№2214 台風10号にらみつつ 北陸へ 2.ハプニングにもめげず とにかく富山へ
2日目、米原経由で北陸路を行く事になるが、とにかく台風10号の影響が心配。米原より東は直接の影響は出ないと思うが、それでも列車の運行に影響が出そうでもあり(特に湖西線で強風の影響が出そうだった)、とにかく、この日のうちに富山に着く事が出来ればそれでよし、そんな心構えで、豊橋のホテルを発つ事になりました。
「青春18きっぷ」1日分消化。
9月 7日(月)
「愛知県に竜巻注意報」などととんでもない一文もニュースの合間に流れていたが、豊橋駅に向かうと、JRは普通に走っている。新幹線の通過も見えた。
豊橋から名古屋方向へ、朝のラッシュ時間帯の在来線に乗るのは、初めての事だ。快速米原行2505F。313系8連。
しばらくは飯田線とも並走する。下地駅で、右が飯田線下り豊川行403M、左は東海道線上り浜松行104F。
朝のラッシュ時だが、貨物列車とも会う。
東京や大阪ほどはガツガツした混雑にはならない、はずだが、前の普通列車がつかえていて、蒲郡や刈谷では3分の遅れになった。「テレワーク」の影響もあるのだろうが、名古屋に近づいても、キツイ混雑にはならなかった。
名古屋到着前。名古屋まで、雨はなかった。
ここまでの東海道本線は、一般の列車は皆313系、だったような。大府には下り快速2507Fで311系の姿もあったのだが。名古屋を出発してすぐにすれ違った新快速2312Fは311系8連だった。
しかし、枇杷島を過ぎたら雨になった。稲沢でDD51と出会う。構内には、北斗星色のEF510の姿も見えました。
〔しらさぎ2号〕。
尾張一宮を過ぎたら雨はやんだが、空模様はやはり不安定。
(富山到着後に知ったが、このあと静岡から愛知にかけては所々大雨になり、東海道新幹線なども一時止まったそうだ)
大垣から先は米原行に乗り換え…となるところ、何のことはない、前の4両がそのまま普通213Fになる。だったら通しの米原行快速で走れば良かったじゃないか、とも思う。
後続の新快速2107Fが到着する頃は、大垣はかなり雨が強くなってきた。
車内はガラガラ。近江長岡を過ぎると、最後部車両は誰もいなかった。
〔ひだ25号〕とのすれ違いだが、5分位は遅れていたように見えた。
米原に着くと、コンコースの出発案内の表示がヘンだ。湖西線の強風の影響で、〔サンダーバード〕が米原経由の迂回運転を行っている。真ん中の6番線の「臨時」は〔サンダーバード9号〕らしい。左に〔サンダーバード10号〕の表示があるが、客扱いを行ったのだろうか。米原は、風はそんなに強くないと思ったが。
右の6番線が〔サンダーバード9号〕(運転停車のみ)、左の5番線は〔しらさぎ3号〕で、〔サンダーバード9号〕の後、遅れて出発していった。
この後の、姫路始発716T→4716Tに乗るが、本来は通しのところ(716Tの前4両が近江塩津直通)、留置線から出てきた4連に乗り換え、という形になった。
車内には「抗菌処理済」のステッカー。電車でもバスでも、よく見かけるようになりました。
上り新快速3247M、だが、行先が米原になっている。これも乗り換えか。
たぶん、〔しらさぎ56号〕。
余呉湖。
近江塩津駅到着。
工事のお知らせ。「駅新設」と書いてあるが、ホームを新設するようだ。理由は解らなかった。
(今SNSを見てみたら、北陸新幹線関連では?みたいな推測が大半)
近江塩津駅の駅舎。
ところが、ここで困った事態になってしまった。敦賀までの普通列車が、ない!湖西線は新快速が強風で運休になっていて、それは豊橋のホテルを発つ前にJR西日本のWebで見ていたのだけれど、近江塩津~米原間は区間運転で走ってくれているだろう、と勝手に解釈していた。大甘だった。一応米原で運行状況を聞いてみたのだが、もう一押し強く聞いてみるべきだった。
解っていたら、乗車券部分を支払ってでも〔しらさぎ3号〕にしたのだが、たまたま駅にいたJR西日本の職員(駅業務は民間委託)の話では、夕方まで再開されないという。代行輸送なんて気の利いたものもなく、敦賀までのバス路線があるわけでもなく、こうなると自分でタクシーを手配する以外道がない。駅前には常駐のタクシーがいない。窓口の職員に教えてもらった電話番号の会社のタクシーに、駅まで来てもらった。塩津街道を走って、敦賀まで30分。6,890円かかった。事前の電話の時点では「1万円くらい…」という話だったので、そこまでいかなかったのは幸いだったものの、イタイ出費だった事には、変わりがない…。
敦賀駅。新幹線の工事の真っただ中で、駅はだいぶ雰囲気が変わりました。
なので、改札口付近も、様相が変わっているし、工事中で雑然としたところも。
改札口近くのお知らせ。今月になって、コロナ禍の影響で〔サンダーバー〕2往復が計画運休に入っている上にこの迂回運転で、混乱している状況がうかがえる。
敦賀から先、普通列車は、直接は影響が出ていない。当初想定していた福井行1241Mに乗れました。521系2連のワンマン運転だが、この列車では運賃収受は行っていない。
出発してすぐ、北陸新幹線の駅を見る。
北陸トンネルに入ると、七尾線向け521系の試運転列車とすれ違いました。しかし、通過に9分も要したのに、トンネルの中で出会った列車は、この1本だけ。
今庄を過ぎたところで乗客の数を数えてみたが、2両で10人しかいない。武生での乗車が多かった。同じ福井県ながら、嶺北と嶺南の日常的な流動は、やはり少ないのか。
福井鉄道の越前武生駅で、福井鉄道の電車を見かけました。「FUKURAMU」。
右手には、新幹線の高架橋が並走する。まだつながっていない部分も見られました。
福井駅。駅に建つのは2014(H26)年9月以来ちょうど6年ぶり、となるが、西口の駅前はさらに整備が進んで、バスターミナルも整備されています。ただ、ここもコロナ禍の影響は免れず、一般路線でも一部減便しています。
大きく変わったのが、福井鉄道の福井駅。以前の駅前電停からさらに駅の近くに延伸し、2面2線となっていました。日中は田原町行と越前武生行の普通電車が、共に30分間隔で乗り入れ。
福井駅の改札口にも、〔サンダーバード〕迂回運転のお知らせ。下りは20~40分程度の遅れ。上りは定刻に出発するが、京都・大阪着がやはり20~40分の遅れになるという事。
金沢行1341M。これも521系2連のワンマン。
芦原温泉駅は、在来線の駅に並ぶ形で、新幹線の高架駅が設けられる。
小松は在来線も高架駅で、併設する形で新幹線の駅が造られます。
本来はここで〔サンダーバード19号〕の待ち合わせになるはずが、やはり30分程度の遅れになるという事で、9分停車はするが、待たずに出発。金沢まで先に到着する事になりました。
金沢駅の改札口。
金沢駅。ここは、2018(H30)年4月以来だから、2年ぶりです。「グランドリーム」の姿がある。
金沢から先はIRいしかわ鉄道となり、「青春18きっぷ」は使えません。ICOCAを導入しているので、高岡までPASMOで乗車。
449MはIR編成で521系4連。しかし、この列車が出発する4番線は富山側の欠き取り式ホームとなり、階段を上がってもその先が相当遠い。何とかならなかったのか?と思う。
(新幹線が敦賀まで開業すると、在来線は特急廃止+IR転換で、4番線発着は少なくなるとは思うが)
車掌も乗務。乗務員はIR。
もうすぐなくなる、七尾線の415系との出会い。
倶利伽羅からあいの風とやま鉄道となるが、そんな事を意識させるものは、どこにもない。当然乗務員も通し。
高岡から、氷見線に乗ります。氷見線は、かなり久しぶり。前回いつ乗ったのか、もう記憶がない。もちろん「青春18きっぷ」が通用。
16時23分発545Dは、キハ47×2連のワンマン。車内で運賃を収受するが、氷見線は案外駅員がいる駅が多い。次の越中中川から、学生の乗車が多かった。こちらの方が、高岡市の中心部に近いようだ。
いきなり端折るが、富山湾の雨晴海岸。遠くに立山連峰も見えるが、曇り空なのが残念。
女岩。
むろん、海スレスレの区間もあるが、駅付近は公園として整備されている所もありました。
終点の氷見駅。駅舎は交通広場の上屋に隠れてサマにならない感じがしたので、こんな感じで撮ってみました。
行き止まりの先には、腕木式信号機が保存されています。
その説明書き。平成に入ってもしばらくは氷見駅で現役、その後は小松市で保存されていた、と記されている。
列車内に貼られていた、津波発生予想時の手順。
帰りの高岡行544Dから、もう一度雨晴海岸。
ドアの上には、雨晴海岸のガイドが掲げられています。冬の晴れた日に乗ると、より印象的かも。
伏木~能町間の海側には、「日本総合リサイクルセンター」の敷地があります。「鉄道ピクトリアル 鉄道車両年鑑2014年版」にルポが書かれている所で、クハ418-1が、未だに残っています。他に遠州鉄道のエアロバスや、北陸鉄道・西武バスの姿が見えます。
もう少し進むと、東京メトロ02系の車体がいくつもありました(当時の記事では、鉄道車両の解体の受注はかなり難しいとされていたが)。その先の敷地には、神奈中バスのエアロスターや、西武バスのガーラなどが何台も並んでいました。
氷見線も、割と乗客が多いし、「比較的」本数も多いが、もう一押しであと2往復くらい増発し、1時間間隔のパターンダイヤを組めると良いと思うのだが。本当は、今回は乗車しなかった城端線も含めて電化が望ましいのだが、ただここは在来線としては、他のJR西日本の路線からは孤立してしまっているのが痛い。後は、新車両の導入等による近代化を期待、という所でしょうか。
高岡からは再びPASMOで乗車。〔あいの風ライナー〕もあったのだが、始発の557Mに乗車。あいの風の521系2連。
富山駅に着きました。上下ともついに高架の新ホームが完成し、同じレベルで上下列車を見る事になりました。上下共にあいの風編成だが、左はトキめき直通の糸魚川行461M、右はIR直通の金沢行444M。どちらも、接続する第3セクターへの直通列車という事になります。
改札を出ると、ついに市内線と富山港線の線路が繋がり、ホームが同じになりました。左は元から地鉄のT100形の岩瀬浜行、右は元ライトレール0600形の大学前行。
8000形旧塗装復刻車と、元ライトレールが並ぶのも、新しい時代になったんだなあと感じさせるシーンだと思います。
近江塩津~敦賀間の痛い出費はあったが、それ以外は、当初想定していたプラン通りに進めて、富山の地に着く事が出来ました。
台風10号は、当初懸念されていた破壊的な勢力にはならなかったようで、心配されていたほどの被害にはならなかったようでした。交通が被災しなくて良かった。あくまで結果論だが。
明日は、富山は晴れてくれそうです。朝方は市電を撮って、その後は普通列車で、あいの風・トキめき・信越・上越線経由で横浜を目指します。
当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。
4連休が終わりました。私はおとといの仕事帰りに横浜に行って「ベイサイドブルー」に乗ってきて、休みになった昨日は、伊豆と箱根に行ってきました。何のかんの言っても4連休、特に伊豆と箱根は渋滞が酷くて、伊豆ではバスが30~40分の遅れになってしまいました。「ステイホーム」がもてはやされている?「ウィズコロナ」の時代にあっても、狭い我が家を離れて、思いっきり遠くに行きたいという欲求は、やはりどの人にも普通にある心情の一つだと、改めて思いました。この混雑が、ウィルス再感染につながらなければいいけれど、という所だが、「三密」無視でバカ騒ぎの欧州などと違って、皆自制できているように見えたので、その点はあまり心配していないです。それより何度も書くが、感染を恐れた人々が電車・バスを避けてマイカーに移行してしまうのではないか、それが心配になりました。この4日間、通勤も含めて利用した電車・バスは皆それなりの乗車があって、この点では一安心、ではありますが。
《今日のニュースから》 カッコ書きは新型コロナウィルス感染関連
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台風10号は幸い、破壊的な勢力にはならずに済んだけれど、今度は台風12号が関東地方に迫ってきています。直撃の可能性もかなりあります。心配です。