№2416 ロマンスカーミュージアム ついに行った

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 今年の4月、海老名にオープンした、小田急の「ロマンスカーミュージアム」。
 早いうちにとは思っていたが、新型コロナウィルスの感染の急激な拡大による緊急事態宣言が繰り返されて、なかなか足を運べない日々が続きました(休館していたわけではないが)。
 10月になってとりあえずあれやこれやの制限のほとんどがなくなり、そろそろいいかな、と思って、仕事が休みだった昨日、ようやく足を運びました。
 駆け足になるが、画像中心で一気に行きます。

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 ロマンスカーミュージアムの建物。JR相模線の海老名駅の方からの撮影だが、案外そっけない印象。ミュージアムと書かれているわけでもないし。

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 入り口。

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 現在のミュージアムは事前予約制、なのだけれど、絶対必要、ではなくて、枠(10時00分から15分刻み)に空きがあれば、当日の入館もOK。昨日は普通の平日だったからそんなに混みあう事はないだろ、と思ってフリで行ったのだけれど。
 時間になって、スタッフの案内で入館するが、先に氏名、住所、連絡先などの用紙への記入が求められる。万が一(あってもらいたくないが)「クラスター」が発生してしまったら、追跡のために必要、なのだろう。

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 券売機。大人900円・小児400円・幼児100円。

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 インフォメーションデスクもロマンスカー、特にNSE・3100形を連想させる。

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 ロマンスカーの海老名通過時刻も書かれています(一部は停車)。

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 コンコース。中央部の行列は、シミュレーターの抽選の受付。

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 まず、そのシミュレーター。LSE・7000形。有料(500円)なのだけれど、やはり人気が高くて抽選制になっています。入口左手のモニターに、当選番号が表示されます。
 なお12月1日より、当日先着順に変更になるという事。

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 鉄道ミュージアムの定番、鉄道模型「ジオラマパーク」。特に時刻が決まっているとか、説明のアナウンスとかはなくて、終始淡々と列車が走っているよう。朝→昼→夜→朝と繰り返されていきます。

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 小田急沿線の風景が模されているわけだが、当然ムード本位。これは町田。横浜線が交差するが、よく見ると横浜線(は走らない)は103系!しかも非冷房の低運転台!

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 ロマンスカーだけでなく、通勤車の3000形も走っています。背後は代々木上原にある、「東京ジャーミィ」(トルコにおけるモスク)。

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 相模川、なのか。右側にミュージアムの建物があるのが解るでしょうか。背後の山はケーブルカーがあるから、大山なのか?

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 箱根湯本駅。本当は、小田急が発着するホームは行き止まりだが、ここはスルーします。ドーム状の屋根がキチンと表現されています。

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 スマホのパノラマ撮影機能で撮ってみた、新宿付近。小田急百貨店のライバルのはずの京王百貨店のロゴマークも、キチンと表現されています。小田急百貨店本館は来年9月に閉館、この後はまだ未確定のようだが、この模型も変わる事になるのか?

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 夜景。

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 別室には、小田急そのものの歴史も記されています。2070年代までは、新しく書きこむスペースが用意されています。

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「59」とは、新宿~小田原間で目指した所要時間(現在、土休日の〔スーパーはこね〕で実現、「72」とは、「走る喫茶室」から連なる車内販売の期間(今年3月で終了)、「2」とは、ロマンスカーの由来、2人並んで座れる「ロマンスシート」。

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 下北沢付近の地下複々線の模型も展示。

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 複々線化事業についても展示があります。ロマンスカーで与えたかった「夢」と、下北沢で直面した「現実」のはざまで苦悩もあったのが、平成の小田急だったのではないだろうか。

 1Fへ降りて、いよいよロマンスカーの現物と対面します。

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 …の前に、10号。

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 RSE・20000形。新宿~沼津間直通〔あさぎり〕用。

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 RSEの解説。RSEは結局小田急では短命、平成の間しか走らなかった(3両が富士急に移籍)。

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 先頭側の台車。

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 RSEは先頭車と2階建て車が保存されているが、2階建て車は車内には入れない。デッキ部から撮影。2Fはスーパーシート(JR線内ではグリーン車)。RSEは今の所、小田急では唯一の複数クラス編成。

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 1Fのコンパート。これもデッキから。

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 車内販売のカウンター。「焼酎お湯割り始めました」の貼り紙が楽しい。

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 先頭車。こちらは車内に入れます。

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 ので、先頭部の運転台も撮ってみました。

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 入口の「禁煙車」のプレートも、今となってはどこかレトロ。何より、もう必要もない表示だしね。

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 次に、HiSE・10000形。

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 HiSEの解説。

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 HiSEは連接車で、普段は見る事が出来ない連接部を見る事が出来ます。

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 HiSEはデッキしか立ち入れない。展望室。

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 一般の車内。座席は禁煙車が赤系、喫煙車だと青系だった。昭和の終わりのデビューなのに、リクライニングシートではない。

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 SE・3000形。SEは長らく海老名で保管されていて、イベントなどで公開されていました。
 更新後の正面。

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 原型の正面。

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 SEの解説。狭軌での最高速度を樹立した、小田急のみならず、日本の鉄道における金字塔を打ち立てた名車です。

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〔乙女〕(箱根と御殿場を隔てる峠の名前)のヘッドマークと、原型の前照灯。
 最近の、どこかギラギラした顔つきが目立つ新型車両を見慣れた目には、なぜかホッとさせられるデザインに思えました。若い人には、どう映るだろう?

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〔あさぎり〕時代の、区間表示のサボ。

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 SEも車内への立入はできず、デッキからだけ。今の目で見てしまうと古めかしいというか、質素にも見えてしまうのだが。東武博物館とかでも思ったのだけれど、戻れるのなら、近年の至れり尽くせりの観光列車とかではなく、こういうシンプルな列車で遠くに行きたいなあと思う。SEは平成に入ってもしばらくは走っていたのだから、チャンスはあったのだが、乗る機会を作れぬまま終わったのは、数多い後悔の一つです。

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 車内に入れないので、外側から車内のプレート類を撮影。ブルーリボン賞のプレートが、今とは異なる。

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 NSE・3100形。

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 NSEの解説。

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 NSEもデッキからの撮影。まだリクライニングシートではない。ロマンスカーはリクライニングシートの採用が意外に遅くて、初採用はLSE・7000形だった。その次はRSEになった。

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 昭和のロマンスカー三代。手前からLSE、NSE、SE。
 実はウッカリして、LSEはキチンと撮影していない。車内も見ていない。申し訳ない。また機会を作ってみてみたい。

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 なのでLSEは解説のみになってしまいました。多少意外だが、これまで引退したロマンスカーの中で最長寿は、LSEだ。

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 SEをバックに記念撮影。平日ながら子供が多かった(ベビーカーもそのまま入れる)が、一方で、高齢の方も目立ちました。

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「マチカメ」というのがあって、本来展示されているロマンスカーを見下ろす場所はないのだが、見下ろした環境で記念撮影ができるというサービス。撮影料金そのものは無料だが、ダウンロードは500円の課金が必要(クレジットカード決済)。少々面倒くさそうなので、今回はパス。3月いっぱいまで。

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 改めて、ロマンスカーギャラリーの内部。中も案外質素だなあ、敢えて言ってしまうと殺風景と言えてしまうかも知れない。それは、車両を引き立てるために、敢えてそうしているのかも。

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 キッズロマンスカーパーク。子供向けのお遊び施設。工作のワークショップの他、延期になっていたアスレチックも、緊急事態宣言の終了で先月からオープンになっています。

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 屋上階には、海老名駅の全景を見られるステーションビューテラスがあります。ただ、海老名駅自体が近年橋上駅舎の増築を行っている事もあって、駅に発着する列車はやや見づらいのは、仕方がないか。

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 入り口には、ここにもロマンスカーの通過(停車)時刻の記載があります。

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 ちょうどVSE〔スーパーはこね9号〕が通過して行きます。

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 残念なのは、南側の丹沢は、近年建設のタワマンに完全に隠れてしまっている事。海老名の町自体、武蔵小杉ほどではないにしろ、東も西も、平成の30年の間にえらく変ったよなあ、という印象を強く持ちます(神奈川県で「済みたい街」第2位なのだそう)。だから一部でもロマンスカーが停まるようになったのだろうが。

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 これも定番、ミュージアムショップ。ここはGSEのオレンジでまとめられています。子供向けが多いかなと思うが、探せば大人向けも、少なくないです。
 その左側が、出口。チケットをなくしたりしなければ、当日の再入館は可能。行列はアンケートで、タブレットにポイントペンで入力する方法。お礼にロマンスカーのカードを1枚いただけます。

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 最後に、クラブハウス。喫茶・軽食が楽しめるコーナーです。
(これは入館前に撮影)

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 その内部。

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「走る喫茶室」の写真の展示も。

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「走る喫茶室」とは違ってここではセルフサービスになるのだが、注文時のソーシャルディスタンス2mを守ってもらうための目標が、鉄道の豆知識的で面白い。

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「走る喫茶室」でも人気だったという、クールケーキと日東紅茶のセットを頂きました(クールケーキの中央部はアイスクリーム)。700円。

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 最後に、入場券と、アンケート御礼のカード。入場券のデザインはランダムなのか?私はHiSEでした。お礼のカードは、NSEを選択しました。

 こうして、無意識でもやや駆け足になってしまったのだろうか?(だからLSEをキチンと見なかったのか)ロマンスカーミュージアム訪問は、終わりました。正直なところ、入館の料金900円は、心持ち高い気がしないでもない。東武博物館が210円(IC200円)、東急の電車とバスの博物館も200円だから。お遊びの施設だからよほどの高額でなければ目くじらを立てるほどではないし、展示車両の保守にかかる費用も必要だから(特急車だし)やむを得ないかも知れない、が、できれば6~700円くらいに抑えてもらえれば、コロナ禍終息後には、もっと気軽に足を運べるかも知れない。
 最後に今後のミュージアムを展望すると、まだまだ先の話になるはずだが、10~20年位先には、EXE・30000形やVSE・50000形も展示の対象となるはずで、そのスペースは用意できるだろうか。また、これはアンケートでも簡単にコメントした事だが、ロマンスカーだけが小田急の歴史を支えてきたわけではないので、一般の通勤電車の展示の在り方も、どこかで考えて欲しい。長らく保管されながら解体されてしまった車両もあるらしいが、今は山梨県にあるらしい2200形や、相模大野に保管されている9000形なども、小田急の保存車両として日の目をみる日が来て欲しいと思います。

 それにしても、「ロマンスカー」人気恐るべし。それが、今回の訪問の結論でしょうか。

 ところでたまたま、小田急は昨日、「子育てパートナー宣言」の一環として、来年春よりIC小児運賃を全区間50円均一にすると発表していて、一般にも話題になっています。現在、新宿からロマンスカーミュージアムのある海老名まで、両親と子供2人のファミリーで往復しようとすると、(IC運賃で)3,020円になるが、これが2,212円という事になります。小田急に限らず、既に企画きっぷなどで子供向けを割安に設定している例は少なくないが、ICオンリーとはいえ、普通運賃では、画期的と言えるかも知れません。少子化の進展で子供の利用が少なくなることが十分予想できるので、子供のうちからもっと鉄道に親しんでもらおう、という意図があるかも知れません。もっと遠くの箱根とかならより効果が大きくなるので、マイカーから鉄道への転移も、(環境問題もあるから)期待したい所でしょう。ロマンスカーもより利用しやすくなるし。注目したいと思います。後に続く事業者が現れるだろうか。
(小児用記名PASMOを保有する必要がある。Suicaなど他の全国相互利用ICカードが対象になるかは、現時点では不明)

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


 JR東日本の深澤社長は今日の記者会見で、来年春のダイヤ改正で、首都圏も含めた新幹線・在来線で列車の運行本数や編成両数の削減を行うと発表しました(今日現在では、公式なリリースとしては確認できない)。先月の鉄道利用者数がコロナ禍前の比較で、新幹線は54%・在来線は60%に留まっているそう。混雑する時期には臨時列車の運行で対応するという事だが、先月にはJR西日本が減便を行ったばかりだし、大手私鉄でも関東の東急や京急、関西の近鉄や京阪などで減量が行われていて、来春はもっと大規模な減量が各社で行われる事になるかも知れない。JR東日本は加えて、一部路線でのワンマン運転も行われる事になりそうで、みどりの窓口の削減もあるし、鉄道の運行・営業にかかる人手は、大幅に少なくなっていく事になりそう。まずは減量ダイヤがどの程度の規模になるかだが、12月17日と思われる正式なダイヤ改正の発表を前に、各社から予告的なアナウンスがありそう。小田急はどうなる?

 今度は九州新幹線で放火未遂事件がありました。今回は愉快犯・模倣犯的な犯行のように見えるが、どうしたものか。

《今日のニュースから》 
 7日 コロナ感染者 全国で162人確認 1年3か月ぶり死者発表なし
 8日 100人超の飲食会合でコロナ対策実証実験 新潟市
 9日 イプシロン5号機 打ち上げ成功

№2415 首都圏の鉄道・バス 新型コロナウィルス感染影響まとめ Ver.82

 総選挙も終わり、コロナ禍に関するニュースも、急速に少なくなってきました。海外、特に欧州はまた感染が劇的に拡大しているので不安は消えないが、それ以上に、京王線で起きた事件が、何とも衝撃的でした。ウィルスも通り魔も心配しなくていい、穏やかな日常、穏やかな旅を楽しみたいものです。
 首都圏の交通の、新型コロナウィルス感染に対する、特にダイヤ面での対応、今回は、昨日11月5日までのリリースで確認できた事項を中心に記します。赤い文字は、この一週間の間の新規リリースです。
 対象の交通機関は、基本的に鉄道・バスとも、Suica・PASMO事業者です(それ以外も若干加えています)。特に終了予定日の記載がなければ、「当分の間」です。記載があっても、状況の変化により変更される場合があります。ウィルス対策以外の事項も若干加えています。恐る恐るながら、イベントの類も多くなってきました。

*** 鉄道 ***

JR東日本 〔成田エクスプレス〕は、成田空港行9~39号・成田空港発2~38・48号が運休を継続している(38号は東京始発大船行で運行)。その他の新幹線・在来線は、定期列車は通常通り運行している。
 東北・秋田新幹線は11月8~30日、運休・編成変更を予定していた一部列車を通常通り運行する。〔はやぶさ9・15号〕〔はやぶさ26・40号〕〔こまち9号〕〔こまち6・40号〕は8日以降毎日、〔はやぶさ3号〕〔はやぶさ6・12号〕は13・20・25・26・27日運行。
 東北・北海道・上越・北陸新幹線(〔こまち〕〔つばさ〕〔つるぎ〕を除く)では11月22日より、8号車を「新幹線オフィス車両」として運用する(土休日・繁忙期を除く)。必要な乗車券類があれば利用可能。追加料金は不要。予約はできない。利用者にはサブスクリプションサービスを提供する(詳細は後日通知)。
 冬の臨時列車(12月1日~2月28日)の運行計画が発表になっている。首都圏における新規設定は、新宿~鹿島神宮間の特急〔開運初詣号〕。1月2・3日運行。E257系5500番台。GALA湯沢スキー場は、12月11日のオープンを予定している。
 ワクチン接種証明書・PCR 陰性証明書を活用した取り組みを、今後展開する。ワクチン接種済または PCR検査陰性者等を対象にした団体専用臨時列車「巡るたび出会う旅号」を、12月18日に東北新幹線・東京~新青森間で運行する。各旅行会社が旅行商品として販売する。この他、びゅうトラベルサービスによるツアー、グループのホテルの割引など。
「とれいゆつばさ」の、2022(R4)年3月をもっての運行終了が発表になった。
 相模線向けE131系500番台は、11月18日より営業運転を開始する。今年度中に12編成48両を導入。相模線では開業100周年記念イベントを展開している。ヘッドマーク付電車の運行、デジタルスタンプラリーの開催、記念グッズの販売などの他、茅ヶ崎駅相模線ホーム(1・2番線)の出発時のメロディーを、加山 雄三「海 その愛」に変更する。
 来年春、東北・秋田・山形・上越・北陸各新幹線のグランクラス・グリーン料金、在来線特急のグリーン料金、〔サフィール踊り子〕のプレミアムグリーン・グリーン個室料金の値上げを行う。詳細は後日。
 2023(R5)年春開業予定の京葉線新駅の名称が、「幕張豊砂(まくはりとよすな)」と決定した。

JR東海 東海道新幹線の臨時列車は、11月は予定の全列車を運行する。また11月8~10日・15~17日・29・30日、東京~新大阪間〔のぞみ〕4往復を追加で運行する。
 冬の臨時列車は、東海道新幹線は12月1日~1月10日は予定の全列車を運行する。1月11日以降は別途通知。関東地方ではないが、在来線特急〔しなの〕〔ひだ〕〔南紀〕も12月1日~1月5日、予定の全列車を運行。指定券は1か月前の10時より発売する。
 豪雨による被災のため、飯田線・伊那新町~辰野間が不通になっているが、11月15日より運行を再開する。

東京メトロ 通常通り運行している。

東京都営(地下鉄・都電・日暮里舎人ライナー) 地下鉄各線、日暮里・舎人ライナーは、最終列車の繰り上げを継続中。「都電おもいで広場」は、11月3日より再開場している(土休日のみ開場)。

京成 10月30日より、全〔スカイライナー〕の運行を再開した。「KEISEI SMART ACCESS」対象列車も拡大している。一部〔スカイライナー〕の青砥停車、〔臨時ライナー〕(印旛日本医大→京成上野)は継続する。その他の列車は通常通り運行している。

東武 通常通り運行している。
「SL大樹」は毎日運行を開始している。基本的に土曜日・日曜日が4往復、その他の日が2往復。なお、「SL大樹運行開始4周年祭」は、内容の一部を中止する。〔SL大樹ふたら〕は、主に平日に運行。
 10月28日より、スマホアプリ「NIKKO MaaS」が始まっている。「日光世界遺産デジタルフリーパス」「中禅寺・奥日光デジタルフリーパス」「鬼怒川温泉デジタルフリーパス」「湯西川温泉デジタルフリーパス」を発売する。
 12月5日より、100系1編成(101F)に、DRC(1720系)色を復刻して運行する。記念乗車券も発売(1セット3,000円)。「2021東武プレミアムファンツアー」も実施する。

西武 通常通り運行している。
 12月中旬までの間、「DORAEMON-GO!」(通常新宿線系統で運用)を池袋線系統(池袋・豊島・狭山・西武秩父各線)で運用する。
 11月30日まで、通常はインバウンド向けの企画券「SEIBU 1Day Pass + Nagatoro」を、期間限定で日本人向けに発売している。西武線全線(多摩川線を除く)+秩父鉄道・野上~三峰口間が1日乗り放題になる。西武鉄道公式Web・ジョルダンクーポン・コンビニエンスストア(ファミマ・セブンイレブン・ローソン・ミニストップの端末設置店のみ)・JTBウェブサイトで発売し、池袋駅東口の西武鉄道ツーリストインフォメーションセンター池袋(8時~15時)でQRチケットまたは予約番号を提示した上で引き換える。駅での発売は行わない。大人1,500円・子供750円。
 11月13・14日(のいずれか)有効の「埼玉県民の日 記念1日フリーきっぷ」を、今日11月6日より前売りで発売している。埼玉県内と、西武園駅・多摩湖駅で乗降可能。大人480円・小児240円。磁気券及びPASMOに販売する(Suica含む他ICカードは不可。また、他の有効なフリーきっぷ等や定期券情報が入ったPASMOも不可)。

京王 通常通り運行している。
〔京王ライナー〕〔Mt.TAKAO号〕は土休日のみ、上下全列車が明大前に停車する(下りは乗車・上りは降車のみ)。新宿~高尾山口間の座席指定列車は、往復とも〔Mt.TAKAO号〕の愛称で、11月28日まで運行する。下りは明大前→高尾山口間ノンストップで2本、上りは3本を運行する。
 12月26日まで、土休日のみ下り〔京王ライナー〕〔Mt.TAKAO号〕に「お子さま連れ専用車両」を設定し、「こどもといっしょ割 座席指定券」を発売する。大人・子供のセットで500円。新宿・明大前(10月30日~)駅で発売。購入時、トレーディングカードがプレゼントされる。現金のみで、チケットレスサービスの取り扱いはない。車内では発売しない。

小田急 通常通り運行している。臨時特急〔ふじさん31・32号〕を、11月20・21・23日運行。
「ロマンスカーミュージアム」は、当面の間は事前予約制(ロマンスカーミュージアムWEBより受付)。
 江ノ電と共同で、江の島・鎌倉エリア誘客施策「絵はがきになる日常を。」を展開している。
 小田急百貨店新宿店本館の、来年9月いっぱいでの閉店が発表になっている。以降は小田急ハルクの一部を改装し、小田急百貨店として営業。
 小田急ホテルセンチュリー相模大野8Fに、大規模ワクチン接種会場を開設している。木・金(15時~20時)、土(14時~18時30分)、日(10時15分~17時30分)。11月30日までの予定。

東急 通常通り運行している。大井町線「Q-SEAT」サービスは、171号(大井町17時30分発)~213号(大井町21時41分発)の8本で実施。22時台2本は引き続き取りやめ(列車自体は通常ダイヤの急行で運行)。「電車とバスの博物館」は、ミニ・ライブラリーは当面の間閉鎖。B棟はシェアオフィスとして営業している。

京急 通常通り運行している。
「京急ミュージアム」の土休日の来館・(平日も含めた)「マイ車両工場」「鉄道シミュレーション」は、Web上での事前予約が必要。土休日の来館時間は、10時00分・12時30分・15時00分の3回のいずれかを指定する。
 三代目J SOUL BROTHERSとタイアップした「BEST BROTHERS CAMPAIGN」を、11月9日~12月26日の間展開する。スタンプラリー、10周年記念の企画展(羽田空港第1ターミナル5F)、LDH kitchen THE TOKYO HANEDA、羽田 エクセルホテル東急フライヤーズテーブルでの3,000円以上の購入者から抽選で20名をトークショーに招待、など。キャンペーン特設Webサイト:https://www.keikyu.co.jp/cp/jsb3-bestbrothers/

相鉄 通常通り運行している。

りんかい線 通常通り運行している。

つくばエクスプレス 通常通り運行している。

関東鉄道 通常通り運行している。
 
新京成 通常通り運行している。80000系2次車が、11月2日より営業運転を開始している。
「ありがとう8000形引退記念イベント」を開催する。11月15日より記念乗車券を各駅(京成津田沼を除く)で発売。1,000円。今後イベント、グッズ販売、特設サイトの開設が予定されている(8000形は11月1日を持って全車退役した)。

北総 通常通り運行している。11月30日までの土休日、秋の行楽きっぷ「北総線1日乗車券」を発売。大人1,000円・子供500円。北総線各駅・京成高砂駅定期券発売窓口のほか、「RYDE PASS」 アプリでも電子チケットを発売(クレジットカード、GooglePay、ApplePayでの決済となる)。沿線の施設で優待あり。

東葉高速 通常通り運行している。

東京モノレール 通常通り運行。「キキ&ララモノレール」は、今月一杯の運行スケジュールを公開している。
 ワクチン接種証明書・PCR 陰性証明書提示者を対象に、11月の土休日は、通常東京モノレールの駅では発売しない「モノレール羽割往復きっぷ」を、浜松町及び羽田空港各ターミナルの各駅の窓口で発売する。また、オリジナルグッズ1,000円以上の購入者に、「リトルツインスターズ」(キキ&ララ)のA5クリアファイル・A6シールをプレゼントする。

ゆりかもめ 新橋0時20分・0時30分発有明行を取りやめている。

多摩都市モノレール 通常通り運行している。

舞浜リゾートライン 通常通り運行している(リゾートゲートウェイ・ステーション発6時31分~23時30分)。TDLは20時まで、TDRは21時まで営業時間を延長している。

千葉都市モノレール 通常通り運行している。アニメ「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完」ラッピング列車は、2022(H4)年3月31日まで運行を延長。「千葉モノレール×初音ミクコラボ」ラッピングモノレールを、3月29日まで運行する。

埼玉高速鉄道 通常通り運行している。
 
埼玉新都市交通 通常通り運行している。

横浜市営地下鉄 通常通り運行している。

横浜高速鉄道みなとみらい線 通常通り運行している。「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」ラッピングトレインを運行中。来年3月までの予定。
 
横浜シーサイドライン 通常通り運行している。
  
湘南モノレール 通常通り運行している。「コロナ終息祈願号」を運行している。5607F(黄色帯)。コロナ禍終息まで。

江ノ電 通常通り運行している。普通回数券は、12月31日を持って発売を終了する。「江ノ電1日乗車券のりおりくん引換券と新江ノ島水族館入場券」セット券は今日11月6日より、全国のセブンイレブン各店舗で発売を再開している。

箱根登山 通常通り運行している。

伊豆箱根 駿豆線・大雄山線共に最終電車を繰り上げている。駿豆線は三島22時50分発・23時20分発(大場止まり)、修善寺22時52分発。大雄山線は小田原23時12分発、大雄山22時38分発。駿豆線は三島22時50分発・修善寺22時22分発まで、大雄山線は現状の最終電車までは通常運転。
 駿豆線1日フリー乗車券「Aqours結成5周年記念旅助け Vol.2」(大人のみ1,300円)付属のアクリルバッジは、購入時に「(Over the Rainbow編成)ラストラン記念」と「5周年記念」を選択できる。利用当日のみ、三津シーパラダイスの入園が割引になる(伊豆長岡駅から伊豆箱根バス)。
「イケメンシリーズ」(株式会社サイバード運営の恋愛ゲーム)とのタイアップが行われている。コラボの一日乗車券「旅助け」(大人1,040円)と、「旅助け」+「オリジナルガイドマップ」のセット(1,600円 ガイドマップはセットのみで、図柄は選択できない)を発売。このオリジナル「旅助け」を伊豆箱根交通タクシー利用時に運転手に提示すると、オリジナルポストカードがプレゼントされる。「LOVEキュン♥スタンプラリー」を、3期に渡って展開。スタンプラリー用紙(1,000円)を購入して参加する。第1期は1月31日まで、第2期は2月1日~3月31日、第3期は4月1日~5月31日。
 佐野美術館(三島田町駅が最寄り)の「宮西達也の世界 ミラクルワールド絵本展」とタイアップ、記念乗車券を三島・三島広小路両駅で発売。三島市内ではコラボスタンプラリーも実施。 
 一般の「旅助け」は、「こどもたびだすけ」(子供専用デザイン:子供のみ520円)の発売を開始している。
 三島・修善寺両駅では、クレジットカード・電子マネー・QRコードによるキャッシュレス決済を受け付けている(駿豆線はICカードは導入していない)。
 現在、駿豆線では次のラッピング列車・ヘッドマーク付き列車の運用を公表している(日付は運用が公表されている分)。
「HAPPY PARTY TRAIN」(3506F) 11月30日まで
「イケメンシリーズ」(7501F) 12月24日まで
「宮西達也の世界 ミラクルワールド絵本展」(2202F) 12月19日まで
「鉄道の日」(3501F) 11月11日まで

伊豆急行 通常通り運行している。

伊豆急行リゾート21.jpg
「リゾート21」の展望席は、前方3列の使用を停止している(乗務員室の仕切りがオープンなので、乗務員の防護のためと思われる)。
 12月16日より当面の間、伊東7時51分発伊豆急下田行627列車は伊豆高原止まりとなり、伊豆高原で伊豆急下田行に乗り換えになる。
「伊豆満喫フリーきっぷ」(JR伊東駅のみの発売)は、「Season2」は1月31日(12月29日~1月3日を除く)まで発売。
 JR東日本E209系の導入が発表になっている。運用は来年春からの予定。

富士急行 〔富士山ビュートレイン〕は運行(「スイーツプラン」は休止中。1号車のドリンクサービスは再開している)。〔フジサン特急〕〔富士登山電車〕は引き続き運休。
 来年4月1日をめどにした、鉄道部門の分社が発表になっている。準備会社「富士山麓電気鉄道株式会社」が設立されている。

小湊鐵道 通常通り運行。

いすみ鉄道 通常通り運行。

銚子電鉄 朝方3往復・夕方2往復が運休中。

秩父鉄道 通常通り運行。「SLパレオエクスプレス」は全車指定席となり、「秩父鉄道SL予約システム」からの事前予約を受け付ける。「秩父路遊々フリーきっぷ」「長瀞秩父おでかけきっぷ」は料金を改定している。「秩父路~」は大人1,600円・小児800円。通用日は変わらず土休日・「パレオエクスプレス運行日」・その他指定した期日。「長瀞秩父~」は大人1,000円・小児500円。
「あの花」など秩父舞台のアニメ3作品をラッピングした「超平和バスターズトレイン」(7501F)を運行中。記念グッズも、主要駅などで販売。来年3月31日まで、「超平和バスターズトレインスタンプラリー」を開催。
 11月9日より「埼玉の秩父鉄道ってどう思いますか?記念乗車券」を発売。750円。羽生・熊谷・寄居・長瀞・秩父・御花畑・三峰口の各駅と、通信販売で発売する。11月13日にはSL列車「SL 埼玉の女子高生ってどう思いますか?号」を運行する。
 11月14日有効の「埼玉県民の日フリーきっぷ」を、今日11月6日より前売りしている。大人1,000円・小児500円。11月14日にはSL列車「SL 埼玉県民の日号」を運行する。
 SL列車は、11月20日は「SL 長瀞ミュージアムトレイン」、11月21日は「SL 埼玉ご当地ヒーローエクスプレス」として運行。時刻は全て、通常の「パレオエクスプレス」と同じ。
 小田急のMaaSアプリ「EMoT」に秩父鉄道が参入し、フリーきっぷ2種を発売する。「秩父路遊々フリーきっぷ デジタル版」は、大人1,500円・小児500円で、通年利用できる(紙券は大人1,600円・小児800円で土休日のみ)。「宝登山ロープウェイフリーきっぷ」は大人750円・小児380円で一日乗り降り自由(紙券は大人830円・小児420円で往復利用のみ)

 来年(2022(R4)年)3月より、ICカードを導入する。どのカードシステムになるかは検討中。

*** バス ***
 基本的に一般路線バスについて記載。深夜バス・深夜急行バスについては、現状からの変更の発生を確認した時点で記載する事にします。
 11月から流通が始まっている新500円硬貨について、いくつかの事業者からリリースが出ているが、大半は、当面は使用できない。使用できる路線がある事業者のみ、確認できた分を記載しています。今日現在では、東武バス(一部)・京浜急行バス(一部)・川崎市営バスで使用が可能。

東京都営 一部深夜バスを除き、通常通り運行。12月22日まで、劇団四季「ライオンキング」夜公演に合わせ、有明ガーデン→東京駅丸の内南口間に臨時バス〔四季48〕系統を運行(夜公演開催日のみ)。
  
日立自動車交通 「晴海ライナー」は通常通り運行。文京区コミュニティバス「Bーぐる」千駄木・駒込ルートは日本医科大学付属病院ロータリーへの乗り入れを開始し、⑯日本医大病院を新設。

京成バス 一般路線は通常通り運行。

 京成バスとグループ各社(京成バス・船橋新京成バス・松戸新京成バス・千葉交通・千葉中央バス・成田空港交通・千葉海浜交通・千葉内陸バス・東京ベイシティ交通・ちばフラワーバス・ちばレインボーバス・ちばシティバス・ちばグリーンバス・京成タウンバス・京成トランジットバス・京成バスシステム)では、「バスの日」の記念行事として、バスの正面に『地域応援バスマスク』を掲出して運行している。

京成タウンバス 通常通り運行。

京成バスシステム 一般路線は通常通り運行。

京成トランジットバス 一般路線は通常通り運行。

ちばフラワーバス 一般路線は通常通り運行。千葉駅発中野車庫行深夜バス2便は運休。〔特急海幕線〕〔ちば幕線〕は、運休を継続している。

ちばレインボーバス 通常通り運行。

ちばシティバス 一般路線は通常通り運行。

ちばグリーンバス 一般路線は通常通り運行。「マイタウンダイレクト」は、平日は東京発夜間2便、土休日はグリーンバス担当全便が運休。
 角栄団地線(南中野~志津駅・南中野~ユーカリが丘線)は11月1日よりダイヤ改正を実施している(平日のみ)。志津駅発着を減便、ユーカリが丘駅発着を増便する。勝田台駅発着、及び土休日は変更なし。

東武バス スカイツリーシャトル上野・浅草線は、当面の間30分間隔の臨時ダイヤ。「スカイツリーエンジョイパック」を発売している(スカイツリーシャトル1日乗車券+東京スカイツリー展望デッキ入場券)。川越の「小江戸名所めぐり」は、土休日の運行本数を28→14便に減便している(平日は変更なし)。日光の定期観光バスは、「日光満喫一日コース」「午後から世界遺産満喫半日コース」とも、引き続き運休。一般路線は通常通り運行。
 新500円硬貨は、東京都内の均一区間・運賃前払い方式の路線で使用可能。

国際興業 一般路線は通常通り運行。埼玉スタジアムサッカー輸送は行っていない。

西武バス 一般路線は通常通り運行。
 深夜急行バス(池袋駅東口→小手指駅北口)は、Web上の予約限定による完全座席指定制となっている。ただし当面の間、運休を継続。
 ナビタイムジャパンと共同で、「Bluetooth Low Energy」スキャンを利用してバス車内の混雑状況をリアルタイムで案内するサービスを実施中。練馬・上石神井・滝山・新座各営業所の350台が対象。

関東バス 一般路線は通常通り運行。お台場直行バスは運行を再開しているが(土休日のみ運行)、大江戸温泉物語が9月に閉館しているため、当面の間は国際展示場駅発着で運行。武蔵野市「ムーバス」は全系統全日、特別ダイヤで運行。11月16日より、〔中20〕系統・丸山営業所5時36分発中野駅行・丸山営業所5時40分発江古田駅行を増発する(平日のみ)。「武蔵野吉祥 七福神めぐり」は中止、「七福神めぐり」のバスは運行しない。

立川バス 一般路線は通常通り運行。
 
西東京バス 一般路線は、通常通り運行している。12月1日より、一部区間の運賃を改定する。10~20円の値上げ。
 関越交通との共同運行で、八王子~高崎・伊香保温泉・四万温泉間高速バス「高崎・伊香保・四万温泉号(八王子線)」の運行を開始している。八王子~四万温泉・八王子~伊香保温泉間各1往復、合計2往復。
  
京王バス 一般路線は通常通り運行。

小田急バス 一般路線は通常通り運行。武蔵野市「ムーバス」は全系統全日、特別ダイヤで運行。
 
東急バス 平日は通常の平日ダイヤ。E-Liner・深夜急行バスは引き続き運休。土曜日は、一部の系統は引き続き休日ダイヤで運行。
 ナビタイムジャパンと共同の、バス車内の混雑状況をリアルタイムで案内するサービスを行っている。東急バス公式WEB、「バスNAVI TIME」の他、世田谷通り・目黒通り・山手通りでは、バス停のデジタルサイネージにも表示される。
 12月1日より、川崎市内全線定期券・溝口駅~新横浜駅間直行バスで、スマホ定期券「バスもり!」を導入する。

京浜急行バス 通常通り運行中。
「よこすか潮風ライナー」の実証運行が行われている。1月23日までの土休日(1月1・2日は除く)、JR横須賀駅~燈明堂入口間で運行。途中汐留(京急線汐入駅が最寄り)、観音崎京急ホテル・横須賀美術館前、ドック前に停車(京急の横須賀中央駅は経由しない)。所要時間は全区間で34分。横須賀駅9時50分~15時55分発・燈明堂入口10時18分~16時08分発の間で10往復。運賃は全区間で500円。座席定員制(空港バス車両を使用)。運行日のみ「よこすか潮風ホリデーパス」を発売。「ライナー」の他、周辺の京急バス一般路線で利用可能。スマホ乗車券のWebサイト上での購入で700円、「ライナー」や「三笠循環バス」車内、横須賀案内所・汐入案内所での購入で800円(いずれも小児半額)。
 新500円硬貨は、東京都内・神奈川県内(杉田〔営〕のみ)の均一区間路線及び高速バス・空港バスで使用可能。羽田空港・横浜駅・YCATの券売機でも使用できる。

KMバス「お台場レインボーバス」 通常通り運行。スマホアプリ「Ringo Pass」で運賃の決済が可能。

銀河鉄道 通常通り運行。

東京BRT:プレ運行中。
 
東京ベイシティ交通 一般路線は通常通り運行。深夜バスは、11系統(新浦安駅→望海の街)2便・17系統(新浦安駅→ベイシティ浦安)4便・18系統(新浦安駅→高洲北小学校)2便が運休している。

新京成バス 一般路線は通常通り運行。

千葉交通 一般路線は通常通り運行。

千葉中央バス 一般路線は通常通り運行。

千葉内陸バス 一般路線は通常通り運行。

千葉海浜交通 一般路線は通常通り運行。幕張ベイパーク線(京成バスと共同運行)は、当面の間休止している。「海浜1日乗車券」を発売している。紙券の他、ジョルダン㈱の「乗換案内」アプリで、電子チケットも発売する。大人600円・小児300円。

成田空港交通 一般路線は通常通り運行。

小湊鐵道 千葉白子急行は朝3往復・夕方1往復のみの運行に減便。大網駅~白子車庫・サンライズ九十九里線は特別ダイヤで運行。一般路線バスは通常運行に復帰している。
  
日東交通 イオンモール木更津線は計画減便ダイヤで運行。11月20日~12月5日の土休日、「房総さとやまGO」を運行する。久留里駅~養老渓谷駅~上総中野駅間を4往復運行。大人500円・小児250円だが、「サンキュー♡ちばフリーパス」を提示すると、無料で乗車できる。

平和交通 稲毛駅~平和交通本社・にれの木台中央、新検見川駅~にれの木台線は臨時ダイヤで運行。

あすか交通 一般路線は通常通り運行。

東洋バス・千葉シーサイドバス 通常通り運行。

関東鉄道 全線で最終バスを繰り上げている。主に22時00分より後に始発地を出発する便を取りやめ。11月15日より、江戸崎~済生会病院~竜ケ崎駅線は、江戸崎~新利根公民館~済生会病院~龍ヶ崎市(佐貫)駅間に変更する。平日・土休日共4往復。
 11月1日より、土浦駅西口駅~筑波山口間でサイクルバスの実証運行を行っている。対象は平日2往復・土休日4往復(1往復は土浦駅西口~高岡間区間運転)。実証実験期間中の持ち込み料金は無料。先着2台だが、車いす利用者が乗車している場合は、そのまま持ち込む事は出来ない。

 PASMO・Suicaの「バス特」サービスは(観光・パープル・グリーン各分社を含めて)継続中。

朝日自動車 通常通り運行。
 新田駅東口~南町・伊原循環線は、2022(R4)年3月いっぱいで廃止(11月1日より大幅な減便(新田駅東口発平日31→3本・土休日30→2本)を実施)。

阪東自動車 鳥の博物館線(土休日のみ運行)は運休している。その他の路線は通常通り運行。

茨城急行 北越谷→松伏高校線で金曜日・祝前日のみ運行の深夜便2便の運行を取りやめ。

川越観光 入西団地・マイタウン循環・東京電機大学循環の各路線は、平日23時台の便の運行を取りやめ、最終バスを繰り上げている。
 入西団地線 北坂戸駅西口発23時24分・23時55分発は運休(最終22時56分)
 マイタウン循環線 東松山駅23時03分発は運休(最終22時34分)
 東京電機大学循環線 高坂駅23時29分発(深夜バス)は運休(最終22時59分)

国際十王交通 一般路線は通常通り運行。籠原駅南口~熊谷さくら公園間直行バスは公園の催し物に合わせての運行となり、運行日はその都度告知される。空港バス籠原・熊谷・森林公園・坂戸~羽田空港線は、11月12日より2往復で再開する。籠原駅南口発3時30分・5時30分、羽田空港第3ターミナル発15時10分・17時10分。

関越交通 一般路線は通常通り運行。PASMO・Suicaの「バス特」サービスは継続中(一部、ICカードの導入そのものがない路線がある)。
 西東京バスとの共同運行で、四万温泉・伊香保温泉・高崎~八王子間高速バス「高崎・伊香保・四万温泉号(八王子線)」の運行を開始している。四万温泉~八王子・伊香保温泉~八王子間各1往復、合計2往復。高崎駅~四万温泉間の利用も可能(ただし、高崎駅⇔渋川駅及び伊香保温泉内各乗降場所相互間の利用は不可)。

イーグルバス 一般路線は通常通り運行。「小江戸巡回バス」は当面の間、平日は全便運休・土休日は20→14便(あぐれっしゅ川越始終着の区間運転を含む)に減便する。

横浜市営 「雨の日臨時便」は運行しない。「ピアライン」は運行時間を短縮、桜木町駅発は平日8時18分~20時18分・土休日8時48分~20時26分、ハンマーヘッド発は平日9時07分~20時37分・土休日9時07分~20時45分の間運行。
 
横浜交通開発 通常通り運行。

川崎市営 通常通り運行。深夜バスは全便運休中。市立川崎高校直行バスは運休を継続。時差登校終了時に運行を再開。
 新500円硬貨は、全線で使用できる。

神奈中バス 一般路線は通常通り運行。〔湘29〕系統(湘南台駅東口~俣野公園・横浜薬大前:急行)は、学校のオンライン講義のため、運休を継続している。
 11月28日までの土休日、〔巻03〕系統(大山ケーブル→鶴巻温泉駅)を運行している。大山ケーブル発14時00分・15時10分・16時20分発。「丹沢・大山フリーパス」「デジタル丹沢・大山フリーパス」の自由乗降対象区間。〔伊11〕系統の直行便は11月28日までの土休日、伊勢崎駅北口④8時35分・9時35分・10時35分、大山ケーブル14時32分・15時32分・16時39分・17時39分発で運行している。

相鉄バス 23時以降の多数の便が運休している。深夜バスは、平日の〔旭6〕系統1本(東戸塚駅→左近山団地)・〔旭11〕系統1往復(中山駅→鶴ヶ峰駅・鶴ヶ峰駅→西ひかりヶ丘)・〔旭22〕系統1本(二俣川駅→旭高校入口)のみ運行。

臨港バス 21時30分以降の減便・最終バスの繰り上げを行っている。「すみっコぐらし」ラッピングバス(鶴見〔営〕)は、11月17日まで運行する。
 川崎駅→浮島バスターミナル間で、来年2月15日までの平日、川崎市と共同の「着席バス導入実証実験」として、高速バス車両使用の定員制着席バスを運行している。川崎駅西口6時30分・7時10分・7時50分の3本。キングスカイフロント入口・浮島橋西・東芝エネルギーシステムズ浜川崎工場前・浮島町五番地・浮島町十番地・浮島バスターミナルに停車。浮島バスターミナルまで38分の予定。乗車は川崎駅(⑲番乗り場)のみ。定員49人で先着順。運賃大人340円・小児170円(IC利用可)。
  
江ノ電バス 一般路線は通常通り運行。深夜バスは、戸塚駅発の飯島団地行23時18分・33分・55分、見晴橋行23時30分、京急ニュータウン行23時30分、平島行24時07分、合計6本の運行(全て平日のみ)。
「鎌倉フリー環境手形」は発売を取りやめている。

箱根登山バス 定期観光バス「まるごと箱根号」は運休中。一般路線は、桃源台線(T)・箱根町線(H)・箱根旧街道線(K)・箱根新道線(R)・元箱根港~箱根湯本駅間急行・観光施設めぐりバス(S)・国府津線・芦子橋線・ダイナシティ線で減便を行なっている。
 箱根登山バスの公式Webは、2022(R4)年に閉鎖予定。「箱根ナビ」に項目が順次移行する。

伊豆箱根バス 沼津駅~三島駅路線(新道経由・旧道経由共)は黄瀬川大橋崩落のため、黄瀬川橋南(東海バス)経由のルートに迂回して運行している。
 湯河原~箱根線は運休している。その他の路線は、特別ダイヤにおいて運行中。
「ラブライブ!サンシャイン!!」ラッピングバス3号車は点検のため、運用を外れている。1号車はラッピング劣化のため、別車両に交換して、主に伊豆長岡駅~三津シーパラダイス路線で運用している。
 伊豆の国市と提携した「観光周遊バス」の実証運行が行われている。「歴バスのるーら」は、通常運行は休止している。来年1月15日には大河ドラマ館を巡るルートの運行開始も予定されている。「伊豆の国ぐるっとパス」1日券 300 円 2日券 500 円。コース・時刻等は「いずのくに観光周遊」特設Web(https://izuspamirai.com/izunokuni_shuyu/)に掲載。
「函南町拠点循環バス」実証運行を開始している。函南町役場~伊豆仁田駅~道の駅ゲートウェイ函南間を、平日8往復・土休日5往復運行。大人200円・小児100円均一。3月31日まで運行予定(来年10月一杯までは運行の意向の模様)。
「温泉むすめ・箱根彩耶」デザインの「箱根旅助け」を発売中。小田原・箱根・湯河原・真鶴・熱海の特定路線と、駒ケ岳ロープウェー・十国峠ケーブルカー・芦ノ湖遊覧船で利用可能。また水陸両用バス「NINJABUS WATER SPIDER」(現在はプリンスホテルが運行)の割引もある。2日間有効。大人のみ3,000円。 

富士急モビリティ 河口湖~御殿場駅・プレミアムアウトレット路線は、一部減便。
 
フジエクスプレス 「ハチ公バス」神宮の杜ルートは、平日・土休日とも23分間隔運行となり、大半の便が東急バスの運行になる。12月16日より全便が東急バスの運行となり、フジエクスプレスは撤退する。

富士急バス 「レッドライン」(河口湖)は11月1日より、9~17時台の20分間隔運行を行っている。「グリーンライン」(西湖)は4本、「ブルーライン」(鳴沢・精進湖・本栖湖)は3本運行。富士山駅~新富士駅路線は、3往復で運行。「YAMANAKAKO NO KABA」は4便運行。富士スバルライン五合目線は11月1日から、1日3往復運行。

富士急湘南バス 一般路線は通常通り運行。

富士急シティバス ららぽーと沼津22時15分発・22時40分発沼津駅行は運休している。「三島・河口湖ライナー」は2往復で運行中。

富士急静岡バス 新富士駅~富士山駅路線は、3往復で運行。

山梨交通 一般路線は通常通り運行。

東海バス 全エリアの大半の系統が減便。「三島エクスプレス」は、2往復の運行を再開している。平日・土休日共、大平車庫7時35分・9時35分発、バスタ新宿14時30分・16時50分発。定期観光バスは引き続き全便運休。下田海中水族館路線は、水族館休館日は運休。修善寺駅~八丁池口路線は、今年度は11月までの土休日及びGW期間中運行。
「湯~遊~バス」「三島エクスプレス」は、車内で「PayPay」での支払いが可能(「湯~遊~バス」は一日乗車券の購入のみ)。
 熱海駅~七尾原(循環)路線は、往復とも国道135号線経由で運行している(市道伊豆山神社線の通行規制は解除されているが、迂回運行は引き続き継続)。熱海駅発6時30分~20時30分の60分間隔。熱海駅~湯河原駅路線は全区間、通常の経路での運行を再開。熱海駅~伊豆山折返しは引き続き運休。紅葉ヶ丘・ひばりが丘~伊豆山直通系統は10月17日より、伊豆山(循環)→伊豆山神社→熱海駅→紅葉ヶ丘・ひばりが丘間系統の運行を再開し(熱海駅9時15分~15時15分発60分間隔)、紅葉ヶ丘→熱海駅→逢初橋先回り→伊豆山(循環)系統は2便を追加(熱海駅始発6時25分・19時00分発)して運行している。沼津駅~三島駅路線(新道経由・旧道経由・柿田経由共)は黄瀬川大橋崩落のため、黄瀬川橋南経由のルートに迂回して運行している。

JRバス関東 一般路線は通常通り運行。
 東京駅~ムーミンバレーパーク直行バスを、11月28日までの土休日に運行している(12月以降も運行を予定している)。
 東京駅~秦野丹沢登山口大倉間の高速バスを、3月27日までの土休日に運行している。
 成田・日光の定期観光バスは、運行を再開している。
 JR竹芝水素シャトルバスは、平日は東京駅丸の内南口11時00分~19時30分発の8回、土休日10時50分~19時30分発の11回を運行。

 コロナ禍とは関係ないが、PASMOは2022(R4)年春より、払い戻し手数料(220円)を再設定する。具体的な日時は後日通知。また、PASMO鉄道事業者では、ICカード乗車券取扱い規則の特約を改定している(モバイルのPASMOに通学定期券を搭載する際の通学証明書が、電子ファイル形式の送信でも認められる)。

 一応、各社のリリースなどを細かく見てきたつもり、だが、見落とし・書き漏らしも多々あろうかと思います。発見次第書き直していますが、各事業者の公式WebやSNSで、再度確認して頂ければと思います。
 秋の行楽シーズン、ウィルスの心配なく、存分に…とは行かない部分もまだまだあるだろうが…楽しみたいものです。私たちも引き続き、守るべき事を守って(そんなに難しくはないはずだから)、可能な範囲でも、存分に満喫しましょう。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


《今日のニュースから》 
 5日 国民民主党・玉木会長 連合・芳野会長と会談
 6日 ベトナム初の都市鉄道 首都ハノイに開通

№2414 バスラマインターナショナル188(ぽると出版)

「バスラマインターナショナル188」、先月刊行になりました。
 表紙は岩手県交通のエルガ(元神奈中のようだ)と名古屋ガイドウェイバスのBRCハイブリッド、一番上はオリ・パラ輸送のようだが、JR九州バスも来ていたのか。遠くから見に来られれば良かったのに…。

東京2020大会 バス輸送はこうして完了した 

2021年07月27日.jpg
 ちなみに私の場合は、結局期間中は東京に行く事がなかったから、都内の様子は見なかった。上は7月27日、根岸線電車の車内から見た、横浜スタジアムの前の名阪近鉄バス。この他、江ノ島に行く機会があり、むろんセーリングの会場も無観客だったが、江ノ島海岸の駐車場に観光バスが数台いるのを見かけたりしました(期間中は江ノ島に渡る道路の利用が制限されていたため、江ノ電バスによる無料シャトルバスの運行はあった)。
 本来なら夏休み期間だから、貸切バスの動員は大変だったようだが、パラリンピックの場合は、1年延期の間にリフト付き貸切車が増車されたのは、あくまで結果論だがプラスに働いたと言えるのかも知れない。輸送形態について考える時間が増えた、貸切需要の減少で台数を確保できた、という点も。
「暑さ対策で競技時刻が急に変更になった」のは、無観客になったからというのもあるだろう。外野では柔軟さを評価する向きもあったように見えたが、現場はやはり大変だった。
 車両の写真の中に、近鉄バスの姿もあるが、リフト付きという事だが、カラーと白色LEDの行先表示から見て、本来は高速車なのだろうか?(通常は空港バスらしい。空港バスも運休が多いからパラリンピックに回せたのだろうか)
 輸送に携わった事業者のアンケートもあるが、課題を指摘する声も多かったが、外野から言われていた程の事はなかったという意見もあった。宿泊施設は、それ自体は快適だったが、バスが待機するデポから遠かった、という声が多かったようだ。それよりも、感染が拡大している都内に地方から赴く事の「リスク」が、事業者の内で外で、様々なトラブルになった、というコメントが気になった。首都圏にいては、解らない事か。
 総論としては、「一生にあるかないかの国家的輸送に携われたのは誇り」と感じるドライバー・関係者が多かったという事だろうか。何よりだと思う。大規模な開催反対の署名活動やデモも行われた事だし、オリ・パラ開催をネガティブにとらえる人が多くなったのは仕方がない。が、こういう人たちが大会を、プライドを持って支えていた事は、外野の私たちも、忘れてはいけない事ではないか。メディアの報道だけが、全てではない。

100年に一度のエネルギー変革は 商用EVから始まる!
 EVモーターズ・ジャパンのCEO,佐藤 裕之氏の寄稿。前後編の前編。
 今グラスゴーでCOP26をやっていて、地球温暖化対策について議論されているが(どうも外野の方が目立っているように見えて仕方がないのだが)、ここでは温暖化を含めた環境面よりは、そんな遠くない未来に石油は枯渇してしまうから、今のうちに対策を考えろよ、という観点から記されているように読めます。
 EVのコスト面については、トータルではディーゼルエンジンのバスより安上がりになる、としています。現状の日本のEVはディーゼルエンジン車をベースとしているので、コストが割高になってしまうのかも知れない。私は、コスト面に関してはそんなに心配していません。たとえ高くついたとしても、何のかんの言っても日本が世界有数の経済大国である事は間違いなく、コスト増になったとしても、吸収は可能だと考えるから。それよりも、しつこいようだが、バスだけでなく、マイカーもトラックも、路上交通を片っ端から全部EVにしたら、電力の供給そのものが大丈夫なのか?という懸念がぬぐえない。「年鑑バスラマ 2020→2021」の三崎 浩士氏の寄稿でも、太陽光発電の問題点についていくつか指摘していて(特に経年化した太陽光パネルの後始末)、これはどう受け止めるのかと思う。バスそのものだけでなく、交通全体、ひいては生活全体で考える事ではないか。

バス事業者訪問
232 岩手県交通

 前回、1999(H11)年の54号で取り上げられていて、22年ぶりという事になります。当時は国際興業グループで、車両はボンネットバス1台を除いて全部いすゞ、銀色とブルーの旧塗装のモノコック車が相当残っていたという状況でした。
 路線概要は22年前も今号も高速路線を含んでいるっようだが、ネットワークがだいぶ荒くなった。特に南部、JR東北本線より東側はかなりの空白域が生まれています。盛岡から唯一北東部に延びていた、龍泉洞への路線もなくなっているし、湯田温泉(ほっとゆだ)の路線も、最近全てなくなってしまいました。
 輸送人員は、2020(R2)年度はどうしてもコロナ禍の影響を免れず、対前年度比30%以上の大幅な減少になってしまいました。22年前は実写キロと収入の数字はあるが、輸送人員については記載がなくて、比較の使用がない。ただ従業員数は、22年前は約1,200人いたそうで、現在は半分以下。
 この22年間で最も大きかったのは、国際興業を離れて、地元資本の国際東北グループになった事だろう。しかし、高速バスの共同運行や、中古車両の導入では、今も国際興業との一定の結びつきはあるのではないかと思われるが、どの程度のものか。
「Iwate Green Pass」は、JR線との乗り換えの機会がある乗客が多い、と言っても、JRの鉄道やIGRではまだ導入がないし、岩手県北自動車は、また別のICカードになってしまった。「IGUCA」と称し、やはりSuicaの機能があるので、「Iwate Green Pass」との相互利用は可能だと思うが(来年春スタート予定。県北は、共通サービスの実現について検討するとしている)、基本的にエリアが分かれているとはいえ、特に盛岡市内では、県北バスとの関係がどうあるべきか、何か考えがあるのだろうか?(文中には一切記載がなかったが)
 貸切バスは、22年前は「分社化も検討せざるを得ない」とされていたが、実際には逆で、この2年後に岩手観光バスを統合している。この経緯と、宮城県内に宮城営業所を開設したが、その理由、目的みたいなものも、コメントがあれば良かった。
 車両面ではまるっきり傾向が変わり、BYDのEVはもちろん、一般の路線バスも、5メーカーが全部入るようになった。ほとんどが中古導入だが、西工車体が国際興業カラーをまとうなど、考えられなかった事だった。国際興業から以外は、譲渡元はぼかしてある。自社発注のエルガを出して欲しかったです。
「でんでんむし」は、この11月1日から、15→20分間隔に減便になっています。夜行高速バスは〔けせんライナー〕のみ年末年始の運行が予告されているが、一番の柱だろうと思われる盛岡~東京路線は、未だに2便とも運休中。感染者は激減しているが、先のオリ・パラ輸送でも、感染の中心の首都圏を走る事への懸念が地方の人にはあったように読めた(岩手県は感染者が最後まで報告されなかった県だった)し、もう少し様子見、という事だろうか。
 親会社となった国際東北についても、いつかどこかで訪問記事が欲しいです。みちのりHDに代表されるように、近年は持ち株会社の元での再編成の例が増えているし、特に国際東北傘下の3社は例外なく厳しいので、経営戦略を知りたい。

バス事業者訪問
233 名古屋ガイドウェイバス

 名古屋ガイドウェイバスの現状が報告されるのは、バスラマ誌ではもちろん初めてだし、鉄道趣味誌も含めて、そういう記事は、あっただろうか?
 まず利用者数は、確かに去年は26%、というから1/4の大幅な減少だった。15年前のレベルに戻ってしまった事になる。ただその前の2009(H17)年も0.5%の減少になっているが、これは何が原因だったのだろう?
 ガイドウェイバスならではの悩みが多々連ねられているが、名古屋ガイドウェイバスは、元々は将来の新交通システムへの意向が想定されていた事もあるし、他の計画があったのかどうかは知らないが、ガイドウェイバスシステムの全国的な展開も想定されていたのではないだろうか。「ディーゼルバスは繋ぎ」という意識もあったのかも知れない。輸送人員等が開業当初の想定の60%に留まっているというのが、誤算だったのかも知れない。
 バスと鉄道(軌道)、両方の免許の取得が必要だから、ひょっとしたらドライバーは敬遠してしまうのかと思っていたがその逆で、ガイドウェイバスを運転したいからと、名鉄バス大森営業所を希望する人が多いとか。全国的には他にも「○○を運行できるから△△を志望する」というケースもあるようで、案外、こんなものかと思った。
 これを踏まえて、「各交通システムの垣根の弊害が表面化している。法に(無理に)適合させるだけでなく、柔軟な運用も必要だ」という趣旨の、和田編集長の指摘もあります。これは、まもなくDMVがスタートする阿佐海岸鉄道(予定より遅れているが、今日になってDMV技術研究会が開催され、安全性に問題ない事が確認されたとリリース)にも言えるだろう。ガイドウェイバス同様、鉄道と路上交通が両方入る事になるので。一方で、「バスの整備のための税金投入は、マイカー利用者の理解を得られないだろうと思われた」という分析は、愛知という土地柄が出ていると思った。ガイドウェイバスに限った事ではなく、「上」の方の法の問題だけでなく、「下」の方の人々の意識がもう少し変わらないと、なかなか公共交通への転移は進まないだろう(今グラスゴーで議論されている地球温暖化の問題も、そうなのではないかと思うのだが)。
 車両は、日野ブルーリボン改造車の1型式のみだが、過去にも4型式しかなかったので(日野ブルーリボン・三菱エアロスター、それぞれリフトあり・なし)、過去の車両を掲載しても良かったのではないか。

 国内ニュースの京王バスの新路線(渋谷~新宿~新橋)は、最初に聞いた時は、少々驚きでした。どのような経緯で生まれたのだろうか?(1979(S54)年までの〔橋63〕系統は、都営バスとの相互乗り入れだった)新宿~新橋間の停車場所が少ないし、「インバウンドに配慮して…」という事は、アフターコロナのインバウンドの利用を期待、という事なのか?SORAを使用している事もあるし、どこかでレポートを読みたいです。

 次号の事業者訪問は京福バスが予告されていて、北陸新幹線敦賀延伸が迫っているから、そのあたりが語られるのだろうか(なら、福井鉄道とセットの方が良いのではないか?)。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


 京成は今日、今年度の設備投資計画を発表しました。そういえば、関東大手では京成だけが、春先に計画の発表をしていませんでした。
 総額156億円は、去年は176億円だったそうだから20億円の減少。車両面では3100形2編成の新造(3156Fは既に9月より運用を開始している。3155Fは今月12日から)、京成立石駅付近の連続立体化は、下りの仮線の工事を推進。本線荒川橋梁の架け替えは、来年の工事の着手に向けた準備と、用地の取得を推進する。宗吾参道~公津の杜間で法面補強工事を行う。京成大久保・西登戸両駅は駅舎の耐震補強と補修を行い、千葉中央駅はリニューアル工事を実施。菅野駅のバリアフリー工事は今年度で完成。全体的に地味という感はあるし、ホームドアに関しては、今年度は整備は行われないのか。また去年の6月に北総編成で台車が亀裂を起こしたという事態が起きたが、その辺の対策も、今年度は盛り込まれていない。運輸安全委員会の事故調査がまだ行われている(まだ相当かかりそう。少なくとも今年中には終わらない)段階では、どこをどうすれば良いのか、見極められないだろう。

《今日のニュースから》 
 3日 「飛鳥2」茨城港に寄港 大型クルーズ船は2年ぶり
 4日 「ハンプ」実証実験 茨城県つくば市で開始

「ハンプ」は、春先の八街の事故を踏まえて、通学路の速度抑制の効果を見るために設置されているものだが、古い鉄道ファンだと、貨物の操車場にあった、貨車の仕分けのための仕組みを連想するのではないか?