№2279 「嵐ジェット」の10年

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 人気アイドルグループ「嵐」が、昨年末を持って、グループとしての活動を休止しました。平成の世の中を、先頭を切って駆け抜けて来たトップグループの休止は、日本の歌謡界の、一つの時代の終わりを告げたと言っても良いでしょう。とはいえ、メンバー各々の活動は引き続き活発なようで、19日には松本 潤が、再来年の大河ドラマで徳川 家康を演じるとか発表になっているし、今後も個々の活躍は期待できるはずです。
 JALでは、経営再建モードに入った2010(H22)年の秋より、10年に渡る事になる「嵐」とのお付き合いを始めて、特にラッピング機は、一般にも大きなインパクトを与えていました。空港に駐機するラッピング機を撮影するファン(以外も含めて)の、なんと多かった事か。
 今回は、歴代の「嵐」ラッピング機を、手元にある分並べてみました。ガチなファンというわけではなかったから、ファンから見たら出来には不満も多々あろうかと思いますが、そこはご勘弁を。

JAPAN AIRLINES B777-200 JAL-ARASHI JET JA8982 20100922 HND.jpg
嵐ジェット JA8982 B777-200 
2010(H22)年9月~2011(H23)年2月

「新鶴丸」発表前(ちょうど今から10年前の2011(H23)年1月19日)だったので、初代は「Arc of the Sun」カラーでした。ここから、JALと「嵐」のお付き合いが始まるのです。今の目で見ると、ラッピングは案外おとなしいかも知れない。アルバム(「僕の見ている風景」)のデザインらしいが。
 ここで上げる「嵐ジェット」は、国内線機は全部羽田空港で撮影しているが、この画像は、国際線ターミナル(現第3ターミナル)オープンの直前でした。だからガランとしている。これもまた、時の流れを感じさせてくれるでしょうか。

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嵐ジェット2011 JA772J B777-200 
2011(H23)年7月~2012(H24)年1月

 新鶴丸となった翌年は、2機体制となりました。アルバム「Beautiful World」とのタイアップ(この中には、JALのCMソングも入っている)で、機内限定仕様のジャケットで機内販売もされていたと思います。このJA772Jと、前年も「嵐ジェット」だったJA8982です。

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怪物くん JA8985 B777-200
2011(H23)年11月~2012(H24)年2月

 これはちょっと毛色が違うのだけれど、藤子不二雄Ⓐ原作のコミック「怪物くん」の実写ドラマで、大野 智が主演でした。TVシリーズは2010(H22)年前半に日本テレビで放映されていたのだが、翌年には劇場版も製作・公開されます。この劇場版とのタイアップ機。

JAPAN AIRLINES B777-200 ARASHI Popcorn JA8979 20121104 HND.jpg
嵐ジェット2012 JA8979 B777-200 
2012(H24)年10月~2013(H25)年2月

 2012(H24)年はこの1機。アルバムのタイトル「Popcorn」とのタイアップでした(同時期に、同名のライブツアーも行われている)。

JAPAN AIRLINES B777-300 Fly to 2020 20150713 HND.jpg
JAL Fly to 2020 JA751J B777-300 
2015(H27)年6月~2016(H28)年4月

 これもちょっと毛色が違って、東京オリ・パラ開催が決定した直後の2015(H27)年に就航した機体で、オリ・パラ+「嵐」というわけです。大野 智デザインだそうだが、5人が少々小さくなって、確認し辛いかも知れませんねえ。B777-300起用は唯一。

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ARASHI HAWAII JET JA873J B787-9 
2019(R元)年5月~

 時は流れ、令和の世には、国際線・特にハワイ路線にも進出する事になりました。№2078で書いているのだけれど、これって、例の「空飛ぶ巨大ウミガメ」への対抗策、ですよね?ホノルルのダニエル・K・イノウエ空港ターミナル内の。吹き抜けになっているターミナル連絡通路からの撮影だったのだけれど、着陸直後、その「ウミガメ」の隣に駐機していたのには、正直苦笑してしまいました。ただ、関空やセントレアにも発着したり、ハワイ以外の路線にも就航する事があったようなので、人目に触れる機会は、もっと多かったでしょう(この機体も、折り返しはセントレア行でした)。
 ご覧の通り、主翼によって、メンバーの後ろ3人が完全に遮られてしまいました。ファンの方々には、本当に申し訳ない。頭を下げるしかないが、あの場では、あれが限界でした。本当だったら、去年の3月から羽田路線にも就航していたはずだから、そこで撮り直したい、と、思っていたのですが…。
(「パンデミック」後も飛んでいた事は飛んでいたのだが、どの路線で飛ぶかは解らないし(ハワイ線は全便運休だったし)、撮影に行ける状況になかなかならなくて…)

JAPAN AIRLINES A350-900 20th ARASHI THANKS JET JA04XJ 20201116 HND.jpg
20th ARASHI THANKS JET JA04XJ A350-900 
2019(R元)年11月~

 そして国内線ではついに、A350-900でラッピング機が実現しました。
 2020(R2)年いっぱいでの、グループとしての活動を休止すると発表した直後とあり、しかも、機材そのものが9月にデビューしたばかりのエアバス機という事もあり、航空ファンも「嵐」ファンも、それ以外からも、大いに注目を集める事となりました。「JAL+嵐」10周年でもあるから、何かしら出るかな、とは思っていたのだが、期待通りでした。10月に登録されたばかりの機体でもあり、JAL側のヤル気もうかがえたと思う。

20TH ARASHI THANKS JET PORT SIDE.jpg
「最後」になるからか、ポートサイド側とスターボード側でデザインが異なり、ポートサイド側は、「現在」の「嵐」の5人が描かれていました。

JAPAN AIRLINES A350-900 20th ARASHI THANKS JET JA04XJ 20191228 HND.jpg
 スターボード側。国際線ターミナル(現第3ターミナル)の展望デッキから撮っているので、デジタルながらややシャープさに欠けていると思うが、ゴメンナサイです。

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 スターボード側は10年前、初めての「嵐ジェット」の時の5人。10年の時の流れも振り返る事が出来た、というわけです。

 JALでも、JAL以外でも、海外でも、実在の有名人を描いた、またはラッピングした機体は数多くあるが、10年の長きにわたってフォローされてきた人物・グループは、たぶん「嵐」だけだっただろうと思います。今後、「嵐」と肩を並べるほどの大物は、日本の、さらには世界でも、航空界に現れる事は、あるでしょうか?改めて、「嵐」の偉大さが、航空界をも動かしてきたのだと実感させられる、ラッピング機の歴史でした。

 今回の記事は、航空趣味サイト「Fly Team」の記事を参考にさせて頂きました。
(私が撮影した画像も多数あるので、良ければご覧ください)


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 コロナ禍に苦しめられる交通業界であっても、他にも様々動きが見られます。京急では、サイド⇔クロスシート転換機能を備えた自動回転式座席を備えた1000形(1800番台)4連2本を導入すると発表しました。前面展望席も復活、座席指定車両やイベント列車など、多目的に使用できる車両となるそうだが、ちょっとオヤと思ったのは、京急では初めて、トイレを設置するという点。京急でそこまで必要なのかと思うし、処理施設を建設するのも、この2編成だけでは無駄にも思うので、あるいは今後2100形にも改造で設けられるのか、あるいはトイレを備えた2100形の後継快特車両の構想もあるのか?車両の運用方法も注目される。南海〔サザン〕のような、自由席車と指定席車を混結した列車の設定(今の「ウィングシート」の発展形)とかが、考えられているのか、注目したいと思います。ただ、顔つきはやはり中途半端。1500形並みに振り切っても良かった。
 JR東日本は、3月12日いっぱいで、奥羽本線赤岩駅を廃止すると発表しました。既に全列車通過となって数年経っているから、やっぱりね、と思いました。他にもかつてはスイッチバック式だった駅が廃止になるケースが散見されるが、スイッチバック時代は、運転の機能の面で重要でも、結局は信号場的な性格の方が濃くて、一般の利用は希少だった、という事ではないでしょうか。
 また、羽田空港アクセスにも事業認可が下りました。実現は相当先だが、実現した場合、同じJR東日本グループとなって久しい、東京モノレールの空港アクセス鉄道としての立場が微妙になる事が予想されます。

《今日のニュースから》
20日 やまゆり園 追悼モニュメント デザイン決定
(コロナワクチン 米ファイザー社と契約正式締結 厚生労働相発表)
21日 河井 案里参院議員 懲役1年4か月・執行猶予5年の有罪判決
(旭川 慶友会吉田病院 大規模クラスター経緯 報告書公表)

№2278 今年最後も関西行き 2.多奈川線・阪堺電軌・近鉄

 恒例の関西弾丸旅行の2日目、もう午後には帰り道の事を考えなければならなくなるのだが、精一杯、関西の鉄道を撮って、列車に乗り隊と思います。
 ただ、朝方は、雨模様…。乗る方に重点を置く事になりました。

12月28日(月)

20201228-01 羽衣駅前踏切.jpg
 羽衣駅前の、南海線の踏切。先に下りが高架に切り替わっていて、上りは5月切り替えと発表になっています。

20201228-02 羽衣駅ホーム.jpg
 その踏切から見た、今の羽衣駅の上りホーム。左上に、今の下りホームが見えるが、上りの高架切り替え時には、上りホームに転用される事になる。

20201228-03 連続立体化事業詳細.jpg
 立体交差事業の概要。高石駅は地上時代同様2面4線。この羽衣は、これを見ると、現在は欠き取り式の3番線発着の高師浜線は、南海線上りの2番線の反対側に発着する事になる。

20201228-04 東羽衣駅.jpg
 改めて、昨日降り立ったJR東羽衣支線の東羽衣駅。南海線の羽衣とは、歩道橋で連絡している。

20201228-05 発車案内表示.jpg
 上りホームの発車案内表示。
 話が逸れるけれど、関東地方はどうも、「普通」と「各駅停車」がごっちゃになる傾向があって気になる(特に東武)。京急は「普通」で統一できているけれど。その目線で見ると、南海は「普通」と「各駅停車」両方があって、厳密に区別されているのが目を惹く。南海線が「普通」(今宮戎・萩ノ茶屋に停まらないから)、高野線が「各駅停車」。

20201228-06 高師浜線代行輸送お知らせ.jpg
 5月に南海線の上りが高架に切り替わると同時に、高師浜線は約3年間の運休になり、バス代行輸送になります。そのお知らせ。道路事情もあってか、今の駅とはだいぶ違う所の発着になる。伽羅橋は2か所。
 この高師浜線代行輸送の発表も、今回の関西詣で(+羽衣泊)の理由の一つになりました。バス代行になる前に乗っておきたいと。

20201228-07 高師浜線ホーム.jpg
 現状は欠き取り式ホーム発着の、高師浜線。左側は南海線の9200系空港急行。

20201228-08 高師浜線2200系.jpg
 高師浜線の2200系。汐見橋線(高野線)・多奈川線などと共通運用になっているはず。元の高野線22000系からかなりの年月になっているので、数年のうちに2000系あたりに置き換えになりそうな気がするが、どうだろうか(再開時には?)。

20201228-09 高師浜駅ホーム.jpg
 端折ってしまったが、終点の高師浜駅のホーム。高師浜線自体は、既に高架線。

20201228-10 高師浜駅.jpg
 高師浜駅。南海線の駅はいい駅舎がとても多いが、高師浜も、その一つでしょう。手前の自動販売機がやや邪魔ではあるが。

20201228-11 高師浜駅階段.jpg
 ただ、改札から高架のホームへは、現状では階段しかない。電車運休の約3年の間で、この駅自体もバリアフリーの整備が進められるはず。

20201228-12 終電延長運転取りやめお知らせ.jpg
 南海線の、大晦日の延長運転の取りやめのお知らせ。当初は、南海線は元日の3時頃までは延長運転を行うと発表していました(終夜運転は行わない)。

20201228-13 伽羅橋駅.jpg
 次の電車で羽衣に戻ります。伽羅橋も高架駅。

20201228-14 伽羅橋駅時刻表.jpg
 伽羅橋駅の、高師浜線の時刻表。高師浜線も、平成が始まった時点では日中15分間隔だったものが、20分間隔に削減されています。今の南海線が15分サイクルなので、本当は高師浜線も15分間隔が維持されれば、空港急行への接続が良くなるのだけれど、再開時に元に戻せませんかね?

20201228-15 踏切.jpg
 羽衣駅到着直前の踏切。高師浜線の踏切は、南海線と共用のこの1か所だけ。南海線上り高架切り替えと、高師浜線休止で、この踏切も廃止になります。

20201228-16 8300系ドア脇スペース.jpg
 羽衣から浜寺公園まで1駅だけ、普通電車で移動します。8300系のドア脇にはこんな表示が。

20201228-17 浜寺公園駅退避.jpg
 浜寺公園は年始に乗り降りした所だけれど、まだあの頃とは変わりがありません。浜寺公園の高架化は高石市内の事業とは別物で、まだ高架橋は姿を見せていないし、時間がかかりそう。変則欠き取り式の4番線に発着し、通過待ち。

20201228-18 浜寺公園駅.jpg
 旧浜寺公園の駅舎。

20201228-19 浜寺駅前.jpg
 阪堺電軌の浜寺駅前。

20201228-20 石津北電停天王寺駅方面.jpg
 石津北は6年前(2015(H27)年2月1日)に開業した駅だが、まだ乗り降りした事がなかった。去年の年始も降りていないから、今回初めて降りました。踏切で交差する泉北1号線の大きな通りを挟んで、点対称でホームがあります。これは上り天王寺駅方面。

20201228-21 石津北電停浜寺駅前方面.jpg
 これは下りの浜寺駅前方面。南海線の石津駅までは、歩いて10分程度かかります。

20201228-22 石津北電停電車発着.jpg
 専用軌道上の駅です。下り電車が停車。

20201228-23 住吉大社初詣.jpg
 住吉大社の初詣の広告、なのだが、「Withコロナ」時代の注意事項が書き加えられていました。

20201228-24 堺トラム.jpg
「堺トラム」が来ました。年始には3編成とも撮ったが、乗るのは初めて。観察はまた別の機会にします。

20201228-25 新車.jpg
 その後に入ったNew Comer、1101形は、初めて見ました。

20201228-26 我孫子道堺トラム並び.jpg
 年始には乗らなかった恵美須町行に乗るので我孫子道で降りたが、「堺トラム」同士の出会いになりました。

20201228-27 住吉大社.jpg
 住吉大社。年始の賑わいが思い出される。161形が3両全部出動していたのだが、今年始はどうなったのだろうか。

20201228-28 阪堺線.jpg
 元々、こちらが阪堺線としてメインライン(恵美須町~浜寺駅前)だったはずだが、運転系統の変更の結果、恵美須町~住吉間は寂れてしまって、日中は24分間隔にまで削減されています。線路もあまり整備されていないようだし。上町線と南海線に挟まれ、地下鉄堺筋線もあるというロケーションもあるだろうが、このままではまずいと思う。「堺トラム」も入らないし。残すなら、何らかの手を打たねばなるまい。阪堺電軌だけではなく、大阪市の姿勢も問われる事になると思う。

20201228-29 ハルカス.jpg
 朝っぱらは雨模様だったのに、急速に晴れてきました。今池町から、ビルの谷間に垣間見る「ハルカス」。
 鉄橋の下は、旧南海天王寺線の跡です。

20201228-30 通天閣.jpg
 でも、大阪の、特にミナミのランドマークと言ったら、やっぱり通天閣、やろ?

20201228-31 恵美須町駅.jpg
 仮設の印象が強い、今の恵美須町駅。

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 旧恵美須町駅の跡地。どうなるのか。阪堺電軌共々、気になる。

 晴れてきたので、近鉄の電車、特に「ひのとり」を撮りたい。堺筋線と近鉄を乗り継いで行く。

20201228-34 阪急阪神初詣.jpg
 近鉄と言っても、近鉄日本橋からの電車は阪神編成で、初詣の広告が、タカラジェンヌとタイガースの選手という、阪神と阪急が同じグループになった今を象徴したものになっています。
 大阪線に乗り継いで、俊徳道で降りました。上りホームから撮る。

20201228-35 近鉄9200系.jpg
 京都線から転用になった9200系。3両目のサ9310形の形状が異なるのですぐ解るが、近鉄はもう10年以上も通勤車の新造がないので、正直面白みがない。

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 1時間以上粘ってみたが、この「ひのとり」は回送電車と被ってしまった…。1時間前の列車は撮れているが、ただここは、沿線のビルとかが車体に反射してしまって、特徴的なワインレッドカラーがキチンと出ない。

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 30000系「ビスタEX」も3本通過したが、太陽が雲に被せられたり、このように上り電車に被せられたりで、キチンと撮れなかった。取り直したいが、次はもっと田舎で撮りたい。

 もう少し粘っても良かったのだろうが、帰りも基本は「青春18きっぷ」使用で、そろそろ帰り道の事も考えなければならないので、ここで京都方面に向かう。

20201228-38 JR俊徳道駅前大阪バス.jpg
 今の俊徳道は、近鉄とJRおおさか東線の乗換駅だが、両社の駅に挟まれた広場には、大阪バスの路線バスがいました。
 布施まで戻っても良かったが、奈良線の河内永和駅も、歩いて10分程度。河内永和からの東花園行も、阪神電車でした。

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 若江岩田~河内花園間で近畿道と交差するが、この付近に、大阪モノレールの新駅ができる事になる予定。当然近鉄側も乗り換え用に駅を造るでしょう(近鉄は何の発表もしていないが)。この両駅間は900mしか離れていなくて、さらに間隔が近くなる事になる。

20201228-40 東花園阪神.jpg
 東花園で、後を追ってきた快速急行が通過。これも阪神。並びました。
 後続の区間準急に乗り換え。

20201228-41 大阪遠望.jpg
 石切まで急坂を駆け上がり、大阪の街並みを見る。ハルカスも確認できます。
 さらに石切で急行に乗り換えて、西大寺で京都線の普通電車に乗り換えます。

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 普通電車なので、通過待ち・待ち合わせが多い。高の原で特急通過待ち。

20201228-43 近鉄12200系.jpg
 おお、12200系ともすれ違いました。何十年も見慣れたカラーだが、他の特急車が全部新カラーになると、古臭さはぬぐえないかなあ。引退までのカウントダウンは始まっているはずだが、今の所正式な発表はない。いつまで?

 こんな感じで、京都に着きました。近鉄も、もっと時間が欲しい…。

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 この日は、「青春18きっぷ」は京都からスタート。京都15時00分発新快速3472M。

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 米原からの大垣行は230Fは、311系4連。315系が入って国鉄時代の211系などを置き換えると、311系がJR東海では最古参、となってしまうのか。いや、311系も置き換えの対象らしいが…。

20201228-46 伊吹山.jpg
 前日は真っ暗だったから見られなかった伊吹山。雪を被っています。ちょうど新幹線が通過。

20201228-47 雪道.jpg
 沿線には雪が積もっている。まだ大した事はなかった。新年になってから、豪雪で大変だったらしいが。

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 大垣からは、特別快速2106F。313系8連。
 最初は名古屋で降りて、〔ひかり658号〕に乗り換えるつもりだった。しかし、この日の「青春18きっぷ」の出だしが遅く、もう少し有効活用したい。帰りが遅くなるが、豊橋から〔こだま
〕利用に変更、特別快速は、豊橋まで乗り通してしまいます。

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 岐阜を過ぎて、311系4連とすれ違うが、えっ、特別快速!?311系4連でなんてあったっけ?と一瞬慌てたが、岐阜止まりの普通347Fで、終点目前で行先・種別を切り替えている、その最中だったのでしょう。
 名古屋を過ぎるとどっぷり暗くなって、特に記すような事はない。空いていました。年末だからか、コロナ禍があるのか、両方だろう。

 豊橋は33分の乗り継ぎ時間があるが、駅弁は前日と同じものしか残っていない。「秘境弁当」も食べているしなあ。従って、在来線の駅のコンコースにあるうどん屋で、立ち食い(だったっけ?)のてんぷらうどんで夕食にして、列車を待つ。

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 18時41分発の〔こだま744号〕。

20201228-51 豊橋駅ホーム.jpg
 降りてくるお客さんは、多かったです。
 この先、熱海以外は全て後続の〔のぞみ〕〔ひかり〕通過待ちがあり、小田原まで1時間33分かかりました。それでも在来線の普通電車と比べたら、圧倒的に早いのだが。

20201228-52 学文路駅入場券.jpg
 最後に、毎年恒例の南海「ご入学 学文路駅入場券セット」。今年はスタンド形式で、硬券5枚の台紙を差し込む形態。また、お年玉付き年賀はがきも付録でついています。裏面は絵馬で、願い事を書いて投函すると、学文路天満宮に届きます(ひょっとしたら、これもコロナ禍の対策なのかも知れない)、800円で、年賀はがきの63円はサービス。今年で発売開始40年になるそうだが、この入場券セットの発売がある限り、私の年末または年始の関西詣では、間違いなく続きます。

 こんな感じで、2020(R2)年の関西弾丸旅行は終わりました。去年は年の初めも関西、最後も関西となりました。何度も書いてしまうが、本当にもっと、時間が欲しいです。
 それにしても、列車の内も外も、再度の新型コロナウィルス感染禍の影響が、そこかしこに出ていて、少々気が重い部分もありました。今回はまだ良かったかも知れない。新年になって翌週、今度は北海道へ行く事になるが、もっと厳しい現実を見る事になります。来月書きます。

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《今日のニュースから》
18日 「こどもホスピス」 横浜市金沢区で地鎮祭
(自賠責保険料6.7%引き下げ 審議会で決定 コロナ禍などで交通事故減少)
19日 横浜市林市長 左顔面まひで再度入院
(市民対象 1,000円でPCR検査 栃木県那須塩原市)

 コロナ禍で1日の死者数が100人を突破、重症者数も1,000人突破と、いずれも過去最高となりました。世論調査などでは、「緊急事態宣言」発出が遅すぎたという声が多いそうだが、私が思うに、これって、ホンネ、なんですかね?でなければ、週末の行楽地等の人出が前回発出時より多くなるはずはない、と思うので。私も正直そうなので(遠出はしていないが)人の事をどうのこうのいう事はしない。前回、去年4月の発出時に外出自粛が強く要請されたが、その期間中の「巣ごもり」やら、「おうち〇〇」とかが、大半の国民にとって、精神的に極めて深刻なダメージを与えた、その反動なのだろうと思っています。「ステイホーム」の聞こえは良くても、それが現状では仕方のない事だとしても、閉鎖的な世界に閉じこもる事によって生じる心の苦痛には代えがたい、という事ではないですか?責任ある立場の人々は「とにかく外出自粛を」と叫ぶばかりで、確かにそれしかない、そう言わざるを得ない事も認めるが、どこか、「心」が感じられない気がしてなりません。その対策も結局は「カネ」しかない、その額が多いか少ないか、それだけ。初回の発出時にも思った事だけれど。金銭的な埋め合わせだけでなく、人の、精神的に抑圧された部分を健全に発散させる方法が見いだされないと、感染が収まったとしても、人々の日々の生活に、重苦しいものを残し続ける事になると思います。いつまでも。

№2277 今年最後も関西行き 1.「青春18きっぷ」で 西へ

 身も心も、どこかぐちゃぐちゃになった所もあった2020(R2)ももう数日で終わろう、という昨年末、関西へ行ってきました。そろそろ「緊急事態宣言」再発出がどうのこうのという話も聞こえてきて、出されたらイヤだなあと思いながら、そうなってしまったら、しばらくはまた遠出がままならないだろう、「青春18きっぷ」シーズンの今のうちに、まとめて遠出をしておこうと、年末には関西、年始には北海道と、多少無理をしつつ出かけてきました。今回は昨年末の関西です。午後発1泊2日の、例によって「弾丸旅行」でした。

12月27日(日)
 今回は、普段より1時間ほど早い出発になりました。

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 今回の旅の始まりも、藤沢駅。
 平塚駅での、東海道線ホームの表示。

20201227-02快速アクティー.jpg
 平塚から、快速アクティー3529E。今春のダイヤ改正で、快速アクティーは日中の運行がなくなり、通勤快速から変わる夜間の下りのみの運行となる。昼間に見られるのは、あとわずか。

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 ボックスシートに収まって、大船軒のサンドイッチをほおばる。いつもの事ながら、ハムもチーズも、最高に旨い。

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 熱海からの東海道線1455M沼津行。313系3連。

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 沼津からの793M(左)。静岡行。

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 吉原の岳南電車。

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 富士山は、雪がほとんどない。

20201227-08興津駅.jpg
 このパターンだと、米原に抜けるには、興津からは30分後の電車でもいいので、途中下車して、始発の797Mを待ちました。

 静岡駅に着くと…。

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 東日本のE257系2500番台の姿が。
 今春から修善寺編成も置き換えになるので、乗務員の訓練のためでしょう。当然普段は静岡に来る事はないが、団体臨時列車で来る機会は、あるかも知れません。

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 静岡2分停車の間に撮りました。他にもスマホやカメラを向けるファンの姿も。

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 浜松到着直前。

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 浜松で、左側の豊橋行963M(313系)に乗り換えになる。5分の乗り継ぎ時間の間に改札を出て駅弁を探したが、もうほとんど残っていなかった。

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〔ムーンライトながら〕の乗車目標は、いつか再び役目を果たす事が、あるのだろうか?そうあって欲しいが…。

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 新居町のあたりで、夕陽が沈んでいく…。

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 豊橋から、新快速5347F。313系8連。

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 豊橋の乗り継ぎも5分しかなかったが、ここは改札を出ないで駅弁を探せる。もっともここも残りは少なくなっていて、その中から「天むすいなり」(700円)を購入して、食しました。

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 夕闇の三河湾。

 この先は真っ暗なので、特に特記するような事はなかったが、それにしても乗客は少ない。もう年末、いつもなら「青春18大移動」の旅行者が少なくないだろうと思うのだが、コロナ禍の影響が出ているのか。

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 関ケ原を過ぎると、雪が見られるようになる。もっともこの時点では、大した積雪ではなかったように見えるが。
(今年になって、豪雪になったようだが)

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 米原からも新快速3531M。

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「抗ウィルス抗菌処理済み」「自動換気」のステッカーが、西日本でも見られるようになりました。

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 大阪到着20時43分。ホーム柵は、何回も書いてしまうが、頭上から降りてくるタイプは、どこか危なっかしいように思えてならないのだが。

 いつもなら大阪市内に宿を取るのだが、今回はさらに南下、高石市のホテルに予約を入れてあります。だから普段より早い出だしになったのであり、さらにJRの電車を乗り継いでいきます。

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 年の初めにも乗った、大阪環状線。最後にも乗ります。

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 今日の宿は羽衣駅に隣接しているので、新今宮で南海線に乗り換えれば良さそうなものだが、「青春18きっぷ」なので、東羽衣までJRで行きます。鳳まで普通電車で行くが、天王寺ではタッチの差で普通電車が行ってしまって、次は21時23分。時間もあるだろうが、今の阪和線は、大阪環状線直通の快速が主役なので、阪和線ホームに発着する列車は少なくなり、わびしさも感じます。

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 21時23分発日根野行普通1659H。233系4連。

 ところが、少々甘く見ていた。普通電車と言えども、鳳まではそんなに快速と違わないだろうと思っていたのだが、思った以上に時間がかかった。

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 まず、鶴ヶ丘でいきなり4分停車。関空快速通過待ち。セレッソ大阪のホーム、ヤンマースタジアム長居が隣接するが、完全に真っ暗なので不気味。

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 杉本町でも5分停車。まず〔くろしお31号〕。

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 そして、快速鳳行の通過待ち。南側に踏切があるが、上りが来た事もあってずっと閉じっぱなし。寸前で捕まってしまった大阪シティバスは、不運だった。
 このため、快速の恩恵を受けない浅香までは、天王寺から8㎞も離れていないのに、22分もかかってしまった。退避がなければ15分で行けるはずだが。

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 さらに上野芝でも、関空・紀州路快速の通過待ちで、6分も停車。
 結局、鳳まで41分、予想以上に時間がかかってしまった。鳳までの間、快速⇔普通間の緩急結合ができる駅がない、という事もダイヤ構成上、影響を与えていると思えるが、いくら何でもかかりすぎではないだろうか?大阪市内は立体化が進んだが、堺市内は踏切が多いようだったし、阪和線もまだ、いろいろ問題を抱えているように感じました。昼間なら、もっと課題が見えてきたかも知れません。

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 真夜中だけど、かなり久々の東羽衣支線に乗車。夜間は20分間隔になり、22時23分発937Hになる。天王寺から関空快速に乗っておけば、40分は早かったはずだが。
 この区間はつい最近まで、103系が使われていたはずだが、今は235系5000番台の4連。本線と共通運用だが、3分で終点、という短区間の列車にしては、ずいぶん奢っているよなあ。それこそ、きのくに線(紀勢本線)の227系と共通運用にできれば良いのか?とも思う。

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 235系の表示。JR西日本の電車の表示は、皆大きめ。関東の電車も(JRも私鉄も)皆、最低この位のサイズは必要ではないか?小さいスペースに情報を詰め込み過ぎだと思う。

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 東羽衣支線ホーム。

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 ワンマン運転用のモニター。縦長だ。

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 海岸沿いを走るきのくに線(紀勢本線)と共通運用のためか、津波発生時用のはしごが供えられていたのが、目を惹きました。

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 東羽衣駅のホーム。

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 東羽衣駅。当然の如く駅員はいなくて、遠隔操作。「青春18きっぷ」では改札機を通れないから、インターホンでコールセンターとやり取りし、きっぷをカメラで見せて、改札を通してもらう事になる。でも、出場はいいが、もし明日東羽衣から「青春18きっぷ」をスタートさせるなら、日付印はどうするのだろうか?
(次回書くが、翌日は京都からスタートさせたので、その辺は解らなかった)

 という事で、何とかホテルにたどり着きました。例によって感染対策で、フロントではアクリルのパーテーション越しのやり取り、となるのだが。安心、ではあろうが、精神的には、やはりよろしくない。さて、明日の天気はどうなるだろうか。どうであれ、最初は南海高師浜線乗車、と決めてあるのだが(だからここに宿を取った)。

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《今日のニュースから》
17日 卓球全日本選手権女子 石川 佳純 5年ぶり優勝
(東京都 感染者数1592人 日曜日では最多)

 今日は阪神・淡路大震災から26年、あの頃を思い出して、考える事も様々あるが、それ以上にコロナ禍収束の見通しが立たなくて、毎日何人感染者が出て記録更新だ、重傷者何人、死者何人、という話ばかりで、震災とは全く異質の精神的な重苦しさを感じって、滅入ってしまう。いつまで続くのか。