№2318 2021年3月 今月は何があった 何をやった

 悪夢の惨劇から10年、新型コロナウィルスが未だ猛威を振るう中迎えた、東日本大震災・節目の追悼の日。ミャンマー軍の弾圧とウイグル族への人権侵害。アメリカ新政権を中心に積極的に展開された外交は、解決への糸口となりえるのか?もっとも日本は先に、総務省の接待問題が重くのしかかるのだが。とにもかくにもスタートした五輪聖火リレーと、その前日の、金メダリストの突然の訃報。コロナ禍は、ワクチンの確保と安全性を巡り、世界各地でせめぎあいが続く。緊急事態宣言は終わったのに、取り沙汰される第4波の襲来に怯えながら、2020(R2)年度は終わりを迎えようとしています。今月はどのような事が起きたのでしょうか。

2月28日 みずほ銀行ATM 全国的に障害

 1日 フランス・サルコジ元大統領 贈賄などの罪で実刑判決
 2日 ASEAN非公式外相会議 オンラインで開催
 3日 スペースX社試作宇宙船 着陸後に爆発
 4日 糸魚川市で地滑り 付近世帯に避難勧告
 5日 富山市交番襲撃事件 無期懲役判決
 6日 福島県の小学生 チャーター機で空から被災地見学
 7日 新阿蘇大橋完成 開通式
 8日 明治時代製造の木造客車 展示に向け搬入 高知県佐川町
 9日 カーボンニュートラルLNG普及へ協力 大手企業15社記者会見

10日 日本・イラン 外相オンライン会談 「核合意復帰」で議論
11日 中国全人代 香港選挙制度 変更決定
12日 福岡で桜開花 史上最速
13日 バスケ全日本選手権男子決勝 川崎ブレイブサンダース 7年ぶり優勝
14日 乗鞍岳・千畳敷カール 雪崩発生 スキーヤーら巻き添え
15日 足利市山火事 鎮火確認と発表
16日 浄土ヶ浜の元遊覧船 小豆島に出発
17日 体操 内村 航平 ジョイカルと所属契約
18日 東証株価指数 トピックス 約30年ぶりに2000超
19日 東松島市の小学校 最後のプレハブ仮設校舎で卒業式

20日 古田 敦也氏 日本女子ソフトボールリーグ機構理事就任
21日 バスケ女子Wリーグプレーオフ トヨタ自動車初優勝
22日 エゾシカ約20頭 苫小牧市内小学校グランドに出現
23日 河井 克行元法務大臣 議員辞職の意向表明
24日 愛知県知事リコール署名問題 愛知県警 団体を家宅捜索
25日 北朝鮮 短距離弾道ミサイル 1年ぶり発射
26日 新年度予算案成立 一般会計総額106兆円余り 過去最大
27日 大阪 摂津市 段ボール製造工場で火災
28日 大相撲春場所 照ノ富士 3度目優勝

 新型コロナウィルス関連のできごとです。

2月28日 緊急事態宣言 首都圏以外の2府4県で解除

 1日 コロナワクチン1000回分 保管用冷凍庫故障で使用不可
 2日 「ワクチン接種券」印刷開始 山形市
 3日 ガンバ大阪 5人に陽性反応 名古屋グランパス戦中止(その後、21日まで活動休止)
 4日 アストラゼネカから委託 JRCファーマ 神戸市にワクチン製造工場建設発表
 5日 コロナ禍で休業のNY映画館 一年ぶり再開
 6日 JRA「持続化給付金」調査結果公表 趣旨逸脱受給約1憶9000万円
 7日 東京ディズニーシーで2か月遅れ成人式 千葉県浦安市
 8日 シリア アサド大統領夫妻 コロナウィルス感染発表
 9日 「7回接種可能注射器」調達検討 河野規制改革相表明

10日 大阪府内 変異ウィルス感染者50人確認
11日 変異ウィルス 沖縄で初の感染確認
12日 時短営業飲食店の取引先向け 一時金の支給開始
13日 東京オリンピックボランティア対象 コロナ対策オンライン研修会 神奈川県藤沢市
14日 東京都 感染者数239人 入院患者は「ステージ2」レベルに減少
15日 JR東海 一時帰休 1ヶ月延長
16日 低所得子育て世帯に給付金支給決定 子供1人に5万円
17日 明治学院大学 卒業式 出席者は卒業生・教職員限定
18日 宮城県 独自の「緊急事態宣言」発出
19日 嗅覚異常の検査キット 順天堂大学医学部など研究グループ発表

20日 釜山航路向け高速船 国内周遊ツアーで就航
21日 宮城県 緊急対策会議 仙台市全域の飲食店に時短要請
22日 アストラゼネカ 最終段階臨床実験 暫定的分析結果発表
23日 韓国文 在寅大統領 アストラゼネカ製ワクチン接種
24日 首都圏1都3県知事 時短要請4月も継続で合意
25日 箱根町の芸者組織 神奈川県知事に支援要望
26日 大阪府 新型コロナ感染者300人確認 1月30日以来の300人台
27日 山形県 独自の緊急事態宣言発出 飲食店等に時短用要請
28日 路線バスに「アマビエ」 小学生ペイント 鳥取県

 今月はこの他、ヤフー・LINEの経営統合とLINE個人情報の中国サーバーへの「漏洩」、ジェネリック大手日医工に富山県が業務停止命令、渡辺暁斗がノルディックスキー日本選手初の3大会連続メダル獲得、ベルリン映画祭審査員対象に「偶然と想像」、フランシスコ教皇がイラク初訪問、全日本市立幼稚園連合会の使途不明金発覚、V6の11月解散発表、カセットテープ開発者ルー・オッテンス氏・ドラマー村上“ポンタ”秀一氏・アニメーター大塚 康生氏死去、スエズ運河で大型コンテナ船座礁、横綱鶴竜引退、西日本に黄砂飛来、などがありました。
 メーガン妃による英王室の人種差別の存在の「暴露」、英国の警察官による女性殺害と抗議行動、アジア系6人死亡のジョージア州銃撃事件、日本でも「表現の現場」のハラスメント横行告発など、世界各地で性別・人種の差別に関わる事件が多発し、それに抗議する行動も活発化しました。
 JR東日本と東海は、新年度の製造車両(E7系・N300S系)より、車いすスペースを大幅に増設すると発表しました。JR北海道では、北海道新幹線の貨客混載事業を開始しています。一方で、全新幹線の公衆電話サービスの終了も発表になりました。新幹線の形は、令和の世になってもまた、大きく変わりつつあります。
 久大本線・水郡線・上田電鉄が、全線の運行を再開しました。祝!

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≪今月この一枚≫

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 15日、京葉線海浜幕張駅前で撮影した、京成バスの日野ブルーリボンハイブリッド連節バスです。既にリリースにある通り、今日30日より営業運行を開始、マリーンズ公式戦観客輸送がデビューとなったが、この日の時点では全く情報がなく、たまたま降り立ったら、訓練の運行で現れたのでビックリしました。東京BRTはエルガデュオだったが、こちらは日野になりました。新都心〔営〕だったら当然だろうが。
 幕張の連節バスは2010(H22)年より、ベンツ・シターロが2代目として運行されていて、まだまだ走れるんじゃない?と思うのだが、初代のボルボは12年で置き換わっているので、2代目もそういう時期なのかも知れない。今後の動向が注目されます。幕張は、普通の平日の日中ながら、行き交う人は多かったです。現状でそれが良いのか悪いのか、正直なんとも言えないが、早くそれが当たり前、という日々が戻ってきて欲しいと思います。そうなった時、連節バスも再び、本来の実力を発揮する事になるでしょう。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


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 名鉄と東京メトロが、2021(R3)年度の設備投資計画を発表しました。

名鉄 … やはり先に目が行くのは車両、という事になるが、9500系12両(4連×3)・9100系4両(2連×2)を新造。設備面では、知立・喜多山・布袋・若林・苅安賀付近の高架化を推進し、河和線・高横須賀~南加木屋間の新駅工事も引き続き進める(駅ナンバリング「KC02」が空いている)。定期券発行などの新機能を備えた新型券売機を開発、スマホから列車の走行位置を確認できるサービスを開始する。犬山エリアでは大型ホテル開業を伴う開発事業を進め、観光活性化を図る。名鉄としての投資額は307億円、グループ全体では657億円。
 名鉄では同時に、「名鉄グループ中期経営計画 Turn-Over 2023」を発表、「反転攻勢に向けて」の副題もあるが、鉄道事業に関しては予想通りというべきか、「ダイヤの効率化」(=減便、となるだろう)「ワンマン運転の推進」「駅業務の効率化」と、あまり明るさを感じさせない文言が並んでいる。「線区ごとの需要に合わせた運営の在り方の検討」の一文もあり、これは近鉄のような、ローカル線区の経営分離が頭にあるのだろうか?既に5月22日実施の新ダイヤでは、名古屋本線や瀬戸線の急行の減便などが行われる事になる。セントレアの行方もあるし、元々厳しかった鉄道の運営は、コロナ禍の行方によっては、(テレワークの普及やマイカーへの転移がさらに進むなどして)さらに苦しいものになりかねない。

東京メトロ … 丸ノ内線2000系1編成・有楽町及び副都心線17000系14編成(10連×2・8連×12)・半蔵門線18000系4編成を導入。計画通りに行った場合、7000系は10連が全廃になるが、8連は3編成が残る事になる。ホームドア整備は、全体では83%、半蔵門線79%・東西線48%・日比谷線32%となる(他の路線は全て整備済み)。「my!東京MaaS」による「パーソナライズド検索」(エレベータールート・雨に濡れないルート・密を避けるルートなどを選択可)・「リアルタイム運行情報検索」などのサービスを提供。この他、南砂町駅の改良工事の推進、浅草駅の引き上げ線を整備。南北線は8連化に向けた設備の改修を進める。有楽町線はワンマン運転実施を検討する。投資額1,220億円。

《今日のニュースから》
29日 志村 けん主演予定「キネマの神様」 完成報告会
(コロナ感染急拡大ブラジル 外相・国防相相次ぎ辞任)
30日 日本・インドネシア 外相会談 海洋進出の対中国 懸念共有
(大阪府 コロナ感染432人 1月24日以来400人越え)


 新年度も、原則日・火・木・土の週4日体制で更新を続けます。土曜日に、首都圏の交通のコロナ禍への対応を書きます。よろしくお願いいたします。
 1日も早く、穏やかな日々が、戻るように。

№2317 アニメと鉄道ビジネス(栗原 景/交通新聞社新書)

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 昨今は当ブログ、あるいは本体でもアニメやコミック等と、鉄道(を始めとする交通)とのコラボについて画像を発表したり、記事を書いたりする機会が相当増えたが、その最中の昨年秋、交通新聞社新書として、「アニメと鉄道ビジネス」が刊行されました。
 本当はもっと早く書くつもりだったが、例によって遅くなってしまいました。ともあれ非常に興味ある題材でしたので、さっそく買って、読んでみました。その印象や感想を記してみたいと思います。

 著者の栗原 景(かげり)氏、最近はJTB時刻表のグラビアでも執筆が多く、2020年5月号でも、エヴァンゲリオンを中心としたアニメと鉄道のコラボを中心としたグラビアで執筆されている。浪人時代はレイルウェイ・ライターの故・種村 直樹氏の事務所でアルバイトをされていて、種村氏の著書にも名前が出てきていた。それにしても、こんなにアニメに詳しい方だったの?というのが、率直な第一印象。それも、アニメの黎明期から、筆が回っている。「アニメ評論家」の肩書でもおかしくなさそうな知識量だ。

 第1章は、著書全体を俯瞰して、どの黎明期から今日に至るまでのアニメ(になっていないものも多々あるが、ここでは原則「アニメ」に統一する)と鉄道の関わりを、アニメそのものの歴史も交えて記している。これは第2章以降、個々の章につながっていく。既に太平洋戦争前にはSLが描かれたアニメが作られ、戦後の「エイトマン」では、開業直前の東海道新幹線も現れる。それでもしばらくは、鉄道は描写されてもデフォルメされたものが大半だったが、時には実地調査も交えて、リアルな鉄道が描かれる事もあった。両者のコラボ第1号「銀河鉄道999」のミステリー列車を経て、平成になると「機動警察パトレイバー」あたりから、アニメと鉄道の関係は次第に濃密になり、やがて今隆盛の「聖地巡礼」にたどり着く。

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 第2章は、映像のプロダクションと玩具メーカー、鉄道会社(ここでは特に、JR東日本)のチームによって生み出された「新幹線変形ロボ シンカリオン」が、子供だけでなく、親世代を中心とした大人にも熱狂的に受け入れられていくプロセスが、詳細に書かれている。
 子供向け番組のミニコーナーがきっかけとなり、人間形態(=「ロボット」)に変形する玩具の発想が生まれた。話を持ち掛けられたJR側も、少子化などでビジネスの多角化が求められていて、新幹線をモチーフにしたキャラクターなら、末永く親しんでもらえるようになると考えた。プロトタイプが映像化された後に玩具メーカーが入り、子供向けを前提とした商品化の検討が進められ、まずE5系ベースのシンカリオンが「プラレール」として発表。東日本以外に新幹線を運行する他のJR4社からも承諾が出た事で、全国展開が可能になり、満を持して、TVアニメシリーズがスタートした。視聴者に驚きを与えた、マルチプルタイタンパーから始まるオープニング、その後の鉄道のイメージを壊さない設定や、丁寧なロケハンも、は年齢を問わず視聴者の心をつかみ、ついには「エヴァンゲリオン」とのコラボまで実現されるに至った。日本においては、普遍的な乗り物の「雄」と言える新幹線とのコラボは、大きな成功を収める事になる。

(4月9日には、第2シリーズと言える「シンカリオンZ」がスタートする(今度はテレビ東京)。今度は、在来線モチーフのシンカリオンとの合体も描かれるらしい)
 個人的に付け加えると、ロボットアニメ、特に比較的単純な「勧善懲悪」(と言い切れるほど単純な構図ではなくても)を描いた児童向けの作品自体がこの数年、途絶えて久しいという事も、「シンカリオン」が待望・歓迎された理由の一つではないか。少子化が原因だろう。

 第3章は「ビジネス」からは少々離れて、「鉄道に魅せられたアニメ・クリエイター」が並ぶ。ディズニーの「ダンボ」、大塚 康夫(15日にお亡くなりになりました。ご冥福をお祈りします。アニメのみならず、鉄道趣味にも大きな損失)の「ルパン三世」、松本 零士の「銀河鉄道999」、高畑 勲の「おもひでぽろぽろ」、庵野 秀明の「エヴァンゲリオン」、吉浦 康弘の「機動警察パトレイバー」。
 一つ加えられるなら、「きかんしゃトーマス」があっても良かった。「ダンボ」の所で名前だけ出てくるが、アニメが現在NHK Eテレで放映中。大井川鐵道ではトーマスを模したSL列車が走っているし、京阪でラッピング電車が走った事もあった。富士急ハイランドにはトーマスのアトラクションもあって、それを描いた電車も鉄道線で運行されている。外国作品ながら、日本の鉄道にも縁が深いわけで、第4章以降の「ビジネス」を語る上でも、単独で掘り下げても良かった。外国作品とのタイアップって、どうなの?という点で。

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 第4章は、西武鉄道のアニメ戦略。21世紀に入って以降、経営陣の不祥事などでイメージの刷新が求められた西武鉄道(というか西武グループ)が注目したのは、アニメだった。沿線に高名なアニメスタジオが多数立地していた事も味方し、地域密着型の社会貢献活動から始まり、上井草駅前のガンダム像、松本 零士氏提唱の「999列車」を経て、課題を残しながらも「アニメツーリズム」にたどり着いたところで、「あの花」と出会う事になる。アニメ放映中は敢えて抑えていた「舞台:秩父」が解禁されると、舞台について沈黙を貫いた姿勢はファンに好感を持って迎えられ、放送終了後の秩父の経済効果は多大なものとなった。2011(H23)年度のツーリズム関連の訪問者は8万人、経済効果は3憶2000万円に達した。この成功をステップに、西武はついに、自社が版権を持つ短編アニメ「ちちぶでぶちち」を発表。再生数の伸び悩みという課題は浮上したが、海外来訪者(インバウンド)の西武鉄道訪問を見据えた種まきは、コロナ禍の先を見据える。近年は、「LAIMO」「カナヘイ」「ぐでたま」と言った、国内外のキャラクターとの提携も頻繁に行われている。
 でも確かに昨今はアニメとの提携は多いが、「アニメの鉄道会社」との異名までは、知らなかった。「あの花」が一番大きかったと思うが、特に劇場版が公開された2013(H25)年は東急東横線との相互直通が始まった年でもあり、直通改造された6000系に追加されたドア上の液晶モニターでも動画広告が配信されていたから、より宣伝効果が大きかったかも知れない。

 第5章は、「新世紀エヴァンゲリオン」(エヴァ)と山陽新幹線のコラボ。元々「エヴァ」は多方面にコラボを展開していたが、2007(H19)年の劇場版発表時より、版権管理会社より、山陽新幹線500系とのコラボの話が持ち上がった。高速列車へのラッピング、車内の模擬コクピットの設置などが実現。鉄道会社ゆえの障害により日の目を見なかった企画も多々あったが、運行期間を1年延長するなど、一定の成功を収めた。編成は後に「ハローキティ新幹線」へと受け継がれている。
 遅くなった最新劇場版「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」は、今月8日(異例の月曜)、ようやく公開がスタートしている。鉄道業界では他に名鉄のミュースカイもあったし、去年は小田急グループと組んで、箱根でラリーも行われていた。本来は箱根が「舞台」なので小田急とのコラボも取り上げられるべきとも思うが、それは次章の「アニメ・ツーリズム」に関わる事だろう。SFアニメでありながら、現実の土地を「舞台」に据えた、土着性が強い所も「エヴァ」の特性かも知れない(「ヤマト」「ガンダム」「マクロス」などは、そんな所はなかった)。

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 第4章、アニメ・コンテンツツーリズム、これが本書で一番力が入った所のはずだ。48ページと、各章の中では一番大きくページを割いている。(鉄道が関わらないものも含めて)近年は「聖地巡礼」が一大ブームになっている。何も近年に限った事でも、アニメに限った事でもないが、アニメに関しては、「究極超人あ~る」(原作者は「パトレイバー」と同じゆうき まさみ氏)が元祖とされる。本格的には「らき☆すた」が「聖地巡礼」に市民権を与え、地元鷲宮でも、住民とアニメファンの間に良好な関係が築かれ、地元住民にも、作品を盛り上ようとする雰囲気が醸し出されていった。神社という、交流のベースがあった事もプラスに働いた。その後「けいおん!」「花咲くいろは」を経て、2011(H23)年11月の「ガールズ&パンツァー」(ガルパン)に至る。48ページ中22ページが「ガルパン」に割かれ、著者も一番気合が入った部分だったのか(JTB時刻表でもやったのだから)。いかに地元が「ガルパン」を盛り上げようとしたのか、街頭インタビュー的なルポも交えて記されている。
 第4章の「あの花」も「聖地巡礼」に発展していくが、脚本家への配慮もあって、TV本放送終了まで、舞台が秩父である事は敢えて隠していた。対して「ガルパン」は初めに大洗ありきと、同じ「聖地巡礼」ながら、アプローチが真逆なのが面白い。ここには記されていないが、大洗がかなり協力的だったのは、放送直前の東日本大震災で甚大な被害を受けていて(鹿島臨海鉄道も長期間の運休を強いられた)、復興のための目玉を欲していた、という事もあった、と聞いている。ラッピングに関しては、鉄道以上に茨城交通のバスの方に面白いエピソードがあるのだが。なお、第3章で「パトレイバー」のレイバーは日本の鉄道では規格的に運べない、と記されていたが、戦車もやはり、日本の規格で運ぶのは無理らしい(特にポルシェ・ティーガー)。欧州では実際に、戦車を搭載した貨車が走っているのだが。

 第6章、今まで記された様々な「アニメ×鉄道」ビジネスで欠かせないものとなってきた、車体へのラッピング。30年ほど前は車体への直接塗装で表現されており、民営化後のJR西日本・境港線の「鬼太郎列車」もまた、長時間かけて車体に塗装を施して実現させていた。しかし20世紀の終わりになり、車体へのラッピングの技術が急速に向上、都営バスへのラッピング広告解禁もあって、21世紀になると、急速にアニメのラッピング列車が普及するようになる。最も、小田急「F-TRAIN」のような、「広告物か否か」という、見解の相違から来る騒動も起きる事になるのだが。

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 法的な事とは別に常々思うのは、鉄道(バスもだが)の場合、窓やドアの配置から来るデザイン上の制約が大きいわけだが、車体という「キャンバス」に、誰が、どのような形でデザインし、それを実際に車体に起こしていくのだろうか。特にキャラクターの表情をアップで描こうとしたら、どうしても窓やドア部に配置しなければならない。無論、通常の通勤電車としての機能が損なわれてもいけないので、その辺のすり合わせは、どうなっているのだろうか。また、過去に広告の規制が大きかったのは景観に配慮するという面もあり、ビルに囲まれた都会ならいいが、地方路線だと、(アニメに限らず、というよりアニメよりは一般の商業広告ラッピングで)「これ、どうかなあ?」と思うようなものが、ないわけではない。
 それにしても、窓にキャラのアップを描いたこの電車、昨今の「窓開け」が推奨される状況では、いかなる事になるのだろうか?顔が描かれている所を開けようものなら、沿線にカメラ片手に群がる外野からは、大ヒンシュクものになりそうだ…。

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 最終第7章は、鉄道側から生み出されたキャラクターコンテンツ「鉄道むすめ」。コレクションフィギュアから始まり、旧栗橋町(現久喜市)の商工会議所が町おこしに活用しようとする事例も現れた。「青森鉄道むすめ」(この中には、既に廃線になっていた南部縦貫鉄道のキャラクターもいる)は、初めて版権ビジネスとして生み出された。AKB48など現実世界のアイドルグループが次々に生まれ、アニメの世界にも多士済々生み出される環境も、追い風となった。何より、鉄道会社自身で展開できるメリットは大きい。
 平成の世になってから、秋田内陸縦貫鉄道を皮切りに、女性職員が鉄道業界でも急速に増え、特にJRだと運転士・車掌が共に女性、という列車も少なくなくなっている。それもまた、追い風ではあるだろう。
 ただし、先月のIOC前会長の発言で「男女差別」問題が再度クローズアップされたが、「鉄道むすめ」は、要は女性職員を「アイドル」視してクリエイトしていると言えるわけで、という事は、職場における「男女平等」の視点で見ちゃったら、まだまだなのかなあ、という言い方も、できないわけではない(「鉄道むすめ」を否定するわけではないので、念のため)。
「女性をいかに引き込むか」と課題が投げかけられているが、これは女性の方のリサーチをキチンとしないと断言はできないが、女性は二次元より、現実世界のグループを嗜好する傾向が強いのではないだろうか。鉄道ではないが、JALが飛ばしていた嵐のジェット機が典型だし、2~30年くらい前にはGLAYのジャンボ機もあった。韓国のLCCが東方神起のジェット機を日本路線にも就航させていたのもそう。鉄道では、JR九州がEXILEをラッピングした特急列車を走らせていた事があったが、反応はどうだったのだろうか。

「ビジネス」と謳ってはいるものの、別に日経やその他経済紙のような、経済の専門用語がズラズラ並ぶような内容ではない。感じたのは、「アニメ×鉄道」に限った事ではないはずだが、最初から計算ずくで行われている事って思いのほか少なく、「幸運な偶然」的な要素が実はかなりある。しかしそれをいかにビジネスチャンスに結びつけるか、「アニメ」側も「鉄道」側も、当事者の才覚がかなり問われる場面が相当数あるという、そういう事が書かれていると感じた。
 全体的には、「アニメ」側から「鉄道側」へのアプローチ、という印象だった。「アニメ」側(企画・制作サイドも、何よりファンも)はこんな事を考えているんだよ、こんな意識を持っているんだよ、それを、鉄道(を始めとする交通、ひいては地域社会)は、どう受け止めてくれるんですか?そんな目線で書かれた論説だったように思える。特に「聖地巡礼」は、間違いなくそうだろう。
 他方、「鉄道」側から見た時、鉄道側にビジネス面での対応を促す事になるアニメ側の変化は、特にアニメは見ない、近年は見なくなった、という古い世代からすると、面食らう部分が少なくない。アニメの配信事情が平成の30年間で完全に様変わりし、ネットフリックスに代表されるインターネット配信が主流の一つになる一方、在京民放キー局では、ゴールデンタイムのアニメ放映は皆無に近くなった。深夜帯に新作アニメが放映される事自体(今回名前が挙がったアニメ作品の大半は、TV初回放送が深夜帯)、30年前くらいには考えられず、「『あの花』は深夜アニメ枠ノイタミナで放映された」と記されても、「『ノイタミナ』って何ですか?」という事になる。アニメーションの英文ANIMATIONを逆さにしたNO-I-TA-MI-NAからで、20~30台前半位の女性視聴者層の開拓を目的とした枠だが(この辺は説明不足かも)、こういう枠の存在そのものが、アニメ視聴層の拡大・変化・多様化を象徴している(個人的には「どうしてこの作品が深夜枠?」の疑問もあるのだが)。鉄道(地域も)がこの現状にどう向き合うのか、というのも、個々の作品に向き合う以前の、課題の一つとなるのではないだろうか。

 なんだかんだまたダラダラ書いてしまったが、「日本人は鉄道とアニメが大好きなのだ」のあとがきは同感。特に「聖地巡礼」は鉄道会社だけでなく、地域のバックアップが必要なのだが、次はどこに、どんな列車・企画が現れるのか、私も楽しみです。また追いかける事に、なるのかなあ?これらがまた、コロナ禍に苦しむ鉄道業界や地域を元気・活気づけるものになって欲しいと思います。

 最後に、本書そのものから多少離れるが、「アニメと鉄道の関り」という点で考える点として、アニメ製作(特に「聖地巡礼もの」)で協賛する鉄道会社は、どこまでアニメの世界観に口出しできるものなのだろうか。一昨年・去年とアニメ劇場版を2本見て思った事。「シンカリオン」のような、実際の鉄道車両をロボットに変形させてしまう、というのは解りやすいけれど。例えば一昨年の「天気の子」はJR東日本や東京都交通局が協賛しているが、この作品のラストは、(あくまで)世界観的には「バッドエンド」と言えなくもなかった(結局あれは、主人公とヒロインのロマンスをメインに据えたファンタジー、という解釈なのだけれど)。中間の展開も含めて、あのような状況は、交通事業者の立場として受け入れられるものなのだろうか?
 また、去年見た「魔女見習いを探して」では、後半に京都から奈良へ行く近鉄のビスタEXが出てきて、3人のヒロインのうち、1人のロマンスになりかけるきっかけが生まれるのだが、ビスタEXになったのは、製作の判断か、それとも近鉄からの要求だったのだろうか。製作サイドからしたら、基本的には近鉄の特急列車なら何でも良くて、Aceでも良かったはず。無論奈良へ行く話だから「しまかぜ」や「伊勢志摩ライナー」が出てくるはずはないが、逆に言うと、製作側に最低の知識がないと、(他の作品でもそうだが)トンチンカンな列車が使われかねない。設定上のリアルな考証が要求される昨今の「聖地巡礼もの」では、決定的なイメージダウンになりうる。映画のキャンペーンが近鉄で行われていたので、近鉄側からの要求に違いないと思っているのだが、この辺の事情も、いつか、どこかで明かされると良いかと思う。ここらあたりの製作上の事情も、本書で記されていれば良かったと思うが、ページ数が足りませんよね。
 あと、本書では西武鉄道の事例が挙げられたが、グループの伊豆箱根鉄道(バス・タクシーも含めて)もまた、アグレッシブに多方面とのタイアップを行っていて、今は圧倒的に、上にも出した「ラブライブ!サンシャイン!!」だけど、それ以前より「弱虫ペダル」「刀剣乱舞」「Dr.STONE」「駅メモ!」「ホロライブ」と、アニメ以外のゲームや配信と、タイアップ先が多方面に及んでいる。いずれも期間限定ではあるのだが、地方私鉄として、どのような経営戦略をもっているのだろか。キャラクターにしろ、ツーリズムにしろ、地方交通が一番、アニメとのタイアップに期待したいところでしょう。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


 名鉄と東京メトロが、来年度の事業計画を発表しました。次号書く予定です。
 祝!上田電鉄 全線運行再開!!

《今日のニュースから》
28日 大相撲春場所 照ノ富士 3度目優勝
(路線バスに「アマビエ」 小学生ペイント 鳥取県)

 鳥取のバスは、ニュースの画像を見た限りでは、日本交通と日ノ丸自動車が1台ずつだったようでした。ラッピングではなく、小学生が車体にじか描き。となると、予定されている3か月間限りではもったいない。コロナ禍収束までは、走らせてほしい。「バス会社への支援」の意味もあるそうだが、鳥取県のバスも当然大変で、〔キャメル〕廃止のほか、日本交通の鳥取駅・岩見駅~湯村温泉路線も、今月いっぱいで廃止になります。コロナ禍が収束しても、需要が回復してくれるのか、大いに懸念されます。アマビエでもアニメでも、何にでもすがりたい所か?(鳥取だと「コナン」もあるし)

№2316 首都圏の鉄道・バス 新型コロナウィルス感染影響まとめ Ver.50

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 首都圏一都三県の「緊急事態宣言」は終わったが、感染者数は再び、ジリジリ上昇しているという。加えて、宮城県や大阪府では感染者の数が急増している。しかし一方で、限定的な形だが、センバツに加えてプロ野球が開幕。スッタモンダがありながらも、とにもかくにも、五輪の聖火リレーも、スタートしました。日本を、世界を覆う閉塞感はぬぐいようがないが、世の中は、少なくとも日本は、ほんの少しでもいい方向に向かうはずだ。そう信じたい。
 首都圏の交通の、新型コロナウィルス感染に対する、特にダイヤ面での対応、今回は、昨日26日までのリリースで確認できた事項を中心にまとめます。赤い文字は、この一週間の間の新規リリースです。
 対象の交通機関は、基本的に鉄道・バスとも、Suica・PASMO事業者です(それ以外も若干加えています)。特に終了予定日の記載がなければ、「当分の間」です。記載があっても、状況の変化により変更される場合があります。ウィルス対策以外の事項も若干加えています。

*** 鉄道 ***

JR東日本 東北新幹線は、通常ダイヤに復帰した。その他の新幹線は通常通り運行。
 在来線の快速・普通列車は、定期列車は通常通り運行。特急は〔成田エクスプレス〕のみ、早朝・夜間を除き全区間、または一部区間を運休(38号は東京始発大船行で運転)。その他の定期列車は通常通り運行。水郡線は本日、全線の運行を再開した。
 東北・北海道・上越・北陸新幹線のグランクラスは、26日にフルサービス提供列車のサービスを再開した。座席販売数を12席までとなり、専任アテンダントは2→1名に変更。〔サフィール踊り子〕のカフェテリアも26日に再開し、4月1日から新メニューを提供。その他の新幹線・在来線特急・首都圏の普通列車のグリーン車の車内販売は全て営業中止(〔かいじ〕〔いなほ〕は12日を持って終了した)。

JR東海 東海道新幹線は、臨時列車を一部運行している(4月27日まで発表)。御殿場線は通常通り運行。

東京メトロ 通常通り運行。

東京都営(地下鉄・都電・日暮里舎人ライナー) 地下鉄各線、日暮里・舎人ライナーは最終列車の繰り上げを継続中。浅草線は今日27日、ダイヤを修正。直通先の列車の一部の種別・行先の変更がある。

京成 今日27日、ダイヤ改正を実施。下り最終繰り上げ、上り初電繰り下げを実施。平日は、現状の最終の通勤特急に代えて、京成上野発快速を設定。一部〔スカイライナー〕の青砥停車、〔臨時ライナー〕の運行を継続している。

東武 通常通り運行。4月2日までの毎日、浅草~とうきょうスカイツリー間に、隅田川の桜の鑑賞用として「サクラトレイン」を運行している。634型「スカイツリートレイン」で運行。1日5往復。乗車券のみで乗車可(特急料金不要)。明日28日まで、「日光・鬼怒川 東武グループフリーデー」を開催。

西武 土休日の新宿線特急〔小江戸〕は、全列車、運行を再開した。その他の列車は通常通り運行。 

京王 通常通り運行。6月20日までの土休日、新宿~高尾山口間の座席指定列車を運行。往路は〔Mt.TAKAO号〕として、新宿→高尾山口間ノンストップで2本、復路は〔京王ライナー〕として、高尾山口→新宿間3本を運行する。

小田急 通常通り運行。「ロマンスカーミュージアム」は4月19日に開館する。当面の間は事前予約制(4月1日12時より、ロマンスカーミュージアムWEBより受付)。

東急 通常通り運行。大井町線「Q-SEAT」サービスは、171号(大井町17時30分発)~203号(大井町20時30分発)の6本で実施。21時台以降は引き続き休止(列車自体は通常ダイヤの急行で運行)。 

京急 今日27日、ダイヤ改正を実施した。平日のみ、本線特急を中心に最終電車を繰り上げ。品川~京急蒲田間の区間運転は、平日・土休日とも取りやめ。「ウィングシート」は今日27日より再開している。〔イブニングウィング20・22号〕は臨時列車となる。5月7日より、〔モーニング・ウィング3号〕の金沢文庫→品川間を12連に増強する。なお、一昨年の踏切事故の影響で、快特は神奈川新町で徐行運転を行っていたが、通常運転に復帰している。

相鉄 通常通り運行。

りんかい線 通常通り運行。

つくばエクスプレス 通常通り運行。

関東鉄道 通常通り運行。

新京成 通常通り運行。

北総 通常通り運行。

東葉高速 通常通り運行。

東京モノレール 通常通り運行。「キキ&ララモノレール」は、31日までの運用を公表している。 

ゆりかもめ 新橋0時20分・0時30分発有明行を取りやめている。

多摩都市モノレール 多摩センター0時00分発上北台行・0時17分発立川北行・上北台23時55分発多摩センター行を取りやめ。多摩センター23時43分発は立川北止まりに短縮。当面の間継続する。28日は臨時列車を運行。4月2日は大学入学式対応のため、日中6~8分間隔の臨時ダイヤで運行。

舞浜リゾートライン ディズニーリゾートラインの正確な運行状況は公式Webでは解らないが、TDRが短縮営業を行っているため、モノレールも対応して、運行時間の短縮を行っていると思われる。

千葉都市モノレール 通常通り運行している。

埼玉高速鉄道 通常通り運行している。本日行われたJリーグ・カップ戦(浦和vs柏)の対応では、試合開始前に鳩ヶ谷→浦和美園間5本・終了後に浦和美園→鳩ヶ谷間3本の臨時列車を運行した。
 
埼玉新都市交通 通常通り運行している。

横浜市営地下鉄 通常通り運行している。「春休み子供110円」キャンペーンは実施しない。

横浜高速鉄道みなとみらい線 通常通り運行している。
 
横浜シーサイドライン 今日27日、ダイヤ改正を実施した。最終を約30分、初電も約5分繰り上げる。朝ラッシュ時は3~4分毎・夕ラッシュ時は4~5分間隔に短縮する一方、日中及び土休日は10分間隔に削減(イベント等開催時は臨時列車を運行)。金曜ダイヤは廃止。
  
湘南モノレール 通常通り運行している。「コロナ終息祈願号」を運行している。5607F(黄色帯)。コロナ禍終息まで。なお、湘南モノレール労働組合は今日現在、明後日29日のストライキ実施を予告している。

江ノ電 鎌倉23時03分発藤沢行は江ノ島止まりとなり、23時55分発稲村ケ崎行は取りやめ。藤沢23時18分発鎌倉行は稲村ケ崎止まりとなり、23時49分発江ノ島行は取りやめている。「一日乗車券のりおりくん」などの企画乗車券は全て、発売を再開している。

伊豆箱根 駿豆線・大雄山線共に最終電車を繰り上げている。駿豆線は三島22時50分・修善寺22時22分発まで、大雄山線は現状の最終電車までは通常運転。〔踊り子〕3往復は全て、通常の運転日に運行。E257系置き換えで全車指定席となり、指定席料金が必要。駿豆線内のみ利用の場合、未指定券200円。
 駿豆線の「Over the Rainbow」編成は、「HAPPY PARTY TRAIN」と共に、4月15日までの運用を公表している。6月までは運行の見込みで、両編成とも「Aqours」結成5周年記念ヘッドマークを付けて運行される。駿豆線1日フリー乗車券「Aqours結成5周年記念旅助け」(大人のみ1,300円(クリアバッジ込み))を終日有人駅(三島・三島広小路・大場・伊豆長岡・修善寺)で発売している。「ホロライブ」(女性Vtuberのアイドルグループ)とタイアップしたラッピング電車「ホロ伊豆ム」トレイン(7501F)を運行中。6月9日までの運用を公表している。「限定ツアーパッケージ」も販売中。4月4日、修善寺駅で「いずっぱこフェスタ」を開催。
「さよなら踊り子185系記念乗車券」「ようこそ踊り子E257系記念乗車券」「踊り子号記念クリアファイル」はいずれも、12日より再販を行っている。「さよなら踊り子185系記念乗車券」は、「いずっぱこSHOP」での通信販売は予定数に達したため終了、修善寺駅窓口でのみ発売。

伊豆急行 通常通り運行している。「伊豆満喫フリーきっぷ」は、4月1日~7月31日の間発売。

富士急行 〔富士山ビュートレイン〕は運行を再開した。〔フジサン特急〕〔富士登山電車〕は引き続き運休。〔富士回遊91・92号〕を、4月29日までの土休日運行。

小湊鐵道 減便ダイヤで運行中。「房総里山トロッコ」は、今年度の運行を開始した。「こみなと待合室」(カフェ)もオープン。

いすみ鉄道 通常通り運行。ただし「レストラン列車」は引き続き取りやめ。

銚子電鉄 朝方5往復・夕方2往復を取りやめている。朝方5往復のみ、4月1日再開予定。

秩父鉄道 通常通り運行。「SLパレオエクスプレス」は全車指定席となり、「秩父鉄道SL予約システム」からの事前予約を受け付ける。「秩父路遊々フリーきっぷ」「長瀞秩父おでかけきっぷ」は4月1日より料金を改定。「秩父路~」は大人1,600円・小児800円。通用日は変わらず土休日・「パレオエクスプレス運行日」・その他指定した期日。「長瀞秩父~」は大人1,000円・小児500円。9月26日までの間、この2種類のフリーきっぷの枚数に応じたプレゼントキャンペーンを実施する。
 来年(2022(R4)年)3月より、ICカードを導入する。どのカードシステムになるかは検討中。 

*** バス *** 基本的に一般路線バスについて記載。深夜バス・深夜急行バスについては、現状からの変更の発生を確認した時点で記載する事にします。
「バス特」の終了のアナウンスが相次いているが、ここでの「終了」は、「バスポイントの新規付与」「特典バスチケットの新規付与」であり、終了前に付与された「特典バスチケット」は、10年間有効。

東京都営 〔深夜02・03・10・11〕系統で、最終バスの時刻を繰り上げている(各系統1便ずつ減便)。
 4月1日、23区内の一部系統でダイヤ改正を実施。〔深夜02〕系統は、時刻を変更する(最終便は変更なし)。〔深夜03・10・11〕系統は、1月20日からの時刻を継続。

日立自動車交通 通常通り運行。

京成バス 一般路線は通常通り運行。「都内近距離定期券」は、31日を持って販売を終了する。30日より幕張地域に、新型連節バス(日野ブルーリボンハイブリッド連節バス)を導入する。
ICカード「バス利用特典サービス」:4月25日を持って終了する。

京成タウンバス 通常通り運行。「都内近距離定期券」は、31日を持って販売を終了する。
ICカード「バス利用特典サービス」:4月25日を持って終了する。

京成バスシステム 一般路線は通常通り運行。

京成トランジットバス 一般路線は通常通り運行。創業20周年記念車両の運行を開始した。合わせてマスコットキャラクター「トラにゃ」を発表。

ちばフラワーバス 一般路線は通常通り運行。千葉駅発中野車庫行深夜バス2便は運休。「マイタウンライナー」は、フラワーバス担当便は全便運休(御成台車庫~東京間の担当便は、京成バスが代替運行)。さんむ成田線(山武市役所・求名駅~成田空港・イオン成田)の実証実験運行は、31日を持って終了。臨時ダイヤで運行中の植草学園大学線は、4月1日ダイヤ改正。
ICカード「バス利用特典サービス」:4月30日を持って終了する。

ちばレインボーバス 通常通り運行。
ICカード「バス利用特典サービス」:4月4日を持って終了する。

ちばシティバス 一般路線は通常通り運行。
ICカード「バス利用特典サービス」:4月25日を持って終了する。

ちばグリーンバス 一般路線は通常通り運行。「マイタウンダイレクト」は、平日は東京発夜間2便、土休日はグリーンバス担当全便が運休。「佐倉1日フリー乗車券」を発売中。限定1,000枚。大人600円。5月16日までのうちの1日有効。佐倉草ぶえの丘などの観光施設が、団体割引料金で入場できる。
ICカード「バス利用特典サービス」:4月25日を持って終了する。

東武バス スカイツリーシャトル上野・浅草線は30分間隔の臨時ダイヤ。川越の「小江戸名所めぐり」は、土休日の運行本数を28→14便に減便している(平日は変更なし)。日光の定期観光バスは、「日光満喫一日コース」は4月1日より再開する。当面は20席限定。「午後から世界遺産満喫半日コース」は、引き続き運休。深夜バスは、全便運休中。一部の区間で実施している、「100円・160円割引運賃」は、31日を持って終了する。〔南流01・02〕〔西柏07〕系統は、4月1日にダイヤ改正を実施。東武バス日光は4月1日より、夏季ダイヤに移行。日光地区のフリーパスは4月1日より料金改定。「戦場ヶ原フリーパス」は終了する。
ICカード「バス利用特典サービス」:31日を持って終了する。
 
国際興業 一般路線は通常通り運行。「東浦和駅ワンコイン区間」「飯能ワンコインゾーン」「草加駅160円特別運賃区間」は31日を持って終了する。〔飯11-2〕系統(クラウンパッケージ経由)は3月いっぱいで廃止、〔飯11〕系統に変更される。
ICカード「バス利用特典サービス」:2月を持って終了した。

西武バス 土休日運行の〔所18-1〕系統は、西武園ゆうえんちの休園に伴い、西武園駅発着の〔所18〕系統として運行。深夜バスは全便運休。他の系統は通常通り運行。新座〔営〕各系統は4月1日、ダイヤ改正を実施。29日に朝霞駅~新電元工業間の通勤系統を新設する。平日の朝方下り(朝霞駅東口発)・夕方上り(朝霞駅南口着)運行。
ICカード「バス利用特典サービス」:31日を持って終了する。

関東バス 一般路線は通常通り運行。吉祥寺駅~お台場間直行バス・TDR直行バスは運休中。武蔵野市「ムーバス」は、全日特別ダイヤで運行。一日乗車券は大人530円→600円に改定。〔ドリームスリーパー東京大阪号〕は4月1日運行再開。
ICカード「バス利用特典サービス」:31日を持って終了する。

立川バス 一般路線は通常通り運行。
ICカード「バス利用特典サービス」:31日を持って終了する。

西東京バス 一般路線は通常通り運行。
ICカード「バス利用特典サービス」:12日を持って終了している。

京王バス 一般路線は通常通り運行。八王子・東京家政学院地区の系統は4月1日、ダイヤ改正を実施。系統の再編成を行う。〔C・H01〕系統(都営バスと共同運行)は4月1日、ダイヤ改正を実施。
ICカード「バス利用特典サービス」:4月4日を持って終了する。

小田急バス 一般路線は通常通り運行。武蔵野市「ムーバス」は、全日特別ダイヤで運行。世田谷〔営〕の〔下61〕〔渋54〕〔経01〕〔梅01・02〕系統、狛江〔営〕の〔渋24〕〔玉07〕系統は4月1日、ダイヤ改正を実施。
ICカード「バス利用特典サービス」:4月4日を持って終了する。
 
東急バス 平日は通常の平日ダイヤ。E-Liner・深夜急行バスは引き続き運休。土曜日は、一部の系統は引き続き休日ダイヤで運行。
 シェアオフィスバス「Satellite Biz Liner」を、4月28日までの平日、実証運行する。Wi-Fi、化粧室の他、Yogiboの「Traybo2.0」(PC用のトレイ)を用意し、快適なテレワーク環境を提供するとしている。往路:新羽〔営〕8時20分・市が尾駅8時45分・たまプラーザ駅9時05分→渋谷駅10時15分・東京駅南口10時45分 復路:東京駅南口16時25分・渋谷駅17時05分→たまプラーザ駅17時35分・市が尾駅17時55分・新羽〔営〕18時25分。運賃は区間によって1,000円~2,300円だが、電車の通勤定期券を保有し、DENTOサービスより購入の場合は100円割引。
 ナビタイムジャパンと共同で、バス車内の混雑状況をリアルタイムで案内する実証実験を行っている。東急バス公式WEB、「バスNAVI TIME」の他、世田谷通り・目黒通り・山手通りでは、バス停のデジタルサイネージにも表示される。
 4月1日から、一部系統の運行形態を変更する。〔都立01〕系統を廃止、〔玉31〕系統を成城学園前駅まで延伸。〔渋55〕系統は、渋谷駅~東北沢駅間に短縮。
ICカード「バス利用特典サービス」:4月11日を持って終了する。

京浜急行バス 各地区で主に23時台以降(一部22時台)便の運行を取りやめている(既に昨年4月21日より運休となっている便も含む)。一部の便は4月1日より、運行を再開する。94系統(富岡バスターミナル~金沢区総合庁舎 横浜市営と共同運行)は、31日を持って廃止。
ICカード「バス利用特典サービス」:31日を持って終了する。

KMバス 通常通り運行。

銀河鉄道 恩多青葉町線・小平国分寺線とも全日、土休日ダイヤで運行。

東京BRT:プレ運行中。日中は虎ノ門~晴海間毎時3本+新橋~晴海間毎時1本で、連節バス(エルガデュオ)は、6時台1往復を除いて、新橋~晴海間で1時間毎の運行。
ICカード「バス利用特典サービス」:4月25日を持って終了する。
 
東京ベイシティ交通 一般路線は通常通り運行。一日乗車券「ぶらやすきっぷ」を、発売している。紙券の他、モバイルチケット(LECIPのスマホアプリ「QUICK RIDE」)でも発売する。大人700円・小児350円。4月3日、全線でダイヤ改正を実施。運行本数や深夜バス運行時間対等の見直しを行う。37系統(堀江六丁目~TDS)を新設。

新京成バス 一般路線は通常通り運行。
ICカード「バス利用特典サービス」:4月4日を持って終了する。

千葉交通 一般路線は通常通り運行。香取市「佐原循環バス周遊ルート」は運休。公津の杜線は今日27日より時刻を改正。朝夕の一部を除き、イオンモール成田へ延伸する(この便は、成田湯川駅前には入らない。湯川バス停を利用する)

千葉中央バス 一般路線は通常通り運行。
ICカード「バス利用特典サービス」:4月30日を持って終了する。

千葉内陸バス 一般路線は通常通り運行。「マイタウンダイレクト高速バス」のICカード割引は、31日を持って終了する。
ICカード「バス利用特典サービス」:4月25日を持って終了する。

千葉海浜交通 一般路線は通常通り運行。
ICカード「バス利用特典サービス」:4月25日を持って終了する。

成田空港交通 一般路線は通常通り運行。成田空港(第2ターミナル28番A)~さくらの山線は、4月11日までの土休日に大幅な増便を実施。定期便(1往復)と合わせて9往復を運行。特典付往復割引企画乗車券を発売。なお、花見などの宴会は控えるよう呼び掛けている。

小湊鐵道 千葉白子急行は朝3往復・夕方1往復のみの運行に減便。一般路線は、平日は一部の系統が土休日ダイヤに変更または運休。土休日は一部の系統・便が運休。大網駅~白子車庫・サンライズ九十九里線は特別ダイヤで運行。首都高速線浮島ランプが工事により5月下旬まで閉鎖されるため、木更津駅~川崎駅間高速バスは、川崎→木更津は、浮島バスターミナル出発後迂回するため、10分程度の遅延になる。木更津→川崎は通常運行(一部便は折り返しの遅れで10分程度遅延する場合がある)。16日より、松戸駅~三井アウトレットパーク木更津線の運行を開始(京成バスとの共同運行)。22日より、大崎駅西口~長南カントリークラブ・長南パブリックコース線の運行を開始(平日のみ)。千葉・姉崎・袖ケ浦・大網・茂原・長南・勝浦の各地区では、4月1日ダイヤ改正を実施。
ICカード「バス利用特典サービス」:31日を持って終了する。

日東交通 イオンモール木更津線は計画減便ダイヤで運行。のぞみ野・長浦線は4月1日ダイヤ改正。アニメ「戦翼のシグルドリーヴァ」ラッピング車が、館山市内線(館山航空隊~館山駅~なむや・小浜間)で運行、館山駅前発の時刻・行先が公表されている。22日より、房総館山地域の共通1日乗車券を発売している。館山市内線と、JRバス関東の洲の崎線・南房総本線(共に館山駅~相の浜間)で通用。「シグルドリーヴァ」デザイン。2,000円。限定800枚。首都高速線浮島ランプが工事により5月下旬まで閉鎖されるため、木更津駅~川崎駅間高速バスは、川崎→木更津は、浮島バスターミナル出発後迂回するため、10分程度の遅延になる。木更津→川崎は通常運行(一部便は折り返しの遅れで10分程度遅延する場合がある)。

平和交通 稲毛駅~平和交通本社・にれの木台中央、新検見川駅~にれの木台線は臨時ダイヤで運行。
ICカード「バス利用特典サービス」:4月25日を持って終了する。

あすか交通 一般路線は通常通り運行。
ICカード「バス利用特典サービス」:4月25日を持って終了する。

東洋バス・千葉シーサイドバス 通常通り運行。

関東鉄道 全線で最終バスを繰り上げている。主に22時00分より後に始発地を出発する便を取りやめ。

朝日自動車 通常通り運行。東鷲宮・幸手両駅発着の系統の一部は4月1日より、ダイヤ改正を実施。
ICカード「バス利用特典サービス」:31日を持って終了する。

阪東自動車 各路線で最終バスを繰り上げ。湖北北口線・川村線は「2020年度運行スケジュール」に基づき運行中。
ICカード「バス利用特典サービス」:31日を持って終了する。

茨城急行 北越谷→松伏高校線で金曜日・祝前日のみ運行の深夜便2便の運行を取りやめ。
ICカード「バス利用特典サービス」:31日を持って終了する。

川越観光 入西団地循環・マイタウン循環・東京電機大学循環の各路線は23時台の便の運行を取りやめ、最終バスを繰り上げ。緊急事態宣言発出により最終バスの繰り上げを行っていたピオニウォーク線は、22日より通常運行に復帰している。桶川工業団地線は4月1日より、ダイヤ改正を実施。
ICカード「バス利用特典サービス」:31日を持って終了する。

国際十王交通 一般路線は通常通り運行。
ICカード「バス利用特典サービス」:31日を持って終了する。

関越交通 一般路線は通常通り運行。前橋・渋川市内路線の一部は4月1日、ダイヤ改正を実施。

イーグルバス 小江戸巡回バスはダイヤ改正を実施した。平日・土休日統一の時刻となり、C01(喜多院・菓子屋横丁ルート)の平日運行が再開している。その他の一般路線は通常通り運行。

横浜市営 「雨の日臨時便」は運行しない。「ピアライン」は運行時間を短縮、桜木町駅前20時18分発・ハンマーヘッド20時37分発が最終となる。大さん橋客船ターミナル循環系統は、当面運休。「春休み子供50円」キャンペーンは実施しない。
 4月1日、北西部を中心に、路線の再編成を伴うダイヤ改正を実施。62系統(急行:横浜駅西口~千丸台団地)は神奈中バスの単独運行となる。119系統の鴨居駅~峰小学校系統は、神奈中バス共々廃止(循環系統は存続)。94系統は、京浜急行バス共々廃止。代替措置として、294系統(新杉田駅~なぎさ団地〔循環〕)のルートの変更を予定している(今日現在では具体的な内容は公表されていない)。

横浜交通開発 通常通り運行。61・70系統は4月1日、ダイヤ改正を実施。

川崎市営 通常通り運行。深夜バスは全便運休中。市立川崎高校直行バスは全便運休(時差登校のため。通常登校再開まで。4月2日までは春休みのため運休)。藤子・F・不二雄ミュージアム線は、4月4日まで土休日ダイヤで運行。
ICカード「バス利用特典サービス」:31日を持って終了する。

神奈中バス 通学対策系統・商業施設系統は運休・減便系統あり。中山・平塚・橋本・津久井の各営業所は4月1日、ダイヤ改正を実施。相原駅西口~法政大学間(急行・ノンストップ運行)に連節バス「ツインライナー」を導入する。平日のみ、相原駅西口発朝方・法政大学発夕方に運行。〔橋05〕系統(橋本駅南口~葉山~小沢)は、平日1本を除いて、〔橋06〕系統(橋本駅南口~葉山~田名バスターミナル)に変更。〔宿01〕系統(原宿五丁目~葉山~小沢)は廃止。深夜バス〔橋50〕系統(橋本駅北口~若葉台住宅~三ヶ木)は廃止。
ICカード「バス利用特典サービス」:4月2日を持って終了する。

相鉄バス 23時以降の多数の便が運休している。深夜バスは、平日の〔旭6〕系統1本(東戸塚駅→左近山団地)・〔旭11〕系統1往復(中山駅→鶴ヶ峰駅・鶴ヶ峰駅→西ひかりヶ丘)・〔旭22〕系統1本(二俣川駅→旭高校入口)のみ運行。旭〔営〕は4月5日、ダイヤ改正を実施。
ICカード「バス利用特典サービス」:31日を持って終了する。

臨港バス 21時30分以降の減便・最終バスの繰り上げを行っている。「すみっコぐらし」ラッピングバス(鶴見〔営〕)は、11月まで運行する。首都高速線浮島ランプが工事により5月下旬まで閉鎖されるため、木更津駅~川崎駅間高速バスは、川崎→木更津は、浮島バスターミナル出発後迂回するため、10分程度の遅延になる。木更津→川崎は通常運行(一部便は折り返しの遅れで10分程度遅延する場合がある)。YCAT~浮島(江川一丁目)間高速バスは、浮島→YCATは、浮島町公園入口出発後迂回するため、10分程度の遅延になる。YCAT→浮島は通常運行。〔川03〕系統(川崎駅~浮島BT)も、大幅な遅延が予想される。全車両に光触媒コーティング剤による抗菌・抗ウィルス対策を実施する。
ICカード「バス利用特典サービス」:4月2日(YCAT~浮島線は31日)を持って終了する。

江ノ電バス 一般路線は通常通り運行。深夜バスは運休中。
ICカード「バス利用特典サービス」:28日を持って終了する。

箱根登山バス 定期観光バス・小田原宿観光回遊バス「うめまる号」は運休。一般路線は、桃源台線(T)・箱根町線(H)・箱根旧街道線(K)・箱根新道線(R)・元箱根港~箱根湯本駅間急行・観光施設めぐりバス(S)・国府津線・芦子橋線・ダイナシティ線で減便を行なっている。湯河原駅~大丁橋(平日のみ1往復)・星ヶ山公園(季節運行)、小田原駅~関本(平日のみ0.5本)・富水駅入口経由関本(平日のみ1往復)の各路線は、4月2日を持って廃止。その他の路線は、4月3日にダイヤ改正を実施。
ICカード「バス利用特典サービス」:4月2日を持って終了する。

伊豆箱根バス 全線、特別ダイヤで運行。湯河原~箱根線は運休している。水陸両用 NINJABUSは運休中。小田原市内路線、沼津駅~多比・伊豆長岡駅、伊豆長岡駅~温泉場・三津シーパラダイス路線は4月1日より、ダイヤ改正を実施。沼津駅南口は乗り場が変更になる(多比・伊豆長岡方面行は、東海バス西浦線(シーパラダイス・木負・江梨方面行)と同じ③番線からになる)。
ICカード「バス利用特典サービス」:25日を持って終了する。なお4月1日より、三島・沼津地域の路線にPASMOを導入する(韮山・修善寺駅発着計4路線及びシンクトゥギャザーのEVは除く)。

富士急モビリティ 河口湖~御殿場駅・プレミアムアウトレット路線は、一部減便。4月5日ダイヤ改正を実施。正倉北→御殿場駅(平日のみ片道1本)は廃止。他の路線も大半が減便。小山町コミュニティバスは4月1日改正。
ICカード「バス利用特典サービス」:4月2日を持って終了する。

フジエクスプレス 「ハチ公バス」神宮の杜ルートは30分間隔で運行。「TOKYO NO KABA」は、運行を再開している。
ICカード「バス利用特典サービス」(横浜市内路線のみ):4月4日を持って終了する。

富士急バス 富士五湖エリアは、「レッドライン」は3往復(富士急ハイランド発9:55・11:55・13:55、4月4日までは河口湖駅発4便を追加で運行。5日以降は10便運行予定)、「グリーンライン」は2本(河口湖駅発10:10・14・10)のみ運行(土休日は12時30分発も運行)。富士山駅~新富士駅路線は、3往復で運行。「YAMANAKAKO NO KABA」は当分の間、平日は10時45分・13時45分発便を運休。富士急上阿原車庫7時05分発甲府駅行が運休。富士山駅~甲府駅・富士山駅~本栖湖・河口湖駅~内野・御殿場路線は4月5日、ダイヤ改正を実施。
ICカード「バス利用特典サービス」:31日を持って終了する。

富士急湘南バス 一般路線は通常通り運行。
ICカード「バス利用特典サービス」:4月4日を持って終了する。

富士急シティバス 「三島・河口湖ライナー」は2往復で運行を再開している。一般路線は通常通り運行。高速バス沼津~東京駅線は、4月4日まで間、1往復(沼津営業所7時35分発・東京駅八重洲南口発18時00分発)運行。
ICカード「バス利用特典サービス」:4月2日を持って終了する。

富士急静岡バス 新富士駅~富士山駅路線は、3往復で運行。富士駅~蒲原病院線は、4月2日を持って廃止(一般の富士急バスで富士川を渡る路線がなくなる)。
ICカード「バス利用特典サービス」:4月2日を持って終了する。

山梨交通 一般路線は通常通り運行。
ICカード「バス利用特典サービス」:31日を持って終了する。

東海バス 全エリアの大半の系統が減便。熱海市内「湯~遊~バス」は27日より、18便中12便の運行を再開(「湯~遊~バス彩」はうち6便で運行)。4月1日、熱海地域を除いて全線規模で、ダイヤ改正を実施。江梨~大瀬岬間は廃止(大瀬岬へは、江梨で戸田行予約制乗合タクシーに乗り換え)。三島駅~修善寺~松崎間快速は、同日運行再開予定。「三島エクスプレス」・定期観光バスは引き続き全便運休。下田海中水族館路線は、水族館休館日は運休。4月3日より、修善寺駅~八丁池口路線の今年度の運行を開始。11月までの土休日及びGW期間中運行。
「ラブライブ!サンシャイン!!」ラッピングバス5号車(新レインボー)を、13日より運行している。「サイバーセキュリティ月間」とのタイアップだが、18日の月間終了後も運行を継続している(4月3日、あわしまマリンパークのイベントに合わせて展示)。熱海市内路線(熱海自然郷線を除き、湯河原線・「湯~遊~バス」は含む)でPASMOを導入している。

JRバス関東 一般路線は通常通り運行。宇都宮では平日に臨時便を運行中。栃木県内(宇都宮・塩原)路線は、ICカード「totra」を導入した。関東自動車・宇都宮ライトレール(2023(H5)年開業予定)と共通で、全国相互利用も可能。館山支店の一般路線車両に、「戦翼のシグルドリーヴァ」のキャラクターを描いた、部分的なラッピングを行っている。22日より、房総館山地域の共通1日乗車券を発売している。洲の崎線・南房総本線(共に館山駅~相の浜間)と、日東交通の館山市内線で通用。「シグルドリーヴァ」デザイン。2,000円。限定800枚。「JR竹芝 水素シャトルバス」(JR東日本から委託 無料)は、土休日も平日ダイヤで運行。今月一杯、ポートシティ竹芝の発着を中止している。4月2日までの土休日(28日まで毎日)、宇都宮駅及び茂木駅~いい里さかがわ館(みつまた群生地最寄り)間で「ミツマタ特急」を運行する。

 この他、東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県の事業者では、緊急事態宣言発出を理由とした定期券・回数券の払い戻しについて告知している。また、企画乗車券の発売を停止している事業者が多数ある。各種窓口の営業時間の休業・短縮も、各事業者で行われている。

 一応、各社のリリースなどを細かく見てきたつもり、だが、見落とし・書き漏らしも多々あろうかと思います。発見次第書き直していますが、各事業者の公式WebやSNSで、再度確認して頂ければと思います。

相鉄線 目久尻川橋梁.jpg
 最後にまた、今日撮った1枚です。相鉄線・かしわ台~海老名間の目久尻川橋梁で、見た通り、鉄橋自体は大した事はないのだが、春先になると川のたもとには桜の花が咲き、大勢の人々を楽しませてくれます。鉄道の撮影の、名所の一つにもなっているようです(カメラマン、少なくなかった)。ちょうどJRのE233系7000番台が海老名に向かって駆けていくところだが、これもまた、どこかしら「ミスマッチ」的な所が、感じられないでしょうか?相鉄も大手になって30年経つが、それでもJRの路線に比べると、いまだどこかローカル臭が感じられるので。このコロナ禍、花見のシーズンどうしよう?今日は上野公園も花見客でいっぱいだ、とネガティブな響きのニュースも聞こえてきます。週末だとある程度は仕方ないかもねえ、とも思うが、でも、大きな公園の名所に並ぶだけが、桜じゃないです。探せば、皆様の自宅の近くにも、満開の桜の木は、そこかしこに見られるのではないでしょうか?木の下でゴザ敷いて歌えや踊れやのドンチャン騒ぎ、だけが花見じゃないはず。たまには一人、あるいは真に親しい方と二人三人、身近な桜の木をボンヤリ眺めて思いにふける、そんな花見も、この状況ではアリ、なのではないでしょうか?我々「鉄」は、どうしても鉄道とのツーショットの構図、って、考えてしまいますけれどね。

 去年の4月より1年間、新型コロナ禍に翻弄され続けた、首都圏の鉄道・バスの動向を、到底全部ではないが、何とか書き連ねてきました。多分に自己満足な「備忘録」的要素で終わっている面は否めないが。とにかくコロナ禍が何らかの形で収束を見たのち、5年後、10年後くらいには、ここに書き残したことは、人さまには、そして自分の目にも、どう映るのだろうか。
 現状は去年に比べると、ほんの僅かは改善が見られるかもしれないが、様々不安要因(特に変異種)も残っていて、いつ何時、また「緊急事態宣言」という事態になってしまうかもしれません(決してそうなってもらいたくない、が)。それは交通全体にどのような影響を与える事になってしまうのか、もう少し見定める必要があると思います。
 従って、少なくともあと1年は、コロナ禍の下の、首都圏の交通の苦闘の記録を、原則毎週土曜日に記していきます。なので来年度も、原則日・火・木・土の週4回更新で行きます。
 来年度も、宜しくお願いいたします。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


《今日のニュースから》
26日 新年度予算案成立 一般会計総額106兆円余り 過去最大
(大阪府 新型コロナ感染者300人確認 1月30日以来の300人台)
27日 大阪 摂津市 段ボール製造工場で火災
(山形県 独自の緊急事態宣言発出 飲食店等に時短用要請)