№2200 今年2度目の関西 山陽電車を追うはずが 2.方向転換 城崎温泉寄り道で京都へ大回り

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 今回の「弾丸旅行」の本来の目的は、山陽電車の3000系旧塗装復刻編成の撮影、にあったのだけれど…。
 前日、山陽電鉄のネットで運用を調べたら、午前中の姫路発須磨行の後は、夕方まで運用がない。東須磨の車庫に引っ込んでしまうのだろう。チャンスは1回だけ、垂水あたりで待ってみようかと思いつつ、ホテルの部屋のベッドに横になった。

 8月 3日(月)
 ところが、翌朝TVの天気予報を見たら、「曇り時々晴れ」…。それでも大阪の上空は青空になっていて、ともかく一度は、神戸を目指してみました。阪神の各駅停車に乗り通す。

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 野田で見かけた5700系。これもまだ、一度もキチンと撮った事がない。

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 新型コロナウィルス感染対策の、乗客への「お願い」。
 これに限らず関西では、乗客への数々のお願い事は、地域の事業者各社の連名になるのが普通。これは意外。関東ではこういう事はないのに。

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 尼崎の車庫。1000系の台湾ラッピング車がいる。尾久には武庫川線転用の5500系。

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 高架線になったばかりの青木駅。

 しかし、神戸に近づいても、雲がどんどん増えてきて、回復する気配が感じられない。チャンスが1回だけ、という事を考えると、このまま前進しても、撮影にはならない気がして、今日阿諦めてしまいました。
 またいつか、早いうちに撮りに行きたい。場合によっては、新幹線を使って日帰りになったとしても。関西の電車も、めい一杯撮る機会が、なかなかないのが辛いです。

 三宮で方向転換、曇天だったらと考えていた、北近畿方面のJR線に乗りに行く事にします。ここから「青春18きっぷ」を1日消化、尼崎まで新快速で戻りました。

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 いきなり端折って、尼崎9時28分発の福知山線丹波路快速2719M。221系更新車の4連。

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 急カーブの高架線の先に、15年前の福知山線事故の現場が現れます。4年前に近くから見たけれど、この4年間で慰霊施設として整備されていました。下りもやはり、だいぶ手前から減速する。

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 ドーム状の屋根に覆われた、慰霊施設。

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 電車が衝突したマンションが、一部残されているのが見えます。
 賛否両論ある施設だが、被害者・遺族でも、JR関係者でもない私には、良い悪いを口にする資格はないでしょう。ただ、亡くなられた大勢の方々の冥福を、祈るのみ。

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 宝塚を過ぎると、新線を長いトンネルで突っ切っていきます。

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 トンネルの中で、〔こうのとり8号〕とすれ違う。287系。

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 新三田を過ぎると、複線は続くが、かなりローカル色が濃くなってきました。藍本付近。

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 古市で快速2746Mとすれ違う。大阪行だが、321系7連。

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 福知山で、223系5500番台の2537Mに乗り換え。ワンマン。

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 単線となってさらにローカル色は濃くなり、篠山川が渓谷のように沿線を流れていく。

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 谷川から先は、ここもまた、何十年ぶりだろう?という区間。農村地帯。

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 市島駅。

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 石生での〔こうのとり10号〕に続いて、市島で普通2530Mと行き違い。

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 福知山到着。久しぶりの福知山駅は、高架駅に一新していました。

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 今の福知山駅。南口。

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 南口には、転車台に乗ったC11 40の姿がありました。

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 その説明書き。

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 城崎温泉を目指すのだけれど、普通電車を待つと、今日中に帰るのだが、かなり遅くなってしまう。ので、ズルいのだけれど、城崎温泉までは別払い(運賃+特急料金2,060円)で、〔こうのとり5号〕に乗ってしまいました。右の列車。左は京都発天橋立行〔はしだて3号〕。

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 287系は、初めての乗車。新しいけれど、特に特徴的なものは感じない。最近のスタンダードな特急車両では標準的な仕様、という所か。乗客は少なかった。ほとんど寝ていました。

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 城崎温泉駅。ここは、平成になった直後くらいに来て以来。たぶん。

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 駅前の全但バス。温泉行。

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 城崎温泉駅の「鉄道むすめ」、城崎このり。

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 何のために来たんだよ!と問われそうだが、温泉には行かず、すぐの普通列車で、京都を目指す。浜坂発豊岡行快速1172D。キハ47×2連。

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 豊岡からの436Mは、113系2連。短編成化改造編成だが、ともかく113系に乗る機会も、かなり少なくなってきました。乗るなら今のうち。八鹿停車中。

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 養父付近。やはり北部は、電化はされていてもローカル色が濃い。

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 上夜久野で、〔こうのとり9号〕待ち合わせ。289系。

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 福知山に近づくと、京都丹後鉄道の車庫が見える。

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 福知山では、京都丹後鉄道宮福線の111Mが入れ違いに出発する。
 京都丹後鉄道も、北近畿タンゴ鉄道時代を含めて、宮福線に関しては乗った事がない。宮舞・宮豊線(旧宮津線)も、タンゴ転換前のJR時代に、DC特急〔あさしお〕で乗り通して、それっきり。舞鶴線・小浜線も含めて、いずれ、再度乗りに行かなければなるまい。

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 北口には、西日本JRバスの園福線が乗り入れます。これは途中の桧山行。園福線もPiTaPaを導入しているが、現在福知山で全国相互利用のICカードで乗れる乗り物は、このJRバス路線だけ。鉄道は未だ入っていない。

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 園部行1142M。223系5500番台2連のワンマン運転。
 綾部までは複線だったが、その先は単線。やはりローカル線風情。

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 鍼灸(しんきゅう)大学前駅。1996(H8)年の電化と同時に開業した駅で、福知山より南では、唯一の棒線の駅。大学の名前は、今は変わっている。 

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 日吉で普通と、特急〔はしだて7号〕2本の待ち合わせのため、10分近い停車。その間に、駅の外に出てみました。南丹市営バスのターミナルになっていて、自家用登録のレインボーやポンチョが並んでいる。南丹市営バスは主に市北部に路線網があり、越境して京都市北区(旧京北町)のJRバスの周山に乗り入れ、旧JRバスの代替路線も運行しているらしい。日吉駅は、昔は殿田駅と名乗っていました。神奈川県民としては、日吉=東急、あるいは慶応大学のイメージが強いのだが。

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 園部に着きました。ここから「嵯峨野線」。園部では快速2224Mにすぐに接続するが、ここではその10分後の普通258Mに乗車しました。どのみち、米原から小田原停車の新幹線〔ひかり〕が同じになるので。

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 まだローカル色はあるが、複線になって、幹線の風格が出てきました。

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 これが今年オープンした、Jリーグ・京都サンガの新スタジアム「サンガスタジアム by KYOSERA」。亀岡駅に隣接していて、サガン鳥栖のスタジアムと同じくらい、電車で来た場合の利便性は良さそう。

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 トロッコ亀岡駅。嵯峨野線では馬堀駅が最寄。
 観光鉄道と別れると、こちらはすぐに長いトンネルに突入する。電化・新線付け替え以降では初めての乗車になります。地蔵、愛宕、朝日、第二保津と、近代的な複線トンネルが連続する。

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 保津峡駅。ホームが、保津川を跨ぐようにかかっている。

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 さらに第一保津、小倉山とトンネルが続く。
 高規格の新線に切り替わった事で、車窓は面白みがなくなってしまったけれど、幹線として脱皮するには必要な工事だったと、乗り通して思う。福知山線(宝塚~三田間)も、同じですね。

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 右手にトロッコ嵐山駅が現れる。この先、下り線に合流する。

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 嵯峨嵐山駅。その手前で、観光鉄道は分岐し、トロッコ嵯峨駅に着く。どこも列車の姿はなかった。運行されていたのか、駅は開いているようだったが。
 嵯峨嵐山で〔はしだて6号〕通過待ち。

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 京都市内も、連続立体化で近代化され、いくつか駅もできています。そのうちの一つの、円町。

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 京都鉄道博物館には、80系電車や、新幹線0系の姿がありました。80系は、一度は乗ってみたかったな。

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 京都に到着しました。

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 京都17時23分発の普通(高槻まで快速)796T。この後の新快速に乗っても、やはり米原からの〔ひかり〕が同じになるので、こちらを選択。

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 彦根駅手前で、近江鉄道とすれ違う。

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 米原からは新幹線(当然別払い)で、これまで何度も利用してきた小田原停車の〔ひかり〕だが、今春ダイヤ改正で時刻が多少変わり、列車名も〔ひかり662号〕となりました。5号車の自由席車両に座る。

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 京都駅で買っておいた駅弁を広げる。「京都おでかけ牛めし」(1,100円)。

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 伊吹山。さすがに暗くなってきた。
 新ダイヤでは、名古屋で6分も停車。臨時〔のぞみ438号〕待ち合わせだが、この日は運転日ではなかった。

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 それにしても、何だこのガラガラぶりは。名古屋出発後、乗客を数えてみたら、自分を含めて14人しかいない。90人座れるのに。4号車は10人!こんなの、東海道新幹線じゃない。これもまた、新型コロナウィルス感染禍の影響なのか。ため息が出てしまう。せっかくの車内販売も、どこか手持ち無沙汰のようだった。

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 5月20日からスタートした、「特大荷物スペース」のステッカー。
(自由席は設定がなく、特大荷物スペースは持ち込めない)

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 小田原到着。ここも、お客さんが、心持ち少ないだろうか。
 到着が若干遅くなったが、戸塚へ戻る東海道線の時刻は変わらないから、乗り換え時刻が2~3分程度しかなくて、慌ただしくなった(元々、「乗り換えに必要な標準時分」には足りていなかったのだが)。

 こんな感じで、今月頭の「弾丸旅行」は終わりました。やはり、山陽電車撮りたかった…。神戸電鉄あたりと合わせて、再度トライしたい。一方で、ローカル線に乗り歩く旅(今回は単純に「ローカル線」とも言い難いが)も、今後機会を見て、続けていきたいと思います。矛盾する部分もあるので、プランニングは難しいけれど。時間が、もっと欲しい…。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


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