「JTB時刻表2020年8月号」、先週20日になりました。
表紙は釜石線・平石~足ヶ瀬間、ひまわり畑とキハ100形。美しい田舎の光景、であるが、二月連続でDCローカル列車だ。JR版はN700S系だったのだが。
タレント・モデル・ミュージシャンなど11人の 鉄道への思いとエール
夏休み直前号にしてはずいぶん地味、しみじみしたテーマになったと思う。過去2年の8月号のグラビア特集は「新幹線に乗ってどこに行こう?」みたいな感じで、去年はミッキーマウスの九州新幹線800系でした。表紙も新幹線だった。
コメンテーターは、一昔前の鉄道趣味では、考えられなかった経歴の顔触れになっていると思いました。最近のJTB時刻表のグラビアではおなじみの面々ではあるが。私のような歳食ったオールドファンからすると、ずいぶん華やかになったと感じる。元SKE48の松井 玲奈に、今は「動画クリエイター」なのか廣田 あいか(キャプションにはないが、元「私立恵比寿中学校」のメンバー)はもうJTBの時刻表でもおなじみだが、他にも女子がたくさんいて、変わったなあと思う。鉄道の現場にも女子が多数進出する時代だから、当然ではあろうが。元々鉄道趣味って、ごつい男の趣味、だったんですよね?(「機械系的」という事もあるし)
「ママ鉄」の豊岡 真澄さんは、8月1日の「懐かしの京成電車運行ツアー」に参加するそう。既に募集は終わっているが、往路は3500形でスカイアクセスを走り(スカイライナーが減便になっている今だからできる事か)、東成田から八千代台までは、デビュー当時のデザインを復刻した3600形に乗るというプラン。
全員に共通の質問が投げかけられているが、じゃあ私だったらなんと答えるだろう?私は元私鉄の鉄道乗務員、それも通勤電車しかない会社だったし、私が勤務を始めた頃、いやそれ以前に学生の頃は、当時の国鉄が組織の内も外も混乱し、不祥事や事故も多く、世論にはネガティブなイメージしか持たれていなかった頃、でもあったので(「ブルートレイン・ブーム」というのはあったが)、それらを背景にしてしまうと、あまり夢や希望ばかり並べ立てられず、シビアな視点も持たざるを得ない。歳もあるし。
鉄道ファンになったきっかけは? 正直はっきりこれ、というのは言えない。ただ、なぜか痛烈に覚えているのは、小学校に入学して、一番最初の図工の時間に画用紙に描いた絵が、東海道新幹線0系だった。その絵が手元に残っているわけではないのだが。
鉄道旅行の思い出を教えてください 国の内も外もいろいろありすぎ、あまり思い出したくない恥さらし的な体験も少なくないのだが、海外でいうと、以前ブログで書いた、1996(H8)年初夏の、カスケイス(ポルトガル)→ナルヴィク(ノルウェー)の乗り継ぎの旅、あれは良かった。
休みにはどんな鉄道旅行がしたい? 今既にやっている事なのだけれど、過去に乗っているが、何年、何十年も乗っていないローカル線を乗りなおす。「旅行」ではないけれど、昨日も久留里線に鹿島線、水郡線(常陸太田支線)に乗ってきて、どれも昭和の終わり以来の乗車になり、いろいろ感じてきた所です。実は、まだ一度も乗っていない路線が少なくないんですよねえ。何とかしたい。特に秋田内陸縦貫鉄道。藤富 郷氏も触れているように、近年は災害で長期不通になるる線が激増し、高千穂鉄道のように廃線に追い込まれる鉄道もあるので(この点、気象予報士らしい目線だ)、今ある路線を大事に乗り続けていたい。それと、最近はやりの「観光列車」ではなく、ごく普通の列車の方に魅力を感じるようになりました。贅沢は言わない。ワンマン運転でも、ロングシートでもいいので(でも、ボックスシートで駅弁をほおばる旅がいいな)。
鉄道への思いを語ってください 「思い」ではなくて「願い」になると思うが、鉄道に限らず乗り物全部になるけれど、その姿が、見る者、乗る者を勇気を与える存在であり続けて欲しい。東日本大震災の直後に磐越西線を走った燃料輸送タンクの貨物列車が、鉄道趣味の範囲を超えて、大勢の人々を感動させたように。しかし、「人や物の移動・行動」がなければ交通システムは成り立たないのに、ウィルス感染禍においては、それこそ「移動・行動」が感染を拡大させる行為になるので、交通としてはかなり難しい、厳しい、苦しい、ねえ…。
という事でコメントは皆、お若い方々ばかりなのだが、その意味であと一人加えて欲しかったとすれば、元プロ野球選手の屋敷 要氏。この人、引退後は解説者やコーチを務める傍ら、全国の静態保存のSLを撮影して、「Rail Magazine」誌(ネコ・パブリッシング)で発表していました。こういうベテラン鉄道趣味者が、鉄道趣味のすそ野をもっと広げてくれるのではないかと思うのです。
(お父様がSLの機関士だったらしい)
「のりもの情報局」は今月は3件と少なく、「鉄道・運輸機構『鉄道のある風景写真コンテスト」作品募集」「えちごトキめき鉄道『トキ鉄オリジナルマスク』」「徳永ゆうき『車輪の夢』」。
プレゼントコーナーは、東武鉄道9000系(9101F)の4両セット。更新がなされず、地下鉄に入る事がなくなった編成。
特集のページ
「NEWS」の列車イラスト、今月号はN700S系。
大曲花火大会の臨時列車が掲載になっているが、花火大会は今年は中止となり、94回大会は来年の8月28日開催に1年延期となりました。従って、臨時列車の運行は全て取りやめ。とにかく花火大会や祭りの臨時列車がないのが寂しい、今年の特集のページ。
会社線は、東武バスのスカイツリーシャトル、和光・志木線と台場線の時刻を掲載。18日に運行を再開しているが、両路線とも土休日のみの運行となった上、和光・志木線は1往復、台場線は4.5往復に削減。
(台場線は東武バスウエストも入る。和光・志木線の間合い運用だろう。京浜急行バスは昨年既に撤退)。
本文
東海道・山陽新幹線は臨時列車の時刻が掲載になり、久しぶりに賑やかになりました。春休みには行われなかった、東海道新幹線の「〔のぞみ〕12本ダイヤ」も実現する事になるが、下りは8月9日、上りは16日に施行される。
(下線付きは臨時列車)
下り 9日 東京発8~10時台
00分 新大阪行
09分 博多行
12分 博多または広島行
18分 新大阪行
21分 博多または新大阪行(通常休日以外の毎日運転新大阪行)
24分 新大阪行
30分 博多行
39分 新大阪行
42分 博多行
48分 新大阪行
51分 広島行
54分 新大阪行
上り 16日 新大阪発9~18時台
00分 新大阪始発
06分 新大阪始発 または広島または博多発
09分 博多発
15分 新大阪始発
21分 新大阪始発
24分 博多発
30分 新大阪始発
33分 広島発
39分 新大阪始発
45分 博多発
51分 新大阪始発
57分 新大阪始発 または広島発(17・18時台は通常土曜日以外の毎日運転新大阪始発)
N700S系がデビューしたが、N700A系との共通運用になり、時刻表上では判別できない(JR東海公式ツィッターで公表している)。
山陽新幹線は「ひかりレールスター」使用の臨時〔ひかり〕を運転。
下り
ひかり671号 新大阪8:09 → 11:19博多 7月24日 8月8・11~13日
ひかり581号 新大阪12:18 → 15:02博多 8月9日
ひかり599号 新大阪12:32 → 15:26博多 7月25・26日 8月10日
上り
ひかり576号 博多9:20 → 12:12新大阪 7月25・26日
ひかり598号 博多12:21 → 15:11新大阪 8月14~17日
ひかり588号 博多14:43 → 17:28新大阪 8月7日
8月8日全線運行再開の、豊肥本線の全列車の時刻が発表になりました(特急は7月号で公表済み)。
普通列車を、地震被災前の時刻が掲載されている2016年4月号と比較すると、基本的な運行形態の変化はない。大半の普通列車は肥後大津・宮地・豊後竹田で分断される。熊本側は、被災前は熊本~宮地間の直通運転がもっと多くて9往復(うち2往復はさらに豊後竹田間直通)だったが、新ダイヤでは2往復しかない(下りは熊本→宮地2本、上りは豊後竹田→熊本1本と、宮地→熊本1本(土休日運転))。
地震被災前は熊本5時03分発が豊後竹田まで直通していたが、不通になっている間に減量改正で熊本~肥後大津間の初発列車が繰り下がっていて、新ダイヤでは肥後大津始発(熊本からの接続がない)。熊本から大分まで普通列車だけで行くのなら、一番早い列車は熊本8時10分発1443Mからになり、3回乗り換えがあって、大分着は13時42分。
グラビア特集で瀧野 由美子(STU、とはどこから来たネーミング?)も乗りたいと言っていた〔WEST EXPRESS 銀河〕は、時刻表上では京都発8月8日からになっているが、結局京都発9月11日からとなった上、当面は日本旅行が募集する旅行商品限定の販売となる。普通に駅で指定券を買える列車ではなくなり、次の9月号では、本文から消えるかも知れない。
(12月以降は山陽方面へ運行するとの事)
特別付録が「戦後75年 終戦直前の時刻表 完全復刻版」(「のりもの情報局」のページに解説書きあり)。
発行者が「財団法人 東亜交通公社」となっている。あと1ヶ月とちょっとで終戦という時期で、時刻は到底現代とは比べ物にならない。ある程度興味深い点としては、現代では地下鉄直通の各駅停車しか停車しない常磐線の馬橋・北小金に、青森だの仙台だのへ行く長距離列車が停車していたのと、東海道本線は丹那トンネル開通後ながら、御殿場線経由の東京~沼津間の列車が1往復運転されていた事(御殿場までは民営化後もしばらく電車の直通があったが)。
次号は8月25日(火)発売、とだけ予告があって、グラビア特集の予告はなし。何書けばいいんだ、という状況でもあろうし。それより、「7月豪雨」は特に九州、それも熊本県で被害が大きく、肥薩線もくまがわ鉄道も鉄橋が流出したりして、再開は相当長期になりそうで、特にくまがわ鉄道は車両も浸水で被災しているらしいから、再開も怪しいかもしれない。せっかく8月8日に豊肥本線が全線再開しようというのに。産交バスもやられているそうだが、来月の時刻表にはどの程度、反映されるだろうか。
当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
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《今日のニュースから》 カッコ書きは新型コロナウィルス感染関連
26日 防衛省 不要の防衛装備品 オークションで売却
(名古屋グランパス 選手ら3人感染 サンフレッチェ広島戦中止)
27日 パラリンピック競泳 池 愛里選手 引退表明 リオ大会日本代表
(米大統領選 候補者討論会 インディアナ州ノートルダム大学 9月の主催を返上)
28日 ベネチア国際映画祭 最優秀賞に「スパイの妻」ノミネート
(PCR検査の支援拡充 日本商工会議所が国に緊急要望)
山本 寛斎氏がお亡くなりになりました。お悔やみを申し上げます。交通でいうとやはり京成スカイライナーで、京成電鉄からも、お悔やみのメッセージが発出されていました。
新型コロナウィルス感染も拡大が続いて、東京都もだが、関西地方も大変な事になりつつあるようだけれど、この最中、東北地方がまた豪雨、特に山形県内のJR線や山形鉄道は、今日いっぱいは、運行は無理そうです。JRは、明日は今の所運行再開できる感触だが、山形鉄道はどうなるだろうか。