№2343 平成の30年 都道府県別鉄道回顧 15.新潟県(2)

「平成の鉄道」新潟県編、今回はデータ編です。前回の繰り返しになってしまうけれど、新潟交通と蒲原鉄道、やはり廃線前にもう一度、キチンと乗っておきたかったです。この両鉄道、あるいは新潟県に限らず全都道府県に言えるけれど、近代化された路線に脱皮できない鉄道は、平成の30年間のうちに進退が極まってしまった所が多いようです。寂しい事ではあるけれど、一方で一時は、時速160㎞/hで快走する特急も走った北越急行の存在も合わせて考えると、よりそう思います。この先の府県でも、同様の鉄道が出てきます。

◆平成時代の新規開業路線・区間 〔カッコ内は新線開業に伴う新駅(県内のみ)〕
1991(H3)年12月20日
 東日本旅客鉄道 上越線 越後湯沢~ガーラ湯沢
 〔ガーラ湯沢〕
1997(H9)年3月22日
 北越急行 ほくほく線 六日町~犀潟
 〔六日町/魚沼丘陵/美佐島/しんざ/十日町/まつだい/ほくほく大島/虫川大杉/うらがわら/大池いこいの森/くびき/犀潟〕
 ※六日町・犀潟は東日本旅客鉄道の駅として開業済み
2015(H27)年3月15日
 東日本旅客鉄道 北陸新幹線 長野(長野県)~上越妙高
 西日本旅客鉄道 北陸新幹線 上越妙高~金沢(石川県)
 ※上越妙高は東日本旅客鉄道の駅として開業済み

◆平成時代の新規開業駅 〔新線開業に伴わない単独開業駅〕
1991(H3)年3月16日
 東日本旅客鉄道 信越本線 さつき野
1997(H9)年3月16日
 新潟交通 ときめき
2005(H17)年3月1日
 東日本旅客鉄道 越後線 内野西が丘

◆平成時代の改称駅
2015(H27)年3月14日
 東日本旅客鉄道 上越妙高(←脇野田)
 えちごトキめき鉄道 上越妙高(←脇野田)

◆平成時代の廃止路線・区間 〔カッコ内は廃線に伴う廃駅(県内のみ)〕 日付は営業最終日
1992(H4)年3月19日
 新潟交通 白山前~東関屋
 〔白山前〕
1993(H5)年7月31日
 新潟交通 月潟~燕
 〔六分/新飯田/小中川/灰方/燕〕
1999(H11)年4月4日
 新潟交通 月潟~東関屋
 〔東関屋/東青山/平島/寺地/ときめき/焼鮒/越後大野/黒崎中学前/新大野/木場/坂井/七穂/吉江/味方中学前/味方/白根/千日/曲/月潟〕
1999(H11)年10月3日
 蒲原鉄道 五泉~村松
 〔五泉/今泉/村松〕

◆平成時代の廃止駅 〔廃線に伴わない単独廃止駅〕
1995(H7)年11月30日
 東日本旅客鉄道 米坂線 花立

◆平成時代の営業譲渡路線・区間
2015(H27)年3月14日
 えちごトキめき鉄道 妙高はねうまライン 妙高高原~直江津
(←東日本旅客鉄道 信越本線)
2015(H27)年3月14日
 えちごトキめき鉄道 日本海ひすいライン 市振~直江津
(←西日本旅客鉄道 北陸本線)
2015(H27)年3月14日
 しなの鉄道 北しなの線 長野(長野県)~妙高高原
(←東日本旅客鉄道 信越本線)
2015(H27)年3月14日
 あいの風とやま鉄道 倶利伽羅(石川県)~市振
(←西日本旅客鉄道 北陸本線)


15新潟県.JPG

新潟県の歴代知事
金子清→(1992(H4)年10月25日~)平山征夫→(2004(H16)年10月25日~)泉田裕彦→(2016(H28)年10月25日~)米山隆一→(2018(H30)年6月12日~)花角英世

令和以降の新潟県の鉄道
「きらきらうえつ」に代わる新たな「乗って楽しい列車」、「海里」は、2019(R元)年10月にデビューした。東北地方の各観光列車と同形式のハイブリッド車となり、日本海の展望を楽しむ事が出来るよう、座席の設置方法が配慮されているほか、運転室直後の展望スペースや、コンパートメントも設けられている。4号車は旅行商品として販売されるダイニングカーとなり、新潟・庄内地方の食材を使った食事やドリンクがふるまわれる。「きらきらうえつ」と同じく、新潟~酒田間の運行を基本とするが、今年の4月には臨時快速として高田(えちごトキめき鉄道)まで運行された他、団体列車として、米坂線にも入線している。「きらきらうえつ」は、2019(R元)年12月いっぱいを持って引退した
 2019(R2)年の台風19号により、長野新幹線車両センターが浸水被害に遭い、同センターに留置されていたE7系・W7系が多数被災した。代替車両の製造は鋭意進められているが、北陸新幹線は運行の影響が翌年にまで及ぶ事になった他、上越新幹線向け車両を転用した事で、今春に予定されていたE4系「MAX」引退が秋にずれ込む事になり、現在ラストラン記念キャンペーンが展開されている。上越新幹線「現美新幹線」は、昨年いっぱいを持って、運行を終了した。
 新潟駅は2020(R2)年10月、長年新潟の玄関口として親しまれた万代口駅舎が閉鎖された。今後は在来線部分の残存の線増を行うほか、万代口広場の整備と、南北のバスターミナルの一体化が推進される。
 新潟地域で使用されていたキハ120系は2020(R2)年、全線再開後を見据えた只見線に全車両が移籍し、キハ40系を置き換えた。。現在は福島県側で使用されている。
 えちごトキめき鉄道では、今春ダイヤ改正時より日本海ひすいラインに、同社(そして令和になってからの新潟県で)初の新駅、えちご押上ひすい海岸駅が開業した。4月29日には「直江津D51レールパーク」が開園している。D51 827号機が動態保存されており、緩急車をけん引して、構内を走行する。また、旧国鉄急行色に塗り替えられた413系も展示されている。土日を中心に営業する。

 次回は富山県です。

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《今日のニュースから》 カッコ内は新型コロナウィルス関連
19日  星野 源・新垣 結衣 結婚を発表 
(予約キャンセル分ワクチン 保育園などの職員に接種 兵庫県小野市発表)
20日 無人レジタグ情報 読み取り技術特許訴訟 ユニクロ敗訴
(モデルナ・アストラゼネカのワクチン 厚生労働省部会 承認を了承)

 ワクチンの承認は朗報だろうが、沖縄県も緊急事態宣言が出される事になりそうで、ウィルス禍は際どい闘いが続いているようです。最もその前に西日本は大雨で、球磨川がまた氾濫危険水位になっているそう。人的な犠牲が出ない事と、これ以上鉄道を始めとした公共交通網が痛めつけられない事を願います。今でさえ、肥薩線もくま川鉄道も、いつ復旧できるのか、メドさえ立てられていないというのに。
 東海道新幹線の不祥事は、とりあえずここではノーコメント。