№2243 首都圏の鉄道・バス 新型コロナウィルス感染影響まとめ Ver.32

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 11月になったとたん、「第3波」なのか、ウィルス感染者がまた急増し始めました。東京都は連日300人台、全国では、1日では過去の感染者数が3日連続で最多を更新しました。現状でも運休と運行再開を繰り返す交通機関が、さらに窮地に陥ったりしないか、心配です。日本より数倍状況が厳しい、特に欧州の各国では、治療の優先順位(トリアージ)に関する議論が始まっているとも聞いています。どうか日本が、そんな事態にならぬよう、少なくとも私たち乗り物ファンだけでも、心しましょう。明日の乗り物のためにも。
 首都圏の交通の、新型コロナウィルス感染に対する、特にダイヤ面での対応、今回は、昨日13日までのリリースを中心にまとめます。赤い文字は、この一週間の間の新規リリースです。
 対象の交通機関は、基本的に鉄道・バスとも、Suica・PASMO事業者です(それ以外も若干加えています)。特に終了予定日の記載がなければ、「当分の間」です。記載があっても、状況の変化により変更される場合があります。
 ウィルス感染禍対策とは直接関係ない、イベントなどの話題も少し入れてあります。楽しそうなトピックスも、欲しいよね。でないと、息が詰まってしまう。

*** 鉄道 ***

JR東日本 新幹線・快速・普通列車の定期列車は通常通り運行。特急は〔成田エクスプレス〕のみ、早朝・夜間を除き全区間、または一部区間を運休(38号は東京始発大船行で運転)。その他の定期列車は通常通り運行。30日までの〔かがやき〕〔富士回遊〕の臨時列車は、5・12・19・26日の〔かがやき521・528号〕と、1・3・7・8・14・15・28・29日の〔富士回遊91・92号〕は取りやめ。冬の臨時列車は、新幹線・在来線合計で、前年度比96%の設定。上越新幹線の「現美新幹線」は、12月19日が一般向けの最終運行日となる(20日の旅行商品専用臨時列車を持って引退)。11月21日より、「相鉄・JR直通線開業1周年記念スタンプラリー」を開催。来春ダイヤ改正時より〔踊り子〕は全列車E257系に統一、また各ライナー列車を格上げした特急〔湘南〕を運行する。全列車指定席となり、新しい座席サービスを提供。総武快速・横須賀線のE235系が、12月21日より運用を開始する。今年度は8編成120両を導入。
 来年春の首都圏の最終電車繰り上げ、一部始発電車の繰り下げが、先月発表になっている。

JR東海 東海道新幹線は、定期列車は全列車運行。山陽新幹線直通も全区間運行。御殿場線の普通列車は通常通り運行。冬の臨時列車は、東海道新幹線は、定期列車を含めた全体では前年度比95%、12月25日~1月5日は前年度比103%を設定。〔踊り子〕はJR東日本、〔ふじさん〕は小田急のWebで確認を。

東京メトロ 通常通り運行。

東京都営(地下鉄・都電・日暮里舎人ライナー) 通常通り運行。

京成 〔スカイライナー〕は上下18往復を運休。運行される一部列車の青砥停車を実施中。青砥~成田空港間料金1,000円。下りは青砥駅の係員からライナー券を購入(現金のみ)、空席に着席。上下とも前売り・チケットレスサービスは利用できない。一般列車は通常通り運行だが、一部列車で時刻を変更している。当面の間、印旛日本医大→京成上野間〔臨時ライナー〕を運行する。印旛日本医大6時55分発→京成上野7時51分着。途中千葉ニュータウン中央(乗車のみ)・青砥(降車のみ)・日暮里(降車のみ)に停車。特急料金500円。1・2号車のみ開放で、乗車後に車内添乗員が特急券を発売する。現金のみ。前売り・チケットレスサービスはない。

東武 一般列車は特急を含め、通常通り運行。今年度の大みそか~元日は、スカイツリーラインの終夜運転、東上線の最終繰り下げ・初電繰り上げは行わない。大師線は正月3ヶ日に臨時ダイヤで運行するが、「密」防止のため、入場規制を行う場合がある。

西武 秩父鉄道直通は取りやめ(三峰口編成は西武秩父、長瀞編成はお花畑の発着で運行)。そのほかの特急・ライナーなど一般列車は通常通り運行。「ドラえもん50周年記念『DORAEMON-GO!』を、新宿線で運行している。30000系8連1本に、ドラえもんをイメージしたラッピングを施し、車内にもドラえもんをイメージした装飾を施している。背もたれは、同社初の抗菌・抗ウイルス機能繊維加工技術「クレンゼ」を採用。来年春の最終電車繰り上げが、発表になった。

京王 10月30日改正ダイヤにより、通常通り運行。

小田急 通常通り運行。〔メトロはこね91号〕は11月中の土休日、伊勢原に臨時停車。11月14~23日の土休日、〔ふじさん31・32号〕を運転。「謎解きイベント『小田急サスペンス劇場』を開催。来年2月いっぱいまで。来年春の最終電車繰り上げ、一部初発電車の繰り下げが、発表になった。

東急 通常通り運行。大井町線「Q-SEAT」サービスは、171号(大井町17時30分発)~203号(大井町20時30分発)の6本でサービスを再開している。21時台以降の4本は引き続き休止(列車自体は通常ダイヤの急行で運行)。来年春の最終電車の繰り下げが予告されている(具体的内容は12月発表)

京急 日中の品川~京急蒲田間区間運転の普通(平日14往復・土休日27往復)は、引き続き運休している。

相鉄 通常通り運行。

りんかい線 通常通り運行。

つくばエクスプレス 通常通り運行。

関東鉄道 通常通り運行。

新京成 通常通り運行。「新京成ドリームトレイン」を、12月中旬まで運行。運行予定は前日17時頃から、公式Webで公表(京成千葉線直通対応編成)。

北総 通常通り運行。

東葉高速 通常通り運行。

東京モノレール 通常通り運行。「キキ&ララモノレール」は、30日までの運用を公表している。

ゆりかもめ 通常通り運行。開業25周年記念ヘッドマーク付の編成を運行(7335F・7556F)。

多摩都市モノレール 通常通り運行。

舞浜リゾートライン 通常通り運行。

千葉都市モノレール 通常通り運行。「駅メモ!」ラッピング編成は12月7日を持って運行終了。17日から記念ヘッドマークを付けて運行する。

埼玉高速鉄道 通常通り運行。

埼玉新都市交通 通常通り運行。

横浜市営地下鉄 通常通り運行。

横浜高速鉄道みなとみらい線 通常通り運行。

横浜シーサイドライン 金曜日深夜の増発・終電繰り下げは行わず、月~木曜日のダイヤで運行。土休日は混雑緩和のため、当面の間、日中5分間隔で運転。

湘南モノレール 通常通り運行。 

江ノ電 通常通り運行。

箱根登山 通常通り運行。

伊豆箱根 駿豆線・大雄山線共に最終電車を繰り上げ。駿豆線は三島22時50分・修善寺22時22分発まで、大雄山線は現状の最終電車までは通常運転。〔踊り子〕4往復は全て、通常の運転日に運行(来春より全列車E257系置き換えで全車指定席となり、指定席料金が発表されている)。「Over the Rainbow」編成は、「HAPPY PARTY TRAIN」と共に、12月10日までの運用を公表している。
 駿豆線と、沼津港・三津シーパラダイス・修善寺温泉等の伊豆箱根バス6路線に乗車可能な1日フリー乗車券「いずっぱこ周遊1dayパス」を発売している。大人900円(1,500枚限定)・子供450円(150枚限定)(「GoToトラベル」の「地域共通クーポン」でも購入可)。12月31日まで発売予定だが、大人用が売り切れた時点で終了。駿豆線の終日有人駅(三島・三島広小路・大場・伊豆長岡・修善寺)と、沼津駅前のバス案内所で発売。

伊豆急行 夜間を中心に一般列車を減便。伊東~伊豆高原間は上下とも、最終電車が繰り上げ。「リゾート21」の展望室は、デッキ側3列のみ使用(前部3列は使用不可)。「サイクルトレイン」の取り扱いを再開している。南伊東・川奈・富戸・伊豆高原・伊豆熱川・伊豆稲取・河津・伊豆急下田からの乗車に限定(川奈・富戸は窓口営業時間外で利用できない列車がある)。

富士急行 特別ダイヤで運行中。〔フジサン特急〕〔富士山ビュー特急〕は運休中(JRからの〔富士回遊〕は、定期3往復は運行)。最終電車は大月発22時05分、河口湖発20時51分に繰り上げ。

小湊鐵道 ウィルス対策とは関係ないが、土砂流出のため養老渓谷~上総中野間が運休、代行輸送を行っている。五井~養老渓谷間はダイヤ通り運行している。

いすみ鉄道 通常通り運行。

銚子電鉄 朝方5往復・夕方2往復を取りやめ。

秩父鉄道 「計画運休」ダイヤで運行。「SLパレオエクスプレス」はSLの全般検査のため、元々今年の運行計画はない。

*** バス *** 基本的に一般路線バス
 深夜バス(主に23時台以降、運賃を倍額にして運行されるバス)の運行を、別に記しました。ただし、事業者によって表記内容が結構異なり(はっきり「深夜バスは運行(運休)」と書く所もあれば、時刻表を見ないと解らない所もある)、私の解釈で記した所もあるので、違う部分もあるかも知れません。確認次第書き直すが、その点はご容赦ください。

東京都営 通常通り運行。
 深夜バス:運行

日立自動車交通 通常通り運行。

京成バス 中山競馬場のアクセスのバスは引き続き運休。その他の一般路線は通常通り運行。幕張ベイパーク線は、16日にルート変更・ダイヤ改正を実施。「雨除けバイザー」を一般車578台に順次設置する。
深夜バス:運行

京成タウンバス 通常通り運行。

京成バスシステム 一般路線は通常通り運行。

京成トランジットバス 一般路線は通常通り運行。

ちばフラワーバス 一般路線は通常通り運行。
深夜バス:千葉駅→中野営業所 運休

ちばレインボーバス 通常通り運行。高花線・西の原線・北口循環線・北総循環線・西の原外循環線は16日にダイヤ改正を実施。

ちばシティバス 一般路線は通常通り運行。

ちばグリーンバス 一般路線は通常通り運行。神門線・物井線・臼井線(一部)は16日ダイヤ改正を実施。「佐倉1日フリー乗車券」を発売中。限定1,000枚。大人600円。来年5月16日までのうちの1日有効。佐倉草ぶえの丘などの観光施設が、団体割引料金で入場できる。

東武バス スカイツリーシャトル上野・浅草線は30分間隔の臨時ダイヤ。日光地域は、臨時ダイヤで運行中。日光鬼怒川線は通常通り、〔SL大樹〕運行日に運行。「奥日光シャトル」は、11月30日まで運行。東武日光駅~中禅寺湖~光徳温泉~湯元温泉間各日1往復(運行しない日、湯元温泉発のみ運行の日がある)。往復4,000円で、利用日に使用できる「湯元温泉フリーパス」を特典として進呈。東武日光駅ツーリストセンターで発売(事前予約も受け付け)。車両は新型コロナウィルス感染症追加対策を実施し、通常40席の所20席に限定。川越の「小江戸名所めぐり」は、土休日の運行本数を28→14便に減便している(平日は変更なし)。「TOBU FREE Wi-Fi」は、サービス休止が来年3月いっぱいまで延長になった。日光の定期観光バスは、「日光満喫一日コース」のみ、12月27日まで運行。「午後から世界遺産満喫半日コース」は引き続き運休。11月25日催行の燃料電池バスを使用したツアーは、募集を終了した。燃料電池バスの一般営業運行については、今日現在リリースはない。
 日光の西町エリアでは昨日6日より、「グリーンスローモビリティ」の実証運行が始まっている。大猷院・二荒山神社発は、9~11時台は0・30分、13~15時台は15・45分に出発し、一周18分。運賃無料。12月20日まで運行予定。
 綾瀬駅発着の一部系統は、16日よりダイヤ改正。〔綾40〕〔綾63〕系統(共に深夜バス)は廃止。川越駅発着の一部系統は、20日よりダイヤ改正。〔川越02〕系統の深夜バスを廃止。
 深夜急行バスは、次の系統は運行を再開しないまま、廃止となる。
 上野・北千住・新越谷→久喜・東鷲宮、大宮→岩槻・春日部、春日部→岩槻、大宮→伊奈中央・内宿(10月26日を持って廃止した)
 川越→東松山・森林公園(20日を持って廃止)
 そのほかの4系統(東京・上野・新越谷→春日部、新越谷→吉川・三郷・南流山、池袋→川越、有楽町・上野→柏・我孫子)も、引き続き運休する。
 深夜バスは、12の系統の15便が運行を再開した。全便23時台で、柏駅西口→柏の葉キャンパス東口系統は、時刻を変更している。
 深夜バス:その他の系統は引き続き運休
 
国際興業 一般路線は通常通り運行。深夜急行バスは引き続き運休。メッツァ直通バスは、〔m01〕(飯能駅北口発着)のみ特別ダイヤで運行。埼玉スタジアム直行バスは、当面は運行の予定がない。
 深夜バス:運休(折り返しが深夜バスとなる便も運休)

西武バス 深夜急行バスは運休。メッツァ直通バスは〔m01〕(飯能駅北口発着)のみ特別ダイヤで運行。「苗場ホワイトスノーシャトル」を、12月26日から運行する。2月いっぱいまでの主に土休日、池袋~苗場間で1往復運行。土休日運行の〔所18-1〕系統は、西武園ゆうえんちの休園に伴い、西武園駅発着の〔所18〕系統として運行。現在全便運休となっている高速バス上越線・富山高岡氷見線・伊勢鳥羽線・南紀勝浦線・南紀白浜線は、12月18日~1月11日の間、一部の便が一時運行を再開する。「埼玉西武ライオンズ 応援感謝キャンペーン」として、福袋(昨年のリーグ優勝記念セット品と同じ)を数量限定で、池袋チケットセンター、所沢駅東口案内所、大宮駅西口案内所で、16~29日に販売する(なくなり次第終了)。1,500円。
 深夜バス:運行

関東バス 一般路線は通常通り運行。11月16日にダイヤ改正を実施。系統の新設・廃止、大幅減便を伴うもので、〔中03〕(中野駅~野方~練馬駅)・〔練21〕(練馬駅~南蔵院(循環))・〔練22〕(練馬駅~江古田の森(平日朝夕のみ))を新設、〔中25〕(中野駅~東京総合病院~練馬駅)・〔宿07〕〔大03〕は廃止。
 深夜バス:運休

立川バス 一般路線は通常通り運行。
 深夜バス:運行(ただし、9月16日より合計5便が運休している)

西東京バス 一般路線は通常通り運行。
 深夜バス:運行(深夜ご帰宅バス「楽帰ぃ」は運休

京王バス 一般路線は通常通り運行。
 深夜バス:運行

小田急バス 土曜日は通常土曜ダイヤで運行(世田谷〔営〕は、〔下61〕系統は臨時ダイヤ、そのほかの系統は休日ダイヤを継続)。〔渋24・26〕、ジブリ美術館線は臨時ダイヤを継続。ジブリ美術館循環線は、美術館の改修による長期休館のため、1月14日までの間、臨時ダイヤで運行。三鷹駅7時20分~9時20分発、16時40分~18時40分発の間、それぞれ20分間隔で運行。16日より、全営業所(世田谷〔営〕を除く)でダイヤ改正を実施。〔境92〕系統は日中の三鷹駅発着系統を廃止し、朝夕に運行している境南循環系統に変更・統一。その他、一部系統は始発繰り下げ、最終繰り上げを実施。
 深夜バス:運行

東急バス 平日は通常の平日ダイヤ。E-Liner・深夜急行バスは引き続き運休。土曜日は引き続き休日ダイヤで運行。自由が丘や、田園都市線の駅を発着する系統の一部は、土曜日は土曜ダイヤで運行。12月5~3月21日、日吉・センター北・たまプラーザ・新百合ヶ丘~Yeti・ぐりんぱ間の高速バスを運行。1月までは週末と祝日、2・3月は毎日運行する。富士急湘南バスとの共同運行。なお、ぐりんぱは冬季休園。
 来年4月1日からの、一部系統の運行形態変更が予告されている。〔都立01〕系統を廃止、〔玉31〕系統を成城学園前駅まで延伸。〔渋55〕系統は、渋谷駅~東北沢駅間に短縮。
 深夜バス:運休

京浜急行バス 〔八8〕系統は土曜ダイヤで運行。東朝比奈循環〔朝1・2〕系統(六浦駅~三信住宅)の実証運行は、一時休止している。
 深夜バス:〔蒲31・33〕〔森21〕〔文3〕系統は運休 その他の系統は運行

KMバス 通常通り運行。

銀河鉄道 恩多青葉町線は、平日は通常ダイヤに復帰。小平国分寺線は、平日は小平駅南口発6時12分~20時32分の間20分間隔+最終20時57分、国分寺台駅入口発6時37分~20時57分の間20分間隔+最終21時22分。土休日は小平駅南口発6時57分~20時37分、国分寺駅入口発7時22分~21時02分の間20分間隔(土曜日のみの学校対策便は運行しない)。

東京BRT:プレ運行中。日中は虎ノ門~晴海間毎時3本+新橋~晴海間毎時1本で、連節バス(エルガデュオ)は、6時台1往復を除いて、新橋~晴海間で1時間毎の運行。
 
東京ベイシティ交通 一般路線は通常通り運行。

新京成バス 松戸新京成バスは、土曜日は休日ダイヤで運行。深夜急行バスは運休。船橋新京成バスは通常通り運行。
 深夜バス:運行

千葉交通 一般路線は通常通り運行。

千葉中央バス 「C-bus」は運休中。その他の一般路線は通常通り運行。深夜急行バスは、千葉駅→ちはら台線は0時50分発のみ運行。
 深夜バス:運行

千葉内陸バス 一般路線は通常通り運行。四勝線(四街道駅~勝田台駅)は21日に土休日のみダイヤ改正を実施。増発を行う。
 深夜バス:運行

千葉海浜交通 一般路線は通常通り運行。
 深夜バス:運行

成田空港交通 一般路線は通常通り運行。路線・高速・貸切(成田空港内ターミナル循環を含む)全車両に抗ウイルス・除菌・消臭コーティングを実施。

小湊鐵道 千葉~ちはら台間深夜急行バスは引き続き運休(千葉中央バス便のみ運行)。千葉白子急行は、最終便を除く7往復を平日・土休日同一ダイヤで運行。その他の路線は、通常通り運行。12月6日までの土休日、「房総さとやまGO」の実証運行を行う。上総中野駅~養老渓谷駅~JR久留里駅間を1日4往復運行。三井アウトレットパーク~相模大野・町田線は16日に運行再開(神奈中便も同じ)。

日東交通 一般路線は通常通り運行。「君鴨ライナー」の実証運行は、今年いっぱい実施。アニメ「戦翼のシグルドリーヴァ」ラッピング車が、館山市内線(館山航空隊~館山駅~なむや・小浜間)で運行、館山駅前発の時刻・行先が公表されている(JRバス関東館山支店の一般路線車両も、キャラクターを描いた部分的なラッピングを行っている)。

平和交通 深夜急行バスは運休。稲毛駅~平和交通本社・にれの木台中央、新検見川駅~にれの木台線は臨時ダイヤで運行。

あすか交通 一般路線は通常通り運行。

東洋バス・千葉シーサイドバス 通常通り運行。

関東鉄道 最終バスを繰り上げ。主に22時00分より後に始発を出発する便を取りやめ(22時00分より早い便の取りやめもある)。

朝日自動車 通常通り運行。
深夜バス:運休

阪東自動車 各路線で最終バスを繰り上げ。湖北北口線・川村線は「2020年度運行スケジュール」に基づき運行中。

茨城急行 北越谷→松伏高校線で金曜日・祝前日のみ運行の深夜便2便の運行を取りやめ。

川越観光 。入西団地循環・マイタウン循環・東京電機大学循環の各路線は23時台の便の運行を取りやめ、最終バスを繰り上げ。

国際十王交通 一般路線は通常通り運行。

関越交通 一般路線は通常通り運行。

イーグルバス 小江戸巡回バスは、平日・土休日とも減便して運行している。平日は、C01(喜多院・菓子屋横丁ルート)は運行しない。その他の一般路線は通常通り運行。

横浜市営 一般路線は通常通り運行。「雨の日臨時便」は運行しない。「ピアライン」は運行時間を短縮、大さん橋客船ターミナル循環系統は当面運休。
 深夜バス:運休

横浜交通開発 通常通り運行。

川崎市営 通常通り運行。
 深夜バス:運行

神奈中バス 土曜日の深夜バスは全系統廃止している。通学対策系統・商業施設系統は運休・減便系統あり。深夜急行バスは運休中。「圏央ライナー」は再度運休している(東武バス便を含む)。29日までの土休日、伊勢原駅北口~大山ケーブル間直行便を運行。12月13日までの土休日、大山ケーブル→鶴巻温泉駅間〔巻03〕系統を運行。〔厚56〕系統(本厚木駅南口~ソニー第2テクノロジーセンター)は当面の間運休。厚木〔営〕・大和〔営〕(鶴間)は16日にダイヤ改正を実施。〔厚64〕系統(厚木バスセンター~愛川バスセンターを新設(夜間の〔厚60〕系統便を短縮して設定)。その他、全体的に減便し、〔厚94〕(本厚木駅~運動公園~宮の里)は休日4往復→土曜日1往復に変更(土曜日が休日になったら運休)。〔厚90〕系統(本厚木駅~合同庁舎~森の里間)は廃止。〔綾76〕系統は土休日、30→60分間隔に削減、など。戸塚〔営〕は24日にダイヤ改正を実施。全体的に減便となり、〔戸73〕(深夜バス)は廃止、その他の深夜バスも一部減便。
 深夜バス:運行

相鉄バス 一般路線は通常通り運行。深夜急行バスは運休中。横浜国立大学との連携協定に基づき、バス車内の混雑情報の提供に関する実証実験を、〔浜10・11〕系統で12月25日まで実施。横浜駅西口~さがみ湖プレジャーフォレスト間高速バスを、14日~3月28日の間運行。21日~1月3日は毎日、他の期間は土休日運行。
 深夜バス:運行(土曜日は廃止になっている)

臨港バス 一般路線は通常通り運行。
 深夜バス:運休

江ノ電バス 土曜ダイヤがある路線は、土曜日は休日ダイヤで運行。
 深夜バス:運行(土曜日は運休

箱根登山バス 定期観光バスは運休。一般路線は、箱根新道線は箱根湯本駅発1本(12時10分発)、箱根町港発8本(3本は小田原駅行)を運行。御殿場プレミアムアウトレット路線は1時間に1本程度の運行で、平日は最終を繰り上げ。その他、箱根地域内路線は通常の8~9割の運行。桃源台線(T)・箱根町線(H)・箱根新道線(R)・観光施設巡りバス(S)で、段階的に増便を行っている。

伊豆箱根バス 全線、特別ダイヤで運行(大雄山駅~道了尊路線、真鶴町内路線は通常通り)。湯河原~箱根線は運休している。小田原~箱根園線は11月27日まで、土休日は全便、大涌谷を経由しない。

富士急モビリティ 河口湖~御殿場駅路線は、一部減便。

フジエクスプレス 「ハチ公バス」神宮の杜ルートは21分間隔運転を継続。

富士急バス 富士五湖エリアは、「レッドライン」は9~15時台の7往復(60分間隔)。土休日のみ今日7日から時刻を変更し、河口湖駅発毎時30分・河口湖自然生活館発毎時57分を増発、「河口湖紅葉まつり期間中」の29日まで河口湖駅発3本・自然生活館発4本を追加運行。「ブルーライン」「グリーンライン」は各3往復のみ運行。河口湖駅~御殿場プレミアムアウトレットは減便。甲府駅~富士山駅・上阿原車庫路線は一部減便。天下茶屋線は今日7日より、土休日のみ1往復運行。スバルライン五合目線は12月1日より、土休日のみ1往復運行。富士山世界遺産ループバス、富士山駅~馬返線、大月及び都留地域のハイキングバスは運休。富士山駅~新富士駅路線は、3往復で運行を再開している。「勝沼周遊バス」は、今年度は10月3日~11月23日の土休日のみ運行。

富士急湘南バス 一般路線は通常通り運行。

富士急シティバス 富士宮五合目線は運休。水ヶ塚公園線は、11月29日までの土休日のみ運行。特別ダイヤで土休日のみ運行の「三島・河口湖ライナー」は、平日も同じ特別ダイヤで運行する。

富士急静岡バス 新富士駅~富士山駅路線は、3往復で運行を再開している。

山梨交通 甲府駅~イオンモール甲府昭和路線は、10月5日より通常運行に復帰している。1月31日までのの土休日(年末年始除く)「四市周遊バス」を運行。竹田神社や一宮浅間神社、マンズワイン勝沼ワイナリーなどを巡る。1日5便運行。一日フリーパス1,500円のみ通用。事前予約優先。

東海バス 定期観光バスは運休。その他、全エリアの大半の系統が減便。熱海市内「湯~遊~バス」は、「彩(いろどり)」の運用を再開している。6便で運用。ボランティアガイドは、5便で乗車を再開している。全18便中12便を運行、6便は引き続き運休。三島駅~修善寺~松崎間快速は引き続き運休。修善寺駅・昭和の森会館~八丁池口路線は、11月30日までの土休日のみ運行、11月は1往復増発。
 「ラブライブ!サンシャイン!!」ラッピング4号車(三島エクスプレス車)を使用した「沼津満喫ツアー」を、7~29日の土休日に催行。「Go To トラベル」対象で、一般の代金13,000円が、給付金+地域共通クーポンの使用により、支払いの実額は9,000円となる。毎回18人限定(最前列以外の窓側のみ使用)。

JRバス関東 一般路線は通常通り運行。宇都宮では平日に臨時便を運行中。

 一応、各社のリリースなどを細かく見てきたつもり、だが、見落とし・書き漏らしも多々あろうかと思います。発見次第書き直していますが、各事業者の公式WebやSNSで、再度確認して頂ければと思います。
 そろそろ年末年始輸送(特に終夜運転)がどうなるのか、気になる時期になりました。前述のように東武は、例年行っている大みそか~元日の深夜運行は、今シーズンは行わないと発表しています。今後今月中に、特に例年は有料の列車が走る所では、終夜運転などの運行計画が順次発表になるはずです。東武のように「終夜運転は行いません」という所がいくつ出てきても、今シーズンに関しては驚きではないが、どこか暗澹とした年末年始、お正月が迫りつつあるようです。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


《今日のニュースから》 カッコ書きは新型コロナウィルス感染関連
13日 マーリンズ 新GMにキム・アング氏起用 MLB初女性GM
(イタリア カンパーニャ・トスカーナ両州「レッドゾーン」に指定) 
14日 社会民主党 党員離党容認の議案を可決
(神奈川県黒岩知事 病床拡大を医療機関に要請)

№2242 「コロナ」と「豪雨」の四国~九州 陸海空立体旅行 4.7月豪雨後 由布院のいま

000 由布院駅構内.jpg
 本当はもっと日数が欲しいが、3日目は一気に久大本線を抜けて、福岡へ向かいます。久大本線もかなり久しぶりなのだが、7月豪雨によってまたも手ひどく被災し、この日の時点では由布院を挟む、豊後森~庄内間がバス代行輸送となっていました。1月の豊肥本線と同じで、全区間列車、とはいかなくて残念無念だが、現状を見ておくのも悪くないだろうと、気を取り直して乗り通します。豊後森からは〔ゆふいんの森〕で、一気に博多へ。

10月27日(火)

001 亀川駅.jpg
 別府に泊っていたが、一度亀川に寄り道します。亀川は橋上駅舎だが、思いのほか狭い。

002 乗車券.jpg
 亀川駅で購入した、久大本線経由で博多までの乗車券。

003 特急運休お知らせ.jpg
 JR九州は新型コロナウィルスの影響で、11月から特急の減便が行われています。その予告のお知らせで、大分県関連では〔ソニック〕〔にちりん〕が一部運休。
(亀川駅発着は影響なし)。

004 鶴見岳・伽藍岳.jpg
 3番ホームから望む、鶴見岳と伽藍岳。さすがに、由布岳は見えない。

005 大分行415系.jpg
 亀川に寄り道したのは、数少なくなった415系の627M(土休日運休)に、始発から乗り通したかったからなのでした。

006 亀川駅ホーム.jpg
 亀川駅のホーム。右の787系は、小倉からの〔にちりん3号〕。

007 415系車内.jpg
 車内はロングシート化されていて、座席の地は最近のJR九州らしいデザインだが、何かアンバランス。
 亀川発車時点では、思ったほど大した混雑ではなくて、次の別府大学からの乗車が多かった。この列車は当然4連だが、日豊本線は、基本的にはラッシュ時でも815系のワンマン2連が大半で、やはり首都圏などとは事情がかなり違う。

008 別府湾.jpg
 別府湾沿いに、前日八幡浜から着いた港が見える。大阪からの「さんふらわあ」が着いていました。

009 大分駅.jpg
 大分駅。

010 発車案内表示.jpg
 コンコースの発車案内表示。左の一番上に、これから乗る久大本線庄内行が表示されています。

011 KURO.jpg
 コロナ禍の今における、KUROからのメッセージ。

012 久大本線代行バス時刻表.jpg
 久大本線代行バスの時刻表。8月29日に、庄内~向之原間の列車の運行が再開され、時刻が変更になっています。

013 久大本線庄内行.jpg
 左が、久大本線庄内行4826D。キハ220-206の単行。右は豊肥本線の犬飼行。
 この並びは1月に豊肥本線に乗車した時にもご覧頂いて、あの時の4826Dは由布院行で、キハ200の2連でした。

014 大分駅ホーム.jpg
 大分駅のホーム。右の787系は〔にちりん5号〕。

015 由布岳.jpg
 賀来までは大分市内の近郊区間、という感じだが、その先はローカル色が濃くなる。正面に由布岳が見えてきた。

016 向之原.jpg
 向之原で1823Dと交換。向こうはキハ220の2連。

017 徐行区間.jpg
 この先、豪雨の被害から復旧したらしき所が何か所か見られて、鬼瀬先では、50㎞/h制限がかかっている場所もあった。

018 道路崩落区間.jpg
 鉄道は良くても、天神山の近くでは、脇の道路がえぐれて、片側交互通行になっている場所もありました。

019 庄内到着.jpg
 庄内に到着。ここまで車内では、庄内からの代行輸送に関する案内は、何もありませんでした。自動放送も、運転士も何も言わない。

020 庄内駅.jpg
 庄内駅。古風だけど、最近改築されたのかも知れない。駅員はいない。

021 由布院行代行バス.jpg
 代行バスがちょっと驚いた。こんな小型なの?国東観光バス(大分交通系)のエアロミディ。当然、JRの乗車券で乗れます。

022 代行バス車内.jpg
 車内はこんな感じ。全員座れたけれど。ドライバー席の後ろに代行バスの時刻表が貼ってあるから、専用車として運用しているようだ。
(この車両は、元々ドライバー席の真後ろには座席がない)
 
023 久大本線.jpg
 基本的には国道を走るが、庄内駅から国道に出る区間が狭隘なので、大型車は入れられないのだろう。でもこのサイズで間に合ってしまうとはねえ。一応列車から通しの観光客の姿も少なくなく、後部ではオバサマ方がこのご時世なのにペチャクチャオシャベリしていたのだけれど(マスクはしていた)。
 南由布で、久大本線と踏切で交差する。湯平・南由布の両駅は、駅から離れた、由布市のコミュニティバスのバス停に発着。

024 由布岳.jpg
 由布院の中心部に入って、右手に由布岳を見る。ちなみに由布院は当然由布市最大の町となるが、市役所はここにはない。「平成の大合併」の結果、今の由布市役所の最寄り駅は天神山。由布院に置かれているのは、旧湯布院町役場の湯布院庁舎。

025 由布バスターミナル到着.jpg
 由布院は、バスターミナルに到着します。若干遅れた。
 入れ替わるように、庄内行の代行バスが出発しました。日田バス(西鉄色)の中型車だった。

026 由布院駅.jpg
 由布院駅は、バスターミナルのすぐ近くです。

027 代行輸送案内.jpg
 代行輸送の案内。
 由布院駅構内は、乗車券か入場券があれば入れます。入ってみました。

028 由布院駅ホーム.jpg
 構内には、両側の区間が被災した結果、身動きが取れなくなった車両が留置されています。〔ゆふいんの森〕の71系4連と、キハ200・220形の10両が取り残されてしまいました。JR九州としては、大幅な戦力ダウン…。

029 キハ200形.jpg
 当然しばらくは由布院の外へは走れないはずだが、キハ200-105の編成は、エンジンの空ぶかしを行っていました。メンテナンス?

030 ゆふいんの森&由布岳.jpg
 キハ71系と、由布岳。

031 豊後森方.jpg
 豊後森方、列車が走らなくなって久しい線路。

032 由布バスターミナル.jpg
 鉄道が走れなくなったので、今の由布院の交通の要衝は、由布バスターミナル。亀の井バスの博多行高速バスが、出発目前。

033 バスターミナル内部.jpg
 もっともバスもコロナ禍の影響を免れる事は出来ず、大分空港行など一部の長距離便は運休になっています。一般路線は、亀の井バスの別府行のみ。

034 nolcチラシ1表.jpg
035 nolcチラシ2裏.jpg
 由布院で、シンクトゥギャザーのEVによるスローモビリティ「nolc」が走っているそう。時間的に乗車は叶わないが、11時過ぎに駅前に来るようなので、撮影くらいはしたいと思っていたのだが…。

036 nolcバス停.jpg
 駅前のバス停には、「故障のため運休」と記されていたのでした。

037 辻馬車.jpg
 駅前の辻馬車。
 由布院は、観光客がとても多かった、と思いました。普通の火曜日、ましてコロナ禍の現状にしては。「Go To トラベル」などもあるだろうが、コロナ禍前、インバウンドの来訪も多かったはずの由布院は、どんな盛況だったのだろう?とか感じました。

 豊後森行代行バスの時刻が近づいてきました。〔ゆふいんの森2号〕に接続する、高速道路経由のノンストップ便です。それは次回。

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 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


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 一昨日、東急から、「事業構造を変革し、サステナブルな鉄道サービスを提供します」と題する、大層なタイトルのリリースが出ました。
 コロナ禍の現状では、ラッシュ時間帯と深夜帯の利用が大幅に減少し、今後も完全に回復する事はないだろう、という前提で、今後の運営方針が記されています。利用状況のデータもあるのだけれど、コロナ禍によって、特に今年4月後半~5月前半位は、前年比ー75%の大幅な落ち込み、現在もコロナ禍前より30%位のマイナスで推移している、また深夜帯は、武蔵小杉、溝の口両駅の利用が半分以上の大幅な減少になっていて、確かにこれはちょっと、看過できない状況だろうと思われます。
 来春にはほぼ全線規模(元々終電が早いこどもの国線は除く)で、15~30分の終電の繰り上げを実施(具体的な内容は12月中に発表)するが、東急はさらに踏み込んで、運行ダイヤの適正化を図るとしています。この状況では「適正化」=減便と考えて、間違いはないと思う。あるいはダイヤ体系そのものにも手を付けるのか。
 ワンマン運転の拡大も検討する、とあり、今の東急でワンマンでないのは東横線、田園都市線、大井町線だけだが、まずは編成が比較的短く、他鉄道会社との直通運転がない大井町線から、となるのだろう。東横線と田園都市線は、コロナ禍の影響でラッシュ時も乗客が減少している今なら可能とも思われるが、(大井町線もだが)運転士を支援するシステムを構築する必要があり、他鉄道との直通があって、他社に協力してもらう必要があるから(特に田園都市線)、少し時間がかかるのではないか。
 同時に、今年度の設備投資計画も発表になっています。車両面では2020系を引き続き導入して8500系の置き換えを推進、車内の防犯カメラは、東急所属の鉄道線車両1,247両全てに設置完了、池上駅も橋上化が完了しています。東急新横浜線は2022(R4)年度下期の開業を予定(この前新横浜で陥没があったから、遅れるのではないか?)、合わせて目黒線の8連化に向けた準備を行う(車庫やホームドアの整備)。投資総額250億円は、前年2019(H31~R元)年度が619億円だったそうだから、6割近い大幅な減少になりました(ホームドアや、オリ・パラに向けての集中した整備が終わった事もあるだろうが)。
 ついこの間まで田園都市線に6ドア車を連結していたり、「オフピークキャンペーン」を展開して「時差Biz」の臨時特急を走らせたりしていたのに、180度方向が変わってしまった印象があります。どの鉄道も同じような傾向のはずだが、純通勤鉄道の東急が、もっともコロナ禍の影響を受けたと言えるのかも知れません。

 また、昨日は京成も、今年度の設備投資計画を発表しました。。車両面では、3100形2編成は既に導入済み、成田空港駅のホームドアの設置も完了、押上線・四ツ木~青砥間の連続立体交差事業を引き続き推進。176億円は、昨年度(227億円)より約2割減少。
 これで、関東大手8社の今年度の設備投資計画が全て出そろった事になるが、投資額は(カッコないは前年度比)、

京成 276億円(△51億円)
東武 219億円(△187億円)
西武 198億円(△118億円)
京王 225億円(△72億円)
小田急 265億円(△62億円)
東急 250億円(△369億円)
京急 175億円(△123億円)
相鉄 178億円(△24億円)

となって、程度の差こそあれ、どこも大幅な減少になっています。コロナ禍は目に見えないもので先が見通せず(震災・豪雨災害は悲惨だが、辛く苦しくても、一つ一つ積み上げていけば、いつか先が見てくる)、特に観光・行楽需要は、短期間でのV字回復は間違いなく見込めない(特にインバウンドがいつ還って来るのか全く解らず)ので、この分野への投資は、相当控えざるを得なくなっている。また、通勤需要の減退で、これまで比較的投資が回っていた混雑緩和対策も、一転してほぼ必要のないものになりつつあり、これも投資額の減退につながっています。東急が典型です。
 したがって、この先短期的には、立体化の推進やホームドアの整備、バリアフリー対策の推進など、見た目には地味な分野に、少ない投資の大部分が費やされる傾向が続くでしょう。通勤需要が元の水準に戻る事はないとしても、せめて今のこの投資が、数年後、数十年後の首都圏の鉄道輸送にとって、安全で快適な輸送につながって、実りが多かったと言えるものになる事を、期待したいと思います。

 JR東日本は、来年春ダイヤ改正時より、〔踊り子〕を全面的にE257系に置き換えると発表しました。また、現在の各ライナー列車に代わるものとして、新しい特急〔湘南〕(〔おだわら〕とかになるかと思っていたけれど)が、東京・新宿~小田原間で運行を開始します。普通車は全車指定席になり、〔ひたち〕〔あずさ〕のような着席サービスが提供される事になります。いよいよ185系の終焉が見えてきました。また、215系はどうなる?この他、総武快速・横須賀線のE235系が、12月21日より営業運転を開始します。今年度は8編成120両を導入。

《今日のニュースから》 カッコ書きは新型コロナウィルス感染関連
11日 東芝 石炭火力発電所建設の新規受注停止
(イギリス 新型コロナの累計死者5万人超 欧州初) 
12日 プロ野球楽天 石井一久GM 監督就任を発表
(製薬ベンチャー・IT大手など新会社設立 新型コロナ治療薬開発)

№2241 「コロナ」と「豪雨」の四国~九州 陸海空立体旅行 3.別府へ 「3密」無縁のフェリー

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 四国、特に愛媛県から九州へ渡るとしたら、「しまなみ海道」を高速バスで通って、新幹線乗り継ぎ、というのも考えられるだろうが、やはり大回り(大分や宮崎とかだと、特に)。福岡へは航空便もあるが、一般的には、フェリーが利用される機会が多いだろうと思う。10年前には松山から小倉までの夜行フェリーに乗った事もあるが、今回はもっと短距離、八幡浜から別府までの航路を利用して、九州へ渡る事とします。

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 八幡浜駅から港まではやや遠く、バスで10分。宇和島バスと伊予鉄南予バスが運行しています。運賃160円。一般路線バスの営業エリアは、八幡浜市が伊予鉄と宇和島バスの境界、という事になるのだろうか。

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 八幡浜港のターミナルビル。

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 バス停。手前は宇和島バスで、後方は、JR四国バスの「京阪神ドリーム松山号」。夜行便で、松山を経由し、翌日に三宮、大阪に停車して京都に向かう。松山発着の昼行便は運休が発生しているが、夜行に関してはバス停を見る限り、コロナ禍の影響による運休はないようだった(ただし、自動車道の工事により、今月は八幡浜行の一部の日程が、松山より先が運休になっていたようだ)。なお、伊予鉄南予バスと、八幡浜駅に向かうバスは別の場所です。

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 ターミナル内。右側は窓口。ここからは別府行の他に臼杵行があり、臼杵行は宇和島運輸と、九四オレンジフェリーの2社が7便ずつ運航しています(先のJRの夜行バスは、オレンジフェリーとの接続を考慮しているようだ)。別府行は宇和島運輸単独で6便運航。

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 フェリーだから、やはり車両航送が輸送の主力になって、既に多くの、特にトラックが乗船を待っていました。

056 入港.jpg
 やがて西に船のシルエットが見えて、どんどん近づいてきました。

057 着岸.jpg
 着岸。別府を14時ちょうどに出航した、宇和島運輸の「えひめ」。

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 早速、大型トラックを中心に、自動車が次々に吐き出されていきます。一方、航送ではない一般の旅客は、少なかったように見えた。

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 宇和島運輸の窓口。

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 待合室。こちらも、一般の旅客はそんなには多くないかも。

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 15分後、今度は臼杵からの「あけぼの丸」が到着しました。同様に自動車が降りていく。反対側の別府行「えひめ」は、逆に自動車の乗船が始まっていました。

062 乗船開始.jpg
 一般の旅客も、乗船開始。乗船券の半券を係員に渡して、右側の階段を上っていきます。

063 鐘.jpg
 荷物を2Fのキャビンに降ろして、さっそく3Fの甲板に出てみました。正確には何かは解らないが、鐘のモニュメントがあります。記念撮影用、か?

064 夕暮れ.jpg
 17時を過ぎると、西日本でも夜が近づいてきます。夕陽が西に傾いていく。

066 キャビン.jpg
 2Fの2等キャビン。カーペット状の升席。乗客が少ないと、1ブロックを独り占めできます。3時間弱なら、これで十分。なおコロナ対策で、枕と有料毛布の貸し出しサービスが中止になっていました。

067 旧サロン.jpg
 3Fの甲板前にある、旧サロン。現在はここも、通常の2等客室として使われているよう。

068 売店.jpg
 航行時間が短いからレストランとかはないが、売店で弁当や軽食、お菓子その他もろもろを販売しています(入港15分前まで)。各種自動販売機もあります。

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 甲板から、乗船の様子を眺めてみました。

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 日没近し。

071 あけぼの丸搭乗.jpg
 隣の臼杵行「あけぼの丸」も、乗船が始まっていました。向こうは17時40分に出航。臼杵まで2時間25分だから、別府航路より短い。

072 出航.jpg
 時間通りの出航。舫(もや)が、係船柱から外されていく。

073 離岸.jpg
 離岸。八幡浜→別府だと、出航・到着共に、港の中で180度反転する事になる(車の搭載の関係で)。

074 八幡浜.jpg
 八幡浜港が、静かに、少しずつ遠ざかっていく。

075 釣り場.jpg
 波止場では、釣りを楽しむ人々の姿が。

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 八幡浜に向かうフェリーの姿がありました。オレンジフェリーの「おれんじ四国」。

077 半月.jpg
 船の上の空は、ひたすら快晴。半月が浮かぶ。

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 航行中の2等キャビン。乗客が少ないから、静か。寝ているか、スマホだ(Wi-Fiはないようだ)。手前は家族連れのよう。

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 松山駅を発つ時に駅弁を買っておいたのだけれど、ロングシートのキハ54形の乗り継ぎでは広げる機会はなく、かなり遅めだがここで昼飯、という事になりました。「醤油めし」。売店で購入した卵スープと、自販機で手に入れたお茶と共に頂く。

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 再び甲板に出ると、完全に真っ暗。半月が海を照らして、割と明るいかも。海上だから風がやや強くて冷たいが、気持ちいい。
 何より!「集」も「接」も「閉」もない、「3密」とは全く無縁なこの空間、ウレシイではないですか!これ、強調しておきたい。まして他に人はいなくて、マスクしなくてもはばかられる事がないのが、とても結構。

081 八幡浜行.jpg
 右手を、八幡浜に向かうフェリーが横切っていきました。同じ宇和島運輸で、別府を16時45分に出航した「あかつき丸」。

082 大分.jpg
 別府まであと1時間程度、という所で、右手には大分市の工業地帯。煙突から煙が上がっているのも見えました。

083 別府タワー.jpg
 別府タワーが見えてきました。

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 八幡浜から3時間弱、美しい夜景を見て、別府港に入港。

085 接岸.jpg
 ここでも180度方向転換して、接岸。

086 接岸作業.jpg
 接岸作業。今度は舫が繋がれて行きます。出航でも入港でも、船の男たちの作業は、何故か心を揺さぶるものがあります。それが、彼らにとっての、あたりまえの行いであっても。

087 別府到着.jpg
 定刻より5分早く、別府到着となりました。

088 別府港ターミナル.jpg
 別府港ターミナル。八幡浜と同じくらい、簡素な感じがしました。近くにバスターミナルもあるが、荷物も多かったので、ホテルまでは常駐のタクシー利用。

 3時間弱の船の旅、つつがなく終わりました。無論、春先に乗ったヴァイキングラインのような豪華さはないが、広々とした開放的な空間は、やはり他の交通機関にはない快適さがありました。この航路は短距離だから純粋な夜行便はないが、未明に到着した便は、夜明けまで仮眠できるサービスもあります(ない日もある)。最近は鉄道も、特に普通列車の夜行は壊滅状態だし(〔ムーンライトながら〕も、このまま「安楽死」なのかなあ?)、一方の船は純粋な夜行便や、到着地仮眠サービスがある路線も数多くあります。運賃も2等の升席なら鉄道の普通運賃並みだし、今後の「青春18きっぷ」の旅でも、船旅を組み込むプランを積極的に考えられても、よろしいのではないでしょうか。
 ただ、どの港でも、駅または町の中心部との間の二次アクセスは、要確認。

 この晩宿泊したホテルも当然の如くコロナ対策が徹底していて、フロントはアクリル板で防護され、チェックイン時は前泊地と、翌日の目的地の記入を求められました(前の晩の松山のホテルもそうだった)。当然、体温チェックも。37.5度以上で「申し訳ございませんが…」という客は、過去にはいなかったそうだが。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
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 西武鉄道も昨日、来春からの最終電車の繰り上げを発表しました。山口線・多摩川線(元々終電が早め)を除く全路線が対象で、だいたい20~30分程度の繰り上げになります。
 西武ではもう少し具体的な時刻(予定)が記されていて、見たところ、特に新宿線がきつい。平日の上石神井行最終は、高田馬場発で0時50分→0時20分(予定)と、30分繰り上がります。池袋からだと、最終保谷行は、現行の平日0時45分・土休日0時35分→共に0時18分(予定)と17~27分の繰り上げになります。
 手元の1989(H元)年12月11日改正ダイヤを掲載した時刻表を読むと、当時の終電は平日・土休日とも同じ時刻で、池袋線の池袋発は、飯能行が23時52分(準急)、小手指行が0時18分、保谷行が0時35分。新宿線の高田馬場発は、本川越行が23時46分(準急)、新所沢行が0時10分、上石神井行が0時33分でした。バブル経済の末期で深夜の需要が旺盛だった時期、この後も最終電車の繰り下げが行われる事になるが、今回の見直しで、最終電車の時刻は一気に30年前と同じ水準、あるいはそれ以上に早くなる事になります。昭和の時代に逆戻り?
 理由としてはJR東日本や小田急と同じ。深夜帯の需要の大幅な減少の一方で、夜間の工事量の増加(線路・信号等の保守・整備だけでなく、駅のホームドア設置工事も、電車が走っていない時間でないとできない)、夜間作業の時間の確保や、人員不足を原因に挙げています。新宿線がきつめなのは、ここでは言及されていないけれど、中井~野方間の地下線化工事が進行中である事も、理由となるでしょう。
 この先は混雑対策として、終電前に臨時列車の設定を予定しているとの事。なお、初電の繰り下げは予定していないとしています。

 今日は東急からも、「事業構造を変革し、サステナブルな鉄道サービスを提供します」と題するリリースが出ました。こちらも来春の終電の繰り上げ(15~30分程度)を予告している(具体的な内容は12月発表)他、将来的には全体的なダイヤの適正化も行うとしていて、ワンマン運転区間の拡大も想定されています。また今年度の最終損益が、450億円と過去最大の赤字になる見込みである事も、別に発表されました。リリースでは今年度の設備投資計画も同時に発表しているが、次回書きます。

《今日のニュースから》 カッコ書きは新型コロナウィルス感染関連
 9日 ゆうちょ銀行「mijica」セキュリティー対策不備 サービス取りやめの方針発表
(アメリカ・ユタ州 非常事態を宣言) 
10日 スマホにマイナンバーカード機能搭載 総務省有識者会議が検討開始
(ワクチン接種体制整備法案 衆議院で審議入り)