№2229 板谷峠と利府支線 そして全線再開常磐線の旅 1.普通電車の板谷峠越え
今月の頭、福島・山形・宮城と、東北南部のJR線を、主に普通列車で訪ねる旅に出ました。今回は、休日は月曜日1日だけ、日曜日は仕事が終わって、直接の旅のスタートとなったため、福島までは新幹線という事になったが。メインは、今年の3月14日に全線の運行を再開した常磐線という事になります。最後まで不通になっていた、富岡~浪江間のうち、どこかの駅で途中下車も考えてありました(出発の時点では、具体的にどことはきめていなかった)。原発事故の影響を最も受けた地域でもあるので、少しだけ緊張感もありましたが。日曜日は仙台に泊まるが、これも久しぶりの奥羽本線(今は「山形線」の愛称がある区間)の普通電車の乗車で、山形へ遠回りしていく事となりました。ほとんどの区間が久しぶりとなるが、特に常磐線を筆頭にして、何が見えてくる事になるでしょうか。
10月 4日(日)
仕事が終わってすぐ、東京14時00分発〔つばさ141号〕に乗車。
先頭17号車、自由席の車内。日曜日の午後にしては、やはり空いている、という事になるのだろうか?ただ、大宮で早々に降りる乗客が意外にいた。家族連れが多かったようだ。記念乗車、という事だったのだろうか?
東京駅の駅弁「チキン弁当」。
鬼怒川。
福島到着。ここは朝ドラ「エール」の主人公・古関裕而の出身地、という事で、今の福島駅の新幹線ホームは、出発時のメロディが、古関氏作曲「栄冠は君に輝く」が流れる。
〔つばさ〕に乗り通せば良かったものを、今回は普通電車で板谷峠越えです。
新幹線ホームのコンコースの、オリ・パラや古関氏の展示。
新幹線ホームの表示。山形新幹線の様子がおかしい。上り列車(どの列車かは解らないが)にイノシシが衝突したとかで、列車によって大幅な遅れが出ている。本来東京まで単独で走る臨時の〔つばさ88号〕は、福島から〔やまびこ146号〕に併結、本来の併結列車の〔つばさ146号〕がこのあとを、東京まで単独で運行、に変更。
在来線ホームの通路の、オリ・パラのカウントダウン表示。来年の新しい日程に従った数字になっています。
「古関裕而のまち」の展示。ゆかりの地を巡る循環バスも運行されてるらしい。
在来線の福島駅ホーム。他の新幹線などの駅でも書いているのだけれど、福島もまた、在来線に関しては無駄に広くなってしまっている印象がありました。使われていない側線も多いし。在来線は長編成の定期特急・急行がなくなって久しく、ここもまた、ホームや線路配線をコンパクトに整理した方が、良いのではないだろうか?
福島駅の時刻表。JRは新幹線も在来線もまとめて記されています。山形線(奥羽本線)普通電車の少なさが際立つ。11本しかない。しかもそのうち5本は、峠の手前の庭坂折り返し。
数少ない米沢行き、16時04分発451Mに乗車。ひとつ前の普通電車からは、3時間以上も空いている。719系5000番台2連だが、719系は、1067㎜区間は「フルーティア」を除いて全滅していて、普通電車として乗れるのは、「山形線」区間のみ。ワンマン化はされていない。
板谷峠も、普通列車で通過するのは、31年ぶり。№2221で、1989(H元)年12月27日に、EL重連+50系客車2連に乗車した時、大沢駅で撮影した画像を出したが、それ以来になりました。当然、標準軌化・スイッチバック全廃以降では初めて。既に新幹線工事は始まっていましたが。
(〔つばさ〕で通過した事はあったと思うが、いつだったか忘れてしまった)
発車してすぐ、東北本線を走る貨物列車のEH500と並走。
左側の新幹線の高架から連絡線が合流して、左側に転線する。その向こうには…。
〔つばさ88号〕の姿がありました。この列車に関しては、5分位の遅れ、という事になる。ただし、〔やまびこ〕の到着を待たなければならないから、もう少しこの場所で待たされる事になるのだろうか。
複線で、庭坂までは直線が続く。スピードも出る。
元々乗客はそんなに多くなかったのに、庭坂でほとんど降りてしまった。笹木野も、庭坂も、ホームは2両分しか使っていない。板谷峠越えは、4連の運転はもう考えていないという事だ。
庭坂を出ると、急に勾配がきつくなる。右にカーブして、遠くに福島の市街地を見ます。
3年前から全列車通過となっている、赤岩駅の島式ホーム。当然かもしれないが、列車のアナウンスは、「赤岩は通過」とか一言も言わない。先に出した福島駅の時刻表にも、赤岩通過とは全く記されていなくて、存在が忘れられてしまっているのか、と思った。
ただ、車内の「山形線」の路線図には、赤岩駅も記されています。しかも、こちらは「全列車通過」とは記されていない。
他のWebに赤岩駅訪問の記事もあったが、付近は「限界集落」に近いらしい。来年のダイヤ改正あたりで、正式に廃止になるかも知れません。
板谷駅の、スイッチバックの跡地。
板谷駅のホームは、シェードの中にある。やはり2両分しかない。
次の峠駅には、「峠の力餅」の売り子がいたが、車内で買う客はいなかった。スイッチバック時代と違って停車時間もわずかだし。ただ、ここはホームに数人の人がいた。クルマで来ているのだろうか?この人たちが力餅を買ってくれているだろうと思うが。
何しろ車内は、この程度の乗客しかいない。
大沢で〔つばさ148号〕とすれ違う。この列車はほぼ定刻のようだった。関根からは単線。板谷峠区間は、鉄道ファンはいるが、やはり一般の利用者は、相当減少しているとみていいでしょう。
米沢では、17時29分出発の山形行453Mへの乗車を想定していたのだが、普通列車にも大幅な遅延が出ていて、本来16時27分に出発する予定の山形行449Mへの折返しとなる山形発438Mが、40分以上の遅れで、反対側の3番線に到着した。この列車は719系4連。すぐに出発。米沢で「峠の力餅」を売っているなら買おうと思っていたが、忘れてしまった(駅に近い店舗で販売しているようだ)。
次の置賜で、〔とれいゆつばさ〕が待っていました。
農村地帯が続く。しかし10月ともなると、17時を過ぎたらどんどん暗くなる。
山形に着く頃には、もう真っ暗になってしまった。やはり30分以上の遅れとなり、さらに折返し米沢行き444Mとして、慌ただしく折り返していく。
山形は暗くなっただけでなく、かなり涼しい。
仙石線快速3842M。E721系4連。
左沢線346D(キハ101形×4連)を待って、出発。
E721系の車内。
仙山線もまた、数十年ぶりくらいの乗車になる、はずなのだが、残念ながらもう真っ暗になってしまって、車窓を全く楽しめませんでした。また別の機会に乗りなおしたいです。
結局仙台は、当初の想定より1時間程度早い到着となりました。地下鉄東西線で、この日投宿するホテルに向かいます。
翌5日はいよいよ常磐線再開区間に乗る事になるが、原ノ町からの列車が限られていて、仙台は10時過ぎでOKという事になります(その前は7時19分に発たなければならず、早すぎる)。なので、朝方は利府まで往復します。利府支線も久しぶりなので。
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2年前の台湾の特急「普悠瑪」の脱線事故に関する最終調査報告書が、台湾の運輸安全委員会から昨日発表されました。直接の原因は、運転手が、速度制御装置が故障していると判断して切ってしまったため、制限速度の倍近い速度が出てしまったという事だが、運転士への訓練の不十分さ、部品の交換の先延ばしなど、管理部門にも問題があったとしているようです。ともかくこのような惨事が、(日本も含め)どの国でも繰り返されぬよう、願うのみです。
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