№2194 首都圏の鉄道・バス 新型コロナウィルス感染影響まとめ Ver.19

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 いつもの年なら「お盆をふるさとで過ごす人々の移動が…」でニュースが始まる今の時期、なのに、今年は…。ウィルス感染だけでなく、熱中症の危険もあるので、自宅でおとなしく過ごすのが、一番なのでしょうかねえ。それは、交通にとっていい事ではないのだが。お盆休みなのに、高速バスも運休や減便が相次いでいて、どうしようもなく悲惨です。
 首都圏の交通の、新型コロナウィルス感染に対する、特にダイヤ面での対応、今回は、昨日14日までのリリースを中心にまとめます。といっても、鉄道や一般の路線バスに関しては、新しいリリースはほぼなし。
 対象の交通機関は、基本的に鉄道・バスとも、Suica・PASMO事業者です(それ以外も若干加えています)。特に終了予定日の記載がなければ、「当分の間」です。記載があっても、状況の変化により変更される場合があります。 

*** 鉄道 ***

JR東日本 新幹線・快速・普通列車の定期列車は通常通り運行。特急は〔成田エクスプレス〕のみ、早朝・夜間を除き全区間、または一部区間を運休(38号は東京始発大船行で運転)。その他の定期列車は通常通り運行。大曲花火大会(8月28日~30日)関連の臨時列車は、大会延期のため、全て取りやめ。

JR東海 東海道新幹線は、定期列車は全列車運行。山陽新幹線直通も全区間運行。臨時列車は、お盆期間(7~17日)中は前年比103%、8月16日は過去最多の455本を運行予定。御殿場線の普通列車は通常通り運行。〔踊り子〕はJR東日本、〔ふじさん〕は小田急のWebで確認を。

東京メトロ 通常通り運行。

東京都営(地下鉄・都電・日暮里舎人ライナー) 通常通り運行。

京成 〔スカイライナー〕は上下18往復を運休。運行される一部列車の青砥停車を実施中。青砥~成田空港間料金1,000円。下りは青砥駅の係員からライナー券を購入(現金のみ)、空席に着席。上下とも前売り・チケットレスサービスは利用できない。一般列車は通常通り運行だが、一部列車で時刻を変更している。「京成電鉄 夏休みチャレンジミッション」を実施。8月31日まで。

東武 一般列車は特急を含め、通常通り運行。「SL大樹」は、当分の間は総座席数の6割を発売、客車1両分は発売せず、他の号車から移動できるように開放する(ソーシャルディスタンス確保のため)。「DL大樹」は引き続き見合わせ。

西武 秩父鉄道直通は取りやめ(三峰口編成は西武秩父、長瀞編成はお花畑の発着で運行)。そのほかの特急など一般列車は通常通り運行。特急「スタジアムエクスプレス」(西武球場前→池袋)は、8月の運行は11日~16日(楽天6連戦)、25~27日(日本ハム3連戦)。「52席の至福×ありがとうとしまえん」を8月18日運行。

京王 〔京王ライナー〕は、平日は運行本数を変更している。京王八王子発5時47分発(90号)・8時56分発(92号)、橋本発9時22分発(94号)を運転(一部列車の行先・時刻を変更)。夜間の新宿0時発京王八王子行13号、0時20分発橋本行43号は取りやめ。土休日は通常通り運行。そのほかの一般列車は通常通り運行。5000系使用の全席指定列車を、8月15・16・22・23日に新宿~高尾山口間で運行。下り〔Mt.TAKAO〕は新宿発8:00・9:00発(高尾山口までノンストップ)、上り〔京王ライナー〕は高尾山口発15:15・16:15・17:15分発。

小田急 通常通り運行。臨時〔ふじさん31・32号〕を運行。7月18~26日・8月15~30日の土休日、合計12日運転。「エヴァンゲリオン×箱根 2020 MEET EVANGELION IN HAKONE 第3新東京市スタンプラリー」を、9月30日まで実施。箱根登山鉄道色の1000形4連1編成を、8月いっぱい、小田急の全線で運用する。一般小田急色の6連と連結した10連で運転。9月5・6日の〔メトロえのしま91・93号〕が大和に臨時停車。〔えのしま1・2・3・5・21号〕〔ホームウェイ60号〕と共に、大和着の特急券所持者に、ロマンスカーオリジナルノベルティをプレゼントする(両日の女子ソフトボール及び「なでしこリーグ」試合開催に合わせた企画)。

東急 通常通り運行。大井町線「Q-SEAT」サービスは取りやめ(列車は通常運行)。定期券売り場の営業時間を、今月一杯短縮(13時~)。

京急 日中の品川~京急蒲田間区間運転の普通(平日14往復・土休日27往復)は、引き続き運休している。土休日の一部快特の「ウイングシート」は、サービスを再開している。車内での取り扱いを開始(この場合の料金は500円)。

相鉄 通常通り運行。

りんかい線 通常通り運行。

つくばエクスプレス 通常通り運行。

関東鉄道 通常通り運行。

新京成 通常通り運行。

北総 通常通り運行。

東葉高速 通常通り運行。

東京モノレール 通常通り運行。ラッピングトレインは運用を公表していない。

ゆりかもめ 通常通り運行。

多摩都市モノレール 通常通り運行。

舞浜リゾートライン 通常通り運行。

千葉都市モノレール 通常通り運行。

埼玉高速鉄道 通常通り運行。15日のJリーグ輸送は、試合開始前に下り5本、終了後に4本の臨時列車を運行(7月12日・8月1日と同じ内容)。

埼玉新都市交通 通常通り運行。

横浜市営地下鉄 通常通り運行。

横浜高速鉄道みなとみらい線 通常通り運行。

横浜シーサイドライン 金曜日深夜の増発・終電繰り下げは行わず、月~木曜日のダイヤで運行。土休日は混雑緩和のため、当面の間、日中5分間隔で運転。

湘南モノレール 通常通り運行。 

江ノ電 通常通り運行。

箱根登山 通常通り運行。

伊豆箱根 駿豆線・大雄山共に最終電車を繰り上げ。駿豆線は三島22時50分・修善寺22時22分発まで、大雄山線は現状の最終電車までは通常運転。〔踊り子〕4往復は全て、通常の運転日に運行。「Over the Rainbow」編成は、当面運行を継続。「HAPPY PARTY TRAIN」と共に、10月29日までの運用を公表している。位置情報連動型ゲーム「駅メモ!」とのコラボ企画を実施中(11月5日まで)。ヘッドマーク付き編成の運用を公表している。駿豆線は3501Fで9月30日まで、大雄山線は5505Fで9月15日まで公表。

伊豆急行 夜間を中心に一般列車を減便。伊東~伊豆高原間は上下とも、最終電車が繰り上げ。「リゾート21」の展望室は使用停止。「黒船電車」には31日まで「ロイヤルボックス」車を連結(普通乗車券・ICカード等のみで乗車可)。

富士急行 特別ダイヤで運行中。〔フジサン特急〕〔富士山ビュー特急〕は運休中(JRからの〔富士回遊〕は3往復とも運行)。最終電車は大月発22時05分、河口湖発20時51分に繰り上げ。「トーマスランド号」は、運用を固定していない。「バンドリ!」ラッピング電車を運行中(9月6日まで予定)。

小湊鐵道 通常通り運行。

いすみ鉄道 通常通り運行。

銚子電鉄 朝方5往復・夕方2往復を取りやめ。

秩父鉄道 「計画運休」ダイヤで運行。「ELパレオエクスプレス」の運行を開始。9月27日までの土休日(8月29・30日を除く)と8月20日運行。「SLパレオエクスプレス」はSLの全般検査のため、元々今年の運行計画はない。

*** バス *** 基本的に一般路線バス
 深夜バス(主に23時台以降、運賃を倍額にして運行されるバス)の運行を、別に記しました。ただし、事業者によって表記内容が結構異なり(はっきり「深夜バスは運行(運休)」と書く所もあれば、時刻表を見ないと解らない所もある)、私の解釈で記した所もあるので、違う部分もあるかも知れません。その点はご容赦ください。

東京都営 通常通り運行。「おでかけパスもキャンペーン」は、今年は中止。
 深夜バス:運行

日立自動車交通 通常通り運行。

京成バス 中山競馬場のアクセスのバスは引き続き運休(次のレース開催は9月12日)。ZOZOマリンスタジアム臨時直通バスは運行。その他の一般路線は通常通り運行。ウィルス感染禍とは関係ないが、高速バスの浜松町バスターミナル乗り入れが9月30日を持って終了する(貿易センタービル建て替えによるバスターミナル閉鎖のため。共同運行他社も含む)。
深夜バス:運行

京成タウンバス 通常通り運行。

京成トランジットバス 一般路線は通常通り運行。

ちばフラワーバス 一般路線は通常通り運行。成東~ウォーターガーデン間臨時便を運行中(9月23日まで)
深夜バス:運休

ちばレインボーバス 通常通り運行。

ちばシティバス 一般路線は通常通り運行。

ちばグリーンバス 一般路線は通常通り運行。

東武バス 定期観光バス・深夜急行バスは全路線全便運休。スカイツリーシャトル上野・浅草線は30分間隔の臨時ダイヤ。日光地域は、日光駅~中禅寺温泉・湯元温泉路線、日光駅~霧降高原路線、世界遺産めぐりバスは臨時ダイヤで運行。日光鬼怒川線は通常通り、〔SL大樹〕運行日に運行。中禅寺温泉~立木観音・遊覧船発着所~半月山線は、運行を再開している。ウィルス感染対策と関係あるかは解らないが、「TOBU FREE Wi-Fi」は9月いっぱいまで休止。ウィルス感染禍とは関係ないが、天沼〔営〕は浸水被害のため、定期券発売業務を中止している。
 深夜バス:運休

国際興業 通常ダイヤでの運行に復帰。深夜急行バスは引き続き運休。メッツァ直通バスは、〔m01〕(飯能駅北口発着)のみ特別ダイヤで運行。〔m02〕(東飯能駅発)は引き続き運休。埼玉スタジアム直行バスは、当面は運行しない。
 深夜バス:運休(折り返しが深夜バスとなる便も運休)

西武バス 深夜急行バスは運休。メッツァ直通バスは〔m01〕(飯能駅北口発着)のみ特別ダイヤで運行再開。〔m02〕(東飯能駅発着)は引き続き運休。〔川越100〕系統(本川越駅~川越水上公園)は、今年度は運行しない。メットライフドーム直行バスは、(立川バスも含め)当面は運行しない。
 深夜バス:東京都内 運行 埼玉県内 運休

関東バス 全線で、特別ダイヤで運行(一部系統を除く)。
 深夜バス:運行

立川バス 一般路線は通常通り運行。
 深夜バス:運行

西東京バス 一般路線は通常通り運行。
 深夜バス:運行(深夜ご帰宅バス「楽帰ぃ」は運休

京王バス 一般路線は通常通り運行。
 深夜バス:運行

小田急バス 土曜日は通常土曜ダイヤで運行(世田谷〔営〕は、〔下61〕系統は臨時ダイヤ、そのほかの系統は休日ダイヤを継続)。〔渋24・26〕〔向10・13〕各系統、三鷹の森ジブリ美術館路線、みたかシティバスは臨時ダイヤを継続。
 深夜バス:運行

東急バス 平日は通常の平日ダイヤ。E-Liner・深夜急行バスは引き続き運休。土曜日は引き続き休日ダイヤで運行。自由が丘や、田園都市線の駅を発着する系統の一部は、土曜日は土曜ダイヤで運行。なお、渋谷~上高地間高速バスは、渋谷発8月24日、上高地発8月25日を持って今年は運休。
 深夜バス:運休

京浜急行バス 八幡宮~由比ガ浜間駐車場間は取りやめ。オープントップバスは、1便当たりの乗車人数を最大19人に制限して運行。〔八8〕系統は土曜ダイヤで運行。
 深夜バス:運休

KMバス 通常通り運行。

銀河鉄道 恩多青葉町線は、平日は通常ダイヤに復帰。小平国分寺線は、平日は小平駅南口発6時12分~20時32分の間20分間隔+最終20時57分、国分寺台駅入口発6時37分~20時57分の間20分間隔+最終21時22分。土休日は小平駅南口発6時57分~20時37分、国分寺駅入口発7時22分~21時02分の間20分間隔(土曜日のみの学校対策便は運行しない)。無料通勤バス(東村山駅東口6時00分発→新宿・東京駅)を運行している(予約制)。
 
東京ベイシティ交通 一般路線は通常通り運行。。

新京成バス 松戸新京成バスは、土曜日は休日ダイヤで運行。深夜急行バスは運休。船橋新京成バスは通常通り運行。
 深夜バス:運行

千葉交通 一般路線は通常通り運行。

千葉中央バス 「C-bus」は運休中。その他の一般路線は通常通り運行。深夜急行バスは、千葉駅→ちはら台線は0時50分発のみ運行。
 深夜バス:運行

千葉内陸バス 一般路線は通常通り運行。
 深夜バス:運行

千葉海浜交通 一般路線は通常通り運行。稲毛海浜公園プールオープンに伴い、9月22日まで、稲毛海岸駅~海浜公園プール間急行便を運行(土休日と8月13~15日)
 深夜バス:運行

成田空港交通 一般路線は通常通り運行。

小湊鐵道 千葉~ちはら台間深夜急行バスは引き続き運休(千葉中央バス便のみ運行)。千葉白子急行は(平日・土休日同一ダイヤで、一部減便)。その他の路線は、通常運行に復帰。

日東交通 一般路線は通常通り運行。

館山日東バス 一般路線は通常通り運行。

鴨川日東バス 一般路線は通常通り運行。

平和交通 深夜急行バスは運休。稲毛駅~平和交通本社・にれの木台中央、新検見川駅~にれの木台線は臨時ダイヤで運行。

あすか交通 一般路線は通常通り運行。

東洋バス・千葉シーサイドバス 通常通り運行。

関東鉄道 最終バスを繰り上げ。主に22時00分より後に始発を出発する便を取りやめ(22時00分より早い便の取りやめもある)。

朝日自動車 通常通り運行。
深夜バス:運休

阪東自動車 各路線で最終バスを繰り上げ。湖北北口線・川村線は「2020年度運行スケジュール」に基づき運行中。

茨城急行 北越谷→松伏高校線で金曜日・祝前日のみ運行の深夜便2便の運行を取りやめ。

川越観光 。入西団地循環・マイタウン循環・東京電機大学循環の各路線は23時台の便の運行を取りやめ、最終バスを繰り上げ。森林公園駅~森林公園南口路線(土休日のみ運行)は、特別ダイヤで運行(1時間に1~2本)。

国際十王交通 一般路線は通常通り運行。

関越交通 「水上温泉わくわく号」は、今年度は運行しない。その他の一般路線は通常通り運行。

イーグルバス 小江戸巡回バスは当面の間、土休日も平日ダイヤで運行。

横浜市営 一般路線は通常通り運行。「雨の日臨時便」は運行しない(今月一杯)。「ピアライン」は、運行時間帯を縮小して運行している。
 深夜バス:運休

横浜交通開発 通常通り運行。

川崎市営 通常通り運行。等々力スタジアム直行バスは、運行開始が延期になった。市立川崎高校行直行バスは14日まで運休(という事は、17日から運行=2学期という事だ)。
 深夜バス:運行

神奈中 通学対策系統・商業施設系統は運休・減便系統あり。土曜日は引き続き休日ダイヤで運行(一部例外の系統あり)。深夜急行バスは運休中。
 深夜バス:運行(土曜日は運休

相鉄バス 116系統(神奈中バスとの共同運行)の土曜日は引き続き休日ダイヤで運行。その他の一般路線は通常通り運行。深夜急行バスは運休中。
 深夜バス:運行

臨港バス 一般路線は通常通り運行。ウィルス感染禍とは関係ないが、「すみっコぐらし」ラッピングバスは、車両の不調のため当面の間運行休止。
 深夜バス:運休

江ノ電バス 一般路線は通常通り運行。
 深夜バス:運行

箱根登山バス 定期観光バスは運休。一般路線は、箱根新道線は箱根湯本駅発1本(12時10分発)、箱根町港発8本(3本は小田原駅行)を運行。御殿場プレミアムアウトレット路線は1時間に1本程度の運行で、平日は最終を繰り上げ。その他、箱根地域内路線は通常の8~9割の運行。

伊豆箱根バス 全線、特別ダイヤで運行(大雄山駅~道了尊路線、真鶴町内路線は通常通り)。

富士急行 河口湖~御殿場駅路線は、一部減便。

フジエクスプレス 「ハチ公バス」神宮の杜ルートは21分間隔運転を継続。

富士急バス 富士五湖エリアは、「レッドライン」は9~15時台の7往復(60分間隔)、「ブルーライン」「グリーンライン」は各3往復のみ運行。富士山駅~富士スバルライン五合目線は、運行を開始している(ただし富士山の登山道は、今夏は全て閉鎖)。河口湖駅~御殿場プレミアムアウトレットは減便。甲府駅~富士山駅・上阿原車庫路線は一部減便。富士山世界遺産ループバス、天下茶屋線は運休。富士山駅~馬返線、富士山駅~新富士駅路線は運休。大月及び都留地域のハイキングバスは運休。

富士急湘南バス 一般路線は通常通り運行。

富士急シティバス 富士宮五合目線は運休。三島駅~富士山二合目(水ヶ塚公園)間は特別ダイヤで運行。8月23日までの毎日、特急・準急合計4往復運転。

富士急静岡バス 新富士駅~富士山駅路線、鷹岡車庫・富士宮駅~ぐりんぱ路線は全便運休。大石寺路線は再開している。富士駅~吉原中央駅~ぐりんぱ路線は運行再開。1日1往復。8月いっぱいは毎日、9月以降は土休日運行。

山梨交通 一般路線は通常通り運行。南アルプス登山バス(甲府駅・南アルプス市営駐車場・奈良田~広河原)は登山道閉鎖のため、今年度は運休。

東海バス 定期観光バスは運休。その他、全エリアの大半の系統が減便。熱海市内「湯~遊~バス」は一部便の運行を再開している。「彩(いろどり)」は運用しない(動画をフェイスブックで配信中)。ボランティアガイドは当面乗務しない。

JRバス関東 一般路線は通常通り運行。

 一応、各社のリリースなどを細かく見てきたつもり、だが、見落とし・書き漏らしも多々あろうかと思います。発見次第書き直していますが、各事業者の公式WebやSNSで、再度確認して頂ければと思います。
 川崎市営バスの川崎高校直行バスの運行に見られるように、次の月曜日からもう2学期が始まる学校が大半のようです。ウィルス感染禍+猛暑で、学校へ通う方も、運行する方も大変だと思います。何とか感染もせず、熱中症で倒れもせず、双方とも無事に乗り切って欲しいです。とにかく明るい話題が少ないのが、辛い…。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


《今日のニュースから》 カッコ書きは新型コロナウィルス感染関連
14日 大戸屋ホールディングス オイシックスとの業務提携発表
(Bリーグ アルバルク東京 選手3人に陽性反応 活動休止)
15日 ヤクルト 小川泰弘 ノーヒット・ノーラン達成
(感染終息願い 「さんさ踊り」奉納 盛岡市)

 突然ですけれど、「口裂け女」って、知っています?私が子供の頃に、かなり現実味を持って語られていた妖怪で、「都市伝説第1号」とかされているそう。マスクをした女性が近づいてきて、「わたし、きれい?」と尋ねてマスクを取ると、その口が耳元まで裂けていた、というお話。夏は妖怪の季節、なのに町中はマスク姿の人々、という所で、唐突に思い出しました。今一番注目されている妖怪は、一番上の画像(小田急の車内)にもある「アマビエ」だけれど、「口裂け女」の方が、このご時世では現実的かもなあ、とか思いました。

№2193 平成の30年 都道府県別鉄道回顧 1.北海道(2)

 平成の鉄道・北海道のデータ編です。JR北海道の駅の廃止が多く、特定地方交通線の廃線の分を含めると、30年で147駅(道内のみ)が廃止になりました。新駅は臨時駅を含めて8駅のみ(知内は新設と廃止が共に平成)。

◆平成時代の新規開業路線・区間 〔カッコ内は新線開業に伴う新駅(道内のみ)〕
1992(H4)年7月1日
 北海道旅客鉄道 千歳線 南千歳~新千歳空港
  〔新千歳空港〕
1994(H6)年10月14日
 札幌市交通局 東豊線 豊水すすきの~福住
  〔学園前/豊平公園/美園/月寒中央/福住〕
1999(H11)年2月25日
 札幌市交通局 東西線 琴似~宮の沢
  〔発寒南/宮の沢〕
2015(H27)年12月20日
 札幌市交通局 都心線〈軌道〉 西24丁目~すすきの
  〔狸小路〕
2016(H28)年3月26日
 北海道旅客鉄道 北海道新幹線 新青森(青森県)~新函館北斗

◆平成時代の新規開業駅 〔新線開業に伴わない単独開業駅〕
1990(H2)年7月1日
 北海道旅客鉄道 津軽海峡線 知内
         千歳線 サッポロビール庭園
1995(H7)年3月16日
 北海道旅客鉄道 函館本線 ほしみ
1995(H7)年9月4日
 北海道ちほく高原鉄道 ふるさと銀河線 岡女堂
1996(H8)年9月1日
 北海道旅客鉄道 富良野線 緑が丘
1996(H8)年12月1日
 北海道旅客鉄道 釧網本線 釧路湿原 ※臨時駅から格上げ
1999(H11)年6月11日
 北海道旅客鉄道 富良野線 ラベンダー畑〔臨〕
2000(H12)年4月1日
 北海道旅客鉄道 石北本線 西留辺蘂
2002(H14)年4月27日
 北海道旅客鉄道 函館本線  流山温泉

◆平成時代の改称駅
1990(H2)年11月20日
 北海道旅客鉄道 釧網本線  摩周(←弟子屈)
1991(H3)年3月15日
 札幌市交通局 山鼻西線〈軌道〉 中央図書館前(←西屯田通)
1992(H4)年7月1日
 北海道旅客鉄道 千歳線 南千歳(←千歳空港)
1993(H5)年4月29日
 札幌市交通局 山鼻西線〈軌道〉 山鼻九条(←中央保健所前)
1994(H6)年10月14日
 札幌市交通局 南北線 南平岸(←霊園前)
1995(H7)年3月16日
 北海道旅客鉄道 札沼線 拓北(←東篠路)/あいの里公園(←釜谷臼)/北海道医療大学(←大学前)
1997(H9)年4月1日
 北海道旅客鉄道 石北本線  相内(←相ノ内)/東相内(←東相ノ内)
         留萌本線  留萌(←留萠)/北一已(←北一己)
1998(H10)年4月11日
 北海道旅客鉄道 釧網本線 知床斜里(←斜里)
2016(H28)年3月1日
 函館市企業局交通部 湯の川線 函館アリーナ前(←市民会館前)
2016(H28)年3月26日
 北海道旅客鉄道 函館本線 新函館北斗(←渡島大野)

◆平成時代の廃止路線・区間 〔カッコ内は廃線に伴う廃駅(道内のみ)〕 日付は営業最終日
1989(H元)年4月29日
 北海道旅客鉄道 標津線 標茶~根室標津/厚床~中標津
  〔多和/泉川/光進/西春別/上春別/計根別/当幌/中標津/上武左/川北/根室標津/協和/春別/平糸/別海/奥行臼〕
1989(H元)年4月30日
 北海道旅客鉄道 天北線 音威子府~南稚内
  〔上音威子府/小頓別/上頓別/敏音知/松音知/中頓別/下頓別/浜頓別/山軽/浅茅野/芦野/鬼志別/小石/曲淵/沼川/樺岡/恵北/声問〕
1989(H元)年4月30日
 北海道旅客鉄道 名寄本線 名寄~遠軽/中湧別~湧別
  〔中名寄/上名寄/矢文/岐阜橋/下川/二ノ橋/一ノ橋/上興部/西興部/中興部/宇津/北興/興部/豊野/沙留/渚滑/潮見町/紋別/元紋別/小向/沼ノ上/旭/川西/中湧別/上湧別/共進/開盛/北遠軽/四号線/湧別〕
1992(H4)年3月31日
 函館市交通局 東雲線〈軌道〉 松風町~宝来町
  〔栄町/労働会館前〕
1993(H5)年3月31日
 函館市交通局 本線〈軌道〉 函館駅前~ガス会社前
  〔若松町/海岸町/万代町/五稜郭駅前/鉄道工場前/大野新道/亀田町/ガス会社前〕
1993(H5)年3月31日
 函館市交通局 宮前線〈軌道〉 ガス会社前~五稜郭公園前
  〔宮前町/新世橋前/西武テーオー前/梁川町〕
1994(H6)年5月15日
 北海道旅客鉄道 函館本線 砂川~上砂川
  〔下鶉/鶉/上鶉/上砂川〕
1995(H7)年9月3日
 北海道旅客鉄道 深名線 深川~名寄
  〔円山/上多度志/多度志/宇摩/幌成/下幌成/鷹泊/沼牛/新成生/幌加内/上幌加内/政和/添牛内/共栄/朱鞠内/湖畔/北母子里/天塩弥生/西名寄〕
2006(H18)年4月20日
 北海道ちほく高原鉄道 ふるさと銀河線 池田~北見
  〔池田/様舞/高島/大森/勇足/南本別/岡女堂/本別/仙美里/足寄/愛冠/西一線/塩幌/上利別/笹森/大誉地/薫別/陸別/分線/川上/小利別/置戸/豊住/境野/西訓子府/西富/訓子府/穂波/日ノ出/広郷/上常呂/北光社/北見〕 ※池田・北見は北海道旅客鉄道の駅として存続
2014(H26)年5月11日
 北海道旅客鉄道 江差線 木古内~江差
  〔渡島鶴岡/吉堀/神明/湯ノ岱/宮越/桂岡/中須田/上ノ国/江差〕
2016(H28)年3月25日
 北海道旅客鉄道 津軽海峡線 中小国(青森県)~木古内
2019(H31)年3月31日
 北海道旅客鉄道 石勝線 新夕張~夕張
  〔沼ノ沢/南清水沢/清水沢/鹿ノ谷/夕張〕

◆平成時代の廃止駅 〔廃線に伴わない単独廃止駅〕 日付は営業最終日
1990(H2)年3月9日
 北海道旅客鉄道 深名線 雨煙別/政和温泉/蕗ノ台/白樺
1990(H2)年8月31日
 北海道旅客鉄道 宗谷本線 琴平
         石北本線 伊奈牛
         留萌本線 桜庭
         深名線 新富
1991(H3)年10月22日
 北海道旅客鉄道 根室本線 滝里
2001(H13)年6月30日
 北海道旅客鉄道 宗谷本線 下中川/上雄信内/芦川
         石北本線 天幕/中越/奥白滝
2004(H16)年3月12日
 北海道旅客鉄道 石勝線 楓
2006(H18)年3月17日
 北海道旅客鉄道 函館本線 張碓
         室蘭本線 旭浜
         宗谷本線 智東/南下沼
         石北本線 新栄野
         留萌本線 東幌糠
         札沼線 中徳富
2014(H26)年3月14日
 北海道旅客鉄道 津軽海峡線 吉岡海底/知内
2016(H28)年3月25日
 北海道旅客鉄道 函館本線 鷲ノ巣
 石北本線 金華/上白滝/旧白滝/下白滝
 石勝線 東追分/十三里
 根室本線 花咲
2017(H29)年3月3日
 北海道旅客鉄道 函館本線 蕨岱/北豊津/桂川/姫川/東山
         釧網本線 五十石
         根室本線 上厚内/島ノ下/稲士別
         千歳線 美々
2018(H30)年3月16日
 北海道旅客鉄道 根室本線 羽帯
2019(H31)年3月15日
 北海道旅客鉄道 根室本線 直別/尺別/初田牛

◆平成時代の電化路線・区間
2012(H24)年6月1日
 北海道旅客鉄道 札沼線 桑園~北海道医療大学(交流20000V)
2016(H28)年3月26日
 北海道旅客鉄道 函館本線 五稜郭~新函館北斗(交流20000V)

◆平成時代の営業譲渡路線・区間
1989(H元)年6月4日
 北海道ちほく高原鉄道 ふるさと銀河線 池田~北見
  (←北海道旅客鉄道 池北線)
2016(H28)年3月26日
 道南いさりび鉄道 五稜郭~木古内
  (←北海道旅客鉄道 江差線)

◆平成時代の事業者名称変更
2011(H23)年4月1日
 函館市企業局交通部 ←函館市交通局 ※函館市の組織再編

北海道の歴代知事
横路孝弘→(1995(H7)年4月10日~)堀達也→(2003(H15)年4月11日)高橋はるみ→(2019(H31)年4月23日~)鈴木直道


 平成の間の、北海道の路線の変遷を図にしてみました。
 データ、路線の変遷はこの先の各都府県でも出すが、次の路線は除いていきます。

① ケーブルカー、ロープウェイ、リフトなど。
② 地方博覧会開催時など、ごく短期間のみ運行された路線。
③ 昭和時代から休止している路線。

01北海道.JPG


令和以降の北海道の鉄道
 札沼線、北海道医療大学~新十津川間は、今年の5月6日を持って廃線となった。しかし、新型コロナウィルス感染禍の影響で最終の運行計画が変更を繰り返した挙句、「緊急事態宣言」発出のため、急遽4月17日新十津川発の運行が最終列車となってしまった(石狩当別~石狩月形~浦臼間に設定された代替バスは、4月1日に運行を開始していた)。
「スーパー」の4文字が付与されていたDC特急は、車両の統一が達成されたため、3月ダイヤ改正時より「スーパー」の愛称を廃し、〔北斗〕〔おおぞら〕〔とかち〕の愛称で運行されている。この改正で、「ウポポイ」オープン(7月10日に延期)に合わせ、〔北斗〕の一部が白老停車を開始。快速〔エアポート〕が12分間隔に増強されたほか、新札幌~南千歳間ノンストップの特別快速が設定された。根室本線の古瀬、釧網本線の南弟子屈駅が廃止になった。
 観光復興・地域支援策の一環として、2019(R元)年8月、JR東日本の「びゅうコースター風っこ」が宗谷本線で運行された。今年8月より来年にかけて、東急(伊豆急行)の「THE ROYAL EXPRESS」が運行される。
 札幌市電は4月1日より、一般財団法人・札幌市交通事業振興公社による運営となった。札幌市交通局が引き続き施設・車両の保有整備を行う「上下分離方式」を採用している。
 札幌ドームを本拠地としているプロ野球・北海道日本ハムファイターズが、2023(R5)年オープンを目標に北広島市に新球場を建設する事になり、アクセス輸送を担うJR北海道が、北広島駅の改修の計画を、昨年6月に公表した。新駅の建設も検討される。

 こんな感じで次回以降もやっていきます。2回目は、青森県です。

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《今日のニュースから》 カッコ書きは新型コロナウィルス感染関連
12日 NY株式市場終値 2万7976ドル84セント 5か月半ぶり高値
(サガン鳥栖 チーム内でクラスター発生 ルヴァンカップ広島戦中止)
13日 世界最小クラス「スナネコ」赤ちゃん 那須どうぶつ王国で展示開始
(厚木市内の小学校 14人集団感染)

 新型コロナウィルス感染に加えて熱中症の搬送も相次いでいるそうで、この夏は、無理に外出しないでおとなしく自宅にとどまる時間を長くした方が良いのかも。前回書いたように、電力の消費は相当なものになりそうだが、ウィルス感染の拡大は、少しは抑えられるかもしれない。ところで一般の人だと現状の暑さをしのぐので精いっぱいだろうが、そろそろ年末年始・初詣について考えなければならない時期のはずだ。気が早いというなかれ、もう5ヶ月もない。特に初詣は、例年通りならそろそろ警備計画の策定とか考えなければならない時期だろう。初詣をやるやらないは、大みそか~元日の鉄道などの終夜運転の計画の策定にも関わるので、早めの決定が望ましいでしょう。
 スコットランドで大規模な列車の脱線事故が起きました。直前が大雨だったらしいが、日本のような運行規制は出されていなかったのだろうか?

№2192 平成の30年 都道府県別鉄道回顧 1.北海道(1)

「平成の30年 都道府県別鉄道回顧」、今日から本格的に始めます。第1回目は北海道です。
 基本的には、各都道府県毎に2回に分けて書きます(東京都などはもっと多くなるはずです。逆に1回で終わり、という県もあると思います)。
 1回目は平成の30年に、その都道府県の中で起きた事を、テキストでまとめていきます。出来事から発生するエピソード、こぼれ話、逸話的なものは敢えて排し、できるだけ事実のみを記します。
 なお、基本的には平成の30年間(1989年1月8日~2019年4月30日)の間に起きた事のみを記すが、必要に応じて昭和に起きていた事、令和になってから起きた事も、多少は記します。
(令和になってからの目立った出来事は、2回目のラストに、改めて簡単にまとめます)。
 2回目は資料として、平成の間に開業した路線・駅、廃止になった路線・駅、その他のデータを並べます。
 また、今の新型コロナウィルス対策において、各都道府県の知事が前面に立っている事でも解る通り、都道府県の各種施策においては、知事が果たしている、あるいは果たすべき役割が、当然多々あります。鉄道に限っても、過去には新幹線の新駅計画を公約によって中止にさせた知事もいるし、現在の静岡県内のリニア新幹線工事における、静岡県知事とJR東海の対立もあります。ので、最後に平成30年間の各都道府県の知事の名前も、並べて書いておく事にします。別に各知事がやってきた事をどうこう批評するつもりはなく(ヨソモノにはしようもない)、ただ名前を記すだけです。ただ、一時期はタレント知事も多かったから(現在も千葉県はそう)、「あ、この人名前知っている」という方も多いとは思いますが。


北海道.jpg

新幹線 津軽海峡を越え北海道へ到達
JR北海道 経営危機表面化


新時代を迎えた 北海道の鉄路
 平成の世となる前年(1988(S63)年)3月に青函トンネルが開通、北海道は本州とレールがつながった。各列車の利用は好調裏に推移、特に寝台特急「北斗星」は、個室主体の客車に予約制の食堂車、さらにシャワールームやラウンジの設置など、それまでの寝台特急のイメージを一新して、人気を博した。季節列車の定期化、「夢空間」車両(JR東日本)を連結した、横浜~トマム間「北斗星トマムスキー」の運行も行われている。平成の世になってすぐ、大阪~札幌間「トワイライトエクスプレス」(JR西日本)の運行も始まった。初期はツアー専用の臨時として、後に週3~4往復の準定期列車としての運行となった。この他、〔日本海〕1往復が、大阪~函館間を直通していた。
 昭和末期の1988(S63)年11月には、札幌駅が高架化されていた。

高速化進む特急網
 北海道では、電化区間が短いためDC特急車の強化が急務であり、特に曲線が多い函館・室蘭本線向けとして、振り子式DC特急車281系が開発された。試作車による試験走行の後、1994(H6)年、〔スーパー北斗〕で営業デビュー。DC特急初の最高速度130㎞/h運転を行い、一時は函館~札幌間を最速2時間59分で結んでいた。在来線では、電車を含めても、当時の最高表定速度をマークしている。
 1997(H9)年3月、台車に自己操舵機構を備えるなどの改良を施された283系が、道東高速鉄道開発(現北海道高速鉄道開発)によって高速化事業が行われた石勝線・根室本線に導入され、〔スーパーおおぞら〕としてデビュー。最速列車は札幌~釧路間を3時間40分で結び、45分の大幅な短縮を実現した。283系は一時、〔スーパー北斗〕にも運用された。
さらに翌2000(H12)年3月、宗谷本線に261系がデビュー、特急〔スーパー宗谷〕でデビューしている。通勤車201系で採用した車体傾斜方式を採用、デザインは姉妹鉄道として協力関係にあるデンマーク鉄道(DSB)との共同制作となり、グリーン車が牛革シートになるなど、ソフト・ハード両面で新機軸が採用されている。〔スーパー宗谷〕は札幌~稚内間を3時間58分で結び、それまでの急行と比較して、1時間近い所要時間の短縮を実現している。2007(H19)年にはマイナーチェンジを行った1000番台が〔スーパーとかち〕に導入された。
 電車特急は国鉄時代からの781系による〔ライラック〕と〔ホワイトアロー〕の2本立てが確立しており、当時は札幌で進行方向を変え、〔ライラック〕は室蘭~旭川、〔ホワイトアロー〕は苫小牧・千歳~旭川間の直通運転を行っていた。
 1990(H2)年9月、JR北海道初の特急車両として開発された785系が札幌~旭川間〔スーパーホワイトアロー〕でデビュー。交流電車では日本初のVVVF制御を採用し、最高速度130㎞/hで、札幌~旭川間を1時間20分で結んだ。

リゾート特急満開
 石勝線内にスキーリゾートを抱えるJR北海道はスキーシーズンに合わせ、毎年のようにリゾート列車を輩出した。国鉄時代末期の「アルファ・コンチネンタルエクスプレス」「フラノエクスプレス」に続き、「ニセコエクスプレス」「トマムサホロエクスプレス」「クリスタルエクスプレス」「ノースエクスプレスレインボー」と、最大で6本のリゾート列車が、団体列車を中心に運用された。臨時特急として運用の実績もある。民営化直後、ANAとの提携で「フラノエクスプレス」を使用して運行されたツアー専用列車「ANAビッグスニーカートレイン」は、平成以降は「ニセコエクスプレス」に代替わりして運行されている。「ノースエクスプレスレインボー」は、令和の世の現在も現役である。

SL列車とトロッコ列車
 雄大な北海道の自然を生かした観光列車も、平成以降相次いで運行を開始した。特に北海道では早くからSLの復活運転が始まっていて、函館本線のSL列車〔C62ニセコ号〕は、昭和末期の1988(S63)年4月より、小樽~倶知安(後にニセコ)間の往復で運行されていた。北海道鐡道協議会を中心にして復活したC62 3号機と旧型客車により組成され、うち1両はカフェカーに改造されている。しかし、スポンサー企業が撤退した事で運行費用を賄えなくなり、1995(H7)年11月3日を持って運行を終了した。C62 3号機は、苗穂工場敷地内で静態保存されている。
 その後、1998(H10)年にドラマ撮影用として真岡鐵道のC12 66号機が留萌本線で走行したのを機に、翌1999(H11)年5月~2006(H18)年9月、復元したC11 171号機けん引の〔SLすずらん〕を運行、さらに2000(H12)年にはC11 207号も復元させ、道内各地でSL列車の運行が続けられた。
 しかし、経営環境の変化もあり、釧網本線の〔SL冬の湿原号〕(釧路~標茶間)を残して、道内のSL列車は運行を終了した。〔SL冬の湿原号〕は、C11 171によってけん引され、ボックスシートに改造された14系客車と、〔C62ニセコ号〕以来のスハシ44形によって運行されている。C11 207号は東武鉄道が借用し、2017(H29)年8月より鬼怒川線で〔SL大樹〕として運行している。
 釧網本線では1989(H元)年6月より、「くしろ湿原ノロッコ号」の運行が始まった。当初は貨車や車掌車などの改造車両を加えた編成で、1999(H11)年には51形客車を使用した新編成に置き換えられた。同じ1999(H11)年6月には、富良野線の「富良野・美瑛ノロッコ号」の運行を開始している。夏季には臨時駅のラベンダー畑駅にも停車する。釧網本線・富良野線とも、編成の端は運転席があり、DLを遠隔操作するプッシュプル運転が可能なシステムになっている。どちらも、JR北海道の夏季の観光の看板として、定着している。

新千歳空港アクセス整備
 航空自衛隊との共用だった千歳空港が新たに民間専用の新千歳空港として独立、旧千歳空港駅が直結していた旅客ターミナルも新規移転した。これに対応し、旧千歳空港駅から千歳線支線を新設、新ターミナルに直結する新千歳空港駅が、1992(H4)年に7月に開業した(旧新千歳空港は南千歳と改称)。
 札幌へのアクセスが整備され、快速〔エアポート〕が15分間隔で設定された。一部は小樽まで直通、また、〔ライラック〕の一部が、札幌~新千歳空港間を快速〔エアポート〕として直通運転を行っている。〔エアポート〕は「Uシート」と称する指定席を設定した。781系では対応して扉の増設も行っている。この機に電車特急は整理が行われ、札幌で系統が分割、室蘭~札幌間は新たに〔すずらん〕として再出発した。新千歳空港発着の特急は2002(H14)年から〔スーパーホワイトアロー〕となり、2007(H19)年には789系1000番台の〔スーパーカムイ〕に改められ、2016(H28)年3月まで設定されていた。

札幌都市圏輸送の拡充
 札幌都市圏では列車の増発や快速の設定、ほしみ駅の開業などが重ねられ、都市鉄道としての機能を強化していった。民営化直後の721系に続き、1996(H8)年には北海道初の一般通勤車として、全ロングシート・デッキなしの731系と、協調運転が可能なDCの201系が導入された。電車はその後733系・735系に発展し、国鉄時代の711系や、客車の51系を置き換えていった。
 また、「学園都市線」の愛称が付いた札沼線・(札幌)桑園~北海道医療大学前間は増発が重ねられ、51系客車から改造された143系DCも追加で導入されたが、一部区間の複線化に加え、2012(H24)年6月には電化が完成し、函館本線・千歳線と共通で電車が運用されるようになった。快速〔エアポート〕も一部が乗り入れている。電車に置き換えられた143系の一部はJR東日本に売却され、2014(H26)年より〔SL銀河〕の客車として使用されている。

ローカル支線・駅の廃止進む
 旧国鉄特定地方交通線は、平成の世になった時点では4路線が残されていたが、1989(H元)年6月の池北線を最後に、全路線で転換が完了した。北海道では100㎞を超える長大路線も少なくなかったが、池北線を除いて全て、バスへの転換となった。その後もJR北海道単独でローカル線の廃止が散発的に行われ、函館本線上砂川支線(1992(H4)年)、深名線(1995(H7)年)、江差線・木古内~江差間(2014(H26)年)、留萌本線・留萌~増毛間(2016(H28)年)に廃止となった。深名線は特定地方交通線の指定からは外されていたが、輸送量は極小で、ほとんどの区間で1日3往復の運行に留まっていた。廃止後はJR北海道自ら(2000(H12)年にジェイ・アール北海道バス(JHB)に分社)が代替バス路線を運行している。
 また、2001(H13)~2004(H16)年にかけて、乗降が希少な駅の廃止も行われている。2001(H13)年6月いっぱいで、石北本線の石北峠を挟む上川~上白滝間の中間3駅が廃止になったが、山手線の一周分に匹敵する34.0㎞の区間から旅客駅がなくなり、これは当時の在来線の最長となった。

急行・夜行列車の縮小
 急行列車は特急への格上げと廃止が進み、2000(H18)年の宗谷本線〔宗谷〕〔利尻〕〔サロベツ〕〔礼文〕を最後に、青森発着〔はまなす〕以外は全廃となった。宗谷本線の各急行は、1988(S63)年11月より、40系を急行用に改造した400系を使用していたが、急行廃止後は再び一般用40系に、さらに一部はお座敷車両に改造されている。夜行列車は函館~札幌間は夜行バスに対抗した快速〔ミッドナイト〕が運行され、特急〔まりも〕〔オホーツク〕、急行〔利尻〕では客車列車からの置き換えと共に、寝台車をDCに組み込んだ独自の編成で運行されたが、2008(H16)年の臨時特急〔まりも〕を最後に全て廃止、道内で完結する夜行列車は消滅している。

東北新幹線連絡特急の再整備
1999(H11)年にはJR東日本の豪華寝台特急〔カシオペア〕が、東京~札幌間にデビュー。1編成のみの製造で週3日程度の運行だった。全車両がA寝台の個室で、特に「カシオペアスイート」は1室50,000円程度と高額だったが、常に人気の的だった。
2002(H14)年12月、東北新幹線が八戸まで延伸。これに合わせて青函トンネルを走行する列車の体系が再編され、昼行は特急〔はつかり〕・快速〔海峡〕が、八戸~函館間の特急に一本化された。JR北海道では新特急車789系を〔スーパー白鳥〕に投入、JR東日本485系〔白鳥〕と共に、新幹線接続の任を担う事となった。青函トンネル内は最高140㎞/hで走行し、八戸~函館間は最速2時間52分で結んでいる。2010(H22)年に東北新幹線が新青森まで到達すると、〔白鳥〕系は新青森駅発着に変更され、〔スーパー白鳥〕は新青森~新函館間を最速2時間02分で結んだ。

苦難の時の中 北海道新幹線開業
 2011(H23)年7月、〔スーパーおおぞら〕で火災事故が発生、その後、線路の検査記録の改ざんなど、JR北海道の不祥事が相次いで発覚した。それら自体も問題だったが、これがきっかけとなって、JR北海道自体が、深刻な経営難に陥っている事が露呈した。その後、特急のスピードダウンや減便、DMVや新特急DC285系の開発中止など投資抑制が行われる、札幌~旭川間の電車特急は、最速が1時間25分に改められている。さらに2016(H28)年7月になり、JR北海道は当時保有・運営する全路線の半分が、自力での運営が困難と発表、翌2017(H29)年には、具体的に対象となる線区・区間のデータが公表された。特急が運行されていても、輸送量が特定地方交通線の基準を大幅に下回る路線があり、全道に衝撃を与えた。このデータをたたき台として関係者の協議が始まっているが、地元の反対の声は強く、一部を除いて事態は進展を見ていない。この間、自然災害により根室本線・日高本線で大半の区間が長期に渡って不通になっており、このまま再開されず廃線となる可能性が高まっている。乗降が希少な駅の単独の整理も2016(H28)年以降強力に進められ、データ公表以降、平成の終わりまでの3年間に、22駅が廃止となった。
 このような中、2016(H28)年3月26日、北海道新幹線が津軽海峡を越え、函館の郊外、北斗市の新函館北斗(渡島大野を改称)まで到達した。基本的に東北新幹線〔はやぶさ〕が新青森から延長するダイヤで、東北新幹線内では320㎞/h運転も行われるが、青函トンネル区間は在来線の貨物列車と共用する3線軌道のため最高速度制限があり、開業当初は最速〔はやぶさ〕でも、東京~新函館北斗間で4時間を切る事はできなかった。2019(H31)年3月改正で2往復のみ、青函トンネル内の最高速度を引上げ、最速3時間58分を達成している。開業にあたってJR北海道では、JR東日本と同型のH5系を導入している(共通運用ではない)。函館市中への二次アクセスは、函館本線を電化し、731系電車の〔はこだてライナー〕を新設して対応している。
 この影で青函トンネルの在来線旅客列車は全て廃止となり、〔カシオペア〕〔白鳥〕〔はまなす〕が姿を消して行った。〔はまなす〕は日本全国でもJR最後の定期急行であり、JRでは最後の定期客車列車でもあった。青函トンネル開業から走り続けた、唯一の列車でもある。789系は札幌に移動、翌2017(H29)年3月改正より〔ライラック〕に転用され、〔スーパーカムイ〕改め〔カムイ〕と共に、札幌~旭川間の都市間輸送を支えている。この改正では、183系DCの老朽化に対応した特急の再編成が行われ、2007(H19)年運行開始より人気を博していた臨時特急〔旭山動物園号〕も運行を終了した。石北本線内特急では、かつての急行の愛称である〔大雪〕の名が復活している。
 車両の老朽化は、特に国鉄時代からのキハ40形で深刻になっていて、2017(H29)年の減量改正も、車両数削減の必要に迫られていた事もあった。函館本線にはついては2015(H27)年、JR東日本の電気式DCをベースにした新型DCの導入が発表になった。「DECMO」の愛称がついたH100形は、令和になって2020(R2)年3月に営業運転を開始、今後も増備が予定されており、非電化ローカル列車の新たな主役となる事が期待されている。
 北海道新幹線は今の所十分な効果を上げてはいないとの見方が強く、札幌への延伸が強く期待されているが、計画通りでも開業は2030(R12)年度末とされ、札幌駅のホームの建設地を巡る議論もあって、計画通り進むかは不透明である。何より、そこまでの間でJR北海道自体がどうなっているかが問題になる。石勝線夕張支線は2019(H31)年3月一杯を持って廃線となり、札沼線の非電化区間は令和の世になって1年後の、2020(R2)年のGWを持って廃止が決定しているが、他の路線は、一部に活性化の動きが模索されているものの、状況を大きく変えるには至らない。北海道の鉄道、ひいては交通網はどこへ向かうべきか、重い課題を背負ったまま、令和の世を迎えた。

地下鉄・市電・第3セクター鉄道
 札幌の市営地下鉄は、東豊線・豊水すすきの~福住間が1994(H6)年に延伸開業した。終点の福住は、2001(H13)年に開場した札幌ドームに近く、サッカーJリーグのコンサドーレ札幌、2003(H15)年に東京から移転したプロ野球・北海道日本ハムファイターズの主催試合開催時にはアクセスとして多くの利用が見られる。2002(H14)年開催のサッカーW杯でも、メインアクセスとして機能した。1999(H11)年には東西線・琴似~宮の沢間が延伸し、現在の路線の形態が完成している。
 路面電車は、至近距離にあった西四丁目とすすきのの起終点をつなぐ新線が完成、2015(H27)年12月20日より循環運転が始まった。同区間は1973(S48)年3月に廃止になっており、42年ぶりの復活となった。車両面では、超低床車両「ポラリス」「シリウス」が相次いで導入されている。
 一方、函館市電は1992(H4)年と1993(H5)年、2段階に分けて閑散2路線を廃止、2系統に規模を縮小した。同年、レトロ電車「箱館ハイカラ號」が運行を開始し、観光資源の一つとなっている。函館市でも、超低床電車「らっくる」が導入されている。札幌・函館の両市とも市営バスを運営していたが、函館市は2003(H15)年3月いっぱいで、札幌市は2004(H16)年3月いっぱいでバス事業を廃止、地元の民営事業者に譲渡した。政令指定都市の公営バス事業廃止は、札幌市が初だった。札幌市ではJHBも、琴似を中心とした路線の引継ぎを受けている。函館市は事業規模の縮小に対応し、運営母体を交通局から企業局に再編している。
 北海道では1987(S62)年7月の三菱大夕張鉄道廃線以降、純民間の鉄道は存在しなくなった。1989(H元)6月、第3セクター鉄道・北海道ちほく高原鉄道が開業。池北線からの転換で、北海道の特定地方交通線では唯一の鉄道への転換であり、池田~北見間140㎞は、当時の第3セクター鉄道では最長だった。新型軽気動車の導入、帯広に直通する快速〔銀河〕の設定、足寄・陸別など主要駅の施設改築など営業努力が続けられたが、希少な沿線人口からくる利用の低迷はいかんともし難く、終始厳しい経営を強いられた結果、2006(H18)年4月、17年弱の歴史に幕を閉じた。岡女堂駅は本別町内の同名の和菓子メーカーの工場に隣接して新設され、列車到着時には音楽を流して旅客を迎えていたが、10年強の短命に終わった。陸別では鉄道保存展示施設とした観光鉄道「ふるさと銀河線りくべつ鉄道」としてレールが残り、夏期に運転体験や乗車体験を楽しむ事ができる。
 一方、北海道新幹線開業と同時に、並行在来線の江差線・木古内~五稜郭間が第3セクター鉄道・道南いさりび鉄道に転換された。車両はJR北海道からのキハ40形譲渡でまかない、JR時代のダイヤをおおむね受け継ぎ、全列車が五稜郭から函館まで直通している。イベント対応「ながまれ」を初め、一両毎に異なるマルチカラーを採用した。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


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 京急が、今年度の設備投資計画を発表しました(7日付になっているが、7日にはなかったはずだ)。車両面では、1000形を8両(8×1?)新造し、8両を更新。平和島・京急鶴見・京急東神奈川・日ノ出町・追浜・汐入にホームドアを設置(汐入は3月2日のリリースで、「軽量型」を導入すると発表になっている)。追浜・汐入が先行するのは意外。横須賀中央がまだで(具体的な計画もまだない)、駅全体の改良、という話も聞かないが、ホームが広いので、まずは狭い駅を優先させるという事か。花月総持寺は改築、京急東神奈川はホーム上屋延伸。大師線の立体化は地上部分の進めるとともに、品川の連続立体交差事業に着手。なお、安全対策として運行管理支援システム、工場・検車庫の改良・改修はあるが、去年の神奈川新町の事故を踏まえて踏切の改良、とかいうのはまだない。事故調査報告書が出ないうちは、対策の立てようがないのかも知れない(もうすぐ1年になるが、報告書が上がるのは、かなり先になりそう。今年中には出ないかも?)。総額175億円は、去年は271億円だったから、大幅な減少です。やはり新型コロナウィルス感染禍が影響も出ているのか。

《今日のニュースから》 カッコ書きは新型コロナウィルス感染関連
10日 ホワイトハウス近くで発砲事件 トランプ大統領 記者会見一時退席
(東京六大学野球 春のリーグ戦 4か月遅れで開幕)
11日 ソフトバンクグループ 3か月決算は1兆2557億円の黒字 TモバイルUS株価一部売却
(「コロナ」関連の倒産 7月は106社 2か月連続で100社超)

 今日の関東地方は暑かったです。群馬の伊勢崎市では40度を超えたとか。実は、私は昨日、わたらせ渓谷鐡道のトロッコ列車や、上毛電鉄の電車とかを撮りに群馬まで出かけていたのだが、桐生も大間々も、どこもかしこも暑かったです。ずいぶんガブ飲みもしてしまったけれど、どこかフラフラの頭の中で考えたのは…。①ただでさえ酷暑、しかもコロナ感染禍の最中、マスクを着けてまで無理に外出せず、昼間は自宅にこもりきり、②部屋の中でクーラーをガンガン効かせながら、③TVを見たり、PCのゲームをやっていたり、皆がこれをやっていたら、今年の日本の夏は、相当な量の電力を消費する事になるのではないか?一方で、感染の拡大をある程度でも抑えるには、いいのかも知れないが…。