№2295 最後の「日高本線」の旅 それにしても 何もかもが「寒かった」 4〈終〉.北海道新幹線 はやぶさ40号

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 今回の旅、最後は新函館北斗から〔はやぶさ〕です。北海道新幹線は開業した年に北海道区間だけ乗った事があったが、東京まで乗り通すのは、初めてになりました。4時間強の旅はどんなものになるのか。
 そういえば今回は、行きは飛行機、帰りは鉄道(新幹線)となったが、我ながら珍しい(逆は何度もあるが)。最初は帰りも飛行機にするつもりだったが、調べてみると、この状況でもやはり年始は運賃が高いし、それだけならまだしも、窓際の空席がもうないみたいで、状況が状況だから変動があったかも知れないが、だったら最初から新幹線と決めておけば、いろいろな面でラクだ、と思いました。

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 新函館北斗駅の、新幹線連絡の改札口。

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 ここにも新千歳空港同様、コロナ対策への協力をお願いする、北海道の張り紙がありました。去年は北海道が流行の中心の一つとなったし、警戒感が強まるのも当然だろう、が。

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 新幹線ホームへの、コンコース。旅行者は多い。が、この時期に来た事がないから比べようがないけれど、この時期としてはやはり少ない、という事になるのだろうか。

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 今は行き止まりの線路。この先長万部、そして札幌に通じるのは、いつの日か。

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 10分ちょっと前になって、11番線に入線してきました。東日本E5系のU27編成。

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 8号車に乗車。その車内。

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 車端部は座席を撤去して、荷物置き場に改造してありました。

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 発車直前の、11番線ホーム。人影がほとんどない。

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 すぐに雪原。

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 そして、函館山。
 この先、木古内に停車して青函トンネルを通過するが、この頃にはもう真っ暗になってしまって、車窓に関しては、書く事はほぼない。青函トンネル区間では、8号車の乗客は18人。今の8号車(E526-400)は98人座れるが、乗車率18.36%、1/5にもならない。

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 新青森。
(この先数枚の画像は、少々ピンボケ気味です。ゴメンナサイ)
 新青森で若干乗客は増えるが、それでも半分もいない。普段の年なら年始輸送がまだ続いて、ほぼ満席になるのではないかと思われるのだが。子供が目立つのは、らしいところか。

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 盛岡駅到着。ホームの発車案内表示。
 ホームにいると完全防護だから解らないが、駅の外は雪が降りしきる。

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〔はやぶさ〕と、〔こまち〕の連結部。いつもなら、連結作業の見物客で賑わうのだろうが。以前乗った時はそうだったし。
 連結相手の〔こまち40号〕は10分近く遅れて到着、とアナウンス。この間にホームから覗いた限りでは、9号車のグリーン車は7人、10号車のグランクラスは、2人しか人影が見えなかった。

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〔こまち40号〕が現れました。かなり雪まみれ。この雪が、遅れを出す原因だったに違いない。

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 連結作業完了。盛岡は8分遅れで出発。

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 ここでようやく、新函館北斗駅で買っておいた駅弁を広げます。「北の駅弁屋さん」。

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 スィーツも。「ロマネスク函館焼きチーズ」。

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 だいぶ遅れを回復して、東京は1分程度の遅れで済みました。人影が少ないなあ。

 この4時間12分という所要時間、個人的には苦痛とは感じなかった。PCやったり、駅弁を食べたり、盛岡で「こまち」の連結を見て、居眠りもして、と変化がついたからかも知れない。空いていた事もあっただろう。例年通りの、年始輸送を引きずった混雑だったら、また違った感想になったかも。ただやはり、座席以外で一息付けるフリースペースが、欲しかった。車内販売も、東北新幹線だとホットコーヒーすらないという現状だし、いつ来るか解らないワゴンを待つより、欧州の列車のようなバーコーナーに、自分で行く方がいい。もっとも今のコロナ禍では、あっても営業休止になるんだろうねえ。

 こうして、今年最初の旅行は、個人的にはつつがなく終わりました。それにしても、行きのANA便も新千歳空港も、登別で見た〔北斗〕も、最後の新幹線〔はやぶさ〕も、まだ年始輸送の余韻が残る期間のはずなのに、乗客は異常と思える位少なくて、冷え冷えしたものを感じました。決して、氷点下の気温だけがもたらしたものではない。コロナ禍云々以前に人込み・混雑は元々苦痛になっていたのだから本来は歓迎のはずだが、少なすぎても、逆に痛々しい。こんなのは、見たくない。北海道に限らず、とにかく今は耐えるしかないのだが、耐え抜いた果てに、光は見えるのだろうか。そう信じるしかない。
 この直後、11都府県には緊急事態宣言が発出されました(栃木県のみ2月に終了したが、今でも県独自の「特定警戒」が宣言されている)。という事で、去年ほどキツくはないが、やはり軽々しく遠出できる状況ではなくなってしまいました。現状は少なくとも、関東地方の外へは行っていません。早く自由に遠くへ行ける日が、戻ってきて欲しい。

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 昨日書くべきだったが、京浜急行バスは15日、3月15日を持って、夜行高速バス〔ノクターン〕〔キャメル〕〔ビーム1〕の廃止と、〔エディ〕の休止を発表しました。〔ノクターン〕は弘南バス、〔ビーム1〕は岩手県北自動車が単独で運行するが、〔キャメル〕は完全に廃止、〔エディ〕は今後の再開に含みを残しているようにも感じられるが、全面的に休止となります。また今日は、一昨年6月に起きたシーサイドラインの新杉田逆走事故、9月発生の京急線の神奈川新町踏切事故の調査報告書が公表されました。どれもいろいろ思う所はあるが、来週書きたいと思います。
 JR西日本は、今後もコロナ禍の影響を免れず、利用者の回復が見込めないとして、ローカル線は廃止も含めて在り方を見直す、と発表しました。また、早ければ今年の秋にも列車の本数を削減するともしています。今回の旅で乗った日高本線に代表されるように、この数年はJR北海道ばかりに目が向きがちだったが、JRグループは東も西も、北も南も、いやJRだけではない、私鉄も第3セクターも、危機的な状況を迎えている路線は、少なくないはず。これから1~2年のローカル鉄道は、「廃止の嵐」が巻き起こる事に、なってしまうのか。

《今日のニュースから》
17日 豪雨被災の日田彦山線沿線 地域振興計画決定
(大阪市議会 民生保険委員会 初のオンライン質疑)
18日 台風1号 西太平洋海上で発生
(韓国 新規感染者 2日連続600人超)

 東京オリ・パラ組織委員会の新会長に、橋本 聖子氏が就任する事になりました。オリ・パラの開催はここへきて国の内外から否定的な論調が少なくなくなってきているが、延期決定から一年経ち、シラケムードが世間に漂いつつあるのが、背景にあるかも知れない。アスリートたちの心情を考えたら(彼らも相当苦悩しているようだが)、個人的にはどんな形態になったとしても、やって欲しいとは思うが。開催そのものがどうなるか解らないが、少なくとも組織のゴタゴタだけは、もうこれっきりにして頂きたい。でないと自分で自分の首を絞める事になるから。

№2294 最後の「日高本線」の旅 それにしても 何もかもが「寒かった」 3.キハ40乗り継ぎ 東室蘭から新函館北斗へ

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 最終日です。東室蘭から新函館北斗へ、普通列車を乗り継いで行きます。「青春18きっぷ」は前の日に、去年末の関西などと合わせて、全部使い切っていました。どの道新函館北斗から新幹線になり、計算してみたところ、横浜までの乗車券は、東室蘭からでも、新函館北斗からでも、極端な違いは出ないので、東室蘭から片道乗車券を買っています。

 1月 5日(火)

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 夜明けの東室蘭駅。大きな橋上駅舎です。これを見ると、やはり室蘭市におけるJR北海道の中心は、室蘭じゃなく東室蘭である事がはっきりする。

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 改札口。

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 時刻表。室蘭本線で長万部まで行く普通列車は、7時22分の次は、13時54分までない。北海道新幹線開業の2016(H28)年3月改正までは、10時台の列車も長万部まで行っていたのだが。

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 特急列車の案内のモニター。時刻や編成が表示される。こういうの、他のJRでも採用できませんかね?

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 長万部行普通列車472D。キハ40 1705。7時22分とだいぶ早いが、新函館北斗まで普通列車だけで行って、なおかつこの日のうちに東京にたどり着くためには、この列車に乗る以外ない(豊浦から先へ行く普通列車は、これがこの日の一番)。

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 先に〔北斗2号〕が出発。281系7連。3月からは、原則5連になってしまう…。

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 さすがに室蘭らしく、序盤は工場の中を行く。
 しかし、白鳥大橋を過ぎると…。

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 内浦湾と、その向こうには、駒ヶ岳。これから、あの山の麓まで行く事になる。

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 そして、行く手には、有珠岳。

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 北舟岡駅は、9年前にも苫小牧から函館まで行く途中で通っていて(あの時は洞爺から〔北斗〕だったが)、待ち合わせで15分も停車していた。この日はすぐに出発。

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 伊達紋別駅の、伊達氏の兜。東室蘭からの乗客は自分を含めて7人だけだったが、うち5人はここで下車。
 さらに、これから雪山にでも行くのか?のいでたちのおじさん2人が長和で降りて、自分一人になるのかと思ったら、代わりに地元の人が1人、それから次の有珠でも1人乗ってくる。

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 しかし、普通列車の半分が折り返す豊浦で、2人とも降りてしまった。今度こそ、本当に自分一人ぽっち。
 誰もいないし、「換気」のためにもいいだろ?と勝手に理屈をつけて、二重窓を開け放ってしまう。マスクも外してしまった。冷たいけれどすがすがしい空気が入ってくる。豊浦は、特急は止まらないが、そこそこ住人は多いようで、ここまでの列車が多いのはうなずける。

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 しかし、この先の人家は非常に少ない。雪景色。少なくとも、日高地方よりは積雪が多かった。

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 雪道。エンジン音が心地よい。東室蘭~長万部間は単線と複線が混在していて、豊浦~長万部間は、普通列車は希少だが、複線。

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 話題?の秘境駅、小幌駅は、トンネルとトンネルに挟まれた短い地上区間に位置する。無論、ホームしかない。しかも1両分のみ。

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 当然の如く、乗降は全くなし。というか、人家からして全くなかったような…。

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 小幌駅を含む区間は、比較的最近、新しい線路に切り替わっているようだ。いつの事かは解らないが。長いトンネルを抜けると、静狩の集落が見えてきた。
 静狩では、2人の乗車があった。ホッとさせられる(当然、窓は閉めました)。しかし、少なくとも豊浦~長万部間は、日常の輸送に関しては、「見直し」表明のローカル線程度の利用しか、ないのではないか?本線なのに。それでも、この区間は3月から全列車、H100形に置き換えられる事になります。それでお客さんが増える事はなかろうが、ローカル輸送に希望をもたらして欲しい。

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 長万部に着きました。構内には、先行して函館本線に導入された、H100形の姿がありました。8時前に倶知安から着いていて、13時過ぎまで長すぎる?休憩という感じ。新車としては、もったいない気もしないではない。

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 長万部駅の駅舎。ここに降り立つのは何年、何十年ぶり、だろう?雪晴れで清々しい。

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 しかし、時刻表は全然清々しくない。旅客列車の大半が特急〔北斗〕、普通列車は、室蘭方面が4本で、6時31分の次は15時24分、9時間も列車がない…!小樽方面も4本、これから乗る函館方面も6本。普通列車だけだったら、ローカル線でしかない。次の函館行は13時23分になるので、ここで4時間以上の待ち合わせ…。どう時間をつぶそうか。

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 駅前の、北海道新幹線を待ちわびるモニュメント。まだ10年も先、だけれどねえ。

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 駅前の通り。さすがに交通量は多くはない。人も、車も。

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 そんな中、函館バスの路線があり、これは瀬棚経由上三本杉行。もうすぐ国鉄が終わる、という1987(S62)年3月15日をもって廃線となった、瀬棚線(特定地方交通線)の代替路線です。

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 駅の東室蘭側には、長い跨線橋があります。そこから撮った、長万部駅の構内。

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 広い空き地があるが、ここに新幹線の駅が造られるのだろうか。

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 函館本線と室蘭本線が分岐するあたりに、車庫があります。ラッセル車が顔をのぞかせていました。

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 11時前になって、東室蘭の方から、DF200のフレートライナーが側線に到着し、後を追うように、261系の〔北斗6号〕が到着。

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 281系の下り〔北斗7号〕が出発。

 まだ遠い先の事だが、新幹線が開業する時、在来線の駅はどうなるのだろうか。高架化されるらしいが、特急が新幹線に移行すれば、せいぜい室蘭方面に連絡する特急が設定されるかどうかで、あとはほとんどローカル列車、となろう。当然昔のように、十何両もつないだ長距離列車が発着する事にはなるまい。となると、在来線に関してはここもまた、コンパクト化が追求されるべきだと思う。

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 函館バスのもう一路線、函館バスターミナル行。JTB時刻表には「長距離バス」に記載がある路線だが、市内線並みのエルガミオ…。

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 長万部にはもう一路線、ニセコバスが寿都から乗り入れがあります。ただし土休日運休の上、今は日中1往復しかない。寿都からはまた別の路線が倶知安などへ走っているようなので、この便を使えれば、函館から札幌まで、普通の路線バスだけを乗り継いで行けそうだけれど。乗客は少なくはなかった。通院などの利用だろうか。

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 函館方面に向かう、フレートライナーが通過していく。
 やはりこれが冬の北海道、というのか、快晴と思っていたのに、上空は一面の雲に覆われ、雪もチラつく。

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 ようやく、普通列車の出発の時刻になりました。右が、これから乗る函館行2842Dで、キハ40 1803。左のH100形は、函館本線2943D倶知安行。
 先行する〔北斗10号〕が10分以上の遅れになり、2842Dも心持ち遅れての出発。全体的に、〔北斗〕はどの列車も多少の遅れが出ていた。やはり雪のせいだろうか。

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 長万部の駅弁、「かにめし」。駅弁と言っても駅舎内ではなく、通りを隔てた店で購入します。1,180円。駅弁はやはり、ボックスシートの方が、雰囲気が出るなあ。
 瀬棚線は国縫で分岐していたのだが、積雪もあって、その跡は解らなかった。

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 この先、北豊津と鷲ノ巣、2つの駅があったが、どちらも最近、旅客駅としては廃止になっています。この北豊津は2017(H29)年3月3日限りで廃止になりました。ただここは複線と単線の境界で、信号所として機能しています。

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 本来、ここはスルーするはずだったが、手前ですれ違っているはずの〔北斗11号〕が遅れていて、ここで待たされる。〔北斗10号〕の遅れが原因に違いない。

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 この時間の駒ヶ岳は、雲を被っていました。

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 もう一か所、鷲ノ巣駅は1年早く、新幹線開業のダイヤ改正時に廃止になっています。ここも単線と複線の境界で、信号所としては健在です。
 北豊津も、鷲ノ巣も、旅客駅時代の面影は見られませんでした。見落としたのかも。

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 駒ヶ岳が近づいてきました。この付近ではまた快晴。

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 定刻に戻った森を過ぎて、この列車は「渡島砂原経由」で走ります。特急や貨物は全部「駒ヶ岳経由」なので、こちらは純粋にローカル線風情。
 室蘭を発った時にはまだ遠くだった駒ヶ岳が、ついにここまで近づいてきました。

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 山道。ガクッとスピードが落ちる。40㎞/hしか出ない。乗客も少ない。渡島砂原~渡島沼尻間の乗客は5人だけ。

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 鹿部駅。ここは乗車がそれなりにあった。何しろ、函館バスの発着がある。元東急バスらしきノンステップ車だ。

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 銚子口で、長万部行2841Dと行き違い。

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 大沼では、先に駒ヶ岳経由のルートを走ってきた〔北斗14号〕を通す。

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 凍り付いた小沼と、再び遠ざかる駒ヶ岳。次に見るのはいつの日か。

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 仁山駅。かつては上り勾配に挑むSL列車が、勢いをつけるために使用した「加速線」なるものが存在したらしいが、今は静かな無人駅。

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 勾配を下っていくと、いきなり左手が開けた上に、大きな駅と、近代的なホテルが現れる。新函館北斗だ。室蘭以来の「都会」、か。

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 新函館北斗到着。函館まで乗り通したいとも思うが、ここで下車。

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 跨線橋から見た、新函館北斗駅の構内。

 今回は、長万部で4時間以上の長い待ち合わせもありながら、とにかく普通列車の乗り継ぎにこだわって、室蘭から内浦湾をグルリ回って、新函館北斗にたどり着きました。さて、次に北海道に来る機会はいつ作れるか、そしてキハ40形に、もう一度乗る機会もまた、作れるでしょうか。H100形も、そろそろ乗りたいが。

 今回はいよいよ初めて、新函館北斗から東京まで、〔はやぶさ〕に乗り通します。それは、次回です。
 
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《今日のニュースから》
14日 ジャガー 2025年から全車種電気自動車化を発表
(ファイザー社製新型コロナワクチン 国内初 正式承認)
15日 日経平均株価 30年6か月ぶり終値3万円超え
(奈良県の小学生 「被爆電車」でオンライン授業)

 いよいよ日本も、ワクチン接種という所まで来ました。しばらくは医療従事者が対象となり、一般の人は、80歳以上の方々が4月からという事で、私がワクチンを受けられるのは、相当先になるでしょう。これで今日明日ガラリ一変とは行かないが、全国の感染者数も減少傾向にあるし、何とか接種が順調に進んで、いい方向に変わって行って欲しい。

№2293 最後の「日高本線」の旅 それにしても 何もかもが「寒かった」 2.「日高本線」バスの旅

 前回更新の直後、宮城県沖で大地震がありました。ちょうど床に就いた直後で、だんだん揺れが大きくなって、床の中で青ざめていました。何しろ、10年前の大震災が頭をよぎったので。他の多くの皆さんも、そうだと思います。今回は津波の発生はなかったし、ケガ人は多数出ているものの、今の所は人的な犠牲が出ていなくて、それは何よりでしょう。ただ、東北新幹線は設備に損害が出て、今後10日程度は、那須塩原~盛岡間は不通になるようです(東京~那須塩原間は〔なすの〕を1時間に1本程度運行。明日は下り23本・上り20本+小山始発1本)。他に高速バスの増便や、航空の臨時便就航、機材大型化で対応がなされる見込み。在来線でも、臨時列車の運行が検討されているそう(在来線は、明日全線再開の見込み)。ともかく、できるだけ早く完全な形に戻したうえで、3月11日を迎えられれば、と思います。

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 今日は、今回の旅のメイン、日高本線の代替バスの乗車です。
 その日のうちに苫小牧から様似まで往復して戻ってくるためには、苫小牧を7時52分に出発する鵡川行に乗らなければならない。そうでないと、鵡川→静内間は午前中はほとんど便がないので、次に静内行代行バスに接続する鵡川行は12時25分になってしまい、様似から折り返しても、もう苫小牧に戻って来れなくなるのです。やはり地元優先、何だろうね。ダイヤ上は、長距離の移動は、あまり考えられていないように思えました。そうならざるを得ないだろうな、というのは、この代行バスの往復で感じる事になります。

 1月 4日(月)

 9年ぶりの苫小牧、南口は様々変わった所がありました。

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 こんなビルあったっけ?の「苫小牧ふれんどビル」。前回来た2年後にオープンしたらしい。

20210104-02 旧苫小牧駅前プラザegao.jpg
 一方で、「苫小牧駅前プラザ egao」は、閉鎖されていました。
 手前の道南バスは、旧市営バス色のまま(前夜には、道南色になった車両も見た)。

20210104-03 旧市営バスターミナル.jpg
 その市営バスのターミナルも、閉鎖されていました。一部が公道として利用されているよう。乗り場は、駅前3か所に分散されています。3か所で済むんだ、という事。

20210104-04 苫小牧駅.jpg
 夜が明けて、朝陽が苫小牧の駅舎をオレンジに染めつつある。

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 駅の通路から線路を見ると、キハ40とH100が並んでいました。苫小牧も間もなく、新旧交代が始まる。日高本線残存区間はまだ、だが。

20210104-06 改札出発案内表示.jpg
 改札の、出発案内表示。日高本線は、代行バスで乗り継いで行けるからか、行先表示が最初から「様似」。

20210104-07 鵡川行.jpg
 鵡川行2225D。キハ40 354(日高色)+キハ40 1785(北海道色)の2連。ワンマン。

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 しばらくは室蘭本線と並走し、別れると右手は工業地帯。

20210104-09 直線.jpg
 基本的に、ずーっと直線が続く。

20210104-10 鹿.jpg
 突然汽笛が何度も鳴らされ、減速。鹿だ。6月の石北本線を思い出すわけだが、正直、山は遠くて、工場や海が近いこの地にも現れるとは思わなかった。

20210104-11 厚真川.jpg
 凍り付いた、厚真川。

20210104-12 浜田浦.jpg
 この列車は、浜田浦は通過。ホームだけの、簡素な駅。ここもいつかは廃止になってしまうのか。

20210104-13 鵡川到着.jpg
 様似到着。結局、乗客は苫小牧からの、自分を含めた5人だけ。途中2駅の乗降は、全くなかった。

20210104-14 様似方鉄路.jpg
 様似方を見る。もう列車が走る事はないが、赤信号が点灯したままだった。

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 代行バスの時刻表。鵡川~静内間はJHBの他、地元の貸切専業の事業者による便もあります。静内~様似間はJHBのみ。

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 2225Dから接続する、8時32分発静内行は、JHBのエルガ。531-4909。代行バス運行にあたって、札幌地域から車両を集めてきたようで、この車両は、以前は長沼〔営〕にいたらしい。後方は静内から着いた、むかわ観光バス。
 出発して、しばらくは国道235号を行くが、やがて右折し、海岸の方向に向かっていく。乗客は6人、うち5人は自分も含めた、列車からの乗り継ぎ。

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 この付近は、鉄道と国道が大きく離れているので、汐見駅は遠く寄り道する事になる。踏切を横断して駅をやり過ごし、その先の小屋の傍らにポールが立つバス停で乗降を扱う。このバスは、列車からの乗り継ぎ客の他、地元の人が一人乗っていたが、ここで降りて行った。ここは降車のみ。

20210104-18 汐見駅.jpg
 いったん遠ざかって、海岸の近くで方向転換、今度は乗車専用のバス停に停まって、もう一度踏切を渡る。その傍らの、汐見駅のホーム。

20210104-19 門別太平洋.jpg
 富川、日高門別を過ぎて、内陸を走っていた国道も、太平洋を見る事になります。まぶしい。

20210104-20 鉄橋.jpg
 鉄橋。「跡」と、もう言ってしまって良いのか?

20210104-21 厚賀駅.jpg
 厚賀駅。駅付近は、真新しい住宅が多いようだったが。
 ここと、次の大狩部との間に、「大狩部(高台)」というバス停があった。鉄道の駅とは連動していない。いくつか民家が見られるので、便宜を図ろうという事なのか。もっとも、乗降はなかった。正式なバス転換後に、バス停も正式なものとなるのか。

20210104-22 厚別川.jpg
 凍った厚別川。鉄橋も。

20210104-23 自動車道工事現場.jpg
 節婦駅付近では、現在は日高厚賀まで開通している日高自動車道の延長工事が進行中。高規格の高速道路が伸びたら、やはり貧弱な鉄路では、太刀打ちできなかったのではないか。

20210104-24 静内到着.jpg
 静内駅に到着しました。

20210104-25 静内駅構内.jpg
 駅舎のトイレの窓から見た、静内駅のホームと線路。

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 ここは道南バスのターミナルになっていて、町内循環線などのローカル便もあるが、一番便数が多いのは、札幌行の高速バス〔ペガサス号〕。ただし金曜日のみ運転の最終札幌行は、コロナ禍で運休中。

20210104-27 ロジャーバローズ展示.jpg
 駅舎内には、一昨年(2019(R元)年)のダービー馬、ロジャーバローズの展示があります。令和最初のダービー馬だが、日高らしい展示。静内駅がある新ひだか町内の牧場の生産(既に引退)。

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 静内まで乗ってきたバスが、引き続き様似行となります。乗客も車内に留まれます。ドライバーは交代。

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 静内を発ってすぐ、静内行のJHBとすれ違う。

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 途中、幅がやや広いところで一旦停止、後を追ってきた、札幌ナンバーの道南バス〔ペガサス号〕に道を譲る。静内出発時に、入れ替わるように駅前に着いた便でした。

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 日高本線は海岸沿いばかりでなく、内陸を走る区間もあるので、バスも時々内陸に入ります。日高三石の先、蓬莱駅に向かう途中の踏切。その向こうに三石川。

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 本桐駅の構内。
 荻伏は、国道から離れて、さらには駅からも離れた位置にある回転場で乗降を扱う。JHB日勝線で、上野深に向かう支線のバス停が見られる。

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 端折ってしまうが、帰り道にまたご覧いただくので、いきなり終点の様似駅になります。
 ここに来たのは、また数十年ぶりだ。平成になってすぐ、キハ130形が導入されて間もない頃以来。

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 もう列車が来る事がない、様似駅の構内。

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 駅舎内には、普通のJHB日勝線の路線図もあります。襟裳岬・広尾へ行く路線もあるが、やはり近年は便数も減少傾向。

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 滞在時間わずか30分。あまりに慌ただしすぎ、飲み食いする時間もないが、12時45分発静内行のバスで、様似を後にしなければなりません(次の15時50分発でも、その日のうちに苫小牧には戻れるものの、早々に暗くなってしまうはず。しかもこの日は苫小牧からさらに、室蘭まで行かなければならない)。
 往路同様、最後部に陣取る。

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 代行バスの車内。531-1961も札幌地域からの転属だが、鉄道代行バスらしく2人掛けシート中心のワンロマ的な仕様が選ばれている。この車両は厚別〔営〕にいた、いすゞエルガLKG-LV234Q3。なお、運転席付近はビニールシートが張られていいるが、この車に限らずJHBは元々、前輪タイヤハウス上は、左も右も座席を設置していない。往路の車両もそうだった。

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 鉄道は鵜苫まで内陸を走るが、バスは海岸沿いを行きます。親子岩。

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 塩釜ローソク岩。列車では車窓から見る事が出来なかった奇岩で、今後の代替バスの、隠れた魅力になりそう。
 東町は、そのまま国道を走っても良さそうなものだったが、常磐公園を囲むように迂回するルートを走る。東町駅のバス停はその途中、浦河赤十字病院の前に設けられているので、代替バス本格運行を見据えているのかも知れない。

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 浦河の市街地は、意外と小ぎれい。すれ違うのは普通のJHBバス日勝線。

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 曇り空の下でもあり、寒々とした太平洋。でもこれはこれで、旅情を感じる気がする。

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 日高幌別川。

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 再び内陸へ。もう閉まる事がない踏切。

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 見どころは海だけではない。日高山脈も。

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 蓬莱駅。

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 行きの便は、日高東別は経由しませんでした。春立~日高三石間は、国道は海岸沿いに走るが、鉄道のルートは内陸寄りになり、日高東別~日高三石間は並行する道路がありません。この便は経由しました。国道から分かれ、一旦バス停を大きくやり過ごして、布辻川を渡った先で回転して、戻る形になります。バス停は、駅から離れています。せっかくの迂回なのに、乗降がなかった。

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 今走ってきた道を戻って、再度国道に出る。その途中に牧場があって、サラブレッドが草を食んでいました。

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 再び、荒々しい海。往路もそうだったが、青空がのぞいたと思ったら、雪が降りしきる。この繰り返し、という感じ。これが北海道なのだろう。

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 再び陽が照らす太平洋と、朽ち果てようとしている鉄路。

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 静内駅に到着。この便は、一旦交通広場の脇の駐車場に留置されます。

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 駅舎内の、北海道新幹線の幟。しかし順調に事が運んでも開通は10年も先だし、新幹線のルートから遠い日高地方には、どれだけの恩恵がもたらされるのだろうか。苫小牧経由だったら、また違ったはずだが。

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 鵡川行は、結局静内まで乗ってきた車両が、再び乗り場に据え付けられます。

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 再び、線路跡。

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 再び、厚別川。
 だいぶ暗くなってきて、この先は車窓については、書く事はない。この便は逆に、行きは経由した汐見は立ち寄りませんでした。
 沿道は人家が少ないから、対向車線のクルマの明かりが、よりまぶしく感じられる。駅は乗降がなくても全部停車していくが、それ以外は信号待ちもほとんどない、もちろん渋滞もないから、この点では、運転に関するストレスはなさそうだ。

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 17時39分、鵡川駅到着。まだ夕方、のはずなのに、完全に真っ暗になってしまった。

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 2236Dは、行きと同じ、キハ40 1785+キハ40 354。この2連が、日中ずっと往復していたのだろうか。
 行きの2225Dが通過した浜田浦も停車したが、結局中間の3駅は、全く乗降がなかった。

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 苫小牧到着。左側は手稲行2799M。

 こうして、日高本線の鉄道+代行バスの長ーい往復の旅は終わりました。鉄道に乗りたかった、というのがホンネだが、バスの旅も、悪くはなかったです。何より、粗削りな太平洋が、魅力的なものに感じられました。親子岩・塩釜ローソク岩なんて、列車からは残念ながら見られないものも見られたし。
 しかし、今回合計実質4便乗車した代行バスは、不便なダイヤをものともしない同行の士が数人見られたものの、地元の乗客は少なかった。4便とも、乗客数が10人に達した事は、ありませんでした。新年早々だし、学校もまだ冬休み、という時期という事もあるが。一方、往路の節婦で見たような、日高自動車道の延長工事が進んだら、残念ながら高規格の高速道路相手に、貧弱な鉄道では、災害の被災がなくても、どの道立ち行かなくなっていただろうと思われる。バスでさえ、苦しくなると思われるのだから。
 日高本線沿線から対札幌は、完全に高速バスが主役となり(道南バスの他、JHBも〔えりも号〕を1往復運行)、4月からの代替バスは、完全に地域の足としての役割が中心になるはずです。今日現在では、鉄道として残存する区間も含めて、まだ具体的な運行内容は示されていないが、いずれにしろ、遠くからの旅人にとっては、正直簡単には利用できない(特に運賃面で)路線となるだろうと思われます。個人的には、夏休みシーズンだけでも、苫小牧~襟裳岬間直通バスが走ったら良いのではないかと、思っているのですが、いかがでしょうか?
「青春18きっぷ」は、今年の発売が発表になりました。3月中は「青春18きっぷ」で代行バスに乗れる、最後のチャンスとなるはずです。鉄道でなければ…という方も多いはずだが、このラストチャンスに、代行バスの旅も、良いのではないでしょうか。

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 今日は東室蘭に泊る事になり、室蘭行448Dに乗車。しかし、理由は解らなかったが、下りの441Dが遅れて到着、そのため折返しとなる448Dも、6分位遅れての出発になった。キハ143ー152+102の2連。
 この列車も、車窓については書く事がない。9年前に711系で走っているし。座席が8割程度埋まるくらいの乗車で、駅に停車するたびに乗客は減っていく。

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 登別では、14分も停車。まずフレートライナーの通過待ち。

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 そして、〔北斗22号〕の待ち合わせ。しかし、先頭のグリーン車は、完全に乗客がいなかった…。指定席も、1/5程度しかいないように見えた。うわあ、〔北斗〕でこれでは…。それでも、自由席車から3人、こちらに乗り換えてきたのだが。
 この間、下りの〔北斗17号〕も着いたが、19時を過ぎたばかりなのに、もう駅員がいない。

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 一旦東室蘭をやり過ごして、終点の室蘭を極める。駅舎は、斬新になった。

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 しかし、室蘭もまた、駅員がいない…。しかも、元々夜間は駅員がいなくなっていたが、4月1日よりさらに駅員配置時間が短縮されていた。

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 改札口も、改札上の発車案内表示は消され、夜間~早朝の列車の時刻を書いた張り紙を掲げた看板が、改札のブースに置かれているだけ。

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 ホーム。行きの列車で折り返す事になるが(2823Dで、札幌直通)、室蘭でさえ、夜間は無人駅だとは。確かにローカル列車しか発着はなく(〔すずらん〕も、東室蘭~室蘭間は普通列車)、乗降も少なさそうだが、登別のケースも合わせて、正直ため息…。

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 折り返して戻ってきた東室蘭は、橋上駅舎。駅前には、苫小牧と同様のイルミネーションが、光を放っていました。
 とにかく、氷点下の寒さです。さっさと駅前のホテルにチェックイン、明日に備えます。
 明日は室蘭本線と函館本線の普通列車を乗り継いで、新函館北斗から〔はやぶさ〕に乗ります。長万部の待ち時間が、かなり長いのだけれど…。

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 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


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13日 調布市道路陥没 独立した第三者機関の調査要求 住民グループ声明
(「冬まつり」中止 子供達には雪だるまプレゼント 旭川市)