№2378 息抜きだってしたいんだ 長野へ 2.しなの鉄道 スカ色を追う

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 翌日、今回の旅のメインイベント、しなの鉄道の115系「スカ色」(S16編成)を撮りに行きます。朝起きて、ホテルの部屋のカーテンを開けると、快晴だ。暑くなりそうだが、絶好の出だしになりそう。

 7月19日(月)

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 ホテルを後にして篠ノ井駅に向かう途中の、通りに立つバス停。アルピコ交通発足からちょうど10年、なのに、未だに「川中島バス」の名前が残っている(その下に「アルピコ交通」と書かれたステッカーがあるが)。

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 駅に通じる通りには、なぜか国旗が翻っている。今日は普通の平日なのだが、オリンピック応援の意味があるようだ。
 篠ノ井7時28分発しなの鉄道1617Mは、115系5連。

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 長野駅に着くと、階段部は大勢の旅客でごった返す。右の台湾色は7時44分発妙高高原行319M。乗り換える旅客も多かった(特に学生)。

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 長野駅のコンコースの、「メモリアルNAGANO1998」。23年前の熱狂を思い返すと、現状は何とも複雑な心境に、ならざるを得なかった。
 駅前の交差点で1時間ほど、バスの撮影に充てる。思いのほかたくさん撮れた。先日の本体の更新でご覧いただいたが、熱中しすぎて、本来豊野まで先に乗るはずだった、飯山線129Dの時刻を、過ぎてしまった…。

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 S16編成は、豊野で狙う事として、ひとつ前の1323Mで豊野に向かう。左がその1323M、右は妙高高原から着いたばかりの318M。新旧長野色の並び。

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 北長野まで、右手にはJRの長野車両センターの敷地が広がる。定期運用を終えた185系が、多数留置されていた(奥で解体作業を行っている)。185系と、グリーン車対応改造待ちのE233系。

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〔しなの6号〕になるのだろうか、383系との並びも。185系は〔ムーンライトながら〕運用もあったが、名古屋で顔を合わせた、事はあったのだろうか?奥には常磐線のE233系2000番台がいる。

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 同じく、運用がなくなった215系の姿もありました。185系はまだしも、215系は少々もったいない気が、しないではない。
 この先、特に三才~豊野間の踏切では、カメラを向けるファンの姿もありました。当然、次のスカ色も、狙うはずだ。

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 豊野到着。3番線で、すぐに折り返す。

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 豊野駅は、立派な橋上駅舎。ただ、やはり現状では、無駄に大きいという印象が否めない。加えて、階段部の天井は蛾が無数に群がっていて、階段部にも死骸が多数落ちていて、不気味…。

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 上りホームの妙高高原方で、スカ色を待つ(ホーム停車中は、駅舎の影がかかってしまうので)。左は妙高高原からのSR1系。

 無事、撮影完了。S16編成は、この日は午後も走るが、長野に戻ると次は13時40分発になってしまうので、午前中で決めてしまいたかったのです。
 スカ色はこれでいいとして、前回、2年前に来た時には、北しなの線の駅で、この豊野を含めて降りていない駅があるので、残りの駅を訪ねます。
 黒姫もその一つなので、次の327Mで行く。しかし、50分も間が空くし、上りも飯山線も発着がない。有人駅で改札を入っているので、おとなしくホームで待つ以外ない。

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 1番ホームの標識。「直江津方面」とは、JR時代から変わっていない。

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 327Mは、朝長野駅で見た、初代長野色S7編成だった。

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 飯綱山。

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 黒姫で降りると、ちょうど妙高高原からの326Mで、スカ色S16編成が来ました。ただ、11時前ではサイドの光線のあたりが、かなり弱い。

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 黒姫駅。いい駅舎だ。高原リゾートの香りがする。

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 このバスは、タングラムの東急リゾートが運行している、路線バス形態の送迎バス、という感じ。野尻湖を経由していく。
 この他、長電バスの一般路線バスも入るが、どちらも、電車との接続が良くない。

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 黒姫駅舎の屋根には、ステンドグラスの飾り窓があります。ナウマンゾウが描かれている。

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 駅舎内には、ナウマンゾウのモデルが置かれている。野尻湖ではナウマンゾウの発掘調査が行われているそうで、博物館もあります(先の東急リゾートのバスがアクセスになる)。

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 新型コロナウィルスの警告文。日本語のほか、英語・中国語(簡体字・繁体字)で書かれている。いつ書かれたのかは記されていないが、記されている事柄からして、去年の2~3月、劇的に状況が悪化して、第一回目の緊急事態宣言が発出される、その直前ではないかと思う。

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 11時54分発328Mで、黒姫を後にします。先に乗ってきたS7編成の折返し。

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 三才で下車。上下のホームは、地下道で結ばれている。

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 距離があったのだけれど、三才から北長野までは、熱い中だったが歩いてみました。その途中の、長電バスの三笠台住宅地バス停。長電バスはコロナ禍の影響もあって、7月26日より、このバス停を通過する系統が減便(間引き)になります。新旧時刻表が上下に並んでいるので、どう変わるのかがお解りと思うが、ちょっと困った事態。

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 途中の踏切の警告文、だが、JR東日本長野支社と書かれている。転換前のものがそのままになっているのか?踏切の保守は引き続き、JRがやっているのか?

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 北長野駅は、駅舎が北陸新幹線の高架と一体の構造になっていました。

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 駅の時刻表には、列車の両数も併記されているが、しなの鉄道に関しては、2連・3連しかない。南側のような5連・6連はない(最大は飯山線の4連)。
 ここでも今までと同じ事を書いてしまうが、元幹線が新幹線開業でローカル的な鉄道に性格が変わるとなると、先の豊野にしろ、黒姫にしろ、規模が大きすぎる事になる。豊野はエレベーターもあったが、黒姫や、先の三才も、上下ホームを結ぶものが階段(跨線橋・地下道)しかなく、特に高齢者や障害者にとっては、構造上極めて利用し辛いはずだ。無論金がかかる事にはなるが、どこかの機会で、乗降や列車の発着の規模に見合った、コンパクトな駅に造り替えるという事も、利用を繋ぎとめるためにも、駅を維持するコストを抑制するためにも、必要になって来るのではないだろうか?

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 330Mは、SR1系になりました。乗るのは初めてです。

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 乗務員室の仕切りの上のモニターには、営業案内のほか、沿線の観光地のガイドも表示されていました。撮影や車内の観察は、また次の機会です。

 長野駅前では、駅前の交差点で再びバスの撮影に充てる。
 しかし、どうにも熱い。天気は引き続き良さそうなので、この後再びしなの鉄道の撮影、あるいは上田電鉄に戻る事も考えたのだが、正直どこか、ヤル気が少々失せてきた感がありました。しなのも上田も、本数があまり多くなくて、期待した通りの成果が出ないのではないか、と思った事もあったろう。明日も休みならもう少し粘ったろうが、朝早くから仕事に行かなければならない、となると、早めに帰路に就いた方が良い、という判断になり、14時過ぎの新幹線で、早々に長野を後にする事にしました。自分でも少々オドロキの行動だったが。
(コロナ禍も頭にあった。ラッシュのピークを迎える前に自宅についてしまった方が良いだろう、と)

 というわけで、新幹線の切符を買って、改札を入ると…。

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 東京オリンピックの競技とか、会場とかの案内が張り巡らされていました。JR東日本がオフィシャル企業、という事もあるだろうが、会場の大半、関東地方は全て無観客、ではね…。

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〔はくたか564号〕。〔はくたか〕に乗るのは、初めてになりました。

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 浅間山。
 長野~大宮間が高崎のみ停車の、〔はくたか〕としては速達タイプだったので、大宮まで1時間02分、東京までは1時間27分で着きました。さすがに、早い…。

 こうして慌ただしくも、当初の目的だったスカ色編成は、何とか撮る事が出来て、何よりでした。
 なお、しなの鉄道ではこの後、スカ色編成はS16・S26編成とも、引退を1ヶ月延期し、今月一杯は走ると発表しています。もっとも関東地方は緊急事態宣言の真っただ中だから、撮影行ははばかれる事になるから、やはりここで行って良かった、という事になるか。それに同鉄道では、沿線で撮影をする人たちのマナーが悪い(路駐・三脚仕様などなど)事を理由に、各種カラー編成の運用の公表が取りやめになっています。それらいろいろ考えると、絶妙のタイミングで行けた、と言える。撮影も、コロナ禍も、何でもそうだけれど、人の事をどうのこうのいう前に、(私も含めて)もう少し自らの行動を顧みる、という事が絶対的に必要なのではないか?でないと、間違いなく、自分で自分の首を絞める事になるので。

 さて次は、あっち行きたいこっち行きたいと、希望は山ほどあるものの、全国的にコロナ感染禍が極めて危機的な状況、東京都は「制御不能」とまで言われては、自宅から外に出る事もままならない?とりあえず今月は体力と資金をキープする意味もあって遠出は自粛(全く外に出ない、という事はないが)、9月頭くらいにはどこかへ、と考えてはいるものの、今の状況を見ると少なくとも、今月いっぱいで緊急事態宣言が終わる、とは、少々考えにくくなったと言わざるを得ない。しばらくは、妄想の世界に浸る以外はないか…。金を使う事も、ウィルスに感染する事もない、からねえ。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


《今日のニュースから》 カッコ内は新型コロナウィルス関連
11日 日本ハム 中田 翔 暴力行為で出場停止
(全教職員のワクチン接種・PCR検査義務付け 米カリフォルニア州)
12日 サッカー ミャンマー代表 ピエ・リアン・アウン選手 難民認定決定
(感染急拡大地域にワクチン集中配分 東京都内6区市長緊急提言) 

 コロナ禍も一大事だが、九州は大雨で、長崎県では佐世保市や諫早市のほぼ全域で、避難指示が出されています。去年の人吉のような事態にならない事を、祈るのみ。
 今日は、日航ジャンボ機墜落事故から36年です。JALの公式フェイスブックでも、事故に関連する投稿がありました。しかし、正直に申し上げると、コロナ禍あり、オリンピックあり、原爆投下の式典あり、高校野球ありで世の中が極めて慌ただしくなった事もあって、今日が事故のあった日だった事は、実は今朝の新聞の朝刊を見るまで、頭の中から消えていました。お恥ずかしい話ではあるのだが、「風化」って、こういう事をきっかけにして起きるのか、そうも思いました。亡くなられた520人の方々の冥福を、改めてお祈り申し上げます。