJR東海・JR東日本両社から発表され、2020(R2)年春の運行を最後に、自然消滅の形になった。名鉄は空港利用者の激減から「ミュースカイ」の日中の運行が取りやめになり、現在も続いている。コロナ禍以降、2度のダイヤ改正が行われ、減便や竹鼻線の岐阜直通の取りやめなど、ダイヤの減量を余儀なくされた。
JR中央本線は、今年3月より新型車両315系の導入が始まった。名古屋~中津川間は2023(R5)年度中に、全列車が315系に統一される。〔ひだ〕は7月1日より、HC85系の導入が始まる。7月中は2往復、8月からは3往復となる。
長良川鉄道の刃物会館前駅は、地域交流施設のオープンに伴い、今年3月12日より、施設名から「せきてらす前」と改称した。同時期に、国鉄時代の急行色を模した新型車両ナガラ601号が導入された。「おくみの号復活プロジェクト」の一環であり、今後同車両を使用した各種ツアーが行われる。
リニア中央新幹線の岐阜県の駅は、中央本線・美乃坂本駅に隣接して設けられる。しかし、南アルプストンネルの静岡工区が、建設による大井川の水量への影響を懸念した静岡県とJR東海の対立により未だ着工できておらず、JR東海では、当初の目標通りの完成は難しくなったとの見解を示した。
次回は三重県です。これで中部地方は完結です。
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