№2349 JTB時刻表2021年6月号(JTBパブリッシング)

「JTB時刻表6月号」は、先月の25日に発売になりました。

「のりもの情報局」は、もう表紙の裏に固定、と考えていいのだろうか。「津軽鉄道 津軽鉄道全線開業90+1周年記念グッズ発売中」「芝山鉄道設立40周年記念乗車券+乗車記念証明証」「黒部峡谷鉄道 創立50周年記念記念乗車券発売中」「東京書籍 『鉄道と時刻表の150年 紙の上のタイムトラベル』」。
 津軽鉄道の「+1」とは、去年が全線開業90周年だったが、コロナ禍の影響でイベント自粛や記念グッズ発売延期があったので、今年、記念事業を実施するという事。
 芝山鉄道は、開業したのは2002(H14)年10月27日なので20年にもなっていないが、設立は成田空港が「三里塚闘争」などスッタモンダの末に開港してからまだ数年、という段階で、既にある程度、鉄道の敷設に向けた動きが本格化しつつあった、という事か。開業当初の3600形8連から、今は3500形4連にリース元が交代しているが、今の京成は、金町線以外の4連運用は、芝山千代田発着の午前中だけみたいだから、見て、撮って、乗るというのは案外ハードルが高い。成田空港第3滑走路の建設が具体化してきていて(空港会社は、予定通り行うとしている)、見返りとして延伸の可能性が出てきていると思うのだが、どうだろう。今の所は何も具体的な話は聞こえないけれど。

今こそ始めよう!初めての(Nゲージ)鉄道模型
 それにしても、鉄道趣味において「アウトドア」派の代表選手である時刻表が、「インドア」の鉄道模型を取り上げるとは、正直思ってもみなかった。無論、両方やる人も少なくはないのだが。
 表紙が既にそうで、時刻表の表紙に模型が据えられるのはたぶん初めて、「前代未聞」と言っても、いいかもしれない。左から、総武快速・横須賀線のE235系1000番台、埼京線のE233系7000番台、相鉄12000系、湘南新宿ライン等のE233系3000番台(この4系列は、西大井~武蔵小杉間で顔を合わせる)。
 私は、若い時はNゲージをやっていたのだけれど、結局ギブアップしてしまいました。理由としては、むろんお金の問題が一番大きかったが、加えて車両や線路等の置き場所がない事、ある程度のめり込むと車両の改造やレイアウトの製作もやるようになるが、手先が不器用なのでどれもうまくやれない事、何より、私自身は完全な「アウトドア」派で、鉄道模型は向かない、と気づいてしまった事にありました。レイアウト製作を家庭でやるには、やはりショールームや博物館のような大規模なものは、Nゲージであっても無理があって、畳1畳分が基本になるのだけれど、このスペースに日本の風景を盛り込もうなんて器用なマネ、私には到底無理でした。もう少し早く気づけばよかったのだろうけれど。両立できている方々は、どうしているのだろう?
 だから今の鉄道模型事情は正直解らないのだけれど、私がやっていた頃のNゲージは、トミックスとKATOが双璧だったという印象があります(他に、ここでは出てこないが、プラモデルのような「キット」が主流のグリーンマックスもある)。両社のショールームが並んで掲載されている。ホビーセンターカトー東京は、昔行った事がある。当時から、京急230形が保存されていました。KATOというと、鹿島臨海鉄道の6000形をデビュー当時から限定的に作っていて、何度か改良も行っているが、最近ではあの「ガールズ&パンツァー」のラッピング車もやっている。実物ではあり得なかった、ラッピング車オンリーの4連も再現できた。思わぬ「特需」だったのではないかと思うが、どうだろう?(最初から自走できるアニメラッピング列車の鉄道模型は、これだけだと思う)
「ロマンスカーミュージアム」はまだ行っていない。いろいろな面で少し落ち着いたらかなあ、と思っている。時刻表的には、各地の鉄道博物館は鉄道模型のジオラマがどこも目玉の一つなのだから、それをもっと並べても、良かったのではないだろうか。

特集のページ
「NEWS」のイラストは、先月引退した、西武「レッドアロー・クラシック」。10000系自体は、新宿線〔小江戸〕置き換えという話はまだないから、数年は見られるのではないだろうか。
 JR北海道261系は、「ラベンダー編成」は9月20日までは〔フラノラベンダーエクスプレス〕専任、22日から〔宗谷〕〔サロベツ〕、「はまなす編成」は、8月いっぱいまで〔宗谷〕〔サロベツ〕、9月は〔とかち4・9号〕。〔とかち9号〕は札幌21時10分発なので外の景色は見られず、もったいない気もする。
 会社線は先月と同じ、日高本線の代替バスを掲載。先月5月号では、「道南バス苫小牧9時05分発静内行からの、JHB様似行接続は静内発14時05分発になってしまう」みたいな事を書いたが、もう少し調べると、静内11時55分発の道南バス浦河行があり、浦河町役場で向別始発のJHBに乗り換えて、様似には14時頃に着けます。だから繰り返しになるが、静内~浦河間の道南バス路線も掲載すべき。

本文
 新幹線は、東海道・山陽新幹線は7月以降の臨時列車の掲載があるが、九州と、東北・北海道・上越・北陸各新幹線は、掲載がない(山形新幹線は〔とれいゆつばさ〕のみ掲載がある)。ただし、秋田新幹線は時刻の変更がかなり多い。

 夏の臨時列車が掲載になりました。全部運転されて欲しいが、注目は上野~土合間の快速〔谷川岳山開き〕(下り上野発7月3日・上り土合発7月4日)だろうか。一昨年も運転されているが、185系というのがポイントだろう。普通車のみ、全車指定席。185系は青梅~鎌倉間の〔鎌倉あじさい号〕(6月20日までの土日運転)もある(特集のページ掲載)が、明月院は、今月の土日は終日閉門になるらしい。列車自体は今の所、運休とはならないようだが、どういう事になるのか。

 氷見線・城端線の〔ベ・モンターニュ・エ・メール(べるもんた)1号〕(日曜運行)は、通常は新高岡始発だが、7~9月は砺波始発(9時45分)で延長運行。

 会社線は、5月号では「そのままになっている」と書いた、東海バスの沼津~大瀬岬路線が抹消されました。沼津~三津シーパラダイス路線(実際にはもっと先まで行くが)は、あわしまマリンパークの時刻が追加されています。1日1往復のみの戸田(へだ)発着便もこちらに組み込まれたが、早朝の戸田始発便は、休校日は出発が13分繰り下がりになっています(時刻表の記載はないが、登校日は長井崎小中一貫学校に立ち寄る)。三津→沼津方向は最終バスが早く、土休日は17時台なので要注意。

 今日、東京オリンピック開催まで50日となったが、雰囲気はすっかり悪くなってしまいました(個人的には正直、こんな事になるとは思いもしなかった)。開催しても、無観客は避けられそうにない。時刻表の次号7月号は開催直前の発行になるが、時刻表上の変化は、恐らくないと思う。グラビア特集も、何をやるのかねえ。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
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 今月予定されていた京阪5000系の引退が、9月に先延ばしになりました。コロナ禍の影響と思われるが、13000系5次車(6連)の導入完了も延期になるので、ファンへの配慮ではなく、京阪内部の事情だと思う(リリースでは「5000系引退延期に伴い」みたいに記されているが、逆だろう)。とはいえ大阪・京都両府は緊急事態宣言の最中であるので、ファンとしては、引退延期は「朗報」なのかも知れない。
(来週、京阪の土休日臨時ダイヤについて書きます)

《今日のニュースから》 カッコ内は新型コロナウィルス関連
 1日 菅原元経済産業大臣 議員辞職願提出
(イギリス コロナ犠牲者報告なし 去年7月以来)
 2日 TPP参加国閣僚級会合 イギリス加入手続き開始決定
(ワクチン分配国際的枠組みに8億ドル拠出 菅首相表明)
 3日 「文豪ストレイドッグス」缶バッジ不正製造 工場従業員逮捕
(PCR検査キット 新千歳空港で無料配布開始)