№2483 3月 「青春18きっぷ」気まぐれ旅行PART1 その3〈終〉JR武豊線と名鉄西尾・蒲郡線
「青春18きっぷ」愛知旅行3日目、最終日は、JR武豊線と、名鉄西尾・蒲郡線に乗る事になります。
思いっきり年齢をバラしてしまう事になるが、武豊線に乗るのは国鉄時代末期、もちろん非電化時代以来、三十数年ぶりになりました。キハ20形が走っていたなんて、今の目で見たら信じがたい。
3月 8日(火)
地下鉄鶴舞線丸の内駅のホームの、ミニローソン。
武豊線に行く前に、堀田で市バス〔基幹1〕系統の車両と、名鉄の駅で名鉄電車を少し撮影。市バスの方は、先日本体の方で公開しました。市バス撮影場所の近くの、名鉄堀田バス停。
名鉄堀田バス停は名鉄線を挟んで南北2か所にあり、この南側は、〔基幹1〕は停車しない。〔金山18〕〔瑞穂巡回〕のみ停車。
駅で名鉄電車を数枚撮った後、一旦金山に戻り、「青春18きっぷ」の使用を開始して、JRで大府へ。武豊線に乗ります。
石浜駅。上り列車が待っている。
何しろ三十数年ぶりの話なので、ほぼ初めて乗るような感覚(しかも電車は完全に初めてだし)。
武豊線は貨物列車も走っているという事もあってか、線路の状態は、案外良い。直線も長いところが多い。
武豊線で運用される313系1300番台は、転換クロスシート+ワンマン仕様、というのが特徴か。車端部に運賃表があるが、関西本線・中央本線(中津川~松本間)も掲載されている。共通運用だ。場違いだけれどね。
終点、武豊駅。棒線の駅(他に側線がある)。
案の定、無人駅。「青春18きっぷ」で改札を通過するには、近くのインターホンでオペレーターに申告した上、改札を通してもらった後、カメラ機能がある券売機(一番右)できっぷを示す必要がある。完全なド田舎の無人駅はまだしも、遠隔操作方式の駅だと、めんどくさい事この上ない。一瞬、「『青春18きっぷ』こそ、スマホアプリに搭載可能にして、スマホをかざせば改札を通れるような仕組みにしてしまえばいいじゃんか」とか思った(技術的にできるかは解らないが)。
「武豊駅のあゆみ」。武豊線って、非常に歴史が長い(東海道本線より古い)のだが、一番上の「東京駅にならんで 日本で一番高い駅」(もちろんなぞなぞ)の意味、解りますか?
武豊線は歴史上の経緯から、武豊→大府が下り、その逆が上りで、武豊に到着する列車は、全て上り列車になるわけです。確かに列車番号も、武豊発が奇数・武豊行が偶数です。
(東京は、近年は上野東京ラインの存在もあるから、上下関係がやや曖昧になっている部分も、なくはない)
さて、思いっきり端折ってしまうが、大府に戻り、東海道本線で刈谷へ、そして名鉄三河線に乗り換えます。
知立駅。長年高架化工事が行われているが、正直前進のペースが遅いような気がする。
駅には連続立体交差事業についてのお知らせも掲げられていて、たぶんスタート時に作られたと思うのだが、現在は「Step3」(左の一番下)の段階。どの線路も高架切り替え、という状況には、まだ程遠いように思えました。
名古屋本線では現在、平日のみ上り急行1本の特別車の営業が行われています。本来は特急への送り込みで特別車は回送扱いだったのだろうが、このコロナ禍の影響があるだろう。
6000系の三河線ワンマン運転対応改造車。最初期の、固定窓のグループも入っている。三河線は車内での精算は行わず、無人駅でも全部のドアが開く(最近のJR東日本のワンマン化路線もそう)。
吉良吉田行快速急行で、西尾線を経由して一気に吉良吉田へ。
吉良吉田駅。かつては西尾線・蒲郡線・三河線の接続駅だったが、三河線(吉良吉田~碧南)は廃線。今の蒲郡線は、以前の三河線のホームに発着する。西尾線から乗り換えるには、中間改札を通る必要がある。
蒲郡線は、基本的にはICカード(manaca)は導入されていない。ただし、吉良吉田に関わる利用のみ、中間改札で行先を申告して先に精算を済ませる事により、利用する事ができる。その際、レシートのような精算済み証を渡される。これを降車時に運賃箱に入れる(蒲郡では改札口で渡す)。
やはり6000系2連のワンマン運転だが、三河線向けと違って、車内のリニューアルは行われていない。蒲郡線は車内精算方式なので、基本的に2両目はドアは開かない。
沿線はこんな感じの田舎。
一方で右手には、海を見る事も。
西浦で行き違い。
次の形原は、行き違いはできるが、有効長は2両分しかない。
やはり蒲郡線は、名鉄という大手私鉄の一路線ではあるが、ローカル私鉄並みのレベルという感じ。確かに、独立した鉄道会社だったら、命運尽きる所かも知れない。平成の世が始まった頃には名古屋直通の全車指定席の特急の設定もあったのだから、確かに凋落は著しいものがあります。沿線自治体共々活性化の道の模索は行われていて、その一環でこの後、白帯を巻いた6000系(その全車指定席の特急で走った7700系を模したもの)も走り出したりはしているが、IC導入が除外になっている事でも解る通り、この先はやはり厳しいものが待ち受けているように思えました。
蒲郡駅。今の蒲郡線で駅員がいるのは、ここと吉良吉田、両端だけ。
名鉄バスの路線バスは少なく、代わってラグーナテンボスへの送迎バスが現れるが、たぶん元東急バスで、自由ヶ丘から駒沢へ行く路線で使っていたものだと思う。
再び「青春18きっぷ」でJR線。駅構内には、上り最終繰り上げのお知らせが貼られている。岡崎以遠最終の区間快速が、新ダイヤでは岡崎から先も快速運転となるため、対豊橋は4分の繰り上げだが、通過となる中間4駅へは、20分早い普通電車が最終になる。
この先は普通列車を乗り継いで行くが、既に何度も通っている区間だし、だんだん暗くもなってくるから、特に見どころみたいなものはない。
富士停車中の450M。2分停車の間に、キヤ97形が入ってきた。
熱海駅の表示。12日の改正で消滅する、「黒磯」の表記。静岡県の駅から、福島県からそう遠くない所まで、1本で行けてしまう列車だったのだが。
1662E列車の行先表記。E231系では、「黒磯」は見納め。
小田原で、始発の1934Eが先発するので、乗り換えて戸塚へ(平日だけ乗り換えができたが、新ダイヤでは不可)。
こうして、3日間の愛知の旅が終わりました。同じホテルに連泊する事で、割と余裕のある乗り歩きが出来たように思います。315系導入のような、数少ない明るい話題に直接接した一方、市営地下鉄のワンマン化とか、あるいは名鉄蒲郡線の現状を見る事で、愛知の鉄道も、明暗様々な方向に動いている事を実感させられた3日間でした。
それにしても、余裕があったとはいえ、愛知県だけでも3日間では、やはり足りない。特に名鉄。もっと乗って、もっと撮りたいです。
月の後半にはもっと遠く、神戸経由で広島に行きます。「青春18きっぷ」の旅、と言いながら最終日は飛行機で帰ってくる事になるのだが、来週以降書きます。
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《今日のニュースから》
7日 マツダ 初のプラグインハイブリッド車「CUX-60」発売発表
藤子不二雄Ⓐ先生が亡くなられました。お悔やみを申し上げます。藤子・F・不二雄ミュージアムからも、お悔やみのメッセージが発出されていました。今後は、「藤子不二雄」としての二人の足跡をたどる展示とかも、企画されたら良ろしいかと思います。去年くらいから、漫画界のレジェンドが、どんどんいなくなってしまっている…。
今日は、学校の新入式。町中には、親御さんに連れられた、新小学生の子供たちの姿が多数見られました。皆可愛いけれど、マスクだけがねえ…。ウクライナ危機の影に隠れた感があるが、日本では感染が再拡大傾向にあり、今日もプロ野球(阪神vsDeNA)がコロナ禍の影響で中止になったりしています。という状況では仕方がなかろうし、親御さんも心配だろう、とは思うが、やはり教育現場で「リモート」一本は、完全に限界が露呈されている。何とか対面で授業を続ける体制を、構築し続けて欲しい。そういえば2年前は、この機に新学年を秋に変更できないかとか言う議論も、結構活発にやっていましたよねえ。でも、やはり日本でそれは合わないと思う。少なくとも「新学年=桜」のイメージが定着してしまっている私には、到底イメージできない。
新小学生はこれから6年間、「コロナ」「ウクライナ」に何を見て、何を感じる事になるのだろうか。