ついに、一日の感染者数が3万人を超え、過去最高となってしまいました。東京都が5,135人、大阪府が5,396人…。これを受けて、21日から来月13日まで、13都県に「まん延防止等重点措置」が発出される事になりました。先行していた広島・山口・沖縄県を含めて、16都府県になります。今回は関西は含まれていないが、遅かれ早かれ、発出になるでしょう。年明けの状況からそうなるかもなあとは思っていたけれど、やはりショックはあります。さらにこのまま、またも「緊急事態宣言」となってしまうのか…。諸外国はもっと大変なようだし、結局は「なるようにしかならない」と私は思ってしまうのだが、ともかくこの期間できっちり、措置が終わる事を望みたいと思います。そのためには、再度我々自身の行動の見直しが必要。「あいつが悪い、こいつが悪い」と罵り合う前に。
オミクロン株感染爆発も一大事だが、この日曜日はトンガの火山噴火による津波もあり、てんやわんやでした。鉄道もことごとく止まってしまって、むろんそれで済むならいう事はないのだが、宮城紀行2日目の鉄道やBRTは、まさに津波による影響を受けた路線が並んだのでした。
仙石線や仙石東北ラインは、東日本大震災から8年、という2019(H31)年3月11日に乗っていて、№1985で書いています。なので被る部分も多くなりますが、悪しからず。
12月27日(月)
改めて、雪晴れの仙石線多賀城駅。高架化されて久しいが、この駅は通過はした事はあっても、乗り降りしたのは初めてでした。手前のポンチョは、多賀城市の多賀城西部線で、仙塩交通が運行。
仙石線205系。これで仙台に向かいます。
運転台。仙石線は10年前の「ATACS」導入により、あおば通~東塩釜間は車内信号方式になっています。
苦竹付近。小鶴新田行とすれ違う。多賀城は雪晴れだったのに、仙台に近づくと急に雲が広がる。
今回も石巻までは、仙台から仙石東北ラインで行きます。9時25分発特別快速5521D。列車は前回乗車時と変わらないが、その直後のダイヤ改正で所要時分が3分短縮され、石巻までは49分で行きます。HB-E210系4連。左のE721系と、車体の設計は、基本的には共通、という感じ。正面はほとんど同じ。
松島の短絡線。
陸前大塚を通過。
その先で旧線と別れる(白くなっている部分)。
東名を通過。
前回は降りた野蒜も通過。
陸前小野の手前で、旧線と合流します。前回と比較すると、遊歩道的な感じで整備されているようだ。雪が積もっているからはっきりとは解らないが、足跡が…。
石巻到着。左は先ほど多賀城から乗ったのとは別の、石巻方が「2WAY」シートの編成だ。
そういえば前回は、石巻駅の駅舎は撮っていなかった。ここで出します。入口の上を、002が飛んでいる。
入口の上、ステンドグラス?にもサイボーグ009(と、その他一部石ノ森キャラ及び石ノ森先生)が描かれている。
先の仙石線205系1022S。前回はこれで野蒜にトンボ帰りしたものでした。雪の日らしく、空模様が非常に気まぐれ。
交番のお巡りさんに許可をもらって撮りました。交番だからもちろん、「ロボット刑事」。
石ノ森キャラ。てっぺんが「シージェッター海斗」。中にいるのは、この位置から確認できるのは、「星の子チョビン」と「さるとびエッちゃん」。
こうしてみると、石ノ森 章太郎という漫画家は、本当に描くジャンルが多彩で、間口が広かったんだなあ、と思わされる。手塚 治虫以上かもしれない。
今回は石巻線で、女川に向かいます。女川まで乗るのは、何年ぶりだろう?震災後はもちろん、初めて。1631Dは、石巻に到着した時点で既に停車していました。32分も停車していた。
トンネルを抜けて、沢田~浦宿間は仙台湾沿いに走る。
一時は終点になっていた浦宿を出発して、女川へ。最後部から撮りました。
今の女川駅。「女川温泉ゆぽっぽ」も入っていて、駅前からは「シーパルピア女川」という商店街が延びている。
本来なら女川にもっと滞在すべきなのだが、この後の気仙沼線BRTや大船渡線への乗り継ぎを考えると、8分の折返しですぐ発つしかない。申し訳なし。
今の女川駅は、側線もない棒線の駅。
1632Dは、これも石巻駅で19分停車。仙石線への接続はないから、女川はもっと遅い出発でもよいだろうとも思うが、臨時列車を入れるためかも知れない(2月19・20日には〔風っこストーブ女川号〕が運行される予定)。
また青空が広がり、雪原をひた走る。
前谷地駅。駅舎の外に降り立つのも、久しぶり、というか初めてかも知れない。案の定、駅員はいない。
駅名の由来が書かれたプレート。
今は気仙沼線BRTの一部の便が、柳津から延長される形で乗り入れているが、5往復しかない割には、思った以上に遥かに立派な乗り場。BRT区間と同等だ。
12時40分に気仙沼行があるが、気仙沼からの大船渡線一ノ関行の乗り継ぎは、直後の普通列車に乗って、柳津で次のBRT便に乗り換えても、同じ事になる。今回は後者を選択しました。気仙沼線の鉄道~BRTはさらに後、令和の世になった7月19日に乗っていて、№2036・№2037で書きました。
(№2036で石巻線の貨物列車がなくなった、なんて大ウソを書いてしまってすみませんでした。今でもコンテナ列車が走っていて、前谷地を通過するのも見ました。普通のローカル線で貨物列車なんて、極めて珍しくなったけれどねえ)
前谷地駅のホーム。右側の3番線が、柳津行929D。キハ110形の単行。左の2番線は、小牛田から来た石巻行1635D。
柳津行キハ110-103の車内に掲げられていた、仙石線松島海岸駅新駅舎オープンの広告。来春のダイヤ改正では、仙石線は松島海岸発着列車を増やす事になっているが(松島海岸折返しの設定は久しぶり)、これもあるのだろう。
雪原の中の鉄路。晴れると清々しく感じられるのだが。
しかし、車内の様子は、清々しすぎる。もともと6人しか乗客がいなかったが、陸前豊里で、自分一人だけになってしまった。
柳津駅。BRT開通後では3回目の来訪になるか。
少々離れた場所から、ホーム。跨線橋はもういらないはず。直接地べたからホームに行ける構造には、できないだろうか?
13時44分発1943K便。前回と同じく、日野ブルーリボンシティ・ハイブリッド。今回は最後部に座りました。この便も、乗客は自分一人。
陸前横山の先で、前谷地直通の1930K便と離合。ブルーリボン・ハイブリッド。向こうは、もう少し乗客がいたようだった。
志津川。
志津川駅は、前回と同じプレハブのままだった。乗車がない。
志津川の町中を巡回して、これから乗り入れる専用道の鉄橋を見る。
行く手には時々、三陸縦貫自動車道を見る。先ごろ全線開通した道路だが、これが、(大船渡線も含めた)BRTにも、何か影響を与えるのではないかと、少々心配にもなりました。何しろこちらは、まだ全く乗降がない。ドライバーが交代した本吉でも乗車がない。本吉は、前後が専用道になり、前回は工事中だった新ホーム上の発着。
この先でしばらくして、一般道に降りる。
大谷海岸付近の太平洋。10年前の惨劇は、想像しようもない。
大谷海岸駅は、今は道の駅の建物に発着する。壁面に「JR大谷海岸駅」と掲げられている。が、ここも乗車なし。入れ替わるように、ミヤコーバスの仙台行高速バスが入ってきた。
この先でまた専用道になり、すぐに一か所、新築中のバス駅があった。「大谷まち」と称して、今春開業予定(鉄道のダイヤ改正と同時か?)。一般道との交差が多くなる。鉄道時代は踏切だったはずだが、今はBRTの走行路の方に遮断桿がある。
おいおい、気仙沼が近づいてもまるで乗車なし。これでは最後の最後まで自分一人だけなのか?と思っていたら、なんと最後の停車駅、不動の沢で、ビジネスマン風の男性が乗り込んできた。BRTには似つかわしくない気もするが、ヤレヤレ。
なお、もう一か所、東新城駅が開業する事になっているが、これは気づかなかった。
気仙沼到着。
コロナ禍の下の、年末の普通の平日、その他いろいろ条件もあろうが、今回の気仙沼線は、鉄道・BRTとも、あまりに乗客が少ない、というか、大半の区間の乗客が自分一人だけで終わってしまっている、となると、先行きは不安かも知れない。鉄道として残った前谷地~柳津間も、ひょっとしたらBRT転換、の話になるのかも知れないし、そのBRT区間も、場所によっては鉄道の新線並みの整備もなされているが、ある程度利用が多くなる事を前提として、カネをかけて整備しているはずなのに、乗客が少なすぎると、BRTとしても維持し続けられるのか?という不安が、少々頭の中をよぎりました。普段はこんなものではない、と思いたいのだが。JRも地元も、せっかくのBRTなのだから、もっと利用を促進する施策を、いろいろ考えて欲しい。今回は乗らなかったが、大船渡線のBRTも同じだと思う。まずはコロナ禍がどうにかなる事が先決だが。
気仙沼駅。
大船渡線BRT区間には、駅の近くに「踏切」があります。前述のように、鉄道時代とは逆で、通常はBRT走行路の方を遮断しています。
大船渡からのBRTの到着。こんな感じで遮断桿が上がって、通過します。
大船渡線の一ノ関行338D。今度はキハ100の2連。こちらは案外、旅行者風の乗客が多かった。一ノ関から新幹線乗り継ぎだろうか。
12月の16時過ぎだと、曇り空もあってすぐに真っ暗になり、車窓に関してはあまり書く事はない。ただ、17時を過ぎたばかりでも、沿線の集落はもう早くも、ひっそり寝静まったようにも見えた。今度は明るい時間に、もう一度乗りたい。
一ノ関からは東北本線の普通電車2本を小牛田で乗り継いで、仙台に戻る。558Mは703系2連でワンマン。557Mとして到着した時点では、後部は雪でびっしり覆われて、運転士はワイパーで懸命に雪を掃いていました。
乗客はそれなりにいたが、小牛田までの途中駅は全部無人駅。かつては急行が多数停車し、21世紀になるまで私鉄(くりはら田園鉄道)が分岐していた石越さえ、完全に無人駅になっているようだった。
小牛田で2558M(701系4連)に乗り換え、さらに仙石線で、多賀城に戻ってきました。前夜も見たが、駅前のイルミネーションのアーチ。
明日は仙石線で松島海岸を訪ね、仙台空港鉄道にも乗って、東北本線の普通電車を乗り継いで、帰ります。
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漫画家と言えば、水島 新司先生がお亡くなりになりました。ご冥福をお祈りいたします。新潟交通の新潟市内循環バスに「ドカベン」のラッピングがあったし、確か西武鉄道でも、何か企画をやったんじゃなかったっけ(「ドカベン」の山田 太郎が、プロ野球編では西武ライオンズで活躍するので)。決して野球が全てではなかったが(過去には、原作者は異なるが、時代劇を描いた事もある)、ひたすら野球を愛しぬいた漫画家人生を、まっとうされたのだと思います。去年のさいとう・たかを、白土 三平に続いてまた一人、漫画界のレジェンドがいなくなってしまった…。
ライオンズと言えば、ドーム球場(現メットライフドーム)は3月1日より、「ベルーナドーム」と呼称すると、昨日発表がありました。5年間の予定。ベルーナとは、上尾市に本社があって、「通信販売総合商社」を目指す会社、という事。でも、純民間のスタジアムでネーミングライツやる必要あるのかなあ、と思いますけれどね…。