
3月の北欧旅行も、ついに最終日になりました。昼過ぎにコペンハーゲンを起つAY便に乗り、ヘルシンキでJAL便に乗り継いで日本に向かう事になるが、時間があるので、少しだけ、電車に乗っておこうと思います。フィンランドも、スウェーデンも、ノルウェーも乗ったのだから、デンマークも乗らないと。
2020年 3月 8日(日)

ホテルの部屋からは、ホイエ・タストゥルップ駅を見る事が出来ます。新型DCが見える。貨物列車も通過しました。
前日SAS便で着いた時は星や月がきれいに見えていたのに、今日は曇り空だ。

ビュッフェスタイルの朝食をたらふく食べて、出発。駅前の広場にある、このモニュメントは何だろう。

駅前の道路は、バスターミナルも兼ねています。既に運行は始まっているが、日曜日の朝なので人影はほとんどなく、寂しい。
昨日、コペンハーゲン中央駅から乗った、SトークのB線に乗ろうと思います。コペンハーゲンをスルーして、ファルムへ行く路線。
パスは前日に使い切っていたから、切符を買う必要がある。ところが例によってこの駅も、券売機はC/Cオンリー。68DKK(≒1,120円)もする。一回ぽっきりではなく、購入から2時間15分有効なのだが、やはりデンマークも、物価は高いと思わされる。

それと、インフォメーションが、路線図(運転系統図)しかない。時刻表が見当たらなくて、どのくらいの間隔なのか、始発・最終の時刻さえ解らない。

このモニターだけが頼り。次と、その次の電車が何分後に発車する、という表示だけ。日曜日の早朝は20分間隔、という所だろうか。

ともあれ、8時20分に出発するだろう、ファルム行に乗ります。この電車、17年前にも乗っていて、№1468で書きました。当時はA・E線で集中的に運用されていた、と書いたが、今は、Sトークのほとんどの列車はこのタイプのようです(全部は見ていないから断言はしない)。17年前は2編成を併結していたが、やはり日曜日だと乗客が少なくなるので、1編成の運行。

車内。幅がかなり広いから3-3配置。ただし座席は小ぶり。

改めて、ホイエ・タストゥルップ駅のホーム。右側は、中長距離列車のホーム。

コペンハーゲン中央駅までは複々線。前方が見えないけれど、ひたすら直線が続いているようだ。朝、ホテルの部屋からも見たけれど、流線型の新型(といってもいつ造られたかは解らないのだが。少なくとも17年前はなかった)DCが追い抜いていきました。

いきなり端折ってしまって申し訳ないが、終点のファルム駅。コペンハーゲン中央からは、一転してカーブが多くなり、駅の数も多くなります。2つの異なる性格の路線を直通していたような感じ。ホイエ・タストゥルップからは1時間05分。
ファルム駅は相対式ホームの頭端駅だが、通常は、バスターミナルと同じレベルのホームからのみの発着となるようです。住宅地の中という感じ。
この駅のはずれには留置線があるが、B線は9時台から10分間隔となるようで、今ホイエ・タストゥルップから乗ってきた電車が折り返して出ていくと、その留置線から、出庫の電車が出てきました。これでコペンハーゲン中央に戻ります。

車内のドア上に掲げられている、Sトークの運転系統図。土休日(右側)は平日(左側)と運転形態がかなり異なり、運行がない系統もあります。この点が日本とはかなり異なる。

コペンハーゲン中央駅に戻ってきました。ホームに直接接続する跨線橋の歩道からの撮影。

中央駅の駅舎。

定番のダブルデッカー観光バス。オープントップバスだが、屋根はカバーで覆われている。

中央駅前(といっても駅舎からは少し離れている)に発着する路線バス。後方のモニュメントは解らない。

駅舎内のコンコース。サイン類は変わっているが、全体的な雰囲気は、17年前と変わらない。前日に降り立った時は暗くて、こんなだったっけ?とか思ったりもしたが、天窓の影響もあったかもしれない。

窓口は、さすがに早くから開いているようです。

券売機は、鉄道だけでなく、バスや、今回は乗る機会がなかった地下鉄も共通で買う事が出来ます。ところが、ここもまた半分以上はC/Cとコインのみ対応、紙幣は半分が対応するのみです。
それ以上に困ったものだと思ったのがトイレで、5DKK(≒80円)と有料なのはともかく、ここもC/Cでしか入れない。だから、5DKK渡すから、あなたのC/Cで入れてください!と他の客に泣きつく男性客も、見かけたりしました。ヘルシンキに着いてから、北欧4か国における支払いの類がどこもかしこもC/C、というのはイヤというほど見てきたが、100円未満の支払いまでC/Cに限定してしまうのは、さすがに行き過ぎではないか?当然C/Cというのは支払い能力に関わる審査があるから、誰もかれもが持てるものではなく、これでは、C/Cを手にできない人は、日常の生活から相当困る事になってしまいそうだ。「格差」の2文字が、頭をもたげてしまうのだが…。北欧には「貧困層」なんていないイメージがなんとなくあるけれど、実際はどうなんだろう…。
とか思いながら、いよいよ帰国の途に就く時が来ました。空港まで電車に乗っていって、北欧とお別れのフライトになります。
ところで、17年前の時は、デンマークからノルウェーに立ち寄って、オスロから帰国の途に就いていたのだが、この頃は香港で「新型肺炎 SARS」の流行が問題になっていて、成田では「質問票」を書かされたとか、サーモグラフィーによる体温測定とか、入国審査官がマスクをしていたとかありました。№1484で書いているが、あの時は本当に、「ひと事」でしか、なかったんだねえ。今読み直して、つくづく感じました。
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《今日のニュースから》 カッコ書きは新型コロナウィルス感染関連
14日 「インターステラテクノロジズ」開発ロケット エンジン停止 海上に落下
(北京市ウィルス感染者 4日間で50人以上確認 当局関係者「非常時」強調)
15日 東京都知事選 れいわ新選組山本太郎代表 立候補表明
(ちばてつやら漫画家100人 コロナ描く漫画 ツイッターで連載開始)
16日 クルーズ船「飛鳥2」から出火 横浜港停泊中
(プロ野球DeNA PCR検査で選手ら150人全員陰性)
プロ野球と言えば、昨日はプロ野球とJリーグの試合日程が発表になりました。J1・J2は開幕戦を行った直後に中断に入ってしまって、再開後も最初の2試合(2・3節)は無観客試合(「リモートマッチ」と呼ぶ事になったそう)、4~7節は5,000人以下、8節以降当分の間はスタジアムの収容人員の半数以下で観客を入れるという事になるようだが、「リモートマッチ」はともかく、入場人員に制限がある試合だと、交通アクセスはどうなるんでしょうねえ。例えば浦和レッズは4節が鹿島アントラーズ戦で、通常なら埼玉スタジアムのスタンド全部が観客で埋まりそうなカード、6節も柏レイソル戦で「ダービー」に近いカードだが、観客が最初から5,000人限定(アウェー席は作らないらしい)、となると、埼玉高速鉄道や国際興業バス、東武バスはどういう体制を敷く事になるのか。アントラーズの鹿島臨海鉄道などもそうで、これから運行体制を考えていく事になると思うのだけれど、難しいものになりそうだ(交通アクセスそのものも、現状では一度にたくさんは乗せられないし)。プロ野球はいつから観客を入れるのかは明確にされていないが、たぶんJリーグと同じ時期になるでしょう。ともかく、一般の観客を入れられる状況になったら、野球もサッカーも、両方行くつもりです。元々「チャレンジ・再チャレンジ」の一環でやってみたいと思っていた事だったし、ちょっとでも支援・応援になればいいなと、思っている所です。