№2279 「嵐ジェット」の10年
人気アイドルグループ「嵐」が、昨年末を持って、グループとしての活動を休止しました。平成の世の中を、先頭を切って駆け抜けて来たトップグループの休止は、日本の歌謡界の、一つの時代の終わりを告げたと言っても良いでしょう。とはいえ、メンバー各々の活動は引き続き活発なようで、19日には松本 潤が、再来年の大河ドラマで徳川 家康を演じるとか発表になっているし、今後も個々の活躍は期待できるはずです。
JALでは、経営再建モードに入った2010(H22)年の秋より、10年に渡る事になる「嵐」とのお付き合いを始めて、特にラッピング機は、一般にも大きなインパクトを与えていました。空港に駐機するラッピング機を撮影するファン(以外も含めて)の、なんと多かった事か。
今回は、歴代の「嵐」ラッピング機を、手元にある分並べてみました。ガチなファンというわけではなかったから、ファンから見たら出来には不満も多々あろうかと思いますが、そこはご勘弁を。
嵐ジェット JA8982 B777-200
2010(H22)年9月~2011(H23)年2月
「新鶴丸」発表前(ちょうど今から10年前の2011(H23)年1月19日)だったので、初代は「Arc of the Sun」カラーでした。ここから、JALと「嵐」のお付き合いが始まるのです。今の目で見ると、ラッピングは案外おとなしいかも知れない。アルバム(「僕の見ている風景」)のデザインらしいが。
ここで上げる「嵐ジェット」は、国内線機は全部羽田空港で撮影しているが、この画像は、国際線ターミナル(現第3ターミナル)オープンの直前でした。だからガランとしている。これもまた、時の流れを感じさせてくれるでしょうか。
嵐ジェット2011 JA772J B777-200
2011(H23)年7月~2012(H24)年1月
新鶴丸となった翌年は、2機体制となりました。アルバム「Beautiful World」とのタイアップ(この中には、JALのCMソングも入っている)で、機内限定仕様のジャケットで機内販売もされていたと思います。このJA772Jと、前年も「嵐ジェット」だったJA8982です。
怪物くん JA8985 B777-200
2011(H23)年11月~2012(H24)年2月
これはちょっと毛色が違うのだけれど、藤子不二雄Ⓐ原作のコミック「怪物くん」の実写ドラマで、大野 智が主演でした。TVシリーズは2010(H22)年前半に日本テレビで放映されていたのだが、翌年には劇場版も製作・公開されます。この劇場版とのタイアップ機。
嵐ジェット2012 JA8979 B777-200
2012(H24)年10月~2013(H25)年2月
2012(H24)年はこの1機。アルバムのタイトル「Popcorn」とのタイアップでした(同時期に、同名のライブツアーも行われている)。
JAL Fly to 2020 JA751J B777-300
2015(H27)年6月~2016(H28)年4月
これもちょっと毛色が違って、東京オリ・パラ開催が決定した直後の2015(H27)年に就航した機体で、オリ・パラ+「嵐」というわけです。大野 智デザインだそうだが、5人が少々小さくなって、確認し辛いかも知れませんねえ。B777-300起用は唯一。
ARASHI HAWAII JET JA873J B787-9
2019(R元)年5月~
時は流れ、令和の世には、国際線・特にハワイ路線にも進出する事になりました。№2078で書いているのだけれど、これって、例の「空飛ぶ巨大ウミガメ」への対抗策、ですよね?ホノルルのダニエル・K・イノウエ空港ターミナル内の。吹き抜けになっているターミナル連絡通路からの撮影だったのだけれど、着陸直後、その「ウミガメ」の隣に駐機していたのには、正直苦笑してしまいました。ただ、関空やセントレアにも発着したり、ハワイ以外の路線にも就航する事があったようなので、人目に触れる機会は、もっと多かったでしょう(この機体も、折り返しはセントレア行でした)。
ご覧の通り、主翼によって、メンバーの後ろ3人が完全に遮られてしまいました。ファンの方々には、本当に申し訳ない。頭を下げるしかないが、あの場では、あれが限界でした。本当だったら、去年の3月から羽田路線にも就航していたはずだから、そこで撮り直したい、と、思っていたのですが…。
(「パンデミック」後も飛んでいた事は飛んでいたのだが、どの路線で飛ぶかは解らないし(ハワイ線は全便運休だったし)、撮影に行ける状況になかなかならなくて…)
20th ARASHI THANKS JET JA04XJ A350-900
2019(R元)年11月~
そして国内線ではついに、A350-900でラッピング機が実現しました。
2020(R2)年いっぱいでの、グループとしての活動を休止すると発表した直後とあり、しかも、機材そのものが9月にデビューしたばかりのエアバス機という事もあり、航空ファンも「嵐」ファンも、それ以外からも、大いに注目を集める事となりました。「JAL+嵐」10周年でもあるから、何かしら出るかな、とは思っていたのだが、期待通りでした。10月に登録されたばかりの機体でもあり、JAL側のヤル気もうかがえたと思う。
「最後」になるからか、ポートサイド側とスターボード側でデザインが異なり、ポートサイド側は、「現在」の「嵐」の5人が描かれていました。
スターボード側。国際線ターミナル(現第3ターミナル)の展望デッキから撮っているので、デジタルながらややシャープさに欠けていると思うが、ゴメンナサイです。
スターボード側は10年前、初めての「嵐ジェット」の時の5人。10年の時の流れも振り返る事が出来た、というわけです。
JALでも、JAL以外でも、海外でも、実在の有名人を描いた、またはラッピングした機体は数多くあるが、10年の長きにわたってフォローされてきた人物・グループは、たぶん「嵐」だけだっただろうと思います。今後、「嵐」と肩を並べるほどの大物は、日本の、さらには世界でも、航空界に現れる事は、あるでしょうか?改めて、「嵐」の偉大さが、航空界をも動かしてきたのだと実感させられる、ラッピング機の歴史でした。
今回の記事は、航空趣味サイト「Fly Team」の記事を参考にさせて頂きました。
(私が撮影した画像も多数あるので、良ければご覧ください)
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コロナ禍に苦しめられる交通業界であっても、他にも様々動きが見られます。京急では、サイド⇔クロスシート転換機能を備えた自動回転式座席を備えた1000形(1800番台)4連2本を導入すると発表しました。前面展望席も復活、座席指定車両やイベント列車など、多目的に使用できる車両となるそうだが、ちょっとオヤと思ったのは、京急では初めて、トイレを設置するという点。京急でそこまで必要なのかと思うし、処理施設を建設するのも、この2編成だけでは無駄にも思うので、あるいは今後2100形にも改造で設けられるのか、あるいはトイレを備えた2100形の後継快特車両の構想もあるのか?車両の運用方法も注目される。南海〔サザン〕のような、自由席車と指定席車を混結した列車の設定(今の「ウィングシート」の発展形)とかが、考えられているのか、注目したいと思います。ただ、顔つきはやはり中途半端。1500形並みに振り切っても良かった。
JR東日本は、3月12日いっぱいで、奥羽本線赤岩駅を廃止すると発表しました。既に全列車通過となって数年経っているから、やっぱりね、と思いました。他にもかつてはスイッチバック式だった駅が廃止になるケースが散見されるが、スイッチバック時代は、運転の機能の面で重要でも、結局は信号場的な性格の方が濃くて、一般の利用は希少だった、という事ではないでしょうか。
また、羽田空港アクセスにも事業認可が下りました。実現は相当先だが、実現した場合、同じJR東日本グループとなって久しい、東京モノレールの空港アクセス鉄道としての立場が微妙になる事が予想されます。
《今日のニュースから》
20日 やまゆり園 追悼モニュメント デザイン決定
(コロナワクチン 米ファイザー社と契約正式締結 厚生労働相発表)
21日 河井 案里参院議員 懲役1年4か月・執行猶予5年の有罪判決
(旭川 慶友会吉田病院 大規模クラスター経緯 報告書公表)