№2331 首都圏の鉄道・バス 新型コロナウィルス感染影響まとめ Ver.54

東急サイネージ.jpg
 東京都に、大阪府・京都府・兵庫県と共に、3度目の緊急事態宣言が発出されました(神奈川・埼玉・千葉の3県は、今日の時点では対象外)。今回は変異種の急速な拡大という、過去2回にはなかった事態を踏まえ、年始の2回目よりは強い措置が取られる事になりそうです。交通にも、最終電車の繰り上げや、週末や休日の減便が要請される事になるという事で、昨日までの時点では関東の各事業者からは、この発出を踏まえたと思われる対応の発表はないが(関西では近鉄特急の大幅な減便の追加が発表されている。GW明け以降も、平日を含めて続く)、来週のGWスタート前には、関東地方でも発表があるかと思われる。2年連続の「暗黒」のGWの始まりです。まったく…!
 首都圏の交通の、新型コロナウィルス感染に対する、特にダイヤ面での対応、今回は、昨日23日までのリリースで確認できた事項を中心にまとめます。赤い文字は、この一週間の間の新規リリースです。
 対象の交通機関は、基本的に鉄道・バスとも、Suica・PASMO事業者です(それ以外も若干加えています)。特に終了予定日の記載がなければ、「当分の間」です。記載があっても、状況の変化により変更される場合があります。ウィルス対策以外の事項も若干加えています。成田空港関係のバスで、楽しそうな新路線や試みが見られるのだけれどねえ。

*** 鉄道 ***

JR東日本 各新幹線・特急・快速・普通列車は、定期列車は通常通り運行。
 新幹線のグランクラスは、フルサービス提供列車は座席販売数が12席まで、専任アテンダントは2→1名に変更。〔サフィール踊り子〕のカフェテリアも再開している。その他の新幹線・在来線特急・首都圏の普通列車のグリーン車の車内販売は引き続き、全て営業中止(〔かいじ〕〔いなほ〕は終了している)。

JR東海 東海道新幹線は、臨時列車を一部運行している(27日まで発表)。御殿場線は通常通り運行。

東京メトロ 通常通り運行。「しぶさわくん×駅街かける 東京メトロスタンプラリー」を、5月16日まで開催。

東京都営(地下鉄・都電・日暮里舎人ライナー) 地下鉄各線、日暮里・舎人ライナーは最終列車の繰り上げを継続中。

京成 一部〔スカイライナー〕は運休、一般列車は通常通り運行。一部〔スカイライナー〕の青砥停車、〔臨時ライナー〕(印旛日本医大→京成上野)の運行を継続している。「京成線ワンデーパス」を発売中。5月10日まで。大人2,000円・小児1,000円。各駅(東松戸・新鎌ヶ谷・千葉ニュータウン中央・印旛日本医大を除く)の券売機で発売。成田スカイアクセスも乗車できるが、北総線区間での乗降はできない。

東武 アーバンパークライン(野田線)では、平日の柏発最終電車の繰り上げを実施している(公式Webサイトには記載がない。NAVI TIME調べ)。柏発0時56分発(大宮始発)高柳行・0時50分発(船橋始発)七光台行が運休している。その他の路線・列車は通常通り運行。〔DL大樹〕は6月5・6・17・18日、3・4・7・8号が運休する。6月11日まで、〔THライナー〕(下り・霞ケ関→久喜)が草加に停車する。草加までの利用の場合、新越谷までの指定券を購入する(料金同額)。

西武 通常通り運行。5月5日までの土休日、〔むさし63・65号〕〔むさし76・78号〕を西武秩父発着に延長運転。飯能~西武秩父間で各駅停車を2往復増発。また平日も含め、一部各駅停車を8連に増結。5月7日~6月27日の毎日、〔ちちぶ3・5号〕〔ちちぶ30・32号〕が武蔵横手・東吾野に臨時停車する。「52席の至福」ディナーコースは、5月9日出発分まで取りやめ。 
「レッドアロー・クラシック」(10105F)の定期運行終了(29日)を記念した「レッドアロー・クラシック ラストランキャンペーン」を実施している。5月1・2日は西所沢→西武球場前間3本の臨時特急として運行し、西武球場前では、特急券保有者限定の撮影時間が設けられる。方向幕は「臨時」特急料金300円(車内で購入すると+200円)。300席限定。5月15・16日は池袋~西武秩父間の臨時特急で運行する(池袋・西武秩父は特急専用ホームではない。所沢・入間市・横瀬は通過)。方向幕は「臨時」。5月29日は西武新宿~本川越間の臨時特急で運行する。方向幕は「小江戸」。いずれも、グッズ等の販売がある。

京王 通常通り運行。6月20日までの土休日、新宿~高尾山口間の座席指定列車を運行。往路は〔Mt.TAKAO号〕として、新宿→高尾山口間ノンストップで2本、復路は〔京王ライナー〕として、高尾山口→新宿間3本を運行する。

小田急 通常通り運行。「ロマンスカーミュージアム」が開館した。当面の間は事前予約制(ロマンスカーミュージアムWEBより受付)。

東急 通常通り運行。大井町線「Q-SEAT」サービスは、171号(大井町17時30分発)~203号(大井町20時30分発)の6本で実施。21時台以降は引き続き休止(列車自体は通常ダイヤの急行で運行)。世田谷線の「バス特」は、30日を持って終了する。

京急 通常通り運行。5月7日より、〔モーニング・ウィング3号〕の金沢文庫→品川間を12連に増強する。
「京急ミュージアム」は29日より、土休日の来館・(平日も含めた)「マイ車両工場」「鉄道シミュレーション」は、Web上での事前予約が必要になる。土休日の来館時間は、10時00分・12時30分・15時00分の3回のいずれかを指定する。GWを挟んだ29日~5月9日は全て、事前予約が必要(5月6日は休館)。29日~5月いっぱいの予約の受付は、26日15時00分開始。
 明日、京急蒲田駅で予定されていた「1000形新造車両デビュー記念乗車券」の発売は、延期になった。新しい発売開始日は、別途通知。


相鉄 通常通り運行。

りんかい線 通常通り運行。

つくばエクスプレス 通常通り運行。

関東鉄道 通常通り運行。旧塗装復刻のキハ2401は、5月1日より、土休日に時刻を指定して運行。運用を公表している(平日は運行しないのか、運用を固定しないで運行するのかは不明)。

新京成 通常通り運行。

北総 通常通り運行。

東葉高速 通常通り運行。

東京モノレール 通常通り運行。「キキ&ララモノレール」「シン・エヴァンゲリオン劇場版公開記念装飾モノレール」は、今月一杯の運行スケジュールを公開している。 

ゆりかもめ 新橋0時20分・0時30分発有明行を取りやめている。

多摩都市モノレール 多摩センター0時00分発上北台行・0時17分発立川北行・上北台23時55分発多摩センター行を取りやめ。多摩センター23時43分発は立川北止まりに短縮。当面の間継続する。

舞浜リゾートライン 通常通り運行している。

千葉都市モノレール 通常通り運行している。

埼玉高速鉄道 通常通り運行している。明日25日のJリーグ輸送(浦和vs大分 16時開始)は、開始前に鳩ヶ谷→浦和美園間5本、終了後に浦和美園→鳩ヶ谷間4本の臨時列車を運行。28日のJリーグ(ルヴァンカップ)輸送(浦和vs湘南 18時開始)は、臨時列車の運行は行わない。22時台の浦和美園発1本の時刻変更のみ。
 
埼玉新都市交通 通常通り運行している。

横浜市営地下鉄 通常通り運行している。スマホアプリ「my route」で、「市営バス1日乗車券」「市営地下鉄1日乗車券」「市営地下鉄・バス1日乗車券」の購入が可能。「市営地下鉄1日乗車券」「市営地下鉄・バス1日乗車券」は、PASMOへの搭載が可能になる(Suicaを含む他ICカード、クレジットカード一体タイプ、モバイルは不可)。

横浜高速鉄道みなとみらい線 通常通り運行している。
 
横浜シーサイドライン 通常通り運行している。
  
湘南モノレール 通常通り運行している。「コロナ終息祈願号」を運行している。5607F(黄色帯)。コロナ禍終息まで。新江ノ島水族館 えのすい公式キャラクター"あわたん"のデビューを記念した"えのすい あわたん"号を、6月30日まで運行する。5603F(青色帯)。モノレールの一日乗車券と、水族館の入場券がセットになったパックプラン「モノレールdeえのすい」を発売している(新江ノ島水族館は、GW中は完全予約制)。

江ノ電 鎌倉23時03分発藤沢行は江ノ島止まりとなり、23時55分発稲村ケ崎行は取りやめ。藤沢23時18分発鎌倉行は稲村ケ崎止まりとなり、23時49分発江ノ島行は取りやめている。当面の間継続する。小田急電鉄のMaasアプリ「EMot」で、「のりおりくん」デジタル版を実証実験で販売(9月30日まで。大人用のみ)。なお新江ノ島水族館は、GW中は完全予約制になる。

伊豆箱根 駿豆線・大雄山線共に最終電車を繰り上げている。駿豆線は三島22時50分・修善寺22時22分発まで、大雄山線は現状の最終電車までは通常運転。〔踊り子〕3往復は全て、通常の運転日に運行。全車指定席で指定席料金が必要。駿豆線内のみ利用の場合、未指定券200円。
 駿豆線の「Over the Rainbow」編成は、「HAPPY PARTY TRAIN」と共に、5月27日までの運用を公表している。6月までは運行の見込みで、両編成とも「Aqours」結成5周年記念ヘッドマークを付けて運行される。駿豆線1日フリー乗車券「Aqours結成5周年記念旅助け」(大人のみ1,300円(ヘッドマークを模したクリアバッジ込み))を終日有人駅(三島・三島広小路・大場・伊豆長岡・修善寺)で発売している。「ホロライブ」(女性Vtuberのアイドルグループ)とタイアップしたラッピング電車「ホロ伊豆ム」トレイン(7501F)を運行中。5月27日までの運用を公表している。「限定ツアーパッケージ」も販売中。なお、三島・修善寺両駅では、クレジットカード・電子マネー・QRコードによるキャッシュレス決済を受け付けている(駿豆線はICカードは導入していない)。

伊豆急行 通常通り運行している。「伊豆満喫フリーきっぷ」(JR伊東駅のみの発売)は、「Season1」は4月1日~7月31日、「Season2」は9月1日~1月31日(12月29日~1月3日を除く)の間発売。

富士急行 〔富士山ビュートレイン〕は運行(「スィーツプラン」は休止中)。〔フジサン特急〕〔富士登山電車〕は引き続き運休。〔富士回遊91・92号〕を、5月30日までの土休日運行。

小湊鐵道 新ダイヤの下で通常運行。「房総里山トロッコ」は、今年度の運行を開始している。「こみなと待合室」(カフェ)もオープン。キハ40形の導入が発表になっている。昨日・今日の2日間、定期運行前のツアーとして、〔急行さと山号〕として運行された。。

いすみ鉄道 通常通り運行。

銚子電鉄 夕方2往復は引き続き取りやめている。

秩父鉄道 通常通り運行。「SLパレオエクスプレス」は全車指定席となり、「秩父鉄道SL予約システム」からの事前予約を受け付ける。「秩父路遊々フリーきっぷ」「長瀞秩父おでかけきっぷ」は料金を改定している。「秩父路~」は大人1,600円・小児800円。通用日は変わらず土休日・「パレオエクスプレス運行日」・その他指定した期日。「長瀞秩父~」は大人1,000円・小児500円。9月26日までの間、この2種類のフリーきっぷの枚数に応じたプレゼントキャンペーンを実施する。秩父舞台のアニメ3作品をラッピングした「超平和バスターズトレイン」(7501F)を運行中(5月9日までの土休日に限り、運用を固定して運行する)。記念グッズも、主要駅などで販売。
 来年(2022(R4)年)3月より、ICカードを導入する。どのカードシステムになるかは検討中。 

*** バス *** 基本的に一般路線バスについて記載。深夜バス・深夜急行バスについては、現状からの変更の発生を確認した時点で記載する事にします。
「バス特」の終了のアナウンスが相次いているが、ここでの「終了」は、「バスポイントの新規付与」「特典バスチケットの新規付与」であり、終了前に付与された「特典バスチケット」は、10年間有効。

東京都営 〔深夜02・03・10・11〕系統で、最終バスの時刻を繰り上げている(各系統1便ずつ減便)。「みんくるガイド」(路線図)は、今年度の発行は行っていない。昨年度(2020年4月発行)のものを利用するよう案内している。
 
日立自動車交通 通常通り運行。

京成バス 一般路線は通常通り運行。「都内近距離定期券」は、販売を終了している。
ICカード「バス利用特典サービス」:25日を持って終了する。

京成タウンバス 通常通り運行。「都内近距離定期券」は、販売を終了している。
ICカード「バス利用特典サービス」:25日を持って終了する。

京成バスシステム 一般路線は通常通り運行。ふなばし三番瀬海浜公園潮干狩りの臨時バスを、25・29日、5月 1~3日、9・15・16・29・30日、二俣新道(京葉線二俣新町駅から徒歩5分)及び京成船橋駅~船橋海浜公園間で運行する。潮干狩り開始1時間前~終了1時間後の運行を予定している。京成船橋発着は大幅な遅延が予想されるため、二俣新道発着便の利用を推奨している。なお今年の潮干狩りは、土休日は、コンビニの端末で日付を指定した利用券の事前の購入が必要になる。

京成トランジットバス 一般路線は通常通り運行。創業20周年記念車両の運行を開始した。合わせてマスコットキャラクター「トラにゃ」を発表。
ICカード「バス利用特典サービス」:30日を持って終了する。

ちばフラワーバス 一般路線は通常通り運行。千葉駅発中野車庫行深夜バス2便は運休。「マイタウンライナー」は、フラワーバス担当便は全便運休(御成台車庫~東京間の担当便は、京成バスが代替運行)。植草学園大学線は、改正ダイヤで運行。
ICカード「バス利用特典サービス」:30日を持って終了する。

ちばレインボーバス 通常通り運行。
ICカード「バス利用特典サービス」:終了した。

ちばシティバス 一般路線は通常通り運行。
ICカード「バス利用特典サービス」:25日を持って終了する。

ちばグリーンバス 一般路線は通常通り運行。「マイタウンダイレクト」は、平日は東京発夜間2便、土休日はグリーンバス担当全便が運休。「佐倉1日フリー乗車券」を発売中。限定1,000枚。大人600円。5月16日までのうちの1日有効。佐倉草ぶえの丘などの観光施設が、団体割引料金で入場できる。25日まで、京成佐倉駅北口~佐倉ふるさと広場(チューリップフェスタ会場)間シャトルバスを運行。平日40分・土休日20分間隔。
ICカード「バス利用特典サービス」:25日を持って終了する。

東武バス スカイツリーシャトル上野・浅草線は30分間隔の臨時ダイヤ(上野駅公園口発8時25分~17時25分)。川越の「小江戸名所めぐり」は、土休日の運行本数を28→14便に減便している(平日は変更なし)。日光の定期観光バスは、「日光満喫一日コース」は1日より再開している。当面は20席限定。「午後から世界遺産満喫半日コース」は、引き続き運休。深夜バスは、一部の便の運行を再開している。〔ふじ05〕系統(ふじみ野駅東口~ららぽーと富士見)は、土休日は1往復減便して19往復運行。平日は9往復で変わらない。
ICカード「バス利用特典サービス」:終了した。
 
国際興業 一般路線は通常通り運行。埼玉スタジアムサッカー輸送は行っていない。「IC一日乗車券」を、26日より発売する。大人700円・小児350円。飯能〔営〕路線・催事輸送(サッカー輸送など)・IC定期券の取り扱いが無いコミュニティバスを除いた、東京都・埼玉県内の一般路線全線で利用可能。車内での当日発売のみ。〔西川64〕系統(西川口駅西口~南町~蕨駅西口:朝5往復・夕刻4往復運行)は、5月15日を持って廃止になる。
ICカード「バス利用特典サービス」:終了した。

西武バス 土休日運行の〔所18-1〕系統は、西武園ゆうえんちの休園に伴い、西武園駅発着の〔所18〕系統として運行。他の系統は通常通り運行。メットライフドームの観客輸送は、27日(西武vsロッテ戦)より運行を再開する。軽井沢〔営〕(西武観光バス)は、24日にダイヤ改正を行う。なお、万座バスターミナル~白根火山~草津温泉間は、引き続き運休する。
ICカード「バス利用特典サービス」:終了した。

関東バス 一般路線は通常通り運行。吉祥寺駅~TDR直行バス・お台場直行バスは、一部の便の運行を再開している。お台場直行バスは土休日のみ運行。5月1~4日、2階建てエアロキングの臨時便を運行する。武蔵野市「ムーバス」は、全日特別ダイヤで運行。一日乗車券は大人530円→600円に改定。
ICカード「バス利用特典サービス」:終了した。

立川バス 一般路線は通常通り運行。
ICカード「バス利用特典サービス」:終了した。

西東京バス 一般路線は通常通り運行。奥多摩駅~丹波・鴨沢西路線の小袖川~丹波・鴨沢西間(山梨県丹波山村内区間)で予定していた、アニメ声優鬼頭 明里(「鬼滅の刃」(竈門禰 豆子役)など出演)による車内アナウンスは、実施の延期が発表になった。八王子市の新型コロナウィルスワクチンの接種会場へのアクセスとなる路線を案内している。
ICカード「バス利用特典サービス」:終了した。

京王バス 一般路線は通常通り運行。日野駅→日野自動車間直行バス・高尾駅南口→館ヶ丘団地間準急バス(両路線とも平日のみ運行)に連節バス(日野ブルーリボンハイブリッド連節バス)を導入している。日野→日野自動車線は、日野駅発7時40分・8時07分・8時33分発に投入。高尾駅南口→館ヶ丘団地線は、高尾駅南口7時11分発。
ICカード「バス利用特典サービス」:終了した。

小田急バス 一般路線は通常通り運行。武蔵野市「ムーバス」は、全日特別ダイヤで運行。
ICカード「バス利用特典サービス」:終了した。
 
東急バス 平日は通常の平日ダイヤ。E-Liner・深夜急行バスは引き続き運休。土曜日は、一部の系統は引き続き休日ダイヤで運行。
 シェアオフィスバス「Satellite Biz Liner」を、28日までの平日、実証運行する。Wi-Fi、化粧室の他、Yogiboの「Traybo2.0」(PC用のトレイ)を用意し、快適なテレワーク環境を提供するとしている。往路:新羽〔営〕8時20分・市が尾駅8時45分・たまプラーザ駅9時05分→渋谷駅10時15分・東京駅南口10時45分 復路:東京駅南口16時25分・渋谷駅17時05分→たまプラーザ駅17時35分・市が尾駅17時55分・新羽〔営〕18時25分。運賃は区間によって1,000円~2,300円だが、電車の通勤定期券を保有し、DENTOサービスより購入の場合は100円割引。
 ナビタイムジャパンと共同で、バス車内の混雑状況をリアルタイムで案内する実証実験を行っている。東急バス公式WEB、「バスNAVI TIME」の他、世田谷通り・目黒通り・山手通りでは、バス停のデジタルサイネージにも表示される。
ICカード「バス利用特典サービス」:終了した。

京浜急行バス 各地区で主に23時台以降(一部22時台)便の運行を取りやめている(既に昨年4月21日より運休となっている便も含む)。一部の便は1日より、運行を再開している。
ICカード「バス利用特典サービス」:終了した。

KMバス 通常通り運行。

銀河鉄道 通常運行。2路線とも「平日・土曜日」と「休日」の2本立てとなり、初便の繰り下げ・最終の繰り上げを行い、休日は30分間隔に減便。

東京BRT:プレ運行中。日中は虎ノ門~晴海間毎時3本+新橋~晴海間毎時1本で、連節バス(エルガデュオ)は、6時台1往復を除いて、新橋~晴海間で1時間毎の運行。
ICカード「バス利用特典サービス」:25日を持って終了する。
 
東京ベイシティ交通 一般路線は通常通り運行。一日乗車券「ぶらやすきっぷ」を、発売している。紙券の他、モバイルチケット(LECIPのスマホアプリ「QUICK RIDE」)でも発売する。大人700円・小児350円。
ICカード「バス利用特典サービス」:(「おさんぽバス」を含め)30日を持って終了する。

新京成バス 一般路線は通常通り運行。
ICカード「バス利用特典サービス」:終了している。

千葉交通 一般路線は通常通り運行。

千葉中央バス 一般路線は通常通り運行。
ICカード「バス利用特典サービス」:30日を持って終了する。

千葉内陸バス 一般路線は通常通り運行。
ICカード「バス利用特典サービス」:25日を持って終了する。

千葉海浜交通 一般路線は通常通り運行。
ICカード「バス利用特典サービス」:25日を持って終了する。

成田空港交通 一般路線は通常通り運行。
 29日より、「空の駅風和里しばやま」「ひこうきの丘」にバス停を新設。同日より、空港の西側(A滑走路付近)を循環する「そらまる線」を、土休日のみ運行する。さくらの山(成田空港交通車庫)を起点とし、風和里しばやま・ひこうきの丘・航空科学博物館・芝山千代田駅入口・成田空港第2ターミナル1F28番Aを循環する。7本運行。「そらまるきっぷ」も発売。成田空港を、平日9時40分以降・土休日8時30分以降に出発するそらまる線・さくらの山線・南部博物館線で利用可能。スマホアプリ「RYDE PASS」でも販売する。大人500円・小児250円。提示で各種特典・サービスが受けられるほか、JRバス関東・多古本線では運賃が割引になる(乗降場所限定)。なお、JRバス関東で発売する「デイタイムフリー乗車券」とは異なる。

小湊鐵道 千葉白子急行は朝3往復・夕方1往復のみの運行に減便。一般路線は、平日は一部の系統が土休日ダイヤに変更または運休。土休日は一部の系統・便が運休。大網駅~白子車庫・サンライズ九十九里線は特別ダイヤで運行。木更津駅~川崎駅間高速バスは、川崎→木更津は迂回運行のため、10分程度の遅延になる。木更津→川崎は通常運行(一部便は折り返しの遅れで10分程度遅延する場合がある)。
ICカード「バス利用特典サービス」:終了した。

日東交通 イオンモール木更津線は計画減便ダイヤで運行。「戦翼のシグルドリーヴァ」デザインの、房総館山地域の共通1日乗車券を発売している。館山市内線と、JRバス関東の洲の崎線・南房総本線(共に館山駅~相の浜間)で通用。2,000円。限定800枚。木更津駅~川崎駅間高速バスは、川崎→木更津は迂回運行のため、10分程度の遅延になる。木更津→川崎は通常運行(一部便は折り返しの遅れで10分程度遅延する場合がある)。のぞみ野・長浦線は1日にダイヤ改正を行っている。なお、上総湊出張所(旧天羽日東バス)担当路線は、富津〔営〕に移管された。上総湊出張所は、案内所業務は引き続き行うが、「高速バスネット」使用の業務は、30日を持って終了する。

平和交通 稲毛駅~平和交通本社・にれの木台中央、新検見川駅~にれの木台線は臨時ダイヤで運行。BYDのEV(大型K8RA・小型J6)の導入がツィッター上で公表されており、3月より営業運行に入っている。
ICカード「バス利用特典サービス」:25日を持って終了する。

あすか交通 一般路線は通常通り運行。
ICカード「バス利用特典サービス」:25日を持って終了する。

東洋バス・千葉シーサイドバス 通常通り運行。
ICカード「バス利用特典サービス」:30日を持って終了する。

関東鉄道 全線で最終バスを繰り上げている。主に22時00分より後に始発地を出発する便を取りやめ。

朝日自動車 通常通り運行。
ICカード「バス利用特典サービス」:終了した。

阪東自動車 通常通り運行。
ICカード「バス利用特典サービス」:終了した。

茨城急行 北越谷→松伏高校線で金曜日・祝前日のみ運行の深夜便2便の運行を取りやめ。
ICカード「バス利用特典サービス」:終了した。

川越観光 入西団地循環・マイタウン循環・東京電機大学循環の各路線は23時台の便の運行を取りやめ、最終バスを繰り上げ。
ICカード「バス利用特典サービス」:終了した。

国際十王交通 一般路線は通常通り運行。
ICカード「バス利用特典サービス」:終了した。

関越交通 一般路線は通常通り運行。

イーグルバス 小江戸巡回バスは平日・土休日統一の時刻となり、C01(喜多院・菓子屋横丁ルート)の平日運行が再開している。その他の一般路線は通常通り運行。
ICカード「バス利用特典サービス」:30日を持って終了する。

横浜市営 「雨の日臨時便」は運行しない。「ピアライン」は運行時間を短縮、桜木町駅前20時18分発・ハンマーヘッド20時37分発が最終となる。大さん橋客船ターミナル循環系統は、当面運休。終日、約30分間隔で運行。「こどもバス50円・地下鉄110円」キャンペーンの終了が発表されている。
ICカード「バス利用特典サービス」:5月31日を持って終了する。
 
横浜交通開発 通常通り運行。

川崎市営 通常通り運行。深夜バスは全便運休中。市立川崎高校直行バスは全便運休(時差登校のため。通常登校再開まで。)。
ICカード「バス利用特典サービス」:終了した。

神奈中バス 〔原19〕系統(相原駅西口~〈急行・連節バス〉~法政大学)は26日より当面の間、〔湘29〕系統(湘南台駅東口~〈直行〉~俣野公園・横浜薬大前)は30日~5月14日(予定)、共に大学のオンライン授業により運休。GW中の土休日、〔伊11〕系統(伊勢原駅北口~〈直行〉~大山ケーブル)臨時便・シャトルバス(大山小学校(臨時駐車場)~大山ケーブル)を運行。
ICカード「バス利用特典サービス」:終了した。

相鉄バス 23時以降の多数の便が運休している。深夜バスは、平日の〔旭6〕系統1本(東戸塚駅→左近山団地)・〔旭11〕系統1往復(中山駅→鶴ヶ峰駅・鶴ヶ峰駅→西ひかりヶ丘)・〔旭22〕系統1本(二俣川駅→旭高校入口)のみ運行。
ICカード「バス利用特典サービス」:終了した。

臨港バス 21時30分以降の減便・最終バスの繰り上げを行っている。「すみっコぐらし」ラッピングバス(鶴見〔営〕)は、11月まで運行する。木更津駅~川崎駅間高速バスは、川崎→木更津は迂回運行のため、10分程度の遅延になる。木更津→川崎は通常運行(一部便は折り返しの遅れで10分程度遅延する場合がある)。YCAT~浮島(江川一丁目)間高速バスは、浮島→YCATは迂回のため、10分程度の遅延になる。YCAT→浮島は通常運行。〔川03〕系統(川崎駅~浮島BT)も、大幅な遅延が予想される。
ICカード「バス利用特典サービス」:終了した。

江ノ電バス 一般路線は通常通り運行。深夜バスは運休中。藤沢・大船~羽田空港線(京浜急行バスと共同運行)は24日、一部ダイヤを変更した上で再開予定。一般路線も今日24日にダイヤ改正を行い、深夜バスは、横浜・湘南両営業所は全面廃止、鎌倉〔営〕も土曜日は廃止になる(平日は運行再開)。鎌倉〔営〕各路線のダイヤは平日・土休日の2本立てとなる。湘南〔営〕の大船駅発着の藤沢駅・江の島・アイパーク方面路線を、富士見町(横須賀線踏切)経由→大船消防署(立体交差)経由に変更する。
 26日深夜以降の深夜バスは、戸塚駅発飯島団地行23時18分・33分・55分、見晴橋行23時30分、京急ニュータウン行23時30分、平島行24時07分、合計6本の運行(全て平日のみ)。
ICカード「バス利用特典サービス」:終了した。

箱根登山バス 定期観光バスは運休。小田原宿観光回遊バス「うめまる号」は、運行を再開している。一般路線は、桃源台線(T)・箱根町線(H)・箱根旧街道線(K)・箱根新道線(R)・元箱根港~箱根湯本駅間急行・観光施設めぐりバス(S)・国府津線・芦子橋線・ダイナシティ線で減便を行なっている。
ICカード「バス利用特典サービス」:終了した。

伊豆箱根バス 全線、特別ダイヤで運行。湯河原~箱根線は運休している。
 芦ノ湖の水陸両用バス「NINJABUS」は、1日より事業をプリンスホテルに譲渡した。
ICカード「バス利用特典サービス」:終了した。三島・沼津地域の路線にPASMOを導入している(韮山・修善寺駅発着計4路線及びシンクトゥギャザーのEVは除く)。

富士急モビリティ 河口湖~御殿場駅・プレミアムアウトレット路線は、一部減便。
ICカード「バス利用特典サービス」:終了した。

フジエクスプレス 「ハチ公バス」神宮の杜ルートは30分間隔で運行。「TOKYO NO KABA」は、運行を再開している。
ICカード「バス利用特典サービス」(横浜市内路線のみ):終了した。

富士急バス 富士五湖エリアは5日より、「レッドライン」は10往復(9~17時台)、「グリーンライン」は4本、「ブルーライン」は3本運行。富士山駅~新富士駅路線は、3往復で運行。「YAMANAKAKO NO KABA」は4便運行。コロナ禍とは関係ないが、河口湖駅~天下茶屋路線は路面凍結により、三つ峠登山口で折り返し運行を行っている。
 5月30日まで、「芝桜ライナー」(河口湖駅(一部富士山駅発着)~富士芝桜まつり会場)を運行。
ICカード「バス利用特典サービス」:終了した。

富士急湘南バス 一般路線は通常通り運行。
ICカード「バス利用特典サービス」:終了した。

富士急シティバス 「三島・河口湖ライナー」は2往復で運行を再開している。
ICカード「バス利用特典サービス」:終了した。

富士急静岡バス 新富士駅~富士山駅路線は、3往復で運行。鷹岡車庫~富士宮駅~イエティ路線は、廃止になった。
ICカード「バス利用特典サービス」:終了した。

山梨交通 一般路線は通常通り運行。
ICカード「バス利用特典サービス」:終了した。

東海バス 全エリアの大半の系統が減便。熱海市内「湯~遊~バス」は、18便中12便の運行を再開している(「湯~遊~バス 彩」はうち6便で運行)。熱海を除いた全線規模で、ダイヤ改正を実施している。江梨~大瀬岬間は廃止(大瀬岬へは、江梨で戸田行予約制乗合タクシーに乗り換え)。三島駅~修善寺~松崎間快速は、同日運行再開している。「三島エクスプレス」・定期観光バスは引き続き全便運休。下田海中水族館路線は、水族館休館日は運休。修善寺駅~八丁池口路線は、今年度は11月までの土休日及びGW期間中運行。
「あまんちゅ!」ラッピングバス2号車を、18日より伊東〔営〕各路線で運行する。同作品のファンの費用負担により実現したもので、運用を公表している(1号車も公表を再開したが、公表中断前とは運用が異なる)。
 熱海市内路線(熱海自然郷線を除き、湯河原線・「湯~遊~バス」は含む)でPASMOを導入している。小田急電鉄のMaasアプリ「EMot」で、「伊東観光フリーパス」「みしまるきっぷ」「湯~遊~バス フリーきっぷ」「湯~遊~バス フリーきっぷ ワイド」の電子チケットを発売している。「伊東観光フリーパス」は、電子チケットのみ有効が2日になる。「EMot」では、東海バス一般路線の運行情報のリアルタイム配信も行う。

JRバス関東 一般路線は通常通り運行。宇都宮では平日に臨時便を運行中。栃木県内(宇都宮・塩原)路線は、ICカード「totra」を導入した。関東自動車・宇都宮ライトレール(2023(H5)年開業予定)と共通で、全国相互利用も可能。
 館山支店では、「戦翼のシグルドリーヴァ」デザインの、房総館山地域の共通1日乗車券を発売している。洲の崎線・南房総本線(共に館山駅~相の浜間)と、日東交通の館山市内線で通用。2,000円。限定800枚。
「JR竹芝 水素シャトルバス」(JR東日本から委託 無料)は、運行時刻を変更している。東京駅丸の内南口発は平日11時00分~18時00分の6便・土休日11時00分~21時30分の12便。ポートシティ竹芝は引き続き通過。6月30日までこの形態で運行し、7月以降は別途通知。
 東京駅~ムーミンバレーパーク直行バスを、8月29日までの土休日運行している。
 多古本線は29日にダイヤ改正を実施。空の駅風和里しばやま・ひこうきの丘にバス停を新設し、平日上下2本ずつ、土休日上下4本ずつが経由。「デイタイムフリー乗車券」も発売。成田空港~ひこうきの丘・さくらの山間の便を、航空科学博物館を平日9時30分以降・土休日8時20分以降に発着する便で利用可能。JR成田駅・京成成田駅まで1乗車300円、成田空港交通のそらまる線・さくらの山線・南部工業団地線を一乗車160円で利用できる(全て現金のみ)。各種特典・サービスも受けられる。大人500円・小児250円。利用可能時間帯の車内で購入する。なお、成田空港交通で発売する「そらまるきっぷ」とは異なる。
 首都高速地下化工事により呉服橋出口が廃止されるため、5月10日より、高速バスの一部の路線(常磐道・東関道・アクアライン方面からの路線)がルート変更を行い、一部の路線で東京駅到着が5分程度遅くなる。

 この他、各事業者で、駅の窓口や改札口、バスの案内所等の営業体制の変更(時間短縮や、駅では駅員配置の取りやめ)などを行っている所が多数ある。また、「緊急事態宣言」及び「まん延等防止措置」適用に伴う乗車券・指定券等の取り扱いが、各事業者より発表されている。
 なお、今日確認した時点で、京成・東武・京王・小田急・北総から、今回の緊急事態宣言発出に伴う乗車券類払い戻しの取り扱いが案内されているが、今回は、首都圏は東京都のみであるため、券面の区間内に東京都に所在する駅が含まれていない場合は、払い戻しの対象とはならない(京王は、必ず東京都の駅を含むため、全区間が対象)。

 一応、各社のリリースなどを細かく見てきたつもり、だが、見落とし・書き漏らしも多々あろうかと思います。発見次第書き直していますが、各事業者の公式WebやSNSで、再度確認して頂ければと思います。
 上の画像(東急電車のドア上に流れる、東急バス・トランセの取り組み)に見られる如く、どの鉄道・バス事業者も、車内等でのウィルス感染防止対策にかなり力を入れているのに、それ以前に、「東京には来ないで」とか言われては…。何回も書いているが、結局ウィルス対策は、震災や豪雨災害からの復興とは異なり、日常の営みを自ら止める以外に、現状では道がない。人の移動・行動失くして交通システムは成り立たないのに、それを否定されては(それ以外ない、仕方ないとしても)、交通は正直無力だ、と痛感させられます。せめて早く、緊急事態宣言を出してやめての繰り返しが終わって、当たり前に列車・バスが走れる、大勢の人々で賑わう、そんな世の中が、戻ってきて欲しいと、強く思います。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


《今日のニュースから》
23日 LINEに行政指導 個人情報保護委員会
(奈良市 緊急事態宣言発出要請を奈良県に要望)
24日 ラグビー元日本代表五郎丸 歩 引退決定
(プロ野球 緊急事態宣言対象地域の試合 27日より無観客開催決定)

 NPBの斉藤コミッショナーは「苦渋の選択」と言っていたが、相当ご不満の様子。気持ちはすごくよく解ります(明日のセ・リーグ3試合は観客を動員)。Jリーグも、来月2日のセレッソvsガンバの「大阪ダービー」の無観客開催が発表になっています。今日の東京都が876人で2度目の緊急事態宣言後では最多、大阪府が1097人で5日連続1000人越え、では、致し方なしかとも思わないでもないが。日本は世の中に様々な社会的・政治的・経済的なうっぷんをはらみながら、3度目の緊急事態宣言を迎えようとしているようです。どこかで爆発しなければ、良いのだが…。

№2330 平成の30年 都道府県別鉄道回顧 14.神奈川県(3)

1相模鉄道.jpg
 日曜・火曜と2回に渡って、平成の世の神奈川の鉄道を回顧しました。
 通常はデータ編で、令和の世に入ってからの、各都道府県の鉄道の動きを簡単に記しているのだけれど、神奈川はやはり地元なので、もう少し突っ込んで記したいと思います。7年前の2014(H14)年、当ブログの更新1000回記念として、当時の神奈川県の駅を全部撮影して公開する企画をやっていまして(だから南武線の小田栄はまだなかった)、最終回となる№1122(2014(H26)年2月17日更新)で、当時の時点で未来の神奈川の鉄道はどうなる?みたいな事を、私なりに展望してみました。7年経ち、時代も平成から令和に移って(ああいう形で変わるとは思ってもみなかったが)、神奈川の鉄道は何が変わったのか、何がまだ変わっていないのか、さらにその先はどうなる、みたいな感じで書いてみます。
(若干、平成時代に起きた事も加えてあります)

2羽沢横浜国大駅.jpg
 2019(R元)年11月30日、「相鉄・JR直通線」が開業した。相鉄が西谷と、JRの羽沢貨物駅に隣接する旅客駅・羽沢横浜国大の間に新線を建設、JR線と接続して、海老名~新宿間で相互直通運転を行うものである。相鉄は、JR直通用に新造した12000系を、JRは埼京線用のE233系7000番台を使用する。平日・土休日とも朝方のみ、新宿以遠の埼京線区間への直通運転が設定されている。本数的には少数だが、結果的に、東急目黒線~東京メトロ南北線~埼玉高速鉄道・東急田園都市線~東京メトロ半蔵門線~東武伊勢崎線・JR湘南新宿ライン・東急東横線~東京メトロ副都心線~西武池袋線及び東武東上線・JR上野東京ラインに次ぐ、6番目の神奈川~東京~埼玉直通ルートが完成する事になった。
 相鉄線の新線は、正確には「相鉄新横浜線」と称し、将来的には新横浜まで延伸、「東急新横浜線」と接続して、東急とも相互直通運転を行う計画である。東急側も現在、日吉~新綱島~新横浜間で建設工事を行っているが、2020(R2)年6月、ルート上の環状2号線で陥没事故が発生したため、2022(R4)度下期とされていた開業は、遅れが予想される。東急側は目黒線の直通が予想されるが、現在の6連を8連に増結するための準備が、直通先の各鉄道と合わせて進められている。ただし、相鉄で直通への使用が予定される20000系は10連で増備が進められており、東横線との直通も予想される。最終的な運行形態がどうなるか注目される。

 平成末期に事業化に向けて合意がなされた、横浜市営地下鉄ブルーラインの新百合ヶ丘延伸事業は、昨年1月、川崎市内のルートが確定した。3案あった王禅寺地域の新駅は、ヨネッティー王禅寺付近に建設される。今後手続きが進められ、2030(R12)年度の開業を目指す事になる。
 リニア中央新幹線は、神奈川県内は相模原市内・現在のJR及び京王の橋本駅に隣接した、高校の跡地に駅が設けられる。また、同市の鳥屋地域に車両基地が新設される。しかし、南アルプストンネル静岡工区の工事を巡るJR東海と静岡県の対立が表面化しており、JR東海では、当初予定の2027(R9)年の開業は難しくなった、としている。
 2015(H27)年に米軍より返還された上瀬谷通信施設跡地の開発計画策定の途上で、相鉄線瀬谷駅との間の新交通システム(仮称「上瀬谷ライン」)建設の構想が浮上した。同跡地で2027(R9)年度の開催が予定される、国際園芸博覧会へのアクセスとしても期待されているが、現状では申請も出されておらず、博覧会開催までの開業は困難とされる。

 かねてから構想があった東海道本線の村岡新駅は、今年の2月8日、神奈川県・鎌倉市・藤沢市・JR東日本の間で、建設に向けた覚書が締結された。駅の建設に合わせ、駅周辺の藤沢市村岡地域、及び柏尾川の対岸の鎌倉市深沢地域(旧JR大船工場跡地)付近を再開発し、駅と一体となった街づくりを進める事になる。2032(R14)年の開業を目標としている。

 JR東海道本線の特急は、2020(R2)年3月ダイヤ改正で、新タイプの観光特急〔サフィール踊り子〕がデビューした。全席グリーン車で、ワンランク上の「プレミアムグリーン車」、4・6人用の個室も設けられている。カフェテリアでは、ヌードルを中心とした軽食が提供される。〔サフィール踊り子〕と入れ替わりに、伊豆特急の顔だった〔スーパービュー踊り子〕、及び小田原~伊豆急下田間で快速として運行されていた「伊豆クレイユ」は、運行を終了した。また、〔踊り子〕の一部に、中央本線から転用されたE257系2000番台が導入された。
 さらに、今年の3月13日改正で、〔踊り子〕は全列車がE257系に置き換えられた。修善寺編成は、房総から転用の2500番台を使用する。40年に渡って活躍してきた185系が、定期特急運用から退いた。JR東日本全体でも、最後の国鉄型特急車両だった。また、朝方の各ライナー列車は全て、新タイプの特急〔湘南〕となった。〔踊り子〕〔湘南〕は全て、全車指定席となっている。185系と共に、ライナー列車用に開発された215系も引退、JR東日本からは、整理券で乗車するタイプのライナー列車は、全て消滅した。
 東海道新幹線は、2020(R2)年3月改正で、1時間当たり最大12本の〔のぞみ〕を運行できるダイヤが確立した。しかしこの直後より、新型コロナウィルス感染禍が神奈川の鉄道も直撃する事になる。当初初の「のぞみ12本ダイヤ」が施行されるはずだった昨年のGWは、緊急事態宣言もあり、臨時列車の大半が運休に追い込まれた。初の同ダイヤ施行は8月9日となり、年末年始にも施行されているが、「三密」回避の性格が濃く、利用は極めて低調であった。JR東日本の在来線でも、〔成田エクスプレス〕などの運休や、〔踊り子〕の臨時列車の取りやめなど、影響が大きかった。

 私鉄でも、コロナ禍の影響は甚大だった。小田急は、GW中の特急ロマンスカーの運行を全て取りやめ、湘南モノレールやシーサイドライン、伊豆箱根鉄道大雄山線では減便を行った。江ノ電でも、日中の列車の減車(4→2連)が行われている。京急でも、基本的にはダイヤは維持されたものの、2019(R元)年10月より土休日の一部快特の一部車両で始まった有料座席指定サービス「ウィングシート」が、一時取りやめとなった。東急大井町線の「QーSEAT」サービスも、一時取りやめとなっている。その後は「三密」回避の意味もあり、有料座席指定サービスのPRを強化する動きも見られる。
 その後、秋口は「Go To」キャンペーンの効果もあって一息ついた格好だったが、年末になって再び感染者が増加し、川崎大師や鎌倉などの初詣客輸送の終夜運転が、全て取りやめとなってしまった。
 夜間の工事時間の確保の必要性が増した事に加え、コロナ禍で夜間の需要が大幅に減少した事に対応し、今年の3月、JR東日本及び大手私鉄では、大半の路線で最終電車の繰り上げを実施した。一部では初電の繰り下げも合わせて行われている。東急田園都市線では、全体的な減便も行われた。

 相鉄の星川駅付近の連続立体交差事業は、2018(H30)年11月に上り線が高架に切り替えられ、高架化が完成していた。令和の世の現在は引き続き、駅付近の整備、及び天王町駅の改良工事が進められている(蛇足だけれど、天王町駅は島式ホームになると7年前に書いてしまったが、相対式のままでしたね。形状は変わっているけれど、大ウソを書いてしまいました)。また、京急大師線産業道路駅の地下化も、平成の世の終わりが近づいた2019(H31)年3月、地下線に切り替えられている。なお、産業道路駅は翌2020(R2)年3月のダイヤ改正と同時に、大師橋と改称した。京急では同時に、花月総持寺(←花月園前)・京急東神奈川(←仲木戸)・逗子・葉山(←新逗子)(及び東京都内の羽田空港ターミナル関連)各駅の改称を一斉に行っている。

3箱根登山鉄道.jpg
 全国各地に甚大な被害をもたらした、2019(R元)年10月の台風19号は、神奈川県の鉄道では、箱根登山鉄道の被害が最もが大きかった。メインの箱根湯本~強羅間の登山電車区間は長期の不通を強いられ、復旧は1年後の2020(R2)年秋口と予想されていたが、関係者の努力もあり、予定より3か月早く、7月23日に全線の運行を再開した。最も被害が大きかった蛇骨川橋梁は、コンクリートの支柱による橋梁に造り替えられている。登山電車自体が小田急グループの観光資源の一つであり、全線再開時には、グループ全体でキャンペーンを実施した。小田原~箱根湯本間の区間運転で使用される、レーティッシュ色の1000形の小田急線全線の走行も、その一環だった。
 その小田急では、今週19日、海老名に待望の「ロマンスカーミュージアム」がオープンした。日本の鉄道史上の名車でもあるSE車を筆頭に、小田急を彩った5形式のロマンスカーが保存されるほか、クラブハウスやグッズショップもあり、近年発展著しい海老名の新たな名所となる事が期待される(当分の間は、入場は予約制)。

 京急の本社は、2019(R21)年9月、東京都港区の泉岳寺から、横浜駅に近いみなとみらい地区に移転、「京急グループ本社ビル」となった。同ビル1Fは「京急ミュージアム」となり、川口市に保存され、その後京急が買い戻してレストアした230形を展示している他、鉄道シミュレーションや「マイ車両工場」、ジオラマも設けられている。同ミュージアムは2020年度の「日本鉄道賞」を受賞した。しかし、コロナ禍の影響でオープンが予定より遅れた上、現在も入場制限が行われている。今GWより土休日の入場は予約制となる。
 東急グループは2019(R元)年9月より持ち株制に移行、東京急行電鉄は持ち株会社「東急」となり、10月からは、東急の傘下の「東急電鉄」が、鉄道事業を行う形態になっている。田園都市線では、2019(R元)のグランベリーパークのグランドオープンに伴い、南町田駅は10月1日より「南町田グランベリーパーク」と改称した。大幅なリニューアルが行われ、同日のダイヤ改正より、平日の急行も全列車停車となっている。
 JR桜木町駅では、2020(R2)年6月、「シァル桜木町アネックス」が開業した。旧東急東横線桜木町駅の跡地に建設されたもので、1Fには、鉄道創業時のSL・110号が、当時の客車を復元した2軸客車と共に展示されている。

 こんな感じで、令和の世の神奈川県の鉄道を、7年前の記事をベースに回顧してみました。新横浜線にブルーライン延伸、上瀬谷ライン、そしてリニアと期待したい話題も多々あるが、とにかく今のコロナ禍がどうにか良い方向に変わってくれないと、いつまでも青息吐息、という状況が続く事になります。それでは、コロナ禍がある程度収束しても、神奈川県(に限らないが)の鉄道に、悪影響を与え続ける事になるでしょう。人の事はどうでもいい、まず我々自身の自覚に、全てがかかっています。
 平成の鉄道回顧、次回は来月となる予定で、中部地方に移り、まず新潟県です。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


《今日のニュースから》
21日 エンジェルス大谷 翔平 5号ホームラン 日米通算100号達成
(JR福知山線脱線事故追悼慰霊式 2年連続中止決定)
22日 水道管から水噴出 周辺水浸し 大阪市西区
(秋の東京モーターショー 中止の方針 日本自動車工業会表明)

 大阪府を中心とした関西圏のコロナ禍の状況は、報道で見聞きする限り、これまでの首都圏より酷そうだなあ、というのが正直な印象。東京都もまた、3度目の緊急事態宣言となりそうで(今日の時点では、神奈川など周辺の県の名前は上がっていないが)、宣言が出された場合、交通機関に対しては、平日の終電の繰り上げや、週末・休日の減便などの要請を出すという事で、このままでは去年のGWの二の舞だ。結局、人の移動・行動自体が感染の拡大を招くのだから、根本的に移動のニーズがないと成り立たない交通は、はっきり言って、無力だと思う。

№2329 平成の30年 都道府県別鉄道回顧 14.神奈川県(2)

 平成の鉄道回顧、神奈川県のデータ編です。前回も書いたが、ここに挙げたデータ上の変化も、全て相模川の東側で起きている事です。
 ちなみに、相模川の西側で一番新しい路線は東海道新幹線(1966(S39)年10月1日開業)、一番新しい駅は小田急小田原線の開成(1985(S60)年3月14日開業)、一番新しい駅の改称は小田急小田原線の東海大学前(←大根)・秦野(←大秦野 共に1987(S62)年3月9日改称)でした。あとは東海道新幹線・御殿場線の運営が1987(S62)年4月1日より国鉄→JR東海となったが、それ以降平成の30年間では、西側では目に見える路線の変化はありませんでした。路線の数そのものが少ないという事も、ありますけれどね。令和の世においても、当分は変化がなさそう。

◆平成時代の新規開業路線・区間 〔カッコ内は新線開業に伴う新駅(県内のみ)〕
1989(H元)年7月5日
 横浜新都市交通 新杉田~金沢八景
 〔新杉田/南部市場/鳥浜/並木北/並木中央/幸浦/産業振興センター/福浦/市大医学部/八景島/海の公園柴口/海の公園南口/野島公園/金沢八景〕
1990(H2)年3月30日
 京王帝都電鉄 相模原線 南大沢(東京都)~橋本
 〔橋本〕
1990(H2)年4月4日
 相模鉄道 いずみ野線 いずみ野~いずみ中央
 〔いずみ中央〕
1993(H5)年3月18日
 横浜市交通局 3号線 新横浜~あざみ野
 〔新横浜北/新羽/仲町台/センター南/センター北/中川/あざみ野〕
1999(H11)年3月10日
 相模鉄道 いずみ野線 いずみ中央~湘南台
 〔ゆめが丘/湘南台〕
1999(H11)年8月29日
 横浜市交通局 1号線 戸塚~湘南台
 〔踊場/中田/立場/下飯田/湘南台〕
2004(H16)年2月1日
 横浜高速鉄道 みなとみらい線 横浜~元町・中華街
 〔横浜/新高島/みなとみらい/馬車道/日本大通り/元町・中華街〕 ※横浜は東京急行電鉄の駅として開業済み
2008(H20)年3月30日
 横浜市交通局 グリーンライン 中山~日吉
 〔中山/川和町/都築ふれあいの丘/北山田/東山田/高田/日吉本町/日吉〕
※正式名称は「4号線」。

◆平成時代の新規開業駅 〔新線開業に伴わない単独開業駅〕
2000(H12)年3月29日
 東京急行電鉄 こどもの国線 恩田
2016(H28)年3月26日
 東日本旅客鉄道 南武線 小田栄

◆平成時代の改称路線
2008(H20)年3月30日 横浜市交通局 ブルーライン 湘南台~あざみ野
                   (←1号線・3号線)
※正式には路線名付与で、正式名称「1号線」(関内~湘南台)「3号線」(関内~あざみ野)は変わっていない。 

◆平成時代の改称駅
1998(H10)年4月1日
 京浜急行電鉄 久里浜線 YRP野比(←野比)
1998(H10)年8月22日
 小田急電鉄 江ノ島線 六会日大前(←六会)
1999(H11)年8月29日
 横浜市交通局 3号線 北新横浜(←新横浜北)

◆平成時代の廃止路線・区間 〔カッコ内は廃線に伴う廃駅(県内のみ)〕 日付は営業最終日
2001(H13)年1月31日
 小田急電鉄 向ヶ丘遊園モノレール線 向ヶ丘遊園~向ヶ丘遊園正門
 〔向ヶ丘遊園正門〕
2004(H16)年1月30日
 東京急行電鉄 東横線 横浜~桜木町
 〔高島町/桜木町〕

◆平成時代の電化路線・区間
1991(H3)年3月16日
 東日本旅客鉄道 相模線 茅ヶ崎~橋本(直流1500V)

◆平成時代の事業者名称変更
1998(H10)年7月1日
 京王電鉄 ←京王帝都電鉄
2013(H25)年10月1日
 横浜シーサイドライン ←横浜新都市交通

14神奈川県.JPG

神奈川県の歴代知事
長洲一二→(1995(H7)年4月23日~)岡崎洋→(2003(H15)年4月23日~)松沢成文→(2011(H23)年4月23日~)黒岩祐治


 ここでいつもなら、各都道府県別の令和になってからの動きを記すのだけれど、7年前、当ブログの更新1000回記念で、当時の神奈川県の駅を全部撮影し、公開するという企画をやっておりまして、その最終回で、当時の時点での神奈川の(駅を中心とした)将来展望を記していました。7年経って、世の中も移ろい、当時予想したとおりになったのかならなかったのか、さらにその先はどうなるみたいな視点で、次回、別に記事を仕立てて記します。やはり地元なので、少し深く掘り下げます。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


 南海は今日、5月22日ダイヤ改正について発表しました。やはり関西空港関係の影響が大きく、〔ラピート〕は日中毎時1本に削減(改正後も当分の間運休継続)、空港急行も一部を8→6連に減車した上で一部減便。また、22時以降の南海線は、空港急行・区間急行を一部減便。一方で平日の普通は上下2本ずつ運転区間を延長して、難波~和歌山市間で運行。この他、3月にリリースされている通り、難波24時25分発南海線普通住ノ江行、高野線各駅停車堺東行の運行を取りやめ、最終電車を繰り上げ(難波からの最終の出発は、南海線は24時08分発泉佐野行急行、高野線は24時10分三日市町行区間急行になる)。高師浜線は高架化工事のため運休・バス代行になる。また羽衣・高石両駅の営業キロ変更により、一部の区間で運賃の変更が発生する。普通運賃で対象となるのは5区間で、高石~泉大津間は50円上がって210円、羽衣~箱作間は40円下がって570円になる。ご多分に漏れず、南海も紙の時刻表が廃止になり、ポケット時刻表のみ、公式Web上でPDF形式により配信されています。

《今日のニュースから》
19日 小型ヘリ「インジェニュイティ」 火星での飛行に成功 地球以外の惑星初
(西武ハイヤー 雇用助成金一部 会社の特別利益として計上)
20日 2025年大阪万博 ドイツ・フランス等6か国参加表明
(日本百貨店協会 「緊急事態宣言」下の商業施設営業継続要請)