№2478 ひと昔・ふた昔前 私鉄の駅 阿武隈急行

阿武隈川橋梁1 瀬上~向瀬上.jpg
 ひと昔、ふた昔くらい前の私鉄の駅をご覧頂くシリーズ、今回はまた私鉄ではなくて第3セクター鉄道で、福島県と宮城県にまたがる、阿武隈急行です。
 元々は東北本線のバイパス線として計画され、戦後の1968(S43)年には丸森~槻木間が丸森線として先行開業したものの後が続かず、丸森線も国鉄再建計画の過程で特定地方交通線に指定される事になりました。このため阿武隈急行が設立され、1986(S61)年7月に丸森線を引き受けるとともに、福島~丸森間の建設工事を進め、ちょうど2年後の1988(S63)年7月1日、全線が開業する事となりました。だから比較的、新しい鉄道です。
 第3セクター鉄道ではあるが、福島・宮城両県と沿線自治体に交じって、福島交通が全株式の20%を保有しているのが特徴です。
 今回は大方、1994(H6)年の撮影になります。だからやはりひと昔、ふた昔ではなくて、さん昔ぐらい前になりました。
 なお、福島を除いた各駅には、キャッチフレーズがあります。青文字で付記します。

阿武隈急行01福島1994.jpg
福島 ふくしま
 JRの駅ビルの隣に、福島交通と共用の駅舎があります。改札も共用で、ホームも福島交通飯坂線と分け合っています。
 阿武隈急行の方は、この後しばらくは東北本線と線路が共用になり、福島から5㎞近く離れた矢野目信号場で分岐します。

阿武隈急行02卸町1994.jpg
卸町 おろしまち
とんやの街

 福島学院前駅は、当時はまだありませんでした。後で出します。

阿武隈急行03瀬上1994.jpg
瀬上 せのうえ
りんごの里

阿武隈急行04向瀬上1994.jpg
向瀬上 むかいせのうえ
ももの里

阿武隈急行05高子1994.jpg
高子 たかこ
伊達氏発祥の地

阿武隈急行06上保原1994.jpg
上保原 かみほばら
疎水光る桃源郷

阿武隈急行07保原1994.jpg
保原 ほばら
ファンションニットの町

阿武隈急行08大泉1994.jpg
大泉 おおいずみ
さわやか田園都市

阿武隈急行09二井田1994.jpg
二井田 にいだ
いちごとくだものの里

阿武隈急行10新田1994.jpg
新田 にった
瀞戸(しずりべ)のさと

阿武隈急行11梁川1994.jpg
梁川 やながわ
伊達氏のふるさと
 車両基地があります。

阿武隈急行12やながわ希望の森公園前1994.jpg
やながわ希望の森公園前 やながわきぼうのもりこうえんまえ
桜の園

阿武隈急行13富野.jpg
富野 とみの
絹の里
 ここで終点となる列車が多い。現在は宮城県側でJR線への直通運転を行っているが、撮影日の時点では福島県側も阿武急編成が郡山まで直通、逆にJRの457系などが1往復、ここまで乗り入れていました。
 ここから丸森までは本数が希少になります。阿武隈川を渡る鉄橋と、長大トンネルが連続します。

阿武隈急行14兜.jpg
兜 かぶと
民話の里
 ここまでが福島県です。

阿武隈急行15あぶくま.jpg
あぶくま
川とのふれあいの郷
 ここから、宮城県になります。

阿武隈急行16丸森1994.jpg
丸森 まるもり
水と緑の輝くまち

阿武隈急行17北丸森1994.jpg
北丸森 きたまるもり
古墳と歴史のまち
 この駅は、転換と同時の開業でした。

阿武隈急行18南角田1994.jpg
南角田 みなみかくだ
斗蔵の森

阿武隈急行19角田1994.jpg
角田 かくだ
梅花の里
 駅舎はこの後改築されます。

阿武隈急行20横倉1994.jpg
横倉 よこくら
古代文化の香り

阿武隈急行21岡1994.jpg
岡 おか
明日の宇宙を拓くまち

阿武隈急行22東船岡1994.jpg
東船岡 ひがしふなおか
桜と菊の名所

阿武隈急行23槻木1994.jpg
槻木 つきのき
文化の薫るまち
 再び東北本線に合流して到着する駅で、JR東日本の管理駅です。

 福島学院前駅は、2000(H13)年3月11日に開業しました。ここで出します。

阿武隈急行新設・改良駅02福島学院前.jpg
福島学院前 ふくしまがくいんまえ
教育文化のまち

 こうして並べてみると、特に福島県側の新規開業駅は、築堤上にホームが設けられた所が多いです。戦後開業の他の鉄道でも同じだけれど、バリアフリーの観点からは問題ではないかと思われます。やはり高齢者の利用が少なくないだろうから。
 元々この数年、東日本大震災だの豪雨災害だのと痛めつけられっぱなしなのに、今月16日の地震で、再び全線が不通になるという一大事に見舞われてしまいました。利用者や列車に被害がなかったのは幸いだったと思うが、何と言ったらいいのか…。梁川~槻木間は4月下旬再開の見込みだが、福島~槻木間は、第一阿武隈川橋梁(一番上の画像)の橋脚の損傷もあり、少なくとも5月末までは運休になると、先週リリースがありました。こんなに大規模な災害に立て続けに被災すると、遠くの外野からするとすわ、存続の危機なのか?と思ってしまうのだが、何とか立ち直って、また元のように、阿武隈川の流れを愛でる旅を楽しめる日が戻ってくる事を、強く願います。

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 この記事、実は、広島県内のホテルから出しました。今日は宮島にも行ってきたのだけれど、やはり何のかんの言っても春休み、行楽客が多かったです。フェリーはJRも広電系も、長蛇の列でした。各地で桜の花もブンブン咲いていて、春本番です。これで、ウィルスがなければねえ。この旅の記録についても、来月書きます。

《今日のニュースから》 
27日 日本維新の会 党大会 「野党第一党獲得」を目標
28日 中国上海市 コロナ禍再拡大 ロックダウン開始
29日 俳優木下 ほうか 無期限芸能活動休止 性行為強要報道