今年もまた、日本も世界も新型コロナウィルス感染禍に右往左往させられた2021(R3)年が、終わろうとしています。例年通り、今年もJTB時刻表に現れた事項を中心に、今年1年の、鉄道を中心とした交通の動向を、回顧したいと思います。
明るい話題もなかったわけではないはずだが、やはりウィルスの拡散が人の移動・行動とダイレクトに連動する以上、移動を売り物にする交通とは到底相容れず、重苦しい空気に上書きされた感があります。一方で現状、そして「アフターコロナ」を見据えた、新しいサービスが、交通の世界で始まりつつあります。
《2021年の十大ニュース》 例年同様、この「十大」はあくまで個人的な主観であり、これ以外にもあるだろ、こっちの方が大事(おおごと)だろ、というものもあるだろうとは思いますが、ご了承ください。
◆ 新型コロナウィルス感染禍 交通業界に引き続き打撃 相次ぐダイヤ縮小
今年もまた日本の交通は、新型コロナウィルス感染禍の甚大な影響を受ける事となった。
まず、終夜運転が一斉に取りやめになるなど、年末年始の輸送がいきなり影響を受ける事となった。お盆と並ぶ最繁忙期でありながら、各交通機関では輸送力の縮小を余儀なくされた。
JRグループ各社を中心とした春のダイヤ改正では、深夜帯の急速な需要の減少もあり、各線区で最大30分程度の最終列車の繰り上げが行われた(JR西日本が2019(R元)年に予告していた通り、コロナ禍だけが理由ではないが)。JRの他、東急・京急・名鉄・近鉄・京阪・南海・西鉄などでは日中も減便が行われた。特急も減便となり、特に空港関係は航空需要(特に高裁線)の大幅な減少により、〔成田エクスプレス〕〔はるか〕など、JR・私鉄とも日中を中心として、大半の列車が運休に追い込まれている。
東京オリンピック・パラリンピックでは、一度JRを中心として、各会場を控えた各社からの輸送計画が発表されたが、首都圏の会場が全て無観客開催となったため、運行も一切取りやめとなり、選手・関係者輸送のバスのみ、粛々と輸送の任に当たった。昨年末より始まったワクチン接種が進んだ事もあり、緊急事態宣言下でも去年のようなパニックには陥らなかったものの、京阪のように、大幅な減便を伴う臨時ダイヤを施行した事業者もあった。

10月2日には、JR西日本の各線で、日中のダイヤの見直しが実施され、一部線区で列車の間引きが行われた。大半は区間運転だったが、福塩線(非電化区間)では1日5往復(区間運転除く)にまで削減されるなど、地域によっては大きな影響が出た。現在でも観光路線や高速バス、航空では、運休・減便に追い込まれている所が少なくない。JRグループなどでは今月、来年73月12日(一部除く)のダイヤ改正の詳細が発表されたが、大都市圏の朝ラッシュ時でも削減が行われるなど、需要の減少を見据えた、ダイヤの減量が進められる事になる。
◆ 新幹線シェアオフィスサービス 設定開始 コロナ禍は新幹線の最大の顧客層となっているビジネスパーソンの行動様式にも影響を与える事となって、各新幹線では、対応した新サービスを開始する事となった。
東海道新幹線の〔のぞみ〕は10月1日より、⑦号車をビジネスパーソン向け「S Work」車両とした。ビジネスツールの無料貸し出しを行う。JR東海の「スマートEX」「エクスプレス予約」利用で購入した場合のみ利用可能。来年には禁煙ブースを改造した、「ビジネスブース」の試験運用を開始する予定。この他一部新幹線駅では、EXサービス会員向けのワークスペース事業も始めている。
またJR東日本では、各新幹線(こまち・つばさ・つるぎを除く)の⑧号車を、11月22日より「新幹線オフィス車両」として設定した(通常の月~金曜日のみ)。12月1日より、利用者へのサブスクリプションサービスや、一部列車では専任のアテンダントによるリモートワーク支援ツールの無料貸し出しも行う(事前の予約はできない)。
この他、JR東日本は、個室型「STATION BOOTH」の展開、東急も旧定期券発売所の跡地等を活用したシェアオフィス事業を拡大するなど、各社はコロナ禍が後押ししたと言える「新しい働き方」への対応を急いでいる。
◆ 〔踊り子〕185系引退 新特急〔湘南〕デビュー
3月13日のダイヤ改正では、〔踊り子〕の車両置き換えが進められた。既に昨年の改正で2往復が置き替えられていたが、今改正では、伊豆箱根鉄道駿豆線・修善寺直通編成も、房総地域から転用改造された2500番台5連を使用して置き換えが行われた。

また、東海道本線で朝夕に運行されていた各ライナー列車も、新特急〔湘南〕に格上げされた。ライナー列車の性格が踏襲され、平日のみ運行される。
〔踊り子〕〔湘南〕は全車両指定席となり、新しい着席サービスが提供されている。
1981(S56)年より〔踊り子〕を中心とした東海道本線の顔として、40年以上の長きに渡り活躍をつづけた185系は、この改正で完全に引退した(実際のデビューは、その前年の急行〔伊豆〕)。その仕様は賛否両論を巻き起こしたが、首都圏における東海道本線の一時代を築いた事は、間違いない。これにより、国鉄時代の車両を使用した電車特急は、西日本の〔やくも〕のみとなった。
また、新潟地域で運行されていたライナー列車も廃止になり、整理券を購入して乗車する在来タイプのライナー列車は、JR東日本からは消滅した。
◆ 〔ムーンライトながら〕 運行終了 長らく東海道を行き来する旅人に低廉な足として重宝がられていた、はずの夜行快速〔ムーンライトながら〕だったが、JR東海・383系を使用した定期列車は2009(H21)年までとなり、以降はJR東日本の車両を使用した、「青春18きっぷ」を中心に運行される臨時列車のみとなった。185系も使用されていたが、昨年春の運行が最後となり、その後はコロナ禍の影響で設定がなかった。
そして今年1月22日、JR東海・JR東日本両社より運行を終了するというリリースが出され、寂しい幕切れとなった。JR東日本の〔ムーンライト信州〕も設定がなくなって久しく、「青春18きっぷ」で利用できる(指定券の購入は必要でも)夜行列車は、完全に消滅する事になった。
◆ 上越新幹線E4系「MAX」引退 新幹線通勤の増加への対応を求められていた東北・上越新幹線では、1994(H6)年デビュー(~2012(H24))のE1系に次ぎ、1997(H9)年には、全2階建て編成の第2弾となる、E4系がデビューした。8両編成だが、通勤時間帯には2編成を連結、16両編成で座席定員1,634人と、高速鉄道では世界最大の客席数を誇った。当初は東北新幹線でも使用されたが、後には上越新幹線専用となった。
今春を持って引退する予定だったが、2年前の長野豪雨によるE7系の大量被災のため、引退が延期になっていた。10月1日にラストランを迎え、これで1985(S60)年の東海道・山陽新幹線100系に始まる、新幹線の2階建て車両は、36年の歴史に幕を閉じた。
◆ 日高本線・鵡川~様似間廃止 116.0㎞と長大なこの区間は、2015(H27)年1月の高波による土砂災害のため、長らく運休が続いていた。JR北海道と地元自治体の話し合いが進み、今年3月一杯を持って正式に廃線となった。代替交通機関として、静内を境に北側は道南バス、南側は主にJR北海道バス(JHB)が代替路線を運行する(道南バスの在来路線もあり)他、JHBによる苫小牧~様似・えりも間高速バスも設定された。JHBの浦河以北への路線延長は、国鉄バス時代に廃止になって以来久しぶり。
◆ 飯田線・日南線・小湊鐵道・アルピコ交通 豪雨災害に被災 今年も日本は豪雨災害が頻発し、7月には熱海で土石流災害が発生して、多数の犠牲者を出す惨事となった(豪雨だけでなく、盛り土の不適切な管理も原因とされ、裁判で係争中)。この熱海の一件は、幸い鉄道には被害を与えなかったものの(東海バス路線は多数が被災し、土石流に飲み込まれた車両もあった。幸い、今月より復帰)、それ以外の地域で長期間、不通になった路線がいくつか発生した。
この7月豪雨では、小湊鐵道・光風台~上総中野間が、路盤の流出により、不通になった。近年小湊鐵道では、災害による長期の不通が頻発している。
8月には長野県を中心とした大雨により、JR東海飯田線で橋梁の変形が発生し、伊那新町~辰野間が長期不通になった。この区間は辰野以北のJR東日本への直通列車が多く、中央東線も影響を受けている。この大雨では一時、中央西線も影響を受け、〔しなの〕も全面運休に追い込まれていた。
また、アルピコ交通上高地線も同じく橋梁の損傷により、松本~新村間が不通となった。
9月には台風14号により、JR九州日南線・青島~志布志間が不通となった。この間、時刻表には掲載がなかったが、〔海幸山幸〕が宮崎~鹿児島中央間で運行を行っている。
小湊鐵道は10月18日に、飯田線は11月15日に、日南線も今月11日より全線の運行を再開している。しかしアルピコ交通は、不通区間は松本~渚間に縮小しているが、今の所、全線運行再開の見通しは示されていない。
◆ 水郡線・久大本線・上田電鉄・叡山電鉄 全線運行再開 一方で、長らく運休が続いていた路線も全線、または一部の運行を再開した。
JR東日本・水郡線は、2年前の台風19号の影響により不通になっていた袋田~常陸大子間が、3月22日に運行を再開した。
JR九州・久大本線は、昨年7月の豪雨で豊後森~庄内間が不通となっていたが、2月13日に由布院~庄内間、3月1日に豊後森~庄内間が復旧し、全線の運行が再開された。〔ゆふいんのもり〕〔ゆふ〕も、被災前の形態で運行されている。

上田電鉄別所線は、2年前・2019(R元)年の台風19号による豪雨で千曲川橋梁が被災し、長期間不通になっていたが、橋梁の復旧工事が終わり、3月28日、1年半ぶりの運行再開を見る事が出来た。
また、昨年7月の豪雨で被災した、叡山電鉄鞍馬線・市原~鞍馬間も、9月18日に運行を再開している。
この他、2年前の九州豪雨で被災したくま川鉄道のうち、肥後西村~湯前間は、11月28日に運行を再開した。人吉温泉~肥後西村間はバス代行(休日を除く)を行っている。
これらを踏まえ、今日現在の、日本の鉄道の長期不通区間をまとめた。
JR北海道 根室本線:東鹿越~新得間 41.5㎞※
JR東日本 只見線:会津川口~只見間 27.6㎞
JR九州 日田彦山線:添田~夜明間 29.2㎞
肥薩線:八代~吉松間 86.8㎞
アルピコ交通 上高地線:松本~渚間 1.1㎞
南阿蘇鉄道 立野~中松間 10.5㎞
くま川鉄道 人吉温泉~肥後西村間 5.8㎞
※ 実際は東鹿越~上落合(信)間17.4㎞
只見線は来年秋の全線再開が見込まれる。復旧区間は福島県が線路・施設を保有・JR東日本が線路・施設を利用して営業を行う「上下分離方式」となり、11月にはJR東日本に第2種・福島県には第3種の鉄道事業の申請が許可されている。
◆ 小田急「ロマンスカーミュージアム」オープン
4月19日、海老名駅前に開業した。過去の歴代ロマンスカー(SE・NSE・LSE・HiSE・RSE)が先頭車両を中心に展示されるほか、ジオラマ鉄道模型や子供向けのワークショップ、シミュレーター、グッズショップやカフェも設けられている。SEは長らく、海老名で保管されていた。改修前・改修後、両方の先頭の表情を見る五事が出来る。パノラマデッキからは、海老名駅を行き来する小田急の電車を見る事もでき、ロマンスカーの通過(一部は発車時刻)も公開されている。なお、感染防止対策の一環で、当面の間は入館時刻の予約が必要になる(空きがあれば当日でも入れる)。
◆ 阿佐海岸鉄道 DMV運行開始 25日に始まったばかりだが、かねてより工事・準備が進められていたDMV(デュアル・モード・ビーグル)が運行を開始した。全体の運行区間は、基本的には阿波海南文化村~道の駅宍喰温泉間で、中間の阿波海南~甲浦間が在来の鉄道(阿波海南~海部間は昨年11月、JR四国から阿佐海岸鉄道に譲渡されていた)、両端がバスとなる。また土休日には、阿波海南~室戸岬間の直通便も設定されている。この便は全席指定、他の便も一部が指定席となっている。DMVは、元々はJR北海道が主導して開発を進め、同社の路線での試験走行も行われていたが、経営悪化のため運行を断念していた。
◆ その他● 各新幹線 公衆電話サービス終了
6月30日を持って、全新幹線で終了。かつては在来線の特急や私鉄、高速バスや国内線旅客機でも見られたものだったが、ケータイ・スマホに完全に取って代わられた格好。
● 各新幹線 車いすスペース拡大編成運行開始 一方で、障害者団体からの強い要望もあり、車いすスペースを拡大した新幹線車両が、各社・各路線で運行を開始した。JR東海のN700S系は、来年春のダイヤ改正時より、一部運用を固定する。
● JR北海道261系「ラベンダー編成」デビュー 昨年デビューの「はまなす編成」に続く。同様に一部定期特急で在来車を置き替える形で使用されるほか、臨時特急でも使用される。
● JR北海道 一挙18駅を廃止 1988(S63)年の青函トンネル開業時には615駅あったが(吉岡海底・竜飛海底・原生花園含む)、この廃止で345駅(奥津軽いまべつ含む)にまで減少。この他、管理を地元に移行した駅がある。
● 京浜急行バス 夜行バスから全面撤退〔ノクターン〕〔ビーム1〕〔キャメル〕〔エディ〕からの撤退により、京浜急行バスの夜行バス事業は、3月いっぱいで全廃した。1985(S60)年スタートの〔ノクターン〕は、夜行バスブームの火付け役となった。共同運行会社が運行を継続する路線もあるが、〔キャメル〕は完全に廃止。
また、紙製時刻表が、各社で相次ぎ廃止になった。特に私鉄では、駅で配布していたポケット時刻表を廃止した所が大半で、ダイヤ改正毎に発行していた、冊子状の時刻表の発行を取りやめた所が少なくない。コロナ禍の状況があり、スマホ普及という事もあろうが、スマホなどのデバイスを持たない人への配慮が、今後求められるでしょう。
《表紙の写真・グラビア 及び特別付録》 1月号 石北本線 端野~緋牛内間(キハ40形)
● いま、乗っておきたい列車 2021
2月号 北陸新幹線 安中榛名~軽井沢間(E7系)
● 速報 3月13日 JRグループダイヤ改正
3月号 東海道新幹線 三島~新富士間(N700系)
● JRダイヤ改正で 生活はこう変わる!
特別付録:特急運転系統図2021&ありがとうJR東日本185系ポスター
4月号 三陸鉄道 浪板海岸~岩手船越間(36-700形)
● 私鉄ダイヤ改正 ココに注目!
特別付録:JTB時刻表 オリジナルバッグ
5月号 横須賀線 北鎌倉~鎌倉間(E235系)
● 鉄道会社の「新しい生活様式」
6月号 トミックスショールーム(鉄道模型群)
● 今こそ始めよう!初めてのNゲージ鉄道模型
7月号 銚子電気鉄道 海鹿島~君ヶ浜間(2000形)
● 伊東 壮吾と巡る 夏のローカル線
特別付録:JTB時刻表 オリジナルチケットケース
8月号 留萌本線 峠下駅 (キハ54形)
● 留萌本線 ノスタルジー
9月号 JR東海923形・東急7500系・近鉄モワ24系
● 検測車両カタログ
10月号 伯備線 足立~新郷 (381系)
(グラビアなし)
特別付録:絶景鉄道カレンダー2022 思い出の名車両たち
11月号 小湊鐵道 上総山田~光風台間
●譲渡車両の魅力
12月号 七尾線・花嫁のれん
●観光列車セレクション
《裏表紙の広告》原則として「JR繁忙期・閑散期カレンダー」となり、7月号のみ、JTBパブリッシングから刊行されている「渡航手続マニュアル2020」の広告になっています。
《定価》1~12月号 1,205円(本体1,095円)
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◆ その他 交通以外 今年の主なトピックス 今年もジャンルに関係なく、月毎に5つずつ記しました。全部は網羅できていない事は、ご承知おきください。コロナ禍関連は、敢えて除きました。
1月◆ 米バイデン新政権発足と 直前の議事堂襲撃事件
◆ 核兵器禁止条約 発効
◆ 座間9人殺害事件 死刑判決確定
◆ 渡部 暁斗 ノルディック複合W杯最多タイ19勝目
◆ 田中 将大 日本球界に復帰
2月◆ ミャンマー 軍部クーデター スーチー氏らを拘束
◆ IOC森会長 「女性蔑視発言」で辞任
◆ 総務省・農林水産省幹部 接待疑惑
◆ NASA探査機 火星着陸
◆ 地球温暖化防止「パリ協定」 アメリカ復帰
3月◆ フランス・サルコジ元大統領 収賄容疑で実刑判決
◆ ヤフー・LINE経営統合と LINE個人情報の中国サーバー「漏洩」
◆ スリランカ人女性 入国在留管理局施設で死亡
◆ スエズ運河 日本所有の貨物船が座礁
◆ メーガン妃 英王室の人種差別の存在を「暴露」
4月◆ 福島原発1号機汚染水 海洋放出決定
◆ 松山 英樹 マスターズ優勝
◆ 星出 彰彦氏搭乗「スペースX」 打ち上げ成功
◆ アマゾンCEO富豪ランキング1位と 労組結成をめぐる対立
◆ 欧州サッカー「スーパーリーグ」構想 挫折
5月◆ 静岡県牧之原市 竜巻被害
◆ 国民投票法改正案 衆議院憲法審査会で可決
◆ 愛知県知事リコール署名偽造疑惑 団体事務局長ら逮捕
◆ ベラルーシ 旅客機強制着陸と 反体制ジャーナリスト拘束
◆ イタリア ロープウェイ落下事故
6月◆ 中国 「反外国制裁法」成立
◆ 「漫画村」元運営者に実刑判決
◆ 飲酒運転トラック暴走 通学の児童5人死傷
◆ 静岡県知事選挙 反「リニア」川勝氏再選
◆ 上野動物園パンダ「シンシン」 双子出産
7月◆ 「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」世界自然遺産・「北海道・北東北の縄文遺跡群」世界文化遺産登録
◆ 保育園児 送迎バス車内で熱中症で死亡
◆ 法人税最低15%引き上げ G20で合意
◆ 大富豪の有人宇宙飛行競争
◆ 東京五輪 日本人史上最年少金メダリスト誕生
8月◆ 東京五輪出場ベラルーシ陸上代表選手 ポーランドに亡命
◆ 小田急線 車内で刺傷事件
◆ アフガニスタン 米軍撤退完了 タリバン全土掌握
◆ 米ニューヨーク州クオモ知事 セクハラ問題で辞任
◆ 国内初の鉄道築堤「高輪築堤跡」 国の史跡に指定
9月◆ デジタル庁発足
◆ 藤井 聡太 最年少で三冠獲得
◆ 米・英・豪「AUKUS」発足 フランスと確執
◆ 全世界規模でエネルギー価格急騰
◆ 「ゴルゴ13」作者 さいとう・たかを氏死去
10月◆ 横綱白鵬 引退
◆ ノーベル物理学賞 真鍋 淑郎氏
◆ 連合新会長に芳野 友子氏 初の女性
◆ 衆議院解散総選挙 与党過半数維持 日本維新の会躍進
◆ 京王線 車内で刺傷事件
11月◆ 松坂 大輔 引退登板
◆ 中国共産党幹部とプロテニスプレーヤー 不倫疑惑浮上
◆ 大谷 翔平 MLBアメリカンリーグMVP獲得
◆ 無免許運転の東京都議会議員 辞職表明
◆ 立憲民主党 新党首に泉 健太氏
12月
◆ インドネシア・ジャワ島 火山噴火
◆ アメリカ 北京冬季オリ・パラ「外交的ボイコット」表明
◆ 前澤 友作氏 日本の民間人で初のISS滞在
◆ アメリカ南部で竜巻被害
◆ 大阪 雑居ビルで火災 25人死亡
プロ野球日本シリーズ ヤクルト4-2オリックス MVP:中村 悠平
日本ダービー優勝馬 シャフリヤール 鞍上:福永 祐一
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● 来年の乗り物はどうなる 来年もまた、少なくとも1年間は、コロナ禍の影響を引きずる事になるのは間違いないでしょう。今年よりは良くなる、とは思いたいが、ここへきてオミクロン株市中感染で東京都の感染者が久しぶり50人超、「第6波」の兆しが見えてきていて、年末年始を何とか乗り切っても、その先は?という事になるかも知れません。「緊急事態宣言」なんて、もういい加減カンベンしてもらいたいのだが。
そんな状況ではあるが、秋には西九州新幹線・武雄温泉~博多間が開業します。これが、鉄道以外も含めて、交通業界最大のトピックとなるはずです。既に〔かもめ〕の愛称も決まり、車両のイラストも公表されています。あとは実物の出現を待つばかり、ではあるが、鹿児島ルート同様、先端の先行開業だし、博多~武雄温泉間の扱いが未だ定まらず、全部開業して効果が最大限発揮されるには、あと何年かかるの?というのが、置かれた現状だろうと思う。ともあれ、リレー特急を中心に、在来線はどう変わるのか。「ふたつぼし4047」も良いけれど、私はやはり、一般の特急に注目します。特に783系は、そろそろ去就が注目される事になるはずです。
また、上に挙げたように、只見線・越後川口~只見間が、やはり来年秋(西九州新幹線と同時?)の再開の予定で、観光シーズン(紅葉)には間に合わせたい意向のようです。被災前は「風っこ」も走ってはいたが、一般のローカル列車は1日3往復と、路線そのものが「秘境」と言える区間だったので、手間ヒマかけて再開させるからには、JRも地元も、よほどの覚悟を持って運営に臨む必要があるでしょう。
それ以前に3月13日の改正が、今年以上に「目玉商品」がない。JRでこの改正でデビューする完全な新形式は、東海の通勤型315系のみ。近鉄「あをによし」は12200系の改造だし、「伊予灘ものがたり」も185系だし…。何しろそれ以前に、小田急VSE50000形が引退(来春で定期運用離脱)という位なので、やはりあまり明るくはない春、だなあの印象は否めないです。JRも大手も、朝ラッシュ時の通勤路線からして減便、と言っているようでは…。やはりここは、西九州新幹線と、再来年と予想される東武N100系デビュー、宇都宮ライトレール開業を心待ちにする、のが、精神的にいいのかなあ、なんて考えたりします。
個人的には…どうも人々の鉄道の利用、旅行の形態、そんな中にどこか、いろいろな形で「格差」が生まれつつあるように感じられるのだが…。緊急事態宣言終了後にあちらこちら行った感想から来るのだけれど。特にコロナ禍以降、強まっている気がする。その正体が何か、が、うまくまとめきれないが。
あとは運賃・料金面でしょうか。全体的に値上げが目立つ中、小田急の「ICこども運賃50円均一」は一般的な話題にもなりました。他にも子供や家族連れを意識した運賃・料金や、企画券の金額の設定がいくつか見られるようです。「アフターコロナ」のターゲットは子供、なのか。
航空では、トキ エアというキャリアが運行準備を進めているようだが、就航はいつになるのか。バスや航空にもいろいろトピックがある事はあるだろうが、とにもかくにもこのコロナ禍がいい加減どうにか好転しないと、どんなに魅力的な車両が生み出されようが、どんなに素晴らしいサービスが展開されようが、「外出自粛」では何も生まれない。これは、交通事業者にはどうにもならない事だけれど、とにかく来年こそは、終息、とまでは行かなくても、去年・今年よりはずっといい年になるはずだし、なってもらいたいし、なってもらわないと困ります。辛抱はもうちょっとだけ、と、信じる事にしましょう。
(そのためには、我々も感染症防止対策をキチンとしないと。それが、乗り物のためでもあるのだから)
当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。《今日のニュースから》
28日 香取 慎吾 結婚を発表
29日 香港 ネットメディア幹部7名 警察に逮捕