№2234 JTB時刻表2020年11月号(JTBパブリッシング)

「JTB時刻表2020年11月号」、20日に発売になっています。
 表紙は宗谷本線・徳満~兜沼間を走るキハ54形単行。背景は、利尻岳。

「のりもの情報局」は、今月も裏表紙になりました。
「近畿日本鉄道 創業110周年『記念乗車券』『記念グッズ』発売」「東京メトロ 2020年度版『メトロ&ぐるっとパス』発売中」「大阪モノレール・北大阪急行 リアル謎解きゲーム『未来へ向かう時空列車』開催」「天夢人『南田祐介の鉄道ミステリー』発売中」「「JTBパブリッシング『JTBのカレンダー 新幹線2021』発売中」。カレンダーはプレゼントもあります。
「鉄道プレゼントコーナー」は、JR101系 南武支線 晩年仕様2両セット。JRがスタートした翌年、大湊線と共に、JR初のワンマンとなった区間の電車でした。

友近・礼二の妄想トレイン 収録現場に潜入!
 番組を見た事がないので、正直あれこれ語る事はできません。が、図らずもタイムリーな内容になっているようです(放送開始が延期になったが、初めにコロナ禍ありきではない)。妄想だけならタダだし、ウィルスに感染する事も、ないからねえ。
 セットの写真を見ると、ヘッドマークや愛称のサボもあって、レトロ調に映る。「窓口勤務」はコロナ対策という事だが、思えば昔はどの駅も(都会も田舎も)、これが当たり前でした。田舎は駅の合理化(無人化)が進んだし、都会は、券売機が相当多機能化した事、「みどりの窓口」は大半がオープンカウンターになった事で、現代では意外に見なくなっているかも知れない。使わなくなったが、残っている駅はいくつか見かけるが。
「旅プラン」のイラストを見ると、名古屋から伊勢志摩に行くのに、「ひのとり」に乗るの?津で後続の特急に乗り換えるのだろうが、津で何をする、という事は描かれていない。宇治山田→鳥羽間だけ「しまかぜ」というのも、「妄想旅行」らしい。でも、名古屋駅のコーヒーハウスで朝食、というのは、個人的には少々寂しく思えました。昔の新幹線なら、食堂車でモーニングにしたはずだから。
 11月2日の特別編③は廣田あいかと南田祐介、JTB時刻表グラビアでは馴染みの2人がゲストになるらしい。

 いつかこの「妄想」を現実にできて、仲間とワイワイ言いながら鉄道の旅に出られたらいいよね、みたいなのが番組のコンセプトなんだろうと思うが、では私自身はこんな旅ができるか、と問われたら…、正直できません。他人と出かけるというのははっきり苦手で、特に社会人になって以降は、(以前勤務していた私鉄の宴会旅行を除いて)他人とどこかへ出かけた事は、一度もない。それに、鉄道職員経験者という事もあって、やや冷めた目、一歩引いた目で鉄道・交通を見る所があるので。当ブログの旅行記でも、その点がある程度にじみ出ているのではないかと、思っています。

特集のページ
「NEWS」の列車イラストは、JR北海道の261系「はまなす編成」。

 その「はまなす編成」による、特急の臨時列車と編成の変更が掲載になっています。「臨時列車」と言っても在来の定期列車の編成変更で、「北海道鉄道140年記念」の副称がつく事で、「臨時列車」という扱いになるようです(列車番号は変わらず)。11月28日~2月いっぱいは、〔宗谷〕〔サロベツ〕の編成を変更。基本的には隔日の変更。「はまなすラウンジ」は自由席として運用。

 会社線は今月も、関東大手のライナー列車(THライナーを除く)の時刻を掲載。京王は30日からの時刻。この結果、0時を過ぎて始発駅を出発するライナー列車は、東武の〔TJライナー27号〕(平日運転・池袋0時00分発)のみとなったが、終電見直しの動きが広がると、この列車も見直しの対象となるのではないだろうか。

本文
 冬の臨時列車が発表になったが、〔ムーンライトながら〕は、今季も設定がありません…。このまま「安楽死」になってしまうのか?

 前回も書いたが、常磐線では「SENDAI光のページェント」に合わせた、臨時の〔ひたち〕が運行されます。

下り
ひたち97号 水戸7:30 → 11:18仙台

上り
ひたち98号 仙台20:18 → 23:48水戸

共に「SENDAI光のページェント号」の副称付き。12月12・19日運行。
停車駅:勝田・常陸多賀・日立・高萩・勿来・泉・湯本・いわき・広野・富岡・浪江・原ノ町・相馬
(「SENDAI光のページェント」自体は、今日の時点では、規模を縮小しつつ開催の方向)
 北海道の〔ライラック旭山動物園号〕は来年1月9日~2月28日の土休日に運行されるが、今年は春~秋にかけては設定されず(通常の〔ライラック〕〔カムイ〕の減便までやっていたのだから)、運行されれば1年ぶりになると思われます。今季の北海道の冬の臨時列車は、新幹線や特急は設定されず、実質釧網本線の〔SL冬の湿原号〕〔流氷物語〕のみ。

 JR東海は、〔南紀〕の編成が11月に変更になり、グリーン車の連結がなくなります(2号のみ、1日は連結)。「営業案内」の編成表では、基本は2連になる(指定席・自由席各1両)。

 JR九州はコロナ禍の影響で、在来線特急の一部が、11月1日より当面の間運休。対象は〔ソニック9・13・17・21・25・26・30・34・38・42号〕〔かもめ15・28号〕〔きらめき2・7・91(土休日運転)号〕〔かいおう1(土休日運休・10月31日から)・4・5(土休日運転)号〕〔きりしま4・9号〕と、〔にちりん9・12・17号〕の大分~延岡間、〔にちりんシーガイア20号〕の宮崎空港→大分間(宮崎空港→延岡間は代替で〔ひゅうが102号〕を運転。787系で、普通車は全車自由席)。
 なお、JR四国は今月から、高松・徳島・愛媛・高知23時台発の普通列車計6本を運休にしている他、〔いしづち3・5・16・18号〕は〔しおかぜ〕への併結を取りやめ、(下り)多度津・(上り)宇多津での乗り換えになっているが、この点については記されていない。

 そのJR四国・牟岐線の阿波海南~海部間は、11月1日より阿佐海岸鉄道に移管になります。
 そうなるとこの日以降、現在牟岐~海部間で運行されている代行バスは、牟岐~阿波海南間のJR四国+阿波海南~海部間の阿佐海岸鉄道の運賃の合算になるはずだが、阿波海南~海部間は、DMV運行開始までは無料で乗車できるとしています。「青春18きっぷ」などJR線内のみ有効の乗車券は、阿波海南以南は利用できなくなる(DMV開通までは影響は出ないが)。
 なお12月1日から、阿佐海岸鉄道も全区間バス代行になる模様。

 鹿児島本線・大牟田~植木間は、11月の月曜日は工事のため、日中は全列車運休。下りは荒尾10時14分発5331M~大牟田15時04分発5341M、上りは植木10時24分発5338M~15時28分発5346Mの11往復。また荒尾10時34分発上り快速小倉行4230Mも、荒尾→大牟田間は運休。代行輸送はない。
 先月号で予告されていた五能線の工事運休列車は、下りは2531D~2533D(能代→鯵ヶ沢間)と223D(能代→岩舘間)、上りは224D(岩舘→能代)と326D(深浦→能代間)。こちらも代行輸送はない。特に上りの深浦→能代間の工事日は、深浦7時22分発522Dの次は、20時15分発328D(最終)まで列車がない事になります。

 会社線は、東武東上線のみなみ寄居駅が31日に開業。当面の間、池袋側は東武竹沢まで、寄居側は男衾までの運賃で乗車可能。なお〔りょうもう8・25・44・47号〕は11月9日より(8号は10日より)「リバティ」500系に置き換えになり、〔リバティりょうもう〕としての運行になるが、今号では記載がない。25号は「午後割」・44号は「夜割」の適用がなくなる。「リバティ」は桐生線初入線。
 大井川鐡道千頭線の門出駅開業・五和→合格駅改称(11月12日)は、本文には記載されていない。
 関東鉄道常総線は31日にダイヤ改正を行うが、今号では記載がない。快速の運行時刻の変更や、一部列車の削減が行われる。
 それにしても、高速バスも地方の鉄道・バスも運休便がまだまだ多く、胸が痛い。

 航空は25日から冬ダイヤになり、JACはJALとの共同引受により、JAL便名での運航になる(J-AIR・HACと同じ)。但馬・種子島・屋久島・喜界島・沖永良部・与論島は、JALとしては初乗り入れ。
 またSFJの羽田空港は、関空・山口宇部路線が第1ターミナル南ウイング発着に変更になり、全路線第1ターミナル南ウイングに統一。

 次号は、例年ならJRの終夜運転など、初詣の臨時列車の時刻が掲載になるが、一体どういう事になるのだろうか?「今年度は終夜運転を行いません」のリリースが出ても、もはや驚きではないが、判断が難しいだろうねえ。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


 前回書くべきだったが、27日、ついに日高本線(鵡川~様似間)の廃止届が、JR北海道より出されました。来年11月1日廃止(最終営業日10月31日)の予定だが、北海道運輸局による意見の聴取があり、そこでJR北海道の陳述が認められると、廃止日が大幅に繰り上がり、4月1日廃止(3月いっぱいで終了)となるとしています。バス代行期間が相当な長期間になっていて、特に問題なく運営されているようであれば、細かな微調整は必要だろうが、その公算は大だと思います。つまりもう夏はほぼない、という事です。なので、もう列車に乗る事は叶わないが、「青春18きっぷ」で代行バスに乗れるうち(廃線後の代替バスでは乗れなくなるだろう)、新年早々に日高本線訪問を決定しました。バス代行にはもう慣れたのだろう、沿線の様子を見てきたいと思います。苫小牧~様似間の往復だけで一日がかり、しかも真冬でもあるから、大変な旅になりそうな予感もありますが。行きは飛行機だが、帰りは函館経由で新幹線の予定です。
 JR九州は、九州新幹線長崎ルート(武雄温泉~長崎間)の名称と車両を発表しました。〔かもめ〕は、順当な名称だろうと思います。JR東海が今年から運行を開始したN700S系を6連にしたタイプで、イメージイラストを見れば、やはり水戸岡デザインですね。あとは、未着工の佐賀県内区間がどうなるのか。やはり新幹線車両が博多~長崎間を直通できなかったら、十分な効果は発揮できないだろう(鹿児島ルートより短いし)。個人的にはやはりフル規格だろうとは思うのだが、佐賀県が納得する方策が見いだされないといけないと思う。

《今日のニュースから》 カッコ書きは新型コロナウィルス感染関連
28日 かんぽ生命保険 不適切販売で日本郵便社員ら490人 新たに処分 
(北海道 警戒ステージ「2」に引き上げ)
29日 ニトリHD 島忠へのTOB(株式公開買い付け)発表
(体操 内村 航平 新型コロナウィルス感染発表)